JPH06245644A - 園芸用培養土 - Google Patents

園芸用培養土

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JPH06245644A
JPH06245644A JP5069041A JP6904193A JPH06245644A JP H06245644 A JPH06245644 A JP H06245644A JP 5069041 A JP5069041 A JP 5069041A JP 6904193 A JP6904193 A JP 6904193A JP H06245644 A JPH06245644 A JP H06245644A
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JP
Japan
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soil
sludge
culture soil
plant
horticultural
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Withdrawn
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JP5069041A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shiroma
城間  健一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微生物の繁殖を抑制しつつ良好な根付きが得
られると共に根腐れも少なくできる園芸用培養土を提供
する。 【構成】 古紙再生工場から排出される汚泥に上水道の
浄水工場で発生する汚泥及び糊材を混合し粘土状態にな
るまで攪拌する。これを乾燥した後に粉砕して園芸用培
養土とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観葉植物等を鉢植えす
る際に使用する園芸用培養土に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、観葉植物等を畑から堀り取
り、鉢植え用の土又は培養土とともに鉢に植え替えるこ
とが一般的に行われている。
【0003】例えば、ベンジャミンを鉢植えする場合の
培養土は、赤土を50%、堆肥を50%の割合で混合し
て作る。この養土2mに水ゴケの半腐植物であるピー
トモス0.17m2袋を混合し、さらにパーライト6
0l入り4袋を混合攪拌して園芸用培養土として使用し
ている。この土の水分量は、通常50%から60%位で
ある。
【0004】この従来の園芸用培養土を使用して鉢植え
した観葉植物等は、成長を安定させるために6ケ月〜1
年程ハウスの中に入れて養生するのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような園芸用培養土には次のような問題点があった。
まず、鉢植えした観葉植物を長い期間ハウス内の高温多
温の環境におくと、園芸用培養土中の微生物が必要以上
に活発に働き、植物の成育上好ましくない土質となる。
【0006】また、ハウス内では定期的に潅水するた
め、水の浸透作用によって培養土の粒子が小さくなり、
引締まって固化すると根づまりの原因となりやすい。ま
た、水はけが悪くなって水が溜ると、その部分がヘドロ
状になって根付かなくなるほか根腐れをおこすおそれも
ある。
【0007】そこで水はけを良くして根腐れを防ぐため
には、予めパーライト、ビーナライト、軽石、ボラ土等
を鉢用土に個々に混入する手間が必要となるが、作業者
にはこれが大きな負担となっている。
【0008】さらに、従来の培養土の主原料は赤土堆
肥、ピートモス、パーライト等であるため、ハウス内で
育成中の植物の種類に応じて水量を微妙に調整しなけれ
ばならず、潅水作業は長年の経験と技術を要し大変困難
なものとなっている。この潅水時の管理を怠ると、育成
中の植物の成長が遅れたり、正常値まで成長しなかった
り、最悪の場合は出荷出来ずに枯れてしまう場合もあ
る。
【0009】その一方、古紙再生工場から排出する汚泥
(一般にスラジとよばれている)、あるいは上水道の浄
水工場で浄化した後に発生する汚泥は大量で、これをそ
のまま河川や湖水に流入させると水質汚染の原因とな
る。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもの
で、水質汚染を防ぐため工場から排出するスラジ、汚泥
を有効的に利用して、鉢植えした観葉植物等の育成に適
する園芸用培養土を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の園芸用培養土
は、上述した問題点等を解決し、前述の目的を達成する
ため、古紙再生工場から排出される汚泥に糊材を混合し
乾燥させた後に粉砕したことを特徴としている。また、
古紙再生工場から排出される汚泥に上水道の浄水工場で
発生する汚泥及び糊材を混合し攪拌して乾燥した後に粉
砕したことを特徴としている。
【0011】
【作用】古紙再生工場から排出される汚泥と糊材とを混
合することにより、成型に容易な粘土状となる。乾燥さ
せると汚泥に含まれる繊維分と白土が糊材で相互に結着
し所定の形状となる。粉砕した後は、園芸用培養土の各
粒子は所望の大きさに揃う。これを鉢内に充填し植物を
植込む。この園芸用培養土は、潅水によっても粒子が破
壊されにくく、植物を良好に栽培できる。
【0012】また、古紙再生工場から排出される汚泥と
上水道の浄水工場で発生する汚泥と糊材とを所定の混合
比に混合し乾燥後に粉砕することにより、所望の硬度の
園芸用培養土とする。これを鉢植え用のほか、踏み固め
られれやすい箇所に使用するこにより植物を良好に栽培
できる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の第1実施例を説明する。工場
から排出等されるスラジに糊材(一般に工場ではフロッ
クと呼ばれる)を混合し、均一に広く伸ばして水分を8
5%程度含む粘土状態になるまで攪拌する。この状態で
切込を形成したペレット状の型に流し込み太陽の熱で乾
燥する。この乾燥方法は火力その他の方法でも良い。含
有する水分量が約25%から30%程度になるまで乾燥
した後、粉砕して園芸用培養土とする。乾燥後の水分量
は任意であるが上記の割合が最適である。
【0014】本実施例は、粘土状態で型に入れるため、
前述のようなペレット形状のほか、パイプ状、星形等の
種々の形状に簡単に成型し加工することが出来る。ま
た、切込を適宜形成することにより、乾燥過程で収縮し
てもペレット等を壊れにくくすることができる。
【0015】こうして製造した園芸用培養土は粒子が揃
っており鉢植えに適する。以下にこの園芸用培養土を使
用してベンジャミンを栽培する場合の作用及び効果につ
いて述べる。まず、上述の園芸用培養土に同量の堆肥を
混合して鉢の中に投入し、ベンジャミンを植込む。混合
比は、園芸用培養土1に対し堆肥1だけであり、排水を
良くするパーライト、軽石、ビーナライト等の混合比を
考慮する必要はないため、初心者でも容易に植替えるこ
とができる。
【0016】また、植替えた園芸用培養土の原材料であ
るスラジは主に繊維分と白土(クレイと言う)から構成
され、これを糊材で結着してあるため、潅水によっても
培養土の粒子が破壊されにくく、植え替え後、6ケ月〜
1年経っても根づまりする事が少ない。また、この園芸
用培養土は赤土を使用しないため水はけが特に良く、根
腐れをおこすおそれを少なくでき、経験と技術のない者
でも潅水作業が容易にできる等の効果が得られる。
【0017】次に本発明の第2実施例を説明する。第1
実施例と同様に古紙再生工場で排出するスラジに糊材
(高分子化合物であるフロック)を混合し、また、浄水
工場で発生する汚泥にも同様に糊材を混合する。この園
芸用培養土は、前述の2種類のスラジと汚泥を混合攪拌
し、その混合物を第1実施例と同様に乾燥した後に粉砕
したものである。
【0018】本実施例では、以下に説明するように浄水
工場発生の汚泥の混合割合を変えることで園芸用培養土
の粒子の硬度を調整する。園芸用培養土を柔らかく仕上
げる時は、スラジ3の割合に対して浄水工場発生の汚泥
1の割合で混合する。あるいは、園芸用培養土を硬く仕
上げる時は、スラジ1の割合に対して汚泥2の割合で混
合する。これらの比率は、例示にすぎず浄水工場発生の
汚泥の混合割合をさらに多く混合することでより硬い園
芸用培養土となる。
【0019】本実施例も混合物を粉砕する前に、前述し
たように所定の形に整形して乾燥する。本実施例はスラ
ジに含まれる紙の繊維分の粘度と、浄水場で発生した汚
泥の硬度とが合わさるため、整形後の外形形状は第1実
施例よりも壊れにくいものとなる。
【0020】以上のようにして製造した園芸用培養土を
従来の赤土と堆肥で作った養土に混合して使用すると保
水性に優れ鉢植え等に適する。以下にスラジ1の割合に
対して汚泥2の割合で作った園芸用培養土を使用した場
合の作用及び効果について述べる。
【0021】この園芸用培養土は土の粒子が硬いため、
鉢植え用のほか、工場や公園等の人が歩いて重量のかか
る箇所の養土としても使用することができる。すなわ
ち、踏固められた場合でも、土の粒子と粒子との隙間が
長期間保持されるため根づまりを防止でき、芝等に使用
すると成長が極めて良いという効果が得られる。
【0022】さらに、古紙再生工場から得るスラジに
は、古紙のセルロース等の固形物が含まれ、山や川の水
を上水道で浄水して得る汚泥には赤土や有機物が含まれ
ているため、植物の成育を補うという効果も奏する。
【0023】なお、上述した第1実施例、第2実施例の
いずれも、従来の赤土やピートモス等で作った培養土に
混合して使用する事により、水はけ目的に使用していた
パーライト、ボラ土、軽石等の代替品としても使用でき
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の園芸用培養
土を使用することにより、土内の微生物の異常繁殖を抑
制でき、良好な根付きが得られ根腐れを少なくできる。
また、潅水によっても培養土の粒子はあまり小さくなら
ず、固化することもない。そのため、長い期間ハウス等
で育成しても根づまりしない。水はけも良好であるた
め、予めパーライト、ビーナライト、軽石、ボラ土等を
鉢用土に個々に混入する必要もない。また、水量を微妙
に調整する必要もないので、経験及び技術のない者でも
潅水作業をすることができ管理も容易である。さらに、
本発明は、工場から排出するスラジや汚泥等の産業廃棄
物を利用するため、環境保全に役立つ。スラジや汚泥に
は有機物が含まれているため、園芸用培養土として好適
である。このような効果を奏する結果、植物を均一に栽
培することが一層容易となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙再生工場から排出される汚泥に糊材
    を混合し乾燥させた後に粉砕した園芸用培養土。
  2. 【請求項2】 古紙再生工場から排出される汚泥に上水
    道の浄水工場で発生する汚泥及び糊材を混合し攪拌して
    乾燥した後に粉砕した園芸用培養土。
JP5069041A 1993-02-18 1993-02-18 園芸用培養土 Withdrawn JPH06245644A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5069041A JPH06245644A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 園芸用培養土

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JP5069041A JPH06245644A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 園芸用培養土

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JPH06245644A true JPH06245644A (ja) 1994-09-06

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JP5069041A Withdrawn JPH06245644A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 園芸用培養土

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