JPH06244836A - 無線中継装置 - Google Patents

無線中継装置

Info

Publication number
JPH06244836A
JPH06244836A JP3095193A JP3095193A JPH06244836A JP H06244836 A JPH06244836 A JP H06244836A JP 3095193 A JP3095193 A JP 3095193A JP 3095193 A JP3095193 A JP 3095193A JP H06244836 A JPH06244836 A JP H06244836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
directed
circuit
base station
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3095193A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Uehara
一浩 上原
Kenichi Kagoshima
憲一 鹿子嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP3095193A priority Critical patent/JPH06244836A/ja
Publication of JPH06244836A publication Critical patent/JPH06244836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源の供給が不要で、しかも基地局よりビー
ム方向およびビームパターンの制御を行うことができる
無線中継装置を提供する。 【構成】 無線基地局に向けられた通信信号送受信用の
アンテナ1と、該基地局に向けられた制御信号受信用の
アンテナ2に分配回路15を介して接続され、それぞれ
の通過周波数f1,f2,……,fnの全ては同一でない
複数のフィルタ4−1〜4−nと、端末局に向けられた
複数の通信信号送受信用のアンテナ3−1〜3−nと
を、受動素子からなる切替回路5に接続して構成した。
これにより、電源の供給が不要になると共に、基地局よ
りビーム方向およびビームパターンの制御を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば無線を用いた
LAN(ローカルエリア・ネットワーク)等に用いて好
適な無線中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LANの分野では、同軸ケーブル
や光ファイバ・ケーブルを使用せずに無線によってデー
タ通信を行う無線LANが各種提案されている。図9
は、従来の無線LANの構成例を示すブロック図であ
る。23は天井、24は壁、17′は天井23に設置し
た無線中継装置、18′は壁24に設置した無線基地
局、21,21,……は室内に設置された複数の端末無
線送受信装置である。そして、無線基地局18′は、壁
24に敷設された図示しないLANのバス線に接続され
ており、無線中継装置17′を介して、端末無線送受信
装置21,21,……に接続された図示しないコンピュ
ータ端末との間で無線によるデータ通信を行うようにな
っている。
【0003】ここで、無線中継装置17′は、図10に
示すように、非線形素子27、増幅回路33、フィルタ
4、分配回路15、切替回路28、制御回路29、局部
発振回路30、無線基地局18′に向けられたアンテナ
31、およびそれぞれの端末無線送受信装置21,2
1,……に向けられたアンテナ32,32,……から構
成されている。このとき、局部発振回路30が発生する
信号の周波数はf0、無線基地局18′から送信される
信号の周波数はf1(f1>f0)、端末無線送受信装置
21,21,……から送信される信号の周波数はf2
である。
【0004】このような構成により、アンテナ31によ
って受信された信号は、増幅回路33で増幅された後、
分配回路15において分配される。そして、フィルタ4
を介し不要な周波数成分が除去された後、非線形素子2
7において、局部発振回路30から供給される局部発振
信号に基づいて周波数変換される。さらに、周波数変換
された信号は、フィルタ4、増幅回路33および分配回
路15を経た後、切替回路28に供給される。この切替
回路28は、受信信号に変調して乗せられるかあるいは
専用の有線制御線を介して送られる制御信号に基づいて
動作する制御回路29によって切り替えが制御され、こ
れにより受信信号は所定の端末無線送受信装置21に向
けられたアンテナ32から送信される。なお、端末無線
送受信装置21から信号が送信される場合は、上記と逆
の動作となるので説明を省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
無線中継装置17′においては、端末側に送信するビー
ムの方向を制御するため、無線中継装置17′内に切替
回路28とその制御回路29とが必要であり、またこれ
らを駆動するために電源を供給する必要があるという欠
点があった。さらに、制御回路29を動作させるために
は、基地局から電波に変調して乗せられた制御信号を用
いるかあるいは専用の有線制御線が必要になるという欠
点があった。また、無線中継装置17′は、受信信号の
周波数変換を行わずに増幅のみを行って中継する場合も
あるが、周波数変換を行う場合には、そのための非線形
素子27と局部発信回路30とが必要であり、またこれ
らを駆動するために電源を供給する必要があるという欠
点もあった。
【0006】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、電源の供給が不要で、しかも基地局よりビー
ム方向およびビームパターンの制御を行うことができる
無線中継装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、基地局に向けられた通
信信号送受信用のアンテナと、前記基地局に向けられた
制御信号受信用のアンテナに接続された複数のフィルタ
と、端末局に向けられた複数の通信信号送受信用のアン
テナまたはその給電回路とが、切替回路に接続されて成
る無線中継装置において、前記複数のフィルタの通過周
波数が全ては同一でないことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の無線中継装置において、前記切替回路が複数の切替
器と複数の信号レベル検出手段とから成り、各々の切替
器は、前記基地局に向けられた通信信号送受信用のアン
テナと、前記端末局に向けられた通信信号送受信用のア
ンテナのうちの1つまたはその給電回路の端子の1つと
に接続されると共に、該切替器の制御端子に、前記複数
のフィルタのうちの1つが、前記複数の信号レベル検出
手段のうちの1つを介して接続されていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の無線中継装置において、前記切替回路が複数の移相
回路と複数の信号レベル検出手段とから成り、各々の移
相回路は、前記基地局に向けられた通信信号送受信用の
アンテナと、前記端末局に向けられた通信信号送受信用
のアンテナのうちの1つまたはその給電回路の端子の1
つとに接続されると共に、該移相回路の複数の制御端子
に、前記複数のフィルタのうちの幾つかが、それぞれ前
記複数の信号レベル検出手段のうちの1つを介して接続
されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3記載の無線中継装置において、前記端末局に向けら
れた通信信号送受信用のアンテナが、それぞれ異なる方
向に向けられた複数のアンテナであることを特徴として
いる。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4記載の無線中継装置において、前記基地局に向けら
れた通信信号送受信用のアンテナおよび制御信号受信用
のアンテナが、複数周波数共用の1つのアンテナで構成
されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】この発明によれば、基地局に向けられた通信信
号送受信用のアンテナが該基地局からの通信信号を受信
し、同時に、基地局に向けられた制御信号受信用のアン
テナが該基地局から所定周波数の制御信号を受信する
と、この制御信号は、その周波数に対応する通過周波数
のフィルタのみを通過し、切替回路に供給される。切替
回路では、例えば該切替回路が複数の切替器と複数の信
号レベル検出手段とで構成されている場合、制御信号が
前記フィルタに接続される信号レベル検出手段を介して
整流され、該信号レベル検出手段に接続される切替器に
直流電圧が加わる。これにより、該切替器が導通状態と
なって、受信された通信信号は、切替回路を介して端末
局に向けられた通信信号送受信用のアンテナ(またはそ
の給電回路)に導かれ、該アンテナから端末局へ送信さ
れる。逆に、端末局から基地局へ通信信号を送信する場
合(待ち受け状態の場合)には、基地局から全ての種類
の周波数の制御信号を送信しておけば、複数の切替器が
全て導通状態となり、全ての端末局からの発呼を検出す
ることができる。このように、基地局から送られる制御
信号の周波数を変えることにより、切替回路が切り替え
られ、これに接続された端末局に向けられたアンテナが
動作し、ビーム方向を変化させることができる。
【0013】また、周波数が異なる複数の制御信号を用
いれば、任意の複数の方向にだけ電波の送受信を行うよ
うにすることが可能となる。さらに、フィルタの通過周
波数を適当に選択し、複数のフィルタを同一の通過周波
数に設定するようにすれば、ビーム成形を行うことが可
能になる。
【0014】また、切替回路に移相回路を用いた場合に
は、基地局において周波数の異なる複数の制御信号のO
N/OFFを行うことにより、該移相回路の移相量が変
化し、これにより該複数の移相回路に接続されている端
末局に向けられた複数のアンテナがフェーズドアレイと
して動作し、ビーム方向およびビームパターンを変化さ
せることができる。
【0015】また、上記切替回路を全て受動素子で構成
することができるため、無線中継装置に電源を供給する
必要がなくなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 A:第1実施例 図1は、この発明の第1実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。この図において、図9に示した各部と共通
する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、この図に示す実施例が図9に示した従来例と異な
る点は、無線中継装置17において、ビームの方向を制
御するための切替回路28や制御回路29(図10参
照)、周波数変換を行うための非線形素子27および局
部発振回路30(図10参照)を省略し、これらに供給
する電源を不要としたところにある。以下、図2〜図4
を参照し、この実施例による無線中継装置17の詳細を
説明する。
【0017】図2は、この実施例による無線中継装置1
7の構成を示すブロック図である。同図において、1,
2は無線基地局18(図1参照)に向けられたアンテ
ナ、3−1,3−2,……,3−n(nは自然数)はそ
れぞれの端末無線送受信装置21,21,……(図1参
照)に向けられたアンテナ、4−1,4−2,……,4
−nはそれぞれ異なる通過周波数f1,f2,……,fn
を有するフィルタ、5は切替回路、15は分配回路であ
る。アンテナ1は切替回路5の端子Aに接続され、アン
テナ2は分配回路15に接続されている。そして、分配
回路15は、フィルタ4−1,4−2,……,4−nを
介し、切替回路5の端子B−1,B−2,……,B−n
に接続されている。また、アンテナ3−1,3−2,…
…,3−nは、それぞれ切替回路5の端子C−1,C−
2,……,C−nに接続されている。
【0018】また、アンテナ1およびアンテナ3−1,
3−2,……,3−nは通信信号送受信用のアンテナで
あり、これらは同一の動作周波数を有している。アンテ
ナ2は制御信号受信用のアンテナであり、フィルタ4−
1,4−2,……,4−nの通過周波数f1,f2,…
…,fnに対応する周波数帯で動作する。この場合、各
フィルタ4−1,4−2,……,4−nの通過周波数帯
域Δfは、隣接する2つのフィルタの通過周波数の差以
下であるものとする。
【0019】また、切替回路5は、例えば図3に示すよ
うに、整流回路6−1,6−2,……,6−n、切替器
7−1,7−2,……,7−n、および分配回路15か
ら構成されている。分配回路15は、端子Aから入力さ
れる通信信号を各切替器7−1,7−2,……,7−n
へ分配し供給する。また、整流回路6−1,6−2,…
…,6−nは、それぞれ端子B−1,B−2,……,B
−nから入力される制御信号を整流し、各々に接続され
た切替器7−1,7−2,……,7−nへ出力する。さ
らに、各切替器7−1,7−2,……,7−nは、制御
信号が入力されたときのみ導通状態となって分配回路1
5から供給される通信信号を各々に対応する端子C−
1,C−2,……,C−nから出力する。なお、分配回
路15には不等振幅分配比によるものを用いてもよい。
【0020】ここで、切替回路5の具体的回路構成の一
例を図4に示す。同図において、8は整流用ダイオー
ド、9は整流用コンデンサ、10はバイパスコンデン
サ、11は高周波チョーク、12はカップリングコンデ
ンサ、13はスイッチングダイオードをそれぞれ示して
いる。
【0021】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、アンテナ1が無線基地局18のアンテナ19
(図1参照)から送信される通信信号を受信し、同時に
アンテナ2が無線基地局18のアンテナ20(図1参
照)から送信される周波数f1の制御信号を受信する
と、周波数f1の制御信号は、通過周波数f1のフィルタ
4−1のみを通過し、切替回路5の端子B−1に供給さ
れる。これにより、制御信号は端子B−1に接続された
整流回路6−1を介して整流され、切替器7−1に直流
電圧が加わる。この結果、切替器7−1が導通状態とな
ってアンテナ1により受信された通信信号が端子C−1
から出力される。そして、通信信号は、アンテナ3−1
から該アンテナ3−1が向けられている端末無線送受信
装置21へ送信される。
【0022】一方、端末無線送受信装置21側から通信
信号が送信される場合(待ち受け状態)には、無線基地
局18から全ての周波数f1〜fnの制御信号を送信して
おけば、全ての切替器7−1,7−2,……,7−nが
導通状態となり、全ての端末無線送受信装置21,21
……からの発呼を検出することができる。
【0023】このように、無線基地局18から送信する
制御信号の周波数を変えることによって切替回路5が切
り替わり、制御信号の周波数に対応する端末無線送受信
装置21に向けられたアンテナが動作し、ビーム方向を
制御することが可能となる。また、周波数が異なる複数
の制御信号を用いれば、任意の複数の方向にだけ電波の
送受信を行うようにすることが可能となる。さらに、フ
ィルタ4−1,4−2,……,4−nの通過周波数
1,f2,……,fnを適当に選択し、複数のフィルタ
を同一の通過周波数に設定するようにすれば、ビーム成
形を行うことが可能になる。また、切替回路5は全て受
動素子で構成することができるため、無線中継装置17
に電源を供給する必要がない。
【0024】B:第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図5
は、この発明の第2実施例による無線中継装置17の構
成を示すブロック図である。この図において、図2に示
した各部と共通する部分については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。また、この図に示す実施例が
図2に示した第1実施例と異なる点は、アンテナ3−
1′,3−2′,……,3−n′を素子アンテナとする
フェーズドアレイアンテナを給電回路34を介して切替
回路5の各端子C−1,C−2,……,C−nに接続し
たところにある。この場合、給電回路34は、例えば複
数のハイブリッド回路と移相器とからなるバトラーマト
リックス回路によって構成される。なお、アンテナ1と
アンテナ3−1′,3−2′,……,3−n′とが同一
の動作周波数を有し、アンテナ2が異なる周波数f1
nの周波数帯で動作する点は、上記第1実施例と同様
である。
【0025】このような構成によれば、素子アンテナ3
−1′,3−2′,……,3−n′からなるフェーズド
アレイアンテナは、給電される端子C−1,C−2,…
…,C−nによって、そのビーム方向が変化する。
【0026】C:第3実施例 次に、この発明の第3実施例について説明する。図6
は、この発明の第3実施例による無線中継装置17の構
成を示すブロック図である。この図において、図2に示
した各部と共通する部分については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。また、この図に示す実施例が
図2に示した第1実施例と異なる点は、アンテナ1,2
に代えて、異なる周波数f0〜fnの周波数帯で動作する
1つの多周波共用アンテナ14を設けたところにある。
この場合、アンテナ14は分配回路15に接続され、こ
の分配回路15は、通過周波数f0のフィルタ4−0を
介して切替回路5の端子Aにも接続される。また、アン
テナ3−1,3−2,……,3−nの動作周波数は全て
0である。
【0027】このような構成によれば、1つのアンテナ
14を通信信号送受信用と制御信号受信用の2つの目的
で使用することができ、無線中継装置17の小型・軽量
化を図ることが可能になる。
【0028】D:第4実施例 次に、この発明の第4実施例について説明する。図7
は、この発明の第4実施例による無線中継装置17の構
成を示すブロック図である。この図において、図2に示
した各部と共通する部分については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。また、この図に示す実施例が
図2に示した第1実施例と異なる点は、素子アンテナ3
−1′,3−2′,……,3−n′によってフェーズド
アレイアンテナを構成し、これに対応するようフィルタ
4と切替回路5とを構成したところにある。この場合、
アンテナ1とアンテナ3−1′,3−2′,……,3−
n′とは同一の動作周波数を有し、アンテナ2は異なる
周波数f1〜fN(N=m×n;mは自然数、同図ではm
=4)の周波数帯で動作する。
【0029】また、m×n個のフィルタ4,4,……
は、それぞれの通過周波数が全て異なっており、またそ
の通過周波数帯域△fは、隣接する2つのフィルタの通
過周波数の差以下となっている。これらフィルタ4,
4,……が、それぞれ切替回路5の端子B−1−1,B
−1−2,……,B−2−1,……,B−n−1,…
…,B−n−mに接続されている。
【0030】ここで、切替回路5は、例えば図8に示す
ように、整流回路6,6,……、分配回路15および移
相回路16−1,16−2,……16−nから構成され
ている。すなわち、整流回路6,6,……は、それぞれ
端子B−1−1,B−1−2,……,B−2−1,…
…,B−n−1,……,B−n−mに接続されており、
分配回路15は、端子Aに接続される一方、各移相回路
16−1,16−2,……16−nに接続されている。
また、各移相回路16−1,16−2,……16−n
は、複数の移相器とスイッチングダイオードで構成され
たmビットの移相回路であり、それぞれ端子D−1,D
−2,……,D−nに接続されている。さらに、このビ
ット数mに等しい数の整流回路6,6,……が、それぞ
れの移相回路の制御端子に接続されている。
【0031】このような構成によれば、各移相回路16
−1,16−2,……16−nは、m個の制御端子に直
流電圧が加えられることにより移相量が変化するため、
無線基地局18において、1つの移相回路に対するm種
類の周波数の制御信号をON/OFFすることにより、
m種類の位相制御が可能となる。これにより、端子D
−1,D−2,……,D−nを介し移相回路16−1,
16−2,……16−nに接続されたアンテナ3−
1′,3−2′,……,3−n′は、フェーズドアレイ
として動作するため、ビーム方向とビームパターンとを
変化させることができる。
【0032】なお、既述した実施例による無線中継装置
17は、屋内の無線LANに限らず、山岳地帯等に設置
して地上波無線中継装置として用いたり、あるいは衛星
に搭載して衛生通信用の無線中継装置として利用するこ
とも可能である。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、基地局が通信する相
手の端末無線送受信装置を該基地局側で選択することが
できる。また、無線中継装置の周波数安定度や送信出力
電力を、全て基地局で制御することが可能となる。さら
に、電波の方向を容易に変えることができるため、見通
し外の中継が可能になる。また、受信信号の分配回路に
不等振幅分配比によるものを用いれば、ゾーン形状に合
わせたビーム成形を行うことができる。また、天井や壁
に設置する屋内無線中継装置に適用する場合において、
電源線が不要となるので任意の位置に設置することが可
能となり、ゾーン設計が容易になる。さらに、伝搬特性
が極めて複雑な屋内伝搬において、伝送品質が良好とな
る最適位置に該装置を設置できるようになる。また、伝
搬特性に対応してビームパターンを任意に変えることに
より、マルチパス(多重路波)や遅延分散の影響を低減
することができる。さらに、山岳地帯等に設置した地上
波無線中継装置に適用する場合においても、該装置への
電源の供給が不要となる。また、衛星搭載無線中継装置
に適用する場合には、該装置の局部発信回路およびその
電源回路が不要となり、衛星の軽量化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 同実施例による無線中継装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 同実施例による切替回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 同切替回路の具体的回路構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】 この発明の第2実施例による無線中継装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の第3実施例による無線中継装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の第4実施例による無線中継装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】 同実施例による切替回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 従来の無線LANの構成例を示すブロック図
である。
【図10】 従来の無線中継装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,2,3−1〜3−n,3−1′〜3−n′,19,
20,31,32 アンテナ 4,4−1〜4−n フィルタ 5 切替回路 6−1〜6−n 整流回路 7−1〜7−n 切替器 8,13 ダイオード 9 コンデンサ 10 バイパスコンデンサ 11 高周波チョーク 12 カップリングコンデンサ 14 多周波共用アンテナ 15 分配回路 16 移相回路 17,17′ 無線中継装置 18,18′ 無線基地局 21 端末無線送受信装置 23 天井 24 壁 25 通信信号 26 制御信号 27 非線形素子 28 切替回路 29 制御回路 30 発振回路 33 増幅回路 34 給電回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局に向けられた通信信号送受信用の
    アンテナと、前記基地局に向けられた制御信号受信用の
    アンテナに接続された複数のフィルタと、端末局に向け
    られた複数の通信信号送受信用のアンテナまたはその給
    電回路とが、切替回路に接続されて成る無線中継装置に
    おいて、 前記複数のフィルタの通過周波数が全ては同一でないこ
    とを特徴とする無線中継装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線中継装置において、 前記切替回路が複数の切替器と複数の信号レベル検出手
    段とから成り、 各々の切替器は、前記基地局に向けられた通信信号送受
    信用のアンテナと、前記端末局に向けられた通信信号送
    受信用のアンテナのうちの1つまたはその給電回路の端
    子の1つとに接続されると共に、該切替器の制御端子
    に、前記複数のフィルタのうちの1つが、前記複数の信
    号レベル検出手段のうちの1つを介して接続されている
    ことを特徴とする無線中継装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の無線中継装置において、 前記切替回路が複数の移相回路と複数の信号レベル検出
    手段とから成り、 各々の移相回路は、前記基地局に向けられた通信信号送
    受信用のアンテナと、前記端末局に向けられた通信信号
    送受信用のアンテナのうちの1つまたはその給電回路の
    端子の1つとに接続されると共に、該移相回路の複数の
    制御端子に、前記複数のフィルタのうちの幾つかが、そ
    れぞれ前記複数の信号レベル検出手段のうちの1つを介
    して接続されていることを特徴とする無線中継装置。
  4. 【請求項4】 前記端末局に向けられた通信信号送受信
    用のアンテナが、それぞれ異なる方向に向けられた複数
    のアンテナであることを特徴とする請求項1乃至3記載
    の無線中継装置。
  5. 【請求項5】 前記基地局に向けられた通信信号送受信
    用のアンテナおよび制御信号受信用のアンテナが、複数
    周波数共用の1つのアンテナで構成されていることを特
    徴とする請求項1乃至4記載の無線中継装置。
JP3095193A 1993-02-19 1993-02-19 無線中継装置 Pending JPH06244836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3095193A JPH06244836A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 無線中継装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3095193A JPH06244836A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 無線中継装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06244836A true JPH06244836A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12317992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3095193A Pending JPH06244836A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 無線中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06244836A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521120A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 改良型中継器
CN113286366A (zh) * 2020-02-20 2021-08-20 上海华为技术有限公司 波束管理方法,波束管理系统以及相关设备
WO2022044106A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 日本電信電話株式会社 無線通信方法及び無線通信装置
WO2022195888A1 (ja) * 2021-03-19 2022-09-22 株式会社Nttドコモ 無線中継装置および無線中継方法
WO2022208824A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社Nttドコモ 無線中継装置および無線中継方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521120A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 改良型中継器
US8909131B2 (en) 2009-03-20 2014-12-09 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Repeater
CN113286366A (zh) * 2020-02-20 2021-08-20 上海华为技术有限公司 波束管理方法,波束管理系统以及相关设备
WO2022044106A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 日本電信電話株式会社 無線通信方法及び無線通信装置
WO2022195888A1 (ja) * 2021-03-19 2022-09-22 株式会社Nttドコモ 無線中継装置および無線中継方法
WO2022208824A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社Nttドコモ 無線中継装置および無線中継方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5591322B2 (ja) 半二重位相配列アンテナシステム
CA2388760C (en) In-building radio-frequency coverage
US5991599A (en) Mobile satellite communication terminal
US7302236B2 (en) Radio communication method and system for performing communication among a plurality of radio communication terminals
SE507442C2 (sv) Högfrekvenssignal-förstärkare
EP0564481B1 (en) An arrangement for establishing a radio test loop
JPH10200473A (ja) 通信システム
WO2013049385A2 (en) Point-to-multipoint microwave communication
US7583934B2 (en) Transceiver apparatus for use in a multi-frequency communication system, base station of a multi-frequency communication system, method for use of the transceiver apparatus, method of transceiving a multi-frequency signal in a multi-frequency communication system
CN100399710C (zh) 无线收发机结构和方法
JP3108643B2 (ja) アンテナ切り替え制御方式
JPH06244836A (ja) 無線中継装置
US6583767B1 (en) Transmitter, receiver and transceiver apparatus
CN113366768B (zh) 双偏振毫米波前端集成电路
JPH06181452A (ja) 無線中継装置
JP3162215B2 (ja) 無線通信装置
JP2003060424A (ja) アレーアンテナ、無線通信システムおよびパイロット周波数決定方法
JPH06244837A (ja) 無線中継装置
JP2004173111A (ja) ミリ波帯送受信システム、送信装置及び受信装置
JP2000091831A (ja) アンテナ装置
JP2004173109A (ja) ミリ波帯送受信システム、送信装置、及び受信装置
JPH066275A (ja) ダイバーシチ無線機
JP2516139B2 (ja) ミリ波スペ―スダイバ―シティ送受信方式
JPH11186829A (ja) アクティブフェーズドアレイアンテナ
JPH06181451A (ja) 無線中継装置