JPH062514Y2

JPH062514Y2 - メイズハ−ベスタの搬入装置

Info

Publication number: JPH062514Y2
Application number: JP1166887U
Authority: JP
Inventors: 貞之高橋
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1987-01-28
Filing date: 1987-01-28
Publication date: 1994-01-26
Anticipated expiration: 2002-01-28
Also published as: JPS63119328U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、メイズハーベスタの搬入装置に関する。

（従来の技術）切断されたメイズを左右一対のギャザリングベルトで挟
持しながら細断装置へと搬送するハーベスタは例えば、
特開昭56-45123号公報で知られている。

また、投入口に細断部材を有する細断ケーシングに、水
平方向に突出する左右一対のフレームが設けられ、始端
側に左右一対のディスクカッタを有する循環回走自在な
搬入部材をフレームに備えて切断したメイズを投入口に
搬送するとともに、フレームの長手方向途中を互いに連
結する部分とメイズを投入口に案内する部分とを有する
平面視Ｔ形のクロスフレームを備えているメイズハーベ
スタは実開昭61-146140号公報で知られている。

（考案が解決しようとする問題点）クロスフレームを有する従来例では、それなりの有用性
が認められるけれども、該クロスフレームの連結する部
分は、ディスクカッタより投入口側に大きく離れて設け
られ、カッタと連結する部分との間に、スキマがあり、
このスキマにカッタで切断した茎葉、雑草が堆積するこ
とがあった。

また、切断した茎葉等がクロスフレーム上にまたがって
堆積して、正確な搬送を確保できないこともあった。

更に、左右のディスクカッタは一方が他方に対してオー
バーラップされてメイズを切断するが、カッタのオーバ
ーラップ関係が上下逆転して入れ替わり、カッタの回転
不能を招いたり、損傷を生じていた。

本考案は、クロスフレームの連結する部分を所謂、固定
刃として機能させ、この上に堆積する茎葉等を該固定刃
とディスクカッタで切断することにより、従来例の問題
点を解消したことを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、投入口16に細断部材21を有する細断ケーシン
グ11に、水平方向に突出する左右一対のフレーム22,22
が設けられ、始端側に左右一対のディスクカッタ8,8を
有する循環回走自在な搬入部材30,30をフレーム22,22に
備えて切断したメイズ10を投入口16に搬送するととも
に、フレーム22,22の長手方向途中を互いに連結する部
分27とメイズ10を投入口16に案内する部分28とを有する
平面視Ｔ形のクロスフレーム26を備えているものにおい
て、次の技術的手段を講じることによって、前述目的を
達成したのである。

すなわち、本考案は、クロスフレーム26の連結する部分
27を、ディスクカッタ8,8の対地面側に近接させかつ投
入口16側におけるカッタ回転平面内にラップさせてフレ
ーム22,22間に架設したことを特徴とするのである。

（作用）メイズ10はディスクカッタ8,8によりその株元側が切断
されて、左右一対の搬送部材30,30によって挟持されて
クロスフレーム26の案内する部分28に支えられながら、
投入口16に搬入され、細断部材21で寸断される。

クロスフレーム26の連結する部分27はカッタ8,8の対地
面側に近接させかつカッタ回転平面内にラップしてフレ
ーム22,22間に架設され、ここに、連結する部分27に乗
り上げられた茎草等は該部分28を固定刃としてカッタ8,
8により切断され、堆積するのが防止される。

また、カッタ8,8の上下入れ替りは連結する部分27によ
って防止される。

（実施例）以下、図面を参照して本考案の実施例をトラクタ装着形
のメイズハーベスタとして詳述する。

なお、メイズハーベスタはこれの専用機であってもよ
い。

第７図を参照すると、２軸４車輪形トラクタ１に三点リ
ンク機構2を介してハーベスタ3が昇降自在に連結され、
トラクタ1のボンネット上にはタッピングワゴン4が傾動
自在として搭載されている。

ハーベスタ3は搬入装置5と細断装置6およびシュート装
置7等からなり、搬入装置5の始端に設けられた左右一対
のディスクカッタ8によってメイズ10の株元を切断し、
ガイド9によって穂先側をおしつけて株元から細断装置6
に送り込み、寸断されてからシュート装置7を介してワ
ゴン4に収容されるものである。

第１図〜第６図をも参照すると、搬入装置5、細断装置6
等の詳細が示されている。

第６図において、11は細断ケーシングであり、前後方向
の水平横向の駆動軸12にディスク13（フライホイールと
もいう）が取付けられ、該ディスク13には前面側に放射
状のカッタ14が取付けられているとともに外周には放出
ブレード15が取付けられている。

更に裁断ケーシング11の前面中央下部には投入口16が形
成され、この投入口16の口縁に固定刃17が取付けられ、
ここに、トラクタＰＴＯ軸18からの動力を自在接手軸1
9、チエン伝達体20等を介して駆動軸12に伝え、ディス
ク13を回転することによって、カッタ14と固定刃17でメ
イズ10を細断可能とされ、ここに、カッタ14と固定刃17
は細断部材21を構成している。

22は左右一対の搬送フレームであり、細断ケーシング11
の前面に、縦軸23を介して第６図の矢示24方向に開放自
在として装置されて前方に水平状として延設され、延設
端には第７図で示す如くデバイダ25が設けられ、このデ
バイダ25は平坦部25Aを有して土中への刺りを防止して
いる。

26はクロスフレームであり、左右一対の搬送フレーム22
の下面側において両者を連結する部分27とメイズを投入
口16に向かって案内する部分28とを有し、平面視Ｔ形と
されており、部分27の両端は抜差し自在の連結ピン29で
取付けられ、ここに、搬送フレーム22の拡開を防止して
いる。すなわち、該フレーム22は開閉固定自在である。

30は左右一対の搬入部材であり、駆動スプロケット31、
従動スプロケット32およびテンションスプロケット33を
平面視において三角配置して、各スプロケット31〜33に
チェーンで示す無端回走体34が循環回走自在に巻掛けら
れている。

駆動スプロケット31は投入口16側にあり、第４図、第５
図で示す如く、駆動スプロケット31の軸には同軸として
フイードローラ35が縦軸回りに回転可能に装備され、第
７図で示す伝動ケース36内の伝動体を介して動力が伝え
られるようにされている。

従動スプロケット32の下部にディスクカッタ8が取付け
られており、このカッタ8は所謂星形であって対のカッ
タ8は刃面が摺動されるとともに山と谷が位相をずらさ
れている（第１図参照）。

そしてフイードローラ35と切断刃8は前後の垂直平面上
にあり、切断刃8の外側方にテンションスプロケット33
があって、ここに、拡開状の導入部36が構成されてい
る。

37はギヤザリングベルトであり、波形の凹凸部38を長手
方向交互に形成するようにされて無端回走体34の外周側
に金具39を介して周設されている。

この左右一対のベルト37は凹凸部38が第１図、第５図並
びに第６図で示す如く互いに咬合されることによってメ
イズ10を挟持して切断刃8で株元を切断され、フイード
ローラ35へと挟持したまま搬送するものである。

40は弛み拘束部材であり、無端回走体34の内周面に摺接
された耐摩性平板であって、駆動スプロケット31と従動
スプロケット32間の挟持部にわたって設けられている。

41は搬入路を形成するカバーであり、搬入路に上方末広
がりの案内面42が形成されている。

更に、第４図及び第５図において、43はメイズ導入板で
あり、投入口16の下部側より下方に傾斜する案内面44を
有し、投入口16の両側下部には翼部45が張出し状に形成
されている。

メイズ導入板43はその下面が補強を兼ねた三角リブ46で
支持されており、ケーシング11より突出され、三角リブ
46の端面下部には支持孔47が形成されている。

クロスフレーム26の案内部分28は実質的に搬送路を構成
しており、第４図で示す如く案内部分28の基端下面に巻
込み棒48を有してこの差込み棒48が支持孔47に挿入され
ている。

従って、クロスフレーム26は連結部分27の両端がピン29
で搬送フレーム22に支持されるとともに案内部分28が支
持孔47に支持されている。

連結部分27は板状であって、第１図〜第３図で示す如く
カッタ8の対地面側に近接させかつ投入口16側における
カッタ回転平面内にラップされて搬送フレーム22に支持
され、ここに、連結部分27上に乗り上った茎葉、雑草等
を連結部分27を固定刃としてカッタ8で切断するように
されている。

その他、第４・５図において、49はデバイダ、50はスク
レーパを示している。

また、第３図に示す如く、ベルト金具37は上面側が溝形
に折曲形成され、その立上り片39Aがカッタ用軸受ケー
ス51より突出された板52によって浮上りと離脱が防止さ
れている。なお、立上り片37は下面側のベルト金具に下
向として形成してもよい。

第８図から第１０図は本考案の第２実施例であり、クロ
スフレーム26は連結部分27Aをフイードローラ35側にも
設けてピン29Aで搬送フレーム22に架設したものであ
り、その他の構成は前述例と同じであり、従って共通す
る部分は共通符号で示している。

（考案の効果）本考案によれば、メイズ10はディスクカッタ8で株元が
切断されて案内部分28で支えられながら搬入部材30で挟
持されて投入口16に送られ、細断部材21によって寸断さ
れる。

このとき、カッタ8の第１図に示す矢示方向の回転で、
茎葉、雑草等が後方へ移送され、連結部分27に堆積しよ
うとするが、該連結部分27はカッタ8の回転平面内にあ
るために、堆積した茎葉等は寸断されて地面に落下し、
蓄積停留することも少なく、従って、メイズ10を確実に
投入口16に送ることができる。

また、カッタ８はその刃物部分が上下面において摺接さ
れて回転されるが、上下面が入れ替ることも生じるが、
本考案では連結部分27がカッタ8の接地面側に近接させ
かつ回転平面内にラップされているので、カッタ8の刃
物部分が上下入れ替るのを連結部分27で規制することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部の第１実施
例における平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面矢示
図、第３図は第１図Ｂ−Ｂ線矢示断面図、第４図は投入
口部分の立面断面図、第５図は第４図Ｃ−Ｃ線矢示平面
図、第６図は全体を示す平面図、第７図は同じく側面
図、第８図は第６図と対応する第２実施例の平面図、第
９図は同じく投入口部分の立面断面図、第10図は第９図
Ｄ−Ｄ線矢示平面図である。 8…カッタ、11…細断ケーシング、16…投入口、21…細
断部材、22…フレーム、26…クロスフレーム、27…連結
部分、28…案内部分。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】投入口(16)に細断部材(21)を有する細断ケ
ーシング(11)に、水平方向に突出する左右一対のフレー
ム(22)(22)が設けられ、始端側に左右一対のディスクカ
ッタ(8)(8)を有する循環回走自在な搬入部材(30)(30)を
フレーム(22)(22)に備えて切断したメイズ(10)を投入口
(16)に搬送するとともに、フレーム(22)(22)の長手方向
途中を互いに連結する部分(27)とメイズ(10)を投入口(1
6)に案内する部分(28)とを有する平面視Ｔ形のクロスフ
レーム(26)を備えているものにおいて、クロスフレーム(26)の連結する部分(27)を、ディスクカ
ッタ(8)(8)の対地面側に近接させかつ投入口(16)側にお
けるカッタ回転平面内にラップさせてフレーム(22)(22)
間に架設したことを特徴とするメイズハーベスタの搬入
装置。