JPH062560B2 - 重量物の扛上工法 - Google Patents
重量物の扛上工法Info
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- JPH062560B2 JPH062560B2 JP20446085A JP20446085A JPH062560B2 JP H062560 B2 JPH062560 B2 JP H062560B2 JP 20446085 A JP20446085 A JP 20446085A JP 20446085 A JP20446085 A JP 20446085A JP H062560 B2 JPH062560 B2 JP H062560B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は土木、建築、機械工事等の工事において重量
物を持上げ、移動する等の際に膨脹性物質の水和反応に
伴って生じる膨脹圧を利用して所要の重量物を持上げ支
持する扛上工法に関するものである。
物を持上げ、移動する等の際に膨脹性物質の水和反応に
伴って生じる膨脹圧を利用して所要の重量物を持上げ支
持する扛上工法に関するものである。
従来の技術 従来、建築、土木、機械等の各分野において重量物の持
上げや押上げ或は引張り等の移動に用いるために機械的
なテコの原理を応用したねじやジャッキや、空圧、水
圧、油圧等を利用したジャッキが知られている。
上げや押上げ或は引張り等の移動に用いるために機械的
なテコの原理を応用したねじやジャッキや、空圧、水
圧、油圧等を利用したジャッキが知られている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、この様なジャッキの内、機械的なジャッキの１
つであるねじジャッキにおいては機械的な偏心荷重を受
け、構造上の側圧や摩擦力のために荷重量に制限があ
り、特に重量物の持上げの場合には多数用いなければな
らず、同時的操作ができなかったり或は困難である。ま
た、空圧、水圧、油圧等を利用するジャッキにおいては
シリンダー部のパッキンやシール等の不適合や摩耗、疲
労等によって負荷の圧力の継続的な維持が困難で、所謂
油抜け等のトラブルが生じ易い等の欠点がみられる。
つであるねじジャッキにおいては機械的な偏心荷重を受
け、構造上の側圧や摩擦力のために荷重量に制限があ
り、特に重量物の持上げの場合には多数用いなければな
らず、同時的操作ができなかったり或は困難である。ま
た、空圧、水圧、油圧等を利用するジャッキにおいては
シリンダー部のパッキンやシール等の不適合や摩耗、疲
労等によって負荷の圧力の継続的な維持が困難で、所謂
油抜け等のトラブルが生じ易い等の欠点がみられる。
問題点を解決するための手段 従って、この発明の目的はこの様な従来における問題点
を解決するために、膨脹性物質と水との水和反応に伴っ
て生じる膨脹圧を利用してジャッキに応用し、少量の膨
脹性物質にて強大な膨脹圧を発現して所要物体を持上げ
支持する、簡単な構造をもち経済的にも比較的安価で且
つ長時間の負荷維持も安定して得られるジャッキを利用
した重量物の扛上工法を提供することにある。
を解決するために、膨脹性物質と水との水和反応に伴っ
て生じる膨脹圧を利用してジャッキに応用し、少量の膨
脹性物質にて強大な膨脹圧を発現して所要物体を持上げ
支持する、簡単な構造をもち経済的にも比較的安価で且
つ長時間の負荷維持も安定して得られるジャッキを利用
した重量物の扛上工法を提供することにある。
この発明に従えば、重量物の扛上工法は、載荷台と外筒
から成るジャッキを用い、ジャッキの外筒底部に水との
水和反応によって体積膨脹する膨脹性物質材を敷設し、
膨脹性物質の体積膨脹力によって所要物体を持上げ支持
することを特徴としている。
から成るジャッキを用い、ジャッキの外筒底部に水との
水和反応によって体積膨脹する膨脹性物質材を敷設し、
膨脹性物質の体積膨脹力によって所要物体を持上げ支持
することを特徴としている。
また、この発明の重量物の扛上工法に用いられる膨脹性
物質にはプライスターやエクスパンの商品名で市販され
ている静的破砕剤やセメント膨脹性物質、或は生石灰等
の種々の市販の膨脹性製品を用いることができる。これ
に、必要に応じクエン酸、ホウ酸、酒石酸等、或は塩化
カルシウム、塩化ナトリウム等の公知の反応調節剤また
は反応促進剤を適宜混入しても良い。
物質にはプライスターやエクスパンの商品名で市販され
ている静的破砕剤やセメント膨脹性物質、或は生石灰等
の種々の市販の膨脹性製品を用いることができる。これ
に、必要に応じクエン酸、ホウ酸、酒石酸等、或は塩化
カルシウム、塩化ナトリウム等の公知の反応調節剤また
は反応促進剤を適宜混入しても良い。
この発明の他の目的や利点および特長は以下の添付図面
に示されるこの発明の種々の実施例に就いての詳細な説
明から明らかになろう。
に示されるこの発明の種々の実施例に就いての詳細な説
明から明らかになろう。
実施例 図面の第１図にはこの発明の重量物の扛上工法の実施に
用いられるジャッキの一例が示されている。図示のジャ
ッキは重量物を載荷支持する円柱または角柱状の載荷台
１と、載荷台１が挿入され底部に膨脹性物質３が敷設さ
れ底部近くの側壁に注入孔４が設けられた外筒２とから
主に成り、これに加え必要に応じて、外筒２が挿入され
底部に砂が填められ底部近くに砂抜孔７があけられた外
容器６が設けられる。この外容器６は、ジャッキの使用
場所によっては直接砂を敷設した上に載荷台１および外
筒２を設置した場合には必ずしも必要でない。
用いられるジャッキの一例が示されている。図示のジャ
ッキは重量物を載荷支持する円柱または角柱状の載荷台
１と、載荷台１が挿入され底部に膨脹性物質３が敷設さ
れ底部近くの側壁に注入孔４が設けられた外筒２とから
主に成り、これに加え必要に応じて、外筒２が挿入され
底部に砂が填められ底部近くに砂抜孔７があけられた外
容器６が設けられる。この外容器６は、ジャッキの使用
場所によっては直接砂を敷設した上に載荷台１および外
筒２を設置した場合には必ずしも必要でない。
また、膨脹性物質は市販の種々の静的破砕剤、セメント
膨脹性物質や生石灰等の、粉状、粒状、顆類状のものを
比較的少量外筒２の底部に敷設し、これに注入孔４から
水を注入するか、或は予め水と混合したスラリー状のも
のを入れておくこともできる。なお、載荷台１と外筒
２、外筒２と外容器６の間には互に滑動できるよう僅か
な隙間があり、ワックスやロウまたは潤滑油等の適宜な
潤滑剤を塗布したりコーティングするのが好適である。
膨脹性物質や生石灰等の、粉状、粒状、顆類状のものを
比較的少量外筒２の底部に敷設し、これに注入孔４から
水を注入するか、或は予め水と混合したスラリー状のも
のを入れておくこともできる。なお、載荷台１と外筒
２、外筒２と外容器６の間には互に滑動できるよう僅か
な隙間があり、ワックスやロウまたは潤滑油等の適宜な
潤滑剤を塗布したりコーティングするのが好適である。
第２図にはこの発明の扛上工法に用いられるジャッキの
別の例が示されており、このジャッキにおいて載荷台１
に空気抜き用の通路１ａが設けられ、外筒２の底部近く
に載荷台１を支持する支え２ａが設けられており、外筒
２の支え２ａにて載荷台１を載置支持し、スラリー状の
膨脹性物質３が注入孔４から注入できるようになってい
る。勿論、先の場合と同様に膨脹性物質３を外筒２の底
部に敷設しておき、注入孔４より水を注入することもで
きる。
別の例が示されており、このジャッキにおいて載荷台１
に空気抜き用の通路１ａが設けられ、外筒２の底部近く
に載荷台１を支持する支え２ａが設けられており、外筒
２の支え２ａにて載荷台１を載置支持し、スラリー状の
膨脹性物質３が注入孔４から注入できるようになってい
る。勿論、先の場合と同様に膨脹性物質３を外筒２の底
部に敷設しておき、注入孔４より水を注入することもで
きる。
また、第３図にはこの発明の扛上工法での更に別の例が
示されており、この例では扛上距離が調節できるように
なっている。すなわち、扛上距離は使用する膨脹性物質
の充填量によっても調節できるが、図示の様に２組のて
こ１１，１２を用いることで扛上距離を所定の距離に調
節することができる。
示されており、この例では扛上距離が調節できるように
なっている。すなわち、扛上距離は使用する膨脹性物質
の充填量によっても調節できるが、図示の様に２組のて
こ１１，１２を用いることで扛上距離を所定の距離に調
節することができる。
この様な構成のジャッキを用いるこの発明の扛上工法に
依れば、載荷台が挿入される外筒の底部に比較的少量の
膨脹性物質を敷設して水を注入するか、またはスラリー
状の膨脹性物質を充填して水との水和反応に伴って生じ
る強大な膨脹圧によって載荷台を押上げて載荷台の上の
重量物を持上げることができ、膨脹性物質の使用量によ
って扛上距離および扛上負荷を調節でき、扛上後の負荷
維持も長時間安定してでき、使用するジャッキも簡単な
構造で一方向にのみ移動可能で且つ周辺部を拘束した容
器をなす外筒を用い少量の膨脹性物質にて強大な膨脹圧
を発現でき、発現した膨脹圧に見合った負荷を受けたり
与えることができ、経済的にも比較的安価である等の効
果が得られるものである。
依れば、載荷台が挿入される外筒の底部に比較的少量の
膨脹性物質を敷設して水を注入するか、またはスラリー
状の膨脹性物質を充填して水との水和反応に伴って生じ
る強大な膨脹圧によって載荷台を押上げて載荷台の上の
重量物を持上げることができ、膨脹性物質の使用量によ
って扛上距離および扛上負荷を調節でき、扛上後の負荷
維持も長時間安定してでき、使用するジャッキも簡単な
構造で一方向にのみ移動可能で且つ周辺部を拘束した容
器をなす外筒を用い少量の膨脹性物質にて強大な膨脹圧
を発現でき、発現した膨脹圧に見合った負荷を受けたり
与えることができ、経済的にも比較的安価である等の効
果が得られるものである。
第１図はこの発明の扛上工法に用いるジャッキの一例を
示す断面図、第２図はジャッキの別の例を示す第１図と
同様な断面図、第３図はジャッキを用いての扛上距離を
調節できる例を示す概要図である。図中、１…載荷台、
１ａ…空気抜き用の通路、２…外筒、２ａ…支え、３…
膨脹性物質、４…注入孔、６…外容器、７…砂抜孔、８
…砂、１１，１２…てこ。
示す断面図、第２図はジャッキの別の例を示す第１図と
同様な断面図、第３図はジャッキを用いての扛上距離を
調節できる例を示す概要図である。図中、１…載荷台、
１ａ…空気抜き用の通路、２…外筒、２ａ…支え、３…
膨脹性物質、４…注入孔、６…外容器、７…砂抜孔、８
…砂、１１，１２…てこ。
Claims (2)
- 【請求項１】載荷台と外筒から成るジャッキを用い、ジ
ャッキの外筒底部に水との水和反応によって体積膨脹す
る膨脹性物質を敷設し、該膨脹性物質の体積膨脹力によ
って所要物体を持上げ支持することを特徴とする重量物
の扛上工法。 - 【請求項２】ジャッキの外筒を底部に砂が填められた外
容器内に収めるようにしたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載の重量物の扛上工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20446085A JPH062560B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 重量物の扛上工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20446085A JPH062560B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 重量物の扛上工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6265900A JPS6265900A (ja) | 1987-03-25 |
| JPH062560B2 true JPH062560B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=16490899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20446085A Expired - Lifetime JPH062560B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 重量物の扛上工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062560B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07226236A (ja) * | 1994-01-31 | 1995-08-22 | Krohne Ag | ブレード型絶縁物排除接触素子 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2562952B2 (ja) * | 1988-08-31 | 1996-12-11 | 株式会社竹中工務店 | ジャッキ |
| JP2006347661A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Tetsudo Onda | 袋体伸縮ジャッキとジャッキ |
| JP2017040071A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 大成建設株式会社 | 橋脚仮沓構造及び橋脚仮沓を用いた張り出し架設方法 |
-
1985
- 1985-09-18 JP JP20446085A patent/JPH062560B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07226236A (ja) * | 1994-01-31 | 1995-08-22 | Krohne Ag | ブレード型絶縁物排除接触素子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6265900A (ja) | 1987-03-25 |
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