JPH06243845A - 無電極ランプ - Google Patents

無電極ランプ

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JPH06243845A
JPH06243845A JP2905793A JP2905793A JPH06243845A JP H06243845 A JPH06243845 A JP H06243845A JP 2905793 A JP2905793 A JP 2905793A JP 2905793 A JP2905793 A JP 2905793A JP H06243845 A JPH06243845 A JP H06243845A
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JP
Japan
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bulb
light
laser light
gas
radiator
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Pending
Application number
JP2905793A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Kodera
義隆 小寺
Shunichi Nakayama
俊一 中山
Yasushi Nishioka
恭志 西岡
Motomu Miyake
求 三宅
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バルブに電気的接続部を持たず、感電事故や短
絡事故が発生することのない無電極ランプを提供する。 【構成】バルブ1は、透光性材料により球状に形成され
る。バルブ1の中には白熱放射体2を設ける。また、バ
ルブ1の外に設けたレーザ光源4から出力されるレーザ
光を、光ファイバよりなるライトガイド3を通して白熱
放射体2に照射する。白熱放射体2はレーザ光により加
熱されて白熱し、光出力が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光のエネルギー
を用いてバルブに電極を付設することなく光出力を得る
ことができる無電極ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている光源は電気的光源
が大部分を占めている。すなわち、白熱放射体であるフ
ィラメントに通電することによって発光させる白熱電球
や、バルブの内部に放電プラズマを生じさせ放電プラズ
マによって発光気体を励起発光させる放電ランプや、バ
ルブ内に電子流を発生させて発光気体を励起発光させた
り、電子流を蛍光体層に照射して可視光領域の光を得る
ようにした電子流ランプが一般に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した電気的光源で
はバルブに給電用の電極が付設されているものであるか
ら、バルブの取付時や交換時などに電極に触れて感電す
るおそれがあるという問題を有している。また、バルブ
に付設した電極を受けるソケットに異物が入ることがあ
り、導電性の異物が入ると短絡が生じて危険である。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、バルブには電気的な接続部を持たないように
して感電事故や短絡事故が発生するのを防止した無電極
ランプを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、透光性を有するバルブと、バル
ブ内に配設された白熱放射体と、白熱放射体にレーザ光
を照射して加熱するレーザ光源とから成ることを特徴と
する。請求項2の発明では、請求項1の発明において、
レーザ光源はバルブを通して白熱放射体にレーザ光を照
射するように配置されているのである。
【0006】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、一端面がバルブ内で白熱放射体の近傍に配設され
たライトガイドを備え、レーザ光源からのレーザ光がラ
イトガイドの他端面から導入されライトガイドを通して
白熱放射体にレーザ光を照射するのである。請求項4の
発明では、請求項1の発明において、バルブ内に少なく
とも不活性ガスを封入している。
【0007】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、透光性を有し水銀蒸気を含む発光気体が封入され
たバルブと、発光気体にバルブを通してレーザ光を照射
して励起発光させるレーザ光源とから成ることを特徴と
する。請求項6の発明では、請求項5の発明において、
バルブの管壁内周面には発光気体の励起発光により放射
された光の一部を所望の波長領域の光に変換する蛍光体
層が被着され、発光気体は蛍光体層の発光色と略同色の
光を励起発光する気体と水銀蒸気との混合気体であるこ
とを特徴とする。
【0008】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、蛍光体層の発光色は赤色系であって、発光気体は
ネオンを含むのである。請求項8の発明では、請求項6
の発明において、蛍光体層の発光色は白色系であって、
発光気体はキセノンを含むのである。請求項9の発明
は、透光性を有するバルブと、バルブ内に配設された電
子放射体と、電子放射体にレーザ光を照射して電子を放
出させるレーザ光源と、バルブの内周面に被着され電子
放射体より放出された電子を所望の波長領域の光に変換
する蛍光体層とから成ることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明は、バルブ内に設けた白熱放射
体をレーザ光によって加熱するのであり、白熱放射体の
白熱によってバルブの外に光を取り出すことができるの
である。すなわち、レーザ光源を白熱放射体の加熱源と
したものであって、フィラメントに通電して白熱放射体
を自己発熱させる従来の白熱電球と比較すれば、バルブ
に電極を付設する必要がなくなり、バルブの交換時にお
ける感電事故や短絡事故を防止することができるのであ
る。また、白熱放射体の形状、寸法、材質などを自由に
選択することができるから、フィラメントに比較して所
望の波長領域での発光効率を高めることが可能になる。
しかも、白熱放射体はフィラメントのように細径の線材
を用いる必要がなく、かつ一般のフィラメントよりもさ
らに耐熱性に優れた材料を用いることも可能であるか
ら、白熱電球よりも寿命を長くすることができ、かつ機
械的強度を高くすることが可能である。発光光量の制御
には、レーザ光源からのレーザ光の出力強度を調節すれ
ばよい。
【0010】請求項2の発明は、バルブの外部からバル
ブの管壁を通して白熱放射体にレーザ光を照射するので
あって、バルブの中には白熱放射体のみを設ければよ
く、構成が簡単になるという利点がある。請求項3の発
明は、ライトガイドを通してレーザ光を白熱放射体に照
射するのであり、ライトガイドと白熱放射体との位置関
係や、ライトガイドの径などを変更すれば所望の仕様に
形成することができる。また、ライトガイドと白熱放射
体との位置関係を固定することによって、白熱放射体に
対するレーザ光の照射量を一定にすることができ、発光
光量が安定するのである。
【0011】請求項4の発明では、バルブ内に少なくと
も不活性ガスを封入しているので、白熱放射体の消耗が
抑制されて寿命が長くなるのである。請求項5の発明で
は、水銀蒸気を含む発光気体をバルブ内に封入し発光気
体に対してレーザ光によるエネルギーを与えて発光気体
を光励起ないし光電離させることにより励起発光させる
ものであって、レーザ光はバルブの管壁の外部からバル
ブを通して与えられるから、バルブの構成が簡単にな
る。また、励起発光であるからバルブ内に封入する発光
気体の種類を選択すれば、各種発光色を得ることが可能
になる。
【0012】請求項6の発明は、バルブの管壁内周面に
蛍光体層を形成して発光気体の励起発光により放射され
た光の一部を所望の波長領域の光に変換するので、たと
えば発光気体によって紫外線を主として発生させ、この
紫外線を可視光線に変換すれば可視光領域における発光
効率を高くすることができるのである。また、蛍光体層
の発光色と略同色の光を励起発光する気体を水銀蒸気に
混合した発光気体を用いることによって、水銀蒸気の蒸
気圧が低く水銀蒸気の励起発光が十分に維持できないと
きには、発光気体に水銀蒸気とともに混合されている気
体が主として励起発光し、水銀蒸気の蒸気圧が十分に高
くなると主として水銀蒸気が励起発光するのである。こ
こで、水銀蒸気の励起発光時に水銀から放射される紫外
線を可視光線に変換する蛍光体層の発光色と、発光気体
に水銀蒸気とともに混合された気体の励起発光時の発光
色とが略同色であることによって、立ち上がり時であっ
て水銀蒸気の蒸気圧が低い状態であっても水銀蒸気の蒸
気圧が高くなってからの発光色に近い発光色が得られる
ことになり、低温時における光出力の立ち上がり特性が
非常によいという利点を有するのである。
【0013】請求項7の発明および請求項8の発明は、
請求項6の発明の望ましい実施態様であり、請求項7の
発明では、蛍光体層は赤色に発光し、発光気体はネオン
を含むので、低温時にはネオンの励起発光により赤色の
発光色が得られ、水銀蒸気の蒸気圧が高くなれば水銀蒸
気の励起発光による紫外線が蛍光体層によって赤色光に
変換されて赤色の発光色を得ることができるのである。
また、請求項8の発明では、蛍光体層は白色に発光し、
発光気体はキセノンを含むので、周囲温度にかかわらず
白色光を得ることができる。
【0014】請求項9の発明は、蛍光体層を内周面に被
着したバルブの中にレーザ光の照射によって電子を放出
する電子放射体を配置しているので、電子放射体より放
射された電子により蛍光体が励起されて発光するのであ
る。
【0015】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、図1に示すように、ガラス等
の透光性材料により球状に形成されたバルブ1を有す
る。バルブ1の一部は封止板11により密閉されてい
て、封止板11には耐熱性材料により形成された角柱状
のステム12が立設されている。ステム12の上面には
加熱されると白熱する白金、白金黒、タングステン等の
耐熱性材料よりなる白熱放射体2が載設されている。こ
こに、ステム12は白熱放射体2がバルブ1の中央付近
に位置するように形成される。封止板11には多数の光
ファイバを束ねて形成したライトガイド3が挿通され、
ライトガイド3の一端面は封止板11の上面に臨んで露
出し、白熱放射体2に対向する。また、ライトガイド3
の他端にはレーザ光源4が光結合される。レーザ光源4
には、白熱放射体2を白熱させることができる程度のエ
ネルギー密度を有したレーザ光を発生するために、各種
気体レーザやYAGレーザなどが用いられる。
【0016】上記構成によれば、レーザ光源4から放射
されたレーザ光はライトガイド3を通して白熱放射体2
に照射されることになる。白熱放射体2はレーザ光によ
り加熱され白熱することによって可視光線をバルブ1の
外に放射する。ここで、白熱放射体2の消耗を抑制する
ために、バルブ1の中には不活性ガスのような気体が封
入される。また、不活性ガスに加えて一定の割合でハロ
ゲン元素を封入してもよい。さらに、ライトガイド3に
おいて白熱放射体2との対向部位では光ファイバの配置
密度を粗にすることによって白熱放射体2に対してレー
ザ光が局所的に照射されるのを防止し、白熱放射体2が
局所的に高温になって融解するのを防止してある。ま
た、ステム12が筒状に形成されていることによって、
ライトガイド3から放射されたレーザ光はバルブ1の外
に漏れることがなく、大部分が白熱放射体2の加熱に利
用されるのであって、高効率が得られるとともに、レー
ザ光の直視による視力障害の発生を防止することができ
る。
【0017】(実施例2)本実施例2は、図2に示すよ
うに、ステム12の中における封止板11から白熱放射
体2の近傍部位までの部位に、耐熱性材料により形成さ
れた支持材13が充填され、ライトガイド3が支持材1
3の上面に臨んで露出するようにしてある。すなわち、
ライトガイド3の一端面が実施例1よりも白熱放射体2
に近接して配置されることになり、レーザ光を白熱放射
体2に効率よく照射することができるのである。他の構
成は実施例1と同様である。
【0018】実施例1および実施例2においては、ライ
トガイド3をバルブ1に導入しているが、レーザ光を直
視する危険がなければ、バルブ1の外からバルブ1の管
壁を通してレーザ光を白熱放射体2に照射することも可
能であって、バルブ1としてレーザ光を透過させる材料
を選択しておけば、レーザ光がバルブ1の管壁温度を上
昇させることはなく、白熱放射体2のみを加熱すること
ができる。この構成の場合には、バルブ1をほぼ完全な
球状に形成することができ、バルブ1の中へのライトガ
イド2の導入が不要であるから、構成が簡単であって容
易に作成することができる。
【0019】(実施例3)本実施例は、図3、図4に示
すように、球状のバルブ1の中に発光気体を封入したも
のであって、すり鉢状に形成された凹所6を有する保持
台5にバルブ1を載せるようになっている。保持台5の
凹所6の内周面はライトガイド3を構成する多数本の光
ファイバ3aの端面が臨んでおり、ライトガイド3には
レーザ光源4からのレーザ光が導入されるから、凹所6
に載設されたバルブ1にはライトガイド3を通してレー
ザ光が照射されることになる。
【0020】一方、バルブ1には水銀蒸気を含む発光気
体が封入してあり、かつバルブ1の管壁内周面には蛍光
体層7が形成されている。蛍光体層7には水銀蒸気の励
起発光により生じる紫外線を可視光線に変換する蛍光体
が採択されており、ライトガイド3を通してバルブ1の
内部空間に照射されるレーザ光によって水銀蒸気が励起
発光すると、蛍光体層7が発光してバルブ1の外に光出
力が得られるようになっている。ここに、レーザ光を直
視することによる視力障害などを防止し、かつレーザ光
をバルブ1の中に戻してレーザ光の利用効率を高めるた
めに、バルブ1においてライトガイド3の端面に対向す
る部位(すなわち、凹所6との対向面)の管壁外側面に
は、アルミニウムなどの反射率の高い材料によって反射
膜14が形成されている。反射膜14は真空蒸着などの
周知の薄膜形成技術を用いて形成される。ここに、レー
ザ光の波長領域が固定的に設定されているのであれば、
選択反射性を有する反射膜14を形成することによっ
て、レーザ光は反射し、かつ蛍光体層7から放射される
光は外部に取り出すことが可能である。また、図4では
バルブ1の管壁内周面の全面に亙って蛍光体層7を形成
しているが、凹所6との対向部位に蛍光体層7を設けな
いようにすれば、バルブ1の中へのレーザ光の導入効率
が高くなる。レーザ光としては、水銀蒸気に対して紫外
線を励起発光させることが可能な出力のエネルギー密度
および波長が選択される。
【0021】ところで、バルブ1の中に封入されている
発光気体は、水銀蒸気と他の気体との混合気体であっ
て、たとえば、ネオンやキセノンが水銀蒸気に混合され
る。ネオンを用いるときには蛍光体層7の発光色を赤色
系としてネオンの励起発光により生じる発光色と蛍光体
層7の発光色とを略同色にする。同様に、キセノンを用
いるときには励起発光の発光色が白色になるから、蛍光
体層7の発光色も白色系にする。このように、発光気体
に水銀蒸気とともに混合する気体の励起発光による発光
色を蛍光体層7の発光色と略同色としたことによって次
の効果がある。
【0022】すなわち、バルブ1の管壁温度が低いとき
には水銀蒸気の蒸気圧が低く、水銀蒸気を励起発光させ
ようとしても十分な量の紫外線が発生せず、したがって
蛍光体層7はほとんど発光しない。このとき、発光気体
に混入されている他の気体が励起発光されて蛍光体層7
が発光しているときと略同色の発光色を得ることができ
る。一方、バルブ1の管壁温度が上昇すると水銀蒸気の
蒸気圧が高くなるから、水銀蒸気を励起発光させて紫外
線を十分に発生させ、蛍光体層7から光を放射させるこ
とができるようになる。このとき、発光気体に水銀蒸気
とともに混入されている気体はバッファガスとして機能
し、電子のエネルギーを水銀蒸気が励起発光しやすくな
るように制御することになる。このようにして、バルブ
1の管壁温度が低いような場合でも、水銀蒸気とともに
バルブ1に封入されている発光気体が励起発光するから
光出力の立ち上がりがよく、かつ水銀蒸気が励起発光す
る段階では水銀蒸気の励起発光が助けられることになり
効率が高くなる。
【0023】発光気体としては、赤色系の発光では上述
したようにネオンを用いることができ、青白系の発光で
はアルゴンと水銀蒸気との混合気体、桃色系の発光では
アルゴンとネオンとの混合気体を用いることもできる。
また、蛍光体層7としては、発光色を赤色系とするとき
にはリン酸カルシウム、青白系とするときにはタングス
テン酸マグネシウム、白色系とするときにはハロリン酸
カルシウム、桃色系とするときにはケイ酸カドミウムな
どを用いることができる。
【0024】(実施例4)本実施例は、図5に示すよう
に、ガラス等の透明材料により球状に形成されたバルブ
1の中にレーザ光(図5に矢印で示す)の照射によって
電子を放出する電子放射体8を配置し、電子放射体8か
ら放出された電子によって励起され発光する蛍光体層7
をバルブ1の内周面に被着したものである。電子放射体
8としては、レーザ光による加熱で熱電子を放出するよ
うにタングステン等の耐熱性材料の基材の表面近傍に仕
事関数を小さくする熱電子放出物質(酸化バリウム、酸
化ストロンチウム等)を被着したものや、レーザ光によ
り光電子を放出する材料(セレン等)が採択される。蛍
光体層7には、主として電子により励起されて発光する
ものが採択されるが、実施例3と同様のものを用いるこ
とも可能である。また、バルブ1の中には電子線によっ
て励起・電離されて発光する気体を封入してもよい。こ
の場合、封入気体による発光色を赤色系とするにはネオ
ン、青白系とするにはアルゴンと水銀蒸気の混合気体、
桃色系とするにはアルゴンとネオンとの混合気体などを
用いることができる。なお、蛍光体層7の発光色と封入
気体との発光色とは略同色としても、また異なる色とし
てもよい。
【0025】レーザ光については一端面がバルブ1の内
部空間で電子放射体8に対向するライトガイド3を用い
て電子放射体8に照射したり、バルブ1の外部からバル
ブ1の管壁を通して電子放射体8に照射したりすること
ができる。バルブ1の外部から電子放射体8にレーザ光
を照射する際には、レーザ光の導入箇所の蛍光体層7は
除去しておくのが望ましい。また、レーザ光の直視によ
る視力障害の発生を防止するために、実施例1のように
ステムを設けたり、実施例3のように反射膜を設けるの
が望ましい。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、バルブ内に設けた白
熱放射体をレーザ光によって加熱するので、白熱放射体
の白熱によってバルブの外に光を取り出すことができ、
バルブに電極を付設する必要がなくなることによって、
バルブの交換時における感電事故や短絡事故を防止する
ことができるという利点がある。また、白熱放射体の形
状、寸法、材質などを自由に選択することができるか
ら、フィラメントに比較して所望の波長領域での発光効
率を高めることが可能になるという利点がある。しか
も、白熱放射体はフィラメントのように細径の線材を用
いる必要がなく、かつ一般のフィラメントよりもさらに
耐熱性に優れた材料を用いることも可能であるから、白
熱電球よりも寿命を長くすることができ、かつ機械的強
度を高くすることが可能であるという効果がある。
【0027】請求項2の発明は、バルブの外部からバル
ブの管壁を通して白熱放射体にレーザ光を照射するの
で、バルブの中には白熱放射体のみを設ければよく、構
成が簡単になるという利点がある。請求項3の発明は、
ライトガイドを通してレーザ光を白熱放射体に照射する
ので、ライトガイドと白熱放射体との位置関係や、ライ
トガイドの径などを変更すれば所望の仕様に形成するこ
とができるという利点がある。また、ライトガイドと白
熱放射体との位置関係を固定することによって、白熱放
射体に対するレーザ光の照射量を一定にすることがで
き、発光光量が安定するという効果がある。
【0028】請求項4の発明は、バルブ内に少なくとも
不活性ガスを封入しているので、白熱放射体の消耗が抑
制されて寿命が長くなるという効果がある。請求項5の
発明は、水銀蒸気を含む発光気体をバルブ内に封入し発
光気体に対してレーザ光によるエネルギーを与えて発光
気体を光励起ないし光電離させることにより励起発光さ
せるものであって、請求項1の発明と同様に、バルブに
電極を付設する必要がなくなり、バルブの交換時におけ
る感電事故や短絡事故を防止することができるという利
点がある。また、レーザ光はバルブの管壁の外部からバ
ルブを通して与えられるから、バルブの構成が簡単にな
るという効果があり、さらには励起発光であるからバル
ブ内に封入する発光気体の種類を選択すれば、各種発光
色を得ることが可能になるという利点がある。
【0029】請求項6の発明は、バルブの管壁内周面に
蛍光体層を形成して発光気体の励起発光により放射され
た光の一部を所望の波長領域の光に変換するので、たと
えば発光気体によって紫外線を主として発生させ、この
紫外線を可視光線に変換すれば可視光領域における発光
効率を高くすることができるという利点がある。また、
蛍光体層の発光色と略同色の光を励起発光する気体を水
銀蒸気に混合した発光気体を用いることによって、水銀
蒸気の蒸気圧が低く水銀蒸気の励起発光が十分に維持で
きないときには、発光気体に水銀蒸気とともに混合され
ている気体が主として励起発光し、水銀蒸気の蒸気圧が
十分に高くなると主として水銀蒸気が励起発光するので
ある。ここで、水銀蒸気の励起発光時に水銀から放射さ
れる紫外線を可視光線に変換する蛍光体層の発光色と、
発光気体に水銀蒸気とともに混合された気体の励起発光
時の発光色とが略同色であることによって、立ち上がり
時であって水銀蒸気の蒸気圧が低い状態であっても水銀
蒸気の蒸気圧が高くなってからの発光色に近い発光色が
得られることになり、低温時における光出力の立ち上が
り特性が非常によいという利点を有するのである。
【0030】請求項7の発明および請求項8の発明は、
請求項6の発明の望ましい実施態様であって、請求項7
の発明では赤色系の発光色を得ることができ、請求項8
の発明では白色系の発光色を得ることができる。請求項
9の発明は、蛍光体層を内周面に被着したバルブの中に
レーザ光の照射によって電子を放出する電子放射体を配
置しているので、電子放射体より放射された電子により
蛍光体が励起されて発光するのであり、請求項1の発明
と同様に、バルブに電極を付設する必要がなくなり、バ
ルブの交換時における感電事故や短絡事故を防止するこ
とができるという利点がある。しかも、蛍光体層の発光
色の選択によって所望の発光色を得ることができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す一部破断した斜視図である。
【図2】実施例2を示す一部破断した斜視図である。
【図3】実施例3を示す分解斜視図である。
【図4】実施例3を示す要部断面図である。
【図5】実施例4を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2 白熱放射体 3 ライトガイド 4 レーザ光源 5 保持台 6 凹所 7 蛍光体層 8 電子放射体
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した電気的光源で
はバルブに給電用の電極が付設されているものであるか
ら、バルブの取付時や交換時などに電極に触れて感電す
るおそれがあるという問題を有している。また、バルブ
に付設した電極を受けるソケットに異物が入ることがあ
り、導電性の異物が入ると短絡が生じて危険である。
らに、バルブへの配線系統にも電気的な配線が必要であ
るから、配線系統を地下に埋設したり高所に敷設ないし
架設する際にも、感電事故等の危険を伴うという問題が
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、バルブに電気的な接続部を持たず、かつバル
ブへの配線系統の電気的な配線を不要として感電事故や
短絡事故が発生するのを防止した無電極ランプを提供し
ようとするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記構成によれば、レーザ光源4から放射
されたレーザ光はライトガイド3を通して白熱放射体2
に照射されることになる。白熱放射体2はレーザ光によ
り加熱され白熱することによって可視光線をバルブ1の
外に放射する。ここで、白熱放射体2の消耗を抑制する
ために、バルブ1の中には不活性ガスのような気体が封
入される。また、不活性ガスに加えて一定の割合でハロ
ゲン元素を封入してもよい。さらに、ライトガイド3に
おいて白熱放射体2との対向部位では光ファイバの配置
密度を粗にすることによって白熱放射体2に対してレー
ザ光が局所的に照射されるのを防止し、白熱放射体2が
局所的に高温になって融解するのを防止してある。ま
た、ステム12が筒状に形成されていることによって、
ライトガイド3から放射されたレーザ光はバルブ1の外
に漏れることがなく、大部分が白熱放射体2の加熱に利
用されるのであって、高効率が得られるとともに、レー
ザ光の直視による視力障害の発生を防止することができ
る。さらに、光ファイバを束ねて形成したライトガイド
3を通してレーザ光源4からバルブ1にレーザ光を導い
ているものであるから、バルブ1への配線施工に際して
電気配線が不要であって、地下に埋設したり高所に敷設
ないし架設したりする際に、安全に作業することができ
るのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 求 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有するバルブと、バルブ内に配
    設された白熱放射体と、白熱放射体にレーザ光を照射し
    て加熱するレーザ光源とから成ることを特徴とする無電
    極ランプ。
  2. 【請求項2】 レーザ光源はバルブを通して白熱放射体
    にレーザ光を照射するように配置されて成ることを特徴
    とする請求項1記載の無電極ランプ。
  3. 【請求項3】 一端面がバルブ内で白熱放射体の近傍に
    配設されたライトガイドを備え、レーザ光源からのレー
    ザ光がライトガイドの他端面から導入されライトガイド
    を通して白熱放射体にレーザ光を照射することを特徴と
    する請求項1記載の無電極ランプ。
  4. 【請求項4】 バルブ内に少なくとも不活性ガスを封入
    したことを特徴とする請求項1記載の無電極ランプ。
  5. 【請求項5】 透光性を有し水銀蒸気を含む発光気体が
    封入されたバルブと、発光気体にバルブを通してレーザ
    光を照射して励起発光させるレーザ光源とから成ること
    を特徴とする無電極ランプ。
  6. 【請求項6】 バルブの管壁内周面には発光気体の励起
    発光により放射された光の一部を所望の波長領域の光に
    変換する蛍光体層が被着され、発光気体は蛍光体層の発
    光色と略同色の光を励起発光する気体と水銀蒸気との混
    合気体であることを特徴とする請求項5記載の無電極ラ
    ンプ。
  7. 【請求項7】 蛍光体層の発光色は赤色系であって、発
    光気体はネオンを含むことを特徴とする請求項6記載の
    無電極ランプ。
  8. 【請求項8】 蛍光体層の発光色は白色系であって、発
    光気体はキセノンを含むことを特徴とする請求項7記載
    の無電極ランプ。
  9. 【請求項9】 透光性を有するバルブと、バルブ内に配
    設された電子放射体と、電子放射体にレーザ光を照射し
    て電子を放出させるレーザ光源と、バルブの内周面に被
    着され電子放射体より放出された電子を所望の波長領域
    の光に変換する蛍光体層とから成ることを特徴とする無
    電極ランプ。
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