JPH0625430B2 - 固液分離屎尿処理装置 - Google Patents

固液分離屎尿処理装置

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JPH0625430B2
JPH0625430B2 JP1129828A JP12982889A JPH0625430B2 JP H0625430 B2 JPH0625430 B2 JP H0625430B2 JP 1129828 A JP1129828 A JP 1129828A JP 12982889 A JP12982889 A JP 12982889A JP H0625430 B2 JPH0625430 B2 JP H0625430B2
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liquid separation
liquid
cylinder
solids
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KAIRYOKU KOGYO JUGENGAISHA
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水洗便器又は簡易水洗便器等における固液混入
屎尿と洗水を混在のまま移動処理することなく、即時そ
れらの固体分と液体分に分離し、固体分は発酵させて肥
料化させ、液体分はそのまま放置せず、蒸発させて消散
処理する固液分離屎尿処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、下水道施設の完備していない地方では、水洗便所
においては多量の水洗と屎尿との混合物を貯置槽内に貯
置し、固体分は沈澱させ、上澄み水は下水溝に流し、沈
澱物は定期的に吸上輸送し、処理場にて多量に集めて処
理するのを普通とし、水洗便所でない場合は、貯屎尿槽
に固液混合にて貯置しておき、一定期間毎に汲取車にて
一々汲取り、同様に処理場に運搬処理するものであり、
何れも多量の汚物の保管、輸送をする必要があり、その
処理用の大設備とその設備を操作したり、前記保管、輸
送に携わるたくさの作業員を要した。
〔発明が解決しようとする課題〕
下水道施設の完備していない地方では、日々多量に排出
する洗水混入の屎尿類を処理するに当たり、処理用の大
設備とそれを操作したり、それらの作業に携わる多数の
作業員を必要とするので、設備自体が大規模となる上
に、多額の人件費を要し、高コストに付くという欠点が
あった。
本発明は日々多量に排出される屎尿類を大量に集積する
ことなく、個々に小規模で、速やかに処理できる固液分
離屎尿処理装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明においては水洗便器
類の下方に小間隙を設けて液体分を漏出するようにし、
固体分のみを残存取出し可能とした固液分離シリンダー
の固体分取出口に、その取出した固体分を発酵させる発
酵装置を設けて固体分をコンポスト化する固体分処理装
置と、前記固液分離シリンダーより漏出した液体分流出
口に土砂を充填した蒸発散槽に導入蒸発させる液体分処
理装置とを存する固液分離屎尿処理装置において、固液
分離シリンダーの固体分取出口に傾斜状の発酵シリンダ
ーを設け、その発酵シリンダーの下方端部に前記固体分
供給口、その固体分に混合して固体分を発酵させる基材
の供給口、給気口を設け、多数のパドルを長手方向の放
射状に突設した回転軸を前記発酵シリンダーに貫設する
と共に加熱装置を付設し、発酵シリンダーの上方端に成
生発酵体をコンポスト槽に排出堆積す排出口を設けて固
体分処理装置とする。
また前記固液分離屎尿処理装置において、固液分離シリ
ンダーの液体分流出口と前記蒸発散槽間に沈澱分離槽、
接触曝気槽、沈澱室、消毒室を順次設備した液体分処理
装置とする。
或いは固液分離シリンダーの固体分取出口に固体分処理
装置として傾斜状の発酵シリンダーを設け、その発酵シ
リンダーの下方端部に前記固体分供給口、その固体分に
混合して固体分を発酵させる基材の供給口、給気口を設
け、多数のパドルを長手方向の放射状に突設した回転軸
を前記発酵シリンダーに貫設すると共に加熱装置を付設
し、発酵シリンダーの上方端より成生発酵体をコンポス
ト槽に排出堆積する排出口を設けると共に、固液分離シ
リンダーの液体分流出口と蒸発散槽間に液体分処理装置
として沈澱分離槽、接触曝気槽、沈澱室、消毒室を順次
設備したものである。
〔作用〕
水洗便器1類の下方に小間隙9を設けて液体分11を漏
出するようにし、固体分12のみを残存取出し可能とし
た固液分離シリンダー3の固体分取出口(上方端)14
に、その取出した固体分12を発酵させる発酵装置を設け
て固体分12をコンポスト化する固体分処理装置と、前
記固液分離シリンダー3より漏出する液体分流出口(流
出間隙)9に、土砂31を充填した蒸発散槽30に導入
蒸発させる液体分処理装置とを存する固液分離屎尿処理
装置において、固液分離シリンダー3の固体分取出口1
4に傾斜状の発酵シリンダー15を設け、発酵シリンダ
ー15の下方端部に固体分供給口、基材の供給口、給気
口を設け、発酵シリンダー15内に多数のパドル17を
長手方向の放射状に突設した回転軸16を貫設し、ヒー
ター等の加熱装置18を付設し、発酵シリンダー15の
上方端に生成発酵体をコンポスト槽34に排出堆積する
排出口21を設けたから、固液分離シリンダー3で分離
された固体分12は発酵シリンダー15の下方端部の固
体分供給口から上方端の排出口21へ、回転軸16のパド
ル17により移送され、加熱装置18で加熱されるの
で、容易に適宜乾燥し、基材を加えての発酵がより促進
される。また、固液分離シリンダー3の液体分流出口
(流出間隙)9と土砂31を充填した蒸発散槽30との間
に沈澱分離槽23、接触曝気槽24、沈澱室25、消毒
室26を設けたから、屎尿の垂れ流しによる環境破壊が
皆無となる。
〔実施例〕
今ここに本発明の実施例を示した添付図面について詳説
する。
1は水洗便器で、水の使用量の少ない簡易水洗便器で
も、普通水洗便器でもよい。2は固液排出パイプで、後
述の屎尿の液体分11と固体分12とを後述の固液分離
シリンダー3へ供給するもので、従来公知のものであ
る。3は固液分離シリンダーで、適度の傾斜を持たせ、
且つその傾斜は使用水量等に応じて調整できるようにす
ると便利である。4は回転スパイラルで、後述の動軸5
の回りに羽根を螺旋状に成形したもので、前記固液分離
シリンダー3に回転自在に貫通状に設備される。5は回
転スパイラル4の動軸で、一端にモーター6を連結す
る。8はストッパー板で、前記動軸5の基端部の固液分
離シリンダー3の下方端13に近く固定され、固液分離
シリンダー3の内面との間に液体流出間隙(液体分流出
口)9を存するもので、液体分11は該間隙9より流出
し、固体分12と分離され、前記ストッパー板8に堰き
止められた固体分12が後述の排液路10に流出するこ
とを防止する。10は排液路で、液体分流出口9の下方
に連設して開口したものである。このようにして固体分
12は回転するスパイラル4の羽根によって、徐々に固
液分離シリンダー3の下方端13より上方端(固体分取
出口)14に向かって液体分11を除去しながら移動す
るものである。その固体分取出口14に達した固体分1
2は固液分離シリンダー3外に排出され、屎尿中の液体
分11と固体分12とは早期に分離されるものである。
15は発酵シリンダーで、固液分離シリンダー3の上方
端即ち固体分取出口14に連設され、分離シリンダー3
と同様の傾斜状をなし、該分離シリンダー3よりも大径
に成形したものである。16はパドル軸で前記スパイラ
ル4の動軸5と連続し、前記発酵シリンダー15内に貫
設され、回転軸5と共に回転する。17はパドルで、該
軸16の長手方向に順次放射状に突設される。18は加
熱装置としてのヒーターで、発酵シリンダー15内に付
設したもので、固体分12を適宜に乾燥させ、後述の基
材供給管20よりの基材と混合し、発酵に適した温度に加
熱保持するものである。19は発酵シリンダー15の保護
管で、内面に加熱装置18による上昇温度を保持する保
温材のライニングを施したものである。20は基材供給
管で、発酵シリンダー15の下方端寄りに連設したもの
で、発酵シリンダー15内の固体分12に混合し、発酵
させるための基材を供給するものである。その基材とし
ては廃材(樹皮細粉、樹皮屑等)に有機質肥料(鶏糞、
米ぬか、家畜の屎尿、澱粉粕等)を混合し、長時間堆積
して完熟したものである。21は排出口で、発酵シリンダ
ー15の上方端(末端)に開口する。
このようにして固体分12は約40時間発酵シリンダー
15内において給気、加温、破砕、切り返し攪拌して移
行することにより完全に発酵完了するものである。34
はコンポスト槽で、前記排出口21より排出した発酵完
了した生成発酵体を適宜堆積するもので、コンポスト槽
34より生成発酵体を任意に搬出し、肥料として利用し得
るものである。
次に前記固液分離シリンダー3より排液路10を経て分
離流出した液体分11は、汚泥バケット22を通過して
沈澱分離槽23内に移行し、接触曝気槽24内にて長時
間曝気し、酸化脱臭処理された後、沈澱室25、消毒室
26等を通過して汚水貯留槽27に貯留される。30は
地表面32下に不通水状に区画された、内部に土砂31
を充填した蒸発散槽であり、前記汚水貯留槽27中の水
中ポンプ29に連結したパイプにより蒸発散槽30の上部
に汚水貯留槽27内の汚水を供給し、蒸発して発散させ
るものである。その蒸発散槽30の上面は地表面32と
同一平面をなし、地表面32に任意植木、芝生等の植物
33を植付けることにより庭園等の一部と全く異なるこ
とがなく良好な外観を与えることができるものである。
なお汚泥バケット22を通過した液体分11は、状態次第
では蒸発散槽30に直接流入処理させることもできるも
のである。更に汚泥バケット22及び沈澱室25中の沈
澱物は、固体分12中に混入して肥料化することもでき
るものである。更に平常の場合は液体分11は充分蒸発
処理されるものであるが、天候不順、集中豪雨、トレイ
の使用が特に頻繁である等の特殊事情のある場合におい
て蒸発し切れず、余剰汚水を生じた場合は更に溢流汚水
貯留槽28を蒸発散槽30の側方に別設しておき、その
溢流汚水貯留槽28に貯置しておき、前記特殊事情経過
後に蒸発発散して処理するものである。
〔発明の効果〕
本発明は以上のような構成を有するから、先ず最初に屎
尿を固体分と液体分に分離し、それぞれ適応した処理を
別々になすようにし、固体分は直ちに有機肥料に変化し
て資源の再利用に役立て、液体分は自然蒸発によって処
理し、汲取操作又は大型屎尿処理装置等を要しない簡便
で低コストとなり、下水道施設不備の地方等にも好適
で、低コストの屎尿処理手段を提供することができるも
のである。
また、大量の混水屎尿汲取、放流等の巨大設備が不要な
ので、巨額な設備投資の必要がなく、それらの設備の操
作等をする作業員の減員をすることができ、人件費、水
資源(水道代)の大幅な節約が可能であり、安い維持費
で完璧な維持管理ができる。
さらに、屎尿の悪臭発散のおそれを未然に防止すること
が可能になる等の屎尿に関するあらゆる難点を総て解消
することができ、殊に下水道施設の完備されていない地
方においては比類なき効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明実施装置の例を示すもので、第1図は
固液分離装置の機構を示した側面図、第2図は固液分離
シリンダーと発酵シリンダーとを連続的に存するものの
機構を示した側面図、第3図は固液分離シリンダーと発
酵シリンダーとを分離装備したものの全体の機構を示し
た側面図、第4図は処理順路の説明図である。 1……水洗便器、2……固液排出パイプ、3……固液分
離シリンダー、4……回転スパイラル、5……スパイラ
ルの動軸、6……モーター、8……ストッパー板、9…
…流出間隙(液体分流出口)、10……排液路、11…
…液体分、12……固体分、13……下方端、14……
上方端、15……発酵シリンダー、16……パドル軸、
17……パドル、18……ヒーター、19……保護管、
20……基材供給管、21……排出口、22…汚泥バケ
ット、23……沈澱分離槽、24……接触曝気槽、25
……沈澱室、26……消毒室、27……汚水貯留槽、2
8……溢流汚水貯留槽、29……水中ポンプ、30……
蒸発散槽、31……土砂、32……地表面、33……植
物、34……コンポスト槽。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水洗便器類の下方に小間隙を設けて液体分
    を漏出するようにし、固体分のみを残存取出し可能とし
    た固液分離シリンダーの固体分取出口に、その取出した
    固体分を発酵させる発酵装置を設けて固体分をコンポス
    ト化する固体分処理装置と、前記固液分離シリンダーよ
    り漏出する液体分流出口に、土砂を充填した蒸発散槽に
    導入蒸発させる液体分処理装置とを存する固液分離屎尿
    処理装置において、固液分離シリンダーの固体分取出口
    に傾斜状の発酵シリンダーを設け、その発酵シリンダー
    の下方端部に前記固体分供給口、その固体分に混合して
    固体分を発酵させる基材の供給口、給気口を設け、多数
    のパドルを長手方向の放射状に突設した回転軸を前記発
    酵シリンダーに貫設すると共に加熱装置を付設し、発酵
    シリンダーの上方端に成生発酵体をコンポスト槽に排出
    堆積する排出口を設けて固体分処理装置としたことを特
    徴とする固液分離屎尿処理装置。
  2. 【請求項2】水洗便器類の下方に小間隙を設けて液体分
    を漏出するようにし、固体分のみを残存取出し可能とし
    た固液分離シリンダーの固体分取出口に、その取出した
    固体分を発酵させる発酵装置を設けて固体分をコンポス
    ト化する固体分処理装置と、前記固液分離シリンダーよ
    り漏出する液体分流出口に、土砂を充填した蒸発散槽に
    導入蒸発させる液体分処理装置とを存する固液分離屎尿
    処理装置において、固液分離シリンダーの液体分流出口
    と前記蒸発散槽間に沈澱分離槽、接触曝気槽、沈澱室、
    消毒室を順次設備した液体分処理装置としたことを特徴
    とする固液分離屎尿処理装置。
  3. 【請求項3】固液分離シリンダーの固体分取出口に固体
    分処理装置として傾斜状の発酵シリンダーを設け、その
    発酵シリンダーの下方端部に前記固体分供給口、その固
    体分に混合して固体分を発酵させる基材の供給口、給気
    口を設け、多数のパドルを長手方向の放射状に突設した
    回転軸を前記発酵シリンダーに貫設すると共に加熱装置
    を付設し、発酵シリンダーの上方端より成生発酵体をコ
    ンポスト槽に排出堆積する排出口を設け、固液分離シリ
    ンダーの液体分流出口と蒸発散槽間に液体分処理装置と
    して沈澱分離槽、接触曝気槽、沈澱室、消毒室を順次設
    備したことを特徴とする請求項1又は2記載の固液分離
    屎尿処理装置。
JP1129828A 1989-05-22 1989-05-22 固液分離屎尿処理装置 Expired - Lifetime JPH0625430B2 (ja)

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JPS63315016A (ja) * 1987-06-18 1988-12-22 有限会社 シグナス工業 汚水,汚物の処理装置付トイレ

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