JPH06256693A - 塗料等の計量調合装置 - Google Patents

塗料等の計量調合装置

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JPH06256693A
JPH06256693A JP5045247A JP4524793A JPH06256693A JP H06256693 A JPH06256693 A JP H06256693A JP 5045247 A JP5045247 A JP 5045247A JP 4524793 A JP4524793 A JP 4524793A JP H06256693 A JPH06256693 A JP H06256693A
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Yasunari Uejima
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MIZUTANI PAINT Manufacturing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料等の液状色材の調色のための調合その他
の計量調合を能率よく行なえ、高い調合精度が得られる
計量調合装置を得る。 【構成】 原料液槽に接続された充填弁10を移動可能
に並列させておき、所望の充填弁10を選定して調合受
槽の上方の充填セット位置に移動停止させ、該充填弁よ
り原料液を吐出し調合受槽に充填するとともに、その充
填量を計量しながら調合する計量調合装置である。充填
弁10は、第1シリンダ25のピストン24に連動する
第1ロッド21と、第2シリンダ34のピストン33に
連動する第2ロッド22と、第1ロッドに連動する微小
流量吐出用の第1弁23と、これより大流量で吐出する
第2弁26とを有し、第1シリンダおよび第2シリンダ
に導入される圧縮エアによって、第1弁および第2弁を
開閉動作させるようにした2段階切替式の吐出弁であ
り、電磁弁VaおよびVbによる第1および第2シリン
ダへの圧縮エアの導入切替により、大容量および微小容
量でのパルシング吐出を可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、インキその他の
液状色材の調色のための調合、あるいは各種液体の調液
等に好適に使用される計量調合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】塗料は、複数の原色や添加剤等の原料液
を計量し調合することにより、所望の色の塗料を得るも
のである。この調合が、従来の人的操作による計量、あ
るいは定量ポンプを利用した計量の方法では、計量誤差
が生じ易くて、要求される調合精度が得られず、また非
能率的である。
【0003】近年、それぞれの原料液槽毎に流送配管を
介して連結された充填弁を並設しておき、調合する塗料
に応じて、順次必要な原料液の充填弁を選択するととも
に、この充填弁から吐出されて調合受槽に投入される充
填量を計量して、弁の開閉を制御することにより、自動
調合することが考えられている。
【0004】ところで、原料液の種類によっては、常に
大容量を必要とする場合と、小容量を必要とする場合と
があり、また投入充填を精度よくかつ効率よく行なうた
めに、まず初めは大流量で吐出し、最後に微小流量で調
整するのが望ましい。そのため前記の充填弁の切替が必
要になる。
【0005】この場合に、同一の原料液についてそれぞ
れ大小容量の2つの充填弁を設けておいて、これを切替
制御するのは、弁数が多くなって場所をとり、また配管
等の設備が複雑化かつ大型化し、好ましいものではな
い。
【0006】そのため、一般には、大流量吐出と微小流
量吐出の切替が可能な二つの弁機能を有する2段切替式
の吐出弁が用いられることが多くなっている。この弁
は、弁体が二つあって、それぞれ別の弁座との間で流量
を規制しているもので、どの弁体を開くかによって流量
を切替えるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の2段切
替式の吐出弁は、大流量用および微小流量用の二つの弁
体の開閉にバネ圧を利用するものが一般的で、特に開弁
作用を圧縮エアの圧力等を利用するものであっても、そ
の閉弁作用にはバネ圧を利用することが多い。
【0008】そのため、原料液を圧送することとした場
合、その圧力や原料液の粘性によって違いはあるが、圧
送による圧力でバネ圧の働きが弱くなり、前記弁の開閉
動作に遅れが生じたりして、制御がきかなくなるおそれ
がある。また弁の開閉動作をあまり速くできないため、
目的量のかなり手前から微小流量吐出に切替る必要があ
る上、この微小流量吐出による充填量の調整も難しく、
充填量に誤差が生じ易く、精度の高い調合を能率よく行
なうことができない。
【0009】かといって、原料液を低い圧力で圧送する
のでは、投入充填速度が遅くなり、調合能率が劣り、実
用的ではない。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、主に塗料等の液状色材の調色のための調合、その他
各種の液体の計量調合を能率よく行なえ、高い調合精度
が得られるようにした計量調合装置を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の計量調合装置は、塗料等の原料液を調合する調合
受槽と、前記調合受槽を受支して原料液の充填量を計量
する計量手段と、それぞれ別の原料液槽と接続され、調
合受槽の上方において吐出口を下向きにして並列状態で
支持され、該並列方向に移動可能に設けられた複数の充
填弁と、これらの充填弁を移動させるとともに、所望の
充填弁を選定して調合受槽の上方に設定された充填セッ
ト位置に停止させる移動手段とを備え、充填セット位置
に位置させた充填弁より原料液を吐出し調合受槽に充填
するとともに、この充填量を計量手段で計量しながら充
填弁の開閉を制御して調合する計量調合装置であって、
前記充填弁は、シリンダ機構のピストンに連動して開閉
する微小流量吐出用の第1弁と、これより大流量で吐出
する第2弁とを有し、シリンダ機構に導入される圧縮エ
アによって、第1弁および第2弁を開閉動作させるよう
にした2段階切替式の吐出弁よりなり、前記微小流量吐
出用の第1弁を、シリンダ機構への圧縮エアの導入切替
により、パルシング吐出可能に設けてなることを特徴と
する。
【0012】前記において、充填弁としては、先端部を
微小流量の吐出を行なう第1弁として構成した第1ロッ
ドを有する第1ピストンと、第1ピストンが収納され、
該第1ピストンの上下空間に圧縮エアの切替導入が可能
な第1シリンダと、第1シリンダに先端部が侵入し、第
1弁の開弁時における第1ロッドの上昇ストロークを規
制する、長さ調整可能な第2ロッドを有する第2ピスト
ンと、第2ピストンが収納され、該第2ピストンの上下
空間に圧縮エアの切替導入が可能な第2シリンダと、内
面が第1弁の弁座として該第1弁の周囲に設けられ、ス
プリングにより下方に付勢され、第1ロッドの一定スト
ローク以上の上昇によってスプリングの付勢力に抗して
上昇して開弁し第1弁よりも大流量で吐出する第2弁
と、第2弁の周囲に設けられ、内面が第2弁の弁座とな
る弁座部とを有し、前記第1シリンダおよび第2シリン
ダへの圧縮エアの導入、排出をそれぞれ電磁弁で切替制
御することにより、第1弁および第2弁を共に開弁する
場合と、第1弁のみを開弁する場合とに切替可能に設け
るとともに、電磁弁による第1シリンダおよび第2弁へ
の圧縮エアの導入切替により、第1弁および第2弁をそ
れぞれパルシング吐出可能に構成してなるものが、特に
好適である。
【0013】なお、本発明でのパルシング吐出とは、ご
く短い一定時間毎の間欠的な弁の開閉による一定容量づ
つの断続した吐出をいう。
【0014】
【作用】上記の計量調合装置によれば、調合しようとす
る塗料等に応じ、移動手段により並列状態の充填弁を移
動させて、必要な原料液の充填弁を選択し、該充填弁
を、調合受槽上方に定められた充填セット位置に停止さ
せる。
【0015】そして、まず初めは、この2段階切替式の
充填弁を全開、すなわち内部シリンダ機構への圧縮エア
の導入により、大流量吐出用の第2弁、あるいはこれと
微小流量吐出用の第1弁とを共に開弁して大流量での吐
出を行ない、原料液を調合受槽に充填する。
【0016】この充填量を計量手段により計量し、その
計量値が目的量より手前のある設定値に達したとき、圧
縮エアの導入、排出の切替えにより、例えば第1弁と第
2弁を同時に切替制御して大容量でのパルシング吐出を
行なって、それが所定量に達した後、第2弁を閉弁し、
第1弁のみを開弁状態にして、微小流量吐出による充填
を続ける。
【0017】さらに、この微小流量吐出による充填量を
計量手段により計量し、その計量値が目的量より僅かに
手前のある設定値に達した後は、前記圧縮エアの導入、
排出を切替制御することによって、微小容量でのパルシ
ング吐出を行なうとともに、このパルシング吐出による
充填量を逐一計量して、目的量に到達した時点で、前記
圧縮エアの制御により該第1弁を閉弁する。
【0018】これにより、1種の原料液の計量充填が完
了したことになる。したがって、前記のようにして、必
要な原料液を順次計量しながら充填することにより、目
的とする塗料等を調合することができる。
【0019】しかして、本発明の場合、前記の充填弁の
第1弁および第2弁は共に、圧縮エアによりピストンを
介して強制的に開閉動作させるようにしてあるので、バ
ネ圧を利用して開閉させるもの、特に閉弁作用にバネ圧
を利用するもとは異なり、原料液を圧送するものであっ
ても、その開閉動作は速くかつ積極的に確実に行なわれ
る。そのため目的量にかなり近いところで微小流量吐出
に切替ることができ、またそれだけパルシング吐出の間
隔を小さくでき、極めて微小容量でのパルシング吐出が
可能になり、計量誤差を少なくできる。
【0020】殊に、自動充填弁が請求項2に記載の構成
を有するものの場合、上記の計量が確実に行なわれる。
【0021】すなわち、第1シリンダおよび第2シリン
ダを共に、上部空間に圧縮エアを導入した状態において
は、第1弁および第2弁が共に閉弁状態に保持される。
【0022】そして、第1シリンダ側の電磁弁により、
第1シリンダの下部空間に圧縮エアを導入し、上部空間
を排出状態にすると、第1ピストンに連動して第1ロッ
ドが上昇し、その先端部の第1弁が開弁する。
【0023】このとき、第2シリンダ側の電磁弁によ
り、第2シリンダの上部空間に圧縮エアが導入され、下
部空間が排出状態になっていると、前記第2ロッドが下
方位置にあって、前記の第1ロッドが第2ロッドに当接
する位置まで上昇し、それ以上の上昇が規制される。す
なわち第2弁が上昇せず、第1弁のみの微小流量吐出が
行なわれる。
【0024】また、第2シリンダ側の電磁弁の切替によ
り、この第2シリンダの下部空間に圧縮エアを導入し、
上部空間を排出状態にすると、第2ロッドが上方に位置
して、前記の第1ロッドが第2ロッドに当接することな
く、一定ストローク以上に上昇し、この上昇によって、
第2弁がスプリングに抗して持ち上げられ、第2弁も開
弁することになる。すなわち、第1弁および第2弁が共
に、開弁状態になって大流量吐出が行なわれる。
【0025】さらにまた、第2シリンダの上部空間に圧
縮エアを導入した状態において、前記第1シリンダ側の
電磁弁の切替を繰返することにより、第1弁による微小
容量でのパルシング吐出が行なわれる。また第1および
第2シリンダ両者の電磁弁を同時に切替制御することに
より、大容量でのパルシング吐出を行なえる。
【0026】したがって、第1弁および第2弁を共に、
圧縮エアにより強制的に開閉動作させることができ、上
記したように大流量吐出、微小流量吐出、さらには大容
量および小容量でのパルシング吐出それぞれによる計量
充填を、正確に能率よく行なうことができる。しかも電
磁弁により電気的に切替制御できるので、コンピュータ
を利用した自動制御にも適応できる。
【0027】
【実施例】次に本発明の1実施例を図面に基いて説明す
る。
【0028】図1は本発明の計量調合装置の概略を示
し、図2〜図4は計量調合装置の本体部分を示し、図5
および図6は充填弁の部分を拡大して示している。
【0029】図において、各(1)は塗料の原色等の各
種の原料液を収容した原料液槽、(P)はそれぞれ原料
液槽(1)に接続されたエアポンプ等の圧送用ポンプ、
(2)は流送配管、(3)は配管接続部材、(4)は戻
し用配管である。各原料液はポンプ(P)の作動により
圧送されるとともに、循環流送により均質性が保たれる
ようになっている。(V1)はポンプ駆動用の電磁弁で
ある。
【0030】(5)は本体フレーム、(6)は塗料等の
原料液を充填して調合するための調合受槽、(7)は調
合受槽(6)を受支して原料液の充填量を計量する電子
天秤等の計量手段である。この計量手段(7)による計
量値は後述の制御部(50)に送信される。(8)は計
量表示部、(9)は電源ユニットを示す。
【0031】(10)は各原料液槽(1)毎の配管接続
部材(3)にフレキシブルの接続管(11)を介して接
続された充填弁であり、前記の調合受槽(6)の上方に
おいて先端吐出口を下向きにして一定間隔の並列状態に
連結されて支持され、該並列方向に水平移動可能に設け
られている。(12)は前記の充填弁(10)を移動さ
せるエアシリンダ等のシリンダ機構である。
【0032】図示する実施例では、図5および図6に拡
大して示すように、各充填弁(10)が、それぞれ取付
ブラケット(13)により取付基板(14)に並列して
固定されるとともに、該取付基板(14)に付設された
ガイド(15a)が支持フレーム(16)に固設された
ガイドレール(15b)に係合して支持され、該ガイド
レール(15b)に沿って水平移動できるようになって
いる。
【0033】そして、前記支持フレーム(16)上にシ
リンダ機構(12)が配設され、該シリンダ機構(1
2)の一端部が前記取付基板(14)と連結アーム(1
7)を介して連結されており、該シリンダ機構(12)
の作動により充填弁(10)が水平移動するようになっ
ている。
【0034】移動手段であるシリンダ機構(12)の部
分には、充填弁選定位置決め用のリミットスイッチ(1
8)が配され、制御部(50)からの信号により所望の
充填弁(10)を選定して、該充填弁(10)を調合受
槽(6)の上方に設定された充填セット位置(S)に停
止させることができるように設けられている。
【0035】通常、前記の充填セット位置(S)は計量
手段(7)のセンタ位置上方に設定される。調合受槽
(6)が比較的小さい投入口を有する缶である場合、該
投入口を前記の充填セット位置(S)に合せるように設
置される。また調合受槽(6)の高さが低い場合、適当
な架台を置いて投入口を充填弁(10)に近づけて設置
される。(V2)は前記シリンダ機構(12)の作動用
電磁弁である。
【0036】(19)は前記充填弁(10)の運転停止
位置の下側に配した受け皿部材であって、湿潤状態に保
持されるスポンジ等の吸湿体(19a)が収納され、各
充填弁(10)の下端吐出口がこの吸湿体(19a)に
接し、吐出口からの漏液および乾燥による目詰まりを防
止できるように設けられている。
【0037】なお、充填弁(10)の数は、原料液の数
に対応して、数連から20連程度(図の場合は8連)に
設定される。充填弁(10)同士の間隔は比較的小さく
とれるため、充填弁(10)の数が多くても、その移動
距離は、調合受槽(6)を移動させる場合に比して少な
くて済む。
【0038】そして、上記の充填弁(10)としては、
図7に示す構造の2段階切替式の吐出弁が使用される。
【0039】この充填弁(10)は、次のような構成を
有している。
【0040】図7において、ハウジング(20)に第1
ロッド(21)と第2ロッド(22)が同一軸心で上下
に内装されている。
【0041】第1ロッド(21)の先端部(下端部)
は、先細りした棒体(ニードル)による微小流量の吐出
を行なう第1弁(23)として構成され、また該第1ロ
ッド(21)の上部は第1ピストン(24)として形成
され、第1シリンダ(25)に収納されている。
【0042】第1シリンダ(25)の上端部と下端部に
圧縮エアの出入口(A1)(A2)が設けられ、該シリ
ンダ(25)内の第1ピストン(24)の上下空間に対
する圧縮エアの導入、排出によって、第1ピストン(2
4)とともに第1ロッド(21)が上下動し、さらにこ
れに連動して第1弁(23)が開閉動作するようになっ
ている。(Va)は前記出入口(A1)(A2)に接続
された圧縮エアの導入切替用の4方電磁弁である。
【0043】(26)は前記の第1弁(23)の周囲に
設けられた大流量吐出用の第2弁である。この第2弁
(26)の内周面が前記第1弁(23)の弁座(27)
として形成されている。その周囲のハウジング(20)
の部分には第2弁(26)の弁座部(28)が形成され
ている。
【0044】前記第2弁(26)は、その上部において
第1ロッド(21)の周囲に配されたスプリング(2
9)により下方に押圧されて、閉弁状態を保持するよう
になっている。スプリング(29)は上端において第1
ロッド(21)に固定されている。第2弁(26)の内
側の第1ロッド(21)の部分にはフランジ状等の凸起
(30)が設けられ、その凸起(30)は第2弁(2
6)の上部の内側が切除された大径部(31)に収納さ
れている。そのため、凸起(30)が大径部(31)の
上端部に有するストッパー(32)に当接するまでの第
1ロッド(21)の上昇によっては、第2弁(26)は
開弁することがない。
【0045】第2ロッド(22)の上端部は第2ピスト
ン(33)として構成され、第2シリンダ(34)に収
納されている。この第2シリンダ(34)の上端部と下
端部部にも、圧縮エアの出入口(B1)(B2)が設け
られ、該シリンダ(34)内の第2ピストン(33)の
上下空間に対する圧縮エアの導入、排出によって第2ピ
ストン(33)とともに第2ロッド(22)が上下動す
るようになっている。(Vb)は前記出入口(B1)
(B2)に接続された圧縮エアの導入切替用の電磁弁で
ある。
【0046】前記第2ロッド(22)の下端は、第1シ
リンダ(25)に侵入して第1ロッド(21)の一定ス
トローク以上の上昇を規制するように設けられている。
したがって、全閉状態(図7の状態)における第1ロッ
ド(21)上端と第2ロッド(22)下端との間隔は、
上記の凸起(31)がストッパー(32)に当接するま
での上昇ストロークよりも小さくなっている。すなわち
第2ロッド(22)が上方に移動しない限り、第1ロッ
ド(21)は前記上昇ストローク以上には上方に移動で
きない、第2弁(23)が開弁しないようになってい
る。
【0047】またそのため、前記第2ピストン(33)
に対するエア圧による下向きの力は、第1ピストン(2
4)に対する上向きの力よりも大きい力が作用するよう
に設定される。
【0048】例えば、第1シリンダ(25)には、上記
の導入切替用の電磁弁(Va)が減圧弁(V3)を介し
て圧縮エアの供給源(図示せず)と接続されて、2kg
/cm2 の圧縮エアが導入され、また第2シリンダ(3
4)には、電磁弁(Vb)が減圧弁(V4)を介して圧
縮エアの供給源と接続されて、4〜6kg/cm2 の圧
縮エアが導入されるように設けられる。もちろん、第2
ピストン(33)のエア圧を受ける面積を大きくした
り、スプリングによる付勢力を利用することも可能であ
る。
【0049】図示する実施例では、圧縮エアが停止しと
きの安全性を考慮して、第1シリンダ(25)および第
2シリンダ(34)にそれぞれ第1ピストン(24)お
よび第2ピストン(33)を下方に付勢するスプリング
が設けられている。
【0050】第2ロッド(22)の下部は、2本に分離
形成されたロッド部材がネジ機構により連結されて、下
方側のネジ込み操作により長さ調整可能に設けられてお
り、前記第1ロッド(21)との間隔を調整できるよう
になっている。これにより、第1ロッド(21)の上昇
による第1弁(23)のみによる微小流量吐出時の流量
を微調整てきることになる。(35)はロックナットで
ある。前記の調整操作を外部から行なえるように、ハウ
ジング(20)の一部に開口(36)が設けられてい
る。
【0051】ハウジング(20)の最上部には、第2ロ
ッド(22)の上方への移動を規制するための調整子
(37)が天板に螺合して設けられており、その長さを
調整することにより、前記第2ロッド(22)の上昇ス
トロークを調整できるようになっている。これにもロッ
クナット(38)が取付けられ、任意の位置で固定でき
る。この調整子(37)の長さ調整により第2弁(2
5)の開弁による大流量吐出時の流量を微調整できるこ
とになる。
【0052】(39)は原料液の導入口であり、該導入
口(39)に上記したアダプターを介してフレキシブル
な接続管(11)が接続される。原料液は導入口(3
9)から導入され、先端の第1および第2弁による吐出
口から吐出される。
【0053】なお、制御部(50)は、マイクロコンピ
ュータ(51)およびシーケンサー(52)を備え、C
CM(コンピュータ・カラー・マッチング)等より入力
される、塗料等の調合しようとする対象に応じて定めら
れたデータに基いて、上記装置各部の作動を制御するも
ので、圧送用ポンプ駆動用の電磁弁(V1)、充填弁
(10)の移動手段であるシリンダ機構(12)の作動
用電磁弁(V2)およびリミットスイッチ(18)、お
よび充填弁(10)を開閉動作させる圧縮エアの導入切
替用の電磁弁(Va)(Vb)をそれぞれ作動させ、さ
らに計量手段(7)から送信される計量値を目的量およ
び該目的量に応じて定められた設定値と比較し、その比
較に基いて、前記電磁弁(Va)(Vb)を切替制御す
るように構成されている。
【0054】次に上記の計量調合装置の動作状態につい
て説明する。
【0055】塗料等の調合対象に応じて、移動手段であ
るシリンダ機構(12)を作動させて充填弁(10)を
移動させるとともに、必要な原料液の充填弁(10)を
選定して、該充填弁(10)を調合受槽(6)の上方の
所定の充填セット位置(S)に停止させる。
【0056】このとき、充填弁(10)は、第1シリン
ダ(25)および第2シリンダ(34)に対し、それぞ
れ上部空間に圧縮エアが導入された状態(図7の状態)
で、第1ロッド(21)が下方位置にあって、第1弁
(23)および第2弁(26)が共に閉じた状態であ
る。
【0057】前記のように選定した充填弁(10)を充
填セット位置(S)に停止させた状態において、ます最
初は、電磁弁(Va)および(Vb)の切替により、第
1シリンダ(25)および第2シリンダ(34)に対し
それぞれ下部空間に圧縮エアを導入し、第1ロッド(2
1)および第2ロッド(22)を共に上方へ移動させ
る。
【0058】これにより、第1ロッド(21)の上昇に
より第1弁(23)が開弁するとともに、第2ロッド
(22)が上方に移動しているため、該第1ロッド(2
1)は第2ロッド(22)に当接することなく、一定ス
トローク以上に上昇し、この上昇によって、第2弁(2
6)がスプリング(29)に抗して持ち上げられて開弁
する。こうして、第1弁(23)および第2弁(26)
を共に開弁した状態で大流量吐出を行ない、原料液を調
合受槽(6)に充填する。
【0059】この充填量を計量手段(7)により計量し
て、この計量値を制御部(50)において目的量より手
前の第1の設定値と比較し、例えば目的量の300g手
前の設定値になった時点で、電磁弁(Va)(Vb)を
共に切替制御することにより、第1弁(23)と第2弁
(26)を共に繰返し開閉させて、大容量でのパルシン
グ吐出を行なって充填する。
【0060】そして、この充填量を計量して、例えば目
的量に比較的近い30g手前の設定値に達した時点で、
制御部(50)からの信号により、電磁弁(Vb)を切
替動作させて、第2シリンダ(34)の上部空間に圧縮
エアを導入し、第2ロッド(22)を下方に移動させ
る。導入されるエア圧は第1シリンダ(25)に導入さ
れるエア圧よりも大きい。したがって第2ロッド(2
2)の下降によりこれに当接している第1ロッド(2
1)も押し下げられ、これに伴って、第2弁(26)が
閉弁状態となり、第1弁(23)のみが開弁状態になっ
て、微小流量吐出により充填を続ける。
【0061】この微小流量吐出による充填量を計量手段
(7)により計量し、その計量値を制御部(50)にお
いて目的量より僅かに手前、例えば3g手前に設定され
た第2の設定値と比較し、該設定値に達した時点で、制
御部(50)からの信号により、電磁弁(Va)を一定
時間毎に圧縮エアの導入を交互に切替制御することによ
り、第1ピストン(24)を介して第1弁(23)を繰
返し開閉させ、パルシング吐出を行なう。
【0062】このパルシング吐出による充填量を逐一計
量手段(7)で計量して、制御部(50)で目的量に到
達したかどうかを比較し、目的量に達した時点で、電磁
弁(Va)の切替を止め、第1シリンダ(25)の上部
空間に圧縮エアを導入させた状態にして第1弁(23)
を閉弁させる。
【0063】この際、例えば前記の第1弁(23)によ
るパルシング吐出の1回の吐出容量を0.1gに設定し
ておけば、その充填量を計量手段により逐一計量するこ
とにより、最終的には、0.1gの誤差しか生じないこ
とになり、きわめて誤差の少ない計量調合を行なうこと
ができる。
【0064】これにより、1種の原料液の計量充填が完
了したことになる。したがって、前記同様にして、必要
な原料液を順次計量しながら充填することにより、目的
とする塗料等を調合することができる。
【0065】特に、上記したように充填弁(10)の第
1弁および第2弁を、圧縮エアを利用して積極的に開閉
動作させるようにしてあるので、その開閉動作は速くか
つ確実に行なわれる。そのため、目的量にかなり近いと
ころで微小流量吐出に切替ることができ、また第1弁
(23)によるパルシング吐出を極めて微小容量で行な
うことができ、きわめて誤差の少ない計量調合を行なう
ことができる。
【0066】例えば、第1弁(23)によるパルシング
吐出の1回の吐出容量を0.1gに設定しておけば、そ
の充填量を計量手段により逐一計量することにより、最
終的には、0.1gの誤差しか生じないことになる。
【0067】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、2段階
切替式の充填弁の開閉を、圧縮エアによって積極動作さ
せるようにしたことで、原料液が圧送されるものであっ
ても、また粘性の高いものであっても、迅速かつ確実に
開閉制御できるため、大流量吐出から微小流量吐出への
切替を目的量にかなり近いところに設定でき、また大容
量でのパルシング吐出、および小容量でのパルシング吐
出を極めて正確に行なうことができ、設定量に合せ易く
計量し易くなる。したがって、充填弁の移動により一点
投入できることとも相まって、その充填能率を高めるこ
とができ、かつ誤差の少ない精度の計量調合を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1実施例の概略図である。
【図2】本発明装置の本体部分の一部を省略した正面図
である。
【図3】同上の一部を省略した平面図である。
【図4】同上の一部を省略した側面図である。
【図5】充填弁部分の一部の拡大平面図である。
【図6】充填弁部分を示す拡大側面図である。
【図7】充填弁の縦断面図である。
【符号の説明】
(1) 原料液槽 (P) ポンプ (2) 流送管 (6) 調合受槽 (7) 計量手段 (10) 充填弁 (12) シリンダ機構 (15b) ガイドレール (18) リミットスイッチ (S) 充填セット位置 (20) ハウジング (21) 第1ロツド (22) 第2ロッド (23) 第1弁 (24) 第1ピストン (25) 第1シリンダ (A1)(A2) 圧縮エアの出入口 (26) 第2弁 (29) スプリング (33) 第2ピストン (34) 第2シリンダ (B1)(B2) 圧縮エアの出入口 (Va)(Vb) 電磁弁 (35) ロックナット (36) 開口 (37) 調整子 (50) 制御部 (51) マイクロコンピュータ (52) シーケンサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料等の原料液を調合する調合受槽と、 前記調合受槽を受支して原料液の充填量を計量する計量
    手段と、 それぞれ別の原料液槽と接続され、調合受槽の上方にお
    いて吐出口を下向きにして並列状態で支持され、該並列
    方向に移動可能に設けられた複数の充填弁と、 これらの充填弁を移動させるとともに、所望の充填弁を
    選定して調合受槽の上方に設定された充填セット位置に
    停止させる移動手段とを備え、 充填セット位置に位置させた充填弁より原料液を吐出し
    調合受槽に充填するとともに、この充填量を計量手段で
    計量しながら充填弁の開閉を制御して調合する計量調合
    装置において、 前記充填弁は、シリンダ機構のピストンに連動して開閉
    する微小流量吐出用の第1弁と、これより大流量で吐出
    する第2弁とを有し、シリンダ機構に導入される圧縮エ
    アによって、第1弁および第2弁を開閉動作させるよう
    にした2段階切替式の吐出弁よりなり、前記微小流量吐
    出用の第1弁を、シリンダ機構への圧縮エアの導入切替
    により、パルシング吐出可能に設けてなることを特徴と
    する塗料等の計量調合装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の塗料等の計量調合装置に
    おいて、充填弁は、 先端部を微小流量の吐出を行なう第1弁として構成した
    第1ロッドを有する第1ピストンと、 第1ピストンが収納され、該第1ピストンの上下空間に
    圧縮エアの切替導入が可能な第1シリンダと、 第1シリンダに先端部が侵入し、第1弁の開弁時におけ
    る第1ロッドの上昇ストロークを規制する、長さ調整可
    能な第2ロッドを有する第2ピストンと、 第2ピストンが収納され、該第2ピストンの上下空間に
    圧縮エアの切替導入が可能な第2シリンダと、 内面が第1弁の弁座として該第1弁の周囲に設けられ、
    スプリングにより下方に付勢され、第1ロッドの一定ス
    トローク以上の上昇によってスプリングの付勢力に抗し
    て上昇して開弁し第1弁よりも大流量で吐出する第2弁
    と、 第2弁の周囲に設けられ、内面が第2弁の弁座となる弁
    座部とを有し、 前記第1シリンダおよび第2シリンダへの圧縮エアの導
    入、排出をそれぞれ電磁弁によって切替制御することに
    より、第1弁および第2弁を共に開弁する場合と、第1
    弁のみを開弁する場合とに切替可能に設けるとともに、
    電磁弁による第1シリンダおよび第2シリンダへの圧縮
    エアの導入切替により、第1弁および第2弁をそれぞれ
    パルシング吐出可能に構成してなることを特徴とする塗
    料等の計量調合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279235A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Paint Co Ltd 塗料の注文生産システム

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