JPH06249132A - イオンエンジン装置 - Google Patents

イオンエンジン装置

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Publication number
JPH06249132A
JPH06249132A JP5032017A JP3201793A JPH06249132A JP H06249132 A JPH06249132 A JP H06249132A JP 5032017 A JP5032017 A JP 5032017A JP 3201793 A JP3201793 A JP 3201793A JP H06249132 A JPH06249132 A JP H06249132A
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JP
Japan
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thruster
thrust
flow rate
propellant
function
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Application number
JP5032017A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tamura
裕幸 田邨
Yoichi Uchida
洋一 内田
Yoshifumi Goto
祥史 後藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、高精度、高安定な推力を
発生することができ、かつ、イオンエンジン装置に可動
部を設けることなく、推力の大きさと方向を自由に変え
ることができる人工衛星等の宇宙機搭載用のイオンエン
ジン装置を提供することにある。 【構成】 上記の目的を達成するために、本イオンエン
ジン装置には、一定のキャント角をなす2つのスラスタ
部を設け、イオンエンジン制御部の信号に応じて2つの
スラスタ部にフィードバック制御により推力を発生さ
せ、合成推力をえるという構成としている。 【効果】 イオンエンジン制御部により所望する推力の
大きさと方向に対して、ベクトル分解した推力を一定の
キャント角をなす2つのスラスタ部に推力信号を供給す
ることにより、イオンエンジン装置に可動部を設けるこ
となく高精度、高安定な推力を発生させ、かつ、推力の
大きさと方向を自由に変えることができるという効果が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、人工衛星
等の宇宙機が軌道上でその姿勢や軌道を制御するための
主推進器として用いるイオンエンジン装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のイオンエンジン装置の
全体の構成を示すブロック図である。図10において、
1は推力を発生する機能をもつスラスタ、2はスラスタ
1への推進剤流量を制御する機能をもつ流量調整器、3
は推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供給
器、4は上記スラスタ1、流量調整器2、推進剤貯蔵供
給器3へ電力を供給する機能をもつ電源装置、5は上記
各機器の制御、テレメトリ・コマンド系とのインタフェ
ース機能をもつスラスタ制御器である。
【0003】図11は、従来のイオンエンジン装置にお
ける電源装置および流量調整器の制御方法である。図1
1において、1はスラスタ、2は流量調整器、3は推進
剤貯蔵供給器、4は電源装置、5はスラスタ制御器、6
は地上からのコマンド、7は地上へのテレメトリ信号、
8は電源装置4からのモニタ信号、9は電源装置4への
コマンド、10は電源装置4からのテレメトリ信号、1
1は流量調整器2へのコマンド、12は流量調整器2か
らの推進剤流量テレメトリ信号、13はスラスタ1への
電力供給、14は推進剤貯蔵供給器への推進剤供給信号
スラスタ1への推進剤供給、15はスラスタ1への推進
剤供給、16はモニタ信号による制御部を示している。
【0004】次に動作について説明する。流量調整器2
に関しては、スラスタ制御器5から、流量設定を指示す
るコマンド11を推進剤貯蔵供給器3に発信し、推進剤
貯蔵供給器3からは、流量コマンド11に応じた推進剤
供給信号14を流量調整器2に送出し、流量調整器2か
らは、スラスタ1へ供給されている推進剤14の流量を
示す流量テレメトリ信号12がスラスタ制御器5に送ら
れ、地上でテレメトリ7として取得される。一方、電源
装置4に関しては、スラスタ制御器5から、電源装置4
に内蔵されている複数の電源のオンオフおよびその出力
レベルを設定するコマンド9を発信し、電源装置4から
は、スラスタ1での放電の点火・消滅を示すモニタ信号
8とスラスタ1の動作状態を表す電源装置4に内蔵の複
数の電源の出力電流、出力電圧、入力電流および入力電
圧がテレメトリ信号10としてスラスタ制御器5に送ら
れる。スラスタ制御器5は、地上へテレメトリ7を送る
一方、上記モニタ信号8により制御部16でスラスタ1
での放電状態を判断し、所定のロジックに従い電源装置
4の電源のオンオフおよび出力レベル設定のコマンド9
および推進剤貯蔵供給器3に流量設定のコマンド11を
発信し、推進剤供給信号14を介して、流量調整器2で
推進剤の流量の制御を行い、その結果、スラスタ1が推
力を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のイオンエンジン
装置は以上のように構成されており、次のような課題が
あった。従来のイオンエンジン装置では、スラスタへの
電源装置からの出力および流量調整器からの推進剤流量
は、あらかじめ設定されたコマンドを送信する必要があ
り、外乱などに対して、きめ細かな制御が不可能であっ
た。このため、過渡的な推力変動、スラスタの劣化に伴
う動作点の推移に対する補正、また、最適動作点の決定
を地上でテレメトリから判断し行うことになるため運用
上の制約になっていた。さらに、推力方向は、スラスタ
の取付けに依存しているため推力方向を変えることがで
きないという制約があった。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので電源装置および流量調整器からのテ
レメトリ信号をスラスタ制御器で比較、演算し電源装置
からの電力出力および流量調整器からの推進剤流量を制
御することにより、スラスタの推力を精度よく安定に発
生させ、かつ、上記のように推力制御された2つのスラ
スタの推力を組合せ推力方向を制御することを自動的に
行うことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるイオン
エンジン装置は、推力方向の異なる2つのスラスタの推
力をスラスタ制御器で独立に制御し、2つのスラスタが
発生する推力を合成することによりイオンエンジン装置
が発生する推力の大きさと方向を制御する。
【0008】各スラスタの推力は、電源装置および流量
調整器からのテレメトリ信号をスラスタ制御器内で演算
し、現在の動作状態を求め、基準値と比較した後、電源
装置および流量調整器の出力レベルを自動的に制御され
る。
【0009】
【作用】この発明においては、イオンエンジン装置が発
生する推力に対して、スラスタ制御器内で推力を発生さ
せる2つのスラスタ部に対して、個々に推力基準値を出
力し、さらに、スラスタの推力が推力基準値となるよう
にスラスタ制御器で制御を行う。
【0010】スラスタの推力は、スラスタ制御器内で求
められた現在の動作状態を推力基準値および消費電力の
基準値と比較し、電源装置および流量調整器の出力レベ
ルを自動的に変更し、その後の動作状態を再確認すると
いう閉ループを組むフィードバック制御を行い、精度よ
く安定に発生させる。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明の特徴をなすイオンエンジン装
置の構成を示すブロック図であり、図1において、30
はイオンエンジン制御器、31は第1のスラスタ部、3
2は第2のスラスタ部、33は地上からイオンエンジン
装置を制御するためにイオンエンジン制御部30に入力
されるイオンエンジンコマンド、34は地上へイオンエ
ンジン装置30の状態を送出するイオンエンジンテレメ
トリ、35はイオンエンジン制御部30から第1のスラ
スタ部31に出力する第1の推力基準信号、36は第1
のスラスタ部31からイオンエンジン制御部30に出力
する第1のスラスタ31からのテレメトリ信号、37は
イオンエンジン装置30から第2のスラスタ部32に出
力する第2の推力基準信号、38は第2のスラスタ部3
2からイオンエンジン制御部30に出力する第2のスラ
スタ部32からのテレメトリ信号である。
【0012】図2は、イオンエンジン装置の推力を説明
する図であり、Oはイオンエンジン装置の推力の中心、
OからAは第1のスラスタ部17の推力方向、OからB
は第2のスラスタ部18の推力方向、Θcは推力方向O
Aと推力方向OBとのなす角度を示すキャント角、線分
OCはキャント角の二等分線、ベクトルFiはイオンエ
ンジン装置の推力、ベクトルF1は第1のスラスタ部1
7の推力、ベクトルF2は第2のスラスタ部18の推
力、Θiはイオンエンジン装置の推力Fiの方向であ
る。
【0013】図3は、この発明の特徴をなすスラスタ部
の推力制御を説明する図であり、1はスラスタ、2は流
量調整器、3は推力剤貯蔵供給器、4は電源装置、5は
スラスタ制御器、8はモニタ信号、9は電源装置4への
コマンド信号、10は電源装置4からのテレメトリ信
号、11は流量調整器2へのコマンド信号、12は流量
調整器2からのテレメトリ信号、13はスラスタ1への
電力供給、14はスラスタ1への推力剤供給信号、15
はスラスタ1への推進剤供給、16はモニタ信号8によ
る制御部、17はフィードバック制御部、18は電源装
置4への電源装置フィードバック信号、19は流量調整
器2への流量調整器フィードバック信号、20は電源装
置フィードバック制御用テレメトリ信号、21は電源装
置テレメトリ信号のうちビーム電流テレメトリ信号を示
している。
【0014】次に動作について説明する。図1および図
2に示すように、イオンエンジン装置で発生させる推力
の大きさ|Fi|と推力方向Θiを地上からのコマンド
23としてイオンエンジン制御器30に入力し、イオン
エンジン制御部30で、第1の推力基準信号35と第2
の推力基準信号37を演算により求め、各々第1のスラ
スタ部31および第2のスラスタ系32に送出する。
【0015】さらに、第1のスラスタ部31の推力F1
が、第1の推力基準信号35で示す推力となるように、
また、第2のスラスタ部32の推力F2が、第2の推力
基準信号37で示す推力となるようにイオンエンジン制
御部30で制御を行い、イオンエンジン装置としての推
力Fiを第1のスラスタ部31の推力F1と第2のスラ
スタ部32の推力F2との合成推力として発生させる。
【0016】図2に示すイオンエンジン装置の推力の大
きさ|Fi|、推力方向Θiと推力F1、推力F2の関
係は、推力方向Θiの符号を二等分線OCからみて推力
方向A側を正、推力方向B側を負とすると、第1の推力
基準信号35は、推力|F1|となり式(1)で表され
る。 |F1|=(|Fi|/2)・{(sinθi/sin(θc/2) +(cosθi/cos(θc/2)} …… (1)
【0017】また、第2の推力基準信号37は、推力|
F2|となり式(2)で表される。 |F1|=−(|Fi|/2)・{(sinθi/sin(θc/2) −(cosθi/cos(θc/2)} …… (2)
【0018】所望するイオンエンジン装置の推力の大き
さ|Fi|と方向θiは、推力|F1|と推力|F2|
の合成ベクトルにより得ることができる。すなわち、地
上からのコマンド33に対して、イオンエンジン制御部
30において演算を行い、所望するイオンエンジン装置
の推力に対して、第1のスラスタ系31、第2のスラス
タ系32、それぞれに対して、第1のスラスタ系への推
力基準信号35とテレメトリ34、および第2のスラス
タ系への推力基準信号36とテレメトリ37を用いてイ
オンエンジン装置の推力制御を行うと同時に、推力制御
状態をテレメトリ34として地上に送出する。
【0019】次に、第1のスラスタ部31で、第1の推
力基準信号35で示される推力|F1|を発生させる制
御方式について説明する。図3は、この発明の特徴をな
すフィードバック制御によりスラスタ部の推力に比例す
る電源装置の電流値を制御し、スラスタ部の推力変動の
低減を行うスラスタ部の制御を示すブロック図であり、
図において、1はスラスタ、2は流量調整器、3は推力
剤貯蔵供給器、4は電源装置、5はスラスタ制御器、8
は電源装置のモニタ信号、9は電源装置へのコマンド、
10は電源装置からのテレメトリ、11は流量調整器へ
のコマンド、12は流量調整器からのテレメトリ、13
はスラスタへの電力供給、14は推力剤貯蔵供給器への
推力剤供給信号、15はスラスタ1への推進剤供給、1
7はフィードバック制御部、18は電源装置4への電源
装置フィードバック信号、19は流量調整器2への流量
調整器フィードバック信号、20は電源装置フィードバ
ック信号テレメトリ、21は電源装置からのテレメトリ
10のうちのビーム電流テレメトリ信号、28はイオン
エンジン制御器30からのスラスタ部への推力基準信
号、29はスラスタ部からイオンエンジン制御器30へ
のテレメトリを示している。
【0020】上記のように構成されたスラスタ部の動作
について説明する。スラスタ制御器5が、イオンエンジ
ン制御器30からの推力基準信号を受け、電源装置4へ
電源装置コマンド9を発信し、推力剤貯蔵供給器3への
推進剤供給信号14を介して流量調整器2へ流量調整器
コマンド11を発信することにより、スラスタ1への電
力供給13および推進剤供給15が行われ、スラスタの
放電状態を示すモニタ信号8により電源装置4内の複数
の電源のオンオフ制御が行えるという機能は、従来の装
置と全く同じである。
【0021】この発明に係わるスラスタ部の推力制御
は、電源フィードバック信号テレメトリ20およびビー
ム電流テレメトリ信号21をフィードバック制御部17
内で演算し、現在の動作状況を基準値と比較、判定し電
源装置4および流量調整器2への電源装置フィードバッ
ク信号18と流量調整器フィードバック信号19の出力
レベルを自動的に制御することで、スラスタ部の推力を
より精度よく安定に発生させる制御を可能にしている。
【0022】スラスタ部の推力制御について、さらに詳
しく述べるならば、スラスタ1で加速されるイオンを1
価であると仮定すると、スラスタ部の推力Fは、次式で
示される。 √(2Vb/εsp)・Ib ……… (3)
【0023】ここで、Ibはビーム電流、Vbはビーム
電圧、εspは比電荷である。また、比電荷εspは次
式で示される。 εsp=q/M ……… (4)
【0024】ここで、qは電荷、Mはイオンの質量であ
る。なお、ビーム電流Ibとビーム電圧Vbは、電源装
置4からスラスタ1への出力として検出できる。式
(3)から分かるように、ビーム電圧を一定にすると、
推力Fはビーム電流Ibに比例する。所望の推力を得る
ビーム電流値をIb* 、ビーム電流テレメトリをIbと
すると、その偏差ΔIbは、次式で示される。 ΔIb=Ib* −Ib ……… (5)
【0025】すなわち、ΔIbを小さくするように所定
の動作範囲内で電源装置フィードバック信号18および
流量調整器フィードバック信号19を変化させることに
より、過渡時における推力変化、経年変化に伴う推力変
動を低減することができる。また、第2のスラスタ部3
2で、第2の推力基準信号37で示される推力|F2|
を発生させる制御方式については、上記説明したよう
に、第1のスラスタ部31で、第1の推力基準信号35
で示される推力|F1|を発生させる制御と全く同一で
ある。このように、第1のスラスタ部31と第2のスラ
スタ部32で発生する推力により、イオンエンジン装置
で発生させる全推力の大きさと方向を高精度かつ高安定
に制御することができる。
【0026】実施例2.図4は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの推力に比例する電源装置の電
圧値を制御し、スラスタの推力変動を低減させる一実施
例を示している。図において、22は電源装置からのテ
レメトリ10のうちビーム電流テレメトリ信号を示して
おり、他は図3と同様である。図1および図2で示され
ているように、イオンエンジン装置で発生させる推力の
大きさと方向が、2つのスラスタ部を用いて各々の推力
を合成して得られることは前述したとおりである。
【0027】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図4のスラスタ部の推力制御においては、電源フィ
ードバックテレメトリ20およびビーム電圧テレメトリ
信号22をフィードバック制御部17内で演算し、現在
の動作状況を基準値と比較、判定し電源装置4および流
量調整器2への電源装置フィードバック信号18と流量
調整器フィードバック信号19の出力レベルを自動的に
制御することで、スラスタの推力をより精度よく安定に
発生させる制御を可能にしている。
【0028】イオンエンジン装置の推力制御について、
イオンエンジン装置の推力Fは、上記式(3)で表され
る。式(3)から分かるように、ビーム電流Ibを一定
にすると、推力Fはビーム電圧Vbの平方根に比例す
る。所望の推力を得るビーム電圧をVb* 、ビーム電圧
テレメトリをVbとすると、その偏差ΔVbは、次式で
表される。 ΔVb=Vb* −Vb ……… (6)
【0029】すなわち、ΔVbを小さくするように所定
の動作範囲内で電源装置フィードバック信号18および
流量調整器フィードバック信号19を変化させることに
より、過渡時における推力変化、経年変化に伴う推力変
動を低減することができる。このように制御された第1
のスラスタ部31と第2のスラスタ部32で発生させる
ことにより、イオンエンジン装置で発生させる全推力の
大きさと方向を高精度かつ高安定に制御することができ
る。
【0030】実施例3.図5は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの推力に比例する電源装置の電
流値および電圧値を制御し、スラスタの推力変動を低減
させる一実施例を示している。図において、23は電源
装置からのテレメトリ10のうちビーム電流テレメトリ
信号およびビーム電圧テレメトリ信号を示しており、他
は図3と同様である。図1および図2で示されているよ
うに、イオンエンジン装置で発生させる推力の大きさと
方向が、2つのスラスタ部を用いて各々の推力を合成し
て得られることは前述したとおりである。
【0031】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図5のスラスタ部の推力制御においては、電源フィ
ードバックテレメトリ20およびビーム電流テレメトリ
信号およびビーム電圧テレメトリ信号23をフィードバ
ック制御部17内で演算し、現在の動作状況を基準値と
比較、判定し電源装置4および流量調整器2への電源装
置フィードバック信号18と流量調整器フィードバック
信号19の出力レベルを自動的に制御することで、スラ
スタの推力をより精度よく安定に発生させる制御を可能
にしている。
【0032】イオンエンジン装置の推力制御について、
イオンエンジン装置の推力Fは、上記式(3)で表され
る。式(3)から分かるように、推力Fは、ビーム電流
Ibに比例しビーム電圧Vbの平方根に比例する。所望
の推力を得るビーム電流およびビーム電圧をIb* 、V
* 、ビーム電流テレメトリおよびビーム電圧テレメト
リをIb、Vbとすると、それぞれの偏差ΔIb、ΔV
bは、式(5)および式(6)で表される。
【0033】すなわち、式(5)および式(6)で表さ
れるΔIb、ΔVbを小さくするように所定の動作範囲
内で電源装置フィードバック信号18および流量調整器
フィードバック信号19を変化させることにより、過渡
時における推力変化、経年変化に伴う推力変動を低減す
ることができる。このように制御された第1のスラスタ
部31と第2のスラスタ部32で推力を発生させること
により、イオンエンジン装置で発生させる全推力の大き
さと方向を高精度かつ高安定に制御することができる。
【0034】実施例4.図6は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの消費電力を低減し、電源装置
のビーム電流値、ビーム電圧値を制御し電力効率を改善
する一実施例を示している。図において、24は電源装
置からテレメトリ10のうちビーム電流、ビーム電圧、
放電電流および放電電圧テレメトリ信号を示しており、
他は図3と同様である。図1および図2で示されている
ように、イオンエンジン装置で発生させる推力の大きさ
と方向が、2つのスラスタ部を用いて各々の推力を合成
して得られることは前述したとおりである。
【0035】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図6のスラスタ部の推力制御においては、電源装置
フィードバックテレメトリ20およびビーム電流、ビー
ム電圧、放電電流および放電電圧テレメトリ信号24を
フィードバック制御部17内で演算し、現在の動作状況
を基準値と比較、判定し電源装置4および流量調整器2
への電源装置フィードバック信号18と流量調整器フィ
ードバック信号19の出力レベルを自動的に制御するこ
とで、スラスタ1に供給する電力供給13を低減させる
ことができる。上記のビーム電流、ビーム電圧、放電電
流および放電電圧テレメトリ信号24から求められる電
源装置4の総消費電力と推力に供する電力の比を電力効
率ηとする。電力効率ηは、次式で表される。 η=(Vb・Ib+Vd・Id)/(VIN・IIN)………(7)
【0036】ここで、Ibはビーム電流、Vbはビーム
電圧、Idは放電電流、Vdは放電電圧、IINは入力電
流およびVINは入力電圧である。
【0037】すなわち、電力効率ηが1に近づくほど、
電源装置4の電力効率がよいことになる。電源装置4の
総消費電力(入力電流と入力電圧の積)を小さくすると
同時に、電力効率ηを1に近づけるように、所定の動作
範囲内で電源装置フィードバック信号および流量調整器
フィードバック信号19を変化させることにより、過渡
時における推力変化、経年変化に伴う推力変動を低減す
ることができる。このように制御された第1のスラスタ
部31と第2のスラスタ部32で推力を発生させること
により、イオンエンジン装置で発生させる全推力の大き
さと方向を高精度かつ高安定に制御することができる。
【0038】実施例5.図7は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの推力に正の相関関係のある放
電電圧を制御し、スラスタの推力変動を低減させる一実
施例を示している。図において、25は電源装置からの
テレメトリ10のうちビーム電流、および放電電圧テレ
メトリ信号を示しており、他は図3と同様である。図1
および図2で示されているように、イオンエンジン装置
で発生させる推力の大きさと方向が、2つのスラスタ部
を用いて各々の推力を合成して得られることは前述した
とおりである。
【0039】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図7のスラスタ部の推力制御においては、電源装置
フィードバックテレメトリ20およびビーム電流および
放電電圧テレメトリ信号25をフィードバック制御部1
7内で演算し、現在の動作状況を基準値と比較、判定し
電源装置4および流量調整器2への電源装置フィードバ
ック信号18と流量調整器フィードバック信号19の出
力レベルを自動的に制御することで、スラスタ1の推力
をより安定に発生させる制御を可能にしている。
【0040】スラスタ1の推力は、所定の動作範囲にお
いてスラスタ1内の放電電圧と正の相関関係があり、放
電電圧を制御することでスラスタ1の推力を制御するこ
とが可能である。前述したようにスラスタ1の推力は、
式(3)からビーム電圧Vbを一定にしてビーム電流I
bを検出することにより求められる。放電電圧を制御す
ることにより、推力に比例したビーム電流Ibを検出
し、スラスタ1の推力をフィードバック制御部17内で
演算し、放電電圧を制御することにより間接的にスラス
タの推力を制御することができる。
【0041】すなわち、ビーム電流からスラスタ1の推
力を求め、所望の推力となるよう放電電圧を制御し、所
定の動作範囲内で電源装置フィードバック信号18およ
び流量調整器フィードバック信号19を変化させること
により、過渡時における推力変化、経年変化に伴う推力
変動を低減することができる。このように制御された第
1のスラスタ部31と第2のスラスタ系32で推力を発
生させることにより、イオン装置で発生させる全推力の
大きさと方向を高精度かつ高安定に制御することができ
る。
【0042】実施例6.図8は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの推力に正の相関関係のある放
電電流を制御し、スラスタの推力変動を低減させる一実
施例を示している。図において、26は電源装置からの
テレメトリ10のうちビーム電流、および放電電流テレ
メトリ信号を示しており、他は図3と同様である。図1
および図2で示されているように、イオンエンジン装置
で発生させる推力の大きさと方向が、2つのスラスタ部
を用いて各々の推力を合成して得られることは前述した
とおりである。
【0043】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図8のスラスタ部の推力制御においては、電源装置
フィードバックテレメトリ20およびビーム電流および
放電電流テレメトリ信号26をフィードバック制御部1
7内で演算し、現在の動作状況を基準値と比較、判定し
電源装置4および流量調整器2への電源装置フィードバ
ック信号18と流量調整器フィードバック信号19の出
力レベルを自動的に制御することで、スラスタ1の推力
をより精度よく安定に発生させる制御を可能にしてい
る。
【0044】スラスタ1の推力は、所定の動作範囲にお
いてスラスタ1内の放電電流と正の相関関係があり、放
電電圧を制御することでスラスタ1の推力を制御するこ
とが可能である。前述したようにスラスタ1の推力は、
式(3)からビーム電圧Vbを一定にしてビーム電流I
bを検出することにより求められる。放電電圧を制御す
ることにより、推力に比例したビーム電流Ibを検出
し、スラスタ1の推力をフィードバック制御部17内で
演算し、放電電流を制御することにより間接的にスラス
タの推力を制御することができる。
【0045】すなわち、ビーム電流からスラスタ1の推
力を求め、所望の推力となるよう放電電流を制御し、所
定の動作範囲内で電源装置フィードバック信号18およ
び流量調整器フィードバック信号19を変化させること
により、過渡時における推力変化、経年変化に伴う推力
変動を低減することができる。このように制御された第
1のスラスタ部31と第2のスラスタ系32で推力を発
生させることにより、イオン装置で発生させる全推力の
大きさと方向を高精度かつ高安定に制御することができ
る。
【0046】実施例7.図9は、この発明の特徴である
イオンエンジン装置の2つのスラスタ部にフィードバッ
ク制御を行い、スラスタの推力に正の相関関係のある推
進剤流量を制御し、スラスタの推力変動を低減させる一
実施例を示している。図において、27は流量調整器2
からのテレメトリ12のうち推進剤流量テレメトリ信号
および電源装置4からの電源装置テレメトリ10のうち
ビーム電流テレメトリを示しており、他は図3と同様で
ある。図1および図2で示されているように、イオンエ
ンジン装置で発生させる推力の大きさと方向が、2つの
スラスタ系を用いて各々の推力を合成して得られること
は前述したとおりである。
【0047】この実施例においては、第1のスラスタ部
および第2のスラスタ部に対して同一の推力制御を行
う。図9のスラスタ部の推力制御においては、電源装置
フィードバックテレメトリ20およびビーム電流およ推
進剤流量テレメトリ信号27をフィードバック制御部1
7内で演算し、現在の動作状況を基準値と比較、判定し
電源装置4および流量調整器2への電源装置フィードバ
ック信号18と流量調整器フィードバック信号19の出
力レベルを自動的に制御することで、スラスタ1の推力
をより精度よく安定に発生させる制御を可能にしてい
る。
【0048】スラスタ1の推力は、所定の動作範囲にお
いてスラスタ1内の推進剤流量と正の相関関係があり、
推進剤流量を制御することでスラスタ1の推力を制御す
ることが可能である。前述したようにスラスタ1の推力
は、式(3)からビーム電圧Vbを一定にしてビーム電
流Ibを検出することにより求められる。推進剤流量を
制御することにより、推力に比例したビーム電流Ibを
検出し、スラスタ1の推力をフィードバック制御部17
内で演算し、推進剤流量を制御することにより間接的に
スラスタの推力を制御することができる。
【0049】すなわち、ビーム電流からスラスタ1の推
力を求め、所望の推力となるよう推進剤流量を制御し、
所定の動作範囲内で電源装置フィードバック信号18お
よび流量調整器フィードバック信号19を変化させるこ
とにより、過渡時における推力変化、経年変化に伴う推
力変動を低減することができる。このように制御された
第1のスラスタ部31と第2のスラスタ系32で推力を
発生させることにより、イオン装置で発生させる全推力
の大きさと方向を高精度かつ高安定に制御することがで
きる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば2つの
スラスタ部を用いて、各々のスラスタ部の電源装置、流
量調整器からのスラスタの動作状況を示すテレメトリ信
号をフィードバック制御部で、基準値と比較、演算を行
い電源出力および流量調整器からの推進剤流量にフィー
ドバックすることにより、自動的にスラスタの推力をよ
り精度よく安定に発生させることにより、イオンエンジ
ン装置の合成推力の安定化と推力方向の制御を行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のイオンエンジン装置の全体構成図で
ある。
【図2】この発明の原理を示すベクトル図である。
【図3】この発明の実施例1のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例2のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例3のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図6】この発明の実施例4のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例5のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図8】この発明の実施例6のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図9】この発明の実施例7のスラスタ部の推力発生を
示すブロック図である。
【図10】従来のイオンエンジン装置の全体構成図であ
る。
【図11】従来のスラスタ部の推力発生を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 スラスタ 2 流量調整器 3 推進剤貯蔵供給器 4 電源装置 5 スラスタ制御器 6 地上からのコマンド 7 地上へのテレメトリ 8 電源装置からのモニタ信号 9 電源装置へのコマンド 10 電源装置からのテレメトリ 11 流量調整器へのコマンド 12 流量調整器からのテレメトリ 13 スラスタへの電力供給 14 スラスタへの推進剤供給 15 推進剤貯蔵供給器への推進剤供給信号 16 制御部 17 フィードバック制御部 18 電源装置フィードバック信号 19 流量調整器フィードバック信号 20 電源装置フィードバック信号テレメトリ 21 ビーム電流テレメトリ信号 22 ビーム電圧テレメトリ信号 23 ビーム電流およびビーム電圧テレメトリ信号 24 ビーム電流、ビーム電圧、入力電流および入力電
圧テレメトリ信号 25 ビーム電流および放電電圧テレメトリ信号 26 ビーム電流および放電電流テレメトリ信号 27 ビーム電流および推進剤流量テレメトリ信号 28 スラスタ部への推力基準信号 29 スラスタ部からのテレメトリ 30 イオンエンジン制御部 31 第1のスラスタ部 32 第2のスラスタ部 33 地上からのイオンエンジン制御部へのコマンド 34 地上へのイオンエンジン制御部のテレメトリ 35 第1のスラスタ部への推力基準信号 36 第1のスラスタ部からのテレメトリ 37 第2のスラスタ部への推力基準信号 38 第2のスラスタ部からのテレメトリ O イオンエンジン装置の推力の中心 OA 第1のスラスタの推力方向を示す線分 OB 第2のスラスタの推力方向を示す線分 OC 第1のスラスタと第2のスラスタのキャント角の
二等分線 F1 第1のスラスタの推力 F2 第2のスラスタの推力 Fi 第1のスラスタと第2のスラスタの合成推力 θc 第1のスラスタと第2のスラスタのキャント角 θi 第1のスラスタと第2のスラスタの合成推力方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に比例す
    る電源装置の電流値にフィードバックを行い、2つのス
    ラスタ部の合成推力の大きさと方向を制御できるように
    したことを特徴とするイオンエンジン装置。
  2. 【請求項2】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に比例す
    る電源装置の電圧値にフィードバックを行い、2つのス
    ラスタ部の合成推力の大きさと方向を制御できるように
    したことを特徴とするイオンエンジン装置。
  3. 【請求項3】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に比例す
    る電源装置の電流値および電圧値にフィードバックを行
    い、2つのスラスタ部の合成推力の大きさと方向を制御
    できるようにしたことを特徴とするイオンエンジン装
    置。
  4. 【請求項4】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に比例す
    る電源装置の電流値および電圧値にフィードバックを行
    うと同時に、電源装置の入力電圧に対して電力効率を改
    善し、2つのスラスタ部の合成推力の大きさと方向を制
    御できるようにしたことを特徴とするイオンエンジン装
    置。
  5. 【請求項5】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に対して
    正の相関関係にあるスラスタの放電電圧にフィードバッ
    ク制御を行い、2つのスラスタ部の合成推力の大きさと
    方向を制御できるようにしたことを特徴とするイオンエ
    ンジン装置。
  6. 【請求項6】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に対して
    正の相関関係にあるスラスタの放電電流にフィードバッ
    ク制御を行い、2つのスラスタ部の合成推力の大きさと
    方向を制御できるようにしたことを特徴とするイオンエ
    ンジン装置。
  7. 【請求項7】 推力を発生する機能をもつスラスタ、上
    記スラスタへの推進剤流量を制御する機能をもつ流量調
    整器、推進剤を貯蔵・供給する機能をもつ推進剤貯蔵供
    給器、上記のスラスタ、流量調整器、推進剤貯蔵供給器
    へ電力を供給する機能をもつ電源装置、およびスラスタ
    の推力を制御するスラスタ制御器から構成されるスラス
    タ部を一定のキャント角で2つ備えるとともに、その2
    つのスラスタ部の推力を、テレメトリ・コマンド信号と
    のインタフェース機能をもつイオンエンジン制御部で制
    御するイオンエンジン装置において、上記各構成要素の
    動作状態を示す信号を用いて電源出力および推進剤流量
    を制御し、かつ、上記2つのスラスタ部の推力に対して
    正の相関関係にあるスラスタに供給する推進剤流量にフ
    ィードバック制御を行い、2つのスラスタ部の合成推力
    の大きさと方向を制御できるようにしたことを特徴とす
    るイオンエンジン装置。
JP5032017A 1993-02-22 1993-02-22 イオンエンジン装置 Pending JPH06249132A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042007A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hamamatsu Photonics Kk エネルギー発生装置及びエネルギー発生方法
JP2013222578A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 電源装置
JP2014101881A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Boeing Co イオン推進システム用ロータリスイッチアセンブリ
WO2018003005A1 (ja) * 2016-06-28 2018-01-04 三菱電機株式会社 人工衛星および推力バランス調整方法

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