JPH0623775U

JPH0623775U - 服薬管理表

Info

Publication number: JPH0623775U
Application number: JP5053792U
Authority: JP
Inventors: 正利飯野
Original assignee: 正利飯野
Priority date: 1992-06-25
Filing date: 1992-06-25
Publication date: 1994-03-29

Abstract

(57)【要約】【目的】前の服薬時間を失念することがないように、服
役した時間を容易に記録できる服薬管理表を提供する。【構成】シート体（１）の上に所定の間隔を設けて服薬
時の表記部（２）が形成され、当該表記部が指圧により
破断可能な構造になされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、服薬管理表に関するものであり、詳しくは、特別な筆記具を必要とすることなく、服役した時間を容易に記録できる服薬管理表に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常の薬は、医師によって指示された時間毎に服薬される。そして、斯かる指示は、通常、薬袋の表に記載されている。ところで、時として、前に服薬した時間を失念し、早期に次の服薬を行なうことがある。このような服薬は、治療効果を低下させるばかりか、薬によっては患者の健康を損なう原因となる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記実情に鑑みなされたものであり、前の服薬時間を失念することがないように、服役した時間を容易に記録できる服薬管理表を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案の要旨は、シート体の上に所定の間隔を設けて服薬時の表記部が形成され、当該表記部が指圧により破断可能な構造になされていることを特徴とする服薬管理表に存する。

【０００５】

【作用】

指圧により破断可能な構造になされた表記部は、簡便に破断でき且つその破断によって前に服薬した時間の記録を行なう。

【０００６】

【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図１は、本考案の服薬管理表の一実施例を示す平面図、第２図は、その要部の拡大平面図、第３図は、他の実施例の部分断面図である。

【０００７】本考案の服薬管理表においては、シート体（１）の上に所定間隔を設けて服薬時の表記部（２）が形成されている。シート体（１）は、通常、適宜の厚さの紙（例えば、硬質ボール紙）、合成紙、プラスチックシートで構成され、これらを適宜積層して使用してもよい。そして、必要に応じ、意匠的効果等を考慮して着色される。シート体（１）の色は、後述の表記部（２）の色を考慮し、両者が明確に区別される色を選択するのがよい。例えば、表記部（２）の色が黒の場合、シート体（１）の色としては、黄色、オレンジ等を選択するのがよい。勿論、表記部（２）の色が黒の場合は、シート体（１）の色を白にすることによっても表記部（２）との区別を明確にすることが出来る。

【０００８】服薬時の表記部（２）は、丸、三角、四角、楕円等の所定の形状にて構成される。そして、図１に示すように、例えば、「朝」、「昼」、「夕」、「ねる前」、「いたい時」のような表示と共に具体的な服薬時を表す。そして、暦に従って表示された日付を併せて利用することも出来る。

【０００９】服薬時の表記部（２）を構成する上記の所定形状は、シート体（１）の上に所定の間隔を設けて形成される。斯かる間隔は、後述する表記部（２）の破断可能な構造に基づき、各表記部（２）を独立して破断し得るように適宜選択されるが、通常は１〜１０ｍｍの範囲から選択される。

【００１０】表記部（２）の大きさは、後述の破断可能な構造に基づき、そして、必要に応じてシート体（１）を屈曲させながら表記部（２）を指で押し出すことにより、容易に破断し得る大きさとする必要がある。具体的には、表記部（２）を構成する形状によって異なるが、形状が丸の場合は、通常、５〜２０ｍｍ直径の範囲から選択される。なお、シート体（１）の上には、上記の表示の他にも各種の表示を施すことが出来る。

【００１１】本考案の服薬管理表においては、表記部（２）が指圧により破断可能な構造になされていることが必要である。斯かる構造により、特別な筆記具を必要とすることなく、その破断によって前に服薬した時間の記録を行なうことが出来る。

【００１２】表記部（２）の破断可能な構造は、例えば、図２に示すように、表記部（２）の周囲にビク抜き加工を施すことによって達成することが出来る。ビク抜き加工は、当業者にとって周知の加工技術であり、ビクトリア抜き機械により、表記部の周囲にその一部を除いて切り落とし溝（３）を設ける加工技術である。そして、周囲にビク抜き加工が施された表記部（２）は、指圧により破断され、その結果、当該部分には貫通孔が形成される。斯かる貫通孔は、前に服薬した時間の記録として利用される。

【００１３】また、表記部（２）の破断可能な構造は、例えば、図３に示すように、シート体（１）の表記部（２）に対応する位置に貫通孔（４）を設けた基体シート（５）を利用して達成することも出来る。すなわち、図３に示す服薬管理表は、シート体（１）と基体シート（５）とを表記部（２）（図中ａで表示）と貫通孔（４）とが重なるように積層したものである。

【００１４】基体シート（５）としては、シート体（１）と同様の紙で構成される他、プラスチックシートにて構成することも出来る。そして、貫通孔（４）は、通常、表記部（２）と同一の形状とされ、その大きさは、表記部（２）と同一ないしは僅かに大きめとされる。表記部（２）の破断は、貫通孔（４）に向けて表記部（２）を指圧することにより行なう。従って、表記部（２）の周囲に必ずしもビク抜き加工を施す必要はない。

【００１５】本考案の服薬管理表において、シート体（１）の大きさは、特に制限されずに任意に選択することが出来るが、通常は、薬袋に収容し得る大きさとされる。また、図１に示すように、縦長の大きさとし、折れ線（６）の位置から二つ折りして使用することも出来る。

【００１６】シート体（１）の厚さは、採用する破断可能な構造によって異ならせるのが好ましい。例えば、破断可能な構造が図２に示す態様の場合は、所定の可撓性を得るために、シート体（１）の厚さは、例えば、０．１〜２ｍｍ程度とするのがよい。一方、破断可能な構造が図２に示す態様の場合は、シート体（１）の可撓性は必要なく、例えば、０．０５〜１ｍｍ程度とすればよい。また、図２に示す態様において、基体シート（５）の厚さは、０．１〜５ｍｍ程度とするのがよい。

【００１７】本考案の服薬管理表は、通常、薬袋の中に薬と共に収容される。そして、服薬の都度、該当する表記部（２）を破断する。この破断は、表記部（２）を指で押し出すことにより容易に行なうことが出来、その破断によって前に服薬した時間の記録を行なうことが出来る。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明した本考案の服薬管理表によれば、特別な筆記具を必要とすることなく、服役した時間を容易に記録できる。よって、本考案の服薬管理表の利用により、前の服薬時間の失念を防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の服薬管理表の一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】図１に示す服薬管理表の要部の拡大平面図であ
る。

【図３】本考案の服薬管理表の他の実施例の部分断面図
である。

【符号の説明】

１：シート体２：表記部３：切り落とし溝４：貫通孔５：基体シート６：折れ線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シート体の上に所定の間隔を設けて服薬
時の表記部が形成され、当該表記部が指圧により破断可
能な構造になされていることを特徴とする服薬管理表。
【請求項２】服薬時の表記部の周囲には、ビク抜き加
工が施されている請求項１に記載の服薬管理表。
【請求項３】シート体には、その表記部に対応する位
置に貫通孔を設けた基体シートが積層されている請求項
１に記載の服薬管理表。