JPH06257402A - タービンロータの止めピン抜き取り方法及びその装置 - Google Patents

タービンロータの止めピン抜き取り方法及びその装置

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JPH06257402A
JPH06257402A JP4900293A JP4900293A JPH06257402A JP H06257402 A JPH06257402 A JP H06257402A JP 4900293 A JP4900293 A JP 4900293A JP 4900293 A JP4900293 A JP 4900293A JP H06257402 A JPH06257402 A JP H06257402A
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JP
Japan
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pin
air
reaction force
extracting
removing device
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Pending
Application number
JP4900293A
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English (en)
Inventor
Akihiko Harima
昭彦 張間
Toshimi Sato
登志美 佐藤
Sota Murakami
壮太 村上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】タービンロータの止めピン2cを抜き取る装置
において、止めピン2cを抜き取るための衝撃力の発生
・調整及び伝達を行う前記エア式ピン抜き装置12aと
止めピン穴の中心とヘッドピンの中心合わせを行う芯出
し治具13aと止めピン2cからの反力を吸収するため
の反力吸収装置からなるタービンロータの止めピン抜き
取り装置。 【効果】ピン穴周辺のロータ材に打疵を生じる事なく、
安全・容易に無資格で抜取作業を実施でき、打撃の際の
反力による製品への打疵防止,作業安全性が確保でき、
タービンロータの動翼段落間での抜き取り作業が可能と
なり、簡便かつ高能率なピン抜き取り作業を実施する事
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンロータの主と
して低圧段落に用いられるフォークタイプダブティル溝
を有する長翼を固定しているピンおよび鞍型ダブティル
溝に用いられる止め金・止め翼を固定しているピンの抜
き取り方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15から図17は蒸気タービンの動翼
3,3a,3bの止めピン2a,2b,2cの状態を示
したものである。尚図中18はロータシャフトである。
【0003】この種の止めピンを抜き取る方法として従
来からハンマによる打撃法〔図18〕超硬ドリルによる穿
孔法〔図20〕ヒルティガンによる抜取法〔図19〕油
圧による抜取法〔図22〕エアハンマによる抜取法〔図
21,図23〕およびそれらの併用による抜取法が公知
であるが、これらには次のような欠点があった。
【0004】すなわち、 A.ハンマによる打撃法による欠点 (1)打撃方向とピンの軸心を一致させることが困難で
衝撃エネルギのロスが大で抜取力が弱い。
【0005】(2)たたき工具を手で支持するため、不
安定で安全性が低い。
【0006】(3)ピン穴周辺のロータ材に打疵を生じ
易い。
【0007】(4)たたき工具の先端が折れ曲がった
り、破損したりして消耗が激しい。
【0008】B.超硬ドリル穿孔法の欠点 (1)ピン材が硬いため、超硬ドリルが破損し易く消耗
が激しい。
【0009】(2)作業能率が悪い。
【0010】(3)ピン穴が曲がり易くロータに致命的
な疵をつける危険性が高い。
【0011】(4)ピンを削り取るため、ピンの再使用
が出来ない。
【0012】C.ヒルティガンによる抜取法の欠点 (1)動力源が火薬のため、その輸送及び保管に手間が
かかる。
【0013】(2)ヒルティガンの使用者が銃砲取扱許
可者に限られ、かつ、火薬類消費許可の手続きに時間が
かかり、現地トラブル発生時の速応性が無い。
【0014】(3)火薬コスト及びその人件費が大であ
る。
【0015】(4)打撃力が一定のため、ピンの飛び出
しを防止出来ない。
【0016】D.油圧による抜取法の欠点 作動媒体が油であるため、供給用ポンプを含めユニット
が大きくなってしまう。
【0017】E.エアハンマによる抜取法の欠点 充分な抜取力が得られず、他抜取法との併用が必要であ
る。
【0018】以上の他に、従来の技術では打撃法を加え
た際の反力の処置について考慮されておらず、安全上に
おいて、また製品の品質上の考慮がなされていなかっ
た。また、装置の大きさ,スペースの関係により、動翼
段落間内での作業は不可能であった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡便
かつ高能率でピン抜き取り作業が可能になる方法および
装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の抜取方法は、タービンロータに動翼を固定し
ている止めピンをエア式ピン抜き装置によって行う方法
であって、エア式ピン抜き装置の芯出し治具をロータ側
面に固定し、その位置を調整した後、エアシリンダのヘ
ッドピンの衝撃力によって止めピンを抜き取ることを特
徴としている。また、本発明による抜取装置は、止めピ
ンを抜き取るためのエア式ピン抜き装置と止めピン穴の
中心とヘッドピンの中心合わせを行う芯出し治具と止め
ピンからの反力を吸収するための反力吸収装置とからな
る事を特徴としている。
【0021】
【作用】上述の方法によれば (1)ピン穴周辺のロータ材に打疵を生じる事なく (2)安全容易に無資格で抜取作業を実施出来 (3)打撃の際の反力による製品への打疵防止,作業の
安全性が確保出来 (4)タービンロータの動翼段落間での抜取作業が可能
となり (5)簡便かつ高能率で ピン抜取作業を実施する事が出来る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0023】図1,図2は、本発明により止めピンの抜
き取りを行う場合の全体構成を示す説明図である。図1
は、タービンロータ動翼最終段落ディスクの止めピンの
抜き取りを行う装置。図2は、タービンロータ動翼の段
落間等の狭隘部の止めピンの抜き取りを行う装置を示
す。
【0024】図1により本装置の説明を行う。本装置
は、大型ピン抜き装置11a,位置決め治具13a,反
力吸収装置12a,コンプレッサ15,制御装置14を
主部品として構成されている。
【0025】最終段ディスク2aに最終段動翼3aを固
定している止めピン2cを抜き取る際、止めピン2c,
中心と大型ピン抜き装置11aのヘッドピンの中芯を合
わせ位置決めを行うことを目的とした位置決め治具13
aを取付ける。位置決め治具13aは正確・迅速に位置
決めが行える様にマグネット固定方式で微調整機能を有
している。
【0026】大型ピン抜き装置11aを作動させる媒体
は、エアでありコンプレッサ15により送出される。大
型ピン抜き装置11a内のエアの送排出,圧力調整弁の
開閉のタイミングを制御するのが制御装置14であり、
止めピン固さに応じて圧力調整を行い打撃力を調整する
機能をもっている。
【0027】大型ピン抜き装置11aの打撃力により発
生した反力を吸収するのが反力吸収装置12aであり、
反力による大型ピン抜き装置11aの位置ずれ防止,作
業上の安全性の確保を目的としている。また、図2の様
に狭隘部での作業の際は、製品への打疵防止も目的とし
ている。
【0028】本装置は、作業媒体がエアでありエアの送
排出を制御装置14で制御するので短時間での連続打ち
も可能である。
【0029】図3に大型ピン抜き装置11aの構造を示
す。
【0030】本装置は、ピストン11b,ヘッドピン1
1e,スタートバルブ11c,緩衝材11l,ピストン
戻しバルブ11d,ガイド11f,シリンダ11j,ハ
ウジング11mより構成されている。シリンダ11jと
ハウジング11mの内壁間は、チャンバ11hとなって
いる。
【0031】図3および図4,図5,図6により、本装
置の作動原理を説明する。図4はピストン作動前を示す
図である。
【0032】エア源25から送出されたエアは、チャン
バ室供給エア圧力調整弁24d,チャンバ室エア供給弁
24cを介し、チャンバ11hに充填されている。その
時、ピストン戻し弁11dは、ピストン戻し弁「開」用
エア穴から流入したエアにより開状態となっている。
【0033】また、スタート弁11Cはトリガーエア圧
力調整弁24b,トリガーエア供給排気弁24aを介し
流入したエアによりシリンダ11j端部と接触してお
り、チャンバ11hとシリンダ11j内部は、完全に隔
離された状態となっている。
【0034】図5は、ピストン作動状態を示す図であ
る。
【0035】シリンダ11j端部と接触していたスター
ト弁11cは、トリガーエアをトリガーエア供給排気弁
24aから、またシリンダ内エア排気弁24lからのエ
アの排気により、急激に右方向へ移動しチャンバ11h
とシリンダ11j間は解放状態となる。その時、チャン
バ11h内からシリンダ11jへエアが流入する。チャ
ンバ11h段面積と比較し、シリンダ11j断面積は、
小さいため非常に大きな作動力となり、ピストン11b
を作動させる。ピストン11bの作動力は、ヘッドピン
11eを介して止めピンを打撃する。シリンダ11j内
部のエアは、エネルギ損失を少なくするため排気され
る。
【0036】図6は、ピストン11bをセットアップす
る状態を示す。
【0037】ピストン戻しエア供給弁24fから流入す
るエアは、ピストン戻し弁「開」用エア穴11gを通り
シリンダ内に充填され、ピストン11bを押し戻す。
【0038】以上のサイクルをピンが抜けるまで繰り返
す。
【0039】次に反力吸収装置の構造について説明す
る。
【0040】図7,図8,図9は、大型ピン抜き装置に
対応した構造で図10は、小型ピン抜き装置に対応した
構造となっている。
【0041】反力吸収装置は、ピン抜き装置の打撃力に
より発生した反力を吸収するためのものであり、反力に
よるピン抜き装置の位置ずれ防止,作業上安全性の確
保,狭隘部での作業の際の製品への打疵防止を目的とし
ている。
【0042】図7は、エア式反力吸収装置27aであ
り、エア源25から送出されるエアを圧力調整弁27c
で反力の大きさに応じて調整を行う。
【0043】図8は、油圧式圧力吸収装置28aであり
油圧源26から供給され、室内に充填された油の排出量
を反力の大きさに応じて流量調整弁28dで調整を行
う。
【0044】図9は、ばね式反力吸収装置29aであ
り、ばね定数を反力の大きさに応じてばね圧調整ねじ2
9cを調整する。
【0045】図7,図8,図9は、各々大型ピン抜き装
置に対応した構造になっており、作業状況に応じて使用
し易いものを用いる。
【0046】図10は、小型ピン抜き装置用反力吸収装
置30aである。
【0047】小型ピン抜き装置12aは、狭隘部での作
業を主とするため反力受け雇の使用が困難となるため、
反力吸収装置を小型ピン抜き装置に組み込んだ構造とな
っており、エア源25から選出されるエアを圧力調整弁
30cで反力の大きさに応じて調整を行う。残留した反
力については、緩衝材30bで力を和らげる様に考慮さ
れている。
【0048】次に位置決め治具の構造について説明す
る。
【0049】本治具は、芯出しベース32a,ガイドブ
ッシュ32b,マグネットベース32c,ジョイント3
2d,止めねじ32e,X方向スライドコマ32f,Y
方向スライドコマ32gにより構成されている。
【0050】本治具は、大型ピン抜き装置11aおよび
小型ピン抜き装置12bのヘッドピンと止めピン2c,
2dの中心を正確・迅速に位置決めするためのものであ
る。ロータディスク2a,2bに治具を取付ける方法と
して、マグネットベース32cによる固定方式を採用して
いる。マグネットベース32cを使用する事により、ロ
ータディスク2a,2bを疵つける事なく、かつ、コン
パクトな構造となり、迅速に取付けを行う事が出来る図
1。
【0051】位置決めを正確に行うには、ジョイント3
2dと芯出しベース32a間をX方向スライドコマ32
f,Y方向スライドコマ32gを移動させる事により行
う事が出来る図2図3。
【0052】また、止めピン2c,2dと大型ピン抜き
装置11aおよび小型ピン抜き装置12aのヘッドピン
が衝突する際のぶれによる芯ずれを防止するためにガイ
ドブッシュ32bを芯出しベース32a挿入している図
4。
【0053】ガイドブッシュ32bは、ヘッドピンの外
径に応じて交換を行う。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ピン抜き取り方式にエ
ア式抜き取り方式を採用しており、正確・迅速に位置決
めが可能な位置決め治具および打撃力により生じる反力
を吸収する反力吸収装置を有しており、かつ、小型ピン
抜き装置をも併用出来るので、(1)ピン穴周辺のロー
タ材に打疵を生じる事なく、(2)安全・容易に無資格
で抜取作業を実施でき、(3)打撃の際の反力による製
品への打疵防止,作業安全性が確保でき、(4)タービ
ンロータの動翼段落間での抜き取り作業が可能となり、
(5)簡便かつ高能率で、ピン抜き取り作業を実施する
事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型ピン抜き装置による一実施例
を示す説明図。
【図2】本発明に係る小型ピン抜き装置による一実施例
を示す説明図。
【図3】本発明に係る大型ピン抜き装置の一実施例を示
す断面図。
【図4】本発明に係る大型ピン抜き装置の一実施例を示
す作動原理図。
【図5】本発明に係る大型ピン抜き装置の一実施例を示
す作動原理図。
【図6】本発明に係る大型ピン抜き装置の一実施例を示
す作動原理図。
【図7】本発明に係る大型ピン抜き装置に使用する反力
吸収装置の一実施例を示す作動原理図。
【図8】本発明に係る大型ピン抜き装置に使用する反力
吸収装置の一実施例を示す作動原理図。
【図9】本発明に係る大型ピン抜き装置に使用する反力
吸収装置の一実施例を示す作動原理図。
【図10】本発明に係る小型ピン抜き装置に使用する反
力吸収装置の一実施例を示す構造図および作動原理図。
【図11】本発明に係る大型ピン抜き装置および小型ピ
ン抜き装置に使用する位置決め治具の一実施例の示す説
明図。
【図12】本発明に係る大型ピン抜き装置および小型ピ
ン抜き装置に使用する位置決め治具の一実施例の示す説
明図。
【図13】本発明に係る大型ピン抜き装置および小型ピ
ン抜き装置に使用する位置決め治具の一実施例の示す説
明図。
【図14】本発明に係る大型ピン抜き装置および小型ピ
ン抜き装置に使用する位置決め治具の一実施例の示す説
明図。
【図15】タービンロータの斜視図。
【図16】本発明に係る一実施例のタービンロータの止
めピン箇所を示す断面図。
【図17】本発明に係る一実施例のタービンロータの止
めピン箇所を示す断面図。
【図18】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【図19】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【図20】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【図21】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【図22】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【図23】止めピン抜き作業の従来方法の説明図。
【符号の説明】
2a…最終段落ディスク、2b…最終段落前ディスク、
2c…最終段落止めピン、3a…最終段落動翼、3b…
最終段落前動翼、11a…大型ピン抜き装置、12a…
小型ピン抜き装置、13a…位置決め治具、14…制御
装置、15…コンプレッサ、16…反力受け雇、17…
バランサ、18…アーム、19…ワイヤ、20…ブロッ
ク、21…フロア、22…配管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンロータに動翼を固定している止め
    ピンの抜き取りをエア式ピン抜き装置によって行う方法
    において、前記エア式ピン抜き装置の芯出し治具をロー
    タ側面に固定し、その位置を調整した後、エアシリンダ
    のヘッドピンの衝撃力によって止めピンを抜き取ること
    を特徴とするタービンロータの止めピン抜き取り方法。
  2. 【請求項2】タービンロータの止めピンを抜き取る装置
    において、止めピンを抜き取るための衝撃力の発生・調
    整及び伝達を行う前記エア式ピン抜き装置と止めピン穴
    の中心とヘッドピンの中心合わせを行う芯出し治具と止
    めピンからの反力を吸収するための反力吸収装置からな
    ることを特徴とするタービンロータの止めピン抜き取り
    装置。
JP4900293A 1993-03-10 1993-03-10 タービンロータの止めピン抜き取り方法及びその装置 Pending JPH06257402A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101155724B1 (ko) * 2010-08-02 2012-06-12 한국수력원자력 주식회사 핀-핑거형 터빈 블레이드 분해조립 장비 및 방법
CN110253267A (zh) * 2019-07-23 2019-09-20 山东科技大学 一种大型销轴的拆卸设备及其应用

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