JPH06245405A - 二次電池の充電方法 - Google Patents
二次電池の充電方法Info
- Publication number
- JPH06245405A JPH06245405A JP50A JP4995993A JPH06245405A JP H06245405 A JPH06245405 A JP H06245405A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4995993 A JP4995993 A JP 4995993A JP H06245405 A JPH06245405 A JP H06245405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- charging
- voltage
- temperature rise
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不活性電池、正常電池等の電池の状態に関係
なく、適切な充電を行い完了できる電池の充電方法を提
供する。 【構成】 被充電電池の電池電圧及び電池温度を測定
し、(イ)測定電圧がピーク値よりも所定の値だけ降下
する、(ロ)測定された温度上昇が所定値以上となる、
(ハ)測定された温度上昇勾配が所定値以上となる、の
いずれかを満足するとき充電を終了するものであって、
充電初期からの電池温度上昇が前記所定の温度上昇の半
分以下、又は電池温度上昇勾配が前記所定の温度上昇勾
配の半分以下であるときは、電池電圧不検知時間とす
る。
なく、適切な充電を行い完了できる電池の充電方法を提
供する。 【構成】 被充電電池の電池電圧及び電池温度を測定
し、(イ)測定電圧がピーク値よりも所定の値だけ降下
する、(ロ)測定された温度上昇が所定値以上となる、
(ハ)測定された温度上昇勾配が所定値以上となる、の
いずれかを満足するとき充電を終了するものであって、
充電初期からの電池温度上昇が前記所定の温度上昇の半
分以下、又は電池温度上昇勾配が前記所定の温度上昇勾
配の半分以下であるときは、電池電圧不検知時間とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル−カドミウム
電池、ニッケル−水素電池等の二次電池の充電方法に関
するものである。
電池、ニッケル−水素電池等の二次電池の充電方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常二次電池を充電した場合、ゆっくり
電池電圧が上昇し、満充電状態になると、電池電圧がピ
ーク値を経た後降下する。そこで、充電制御方法とし
て、電池電圧のピーク値からの降下分が所定値となった
ところで充電完了とする方法がある。この方法がマイナ
スΔV制御による充電方法である。
電池電圧が上昇し、満充電状態になると、電池電圧がピ
ーク値を経た後降下する。そこで、充電制御方法とし
て、電池電圧のピーク値からの降下分が所定値となった
ところで充電完了とする方法がある。この方法がマイナ
スΔV制御による充電方法である。
【0003】ところが、高温で長時間放置したり、過放
電したりした、不活性状態の電池を充電すると、充電開
始直後に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下して安
定し、その後は通常の電池の場合とほぼ同様にゆっくり
電圧が上昇し、ピーク値を経て降下する。そのため、前
記の方法で不活性状態の電池を充電すると、充電開始直
後の電池電圧の急上昇とそれに続く電圧降下とに基ずい
て充電完了と誤判断してしまう。それゆえ、電池がほと
んど充電されていないときに、充電が終了してしまうこ
とになる。
電したりした、不活性状態の電池を充電すると、充電開
始直後に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下して安
定し、その後は通常の電池の場合とほぼ同様にゆっくり
電圧が上昇し、ピーク値を経て降下する。そのため、前
記の方法で不活性状態の電池を充電すると、充電開始直
後の電池電圧の急上昇とそれに続く電圧降下とに基ずい
て充電完了と誤判断してしまう。それゆえ、電池がほと
んど充電されていないときに、充電が終了してしまうこ
とになる。
【0004】そこで、このような誤検出を防止する方法
として、不活性電池の充電初期における電圧降下時間を
電池電圧の不検知時間として、電池電圧の検出を行わな
いようにする方法がある。しかし、この方法では、電池
の不活性状態のばらつきや充電電流値によって、充電初
期における電圧降下時間が設定された不検知時間を越え
てしまうことがある。また、電池電圧を周期的に検出
し、その検出電圧の増分が正になったときに電池電圧検
知を開始する充電方法(特開昭61−288740号公
報)や、充電開始前の開路電圧を測定し、不活性電池判
定基準電圧よりも低い場合のみ、電池電圧不検知時間を
設ける充電方法(特開平1−81629号公報)が提案
されている。
として、不活性電池の充電初期における電圧降下時間を
電池電圧の不検知時間として、電池電圧の検出を行わな
いようにする方法がある。しかし、この方法では、電池
の不活性状態のばらつきや充電電流値によって、充電初
期における電圧降下時間が設定された不検知時間を越え
てしまうことがある。また、電池電圧を周期的に検出
し、その検出電圧の増分が正になったときに電池電圧検
知を開始する充電方法(特開昭61−288740号公
報)や、充電開始前の開路電圧を測定し、不活性電池判
定基準電圧よりも低い場合のみ、電池電圧不検知時間を
設ける充電方法(特開平1−81629号公報)が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−2887
40号公報に記載の方法では、充電状態の電池を再充電
した場合には、電池電圧検知が行われないので無制御で
充電トータル時間等に基ずく保護充電制御が行われるま
で充電し続けることになり、電池寿命の低下を招くこと
になる。また、特開平1−81629号公報に記載の方
法では、電池電圧不検知時間を長くすることが可能であ
るが、電池の不活性状態は千差万別であり、充電電流と
の組合せを考えると、充電初期における電圧降下を不検
知とする時間の設定が非常に困難である。そこで、本発
明は、不活性電池、正常電池等の電池の状態に関係な
く、適切な充電を行い完了できる電池の充電方法を提供
することを目的とするものである。
40号公報に記載の方法では、充電状態の電池を再充電
した場合には、電池電圧検知が行われないので無制御で
充電トータル時間等に基ずく保護充電制御が行われるま
で充電し続けることになり、電池寿命の低下を招くこと
になる。また、特開平1−81629号公報に記載の方
法では、電池電圧不検知時間を長くすることが可能であ
るが、電池の不活性状態は千差万別であり、充電電流と
の組合せを考えると、充電初期における電圧降下を不検
知とする時間の設定が非常に困難である。そこで、本発
明は、不活性電池、正常電池等の電池の状態に関係な
く、適切な充電を行い完了できる電池の充電方法を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による電池の充電
方法は、被充電電池の電池電圧及び電池温度を測定し、
それらの測定値が次の(イ)〜(ハ)のいずれかの条件 (イ)測定された電圧がピーク値よりも所定値だけ降下
する (ロ)測定された温度上昇が所定値以上となる (ハ)測定された温度上昇勾配が所定値以上となる を満たしたとき充電を終了する充電方法であって、充電
初期からの電池の温度上昇が前記所定の温度上昇の半分
以下または電池の温度上昇勾配が前記所定の温度上昇勾
配の半分以下であるときは、電池電圧を不検知とするこ
とを特徴とする。
方法は、被充電電池の電池電圧及び電池温度を測定し、
それらの測定値が次の(イ)〜(ハ)のいずれかの条件 (イ)測定された電圧がピーク値よりも所定値だけ降下
する (ロ)測定された温度上昇が所定値以上となる (ハ)測定された温度上昇勾配が所定値以上となる を満たしたとき充電を終了する充電方法であって、充電
初期からの電池の温度上昇が前記所定の温度上昇の半分
以下または電池の温度上昇勾配が前記所定の温度上昇勾
配の半分以下であるときは、電池電圧を不検知とするこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】ここで、電池温度はサ−ミスタによって容易に
検出することができ、電池温度上昇を検知して充電を終
了する場合、ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−
水素蓄電池等の電池の種類、電池のパック数、パック形
状、温度検知用サ−ミスタの位置、充電電流、充電器か
らのあおり熱等によっても異なるが、上記温度上昇は10
〜30℃の範囲が好ましい。従って、3〜15℃の温度上昇
を検知するまでは、電池電圧を不検知とする。また、電
池の温度上昇勾配を検知して充電を終了する場合、電池
温度上昇検知と同様の理由によって異なるが、温度上昇
勾配は0.5〜3℃/分の範囲が好ましい。従って、0.2〜
1.5℃/分の温度上昇勾配を検知するまでは、電池電圧
を不検知とする。
検出することができ、電池温度上昇を検知して充電を終
了する場合、ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−
水素蓄電池等の電池の種類、電池のパック数、パック形
状、温度検知用サ−ミスタの位置、充電電流、充電器か
らのあおり熱等によっても異なるが、上記温度上昇は10
〜30℃の範囲が好ましい。従って、3〜15℃の温度上昇
を検知するまでは、電池電圧を不検知とする。また、電
池の温度上昇勾配を検知して充電を終了する場合、電池
温度上昇検知と同様の理由によって異なるが、温度上昇
勾配は0.5〜3℃/分の範囲が好ましい。従って、0.2〜
1.5℃/分の温度上昇勾配を検知するまでは、電池電圧
を不検知とする。
【0008】本発明による方法によって不活性電池を充
電した場合は、充電開始直後に電池電圧が急上昇し、そ
の後すぐに降下する時点では、電池の温度上昇、電池の
温度上昇勾配はほとんどないので、電池電圧不検知と
し、この電池電圧を不検知とした時間経過後より電池電
圧の検知を行い、前記(イ)(ロ)(ハ)の条件のうち
いずれかが満たされたとき充電を終了することができ
る。こうして、充電開始直後の電池電圧の急上昇による
充電不足を防止することができ、最適な充電が可能とな
る。また、正常電池を充電した場合は、充電開始直後に
電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下することはない
が、電池電圧不検知とした時間経過後は不活性電池と同
様の方法で充電完了を制御することができる。また、充
電状態の電池を再充電した場合は、温度上昇や温度上昇
勾配が大きく、すぐに電池電圧不検知とした時間に達す
るので、過充電になることはない。
電した場合は、充電開始直後に電池電圧が急上昇し、そ
の後すぐに降下する時点では、電池の温度上昇、電池の
温度上昇勾配はほとんどないので、電池電圧不検知と
し、この電池電圧を不検知とした時間経過後より電池電
圧の検知を行い、前記(イ)(ロ)(ハ)の条件のうち
いずれかが満たされたとき充電を終了することができ
る。こうして、充電開始直後の電池電圧の急上昇による
充電不足を防止することができ、最適な充電が可能とな
る。また、正常電池を充電した場合は、充電開始直後に
電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下することはない
が、電池電圧不検知とした時間経過後は不活性電池と同
様の方法で充電完了を制御することができる。また、充
電状態の電池を再充電した場合は、温度上昇や温度上昇
勾配が大きく、すぐに電池電圧不検知とした時間に達す
るので、過充電になることはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。図1は充電回路を示し、1は被充電電池、2は電
源、3は被充電電池と電源の間に設けられたスイッチ、
4は充電制御を行う為の制御回路、5は被充電電池1の
電池電圧、電池温度を検出する為の検出回路である。ま
た、図2は充電制御を行う為のフロ−チャ−トを示して
いる。まず被充電電池1の電池温度を測定し、そのとき
の電池温度TMと充電初期の電池温度Tiの温度差が所定の
温度差TSよりも大きくなったときには電池電圧検出制御
回路をスタートさせる。また、所定の温度差TSよりも小
さいときには、一定時間当たりの電池温度上昇勾配ΔTM
を測定し、所定の温度上昇勾配ΔTSよりも大きいときに
は前記電池電圧検出制御回路をスタートさせる。所定の
温度上昇勾配ΔTSよりも小さいときには、電池温度測定
TMにもどる。前記電池電圧検出制御回路がスタートし、
測定電圧がピーク値よりも所定の値だけ降下するか、所
定の温度上昇をするか、所定の温度上昇勾配を示せば、
それらのいずれか1つの検知により充電が終了する。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。図1は充電回路を示し、1は被充電電池、2は電
源、3は被充電電池と電源の間に設けられたスイッチ、
4は充電制御を行う為の制御回路、5は被充電電池1の
電池電圧、電池温度を検出する為の検出回路である。ま
た、図2は充電制御を行う為のフロ−チャ−トを示して
いる。まず被充電電池1の電池温度を測定し、そのとき
の電池温度TMと充電初期の電池温度Tiの温度差が所定の
温度差TSよりも大きくなったときには電池電圧検出制御
回路をスタートさせる。また、所定の温度差TSよりも小
さいときには、一定時間当たりの電池温度上昇勾配ΔTM
を測定し、所定の温度上昇勾配ΔTSよりも大きいときに
は前記電池電圧検出制御回路をスタートさせる。所定の
温度上昇勾配ΔTSよりも小さいときには、電池温度測定
TMにもどる。前記電池電圧検出制御回路がスタートし、
測定電圧がピーク値よりも所定の値だけ降下するか、所
定の温度上昇をするか、所定の温度上昇勾配を示せば、
それらのいずれか1つの検知により充電が終了する。
【0010】[実施例1]被充電電池1として、高温で
長時間放置されていた電池容量1200mAhのニッケル−カ
ドミウム蓄電池5セルを直列に接続し、温度検出用にサ
−ミスタを組み込んだパックを用いた。電池電圧不検知
時間は、電池温度差TSが3℃未満の時間または電池温度
上昇勾配ΔTMが0.3℃/分未満の時間に設定した。ま
た、充電を終了する条件として、ピーク電圧からの降下
値を75mV(15mV/セル)、充電初期との電池温度差を15
℃、電池温度上昇勾配を0.75℃/分に設定した。充電電
流は1200mAhに設定した。充電を開始したところ、急激
な電池電圧上昇が起こり、充電開始3分後に電圧のピー
クが生じ、その後電圧が降下し、充電開始10分後に再び
電池電圧が上昇し始めた。このときの電池温度差TSは1.
8℃、電池温度上昇勾配は0.1℃/分以下であった。充電
開始30分後に電池温度差が3℃を越えたので(電池電圧
不検知時間が終了し)、電池電圧の検出を始め、充電開
始65分後に、測定電圧がピーク値よりも75mV降下したこ
とを検知して充電が終了した。
長時間放置されていた電池容量1200mAhのニッケル−カ
ドミウム蓄電池5セルを直列に接続し、温度検出用にサ
−ミスタを組み込んだパックを用いた。電池電圧不検知
時間は、電池温度差TSが3℃未満の時間または電池温度
上昇勾配ΔTMが0.3℃/分未満の時間に設定した。ま
た、充電を終了する条件として、ピーク電圧からの降下
値を75mV(15mV/セル)、充電初期との電池温度差を15
℃、電池温度上昇勾配を0.75℃/分に設定した。充電電
流は1200mAhに設定した。充電を開始したところ、急激
な電池電圧上昇が起こり、充電開始3分後に電圧のピー
クが生じ、その後電圧が降下し、充電開始10分後に再び
電池電圧が上昇し始めた。このときの電池温度差TSは1.
8℃、電池温度上昇勾配は0.1℃/分以下であった。充電
開始30分後に電池温度差が3℃を越えたので(電池電圧
不検知時間が終了し)、電池電圧の検出を始め、充電開
始65分後に、測定電圧がピーク値よりも75mV降下したこ
とを検知して充電が終了した。
【0011】[実施例2]被充電電池1として、電池容
量が1500mAhで新品のニッケル−水素蓄電池8セルを直
列に接続し、温度検出用にサ−ミスタを組み込んだパッ
クを用いた。電池電圧不検知時間は、電池温度差TSが5
℃未満の時間または電池温度上昇勾配が0.5℃/分未満
の時間に設定した。また、充電を終了する条件として、
ピーク電圧からの降下値を60mV(7.5mV/セル)、充電初期
との電池温度差を20℃、電池温度上昇勾配を1℃/分に
設定した。充電電流は1500mAhに設定した。充電開始25
分後に電池温度差が5℃を越えたので(電池電圧不検知
時間が終了し)、電池電圧の検出を始め、充電開始77分
後に、測定電圧がピーク値よりも60mV降下したことを検
知して充電が終了した。
量が1500mAhで新品のニッケル−水素蓄電池8セルを直
列に接続し、温度検出用にサ−ミスタを組み込んだパッ
クを用いた。電池電圧不検知時間は、電池温度差TSが5
℃未満の時間または電池温度上昇勾配が0.5℃/分未満
の時間に設定した。また、充電を終了する条件として、
ピーク電圧からの降下値を60mV(7.5mV/セル)、充電初期
との電池温度差を20℃、電池温度上昇勾配を1℃/分に
設定した。充電電流は1500mAhに設定した。充電開始25
分後に電池温度差が5℃を越えたので(電池電圧不検知
時間が終了し)、電池電圧の検出を始め、充電開始77分
後に、測定電圧がピーク値よりも60mV降下したことを検
知して充電が終了した。
【0012】[実施例3]被充電電池1として、電池容
量が半分残っている電池容量1100mAhのニッケル−カド
ミウム蓄電池10セルを並列に接続し、温度検出用にサ−
ミスタを組み込んだパックを用いた。電池電圧不検知時
間は、電池温度差TSが5℃未満の時間または電池温度上
昇勾配が0.4℃/分未満の時間に設定した。また、充電
を終了する条件として、ピーク電圧からの降下値を100m
V(20mV/セル)、充電初期との電池温度差を15℃、電池温
度上昇勾配を1℃/分に設定した。充電電流は1350mAh
に設定した。充電開始10分後に電池温度上昇勾配が0.4
℃/分を越えたので(電池電圧不検知時間が終了し)、
電池電圧の検出を始め、充電開始25分後に、充電初期と
の温度差15℃を検知して充電が終了した。
量が半分残っている電池容量1100mAhのニッケル−カド
ミウム蓄電池10セルを並列に接続し、温度検出用にサ−
ミスタを組み込んだパックを用いた。電池電圧不検知時
間は、電池温度差TSが5℃未満の時間または電池温度上
昇勾配が0.4℃/分未満の時間に設定した。また、充電
を終了する条件として、ピーク電圧からの降下値を100m
V(20mV/セル)、充電初期との電池温度差を15℃、電池温
度上昇勾配を1℃/分に設定した。充電電流は1350mAh
に設定した。充電開始10分後に電池温度上昇勾配が0.4
℃/分を越えたので(電池電圧不検知時間が終了し)、
電池電圧の検出を始め、充電開始25分後に、充電初期と
の温度差15℃を検知して充電が終了した。
【0013】[実施例4]被充電電池1として、電池容
量が500mAhで充電状態のニッケル−水素蓄電池4セルを
直列に接続し、温度検出用にサ−ミスタを組み込んだパ
ックを用いた。電池電圧不検知時間は、電池温度差TSが
5℃未満の時間または電池温度上昇勾配が0.5℃/分未
満の時間に設定した。また、充電を終了する条件とし
て、ピーク電圧からの降下値を20mV(5mV/セル)、充電初
期との電池温度差を20℃、電池温度上昇勾配を1℃/分
に設定した。充電電流は500mAhに設定した。充電開始30
秒後に電池温度上昇勾配が0.25℃/30秒(0.5℃/分)を
越えたので(電池電圧不検知時間が終了し)、電池電圧
の検出を始め、充電開始1.5分後に、測定電圧がピーク
値よりも20mV降下したことを検知して充電が終了した。
量が500mAhで充電状態のニッケル−水素蓄電池4セルを
直列に接続し、温度検出用にサ−ミスタを組み込んだパ
ックを用いた。電池電圧不検知時間は、電池温度差TSが
5℃未満の時間または電池温度上昇勾配が0.5℃/分未
満の時間に設定した。また、充電を終了する条件とし
て、ピーク電圧からの降下値を20mV(5mV/セル)、充電初
期との電池温度差を20℃、電池温度上昇勾配を1℃/分
に設定した。充電電流は500mAhに設定した。充電開始30
秒後に電池温度上昇勾配が0.25℃/30秒(0.5℃/分)を
越えたので(電池電圧不検知時間が終了し)、電池電圧
の検出を始め、充電開始1.5分後に、測定電圧がピーク
値よりも20mV降下したことを検知して充電が終了した。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の方法によれば、不活性電池を充電した場合は、充電開
始直後に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下する時
点では、電池の温度上昇、電池の温度上昇勾配はほとん
どないので、電池電圧は不検知とし、この電池電圧を不
検知とする時間経過後より電池電圧の検出を行い、所定
の条件を満たしたことの検知により充電を終了すること
ができる。従って、充電開始直後の電池電圧の急上昇に
よる充電不足を防止することでき、最適な充電が可能と
なる。他方、正常電池を充電した場合は、充電開始直後
に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下することはな
いが、電池電圧を不検知とする時間経過後は不活性電池
と同様の方法で充電終了の制御をすることができる。ま
た、充電状態の電池を再充電した場合は、温度上昇や温
度上昇勾配が大きく、すぐに電池電圧不検知時間に達す
るので、過充電になることはない。
の方法によれば、不活性電池を充電した場合は、充電開
始直後に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下する時
点では、電池の温度上昇、電池の温度上昇勾配はほとん
どないので、電池電圧は不検知とし、この電池電圧を不
検知とする時間経過後より電池電圧の検出を行い、所定
の条件を満たしたことの検知により充電を終了すること
ができる。従って、充電開始直後の電池電圧の急上昇に
よる充電不足を防止することでき、最適な充電が可能と
なる。他方、正常電池を充電した場合は、充電開始直後
に電池電圧が急上昇し、その後すぐに降下することはな
いが、電池電圧を不検知とする時間経過後は不活性電池
と同様の方法で充電終了の制御をすることができる。ま
た、充電状態の電池を再充電した場合は、温度上昇や温
度上昇勾配が大きく、すぐに電池電圧不検知時間に達す
るので、過充電になることはない。
【0015】
【図1】本発明の実施例による充電回路を示す図。
【図2】本発明の実施例による充電制御を行う為のフロ
−チャ−ト。
−チャ−ト。
【符号の説明】 1 被充電電池 2 電源 3 スイッチ 4 制御回路 5 検出回路
Claims (1)
- 【請求項1】 被充電電池の電池電圧及び電池温度を測
定し、それらの測定値が次の(イ)〜(ハ)のいずれか
の条件 (イ)測定された電圧がピーク値よりも所定値だけ降下
する (ロ)測定された温度上昇が所定値以上となる (ハ)測定された温度上昇勾配が所定値以上となる を満たしたとき充電を終了する充電方法であって、充電
初期からの電池の温度上昇が前記所定の温度上昇の半分
以下または電池の温度上昇勾配が前記所定の温度上昇勾
配の半分以下であるときは、電池電圧を不検知とするこ
とを特徴とする二次電池の充電方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05049959A JP3101117B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 二次電池の充電方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05049959A JP3101117B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 二次電池の充電方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06245405A true JPH06245405A (ja) | 1994-09-02 |
JP3101117B2 JP3101117B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=12845576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05049959A Expired - Fee Related JP3101117B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 二次電池の充電方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101117B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1100169A2 (en) * | 1999-11-10 | 2001-05-16 | Makita Corporation | Battery charging device and charging method thereof |
CN113369287A (zh) * | 2021-06-13 | 2021-09-10 | 广州菲利斯太阳能科技有限公司 | 一种退役电池模组再利用的分选方法及系统 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP05049959A patent/JP3101117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1100169A2 (en) * | 1999-11-10 | 2001-05-16 | Makita Corporation | Battery charging device and charging method thereof |
EP1100169A3 (en) * | 1999-11-10 | 2004-09-08 | Makita Corporation | Battery charging device and charging method thereof |
CN113369287A (zh) * | 2021-06-13 | 2021-09-10 | 广州菲利斯太阳能科技有限公司 | 一种退役电池模组再利用的分选方法及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3101117B2 (ja) | 2000-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5808447A (en) | Pulse charging method for rechargeable batteries | |
EP0440756B1 (en) | Battery assembly and charging system | |
US6333621B2 (en) | Method of fast-charging of a rechargeable battery | |
KR940027251A (ko) | 밀봉형 니켈 저장 셀들의 충전을 모니터하는 방법 및 이방법을 사용하는 충전기 | |
JP3915151B2 (ja) | バッテリーパックの製造法 | |
JP3311505B2 (ja) | 複数の二次電池を内蔵するパック電池の充電方法 | |
JP3306188B2 (ja) | 二次電池の充電方法 | |
Gonzalez et al. | Considerations to improve the practical design of universal and full-effective NiCd/NiMH battery fast-chargers | |
JP3101117B2 (ja) | 二次電池の充電方法 | |
JPH08103032A (ja) | 二次電池の充電方法 | |
Gonzalez et al. | Ni-Cd and Ni-MH battery optimized fast-charge method for portable telecommunication applications | |
JP3583926B2 (ja) | 二次電池の充電方法 | |
JPH04267078A (ja) | 組電池の充電方法 | |
JPH08149709A (ja) | 二次電池の充電装置 | |
JP2625799B2 (ja) | 充電装置 | |
JP2946979B2 (ja) | 二次電池の充電制御方法 | |
JPH06315232A (ja) | 充電器 | |
JP3499902B2 (ja) | 二次電池充電装置 | |
JPH08126220A (ja) | 二次電池の充電回路 | |
JP2002010504A (ja) | 電気自動車の電源装置 | |
JP2821172B2 (ja) | ニッケルカドミウム電池用充電器 | |
JPH02250274A (ja) | 密閉式鉛蓄電池の充電方法 | |
JPH05236666A (ja) | 充電器 | |
JPH01186127A (ja) | 充電器 | |
JPH02297868A (ja) | 密閉式鉛蓄電池用充電方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |