JPH0626494U - 解凍板 - Google Patents

解凍板

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Publication number
JPH0626494U
JPH0626494U JP1763292U JP1763292U JPH0626494U JP H0626494 U JPH0626494 U JP H0626494U JP 1763292 U JP1763292 U JP 1763292U JP 1763292 U JP1763292 U JP 1763292U JP H0626494 U JPH0626494 U JP H0626494U
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JP
Japan
Prior art keywords
thawing
plate
frozen food
frozen
thaw
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Pending
Application number
JP1763292U
Other languages
English (en)
Inventor
正夫 稲葉
Original Assignee
東京アルミニウム工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東京アルミニウム工業株式会社 filed Critical 東京アルミニウム工業株式会社
Priority to JP1763292U priority Critical patent/JPH0626494U/ja
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍食品の旨味や栄養分を損なうことなく、
冷凍食品の解凍時間を短縮でき、しかも、製造コストが
低い解凍板を提供する。 【構成】 熱伝導率が大きな金属材料からなる解凍板1
の一方の平滑な面2を、冷凍食品の載置用の面とする。
解凍板1は適宜の厚み4を有する。解凍板1の他方の面
に複数のフィン3を適宜の間隔で垂設する。解凍板1の
平滑な面2に冷凍食品を載置し、常温または低温で放置
して解凍したり、あるいは、流水解凍する。 【効果】 冷凍食品の冷エネルギーが解凍板1の表面か
ら素早く吸収され、厚みのある解凍板1内に蓄冷され、
フィン3の表面から効率良く周囲空気に放冷されること
により、冷凍食品を短時間に解凍できる。また、冷凍食
品の旨味や栄養分を損なうことなく解凍でき、解凍板の
製造コストが低い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷凍食品などを解凍する解凍板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍食品の解凍は、例えば、容器に水を張り、水中に冷凍食品を入れて 水を流しながら解凍(流水解凍)したり、台所などに放置して常温で解凍したり 、冷凍室以外の冷蔵庫に入れて低温で解凍したり、あるいは、電子レンジにて冷 凍食品を短時間で解凍してなされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、流水解凍により、あるいは、常温または低温で解凍すると、解 凍するのに時間がかかり過ぎ、その食品が本来有している鮮度や、旨味、風味、 栄養が損なわれたり、腐敗して臭気が生じる場合がある。しかも、流水解凍では 、その食品が水っぽくなる。
【0004】 また、電子レンジで解凍すると、冷凍食品の容量によっては、センサーが適性 に作動せず、一度の解凍操作で適切に解凍できない場合が多い。このため、何回 も解凍操作を行って、結果的に解凍し過ぎ、その食品が生煮えの状態になったり 、栄養分を逃がしてしまう場合がある。
【0005】 本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、冷凍食品の旨味や栄養分を損な うことなく、冷凍食品の解凍時間を短縮でき、しかも、製造コストが低い解凍板 を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の解凍板は、熱伝導率の大きい金属材料からなり、厚みを有するととも に、一方の面に複数のフィンを形成したものである。
【0007】
【作用】
本考案の解凍板は、熱伝導率の大きい金属材料からなるため、熱エネルギーを 、すなわち、冷エネルギーを、素早く吸収し伝導できる。このため、解凍板の表 面に冷凍食品を載置して解凍すると、冷凍食品の冷エネルギーが冷凍食品に接す る解凍板の表面から素早く吸収される。
【0008】 この吸収された冷エネルギーは解凍板内に蓄冷されるが、解凍板は厚みを有す るため、短時間に冷凍食品から多大な冷エネルギー量を奪取して、蓄冷できる。
【0009】 そして、解凍板の一方の面(裏面)に複数のフィンが形成されることにより、 この裏面の表面積が増大し、周囲空気に接触する面積が増大する。このため、解 凍板内に蓄冷された冷エネルギーは、解凍板の裏面の複数のフィンの表面から周 囲空気に効率良く放冷される。
【0010】 このような冷凍食品の冷エネルギーが解凍板の表面から吸収され、解凍板内を 通って、最終的に解凍板の裏面のフィンの表面から周囲空気に放冷されるサイク ルが効率良く繰り返されることにより、冷凍食品は短時間に解凍される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の解凍板の一実施例を図面を参照して説明する。
【0012】 図1において、1は解凍板で、この解凍板1は熱伝導率の大きい金属材料から なる。このような熱伝導率の大きい金属材料としては、例えば、アルミニウム、 アルミニウム合金、銅、銅合金などが挙げられるが、熱伝導率や重量や製造コス トを考慮するとアルミニウムやアルミニウム合金を用いることが好ましい。
【0013】 そして、解凍板1の一方の平滑な面2は、冷凍食品の載置用の面である。また 、解凍板1の他方の面には複数のフィン3が適宜の間隔で垂設されている。この フィン3の先端部と付け根部は、フィン3のクリーニングを容易にするため、丸 みを帯びて形成されている。
【0014】 そして、解凍板1は薄板でなく適宜の厚み4を有する。この厚み4は、短時間 に多大な冷エネルギー量を冷凍食品から奪取し、蓄冷することにより解凍時間を 短縮するという点からは厚ければ厚いほど好ましいが、一方、厚過ぎると、製造 コストが上昇するとともに使い勝手が悪くなるため、これらを考慮して適宜選択 される。
【0015】 次に、本考案の解凍板1の使用方法及び作用を説明する。
【0016】 本考案の解凍板1は、例えば、解凍板1の平滑な面2に冷凍食品を載置して、 常温で放置して使用することができる。
【0017】 解凍板1は熱伝導率の大きい金属材料からなるため、熱エネルギーを、すなわ ち、冷エネルギーを、素早く吸収し伝導できる。このため、解凍板1の表面に冷 凍食品を載置して解凍すると、冷凍食品の冷エネルギーが冷凍食品に接する解凍 板1の平滑な面2から素早く吸収される。
【0018】 この吸収された冷エネルギーは解凍板1内に蓄冷されるが、解凍板1は厚み4 を有するため、短時間に冷凍食品から多大な冷エネルギー量を奪取して、蓄冷で きる。
【0019】 そして、解凍板1の他方の面(裏面)に複数のフィン3が形成されることによ り、この裏面の表面積が増大し、周囲空気に接触する面積が増大する。このため 、解凍板1内に蓄冷された冷エネルギーは、解凍板1の裏面の複数のフィン3の 表面から周囲空気に効率良く放冷される。
【0020】 このような冷凍食品の冷エネルギーが解凍板1の平滑な面2から吸収され、解 凍板1内を通って、最終的に解凍板1の裏面のフィン3の表面から周囲空気に放 冷されるサイクルが効率良く繰り返されることにより、冷凍食品は短時間に解凍 される。
【0021】 あるいは、冷凍食品が大きい場合には、複数の解凍板1をテーブルなどに前後 、左右に並べて、複数の解凍板1の平滑な面2に冷凍食品を載置して、解凍する ことができる。
【0022】 あるいは、図2に示すように、解凍板1の平滑な面2に冷凍食品5を載置した 後に、冷凍食品5の上面に別の解凍板1をかぶせて、この別の解凍板1の平滑な 面2を冷凍食品5の上面に接触させて解凍する1間に挟着して、解凍することも できる。このように、冷凍食品5を2つの解凍板1にて挾着して解凍すると、解 凍時間をかなり早めることができる。
【0023】 あるいは、図3に示すように、容器6に水を入れ、この水の上面に解凍板1の フィン3が浸るように解凍板1を容器6の縁部に掛けて、水を流しながら解凍す ることもできる。この場合、解凍板1内に蓄冷された冷エネルギーがフィン3の 表面から水に効率良く放冷され、解凍時間が大幅に短縮される。また、水の代わ りに温湯を用いると更に解凍時間を短縮することが可能である。
【0024】 また、解凍板1を傾斜して用いると、解凍中に冷凍食品から生じる解凍不要液 7が逐次水中に流され、廃棄されるので、美味しさを保って解凍できる。
【0025】 なお、本考案の解凍板1の平滑な面2に冷凍食品を載置し、常温または低温で 放置して解凍を行う場合においても、解凍中に冷凍食品から生じる解凍不要液を 逐次廃棄しながら解凍を行うために解凍板1を傾斜して用いるのが好ましいため 、解凍板1を傾斜させる手段、例えば、解凍板1の一端側のフィン3を長く形成 する等の手段を採用することもできる。
【0026】 以下、本考案を具体的実施例に基づき、具体的に説明する。
【0027】実施例1〜4、比較例1、2 約100 g のマグロの切り身(幅50mm、奥行き80mm、高さ20mm) をそれぞれ−5 ℃の冷凍庫内で24時間、放置して冷凍したものを、図1に示すようなアルミニウ ム合金製のフィン3(幅3mm、高さ34.5mm)を同一の間隔で27枚垂設した解凍板 1(幅215mm 、奥行き350mm 、高さ40mm、天板厚み5.5mm)の平滑な面2にそれぞ れ載置し、表1に示す条件で同時に解凍を始め、完全解凍されるまでの(楊子で 刺して、どこも同じ柔らかさで刺さる状態に至るまでの)時間を求めた。そして 、それぞれの条件で5回ずつ繰り返して平均解凍時間を求め、表1に示した(実 施例1〜4)。
【0028】 なお、図1において、4は解凍板1の厚み、すなわち天板厚みを、8はフィン 3の幅を、9は解凍板1の高さを、10はフィン3の高さを示す。
【0029】 一方、比較のために、解凍板1に代えて磁器の皿を用い、上記冷凍されたマグ ロの切り身をそれぞれ磁器の皿に載置し、表1に示す条件で上記の解凍と同時に 解凍を始め、平均解凍時間を求め、表1に示した(比較例1及び2)。
【0030】
【表1】 上記の結果から、本考案の解凍板1を用いた場合(実施例1)は、本考案の解 凍板1を用いなかった場合(比較例2)に比べて、約61%解凍時間を短縮できた ことがわかる。
【0031】 なお、平均解凍時間は、実施例4の場合が一番短いが、実施例4では、解凍さ れたマグロの切り身の一部が温加熱された状態、すなわち、生煮えの状態になり 、好ましくない。これに対して、実施例1〜3では、解凍されたマグロの切り身 は温加熱されず、良好に解凍されていた。
【0032】
【考案の効果】
本考案の解凍板によれば、冷凍食品の冷エネルギーが解凍板の表面から素早く 吸収され、厚みのある解凍板内に蓄冷され、最終的にフィンの表面から周囲空気 に効率良く放冷されることにより、特別なエネルギーを用いることなく、冷凍食 品を短時間に解凍できる。
【0033】 また、電気などのエネルギーを用いることなく、冷凍食品を短時間に解凍でき るため、冷凍食品の旨味や栄養分を損なうことがない。
【0034】 さらに、解凍板の構造は簡易であるため、製造コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の解凍板の一実施例を示す底面側からの
斜視図である。
【図2】同上解凍板の使用方法の一例を示す斜視図であ
る。
【図3】同上解凍板の使用方法の他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 解凍板 3 フィン 4 厚み

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導率の大きい金属材料からなり、厚
    みを有するとともに、一方の面に複数のフィンを形成し
    たことを特徴とする解凍板。
JP1763292U 1992-03-30 1992-03-30 解凍板 Pending JPH0626494U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1763292U JPH0626494U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 解凍板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1763292U JPH0626494U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 解凍板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0626494U true JPH0626494U (ja) 1994-04-12

Family

ID=11949244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1763292U Pending JPH0626494U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 解凍板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0626494U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015202092A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 三島光産株式会社 解凍機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015202092A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 三島光産株式会社 解凍機

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