JPH0625218Y2 - 化粧筆付き化粧品容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、主として携帯用の化粧筆付き化粧品容器に係
る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 携帯用の化粧品容器としてコンパクト容器が代表的であ
り、該容器には、必要により化粧筆を収納させている
が、この場合化粧筆は化粧品と平面的に配置するので、
その分容器が大形化することになり、そこで、この大形
化を極力抑えるため、化粧筆を狭い領域に収納するよう
にしているが、このようにすると化粧筆が取り出し難く
なる不都合が生じる。

本考案は、化粧筆を蓋兼用とすることで容器を小形化
し、かつ化粧筆の穂先を整えるための小突部を容器の一
部に付設して、使い勝手の向上を図った。

「課題を解決するための手段」 前部上面を化粧品充填室４を凹設しかつ後部上面に横長
の小突部９を多数かつ略平行に付設した前後方向に細長
の化粧品皿１と、前端側を開放した偏平な短筒状であっ
て、下面に鏡５を取付けて前記化粧品皿１後部に枢着さ
れた基端部材２と、細長な板状の筆軸６先端から筆穂７
を突設し、前記基端部材２に筆穂７側後端部を抜き差し
自在に挿入連結して前記化粧品皿１上面を閉蓋するよう
配設され、前端部を化粧品皿１前部に係脱自在に係合さ
せた化粧筆３とで形成した。

「作用」 上記において、化粧筆３は、筆穂７側を基端部材２の前
端開口部に抜き差し自在に挿入連結させ、かつ筆軸６で
化粧品充填室４上面を閉塞している。

ここで、使用時には、基端部材２後端を中心に、かつこ
の基端部材２と共に化粧品皿１を上後方へ回動させて開
蓋状態とし、化粧筆３後部を基端部材２内から引き抜け
ばよい。

「実施例」 以下図面を参照して一実施例を説明すると、本考案の化
粧筆付き化粧品容器は、細長な化粧品皿１と、この化粧
品皿１後部に枢着された偏平な短筒状の基端部材２と、
細長な板状の筆軸６を有し、筆穂７側後端部を前記基端
部材２に抜き差し自在に挿入連結されて、前記化粧品皿
１上面を閉蓋する化粧筆３とからなる。

化粧品皿１は前後方向に細長な形状のもので、前部側半
部に上面開口かつ細長な化粧品充填室４を凹設して、こ
の化粧品充填室４外周縁に突出部を周設し、また、後端
から起立した小板の後面に第１係合突起８を付設し、ま
た、後部側半部を上下面を切り落として肉薄部とし、こ
の肉薄部の上面に化粧筆の筆先を整えるための横長の小
突部９を多数かつ略平行に付設し、更に、後端左右両側
を後方へ突出して、この突出部内面に枢着用短軸10,10
を付設し、これ等短軸10,10の上半部を斜め下内方への
傾斜面として、基端部材２を枢着するとき押込み係合さ
せ易いようにしている。

基端部材２は前端側を開口した偏平で短い筒状のもの
で、後部側下面から垂設した軸部11の左右両端面に枢着
用小孔12,12を穿設し、これ等枢着用小孔12,12内に前記
短軸10,10を強制的に押込み係合させて化粧品皿１後端
部に回動可能に枢着させている。この基端部材２は、軸
部11の左右両端面を化粧品皿１後端の突出部内面へ適度
に圧接させ、任意の開蓋位置を保持できるよう形成して
いる。

化粧筆３は、やや肉厚で細長な板状の筆軸６の後端面か
ら、先細の横断面楕円形の先軸13を突出し、この先軸13
に筆穂７を植設したもので、先軸13の後端外面に弾性リ
ング14を嵌合させ、また、筆軸６の下面前端部から垂設
した係合板後面に第２係合突起15を付設し、この第２係
合突起15を前記第１係合突起８下面に係合させ、更に、
筆軸６下面に形成した凹部の上面壁にパッキング16を貼
着させている。

この化粧筆３は、先軸13と筆穂７を前記基端部材２に前
端開口部側から抜き差し自在に挿入連結させており、常
時は、筆軸６が前記化粧品充填室４上面を閉塞する蓋の
役目をする。この場合、基端部材２と化粧筆３の結合部
は弾性リング14で密閉され、そしてパッキング16が化粧
品充填室４上縁の突出部上端に圧接して、この化粧品充
填室４を密閉する。

尚、５は基端部材２下面に貼着させた鏡である。

「考案の効果」 上記した如く、本考案では、化粧筆３の筆軸６を細長の
板状として蓋を兼用させる構成としたので、化粧品皿１
に化粧筆３の収納部を設ける必要がなく、容器を小形化
することができ、また、化粧筆３は、化粧品皿１後部に
枢着させた基端部材２に筆穂７側を抜き差し自在に挿入
連結して取り付けているので、基端部材２後端を中心
に、かつこの基端部材２と共に化粧品皿１を上後方へ回
動させて開蓋状態とすることで、簡単に取り外すことが
でき、何の面倒もなく扱い易く、更に、化粧品皿１の後
部上面に横長の小突部９を多数かつ略平行に付設したか
ら、化粧前にその小突部９を使用して化粧筆３の筆穂を
容易に整えることができ、極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の一実施例の縦断面図、第２図は同実
施例の分解斜視図である。 １……化粧品皿、２……基端部材 ３……化粧筆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前部上面に化粧品充填室４を凹設しかつ後
   部上面に横長の小突部９を多数かつ略平行に付設した前
   後方向に細長の化粧品皿１と、前端側を開放した偏平な
   短筒状であって、下面に鏡５を取付けて前記化粧品皿１
   後部に枢着された基端部材２と、細長な板状の筆軸６先
   端から筆穂７を突設し、前記基端部材２に筆穂７側後端
   部を抜き差し自在に挿入連結して前記化粧品皿１上面を
   閉蓋するよう配設され、前端部を化粧品皿１前部に係脱
   自在に係合させた化粧筆３とからなる化粧筆付き化粧品
   容器。