JPH06249668A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH06249668A JPH06249668A JP5066232A JP6623293A JPH06249668A JP H06249668 A JPH06249668 A JP H06249668A JP 5066232 A JP5066232 A JP 5066232A JP 6623293 A JP6623293 A JP 6623293A JP H06249668 A JPH06249668 A JP H06249668A
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- vibrating
- gyro
- vibration
- piezoelectric element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持強度が大きく、かつ、屈曲振動時の振動
体の回転を防止し、安定した出力を得ることができる振
動ジャイロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、正3角柱状の振動体1
2を含む。振動体12の側面に、圧電素子14a,14
b,14cを形成する。振動体12のノード点付近にお
いて、振動体12の底面部分に、T字状の支持部材22
a,22bを取り付ける。支持部材22a,22bは、
振動体12の幅方向に延びるように取り付ける。
体の回転を防止し、安定した出力を得ることができる振
動ジャイロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、正3角柱状の振動体1
2を含む。振動体12の側面に、圧電素子14a,14
b,14cを形成する。振動体12のノード点付近にお
いて、振動体12の底面部分に、T字状の支持部材22
a,22bを取り付ける。支持部材22a,22bは、
振動体12の幅方向に延びるように取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、または外的振動を検知し適切な制振を行う手ぶれ防
止装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイ
ロに関する。
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、または外的振動を検知し適切な制振を行う手ぶれ防
止装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイ
ロに関する。
【0002】
【従来の技術】図7(A)は従来の振動ジャイロの一例
を示す斜視図であり、図7(B)はその断面図である。
振動ジャイロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含
む。振動体2は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材
料で形成される。振動体2の3つの側面には、それぞれ
圧電素子3a,3b,3cが形成される。圧電素子3
a,3b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電
極を形成したものである。振動体2のノード点付近の稜
線部分には、支持部材4が取り付けられる。これらの支
持部材4の端部は、基板などに取り付けられる。
を示す斜視図であり、図7(B)はその断面図である。
振動ジャイロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含
む。振動体2は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材
料で形成される。振動体2の3つの側面には、それぞれ
圧電素子3a,3b,3cが形成される。圧電素子3
a,3b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電
極を形成したものである。振動体2のノード点付近の稜
線部分には、支持部材4が取り付けられる。これらの支
持部材4の端部は、基板などに取り付けられる。
【0003】このような振動ジャイロ1では、圧電素子
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は、圧電素子3c
形成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振
動体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により
振動体2の振動方向が変わる。それにより、圧電素子3
a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、この出
力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロに加わった回転
角速度を検出することができる。
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は、圧電素子3c
形成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振
動体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により
振動体2の振動方向が変わる。それにより、圧電素子3
a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、この出
力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロに加わった回転
角速度を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動ジャイロでは、それぞれの支持部材が振
動体の稜線部分に1点で取り付けられているため、支持
強度が小さかった。
うな従来の振動ジャイロでは、それぞれの支持部材が振
動体の稜線部分に1点で取り付けられているため、支持
強度が小さかった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、支
持強度の大きい振動ジャイロを提供することである。
持強度の大きい振動ジャイロを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、柱状の振動
体と、振動体を支持するために振動体のノード点付近に
取り付けられる支持部材とを含む振動ジャイロにおい
て、それぞれの支持部材は振動体の底面部分の2点以上
を支持することを特徴とする、振動ジャイロである。
体と、振動体を支持するために振動体のノード点付近に
取り付けられる支持部材とを含む振動ジャイロにおい
て、それぞれの支持部材は振動体の底面部分の2点以上
を支持することを特徴とする、振動ジャイロである。
【0007】
【作用】それぞれの支持部材が振動体の底面部分の2点
以上を支持しているため、振動体の稜線部分の1点で支
持されている場合に比べて、支持強度が大きくなる。
以上を支持しているため、振動体の稜線部分の1点で支
持されている場合に比べて、支持強度が大きくなる。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、従来の振動ジャイロ
に比べて、支持強度の大きい振動ジャイロを得ることが
できる。しかも、支持部材は、振動体のノード点付近に
取り付けられているため、振動体の振動をダンピングす
ることが少なく、効率のよい屈曲振動を得ることができ
る。したがって、安定して正確な角速度検知を行うこと
ができる。
に比べて、支持強度の大きい振動ジャイロを得ることが
できる。しかも、支持部材は、振動体のノード点付近に
取り付けられているため、振動体の振動をダンピングす
ることが少なく、効率のよい屈曲振動を得ることができ
る。したがって、安定して正確な角速度検知を行うこと
ができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその断面図である。振動ジャイ
ロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12を含む。振
動体12は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材料で
形成される。振動体12の3つの側面には、それぞれ圧
電素子14a,14b,14cが形成される。圧電素子
14aは、たとえば圧電セラミックからなる圧電板16
aを有し、その両面に電極18a,20aが形成されて
いる。そして、一方の電極20aが、振動体12の側面
に接着される。同様に、圧電素子14b,14cは圧電
板16b,16cを有し、これらの圧電板16b,16
cの両面に電極18b,20bおよび電極18c,20
cが形成されている。そして、これらの圧電素子14
b,14cの一方の電極20b,20cが、振動体12
の側面に接着される。
図であり、図1(B)はその断面図である。振動ジャイ
ロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12を含む。振
動体12は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材料で
形成される。振動体12の3つの側面には、それぞれ圧
電素子14a,14b,14cが形成される。圧電素子
14aは、たとえば圧電セラミックからなる圧電板16
aを有し、その両面に電極18a,20aが形成されて
いる。そして、一方の電極20aが、振動体12の側面
に接着される。同様に、圧電素子14b,14cは圧電
板16b,16cを有し、これらの圧電板16b,16
cの両面に電極18b,20bおよび電極18c,20
cが形成されている。そして、これらの圧電素子14
b,14cの一方の電極20b,20cが、振動体12
の側面に接着される。
【0011】振動体12の底面部分すなわち圧電素子2
0cが形成された面には、支持部材22a,22bが取
り付けられる。支持部材22a,22bは、たとえばT
字状に形成され、振動体12のノード点付近に取り付け
られる。このとき、支持部材22a,22bは、振動体
12の底面の幅方向に延びるように、直線状に取り付け
られる。支持部材22a,22bと振動体12との固定
は、たとえば溶接または接着剤などによって行われる。
そして、支持部材22a,22bの端部は、基板などに
固定される。
0cが形成された面には、支持部材22a,22bが取
り付けられる。支持部材22a,22bは、たとえばT
字状に形成され、振動体12のノード点付近に取り付け
られる。このとき、支持部材22a,22bは、振動体
12の底面の幅方向に延びるように、直線状に取り付け
られる。支持部材22a,22bと振動体12との固定
は、たとえば溶接または接着剤などによって行われる。
そして、支持部材22a,22bの端部は、基板などに
固定される。
【0012】このような振動ジャイロ10を使用する場
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸を中心として回転
すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変
わる。それによって、圧電素子14a,14bに発生す
る電圧に差が生じる。したがって、これらの圧電素子1
4a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイ
ロ10に加わった回転角速度を検出することができる。
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸を中心として回転
すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変
わる。それによって、圧電素子14a,14bに発生す
る電圧に差が生じる。したがって、これらの圧電素子1
4a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイ
ロ10に加わった回転角速度を検出することができる。
【0013】この振動ジャイロ10では、支持部材22
a,22bが、直線状に振動体12の底面に取り付けら
れているため、振動体の稜線部分に1点で取り付けられ
ている従来の振動ジャイロに比べて、支持強度を大きく
することができる。また、支持部材22a,22bは、
振動体12のノード点付近に取り付けられているため、
振動体12の振動がダンピングされにくい。したがっ
て、効率的な屈曲振動を得ることができ、回転角速度を
正確に検出することができる。
a,22bが、直線状に振動体12の底面に取り付けら
れているため、振動体の稜線部分に1点で取り付けられ
ている従来の振動ジャイロに比べて、支持強度を大きく
することができる。また、支持部材22a,22bは、
振動体12のノード点付近に取り付けられているため、
振動体12の振動がダンピングされにくい。したがっ
て、効率的な屈曲振動を得ることができ、回転角速度を
正確に検出することができる。
【0014】なお、上述の実施例では、支持部材22
a,22bの形状をT字状にしたが、図2に示すよう
に、振動体12の底面からその両側の側面にわたって形
成してもよい。また、図3に示すように、支持部材22
a,22bをH字状にし、振動体12の幅方向の両端で
支持してもよい。さらに、図4に示すように、支持部材
22a,22bの振動体支持部分をT字状に形成し、そ
の基板に固定する部分を二股にしてもよい。また、図5
に示すように、支持部材22a,22bで振動体12幅
方向の両端部分を支持し、基板に固定する部分を1本の
棒状に形成してもよい。このように、支持部材22a,
22bのそれぞれが、振動体12の2点以上で接触する
ことにより、振動体12の支持強度を大きくすることが
できる。
a,22bの形状をT字状にしたが、図2に示すよう
に、振動体12の底面からその両側の側面にわたって形
成してもよい。また、図3に示すように、支持部材22
a,22bをH字状にし、振動体12の幅方向の両端で
支持してもよい。さらに、図4に示すように、支持部材
22a,22bの振動体支持部分をT字状に形成し、そ
の基板に固定する部分を二股にしてもよい。また、図5
に示すように、支持部材22a,22bで振動体12幅
方向の両端部分を支持し、基板に固定する部分を1本の
棒状に形成してもよい。このように、支持部材22a,
22bのそれぞれが、振動体12の2点以上で接触する
ことにより、振動体12の支持強度を大きくすることが
できる。
【0015】また、振動体12の形状としては、4角柱
状など他の角柱状でもよいし、円柱状の振動体であって
もよい。円柱状の振動体12の例としては、たとえば圧
電セラミックなどで形成された振動体がある。振動体1
2が圧電セラミックで形成された場合、振動体12の側
面には電極が形成される。そして、この電極に発振回路
を接続することにより、振動体12を屈曲振動させるこ
とができる。振動体12が円柱状に形成された場合、図
6に示すように、たとえば支持部材22a,22bの振
動体12と接触する部分が半円状に形成される。そし
て、振動体12は、支持部材22a,22bの半円状部
分に支持される。
状など他の角柱状でもよいし、円柱状の振動体であって
もよい。円柱状の振動体12の例としては、たとえば圧
電セラミックなどで形成された振動体がある。振動体1
2が圧電セラミックで形成された場合、振動体12の側
面には電極が形成される。そして、この電極に発振回路
を接続することにより、振動体12を屈曲振動させるこ
とができる。振動体12が円柱状に形成された場合、図
6に示すように、たとえば支持部材22a,22bの振
動体12と接触する部分が半円状に形成される。そし
て、振動体12は、支持部材22a,22bの半円状部
分に支持される。
【0016】また、これらの圧電素子や電極の数として
は、たとえば2つだけ形成して駆動用と検出用の両方に
兼用するなど、必要に応じて任意に変更可能である。
は、たとえば2つだけ形成して駆動用と検出用の両方に
兼用するなど、必要に応じて任意に変更可能である。
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその断面図である。
り、(B)はその断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す平面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図4】図1に示す振動ジャイロの変形例を示す平面図
である。
である。
【図5】図3に示す振動ジャイロの変形例を示す平面図
である。
である。
【図6】この発明の別の実施例を示す平面図である。
【図7】(A)は従来の振動ジャイロの一例を示す斜視
図であり、(B)はその断面図である。
図であり、(B)はその断面図である。
10 振動ジャイロ 12 振動体 14a 圧電素子 14b 圧電素子 14c 圧電素子 22a 支持部材 22b 支持部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 振動ジャイロ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、または外的振動を検知し適切な制振を行う手ぶれ防
止装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイ
ロに関する。
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、または外的振動を検知し適切な制振を行う手ぶれ防
止装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイ
ロに関する。
【0002】
【従来の技術】図9(A)は従来の振動ジャイロの一例
を示す斜視図であり、図9(B)はその断面図である。
振動ジャイロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含
む。振動体2は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材
料で形成される。振動体2の3つの側面には、それぞれ
圧電素子3a,3b,3cが形成される。圧電素子3
a,3b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電
極を形成したものである。振動体2のノード点付近の稜
線部分には、支持部材4が取り付けられる。これらの支
持部材4の端部は、基板などに取り付けられる。
を示す斜視図であり、図9(B)はその断面図である。
振動ジャイロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含
む。振動体2は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材
料で形成される。振動体2の3つの側面には、それぞれ
圧電素子3a,3b,3cが形成される。圧電素子3
a,3b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電
極を形成したものである。振動体2のノード点付近の稜
線部分には、支持部材4が取り付けられる。これらの支
持部材4の端部は、基板などに取り付けられる。
【0003】このような振動ジャイロ1では、圧電素子
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は、圧電素子3c
形成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振
動体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により
振動体2の振動方向が変わる。それにより、圧電素子3
a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、この出
力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロに加わった回転
角速度を検出することができる。
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は、圧電素子3c
形成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振
動体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により
振動体2の振動方向が変わる。それにより、圧電素子3
a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、この出
力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロに加わった回転
角速度を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動ジャイロでは、それぞれの支持部材が振
動体の稜線部分に1点で取り付けられているため、支持
強度が小さかった。また、振動体2が屈曲振動する際
に、圧電素子3c形成面に平行な方向(横方向)の振動
が抑制されないため、振動体2が軸を中心とした回転運
動を起こす恐れがあり、その場合には、圧電素子3a,
3bの出力信号に位相差や振幅差が現れ、正確な出力を
得ることができなかった。
うな従来の振動ジャイロでは、それぞれの支持部材が振
動体の稜線部分に1点で取り付けられているため、支持
強度が小さかった。また、振動体2が屈曲振動する際
に、圧電素子3c形成面に平行な方向(横方向)の振動
が抑制されないため、振動体2が軸を中心とした回転運
動を起こす恐れがあり、その場合には、圧電素子3a,
3bの出力信号に位相差や振幅差が現れ、正確な出力を
得ることができなかった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、支
持強度が大きく、かつ、屈曲振動時の振動体の回転を防
止し、安定した出力を得ることができる振動ジャイロを
提供することである。
持強度が大きく、かつ、屈曲振動時の振動体の回転を防
止し、安定した出力を得ることができる振動ジャイロを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、柱状の振動
体と、振動体を支持するために振動体のノード点付近に
取り付けられる支持部材とを含む振動ジャイロにおい
て、それぞれの支持部材は振動体の底面部分の2点以上
を支持することを特徴とする、振動ジャイロである。
体と、振動体を支持するために振動体のノード点付近に
取り付けられる支持部材とを含む振動ジャイロにおい
て、それぞれの支持部材は振動体の底面部分の2点以上
を支持することを特徴とする、振動ジャイロである。
【0007】
【作用】それぞれの支持部材が振動体の底面部分の2点
以上を支持しているため、振動体の稜線部分の1点で支
持されている場合に比べて、支持強度が大きくなる。ま
た、振動体の屈曲振動時の横方向の振動が抑制され、振
動体が回転することを防止できる。
以上を支持しているため、振動体の稜線部分の1点で支
持されている場合に比べて、支持強度が大きくなる。ま
た、振動体の屈曲振動時の横方向の振動が抑制され、振
動体が回転することを防止できる。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、従来の振動ジャイロ
に比べて、支持強度の大きい振動ジャイロを得ることが
できる。しかも、支持部材は、振動体のノード点付近に
取り付けられているため、振動体の振動をダンピングす
ることが少なく、効率のよい屈曲振動を得ることができ
る。さらに、振動体の屈曲振動時に振動体が回転するこ
とがないため、圧電素子の出力信号に位相差や振幅差が
現れない。したがって、安定して正確な回転角速度検知
を行うことができる。
に比べて、支持強度の大きい振動ジャイロを得ることが
できる。しかも、支持部材は、振動体のノード点付近に
取り付けられているため、振動体の振動をダンピングす
ることが少なく、効率のよい屈曲振動を得ることができ
る。さらに、振動体の屈曲振動時に振動体が回転するこ
とがないため、圧電素子の出力信号に位相差や振幅差が
現れない。したがって、安定して正確な回転角速度検知
を行うことができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその断面図である。振動ジャイ
ロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12を含む。振
動体12は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材料,
ガラス,水晶,セラミックなどの一般的に機械的振動を
生じる材料で形成される。振動体12の3つの側面に
は、それぞれ圧電素子14a,14b,14cが形成さ
れる。圧電素子14aは、たとえば圧電セラミックから
なる圧電板16aを有し、その両面に電極18a,20
aが形成されている。そして、一方の電極20aが、振
動体12の側面に接着される。同様に、圧電素子14
b,14cは圧電板16b,16cを有し、これらの圧
電板16b,16cの両面に電極18b,20bおよび
電極18c,20cが形成されている。そして、これら
の圧電素子14b,14cの一方の電極20b,20c
が、振動体12の側面に接着される。
図であり、図1(B)はその断面図である。振動ジャイ
ロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12を含む。振
動体12は、たとえばエリンバなどの恒弾性金属材料,
ガラス,水晶,セラミックなどの一般的に機械的振動を
生じる材料で形成される。振動体12の3つの側面に
は、それぞれ圧電素子14a,14b,14cが形成さ
れる。圧電素子14aは、たとえば圧電セラミックから
なる圧電板16aを有し、その両面に電極18a,20
aが形成されている。そして、一方の電極20aが、振
動体12の側面に接着される。同様に、圧電素子14
b,14cは圧電板16b,16cを有し、これらの圧
電板16b,16cの両面に電極18b,20bおよび
電極18c,20cが形成されている。そして、これら
の圧電素子14b,14cの一方の電極20b,20c
が、振動体12の側面に接着される。
【0011】振動体12の底面部分すなわち圧電素子2
0cが形成された面には、支持部材22a,22bが取
り付けられる。支持部材22a,22bは、たとえばT
字状に形成され、振動体12のノード点付近に取り付け
られる。このとき、支持部材22a,22bは、振動体
12の底面の幅方向に延びるように、直線状に取り付け
られる。支持部材22a,22bと振動体12との固定
は、たとえば溶接または接着剤などによって行われる。
そして、支持部材22a,22bの端部は、基板などに
固定される。
0cが形成された面には、支持部材22a,22bが取
り付けられる。支持部材22a,22bは、たとえばT
字状に形成され、振動体12のノード点付近に取り付け
られる。このとき、支持部材22a,22bは、振動体
12の底面の幅方向に延びるように、直線状に取り付け
られる。支持部材22a,22bと振動体12との固定
は、たとえば溶接または接着剤などによって行われる。
そして、支持部材22a,22bの端部は、基板などに
固定される。
【0012】このような振動ジャイロ10を使用する場
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸を中心として回転
すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変
わる。それによって、圧電素子14a,14bに発生す
る電圧に差が生じる。したがって、これらの圧電素子1
4a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイ
ロ10に加わった回転角速度を検出することができる。
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸を中心として回転
すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変
わる。それによって、圧電素子14a,14bに発生す
る電圧に差が生じる。したがって、これらの圧電素子1
4a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイ
ロ10に加わった回転角速度を検出することができる。
【0013】この振動ジャイロ10では、支持部材22
a,22bが、直線状に振動体12の底面に取り付けら
れているため、振動体の稜線部分に1点で取り付けられ
ている従来の振動ジャイロに比べて、支持強度を大きく
することができる。また、支持部材22a,22bは、
振動体12のノード点付近に取り付けられているため、
振動体12の振動がダンピングされにくい。したがっ
て、効率的な屈曲振動を得ることができ、回転角速度を
正確に検出することができる。
a,22bが、直線状に振動体12の底面に取り付けら
れているため、振動体の稜線部分に1点で取り付けられ
ている従来の振動ジャイロに比べて、支持強度を大きく
することができる。また、支持部材22a,22bは、
振動体12のノード点付近に取り付けられているため、
振動体12の振動がダンピングされにくい。したがっ
て、効率的な屈曲振動を得ることができ、回転角速度を
正確に検出することができる。
【0014】なお、上述の実施例では、支持部材22
a,22bの形状をT字状にしたが、図2に示すよう
に、振動体12の底面からその両側の側面にわたって形
成してもよい。また、図3に示すように、支持部材22
a,22bをH字状にし、振動体12の幅方向の両端で
支持してもよい。さらに、図4に示すように、支持部材
22a,22bの振動体支持部分をT字状に形成し、そ
の基板に固定する部分を二股にしてもよい。また、図5
に示すように、支持部材22a,22bで振動体12幅
方向の両端部分を支持し、基板に固定する部分を1本の
棒状に形成してもよい。このように、支持部材22a,
22bのそれぞれが、振動体12の2点以上で接触する
ことにより、振動体12の支持強度を大きくすることが
できる。
a,22bの形状をT字状にしたが、図2に示すよう
に、振動体12の底面からその両側の側面にわたって形
成してもよい。また、図3に示すように、支持部材22
a,22bをH字状にし、振動体12の幅方向の両端で
支持してもよい。さらに、図4に示すように、支持部材
22a,22bの振動体支持部分をT字状に形成し、そ
の基板に固定する部分を二股にしてもよい。また、図5
に示すように、支持部材22a,22bで振動体12幅
方向の両端部分を支持し、基板に固定する部分を1本の
棒状に形成してもよい。このように、支持部材22a,
22bのそれぞれが、振動体12の2点以上で接触する
ことにより、振動体12の支持強度を大きくすることが
できる。
【0015】また、図6に示すように、振動体12の各
ノード点付近に取り付けられた支持部材22a,22b
を、それぞれ2つの部材で形成してもよい。この場合、
支持部材22aの端部はクランク状に形成され、振動体
12の一方のノード点付近において、振動体12の底面
から側部に延びるように取り付けられる。同様に、支持
部材22bも、振動体12の他方のノード点付近におい
て、振動体12の底面から側部に延びるように取り付け
られる。さらに、図7に示すように、支持部材22a,
22bは、板状に形成されてもよい。この実施例では、
支持部材22a,22bによって、振動体12の底面の
幅方向に延びるように、直線状に取り付けられる。
ノード点付近に取り付けられた支持部材22a,22b
を、それぞれ2つの部材で形成してもよい。この場合、
支持部材22aの端部はクランク状に形成され、振動体
12の一方のノード点付近において、振動体12の底面
から側部に延びるように取り付けられる。同様に、支持
部材22bも、振動体12の他方のノード点付近におい
て、振動体12の底面から側部に延びるように取り付け
られる。さらに、図7に示すように、支持部材22a,
22bは、板状に形成されてもよい。この実施例では、
支持部材22a,22bによって、振動体12の底面の
幅方向に延びるように、直線状に取り付けられる。
【0016】図6および図7に示す振動ジャイロ10で
は、振動体12の底面の2点以上で接触するとともに、
基板に固定する部分も2点以上となる。そのため、振動
ジャイロ10に回転角速度が加わっていないとき、振動
体12は横方向に振れにくい。振動体12が横方向に振
れると、振動体12の端部の動きは回転運動となるが、
これらの実施例では、正確に直線運動とすることができ
る。したがって、たとえば雰囲気温度が変化して振動体
12の振動モードが変化しても、振動体12は圧電素子
14c形成面に直交する方向に正確に振動し、圧電素子
14a,14bの屈曲状態を同じにすることができる。
したがって、圧電素子14a,14bの出力信号の変動
が抑えられ、これらの出力信号に位相差や振幅差が現れ
にくい。そのため、安定した出力を得ることができる。
は、振動体12の底面の2点以上で接触するとともに、
基板に固定する部分も2点以上となる。そのため、振動
ジャイロ10に回転角速度が加わっていないとき、振動
体12は横方向に振れにくい。振動体12が横方向に振
れると、振動体12の端部の動きは回転運動となるが、
これらの実施例では、正確に直線運動とすることができ
る。したがって、たとえば雰囲気温度が変化して振動体
12の振動モードが変化しても、振動体12は圧電素子
14c形成面に直交する方向に正確に振動し、圧電素子
14a,14bの屈曲状態を同じにすることができる。
したがって、圧電素子14a,14bの出力信号の変動
が抑えられ、これらの出力信号に位相差や振幅差が現れ
にくい。そのため、安定した出力を得ることができる。
【0017】 また、振動体12の形状としては、4角柱
状など他の角柱状でもよいし、円柱状の振動体であって
もよい。円柱状の振動体12の例としては、たとえば圧
電セラミックなどで形成された振動体がある。振動体1
2が圧電セラミックで形成された場合、振動体12の側
面には電極が形成される。そして、この電極に発振回路
を接続することにより、振動体12を屈曲振動させるこ
とができる。振動体12が円柱状に形成された場合、図
8に示すように、たとえば支持部材22a,22bの振
動体12と接触する部分が半円状に形成される。そし
て、振動体12は、支持部材22a,22bの半円状部
分に支持される。
状など他の角柱状でもよいし、円柱状の振動体であって
もよい。円柱状の振動体12の例としては、たとえば圧
電セラミックなどで形成された振動体がある。振動体1
2が圧電セラミックで形成された場合、振動体12の側
面には電極が形成される。そして、この電極に発振回路
を接続することにより、振動体12を屈曲振動させるこ
とができる。振動体12が円柱状に形成された場合、図
8に示すように、たとえば支持部材22a,22bの振
動体12と接触する部分が半円状に形成される。そし
て、振動体12は、支持部材22a,22bの半円状部
分に支持される。
【0018】 また、これらの圧電素子や電極の数として
は、たとえば2つだけ形成して駆動用と検出用の両方に
兼用するなど、必要に応じて任意に変更可能である。
は、たとえば2つだけ形成して駆動用と検出用の両方に
兼用するなど、必要に応じて任意に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその断面図である。
り、(B)はその断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す平面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図4】図1に示す振動ジャイロの変形例を示す平面図
である。
である。
【図5】図3に示す振動ジャイロの変形例を示す平面図
である。
である。
【図6】この発明の別の実施例を示す斜視図である。
【図7】この発明のさらに別の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】 この発明のさらに別の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図9】 (A)は従来の振動ジャイロの一例を示す斜視
図であり、(B)はその断面図である。
図であり、(B)はその断面図である。
【符号の説明】 10 振動ジャイロ 12 振動体 14a 圧電素子 14b 圧電素子 14c 圧電素子 22a 支持部材 22b 支持部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図1】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
Claims (1)
- 【請求項1】 柱状の振動体と、前記振動体を支持する
ために前記振動体のノード点付近に取り付けられる支持
部材とを含む振動ジャイロにおいて、 それぞれの前記支持部材は前記振動体の底面部分の2点
以上を支持することを特徴とする、振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066232A JPH06249668A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066232A JPH06249668A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249668A true JPH06249668A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=13309907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5066232A Pending JPH06249668A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249668A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5889358A (en) * | 1995-10-11 | 1999-03-30 | Murata Manufacturingco., Ltd. | Vibration gyroscope |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP5066232A patent/JPH06249668A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5889358A (en) * | 1995-10-11 | 1999-03-30 | Murata Manufacturingco., Ltd. | Vibration gyroscope |
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