JPH06266216A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH06266216A
JPH06266216A JP5057513A JP5751393A JPH06266216A JP H06266216 A JPH06266216 A JP H06266216A JP 5057513 A JP5057513 A JP 5057513A JP 5751393 A JP5751393 A JP 5751393A JP H06266216 A JPH06266216 A JP H06266216A
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JP
Japan
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sheet
developing roll
developing
toner
seal member
Prior art date
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Pending
Application number
JP5057513A
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English (en)
Inventor
Toru Miyasaka
徹 宮坂
Yasuaki Suzuki
安昭 鈴木
Tatsuo Honda
龍夫 本田
Hideo Nakazawa
秀夫 中沢
Taisuke Iwato
泰典 岩藤
Tei Shiina
悌 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現像ロールの両端からの長期間、確実に防止す
る。 【構成】現像ロール13の両端に、薄いシート状のシー
ル部材19を巻き付けた構成にする。シート状のシール
部材19は、現像ロール13との間の動摩擦力により、
現像ロールに巻きつく。 【効果】現像ロールと薄いフィルムの確実な接触が得ら
れ、シール部材が摩耗しても動摩擦係数が一定であるか
ぎり、一定の力で現像ロールに巻きつく。シール部材
は、現像ロール上の両端部のトナー層が広がるってこぼ
れ落ちるのをシールする。また、シール部材の巻きつく
圧力は、動摩擦係数を予め調節しておくことにより、適
正値にたもたれるので、過度の巻きつきを防止でき、現
像装置駆動トルクを小さく押さえることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセス等の
感光体ドラムに粉体現像剤を塗布する現像装置に係り、
特に、粉体現像剤のシール手段を有する現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コピー機、プリンタ装置およびファクシ
ミリ装置等の電子写真プロセスを用いた画像記録装置
は、静電画像を保持する感光体と、静電画像を粉体の現
像剤によって現像する現像装置とを備えている。現像剤
トナーには、磁性体のキャリアと粉体のトナーとを混合
した2成分現像剤と、粉体のトナーのみから成る1成分
現像剤とがある。2成分現像剤は、マグネットにより容
易に担持することができるため、現像剤のもれを防止す
るのは比較的容易である。
【0003】また、近年、カラー画像化や装置の小型化
に対応するために、キャリアを用いない1成分トナーを
用いた現像装置が開発されている。1成分トナーを用い
る場合には、静電荷の力を利用してトナーを搬送し、感
光体ドラムに均一に付着させる。しかしながら、静電荷
によってトナーを保持する力は弱く、また、静電荷を制
御しにくいため、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ち
やすいという問題がある。そのため、1成分現像剤を用
いる現像装置では、トナーをこぼれ落ちないようにする
ためのシールが不可欠であり、種々の提案が成されてい
る。
【0004】例えば、特開平1−252980、特開平
2−287471、特開昭62−105168号公報で
は、現像ロールの表面がトナー容器の内側に入り込む部
分において、現像ロールとトナー容器との隙間から、容
器中のトナーが逆流してあふれだすのを防止するための
シール方法が提案している。これらの公報では、厚さの
薄いシートを、現像ロール回転軸と平行に接触させてお
くことによって、現像剤が現像剤が現像ロールの下流側
から逆流して、漏れ出すのを防止する構成が提案されて
いる。磁性体を用いない1成分現像剤では、微少な穴か
らも現像剤の漏れが発生することなどから、前記シート
の撓み等による隙間が生じないような適切な接触圧力に
する必要性が記載提案されている。
【0005】また、1成分現像剤を用いた現像装置で
は、特に、トナーを感光体に付着させる現像ロールの両
端部において、トナーが、現像ロールを帯電させるため
のブレードによって軸方向に押し広げられる。そのた
め、現像ロールの両端部から軸方向にこぼれ落ちるトナ
ーが大きな課題となっており、これを防止するいくつか
の方法が提案されている。
【0006】例えば、特開昭62− 7068では、現
像ロール両端部に弾性体からなる部材を接触させる事に
よって現像ロールの軸方向への現像剤の漏れを防止して
いる。
【0007】特開平1−285969号公報、特開平3
−109587号公報、特開昭64−26876号公報
では、発泡部材や植毛部材を現像ロールに押しつけて、
現像ロール両端部におけるトナーもれを防止する。
【0008】また、特開昭62−208072号公報に
は、現像ロールの両端から、トナーが軸方向にこぼれ落
ちるのを防止するために、現像ロールの両端に布や弾性
材料からなるシール部材を配置する構成が提案されてい
る。
【0009】特開平3−15876号公報では、現像ロ
ールの両端から、トナーが軸方向にこぼれ落ちるのを防
止するために、弾性シートとポリエチレンシートを両端
部に配置する構成が提案されている。
【0010】特開昭62−192770号公報では、両
端からのトナーもれ防止のために、現像ロールとハウジ
ングとの間を密閉する部材を配置している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、現像ロールの両端部から軸方向にトナーがこぼ
れ落ちるのを防止するために、弾性部材や発泡部材や植
毛部材を現像ロールの両端部の外周面に少なくとも一部
を接触させている。このような部材を用いた場合、現像
剤の軸方向へのもれを完全に防止するためには、これら
の部材を現像ロールの両端の外周面に押しつける必要が
ある。しかしながら、これらの部材は、押しつけられて
いる圧力で、回転している現像ロールとの間に摩擦が生
じ、時間とともに発泡部材等が引きちぎられたり、摩耗
してしまう。そのため、長期間、接触圧力を適正な値
で、維持することは困難である。また、摩耗してしまっ
た場合、現像ロールとこれらの部材との間に隙間が生
じ、この隙間からトナーがもれ出てしまう。そのため、
長時間トナーシールの効果を維持するのは困難である。
また、現像ロールにこれらの部材を押しつけると、現像
ロールを回転させる際のトルクが増加し、現像ロールを
回転させるモータへの負担が大きくなるため、トルクの
大きなモータを搭載する必要がある。また、これら両端
からのトナーもれを防止するための部材と、上述のトナ
ーの逆流を防ぐためのシール部材との重なり合い部分ま
たは継ぎ目において、空隙が生じやすく、この部分から
のトナーもれが生じやすくなるという問題がある。
【0012】本発明の目的は、簡単な構成であって、現
像ロールの両端部からのトナーもれを、長期間に渡って
完全に防ぐことの可能なシール手段を備えた現像装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、 開口部とトナーを充填する空間
とを有するトナー容器と、前記トナー容器の開口部に配
置されて摩擦帯電により前記トナーを表面に保持する現
像ロールと、前記現像ロールの軸方向に沿って前記現像
ロールの円周面の一部と接触するように配置されたブレ
ードと、前記現像ロールを前記ブレードに対して相対的
に回転駆動させるための駆動手段とを有する現像装置に
おいて、前記現像ロールの両端部には、シート状のシー
ル部材が配置され、前記シート状のシール部材は、前記
現像ロールの両端部の外周面の少なくとも一部を覆うよ
うに周方向に巻きつけられていることを特徴とする現像
装置が提供される。
【0014】上記シート状のシール部材は、前記ブレー
ドと一部が重なりあうように配置され、前記シート状の
シール部材のうち前記ブレードと重なる部分は、前記ブ
レードと前記現像ロールの外周面との間に配置する構成
をとることができる。
【0015】また、前記シート状の部材は、前記現像ロ
ールの両端部の外周面のうち、少なくとも、前記開口部
よりも前記トナー容器の内側に面する部分を覆うように
配置する構成にすることも可能である。
【0016】さらに、前記シート状の部材は、ポリエチ
レンテレフタレートのシート、テフロンシート、テフロ
ンまたはシリコンコーティングしたポリエチレンテレフ
タレートシートを用いて構成することができる。
【0017】
【作用】本発明の現像装置において、現像ロールの両端
部に配置されているシート状のシール部材は、現像ロー
ルの外周面のトナーがシート状のシール部材よりも両端
部側に広がるのを阻止する。これにより、現像ロールの
外周面のトナーが両端部から軸方向にこぼれ落ちるのを
シールする。
【0018】シート状のシール部材は、回転する現像ロ
ールの外周面と薄いシートの表面との間の動摩擦力によ
り、シートが現像ロールに巻き付く作用で現像ロールの
外周面に巻きついている。この動摩擦力によりシートが
現像ロールに巻きつく作用を利用することにより、弾性
部材等でシール部材を現像ロールに押しつける必要がな
い。また、シートの表面と現像ロールの外周面との間の
動摩擦係数を材質や表面処理で適度に設定しておくこと
により、接触部が多少摩耗した場合にも、動摩擦係数が
保たれているかぎり、一定の力でシート状のシール部材
は、現像ロールに巻きつく。従って、シート状のシール
部材は、現像ロールの外周面に対して上流側の一端をの
みを現像容器等に固定すればよく、他端は、開放状態で
あっても、現像ロールに巻きつく。
【0019】従来の現像ロールのシール部材は、弾性部
材や植毛部材を押しつけことにより、シールを行ってい
るため、現像ロールとの摩擦でこれらの表面が引きちぎ
られたり摩耗し、シール部材の接触圧が弱まり、トナー
をシールすることができない。しかしながら、本発明で
は、シート状のシール部材を現像ロール表面との動摩擦
力により、現像ロールの外周面に沿わせて巻きつけてい
るので、長期間に渡って一定の圧力で安定にトナーをシ
ールすることが可能である。
【0020】また、このような動摩擦力によるシール部
材の巻きつき作用は、現像ロールの回転方向について下
流側に位置するシール部材の方が、現像ロール上流側に
位置するシール部材よりも、強い巻きつき圧力が生じる
傾向があるので、シートは常に現像ロール上に、密着さ
せることが可能あり、安定したシールを実現できる。
【0021】また、シート状のシール部材を用いている
ことにより、シール部材の厚さはわずかである。したが
って、現像ロールの周辺に配置されるブレードや他のシ
ール部材と重なり合った場合でも、互いの作用を妨げ合
うことなく、また、重なり合った部分に生じる空隙の大
きさもごく小さいのでこの部分からのトナーもれが生じ
るおそれもない。
【0022】たとえば、現像ロールが、感光体と接触す
る位置または近接する位置の下流側に、現像ロールの回
転軸と平行に、現像剤の現像剤逆流を防止するシート部
材を配置されていることがある。本発明の現像ロールの
両端部への漏れを防止するシール部材は、シート状であ
るために、上述の現像剤逆流防止用のシート部材と重ね
合わせる様に配置することができる。これによって、両
シール接続部の接続部分を容易に安定にすることができ
る。
【0023】また、本発明の現像ロールの両端部に巻き
付けるシート状のシール部材は、少なくとも2つ以上の
シート部材に分割することができる。シート状のシール
部材の一端をブレードと現像ロールの間に配置した場
合、ブレードによりシート状のシール部材が現像ロール
に強く押しつけられて、両端部のシール部材が現像ロー
ルに巻き付きブレーキ作用を発生して、現像ロールの回
転を阻止するおそれがある。シート状のシール部材を2
以上に分割することにより、少なくとも1の部材の一端
が固定されない開放状態になるので、ブレーキ作用を防
止することができる。
【0024】さらに、シート状のシール部材は、現像ロ
ールに対してトナーをシールするのに必要な巻きつき力
を生じ、かつブレーキ作用とならない程度の適正な動摩
擦係数が得られる材質であって、さらに、ある程度機械
的な強度が得られる材質により形成する。通常現像ロー
ルは、ゴム等の弾性材料で構成されているので、適正な
動摩擦力にするためには、比較的滑りのより表面が得ら
れる材質でシート状のシール部材を形成する。例えば、
ポリエチレンテレフタレートや、テフロンで形成するこ
とができる。また、ポリエチレンテレフタレートシート
の表面をテフロンやシリコンでコーティングすることも
可能である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0026】本発明に関わる現像装置を用いたレーザプ
リンタの一実施例を図1に示す。
【0027】本実施例のレーザプリンタは、筐体101
中に、図1のように、感光体ドラム1と、感光体ドラム
1にトナーを付着させる現像装置4と、用紙を供給する
給紙トレー9と、プリンタ装置中の各部の動作を制御す
るプロセス制御機構部8とを備えている。また、感光体
ドラム1の周囲には、感光体ドラムを露光するためのレ
ーザ露光ユニット3と、感光体ドラムを帯電させるため
の帯電器2と、感光体ドラム1に残ったトナーを掻き落
すクリーニング部6と、感光体ドラム1上のトナーを用
紙に移すための転写器5とが配置されている。また、筐
体101には、排紙口10が設けられている。転写器5
と排紙口10との間には、定着機7が配置されている。
【0028】図1のレーザプリンタの動作を説明する。
感光体がその表面に塗布された感光体ドラム1は、帯電
器2の放電によって帯電する。そして、レーザ露光ユニ
ット3は、帯電している感光体ドラム1に対して、レー
ザ光を照射することにより、画像信号に従った露光を行
う。これにより感光体ドラム1上には、表面電位の高い
部分と低い部分とから構成される静電潜像が形成され
る。現像装置4は、感光体ドラム1にトナーを付着さ
せ、感光体ドラム1上に形成された静電潜像を、可視画
像化する。記録が行なわれる用紙は、給紙トレイ9から
搬送手段102によって感光体ドラム1まで搬送され
る。転写器5は、可視画像を形成している感光体ドラム
1上のトナーを、静電的に用紙に写しとる。その後、定
着機7は、トナーに熱を加えることによって、用紙上に
トナー画像を固着させたのち、用紙を排紙口10から排
出する。感光体ドラム1の表面に残留しているトナー
は、クリーニング部6により完全に除去される。
【0029】この一連のプロセスが繰り返され、次の画
像記録が行なわれる。上記一連のプロセスは、外部コン
ピュータなどからの画像記録信号にしたがって、装置内
の制御部8によって制御される。
【0030】つぎに、本実施例の現像装置4の構成につ
いて図2を用いてさらに説明する。
【0031】本実施例の現像装置は、キャリアを用いず
トナーのみで構成される一成分非磁性現像剤を使用する
構成となっている。
【0032】図2のように、現像装置4は、トナー17
を充填するための空間を形成するトナー容器104を有
して構成される。トナー容器104の開口部には、現像
ロール13が開口部を塞ぐように配置されている。トナ
ー容器104の中には、現像ロールに接するように、ト
ナーを搬送する搬送ロールが配置されている。現像ロー
ル12および搬送ロール14には、それぞれ図示しない
回転駆動手段が接続されており、図2に示す方向にそれ
ぞれ回転駆動される。
【0033】トナー容器104の開口部分の構成を図
2、図3を用いてさらに説明する。現像ロール13の外
周面が、回転駆動によってトナー容器104の内部から
開口部の外側に現われる出口部分には、現像ロール13
を帯電させるための規制ブレード12と加圧バネ11と
が配置されている。加圧バネ11は、規制ブレード12
を加圧して、現像ロール13に押しつける。
【0034】つぎに、現像装置4の動作について、説明
する。トナー容器104のトナー保持部に保持されたト
ナー17は、回転する掻き出し羽根15によって搬送ロ
ール14側に搬送される。搬送ロール14は、トナーを
その表面に保持して回転し、弾性体からなる現像ロール
13上に、トナー擦り付けることによって、現像ロール
13上にトナー層を17a形成する。現像ロール13上
に形成されたトナー層17aは、バネ11で現像ロール
側に加圧された規制ブレード12によって層厚が規制さ
れるとともに、規制ブレード12とトナー17の摩擦に
よって帯電する。現像ロール13上に形成された帯電し
たトナー層17aは、現像ロール13が回転することに
よって、感光体ドラム1に擦り付けられ、感光体ドラム
1上の静電潜像を現像し、可視化する。現像ロール上の
トナーのうち感光体の現像に用いられなかったものは、
搬送ロール14と現像ロール13の接触点で現像ロール
13から掻き落とされ、現像装置内部4に戻される。
【0035】また、トナー17は、現像ロール13の表
面に付着しているトナー薄層17a部分を除いて、現像
装置外部に漏れ出してはならないので、現像装置4の開
口部付近には、トナーシールが配置されている。これを
図2、図3、図4を用いて説明する。
【0036】まず、トナー容器の現像ロール13の外周
面が、トナー容器104の開口部の外部からトナー容器
104の内部に入り込む入口部分には、トナー容器10
4内部のトナーが逆流してこぼれ落ちるのを防ぐための
逆流防止フィルム16が配置され、現像ロール13とト
ナー容器101との空隙をふさいでいる。逆流防止フィ
ルム16の一端は、トナー容器104の開口部に固定さ
れ、他端は、現像ロール13の軸方向に沿って現像ロー
ル13の外周面に接触している。
【0037】また、現像ロール13の両端部には、規制
ブレード12によって押し広げられたトナー17が、現
像ロール13の両端から現像ロール13の軸方向にこぼ
れ落ちるのを防止するために、図4のように、薄いフィ
ルム状シール部材19が巻きつけられている。本実施例
では、フィルム状シール部材19を厚さ20から200
μmのポリエチレンテレフタレートで構成した。図4に
示すように、現像ロール両端部の薄いフィルム状シール
部材19は、一端19aが、トナー容器104の開口部
の逆流防止シート16が配置されている側の縁部にピン
により固定されている。そして、フィルム状シール部材
19は、回転する現像ロール13の外周面と薄いシート
の表面との間の動摩擦力により、現像ロール13のトナ
ー容器104の内部側の面に巻き付いている。他端19
bは、現像ロール13が回転した場合に規制ブレード1
2よりも下流側位置するように配置されている。
【0038】また、トナー容器104の開口部の縁部
と、フィルム状シール部材19との間には、スポンジ状
の弾性部材20が配置されている。スポンジ状の弾性部
材20は、フィルム状シール部材19を現像ロール13
に対して圧力を加えないように厚さが調節されている。
弾性部材20は、現像ロール13に巻きついたシール部
材19とトナー容器104との間を埋めているだけであ
る。従って、弾性部材20が摩耗することはない。
【0039】また、フィルム状シール部材19は、逆流
防止フィルム16と、一部が重なるように配置されてい
る。フィルム状シール部材19のうち、逆流防止フィル
ムと重なる部分は、逆流防止フィルム19と現像ロール
13との間に位置する。逆流防止フィルム16は、シー
ル部材19とが重なり合う部分16a、16bにおい
て、現像ロール13の外周面からシール部材19の厚さ
分もち上がり、接点16a、16bに空隙が生じる。し
かしながら、本実施例では、フィルム状シール部材19
として、厚さ20から200μmの薄いフィルムを用い
ているので、空隙はごく小さく、この部分からトナーが
もれることはほとんどなく、もれたとしても極わずかな
量であるの問題とならない。
【0040】また、フィルム状のシール部材19は、図
3のように、規制ブレード12と一部が重なるように配
置されている。シール部材19のうち規制ブレード12
と重なる部分は、規制ブレード12と現像ロール13と
の間に配置されている。従って、規制ブレード12は、
シール部材19を現像ロール13に押しつける。現像ロ
ール13は、規制ブレード12が加圧することにより、
軽く変形するようなゴム状の材料で造られているので、
厚さの薄いフィルム状のシール部材19は現像ロール1
3に軽くめり込むような形になる。従って、両端のシー
ル部材19の間の部分では、規制ブレード19は、現像
ロール13に密着でき、トナー層17aの形成に影響を
及ぼすことはない。
【0041】フィルム状のシール部材19は、現像ロー
ル13の外周面のトナー層17aがフィルム状のシール
部材よりも両端部側に広がるのを阻止する。これによ
り、現像ロール13の外周面のトナー層17aが両端部
から軸方向にこぼれ落ちるのをシールする。フィルム状
シール部材19は、回転する現像ロール13の外周面と
薄いシートの表面との間の動摩擦力により、現像ロール
13の外周面に巻きつく作用を利用しているので、両者
の動摩擦係数が一定にたもたれているかぎり、シール部
材19は、常に一定の巻きつき力により現像ロール13
の外周面に巻きついている。また、シール部材19や現
像ローラ13が多少摩耗しても、両者の間の動摩擦係数
が同じであるかぎり同じ巻きつき力が得られる。従って
長期間に渡って、安定なトナーシール効果が得られる。
【0042】本実施例では、ポリエチレンテレフタレー
トによってシール部材19を構成したが、他の材料を用
いることも可能である。この場合、シール部材19の材
質および表面状態は、以下のようにして選択する。フィ
ルム状のシール部材19の巻きつき力が弱過ぎると、シ
ール部材19と現像ロール13の外周面との間に、トナ
ーの粒径より大きな間隙が生じ、トナー17がシール1
9と現像ロール13との間に入り込んで、トナーもれが
生じてしまう。逆に、フィルム状のシール部材19の巻
きつき力が強過ぎると、シール部材19が現像ロール1
3の回転駆動のブレーキとなり、回転駆動手段の負担が
大きくなる。また、巻きつき力は、両者の動摩擦係数に
よって決まるので、現像ロール13の材質および表面状
態を考慮して、適正な巻きつき力が得られる動摩擦係数
を計算または実験により求め、シール部材19の材質お
よび表面状態を決定する。
【0043】つぎに、本発明の別の実施例について説明
する。
【0044】上述の実施例では、規制ブレード12と現
像ロール13との間に、フィルム状のシール部材19の
一部が挟まれているため、材質にもよるが、シール部材
19の挟まれている部分が、他の部分に比べて、強い巻
きつき力で、現像ロール13に巻きつくことがある。こ
の場合、この規制ブレード12と現像ロール13との間
に挟まれた部分が、現像ロール13の回転について一緒
に回転しようとするので、結局、規制ブレード12より
も上流側にあるシール部材19が引っ張られ、現像ロー
ル13に強く巻きつくことになる。従って、材質を選択
して動摩擦係数を適正にしているのにもかかわらず、シ
ール部材19が回転駆動のブレーキとなり、現像ロール
13の駆動トルクが増加するおそれがある。
【0045】そこで、本実施例では、図5のように、現
像ロール13の両端部のフィルム状シール部材19を、
規制ブレード12のすぐ上流側の位置で、部材191と
192とに二分割することによって、この現象を解決し
ようとするものである。上述のように、この現象は、フ
ィルム状シール部材19が規制ブレード12に挟まれて
いる部分におけるフィルム状シール部材19と現像ロー
ル13の摩擦により発生する。図5に示す実施例では、
フィルム状シール部材191は、一部が規制ブレード1
2と現像ローラ13との間に挟まれている。部材191
の一端191aは、トナー容器104に固定されてい
る。また、部材192の一端192aは、トナー容器1
04の開口部の逆流防止シート16が配置されている側
の縁部にピンにより固定されている。フィルム状シール
部材192の他端192bは、回転する現像ロール13
の外周面と薄いシートの表面との間の動摩擦力により、
現像ロール13のトナー容器104の内部側の面に巻き
付いている。
【0046】このように、規制ブレード12により挟ま
れているフィルム状シール部材191を、これよりも上
流側の部材192から分割する事によって、部材192
が、部材191に引っ張られることにより、強く巻きつ
き過ぎるのを防止し、ブレーキ作用が生じるのを防いで
いる。また、部材191は、規制ブレード12よりもわ
ずかに上流側の位置から、巻きつきを開始しているの
で、現像ロール13との接触面積は小さく、規制ブレー
ド12により、強く押しつけられても、ブレーキ作用は
小さい。部材191は、可能な限り、現像ロール13の
接面となるように配置することにより、接触面積は小さ
くなりブレーキ作用も小さくなる。
【0047】また、この場合、スポンジ状の弾性部材2
0も、2つの部材201、202に分割して、それぞ
れ、シール部材191、192とトナー容器104との
間に配置する。
【0048】また、図6に示した現像装置4は、図5の
実施例で示したトナー漏れ防止フィルム状シール部材1
9を二分割する方式をさらに発展させて、部材291、
292、293、294、295、296に多段分割し
た実施例である。このようにすることによって、トナー
漏れ防止フィルム状シール部材19の現像ロール13へ
の巻き付きによる現像ロール13の駆動負荷を大きく低
減することが可能である。このような多段のフィルム構
造とするために、図7に示すようなスポンジ等の弾性部
材20の間に複数のフィルム状シール部材19を配置し
た部材の23面を現像装置本体に接着する事によって、
多段フィルム構成を実現することが可能である。
【0049】上述の各実施例では、現像ロールの両端か
らのトナー漏れ防止する部材として、薄いフィルム状の
シール部材を用いることによって、シール部材が現像ロ
ールに巻きつく力を利用し、一定のシール効果を長期間
容易に維持することができる。また、規制ブレードや他
のトナー漏れシール部材との重ね合わせても、生じる空
隙が極小さいため、重ね合わせの部分からのトナー漏れ
が生じることがない。また、本実施例のトナー漏れ防止
用フィルム状シール部材を複数に分割することによっ
て、規制ブレードと現像ロールとの間に、シール部材を
挟んでも、フィルム状シール部材が巻き付き過ぎて、現
像ロール駆動トルクが増加するのを防止することができ
る。
【0050】また上述の実施例では、フィルム状のシー
ル部材19と現像ロール13との動摩擦係数を適正値に
するために、シール部材19の材質を選択する事を説明
したが、現像ロール13の両端部に金属皮膜やシリコン
皮膜等の皮膜を形成することで動摩擦係数を適正値にす
ることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、現像ロールの両端から
のトナー漏れ防止する部材として、薄いシート状のシー
ル部材を用いることによって、シール部材が現像ロール
に巻きつく力を利用でき、簡単な構成でありながら、一
定のシール効果を長期間に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる現像装置を用いたレーザプリン
タの実施例の一例を示す説明図。
【図2】図1の現像装置4の構成を示すための断面図。
【図3】図1の現像装置4の開口部の正面図。
【図4】図1の現像装置の現像ローラ13の周辺部の構
造を表わすための図3のA−A断面図。
【図5】本発明の別の実施例の現像装置の現像ローラ1
3両端の周辺部の構造を表わすための断面図。
【図6】本発明のさらに別の実施例の現像装置の現像ロ
ーラ13両端の周辺部の構造を表わすための断面図。
【図7】図6のシール部材291から295を容易に実
現することを可能とする部品構成を説明するための説明
図。
【符号説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…露光機、4…現像
装置、5…転写器、6…クリーニング機構、7…定着
機、8…プロセス制御機構部、 9…給紙トレイ、10
…排紙口、11…規制ブレード加圧バネ、12…規制ブ
レード、13…現像ロール、14…搬送ロール、15…
掻き出し羽根、16…逆流防止フィルム、17…トナ
ー、17a…トナー層、18…駆動ギヤ、19…フィル
ム状シール部材、、191、192、291、292、
293、294、295、296…分割したフィルム状
シール部材、20…弾性部材、21…規制ブレード部ト
ナー漏れ防止弾性部材、22…搬送ロール軸受け。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 秀夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 岩藤 泰典 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 椎名 悌 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部とトナーを充填する空間とを有する
    トナー容器と、前記トナー容器の開口部に配置されて摩
    擦帯電により前記トナーを表面に保持する現像ロール
    と、前記現像ロールの軸方向に沿って前記現像ロールの
    円周面の一部と接触するように配置されたブレードと、
    前記現像ロールを前記ブレードに対して相対的に回転駆
    動させるための駆動手段とを有する現像装置において、 前記現像ロールの両端部には、それぞれ、シート状のシ
    ール部材が配置され、 前記シート状のシール部材は、前記現像ロールの両端部
    の外周面の少なくとも一部を覆うように周方向に巻きつ
    けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記シート状のシール
    部材は、前記ブレードと一部が重なりあうように配置さ
    れ、前記シート状のシール部材のうち前記ブレードと重
    なる部分は、前記ブレードと前記現像ロールの外周面と
    の間に配置されていることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記シート状の部材
    は、前記現像ロールの両端部の外周面のうち、少なくと
    も、前記開口部よりも前記トナー容器の内側に面する部
    分を覆うように配置されていることを特徴とする現像装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記現像ロールの軸方
    向に沿って配置された、前記トナー容器の開口部の縁部
    と現像ロールとの空隙を塞ぐ逆流防止シール部材をさら
    に有し、 前記逆流防止部材の一端は、前記トナー容器の縁部に取
    り付けられ、他端は前記現像ロールの外周面に接するよ
    うに配置され、 前記シート状のシール部材は、前記逆流防止シール部材
    と一部が重なるように配置され、前記シート状のシール
    部材のうち、前記逆流防止シール部材と重なる部分は、
    前記現像ロールの外周面と前記逆流防止シール部材との
    間に配置されていることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記現像ロールの各端
    部の前記シート状のシール部材は、1以上のシート部材
    から構成され、前記1以上のシート部材は、それぞれ一
    端が、前記トナー容器に固定され、他端は、前記現像ロ
    ールが回転すると、前記現像ロールと前記シート部材と
    の動摩擦力により巻きつく位置に配置されていることこ
    とを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記1以上のシート部
    材のうち、一部が前記ブレードと現像ロールの外周面と
    の間に位置するように配置されているシート部材は、前
    記現像ロールの外周面に対して、接面方向に位置するよ
    うに、一端が前記トナー容器に固定されていることを特
    徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、前記現像ロールは、両
    端のシート状のシール部材が前記トナー容器の開口部の
    縁部に位置するように配置され、前記トナー容器の縁部
    と前記シート状のシール部材との間の空隙を塞ぐ部材が
    さらに配置されていることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記現像ロールの外周
    面と前記シート状のシール部材との間隔は、前記トナー
    の粒径より小さいことを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】表面に静電画像を保持する感光体ドラム
    と、前記感光体ドラムの静電画像を現像する現像装置
    と、用紙を供給する給紙手段とを有するプリンタ装置に
    おいて、 前記現像装置は、開口部とトナーを充填する空間とを有
    するトナー容器と、前記トナー容器の開口部に配置され
    て摩擦帯電により前記トナーを表面に保持する現像ロー
    ルと、前記現像ロールの軸方向に沿って前記現像ロール
    の円周面の一部と接触するように配置されたブレード
    と、前記現像ロールを前記ブレードに対して相対的に回
    転駆動させるための駆動手段とを有し、 前記現像ロールの両端部には、シート状のシール部材が
    配置され、 前記シート状のシール部材は、前記現像ロールの両端部
    の外周面の少なくとも一部を覆うように周方向に巻きつ
    けられていることを特徴とするプリンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106842876A (zh) * 2015-09-29 2017-06-13 夏普株式会社 处理单元和具有该处理单元的图像形成装置
CN106842876B (zh) * 2015-09-29 2020-01-10 夏普株式会社 处理单元和具有该处理单元的图像形成装置

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