JPH06243093A - バス制御システム - Google Patents
バス制御システムInfo
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- JPH06243093A JPH06243093A JP2575493A JP2575493A JPH06243093A JP H06243093 A JPH06243093 A JP H06243093A JP 2575493 A JP2575493 A JP 2575493A JP 2575493 A JP2575493 A JP 2575493A JP H06243093 A JPH06243093 A JP H06243093A
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- bus
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バス要求を行う際の個々のバスマスタ装置の
実際の優先度を考慮してバス調停を行うことができるよ
うにする。 【構成】 第0〜第3のCPU120 〜123 、ディス
ク制御装置13、通信制御装置14および表示制御装置
15はシステムバスに接続されたバスマスタ装置であ
り、それぞれがバス使用を要求する際にその優先度を表
わしたコード情報を調停回路19に送出する。優先度は
それぞれのバスマスタ装置でその状況に応じて任意に設
定・変更することが可能である。調停回路19では、コ
ード情報を解読してテーブルに登録しておき、最も高い
優先度の要求から順にバスの使用許可を与えるようにし
ている。同一順位の要求に対しては、最先のものから順
にバスの使用許可を与える。
実際の優先度を考慮してバス調停を行うことができるよ
うにする。 【構成】 第0〜第3のCPU120 〜123 、ディス
ク制御装置13、通信制御装置14および表示制御装置
15はシステムバスに接続されたバスマスタ装置であ
り、それぞれがバス使用を要求する際にその優先度を表
わしたコード情報を調停回路19に送出する。優先度は
それぞれのバスマスタ装置でその状況に応じて任意に設
定・変更することが可能である。調停回路19では、コ
ード情報を解読してテーブルに登録しておき、最も高い
優先度の要求から順にバスの使用許可を与えるようにし
ている。同一順位の要求に対しては、最先のものから順
にバスの使用許可を与える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のバスマスタ装置が
共有バスを使用してデータ転送を行う計算機システムに
使用されるバス制御システムに係わり、特に共有バスに
対する使用要求が競合した際にバス調停を行うようにし
たバス制御システムに関する。
共有バスを使用してデータ転送を行う計算機システムに
使用されるバス制御システムに係わり、特に共有バスに
対する使用要求が競合した際にバス調停を行うようにし
たバス制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のバスマスタ装置が主メモリ装置等
の装置を共有する計算機システムでは、これらを接続す
る共有バスを使用してデータの転送を行っている。この
ような計算機システムでは、複数のバスマスタ装置が共
有バスに対して同時にデータの転送を要求したときに
は、このうちの1つのバスマスタ装置を選択するための
調停を行う必要がある。バス使用権の調停を行う際に
は、競合したバスマスタ装置それぞれの優先度を調べ、
より高い優先度のバスマスタ装置に使用権を与えるとい
うバス制御が一般に行われている。
の装置を共有する計算機システムでは、これらを接続す
る共有バスを使用してデータの転送を行っている。この
ような計算機システムでは、複数のバスマスタ装置が共
有バスに対して同時にデータの転送を要求したときに
は、このうちの1つのバスマスタ装置を選択するための
調停を行う必要がある。バス使用権の調停を行う際に
は、競合したバスマスタ装置それぞれの優先度を調べ、
より高い優先度のバスマスタ装置に使用権を与えるとい
うバス制御が一般に行われている。
【0003】このようなバス調停を可能にするために、
従来からバス制御システムには優先度の異なる数本のバ
ス要求信号線が備えられていることが多い。そして、計
算機システムを構成する際にそれぞれのバスマスタ装置
についてバスの使用についての優先順位を定めておき、
優先順位の高いバスマスタ装置を優先度の高いバス要求
信号線に接続することが行われている。このようにして
それぞれのバス要求信号線が排他的に個々のバスマスタ
装置に接続されることにより、バス使用権についての競
合が発生したときにはバスの使用優先順位を一意に決定
することができる。
従来からバス制御システムには優先度の異なる数本のバ
ス要求信号線が備えられていることが多い。そして、計
算機システムを構成する際にそれぞれのバスマスタ装置
についてバスの使用についての優先順位を定めておき、
優先順位の高いバスマスタ装置を優先度の高いバス要求
信号線に接続することが行われている。このようにして
それぞれのバス要求信号線が排他的に個々のバスマスタ
装置に接続されることにより、バス使用権についての競
合が発生したときにはバスの使用優先順位を一意に決定
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バスマスタ
装置のうちで、専用のローカルメモリを一切持っていな
い中央処理装置の場合には、命令をフェッチする際に、
常に共有バスを介して主メモリをアクセスしなければな
らない。このような命令には、緊急度の高いものもあれ
ば低いものもある。例えばリアルタイム制御プログラム
に基づくタイミングクリティカルな処理の一部として行
われる命令は処理を実行するまでの時間的な制約が厳し
いので緊急度が高いが、実行タスクがすべて休止中のと
きに行えば良いようなアイドルタスクは緊急度が低い。
装置のうちで、専用のローカルメモリを一切持っていな
い中央処理装置の場合には、命令をフェッチする際に、
常に共有バスを介して主メモリをアクセスしなければな
らない。このような命令には、緊急度の高いものもあれ
ば低いものもある。例えばリアルタイム制御プログラム
に基づくタイミングクリティカルな処理の一部として行
われる命令は処理を実行するまでの時間的な制約が厳し
いので緊急度が高いが、実行タスクがすべて休止中のと
きに行えば良いようなアイドルタスクは緊急度が低い。
【0005】しかしながら、従来のバス制御システムで
は、各バスマスタ装置に接続されたバス要求信号線の優
先度を拠り所にして調停回路がバスマスタ装置間の調停
を行っていた。このため、アイドルタスクによるバス要
求と、火急の処理のためのバス要求が競合したような場
合であっても、前者のバス要求を行ったバスマスタの方
が優先度の高いバス要求信号線を確保しているような場
合では、本来急がないでもよいタスクのために共有バス
が優先的に使用されることになるという不都合が発生し
た。
は、各バスマスタ装置に接続されたバス要求信号線の優
先度を拠り所にして調停回路がバスマスタ装置間の調停
を行っていた。このため、アイドルタスクによるバス要
求と、火急の処理のためのバス要求が競合したような場
合であっても、前者のバス要求を行ったバスマスタの方
が優先度の高いバス要求信号線を確保しているような場
合では、本来急がないでもよいタスクのために共有バス
が優先的に使用されることになるという不都合が発生し
た。
【0006】一方、バス制御システムの中には、バスを
階層的に構成しているものがある。例えば特開平3−5
3362号公報には、複数の最下位バスが示されてお
り、これらはそれぞれ幾つかのバスマスタ装置としての
最下位装置と1つの上位装置を接続している。これら最
下位バスに1つずつ接続された上位装置が上位バスに接
続され、その上位バスに同じくバスマスタ装置としての
最上位装置が接続されている。
階層的に構成しているものがある。例えば特開平3−5
3362号公報には、複数の最下位バスが示されてお
り、これらはそれぞれ幾つかのバスマスタ装置としての
最下位装置と1つの上位装置を接続している。これら最
下位バスに1つずつ接続された上位装置が上位バスに接
続され、その上位バスに同じくバスマスタ装置としての
最上位装置が接続されている。
【0007】このような階層バスでは、例えば最下位バ
スに接続された最下位装置が最上位装置をアクセスする
ために上位バスの使用を要求することがある。特開平3
−53362号公報記載の発明では、それぞれの最下位
バスごとに最下位バス制御装置を用意し、この最下位バ
ス制御装置と最下位装置とを線路で接続している。そし
て、最下位装置がバス要求を行うと最下位バス制御装置
がいずれかの最下位装置に使用権を与えた段階で優先度
を数値として表わして、これを上位装置に報告するよう
にしていた。
スに接続された最下位装置が最上位装置をアクセスする
ために上位バスの使用を要求することがある。特開平3
−53362号公報記載の発明では、それぞれの最下位
バスごとに最下位バス制御装置を用意し、この最下位バ
ス制御装置と最下位装置とを線路で接続している。そし
て、最下位装置がバス要求を行うと最下位バス制御装置
がいずれかの最下位装置に使用権を与えた段階で優先度
を数値として表わして、これを上位装置に報告するよう
にしていた。
【0008】また、このバス制御システムでは各上位装
置が上位バス制御装置と線路で接続されている。上位バ
ス制御装置は、同様に各上位装置からのバス要求があっ
たときそれが最下位装置から発せられたものである場合
には、その優先度も併せて上位装置に報告するようにし
ていた。
置が上位バス制御装置と線路で接続されている。上位バ
ス制御装置は、同様に各上位装置からのバス要求があっ
たときそれが最下位装置から発せられたものである場合
には、その優先度も併せて上位装置に報告するようにし
ていた。
【0009】したがって、この提案のバス制御システム
では、各バス制御装置(バス調停回路)が配下のすべて
のバス制御装置の優先順位を予め把握できるように保持
している必要があり、このための構成が複雑になるとい
った問題があった。また、処理内容によっては最下位装
置等のバスマスタ装置それぞれが複数の優先度を使い分
けることが、優先度の数の割り当てから不可能であっ
た。
では、各バス制御装置(バス調停回路)が配下のすべて
のバス制御装置の優先順位を予め把握できるように保持
している必要があり、このための構成が複雑になるとい
った問題があった。また、処理内容によっては最下位装
置等のバスマスタ装置それぞれが複数の優先度を使い分
けることが、優先度の数の割り当てから不可能であっ
た。
【0010】そこで本発明の目的は、バス要求を行う際
の個々のバスマスタ装置の実際の優先度を反映させてバ
ス調停を行うことのできるバス制御システムを提供する
ことにある。
の個々のバスマスタ装置の実際の優先度を反映させてバ
ス調停を行うことのできるバス制御システムを提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、個々のバスマスタ装
置が優先度を変更させることのできるバス制御システム
を提供することにある。
置が優先度を変更させることのできるバス制御システム
を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、階層構造をもっ
たバス制御システムのような複雑なバス制御システムで
も、個々のバスマスタ装置の優先度を常に最適な値に設
定することのできるバス制御システムを提供することに
ある。
たバス制御システムのような複雑なバス制御システムで
も、個々のバスマスタ装置の優先度を常に最適な値に設
定することのできるバス制御システムを提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)共有バスと、(ロ)バス要求の優先度を可変
的に設定するバス要求優先度設定手段と、バス要求を行
うとき設定された優先度を示す優先度データを共有バス
に送出する優先度データ送出手段とを備えた複数のバス
マスタ装置と、(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバス
マスタ装置から優先度データを受け取る優先度データ受
信手段と、受け取った優先度データを用いて優先度の高
い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるバス調停手段
とを備えた調停回路とをバス制御システムに具備させ
る。
は、(イ)共有バスと、(ロ)バス要求の優先度を可変
的に設定するバス要求優先度設定手段と、バス要求を行
うとき設定された優先度を示す優先度データを共有バス
に送出する優先度データ送出手段とを備えた複数のバス
マスタ装置と、(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバス
マスタ装置から優先度データを受け取る優先度データ受
信手段と、受け取った優先度データを用いて優先度の高
い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるバス調停手段
とを備えた調停回路とをバス制御システムに具備させ
る。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、バスマ
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスに送出する優先度データ送出手段とを具備
させ、状況に応じて優先度を変更して調停回路に送出す
ることができるようにしている。また調停回路では各バ
スマスタ装置から送られてくる優先度データを用いて優
先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるよう
にした。これによって、バス制御システムの個々のバス
マスタ装置の状況に応じてバス使用要求の調停を行うこ
とが可能になる。
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスに送出する優先度データ送出手段とを具備
させ、状況に応じて優先度を変更して調停回路に送出す
ることができるようにしている。また調停回路では各バ
スマスタ装置から送られてくる優先度データを用いて優
先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるよう
にした。これによって、バス制御システムの個々のバス
マスタ装置の状況に応じてバス使用要求の調停を行うこ
とが可能になる。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)共有バス
と、(ロ)バス要求の優先度を可変的に設定するバス要
求優先度設定手段と、バス要求を行うとき設定された優
先度を示す優先度データを共有バスに送出する優先度デ
ータ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、
(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から
優先度データを時系列で受け付ける優先度データ受付手
段と、受け付けた優先度データを用いて優先度の高い順
にバスマスタ装置のバス要求を認めると共に、同一優先
度のバス要求が2以上のバスマスタ装置からあったとき
バス要求を受信した順序を基にして優先度の最も高いバ
スマスタ装置を優先的に選択するバス調停手段とを備え
た調停回路とをバス制御システムに具備させる。
と、(ロ)バス要求の優先度を可変的に設定するバス要
求優先度設定手段と、バス要求を行うとき設定された優
先度を示す優先度データを共有バスに送出する優先度デ
ータ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、
(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から
優先度データを時系列で受け付ける優先度データ受付手
段と、受け付けた優先度データを用いて優先度の高い順
にバスマスタ装置のバス要求を認めると共に、同一優先
度のバス要求が2以上のバスマスタ装置からあったとき
バス要求を受信した順序を基にして優先度の最も高いバ
スマスタ装置を優先的に選択するバス調停手段とを備え
た調停回路とをバス制御システムに具備させる。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、バスマ
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスに送出する優先度データ送出手段とを具備
させ、状況に応じて優先度を変更して調停回路に送出す
ることができるようにしている。また調停回路では各バ
スマスタ装置から送られてくる優先度データを用いて優
先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるよう
にし、このとき同一の優先度で複数のバスマスタ装置が
バスの使用を要求した場合には、優先度データ受付手段
が受け付けた順番でバスマスタ装置の選択を行うように
した。これによって、バス制御システムの個々のバスマ
スタ装置の状況に応じてバス使用要求の調停を行うこと
が可能になると共に、複数のバスマスタ装置が同一の優
先度でバスの使用を要求した場合にも、これに対応する
ことができる。
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスに送出する優先度データ送出手段とを具備
させ、状況に応じて優先度を変更して調停回路に送出す
ることができるようにしている。また調停回路では各バ
スマスタ装置から送られてくる優先度データを用いて優
先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるよう
にし、このとき同一の優先度で複数のバスマスタ装置が
バスの使用を要求した場合には、優先度データ受付手段
が受け付けた順番でバスマスタ装置の選択を行うように
した。これによって、バス制御システムの個々のバスマ
スタ装置の状況に応じてバス使用要求の調停を行うこと
が可能になると共に、複数のバスマスタ装置が同一の優
先度でバスの使用を要求した場合にも、これに対応する
ことができる。
【0017】請求項3記載の発明では、(イ)共有バス
と、(ロ)バス要求の優先度を可変的に設定するバス要
求優先度設定手段と、バス要求を行うとき設定された優
先度を示す優先度データを共有バスにコード情報として
送出する優先度データ送出手段とを備えた複数のバスマ
スタ装置と、(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバスマ
スタ装置から優先度データを受け取る優先度データ受信
手段と、優先度データを解読する解読手段と、この解読
結果から優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を
認めるバス調停手段とを備えた調停回路とをバス制御シ
ステムに具備させる。
と、(ロ)バス要求の優先度を可変的に設定するバス要
求優先度設定手段と、バス要求を行うとき設定された優
先度を示す優先度データを共有バスにコード情報として
送出する優先度データ送出手段とを備えた複数のバスマ
スタ装置と、(ハ)共有バスを通じてそれぞれのバスマ
スタ装置から優先度データを受け取る優先度データ受信
手段と、優先度データを解読する解読手段と、この解読
結果から優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を
認めるバス調停手段とを備えた調停回路とをバス制御シ
ステムに具備させる。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、バスマ
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスにコード情報として送出する優先度データ
送出手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して
調停回路に送出することができるようにしている。また
調停回路では各バスマスタ装置から送られてくるコード
情報を解読して、この解読結果を用いて優先度の高い順
にバスマスタ装置のバス要求を認めるようにした。本発
明では優先度データをコード情報として伝送することに
したので、優先度の変更が簡単であるばかりでなく、下
位のバスマスタ装置のバス要求についての優先度を上位
の調停回路に容易に伝達させることができる。
スタ装置に優先度を可変で設定することのできるバス要
求優先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度デー
タを共有バスにコード情報として送出する優先度データ
送出手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して
調停回路に送出することができるようにしている。また
調停回路では各バスマスタ装置から送られてくるコード
情報を解読して、この解読結果を用いて優先度の高い順
にバスマスタ装置のバス要求を認めるようにした。本発
明では優先度データをコード情報として伝送することに
したので、優先度の変更が簡単であるばかりでなく、下
位のバスマスタ装置のバス要求についての優先度を上位
の調停回路に容易に伝達させることができる。
【0019】請求項4記載の発明では、(イ)共有バス
と、(ロ)この共有バスに接続されたメモリと、(ハ)
このメモリに対するアドレスを基にして対応したバス要
求の優先度を判別する優先度判別手段と、判別された優
先度を示す優先度データを共有バスに送出する優先度デ
ータ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、
(ニ)共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から
優先度データを受け取る優先度データ受信手段と、バス
要求が2以上のバスマスタ装置で競合したとき受信した
優先度データを基にして優先度の高いバスマスタ装置か
ら順にバス要求を認めるバス調停手段とを備えた調停回
路とをバス制御システムに具備させる。
と、(ロ)この共有バスに接続されたメモリと、(ハ)
このメモリに対するアドレスを基にして対応したバス要
求の優先度を判別する優先度判別手段と、判別された優
先度を示す優先度データを共有バスに送出する優先度デ
ータ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、
(ニ)共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から
優先度データを受け取る優先度データ受信手段と、バス
要求が2以上のバスマスタ装置で競合したとき受信した
優先度データを基にして優先度の高いバスマスタ装置か
ら順にバス要求を認めるバス調停手段とを備えた調停回
路とをバス制御システムに具備させる。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、共有バ
スに接続した共有メモリのアドレス情報と優先度を対応
付けておき、個々のバスマスタ装置はバスの要求を行う
際にこのアドレス情報に対応した優先度を示す優先度デ
ータを共有バスに送出するようにしている。調停回路で
は各バスマスタ装置から送られてくる優先度データを用
いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認め
るようにした。これによって、バス制御システムの個々
のバスマスタ装置の状況に応じて優先度が切り替えら
れ、システムの現状に適した調停が可能になる。
スに接続した共有メモリのアドレス情報と優先度を対応
付けておき、個々のバスマスタ装置はバスの要求を行う
際にこのアドレス情報に対応した優先度を示す優先度デ
ータを共有バスに送出するようにしている。調停回路で
は各バスマスタ装置から送られてくる優先度データを用
いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認め
るようにした。これによって、バス制御システムの個々
のバスマスタ装置の状況に応じて優先度が切り替えら
れ、システムの現状に適した調停が可能になる。
【0021】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例におけるバス制御
システムの構成を表わしたものである。このシステム
は、共有バスとしてのシステムバス11に第0〜第3の
CPU120 〜123 と、ディスク制御装置13、通信
制御装置14、表示制御装置15、主メモリ16、入出
力制御装置17およびROM(リード・オンリ・メモ
リ)18と、これらのうちのバスマスタ装置12〜15
の調停を行う調停回路19とによって構成されている。
システムの構成を表わしたものである。このシステム
は、共有バスとしてのシステムバス11に第0〜第3の
CPU120 〜123 と、ディスク制御装置13、通信
制御装置14、表示制御装置15、主メモリ16、入出
力制御装置17およびROM(リード・オンリ・メモ
リ)18と、これらのうちのバスマスタ装置12〜15
の調停を行う調停回路19とによって構成されている。
【0023】ここでディスク制御装置13は、図示しな
いディスク装置と接続され、この間でデータの入出力を
制御するようになっている。ディスク装置には、例えば
このバス制御システムで第0〜第3のCPU120 〜1
23 が使用するプログラムやその他のデータが格納され
ている。通信制御装置14は図示しない通信ケーブルを
介して他のシステムとの間でデータの通信を行う際の制
御を行うようになっている。表示制御装置15は同じく
図示しないCRTと接続され、これに各種情報を表示す
る際の制御を行うようになっている。入出力制御装置1
7は図示しないキーボード、プリンタ等の入出力用の機
器と接続され、これらとの間でデータの入出力制御を行
うようになっている。
いディスク装置と接続され、この間でデータの入出力を
制御するようになっている。ディスク装置には、例えば
このバス制御システムで第0〜第3のCPU120 〜1
23 が使用するプログラムやその他のデータが格納され
ている。通信制御装置14は図示しない通信ケーブルを
介して他のシステムとの間でデータの通信を行う際の制
御を行うようになっている。表示制御装置15は同じく
図示しないCRTと接続され、これに各種情報を表示す
る際の制御を行うようになっている。入出力制御装置1
7は図示しないキーボード、プリンタ等の入出力用の機
器と接続され、これらとの間でデータの入出力制御を行
うようになっている。
【0024】調停回路19は、個々のバスマスタ装置1
2〜15とバス要求信号を送出するためのバス要求信号
線211 〜217 ならびにバス許可信号を送出するため
のバス使用許可信号線221 〜227 で接続されてい
る。また、調停回路19とシステムバス11との間には
アドレスストローブ信号33が接続されている。
2〜15とバス要求信号を送出するためのバス要求信号
線211 〜217 ならびにバス許可信号を送出するため
のバス使用許可信号線221 〜227 で接続されてい
る。また、調停回路19とシステムバス11との間には
アドレスストローブ信号33が接続されている。
【0025】以上のような構成のバス制御システムで、
個々のバスマスタ装置12〜15は、システムバス11
の使用を要求する際に、自分のバス要求信号線21上に
優先度を組み込んだバス要求信号を2進コードとして送
出するようになっている。この優先度情報は、“0”か
ら“7”までの8種類の優先度の1つを表わしたもので
ある。
個々のバスマスタ装置12〜15は、システムバス11
の使用を要求する際に、自分のバス要求信号線21上に
優先度を組み込んだバス要求信号を2進コードとして送
出するようになっている。この優先度情報は、“0”か
ら“7”までの8種類の優先度の1つを表わしたもので
ある。
【0026】図2は、バス要求信号の送出のタイミング
を表わしたものである。同図(a)はこのシステムで用
いられるシステムクロック31を表わしている。今、バ
スマスタ装置12〜15の中の第Nのバスマスタ装置B
Mがバス要求を行うものとする。このバスマスタ装置B
Mは、同図(b)に示したようにバス要求信号(負論理
で表わしている)32をシステムクロック31に同期し
てバス要求信号線21上に送出する。バス要求信号32
は、2進コードからなる。その先頭はスタートビット
(S)であり、末尾がストップビット(E)から構成さ
れ、これらの間に3ビット分の優先度情報が組み込まれ
ている。この図では、優先度情報が“011”(=3)
となっている。
を表わしたものである。同図(a)はこのシステムで用
いられるシステムクロック31を表わしている。今、バ
スマスタ装置12〜15の中の第Nのバスマスタ装置B
Mがバス要求を行うものとする。このバスマスタ装置B
Mは、同図(b)に示したようにバス要求信号(負論理
で表わしている)32をシステムクロック31に同期し
てバス要求信号線21上に送出する。バス要求信号32
は、2進コードからなる。その先頭はスタートビット
(S)であり、末尾がストップビット(E)から構成さ
れ、これらの間に3ビット分の優先度情報が組み込まれ
ている。この図では、優先度情報が“011”(=3)
となっている。
【0027】この図2で(c)はアドレスストローブ信
号(負論理で表わしている)33である。また同図
(d)は第Nのバスマスタ装置BMについてのバス使用
許可信号(負論理で表わしている)34を表わしてい
る。同図(b)のバス要求信号32によって時刻T1 に
第Nのバスマスタ装置BMがシステムバス11を獲得す
ると調停回路19によってバス使用許可信号34が
“L”に固定される。これによって、バスマスタ装置B
Mはアドレスストローブ信号33を“L”に、バス要求
信号32を“H”に固定する。時刻T2 にシステムバス
11の使用が完了すると、バスマスタ装置BMはアドレ
スストローブ信号33を再び“H”に固定し、これを受
けて調停回路19は時刻T3 でバス使用許可信号34を
“H”に固定する。
号(負論理で表わしている)33である。また同図
(d)は第Nのバスマスタ装置BMについてのバス使用
許可信号(負論理で表わしている)34を表わしてい
る。同図(b)のバス要求信号32によって時刻T1 に
第Nのバスマスタ装置BMがシステムバス11を獲得す
ると調停回路19によってバス使用許可信号34が
“L”に固定される。これによって、バスマスタ装置B
Mはアドレスストローブ信号33を“L”に、バス要求
信号32を“H”に固定する。時刻T2 にシステムバス
11の使用が完了すると、バスマスタ装置BMはアドレ
スストローブ信号33を再び“H”に固定し、これを受
けて調停回路19は時刻T3 でバス使用許可信号34を
“H”に固定する。
【0028】図3は、調停回路の回路構成を表わしたも
のである。調停回路19は、バスマスタ装置12〜15
のそれぞれに対応させたシリアル・パラレル変換回路4
11〜417 (図では414 以降を省略)と、バスの要
求順位を表わしたバス要求順位表を格納したバス要求順
位表格納部42と、この調停回路19の各種制御を行う
制御回路43とによって構成されている。ここでそれぞ
れのシリアル・パラレル変換回路411 〜417 は、図
2(a)に示したシステムクロック31と、バスマスタ
装置12〜15のうちの対応するものから負論理のバス
要求信号321〜327 の供給を受けるようになってい
る。
のである。調停回路19は、バスマスタ装置12〜15
のそれぞれに対応させたシリアル・パラレル変換回路4
11〜417 (図では414 以降を省略)と、バスの要
求順位を表わしたバス要求順位表を格納したバス要求順
位表格納部42と、この調停回路19の各種制御を行う
制御回路43とによって構成されている。ここでそれぞ
れのシリアル・パラレル変換回路411 〜417 は、図
2(a)に示したシステムクロック31と、バスマスタ
装置12〜15のうちの対応するものから負論理のバス
要求信号321〜327 の供給を受けるようになってい
る。
【0029】制御回路43はシステムクロック31と図
2(c)に示した負論理のアドレスストローブ信号33
と、各シリアル・パラレル変換回路411 〜417 の出
力するパラレルなバス要求2進コード信号451 〜45
7 を入力し、バス使用許可信号線221 〜227 (図
1)にそれぞれ対応させて負論理のバス使用許可信号4
61 〜467 を出力するようになっている。
2(c)に示した負論理のアドレスストローブ信号33
と、各シリアル・パラレル変換回路411 〜417 の出
力するパラレルなバス要求2進コード信号451 〜45
7 を入力し、バス使用許可信号線221 〜227 (図
1)にそれぞれ対応させて負論理のバス使用許可信号4
61 〜467 を出力するようになっている。
【0030】このような調停回路19で、シリアル・パ
ラレル変換回路411 〜417 はバス要求信号32が到
来すると、これらをパラレルなバス要求2進コード信号
45 1 〜457 に変換して制御回路43に供給する。制
御回路43はこれらをバス要求順位表格納部42内のバ
ス要求順位表に登録する。
ラレル変換回路411 〜417 はバス要求信号32が到
来すると、これらをパラレルなバス要求2進コード信号
45 1 〜457 に変換して制御回路43に供給する。制
御回路43はこれらをバス要求順位表格納部42内のバ
ス要求順位表に登録する。
【0031】図4は、制御回路によるこのようなバス要
求の登録作業の様子を表わしたものである。制御回路4
3は常にバス要求2進コード信号451 〜457 を監視
しており、いつでもバス要求2進コード信号451 〜4
57 のいずれかが到来すると(ステップS101;
Y)、その第Nのバス要求を優先度m(ただし“m”は
“0”から“7”の範囲の整数)で受け付ける(ステッ
プS102)。そして、同一の優先度mにペンディング
要求が存在するかどうかをチェックする(ステップS1
03)。存在しない場合には(N)、その優先度内で優
先順位を調整する必要がない。そこで、この場合には優
先度mの待ち行列に第Nのバス要求を登録することにな
る(ステップS104)。
求の登録作業の様子を表わしたものである。制御回路4
3は常にバス要求2進コード信号451 〜457 を監視
しており、いつでもバス要求2進コード信号451 〜4
57 のいずれかが到来すると(ステップS101;
Y)、その第Nのバス要求を優先度m(ただし“m”は
“0”から“7”の範囲の整数)で受け付ける(ステッ
プS102)。そして、同一の優先度mにペンディング
要求が存在するかどうかをチェックする(ステップS1
03)。存在しない場合には(N)、その優先度内で優
先順位を調整する必要がない。そこで、この場合には優
先度mの待ち行列に第Nのバス要求を登録することにな
る(ステップS104)。
【0032】図5は、バス要求順位表の一例を表わした
ものである。バス要求順位表51には“0”から“7”
までの8段階の優先度のそれぞれについてバス要求が行
われたときのペンディング要求の一覧が登録されるよう
になっている。この例では、例えば第2のバス要求2進
コード信号452 が優先度“7”であり、これがとし
て登録されている。また、例えば第3のバス要求2進コ
ード信号453 については優先度が“1”であり、これ
がとして登録されている。
ものである。バス要求順位表51には“0”から“7”
までの8段階の優先度のそれぞれについてバス要求が行
われたときのペンディング要求の一覧が登録されるよう
になっている。この例では、例えば第2のバス要求2進
コード信号452 が優先度“7”であり、これがとし
て登録されている。また、例えば第3のバス要求2進コ
ード信号453 については優先度が“1”であり、これ
がとして登録されている。
【0033】図4に戻って説明を続ける。ステップS1
04の処理を行ったら、再びステップS101に戻る
(リターン)。そして他のバス要求が発生するかどうか
の監視が行われる(ステップS101)。この結果、他
のバス要求2進コード信号45が到来し(Y)、今度は
このバス要求の受け付けられた優先度に対してすでに登
録が行われていたとする(ステップS102、103;
Y)。この場合には、その優先度“m”の待ち行列の末
尾にこの第Nのバス要求を追加的に登録することになる
(ステップS105)。この後、再びステップS101
に戻って、バス要求の監視が続行されることになる。
04の処理を行ったら、再びステップS101に戻る
(リターン)。そして他のバス要求が発生するかどうか
の監視が行われる(ステップS101)。この結果、他
のバス要求2進コード信号45が到来し(Y)、今度は
このバス要求の受け付けられた優先度に対してすでに登
録が行われていたとする(ステップS102、103;
Y)。この場合には、その優先度“m”の待ち行列の末
尾にこの第Nのバス要求を追加的に登録することになる
(ステップS105)。この後、再びステップS101
に戻って、バス要求の監視が続行されることになる。
【0034】図5で優先度“5”については、第5のバ
ス要求2進コード信号455 が優先度“5”としてバス
要求順位表51にとして登録する。この後に、第4の
バス要求2進コード信号454 が同一の優先度“5”を
要求した場合には、バス要求順位表51の先と同一箇所
にと登録が行われることになる。
ス要求2進コード信号455 が優先度“5”としてバス
要求順位表51にとして登録する。この後に、第4の
バス要求2進コード信号454 が同一の優先度“5”を
要求した場合には、バス要求順位表51の先と同一箇所
にと登録が行われることになる。
【0035】以上のようにしてバス要求2進コード信号
45が到来するたびにバス要求順位表51への書き込み
が行われる。そして、最終的に現行のバスサイクルが終
了したら(ステップS105;Y)、バス要求の登録作
業が終了する(エンド)。この段階で、バス要求順位表
51内の最も優先度の高いバス要求を行ったバスマスタ
装置がシステムバス11の使用権を獲得することにな
る。ただし、最も優先度の高いバス要求を行ったバスマ
スタ装置が複数存在する場合には、このうちの最先にバ
ス要求を行ったバスマスタ装置がシステムバス11の使
用権を獲得する。
45が到来するたびにバス要求順位表51への書き込み
が行われる。そして、最終的に現行のバスサイクルが終
了したら(ステップS105;Y)、バス要求の登録作
業が終了する(エンド)。この段階で、バス要求順位表
51内の最も優先度の高いバス要求を行ったバスマスタ
装置がシステムバス11の使用権を獲得することにな
る。ただし、最も優先度の高いバス要求を行ったバスマ
スタ装置が複数存在する場合には、このうちの最先にバ
ス要求を行ったバスマスタ装置がシステムバス11の使
用権を獲得する。
【0036】図5に示した例では、第2のバス要求信号
線212 にバス要求2進コード信号45によって優先度
“7”を要求した第1のCPU121 (第2のバスマス
タ装置)がまずバス使用権を獲得する。もしこのバス要
求がなかったとすると、優先度“5”を要求した第5お
よび第4のバスマスタ装置が最も優先度の高いバス要求
を行ったことになり、このうちの最先のバスマスタ装置
として第5のバスマスタ装置(ディスプレイ制御装置1
3)がまずバス使用権を獲得することになる。
線212 にバス要求2進コード信号45によって優先度
“7”を要求した第1のCPU121 (第2のバスマス
タ装置)がまずバス使用権を獲得する。もしこのバス要
求がなかったとすると、優先度“5”を要求した第5お
よび第4のバスマスタ装置が最も優先度の高いバス要求
を行ったことになり、このうちの最先のバスマスタ装置
として第5のバスマスタ装置(ディスプレイ制御装置1
3)がまずバス使用権を獲得することになる。
【0037】図6は、調停回路がバスの使用許可を与え
る際の処理の流れを表わしたものである。調停回路19
はシステムバス11がアイドルすなわち空かどうかを監
視している(ステップS201)。そして、空になった
場合には(Y)、“m”に数値“7”をセットして(ス
テップS201)、バス要求順位表51内の優先度
“m”に要求待ちがあるかどうかをチェックする(ステ
ップS203)。
る際の処理の流れを表わしたものである。調停回路19
はシステムバス11がアイドルすなわち空かどうかを監
視している(ステップS201)。そして、空になった
場合には(Y)、“m”に数値“7”をセットして(ス
テップS201)、バス要求順位表51内の優先度
“m”に要求待ちがあるかどうかをチェックする(ステ
ップS203)。
【0038】要求待ちがある場合(Y)。この場合には
待ち行列先頭の要求に対してまずバス使用許可信号34
を出力する(ステップS204)。本実施例の場合に
は、バス要求順位表51内に優先度“7”のバス要求が
存在するので、これに基づいて、まず第1のCPU12
1 (第2のバスマスタ装置)がバス使用権を獲得するこ
とになる。この後、このバス要求をバス要求順位表51
から削除する(ステップS205)。
待ち行列先頭の要求に対してまずバス使用許可信号34
を出力する(ステップS204)。本実施例の場合に
は、バス要求順位表51内に優先度“7”のバス要求が
存在するので、これに基づいて、まず第1のCPU12
1 (第2のバスマスタ装置)がバス使用権を獲得するこ
とになる。この後、このバス要求をバス要求順位表51
から削除する(ステップS205)。
【0039】この状態で、調停装置19は監視線23を
介してそのバス要求を行ったバスマスタ装置がデータの
転送を終了させたかどうかをチェックする(ステップS
206)。そして、この例では第1のCPU121 がデ
ータ転送を終了させた時点でこれに対するバス使用許可
信号34の出力を停止させて(ステップS207)、そ
のサイクルにおける処理を終了させる(エンド)。
介してそのバス要求を行ったバスマスタ装置がデータの
転送を終了させたかどうかをチェックする(ステップS
206)。そして、この例では第1のCPU121 がデ
ータ転送を終了させた時点でこれに対するバス使用許可
信号34の出力を停止させて(ステップS207)、そ
のサイクルにおける処理を終了させる(エンド)。
【0040】一方、ステップS203で優先度“m”に
要求待ちがなかったときには(N)、数値“m”が優先
度としての最下位の“0”にまで到達しているかどうか
のチェックが行われ(ステップS208)、到達してい
なければ(N)、優先度“m”が“1”だけ下位にシフ
トされる(ステップS209)。そして、再びステップ
S203に戻ってその優先度“m”におけるバス使用要
求が存在しているかどうかがチェックされる。
要求待ちがなかったときには(N)、数値“m”が優先
度としての最下位の“0”にまで到達しているかどうか
のチェックが行われ(ステップS208)、到達してい
なければ(N)、優先度“m”が“1”だけ下位にシフ
トされる(ステップS209)。そして、再びステップ
S203に戻ってその優先度“m”におけるバス使用要
求が存在しているかどうかがチェックされる。
【0041】図5に示したバス要求順位表51のままで
新たなバス要求が行われなかったとして、例えば先の優
先度“7”のバス使用要求が満たされたものとすると、
優先度“6”については要求待ちが存在しない(N)。
そこで、この場合には、優先度が更に1つカウントダウ
ンされて要求待ちのチェックが行われる(ステップS2
08、S209、S203)。そして、この結果、ステ
ップS204でディスク制御装置13に対してバス使用
許可信号34が出力されることになる。
新たなバス要求が行われなかったとして、例えば先の優
先度“7”のバス使用要求が満たされたものとすると、
優先度“6”については要求待ちが存在しない(N)。
そこで、この場合には、優先度が更に1つカウントダウ
ンされて要求待ちのチェックが行われる(ステップS2
08、S209、S203)。そして、この結果、ステ
ップS204でディスク制御装置13に対してバス使用
許可信号34が出力されることになる。
【0042】以下同様にして優先度の高いものから、ま
た優先度が同一の場合には先にバス使用要求を行ったも
のからバスの使用が許可されることになる。すなわち、
同一優先順位のバス使用要求については、FIFO(先
入れ先出し)方式で要求の受付が早かったものからバス
の使用が許可される。このようにしてバス要求順位表5
1に登録されているすべてのバス要求が処理され、この
結果として優先度“0”までカウントダウンした時点で
もバス要求がない場合には(ステップS208;Y)、
許可要求がないものとして処理を終了させる(エン
ド)。もちろん、バス調停装置19は再度、図6のスタ
ートに戻り、バス要求順位表51を再び優先度“7”か
らチェックする作業を開始させることは当然である。
た優先度が同一の場合には先にバス使用要求を行ったも
のからバスの使用が許可されることになる。すなわち、
同一優先順位のバス使用要求については、FIFO(先
入れ先出し)方式で要求の受付が早かったものからバス
の使用が許可される。このようにしてバス要求順位表5
1に登録されているすべてのバス要求が処理され、この
結果として優先度“0”までカウントダウンした時点で
もバス要求がない場合には(ステップS208;Y)、
許可要求がないものとして処理を終了させる(エン
ド)。もちろん、バス調停装置19は再度、図6のスタ
ートに戻り、バス要求順位表51を再び優先度“7”か
らチェックする作業を開始させることは当然である。
【0043】ところで、本実施例のバス制御システムで
はバスマスタ装置12〜15が自身のバス要求について
優先度を自在に変更することができる。バスマスタ装置
12〜15は、自身のCPUを用いて、かつアクセスす
る主メモリ16(図1)におけるメモリ領域に対応させ
て優先度を判別するようになっている。
はバスマスタ装置12〜15が自身のバス要求について
優先度を自在に変更することができる。バスマスタ装置
12〜15は、自身のCPUを用いて、かつアクセスす
る主メモリ16(図1)におけるメモリ領域に対応させ
て優先度を判別するようになっている。
【0044】図7は、このようなバスマスタ装置の回路
構成の要部を表わしたものである。バスマスタ装置BM
は、CPU61を備えており、バス要求信号線21およ
びバス使用許可信号線22がシステムバス11とこのC
PU61を接続している。内部データバス62および内
部アドレスバス63はそれぞれバスバッファ64、65
を介してシステムバス11と接続されている。内部アド
レスバス63は、アドレスデコーダ66にアドレス情報
を供給するようになっている。
構成の要部を表わしたものである。バスマスタ装置BM
は、CPU61を備えており、バス要求信号線21およ
びバス使用許可信号線22がシステムバス11とこのC
PU61を接続している。内部データバス62および内
部アドレスバス63はそれぞれバスバッファ64、65
を介してシステムバス11と接続されている。内部アド
レスバス63は、アドレスデコーダ66にアドレス情報
を供給するようになっている。
【0045】アドレスデコーダ66はこれを解読しテー
ブル選択信号67あるいは優先度レジスタ選択信号68
を出力するようになっている。テーブル選択信号67は
オア回路69を経て要求コードテーブル71にその選択
情報として与えられるようになっている。一方、レジス
タ選択信号68は優先度レジスタ72に与えられ、これ
によって予めセットされているテーブル選択信号73が
オア回路69を経て要求コードテーブル71に与えられ
るようになっている。
ブル選択信号67あるいは優先度レジスタ選択信号68
を出力するようになっている。テーブル選択信号67は
オア回路69を経て要求コードテーブル71にその選択
情報として与えられるようになっている。一方、レジス
タ選択信号68は優先度レジスタ72に与えられ、これ
によって予めセットされているテーブル選択信号73が
オア回路69を経て要求コードテーブル71に与えられ
るようになっている。
【0046】要求コードテーブル71は、そのバスマス
タ装置BMごとに4つの優先度をセットすることができ
るようになっている。図7に示した例では“7”、
“5”、“3”、“1”の各優先度がセットされてい
る。これらのうち、オア回路69から出力された選択情
報によって指定されたテーブル内のコード情報がバス7
5を介してコード送出回路76に供給され、シリアル−
パラレル変換された後、バスリクエスト信号77に同期
して、負論理のバス要求2進コード信号45としてシス
テムバス11に送り出されることになる。内部データバ
ス62は、バス75ならびに優先度レジスタ72と接続
されており、必要な場合には要求コードテーブル71や
優先度レジスタ72の内容を書き換えることができるよ
うになっている。
タ装置BMごとに4つの優先度をセットすることができ
るようになっている。図7に示した例では“7”、
“5”、“3”、“1”の各優先度がセットされてい
る。これらのうち、オア回路69から出力された選択情
報によって指定されたテーブル内のコード情報がバス7
5を介してコード送出回路76に供給され、シリアル−
パラレル変換された後、バスリクエスト信号77に同期
して、負論理のバス要求2進コード信号45としてシス
テムバス11に送り出されることになる。内部データバ
ス62は、バス75ならびに優先度レジスタ72と接続
されており、必要な場合には要求コードテーブル71や
優先度レジスタ72の内容を書き換えることができるよ
うになっている。
【0047】このようなバスマスタ装置BMでは、要求
コードテーブル71に図示のように予め4種類の優先度
情報を“0”から“3”の4つのテーブルアドレスに書
き込んでおく。そして、通常の動作ではバスマスタ装置
BMがバス要求を行うタイミングで、レジスタ選択信号
68をトリガとして優先度レジスタ72にセットされて
いる選択信号73がオア回路69を経て要求コードテー
ブル71に与えられ、対応するテーブルアドレスの優先
度情報がコード送出回路76に送られ、ここでスタート
ビットおよびストップビットの間に組み込まれてシリア
ルなバス要求2進コード信号45としてシステムバス1
1に送り出される。
コードテーブル71に図示のように予め4種類の優先度
情報を“0”から“3”の4つのテーブルアドレスに書
き込んでおく。そして、通常の動作ではバスマスタ装置
BMがバス要求を行うタイミングで、レジスタ選択信号
68をトリガとして優先度レジスタ72にセットされて
いる選択信号73がオア回路69を経て要求コードテー
ブル71に与えられ、対応するテーブルアドレスの優先
度情報がコード送出回路76に送られ、ここでスタート
ビットおよびストップビットの間に組み込まれてシリア
ルなバス要求2進コード信号45としてシステムバス1
1に送り出される。
【0048】この要求コードテーブル71は不揮発性メ
モリによって構成されており、システムリセット時には
優先度レジスタ72がリセットされてテーブルアドレス
の“0”を指定するテーブル選択信号がこの要求コード
テーブル71に供給される。したがって、このシステム
リセット時にはバスマスタ装置BMの最高の優先度情報
(この例の場合には優先度“7”)が図1等に示した調
停回路19に与えられることになる。
モリによって構成されており、システムリセット時には
優先度レジスタ72がリセットされてテーブルアドレス
の“0”を指定するテーブル選択信号がこの要求コード
テーブル71に供給される。したがって、このシステム
リセット時にはバスマスタ装置BMの最高の優先度情報
(この例の場合には優先度“7”)が図1等に示した調
停回路19に与えられることになる。
【0049】ところで、本実施例のバスマスタ装置BM
は、優先度情報を変更することができるのが大きな特徴
である。要求コードテーブル71にセットされている優
先度情報のどれを選択するかの変更は、内部データバス
62を使用して優先度レジスタ72の内容を書き換える
ことによって行うことができる。また、アドレスデコー
ダ66によって、バスマスタ装置がアクセスしようとす
る共有メモリのアドレスを幾つかの領域にデコードし、
それぞれの領域ごとに、要求コードテーブルのどれか1
つの優先度情報を選択することによって、バスマスタ装
置がアクセスする共有メモリのアドレス領域ごとに異な
る優先度でバスを要求することも可能である。
は、優先度情報を変更することができるのが大きな特徴
である。要求コードテーブル71にセットされている優
先度情報のどれを選択するかの変更は、内部データバス
62を使用して優先度レジスタ72の内容を書き換える
ことによって行うことができる。また、アドレスデコー
ダ66によって、バスマスタ装置がアクセスしようとす
る共有メモリのアドレスを幾つかの領域にデコードし、
それぞれの領域ごとに、要求コードテーブルのどれか1
つの優先度情報を選択することによって、バスマスタ装
置がアクセスする共有メモリのアドレス領域ごとに異な
る優先度でバスを要求することも可能である。
【0050】更に本実施例のバスマスタ装置BMは、要
求コードテーブル71の内容自体を変更することができ
る。この場合には、アドレスデコーダ66から変更の対
象となるテーブルアドレスをテーブル選択情報67とし
て出力させ、この状態で内部データバス62から優先度
情報を出力して要求コードテーブル71の該当箇所を書
き換えるようにすればよい。
求コードテーブル71の内容自体を変更することができ
る。この場合には、アドレスデコーダ66から変更の対
象となるテーブルアドレスをテーブル選択情報67とし
て出力させ、この状態で内部データバス62から優先度
情報を出力して要求コードテーブル71の該当箇所を書
き換えるようにすればよい。
【0051】変形可能性
【0052】以上説明した実施例では単一階層の複数の
バスマスタ装置12〜15に対する調停について説明し
た。本発明は、バスマスタ装置が階層構造となっている
計算機システムに対しても同様に適用することができ
る。この場合、調停回路は優先情報をコード情報として
受け取るので、上位の階層の調停回路にこれをこのまま
の優先度のコード情報として伝達することが可能である
し、あるいは各バスの性格を考慮して他の優先度のコー
ド情報に変換して伝達することも可能である。
バスマスタ装置12〜15に対する調停について説明し
た。本発明は、バスマスタ装置が階層構造となっている
計算機システムに対しても同様に適用することができ
る。この場合、調停回路は優先情報をコード情報として
受け取るので、上位の階層の調停回路にこれをこのまま
の優先度のコード情報として伝達することが可能である
し、あるいは各バスの性格を考慮して他の優先度のコー
ド情報に変換して伝達することも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、バスマスタ装置に優先度を可変で設定するこ
とのできるバス要求優先度設定手段と、設定した優先度
を示す優先度データを共有バスに送出する優先度データ
送出手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して
調停回路に送出することができるようにしている。また
調停回路では各バスマスタ装置から送られてくる優先度
データを用いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス
要求を認めるようにした。これによって、バス制御シス
テムの個々のバスマスタ装置の状況に応じてバス使用要
求の調停を行うことが可能になる。
によれば、バスマスタ装置に優先度を可変で設定するこ
とのできるバス要求優先度設定手段と、設定した優先度
を示す優先度データを共有バスに送出する優先度データ
送出手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して
調停回路に送出することができるようにしている。また
調停回路では各バスマスタ装置から送られてくる優先度
データを用いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス
要求を認めるようにした。これによって、バス制御シス
テムの個々のバスマスタ装置の状況に応じてバス使用要
求の調停を行うことが可能になる。
【0054】請求項2記載の発明では、バスマスタ装置
に優先度を可変で設定することのできるバス要求優先度
設定手段と、設定した優先度を示す優先度データを共有
バスに送出する優先度データ送出手段とを具備させ、状
況に応じて優先度を変更して調停回路に送出することが
できるようにしている。また調停回路では各バスマスタ
装置から送られてくる優先度データを用いて優先度の高
い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるようにし、こ
のとき同一の優先度で複数のバスマスタ装置がバスの使
用を要求した場合には、優先度データ受付手段が受け付
けた順番でバスマスタ装置の選択を行うようにした。こ
れによって、比較的大きなシステムであっても相対的に
少ない数の優先度データを用いてバス使用要求の調停を
行うことができるようになる。しかも、同一の優先度に
対しては古い要求から順に許可を与えていくので、複数
のバスマスタ装置がある関連した作業を行っているよう
な場合であっても、作業の順序が狂うことを防止するこ
とができるという利点がある。
に優先度を可変で設定することのできるバス要求優先度
設定手段と、設定した優先度を示す優先度データを共有
バスに送出する優先度データ送出手段とを具備させ、状
況に応じて優先度を変更して調停回路に送出することが
できるようにしている。また調停回路では各バスマスタ
装置から送られてくる優先度データを用いて優先度の高
い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるようにし、こ
のとき同一の優先度で複数のバスマスタ装置がバスの使
用を要求した場合には、優先度データ受付手段が受け付
けた順番でバスマスタ装置の選択を行うようにした。こ
れによって、比較的大きなシステムであっても相対的に
少ない数の優先度データを用いてバス使用要求の調停を
行うことができるようになる。しかも、同一の優先度に
対しては古い要求から順に許可を与えていくので、複数
のバスマスタ装置がある関連した作業を行っているよう
な場合であっても、作業の順序が狂うことを防止するこ
とができるという利点がある。
【0055】請求項3記載の発明によれば、バスマスタ
装置に優先度を可変で設定することのできるバス要求優
先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度データを
共有バスにコード情報として送出する優先度データ送出
手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して調停
回路に送出することができるようにしている。また調停
回路では各バスマスタ装置から送られてくるコード情報
を解読して、この解読結果を用いて優先度の高い順にバ
スマスタ装置のバス要求を認めるようにした。このよう
に本発明では優先度データをコード情報として伝送する
ことにしたので、優先度の変更が簡単であるばかりでな
く、下位のバスマスタ装置のバス要求についての優先度
を上位の調停回路に容易に伝達させることができる。ま
た、コード情報をシリアルデータとして伝送することに
より、優先度ごとに異なった線路を設けた従来のバス制
御システムと異なり、伝送のための線路の数を減少させ
ることができるという利点がある。
装置に優先度を可変で設定することのできるバス要求優
先度設定手段と、設定した優先度を示す優先度データを
共有バスにコード情報として送出する優先度データ送出
手段とを具備させ、状況に応じて優先度を変更して調停
回路に送出することができるようにしている。また調停
回路では各バスマスタ装置から送られてくるコード情報
を解読して、この解読結果を用いて優先度の高い順にバ
スマスタ装置のバス要求を認めるようにした。このよう
に本発明では優先度データをコード情報として伝送する
ことにしたので、優先度の変更が簡単であるばかりでな
く、下位のバスマスタ装置のバス要求についての優先度
を上位の調停回路に容易に伝達させることができる。ま
た、コード情報をシリアルデータとして伝送することに
より、優先度ごとに異なった線路を設けた従来のバス制
御システムと異なり、伝送のための線路の数を減少させ
ることができるという利点がある。
【0056】最後に、請求項4記載の発明によれば、共
有バスに接続した共有メモリのアドレス情報と優先度を
対応付けておき、個々のバスマスタ装置はバスの要求を
行う際にこのアドレス情報に対応した優先度を示す優先
度データを共有バスに送出するようにしている。調停回
路では各バスマスタ装置から送られてくる優先度データ
を用いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を
認めるようにした。これによって、バス制御システムの
個々のバスマスタ装置の状況に応じて優先度が切り替え
られ、システムの現状に適した調停が可能になる。すな
わち、オペレータが一々優先度を設定・変更したり、プ
ログラム中に優先度の切替制御のためのデータを組み込
む必要がないという利点がある。
有バスに接続した共有メモリのアドレス情報と優先度を
対応付けておき、個々のバスマスタ装置はバスの要求を
行う際にこのアドレス情報に対応した優先度を示す優先
度データを共有バスに送出するようにしている。調停回
路では各バスマスタ装置から送られてくる優先度データ
を用いて優先度の高い順にバスマスタ装置のバス要求を
認めるようにした。これによって、バス制御システムの
個々のバスマスタ装置の状況に応じて優先度が切り替え
られ、システムの現状に適した調停が可能になる。すな
わち、オペレータが一々優先度を設定・変更したり、プ
ログラム中に優先度の切替制御のためのデータを組み込
む必要がないという利点がある。
【0057】また、本発明によれば、個々のバスマスタ
装置が自らの処理内容に応じたバス要求優先度をバス調
停回路に与えるので、システム構成時に、複数のバスマ
スタ装置の調停優先順位を決める必要がなく、システム
運用中に、動的に優先順位を変更することも可能にな
る。これにより、システム構成が柔軟に行えると共に、
システムで共有するバスの使用優先度をシステムの動作
状態に応じてきめ細かく制御することが可能になり、し
かもそのために集中して動作状態を監視し、バス使用権
の優先順位を把握しておく手段は一切不要である。した
がって、不定型な業務処理を行う計算機システムにおい
ても、共有バスをはじめとするシステム資源の最適な利
用が容易に実現できるバス制御システムを構築すること
ができるという効果がある。
装置が自らの処理内容に応じたバス要求優先度をバス調
停回路に与えるので、システム構成時に、複数のバスマ
スタ装置の調停優先順位を決める必要がなく、システム
運用中に、動的に優先順位を変更することも可能にな
る。これにより、システム構成が柔軟に行えると共に、
システムで共有するバスの使用優先度をシステムの動作
状態に応じてきめ細かく制御することが可能になり、し
かもそのために集中して動作状態を監視し、バス使用権
の優先順位を把握しておく手段は一切不要である。した
がって、不定型な業務処理を行う計算機システムにおい
ても、共有バスをはじめとするシステム資源の最適な利
用が容易に実現できるバス制御システムを構築すること
ができるという効果がある。
【図1】 本発明の一実施例におけるバス制御システム
の構成を表わしたブロック図である。
の構成を表わしたブロック図である。
【図2】 バス要求信号の送出の際の各種タイミングを
表わしたタイミング図である。
表わしたタイミング図である。
【図3】 調停回路の回路構成を表わしたブロック図で
ある。
ある。
【図4】 制御回路によるバス要求順位表に対するバス
要求の登録作業を表わした流れ図である。
要求の登録作業を表わした流れ図である。
【図5】 バス要求順位表の登録内容の一例を表わした
説明図である。
説明図である。
【図6】 調停回路がバスの使用許可を与える際の処理
の流れを表わした流れ図である。
の流れを表わした流れ図である。
【図7】 バスマスタ装置の回路構成の要部を表わした
ブロック図である。
ブロック図である。
11…システムバス、120 〜123 …第0〜第3のC
PU(バスマスタ装置)、13…ディスク制御装置(バ
スマスタ装置)、14…通信制御装置(バスマスタ装
置)、15…表示制御装置(バスマスタ装置)、16…
主メモリ、18…ROM、19…調停回路、21…バス
要求信号線、22…バス使用許可信号線、41…シリア
ル.パラレル変換回路、42…バス要求順位表格納部、
43…制御回路、45…バス要求2進コード信号、46
…バス使用許可信号、51…バス要求順位表、61…C
PU、62…内部データバス、63…内部アドレスバ
ス、66…アドレスデコーダ、71…要求コードテーブ
ル、72…優先度レジスタ、76…コード送出回路、B
M…バスマスタ装置
PU(バスマスタ装置)、13…ディスク制御装置(バ
スマスタ装置)、14…通信制御装置(バスマスタ装
置)、15…表示制御装置(バスマスタ装置)、16…
主メモリ、18…ROM、19…調停回路、21…バス
要求信号線、22…バス使用許可信号線、41…シリア
ル.パラレル変換回路、42…バス要求順位表格納部、
43…制御回路、45…バス要求2進コード信号、46
…バス使用許可信号、51…バス要求順位表、61…C
PU、62…内部データバス、63…内部アドレスバ
ス、66…アドレスデコーダ、71…要求コードテーブ
ル、72…優先度レジスタ、76…コード送出回路、B
M…バスマスタ装置
Claims (4)
- 【請求項1】 共有バスと、 バス要求の優先度を可変的に設定するバス要求優先度設
定手段と、バス要求を行うとき設定された優先度を示す
優先度データを前記共有バスに送出する優先度データ送
出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、 前記共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から優
先度データを受け取る優先度データ受信手段と、受け取
った優先度データを用いて優先度の高い順にバスマスタ
装置のバス要求を認めるバス調停手段とを備えた調停回
路とを具備することを特徴とするバス制御システム。 - 【請求項2】 共有バスと、 バス要求の優先度を可変的に設定するバス要求優先度設
定手段と、バス要求を行うとき設定された優先度を示す
優先度データを前記共有バスに送出する優先度データ送
出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、 前記共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から優
先度データを時系列で受け付ける優先度データ受付手段
と、受け付けた優先度データを用いて優先度の高い順に
バスマスタ装置のバス要求を認めると共に、同一優先度
のバス要求が2以上のバスマスタ装置から行われたと
き、バス要求を受信した順序を基にして優先度の最も高
いバスマスタ装置を優先的に選択するバス調停手段とを
備えた調停回路とを具備することを特徴とするバス制御
システム。 - 【請求項3】 共有バスと、 バス要求の優先度を可変的に設定するバス要求優先度設
定手段と、バス要求を行うとき設定された優先度を示す
優先度データを前記共有バスにコード情報として送出す
る優先度データ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装
置と、 前記共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から優
先度データを受け取る優先度データ受信手段と、優先度
データを解読する解読手段と、この解読結果から優先度
の高い順にバスマスタ装置のバス要求を認めるバス調停
手段とを備えた調停回路とを具備することを特徴とする
バス制御システム。 - 【請求項4】 共有バスと、 この共有バスに接続されたメモリと、 このメモリに対するアドレスを基にして対応したバス要
求の優先度を判別する優先度判別手段と、判別された優
先度を示す優先度データを共有バスに送出する優先度デ
ータ送出手段とを備えた複数のバスマスタ装置と、 前記共有バスを通じてそれぞれのバスマスタ装置から優
先度データを受け取る優先度データ受信手段と、バス要
求が2以上のバスマスタ装置で競合したとき受信した優
先度データを基にして優先度の高いバスマスタ装置から
順にバス要求を認めるバス調停手段とを備えた調停回路
とを具備することを特徴とするバス制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2575493A JPH06243093A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | バス制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2575493A JPH06243093A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | バス制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06243093A true JPH06243093A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12174627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2575493A Pending JPH06243093A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | バス制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06243093A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1199492A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 産業用ロボット |
US6961793B2 (en) | 2001-11-20 | 2005-11-01 | Nec Corporation | Bus arbiter and bus access arbitrating method |
WO2011043007A1 (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-14 | パナソニック株式会社 | データ処理システム |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP2575493A patent/JPH06243093A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1199492A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 産業用ロボット |
US6961793B2 (en) | 2001-11-20 | 2005-11-01 | Nec Corporation | Bus arbiter and bus access arbitrating method |
WO2011043007A1 (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-14 | パナソニック株式会社 | データ処理システム |
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