JPH06236283A - 言語処理システム - Google Patents

言語処理システム

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Publication number
JPH06236283A
JPH06236283A JP2293593A JP2293593A JPH06236283A JP H06236283 A JPH06236283 A JP H06236283A JP 2293593 A JP2293593 A JP 2293593A JP 2293593 A JP2293593 A JP 2293593A JP H06236283 A JPH06236283 A JP H06236283A
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JP
Japan
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code
processing system
language processing
comment
symbol
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JP2293593A
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Masatoshi Kitashita
正俊 北下
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他のシステムとの互換性を維持しながら、言
語仕様を拡張できる言語処理システムと、そうした機能
を利用して、メモリ領域の利用効率を向上できるオブジ
ェクトプログラムを作成する言語処理システムを提供す
る。 【構成】 ソースプログラム中において、参照のみの変
数指定範囲20の前後に、範囲開始位置指定子18およ
び範囲終了位置指定子22を含むコメントを挿入する。
言語処理システム12は、範囲開始位置指定子18を検
出すると、それ以後の変数をコード部24内に割当て、
範囲終了位置指定子22を検出すると、それ以後の変数
の領域をデータ部26内に割当てる。参照のみの変数
が、複数の実行単位で共有されるコード部24に割当て
られるために、実行時のメモリの使用効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は何らかの標準規格が定め
られた言語仕様に従って作成されたソーステキストに対
して、所定の処理を行なって目的コードを作成するため
の言語処理システムに関し、特に、コンピュータ用プロ
グラムのコンパイルシステム、機械翻訳システム、CA
D(Computer−Aided Design)シ
ステムなど、参照のみの初期値を含む変数の大きな配列
を有し、それらを参照して処理を行なうシステムを開発
するための言語処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】言語処理システムにおいては、参照のみ
の、初期値を含む変数の大きな配列を有し、それらを参
照して言語処理が行なわれる。こうした言語処理の1つ
の例として、計算機上で動作する目的プログラムを作成
するために、ソースプログラムをコンパイルする言語処
理システムがある。
【0003】一方、1つの計算機システムにおいて、同
一の目的プログラムを複数のユーザで実行する場合があ
り得る。こうした場合、メモリの使用効率を向上させる
ために、複数の実行単位によって共有可能なコードと、
各実行単位ごとに割付けられるデータ部とに、目的プロ
グラムを分割することが通常行なわれている。このよう
に目的プログラムをデータ部とコード部とに分割するこ
とも、言語処理システムの1つの機能である。
【0004】図7を参照して、従来の言語処理システム
80の1つの例は、上述のようにソースプログラム10
に対してコンパイルを行ない、オブジェクトプログラム
82を作成するものである。オブジェクトプログラム8
2は、言語処理システム80によって、複数の実行単位
によって共有可能なコード部84と、各実行単位ごとに
実行時に割付けられるデータ部86とに分割されてい
る。データ部86は、初期値を含むデータ部88と、初
期値を含まないデータ部90とに分けられる。前述した
ように、実行時に参照のみがされ、内容が変更されない
ような大きな配列も、この初期値を含むデータ部88に
割当てられる。
【0005】図8を参照して、前述のようにコード部8
4は、複数の実行単位92などによって共有される。各
実行単位、たとえば実行単位92aは、他の実行単位と
共有するコード部84と、この実行単位92aに対して
割当てられるデータ部86aとからなる。コード部84
がただ1つメモリ上にロードされ、複数の実行単位によ
って参照される。データ部86a、86b、86c、8
6dなどは、実行単位ごとにメモリ上に割付けられ、各
実行単位ごとに自分自身に割当てられたデータ部のみを
参照し、その内容を変更したりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のデータ部86a
などには、図7を参照して説明したように初期値を含む
データ部88が含まれる。この初期値を含むデータ部8
8には、すべての実行単位から参照のみされ、その内容
を変更されることがないデータが含まれる。
【0007】ところが、このようにすべての実行単位か
ら参照のみされるようなデータは、各実行単位ごとに別
個に持つ必要がないものである。特に、翻訳処理システ
ムや、CADシステム、言語処理システムなどのよう
に、参照のみされるデータからなる大きな配列を有する
場合には、そうしたデータを共有できないことにより、
メモリの使用効率が低くなっている。
【0008】一方で、ソースプログラム内の変数に対し
ては、外部からの参照および更新の双方が許容されてい
ることが一般的である。そのために、ソースプログラム
のコンパイルを行なう時点においては、言語処理システ
ムとしてはその変数をすべての実行単位で共有のものと
してコード部に割付けてよいかどうかについての判断は
できない。
【0009】そうしたことを可能にするために、言語仕
様を変更して、こうしたデータについては他のデータと
異なる処理を行なうようにすることも考えられる。しか
しこの場合には、従来からある、そうした区別を行なわ
ない言語処理システムとの間の互換性が保てなくなり、
このように機能拡張した言語処理システムに適合したソ
ースプログラムを、そうした拡張機能を有さない言語処
理システムでコンパイルすると正しくオブジェクトプロ
グラムが生成されないという問題点がある。
【0010】それゆえに請求項1に記載の発明の目的
は、ソースプログラムの移植性を維持しつつ、言語仕様
を拡張してソースプログラムを処理することができる言
語処理システムを提供することである。
【0011】請求項2に記載の発明の目的は、従来の言
語処理システムとの互換性を維持しながら、実行時のメ
モリの使用効率を向上できるような目的プログラムを生
成できる言語処理システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の言語処
理システムは少なくともコメントの記載を許容する標準
規格で定められた言語で記載された入力テキストにたい
して所定の処理を行うための言語処理システムであっ
て、入力テキスト中のコメント中にあらかじめ定めるコ
ード列が存在することを検知するための手段と、処理の
仕様を、検知手段によりあらかじめ定めるコード列が入
力テキスト中のコメント中に検知されたことに応答して
変化させて、入力テキストを処理するための処理手段と
を含む。
【0013】請求項2に記載の言語処理システムは請求
項1に記載の言語処理システムであってかつ、入力テキ
ストに含まれるソースプログラムを所定の規則にしたが
って翻訳して、複数の実行単位で同時に実行可能な目的
プログラムを生成するためのシステムである。このシス
テムの、検知手段は、コメント中に予め定める第1のコ
ード列が存在することを検知するための第1の検知手段
と、コメント中に、第1のコード列と関連付けて予め定
められる第2のコード列が存在することを検知するため
の第2の検知手段とを含む。処理手段は、ソースプログ
ラムを解析して、ソースプログラムに含まれるシンボル
を抽出するための手段と、ソースプログラムの構文を解
析して中間コードツリーを生成するとともに、各抽出さ
れたシンボルの所定の属性と、各抽出されたシンボルの
うち変数の格納場所を示すシンボルの、最終的に生成さ
れる目的コード中の割り付け領域とを特定してシンボル
テーブルを作成するための構文解析手段と、作成された
シンボルのテーブルを格納するためのシンボルテーブル
格納手段と、中間コードツリーとシンボルのテーブルと
を参照して、各データ格納場所を示すシンボルを、各々
特定された割り付け領域内に割り付けながら、複数の実
行単位に共通の共通コード領域と、実行時に各実行単位
毎に割り当てられる個別データ領域とからなる目的コー
ドを生成するための目的コード生成手段とを含む。そし
て、構文解析手段は、各データ格納場所を示すシンボル
の割り付け領域を、第1のコード列の存在が検知された
後には共通コード領域に、第2のコード列の存在が検知
された後には個別データ領域に、それぞれ特定する。
【0014】
【作用】請求項1に記載の言語処理システムでは、入力
テキスト中のコメント中にあらかじめ定めるコード列を
存在させることにより処理手段の行う処理を異ならせる
ことができる。このコード列自体は、通常の言語処理シ
ステムではコメントとしてしか解釈されないので通常の
言語処理システムの動作に影響を及ぼす恐れはない一方
で、本言語処理システムでは、上述の様に処理を変化さ
せることができるので、言語仕様を拡張することが可能
になる。
【0015】請求項2に記載の前記言語処理システムで
はソースプログラム内のコメントとして第1のコード列
と第2のコード列とを含ませておく。コメント中に予め
定める第1のコード列が存在することが検知されると、
それ以後、第2のコード列がコメント中に含まれている
ことが検知されるまでにソースプログラム中に見い出さ
れる、変数の格納場所を示すシンボルは、目的コード中
の共通コード領域内に割り当てられる。コメント中に予
め定める第2のコード列が存在することが検知される
と、それ以後、第1のコード列がコメント中に含まれて
いることが検知されるまでにソースプログラム中に見い
出される、変数の格納場所を示すシンボルは、目的コー
ド中の、個別データ領域内に割り当てられる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る言語処理システム12
の使用環境を示す模式図である。図1を参照して、言語
処理システム12は、従来の言語処理システムとの互換
性を維持しながら、この言語処理システム12の有する
拡張機能を利用するようにその内容が作成されたソース
プログラム10をコンパイルして、オブジェクトプログ
ラム14を作成するためのものである。このオブジェク
トプログラム14は、複数の実行単位で共有できるコー
ド部24と、各実行単位ごとに別個に割付けられるデー
タ部26とを含む。
【0017】コード部24は、コード28と、参照のみ
の初期値を含むデータ30とを含む。
【0018】データ部26は、初期値を含むが、参照の
みされるわけではないデータ32と、初期値を含まない
データ34とを含む。
【0019】このように、参照のみで初期値を含むデー
タ30を、複数の実行単位で共有できるコード部24に
割当てることにより、複数の実行単位で共有できる部分
が増加し、オブジェクトプログラム14の実行時の、コ
ンピュータのメモリの使用効率を向上させることができ
る。
【0020】ソースプログラム10は、言語処理システ
ム12のこのような拡張機能を利用するために拡張され
た言語仕様により記載されている。本実施例では、この
ソースプログラム10はC言語で書かれているものとす
る。
【0021】図1を参照して、参照のみの変数は、ソー
スプログラム10中において参照のみ変数指定範囲20
内にまとめて書かれている。図1に示される例では、整
数の配列i(0)〜i(1499)と、整数の配列j
(0)〜j(9999)とがこの範囲20内に記載され
ている。これらは非常に大きな配列であり、その初期値
は「{」と「}」との間に記載されている。
【0022】ソースプログラム10の参照のみ変数指定
範囲20の直前位置には、範囲開始位置指定子18
(「ref only start」)を含むコメント
が挿入されている。参照のみ変数指定範囲20の直後に
は、範囲終了位置指定子22(「ref only
nd」)を含むコメントが挿入されている。言語処理シ
ステム12の拡張機能の1つの特徴は、このようにコメ
ント中に記載された範囲開始位置指定子18や範囲終了
位置指定子22を検出することにより、この検出以後の
オブジェクトプログラム14の生成のための処理を変更
することである。
【0023】このようにコメント中に特定のコード列
(文字列)を含ませたソースプログラムを他の従来の言
語処理システムでコンパイルした場合、こうしたコメン
トはともに無視される。したがって参照のみ変数指定範
囲20は通常の変数を定義するステートメントとして取
扱かわれる。その結果、そのソースプログラムを従来の
言語処理システムでコンパイルすると、従来とまったく
同様の処理が行なわれ、図7に記載されたようなオブジ
ェクトプログラム82が生成されることになる。つま
り、本発明に係る言語処理システム12の拡張機能を利
用するように作成されたソースプログラムは、そのまま
従来の言語処理システムで処理することができ、しかも
作成されたオブジェクトコードも従来のものと変わらな
い。
【0024】一方、言語処理システム12は、範囲開始
位置指定子18や範囲終了位置指定子22を検出するこ
とによってコンパイル時の処理を変えることができる。
この結果図1のオブジェクトプログラム14同様に、参
照のみの初期値を含むデータ30を、複数の実行単位で
共有されるコード部24に割付けるように、参照のみ変
数指定範囲20内の各ステートメントに対してはその割
付け位置を変更することができる。
【0025】図2は、言語処理システム12の機能ブロ
ック図である。図2を参照して、言語処理システム12
は、ソースプログラムを読込み、その中に含まれる文字
列を1字ずつ調べて、基本要素(変数名、定数、演算
子、予約語など)を切出す処理を行なうとともに、読込
まれた1つのステートメント中に、範囲開始位置指定子
18や範囲終了位置指定子22が含まれているかどうか
を調べるための語彙解析部36と、語彙解析部36が切
出した基本要素ごとに図3に示されるような形式のエン
トリーを作成し、これをテーブル形式で格納するための
シンボルテーブル40と、語彙解析部36が範囲開始位
置指定子18や範囲終了位置指定子22を検出した場合
にセットまたはリセットするフラグ38と、語彙解析部
36で切出された基本要素から、ソースプログラム内の
1つのステートメントがどのように構成されているかを
解析し、これらを中間コード(各基本要素をコード化し
たもの)に変換して、シンボルテーブル40内に該当エ
ントリーを登録するとともに、各基本要素間の関係を、
言語仕様によって定められた構文に合うようなツリー構
造で表現した中間コードツリー44をメモリ上に作成す
るとともに、フラグ38がセットされているか、リセッ
トされているかに従ってシンボルテーブル40内の、現
在処理中のシンボルテーブルエントリーの、後述する
「セクション」の内容を変更するための構文解析部42
と、構文解析部42によって作成された中間コードツリ
ー44に基づき、シンボルテーブル40を参照しなが
ら、ターゲットマシンの機械コード(またはアセンブリ
コード)の命令列とデータとをオブジェクトプログラム
として出力するためのコード発生部46とを含む。
【0026】図3を参照して、シンボルテーブル40の
シンボルテーブルエントリー50は、たとえば、シンボ
ル名フィールド52と、このシンボルが変数である場合
の変数タイプを格納する変数タイプフィールド54と、
その変数が割当てられるアドレスのためのアドレスフィ
ールド56と、サイズフィールド58と、この変数の属
性を表わす情報が格納される属性フィールド60と、こ
のシンボルに対応するデータの格納位置が、図1に示さ
れるコード部24とデータ部26とのいずれであるかを
示す情報を格納するセクションフィールド62とを含
む。
【0027】図4は、図1ないし3に含まれる言語処理
システムを実現するためのハードウェアのブロック図で
ある。図4を参照して、この言語処理システムは、ハー
ドウェア的には、コンピュータ72と、コンピュータ7
2に接続されたハードディスク70と、コンピュータ7
2に接続されたコンソール74と、コンピュータ72に
接続されたプリンタ76とを含む。もちろん、図4に示
されるシステム構成は最小限のものであり、これ以外に
も様々な機能要素を付加することかできる。
【0028】本発明に係る言語処理システムは、コンピ
ュータ72上で実行されるプログラムとして実現され
る。以下、図1ないし3に示される言語処理システムの
動作を、図5および図6に示されるフローチャートを参
照しながら説明する。なお、図5は、語彙解析部36の
処理のうち、ソースプログラム内のコメント部処理のフ
ローチャートである。図6は、構文解析部42の変数処
理において、シンボルテーブル40のセクションフィー
ルド62の内容を定める処理のフローチャートである。
【0029】図2を参照して、言語処理システム12内
の各ブロックを結ぶ矢印はデータの流れを表わす。言語
処理の中心は構文解析部42であり、構文解析部42は
語彙解析部36およびコード発生部46を呼出しながら
ソースプログラムのコンパイル処理を進めていく。
【0030】語彙解析部36は、ソースプログラムを読
込み、その中の文字列を1字ずつ調べて前述の基本要素
に切出す処理を行なう。こうして切り出された基本要素
ごとに、図3に示されるような形式のシンボルデータエ
ントリーがシンボルテーブル40内に作成される。また
語彙解析部36は、次のようにしてフラグ38のセット
およびリセットを行なう。
【0031】図5に示されるコメント部に対する処理
は、入力された1ステートメントがコメントである場合
にステートメントごとに行なわれる。
【0032】まずステップS501で、処理対象のコメ
ント内に範囲開始位置指定子18、すなわち“ref
only start”という文字列が存在するかどう
かについての判断が行なわれる。存在していなければ処
理は直接ステップS503に進むが、存在している場合
には処理はステップS502に進む。
【0033】ステップS502では、図2に示されるフ
ラグ38(プログラム中では“ref only fl
g”という名称が与えられている)に“1”を代入する
処理が行なわれる。これによりフラグ38がセットされ
たことになる。ステップS502の後処理はステップS
503に進む。
【0034】ステップS503では、処理対象のコメン
ト内に範囲終了位置指定子22、すなわち“ref
nly end”という文字列が存在するかどうかにつ
いての判断が行なわれる。存在しない場合にはこの処理
は終了するが、存在する場合には処理はステップS50
4に進む。
【0035】ステップS504では、フラグ“ref
only flg”に“0”が代入される。このステッ
プS504によりフラグ38がリセットされたことにな
る。ステップS504の後この処理は終了する。
【0036】構文解析部42は、語彙解析部36が切出
した基本要素に基づき、処理対象の1つのステートメン
トがどのように構成されているかを解析する。構文解析
部42はさらに、解析結果を中間コードに変換し、基本
要素間の関係を言語仕様に定められた構文に合うような
ツリー構造で表現した中間コードツリー44をメモリ上
に作成する。構文解析部42は同時に、次のようにして
シンボルテーブル40内の各エントリーを登録する。
【0037】図6を参照して、ステップS601で、
“ref only flg”が1かどうかについての
判断が行なわれる。1でなければ制御はステップS60
3に進むが、1であれば制御はステップS602に進
む。
【0038】ステップS602では、図3に示されるシ
ンボルテーブルエントリー50内のセクションフィール
ド62に、“code”をセットする処理が行なわれ
る。この“code”は、このシンボルテーブルエント
リーに対応する変数の領域が、図1に示されるコード部
24内であることを示す。セクションフィールド62の
内容が空白であれば、図1のデータ部26内に対応する
領域が割当てられる。ステップS602の後制御はステ
ップS603に進む。
【0039】ステップS603では、シンボルテーブル
エントリーの他の情報、たとえば図3に示される変数タ
イプ、アドレス、サイズ、属性などの情報がセットされ
る。
【0040】続いてステップS604で、シンボルテー
ブルエントリー50を、シンボルテーブル40に登録す
る処理が行なわれる。
【0041】続くステップS605の処理が図2のコー
ド発生部46で行なう処理に対応する。このステップS
605では、シンボルテーブル40内の各シンボルテー
ブルエントリのセクションフィールド62内の情報に従
って各変数の領域をコード部24およびデータ部26の
いずれか一方に割当てながら、中間コードツリー44に
基づいてオブジェクトプログラムを出力する処理が行な
われる。ステップS605の後処理は終了する。
【0042】このように本発明にかかる言語処理システ
ムでは、プログラム翻訳処理のソースプログラムに代表
される入力テキスト内のコメント中に、特定の文字列を
含ませることにより、この文字列が検出された後の処理
を、それ以前のものとは異なるようにしている。これら
特定の文字列はコメント中に記載されているために、従
来の言語処理システムでは無視される。コメント部分以
外の書式は、標準の規格に従ったものとなっているため
に、従来の言語処理システムでは、本発明の言語処理シ
ステムに対して入力されるテキストの、従来の方式に従
って適正に処理することができ、入力テキストの互換性
を維持することができる。
【0043】また、上述の実施例のようにプログラムの
翻訳処理に本発明の情報処理システムを利用することに
よって、参照のみ行なわれる変数を、複数の実行単位で
共有される領域に割当てることができる。各実行単位か
ら参照のみされ、変更されることがないデータを各複数
の実行単位で共有することができるために、目的プログ
ラムの実行時のメモリ領域のうち、実行単位ごとに設け
られるデータ領域の大きさを少なくすることができる。
そのため、特に機械翻訳システムや、CADシステム、
あるいは言語処理システムそのもののように、参照のみ
される変数の大きな配列を有するようなプログラムに対
してこの発明を適用することにより、各実行単位ごとに
準備する必要のある領域を大きく削減することができ、
実行時のメモリの使用効率を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の言語処理システムで
は、通常の言語処理システムではコメントとしてしか解
釈されない位置に特定のコード列を配置しておくこと
で、通常の言語処理システムの動作に影響を及ぼさず
に、本言語処理システムでの言語仕様を拡張することが
可能になる。したがって、入力テキストの移植性を維持
しつつ、言語仕様を拡張して本言語処理システムにより
入力テキストを処理することができる。
【0045】請求項2に記載の前記言語処理システムで
は、コメント中に予め定める第1のコード列を配置して
おくと、その後第2のコード列がコメント中に含まれて
いることが検知されるまでにソースプログラム中に見い
出される、変数の格納場所を示すシンボルは、目的コー
ド中の共通コード領域内に割り当てられる。ほかの場合
には、変数の格納場所を示すシンボルは、目的コード中
の、個別データ領域内に割り当てられる。すべての実行
単位において共通するデータを格納する場所を共通コー
ド領域に割り当てることができ、各実行単位ごとに用意
される個別データ領域内にこれらを割り当てる場合より
も、実行時のメモリ領域を節約できる。しかもこのよう
に仕様を拡張した場合でも、ソースプログラム自体は、
ほかの言語処理システムで従来と同様に標準規格にした
がって処理可能であり、ほかの言語処理システムとの互
換性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の言語処理システムが用いら
れる環境を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例の言語処理システムの機能ブ
ロック図である。
【図3】シンボルテーブルエントリを模式的に示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施例の言語処理システムのハード
ウェア構成を示すブロック図である。
【図5】コメント部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】構文解析部およびコード発生部の処理のフロー
チャートである。
【図7】従来の言語処理システムが用いられる環境の模
式図である。
【図8】複数の実行単位で1つのプログラムを実行する
際のメモリの割付けを示す模式図である。
【符号の説明】
10 ソースプログラム 12 言語処理システム 14 オブジェクトプログラム 18 範囲開始位置指定子 20 参照のみ変数指定範囲 22 範囲終了位置指定子 24 コード部 26 データ部 30 参照のみの初期値を含むデータ 36 語彙解析部 38 フラグ 40 シンボルテーブル 42 構文解析部 44 中間コードツリー 46 コード発生部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともコメントの記載を許容する標
    準規格で定められた言語で記載された入力テキストにた
    いして所定の処理を行うための言語処理システムであっ
    て、 入力テキスト中のコメント中にあらかじめ定めるコード
    列が存在することを検知するための手段と、 処理の仕様を、前記検知手段により前記あらかじめ定め
    るコード列が入力テキスト中のコメント中に検知された
    ことに応答して変化させて、入力テキストを処理するた
    めの処理手段とを含む、言語処理システム。
  2. 【請求項2】 前記言語処理システムは、入力テキスト
    に含まれるソースプログラムを所定の規則にしたがって
    翻訳して、複数の実行単位で同時に実行可能な目的プロ
    グラムを生成するためのシステムであって、 前記検知手段は、 前記コメント中に予め定める第1のコード列が存在する
    ことを検知するための第1の検知手段と、 前記コメント中に、前記第1のコード列と関連付けて予
    め定められる第2のコード列が存在することを検知する
    ための第2の検知手段とを含み、 前記処理手段は、 ソースプログラムを解析して、ソースプログラムに含ま
    れるシンボルを抽出するための手段と、 ソースプログラムの構文を解析して中間コードツリーを
    生成するとともに、各前記抽出されたシンボルの所定の
    属性と、各前記抽出されたシンボルのうち変数の格納場
    所を示すシンボルの、最終的に生成される目的コード中
    の割り付け領域とを特定してシンボルを作成するための
    構文解析手段と、 前記作成されたシンボルのテーブルを格納するためのシ
    ンボルテーブル格納手段と、 前記中間コードツリーと前記シンボルのテーブルとを参
    照して、各前記データ格納場所を示すシンボルを、各々
    特定された割り付け領域内に割り付けながら、複数の実
    行単位に共通の共通コード領域と、実行時に各実行単位
    毎に割り当てられる個別データ領域とからなる目的コー
    ドを生成するための目的コード生成手段とを含み、 前記構文解析手段は、各前記データ格納場所を示すシン
    ボルの割り付け領域を、前記第1のコード列の存在が検
    知された後には前記共通コード領域に、前記第2のコー
    ド列の存在が検知された後には前記個別データ領域に、
    それぞれ特定する、請求項1に記載の言語処理システ
    ム。
JP2293593A 1993-02-10 1993-02-10 言語処理システム Withdrawn JPH06236283A (ja)

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JP2293593A Withdrawn JPH06236283A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 言語処理システム

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JP (1) JPH06236283A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011170512A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Nec Corp 転送プログラム生成装置、処理システム、転送プログラム生成方法およびプログラム

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JP2011170512A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Nec Corp 転送プログラム生成装置、処理システム、転送プログラム生成方法およびプログラム

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