JPH06235882A - 傾斜読取り装置 - Google Patents
傾斜読取り装置Info
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- JPH06235882A JPH06235882A JP4600793A JP4600793A JPH06235882A JP H06235882 A JPH06235882 A JP H06235882A JP 4600793 A JP4600793 A JP 4600793A JP 4600793 A JP4600793 A JP 4600793A JP H06235882 A JPH06235882 A JP H06235882A
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- prism plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 机上に置かれた印刷物等の画像を前方より紙
面対し鋭角に傾斜した視線に沿って読取ることを容易に
する傾斜読取り装置を提供する。 【構成】 プリズム板を紙面に対し傾斜して支持し、紙
面より垂線に発射されプリズム板の下面にプリズム板に
対し傾斜して入射した画像担持光線をプリズム板により
紙面に対し傾斜した視線に合致する方向へ向けて傾斜さ
せる。また途中に影像拡大手段を組込むことにより傾斜
読取りと同時に拡大読取りも可能となる。
面対し鋭角に傾斜した視線に沿って読取ることを容易に
する傾斜読取り装置を提供する。 【構成】 プリズム板を紙面に対し傾斜して支持し、紙
面より垂線に発射されプリズム板の下面にプリズム板に
対し傾斜して入射した画像担持光線をプリズム板により
紙面に対し傾斜した視線に合致する方向へ向けて傾斜さ
せる。また途中に影像拡大手段を組込むことにより傾斜
読取りと同時に拡大読取りも可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリズム板を用いた印
刷物等の読取り装置に係り、特に机上等の水平面上に置
かれた紙面を斜め前方から紙面に対し鋭角をなす視線に
沿って読取ることを容易にする傾斜読取り装置に係る。
刷物等の読取り装置に係り、特に机上等の水平面上に置
かれた紙面を斜め前方から紙面に対し鋭角をなす視線に
沿って読取ることを容易にする傾斜読取り装置に係る。
【0002】
【従来の技術】人が印刷物等の平らな紙面上の画像を読
取るとき、目の健康上、紙面が目に対し垂直に置かれて
いるのが好ましく、机上に置かれた印刷物等の紙面を人
が楽な姿勢で読む時の如く、紙面に対し視線が鋭角をな
して傾斜した状態で長時間の読取りが行われると、人の
目のレンズに歪みが生じ、乱視の原因になる。これに対
処しては、印刷物等を、その画面が視線に対しより垂直
に近づくよう、傾斜した姿勢に支持する書見台を用いる
ことが知られている。
取るとき、目の健康上、紙面が目に対し垂直に置かれて
いるのが好ましく、机上に置かれた印刷物等の紙面を人
が楽な姿勢で読む時の如く、紙面に対し視線が鋭角をな
して傾斜した状態で長時間の読取りが行われると、人の
目のレンズに歪みが生じ、乱視の原因になる。これに対
処しては、印刷物等を、その画面が視線に対しより垂直
に近づくよう、傾斜した姿勢に支持する書見台を用いる
ことが知られている。
【0003】印刷物等を拡大して読取る拡大鏡の一つし
として、実開平3−47502号公報に、横断面が凸レ
ンズ形状を有する線型レンズ部と、該線型レンズ部を紙
面より隔置する脚部とを有する棒レンズであって、横書
きの印刷物等の読取りに当って該棒レンズを文字の行に
平行に紙面上に載置し、読取りに従って該棒レンズを縦
方向にずらせることにより、文書の数行ずつが行の全長
に亙って一度に読取れるようにしたものが提案されてい
る。
として、実開平3−47502号公報に、横断面が凸レ
ンズ形状を有する線型レンズ部と、該線型レンズ部を紙
面より隔置する脚部とを有する棒レンズであって、横書
きの印刷物等の読取りに当って該棒レンズを文字の行に
平行に紙面上に載置し、読取りに従って該棒レンズを縦
方向にずらせることにより、文書の数行ずつが行の全長
に亙って一度に読取れるようにしたものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし書見台を机上等
に重ねて置くことは往往にしてわずらわしい。
に重ねて置くことは往往にしてわずらわしい。
【0005】又上記の棒レンズにより横書きの文書が数
行ずつ行の全長に亙って一度に拡大して読取れるという
便利さが得られるが、この場合読取りの目の位置は紙面
にほぼ垂直の位置になければならず、机上等の水平な面
上に置かれた印刷物等を楽な姿勢にて読もうとして目の
位置が紙面よりかなり手前の位置にあって視線が紙面対
し鋭角をなして傾斜してくると、上記の棒レンズではそ
のような斜め前方からの読取りが困難となる。
行ずつ行の全長に亙って一度に拡大して読取れるという
便利さが得られるが、この場合読取りの目の位置は紙面
にほぼ垂直の位置になければならず、机上等の水平な面
上に置かれた印刷物等を楽な姿勢にて読もうとして目の
位置が紙面よりかなり手前の位置にあって視線が紙面対
し鋭角をなして傾斜してくると、上記の棒レンズではそ
のような斜め前方からの読取りが困難となる。
【0006】上記の事情に鑑み、本発明は、机上に水平
に置かれた印刷物等の紙面を楽な姿勢にて前方から傾斜
した視線に沿って読取るときにも、画像面と視線のなす
角が90度へ向けて増大されるようにし、目の健康を維
持することのできる傾斜読取り装置を提供することを第
一の課題としている。
に置かれた印刷物等の紙面を楽な姿勢にて前方から傾斜
した視線に沿って読取るときにも、画像面と視線のなす
角が90度へ向けて増大されるようにし、目の健康を維
持することのできる傾斜読取り装置を提供することを第
一の課題としている。
【0007】更に又、上記の棒レンズによっては傾斜拡
大読取りが困難なことに鑑み、本発明は、読取り画像面
に対し傾斜したと視線によっても画像の拡大読取りが可
能な傾斜拡大読取り装置を提供することを第二の課題と
している。
大読取りが困難なことに鑑み、本発明は、読取り画像面
に対し傾斜したと視線によっても画像の拡大読取りが可
能な傾斜拡大読取り装置を提供することを第二の課題と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第一の課題は、本
発明によれば、微細なプリズムを板面に沿って平行に配
置された板状体であり該微細プリズムの各々はその延在
方向に垂直な断面で見て一方の板面から該一方の板面に
対し鋭角をなして入射する入射光線を他方の板面より該
入射光線の延長直線と該他方の板面とがなす鋭角を増大
する側へ屈折させて出射させるプリズム断面を有してい
るプリズム板と、前記プリズム板を印刷物の表面等の読
取り対象面と目の間に該読取り対象面が視線に対しなす
鋭角よりも前記プリズム板の前記他方の面が溝視線に対
しなす角度が大きい姿勢に保持するためのプリズム板保
持手段と、を有することを特徴とする傾斜読取り装置に
よって達成される。
発明によれば、微細なプリズムを板面に沿って平行に配
置された板状体であり該微細プリズムの各々はその延在
方向に垂直な断面で見て一方の板面から該一方の板面に
対し鋭角をなして入射する入射光線を他方の板面より該
入射光線の延長直線と該他方の板面とがなす鋭角を増大
する側へ屈折させて出射させるプリズム断面を有してい
るプリズム板と、前記プリズム板を印刷物の表面等の読
取り対象面と目の間に該読取り対象面が視線に対しなす
鋭角よりも前記プリズム板の前記他方の面が溝視線に対
しなす角度が大きい姿勢に保持するためのプリズム板保
持手段と、を有することを特徴とする傾斜読取り装置に
よって達成される。
【0009】また上記の第二の課題は、本発明によれ
ば、上記の第一の課題を解決する傾斜読取り装置に於
て、前記プリズム板保持手段に影像拡大手段を組込むこ
とによって達成される。前記プリズム板保持手段に組込
まれる影像拡大手段は、凸レンズ又は凸レンズ型のフレ
ネルレンズであってよい。
ば、上記の第一の課題を解決する傾斜読取り装置に於
て、前記プリズム板保持手段に影像拡大手段を組込むこ
とによって達成される。前記プリズム板保持手段に組込
まれる影像拡大手段は、凸レンズ又は凸レンズ型のフレ
ネルレンズであってよい。
【0010】
【発明の作用及び効果】上記の如く、板状体であって一
方の板面から該一方の板面に対し鋭角をなして入射する
入射光線を他方の板面より該入射光線の延長直線と該他
方の板面とがなす鋭角を増大する側へ屈折させて出射さ
せる微細なプリズム断面を板面に沿って平行に配置され
たプリズム板を、プリズム板保持手段によって、印刷物
の表面等の読取り対象面と目の間に、該読取り対象面が
視線に対しなす鋭角よりも目の方向に向けられたプリズ
ム板の他方の面が視線に対しなす角度が大きい姿勢に保
持した状態で、プリズム板を通して読取り対象面を見れ
ば、読取り対象面より該読取り対象面に対し垂直に発射
れた画像担持光線がプリズム板により屈折され、視線に
沿って目に達するようになるので、プリズム板を通し見
る読取り対象面の影像は視線に対し正面を向くように実
際の読取り対象面から傾斜して浮き上った影像として見
え、傾斜した視線に対しより直角に近い角度の影像とし
て読取り対象面上の画像等を読取ることができる。
方の板面から該一方の板面に対し鋭角をなして入射する
入射光線を他方の板面より該入射光線の延長直線と該他
方の板面とがなす鋭角を増大する側へ屈折させて出射さ
せる微細なプリズム断面を板面に沿って平行に配置され
たプリズム板を、プリズム板保持手段によって、印刷物
の表面等の読取り対象面と目の間に、該読取り対象面が
視線に対しなす鋭角よりも目の方向に向けられたプリズ
ム板の他方の面が視線に対しなす角度が大きい姿勢に保
持した状態で、プリズム板を通して読取り対象面を見れ
ば、読取り対象面より該読取り対象面に対し垂直に発射
れた画像担持光線がプリズム板により屈折され、視線に
沿って目に達するようになるので、プリズム板を通し見
る読取り対象面の影像は視線に対し正面を向くように実
際の読取り対象面から傾斜して浮き上った影像として見
え、傾斜した視線に対しより直角に近い角度の影像とし
て読取り対象面上の画像等を読取ることができる。
【0011】またかかる傾斜読取り装置の構成に於て、
プリズム板保持手段に凸レンズや凸レンズ型フレネルレ
ンズの如き影像拡大手段を組込むことにより、上記の如
く傾斜した視線に対しより直角に近い角度をなすよう実
際の読取り対象面から傾斜して浮き上って見える読取り
対象面の影像は、該影像拡大手段により拡大されて見
え、文字等の読取りが拡大効果を伴ってより容易にな
る。
プリズム板保持手段に凸レンズや凸レンズ型フレネルレ
ンズの如き影像拡大手段を組込むことにより、上記の如
く傾斜した視線に対しより直角に近い角度をなすよう実
際の読取り対象面から傾斜して浮き上って見える読取り
対象面の影像は、該影像拡大手段により拡大されて見
え、文字等の読取りが拡大効果を伴ってより容易にな
る。
【0012】前記プリズム断面を形成するため、プリズ
ム板はその前記他方の板面に沿って互いに平行に形成さ
れた多数のV字型溝を有し、該V字型溝の一方の溝面が
プリズム板の前記一方の板面より入射し該プリズム板内
を進行した光線を出射方向に屈折させるプリズム面とし
て作用し、該V字型溝の他方の溝面はプリズム板内を進
行する光線の方向に実質的に一致した面とされてよい。
このようにV字型溝の他方の溝面をプリズム板内を進行
する光線の方向に実質的に一致させておくことにより、
該他方の溝面による屈折光が目に雑音的影像を与えるこ
とを回避することができ、読取り対象面上の画像のみを
鮮明に読取る効果が得られる。
ム板はその前記他方の板面に沿って互いに平行に形成さ
れた多数のV字型溝を有し、該V字型溝の一方の溝面が
プリズム板の前記一方の板面より入射し該プリズム板内
を進行した光線を出射方向に屈折させるプリズム面とし
て作用し、該V字型溝の他方の溝面はプリズム板内を進
行する光線の方向に実質的に一致した面とされてよい。
このようにV字型溝の他方の溝面をプリズム板内を進行
する光線の方向に実質的に一致させておくことにより、
該他方の溝面による屈折光が目に雑音的影像を与えるこ
とを回避することができ、読取り対象面上の画像のみを
鮮明に読取る効果が得られる。
【0013】しかしまた、上記の如くV字型溝の他方の
溝面がプリズム板内を進行する光線の方向に実質的に一
致した面とされる場合にも、特にプリズム板保持手段が
手にて持たれる構造の場合にはプリズム板の姿勢が不安
定であり、プリズム板の保持姿勢がくるうことによって
雑音的影像が目に達する可能性があり、また上記の如く
V字型溝の溝面の一つがプリズム板内を進行する光線の
方向に実質的に一致した面であるという条件が必ずしも
満足されなくても、本発明によるプリズム板はその目的
を達成する機能を行うことができるので、これらの場合
にV字型溝の他方の溝面による屈折光線が雑音的影像と
して目に達することを確実に防止すべく、本発明による
傾斜読取り装置には、更にプリズム板の側方より入射す
る光線を遮る光線遮断壁手段が設けられてもよい。
溝面がプリズム板内を進行する光線の方向に実質的に一
致した面とされる場合にも、特にプリズム板保持手段が
手にて持たれる構造の場合にはプリズム板の姿勢が不安
定であり、プリズム板の保持姿勢がくるうことによって
雑音的影像が目に達する可能性があり、また上記の如く
V字型溝の溝面の一つがプリズム板内を進行する光線の
方向に実質的に一致した面であるという条件が必ずしも
満足されなくても、本発明によるプリズム板はその目的
を達成する機能を行うことができるので、これらの場合
にV字型溝の他方の溝面による屈折光線が雑音的影像と
して目に達することを確実に防止すべく、本発明による
傾斜読取り装置には、更にプリズム板の側方より入射す
る光線を遮る光線遮断壁手段が設けられてもよい。
【0014】本発明による傾斜読取り装置は、前記プリ
ズム板保持手段を手に持って使用されてもよいが、プリ
ズム板保持手段は読取り対象面上に着座するための脚部
を有するよう構成されてもよく、これによって本発明に
よる傾斜読取り装置を印刷物等の読取り対象面上に自立
式に載置された状態にて使用することができる。
ズム板保持手段を手に持って使用されてもよいが、プリ
ズム板保持手段は読取り対象面上に着座するための脚部
を有するよう構成されてもよく、これによって本発明に
よる傾斜読取り装置を印刷物等の読取り対象面上に自立
式に載置された状態にて使用することができる。
【0015】
【実施例】以下に添付の図を参照して、本発明を実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0016】添付の図1は、本発明による傾斜読取り装
置を、そのプリズム板保持手段が脚部を備えた基台とし
て構成されている自立式の一つの実施例として示す斜視
図であり、図2は図1に示す傾斜読取り装置に於ける傾
斜したプリズム板のプリズム断面と基台に組込まれた影
像拡大用のフレネルレンズ溝の形状を拡大して示す部分
断面図であり、図3は図1に示す傾斜読取り装置の横断
面図である。
置を、そのプリズム板保持手段が脚部を備えた基台とし
て構成されている自立式の一つの実施例として示す斜視
図であり、図2は図1に示す傾斜読取り装置に於ける傾
斜したプリズム板のプリズム断面と基台に組込まれた影
像拡大用のフレネルレンズ溝の形状を拡大して示す部分
断面図であり、図3は図1に示す傾斜読取り装置の横断
面図である。
【0017】これらの図に於て、1がプリズム板保持手
段をなす基台であり、図示の実施例に於ては透明硬質樹
脂の射出成形体よりなる断面がコ字型の部材である。こ
の実施例に於ては、基台1の一対の脚部1a、1aの上
端間に延在する梁部1bに影像拡大用のフレネルレンズ
溝2が形成されている。尚このフレネルレンズ溝は溝の
延在方向に垂直な一次元方向のみの拡大を行う一次元拡
大フレネルレンズを構成している。
段をなす基台であり、図示の実施例に於ては透明硬質樹
脂の射出成形体よりなる断面がコ字型の部材である。こ
の実施例に於ては、基台1の一対の脚部1a、1aの上
端間に延在する梁部1bに影像拡大用のフレネルレンズ
溝2が形成されている。尚このフレネルレンズ溝は溝の
延在方向に垂直な一次元方向のみの拡大を行う一次元拡
大フレネルレンズを構成している。
【0018】基台1によってプリズム板3が基台の梁部
1bに対し傾斜した姿勢に支持されており、基台1がそ
の脚部1aにて印刷物等の平らな紙面上に置かれると、
紙面より隔置され且紙面に対し傾斜した状態に支持され
るようになっている。プリズム板3にはその上面に長手
方向に沿って平行に延在する多数のV字型の線型溝4が
形成されている。
1bに対し傾斜した姿勢に支持されており、基台1がそ
の脚部1aにて印刷物等の平らな紙面上に置かれると、
紙面より隔置され且紙面に対し傾斜した状態に支持され
るようになっている。プリズム板3にはその上面に長手
方向に沿って平行に延在する多数のV字型の線型溝4が
形成されている。
【0019】図2により詳細に示されている如く、線型
溝4は基台1が紙面上に置かれたとき紙面に対しほぼ平
行に延在する一方の溝面5とこれに対し鋭角の山をなす
他方の溝面6とを有している。溝面6の角度は、印刷物
等の読取り対象面よりプリズム板の一方の面(図にて下
面7)に対し鋭角をなして入射する入射光線がプリズム
板3の下面7よりプリズム板3内に屈折して入射し、プ
リズム板3内を進行する方向に一致する平面とされてい
る。溝面6がかかる角度に設定されることにより、読取
り対象面に対向する視野A〜Eに対応する光線をプリズ
ム板3によって全て有効に屈折させて読取ることがで
き、それだけ明るい読取り影像を得ることができる。
溝4は基台1が紙面上に置かれたとき紙面に対しほぼ平
行に延在する一方の溝面5とこれに対し鋭角の山をなす
他方の溝面6とを有している。溝面6の角度は、印刷物
等の読取り対象面よりプリズム板の一方の面(図にて下
面7)に対し鋭角をなして入射する入射光線がプリズム
板3の下面7よりプリズム板3内に屈折して入射し、プ
リズム板3内を進行する方向に一致する平面とされてい
る。溝面6がかかる角度に設定されることにより、読取
り対象面に対向する視野A〜Eに対応する光線をプリズ
ム板3によって全て有効に屈折させて読取ることがで
き、それだけ明るい読取り影像を得ることができる。
【0020】尚図2に於て、基台1の梁部1bに組込ま
れた線型フレネルレンズ溝2は、その極く一部のみが示
されていることにより溝面の傾斜は全て一定の方向にな
っているが、これは凸レンズ型の線型フレネルレンズ溝
の極く一部の形状であり、周知の如く影像拡大用線型フ
レネルレンズ溝の溝形状は全体として線型凸レンズの表
面を細分して平面状に並べた形状をなしている。尚8は
プリズム板3の上端部を基台1より支持する支持壁部材
である。
れた線型フレネルレンズ溝2は、その極く一部のみが示
されていることにより溝面の傾斜は全て一定の方向にな
っているが、これは凸レンズ型の線型フレネルレンズ溝
の極く一部の形状であり、周知の如く影像拡大用線型フ
レネルレンズ溝の溝形状は全体として線型凸レンズの表
面を細分して平面状に並べた形状をなしている。尚8は
プリズム板3の上端部を基台1より支持する支持壁部材
である。
【0021】図4は基台1に組込まれる影像拡大部が図
1〜図3に示す実施例に於ける線型フレネルレンズ溝2
に代えて線型凸レンズ9によって構成された実施例を示
す図3と同様の図である。この場合にも線型凸レンズ9
は基台1の梁部1bに組込まれた構造となっている。
1〜図3に示す実施例に於ける線型フレネルレンズ溝2
に代えて線型凸レンズ9によって構成された実施例を示
す図3と同様の図である。この場合にも線型凸レンズ9
は基台1の梁部1bに組込まれた構造となっている。
【0022】図5は図3に示す実施例に更に読取り位置
の画像部を照明するための照明装置10を取付けた実施
例である。かかる照明装置を組込むことにより、傾斜読
取り装置により読取り部に於ける外部からの光が遮られ
て照明の不足が生ずる場合にも、読取り部を明るくして
読取りを容易にすることができる。
の画像部を照明するための照明装置10を取付けた実施
例である。かかる照明装置を組込むことにより、傾斜読
取り装置により読取り部に於ける外部からの光が遮られ
て照明の不足が生ずる場合にも、読取り部を明るくして
読取りを容易にすることができる。
【0023】図6はプリズム板3に於ける線型溝の他の
一つの実施例を示す図2の上半部と類似の図である。こ
の実施例に於ては、線型溝4′は図2の実施例に於ける
溝面6に対応する溝面6′が溝面5に対応する溝面5′
に対し垂直に配置されており、溝面5′と6′は谷角と
山角が90度である対称の溝型をなしている。かかる直
角山型の線型溝は図2に示す線型溝に比して製作は幾分
容易であるが、この場合読取り対象面上の画像の読取り
が可能な領域A〜Dの間に画像の読取りができない帯状
の領域p、q、sが生ずる。更にまた、溝面6′が読取
り対象面に対し垂直乃至それに近い角度にあると、読取
り対象面上の領域A〜Dからの画像担持光線と共に、読
取り部とは側方にかなり離れた位置から発進してくる帯
状帯域a〜bの画像担持光線があると、これらの光線が
画像帯域A〜Dからの屈折光線に混入して視野に入り、
画像読取りに当って雑音的影像が混入する虞れがある。
一つの実施例を示す図2の上半部と類似の図である。こ
の実施例に於ては、線型溝4′は図2の実施例に於ける
溝面6に対応する溝面6′が溝面5に対応する溝面5′
に対し垂直に配置されており、溝面5′と6′は谷角と
山角が90度である対称の溝型をなしている。かかる直
角山型の線型溝は図2に示す線型溝に比して製作は幾分
容易であるが、この場合読取り対象面上の画像の読取り
が可能な領域A〜Dの間に画像の読取りができない帯状
の領域p、q、sが生ずる。更にまた、溝面6′が読取
り対象面に対し垂直乃至それに近い角度にあると、読取
り対象面上の領域A〜Dからの画像担持光線と共に、読
取り部とは側方にかなり離れた位置から発進してくる帯
状帯域a〜bの画像担持光線があると、これらの光線が
画像帯域A〜Dからの屈折光線に混入して視野に入り、
画像読取りに当って雑音的影像が混入する虞れがある。
【0024】図7は図6に示すような線型溝の場合の雑
音的影像の混入を防止する手段を備えた実施例を示す図
3に類似の図である。この実施例に於ては支持壁部材8
の壁面に沿って光線遮断層11が設けられている。かか
る光線遮断層を設けることにより、図6に示す如き線型
溝を用いる場合にも読取り対象画像のみを明瞭に読取る
ことができる。
音的影像の混入を防止する手段を備えた実施例を示す図
3に類似の図である。この実施例に於ては支持壁部材8
の壁面に沿って光線遮断層11が設けられている。かか
る光線遮断層を設けることにより、図6に示す如き線型
溝を用いる場合にも読取り対象画像のみを明瞭に読取る
ことができる。
【0025】図8はプリズム板3に於ける線型溝4自身
に影像拡大機能をも持たせるようにした実施例を示す、
図2の上半部或いは図6と同様のプリズム板の横断面図
であり、図はプリズム板の板面に沿って隔たった二つの
部分を対比して示す図である。この実施例に於ては、線
型溝4″はその溝による光線の屈折角が紙読取り対象面
よりの距離に応じて該距離が大きくなる程大きくなるよ
うにその溝形状が読取り対象面からの距離に応じて変わ
るように構成されている。線型溝の溝形状を上記の如く
読取り対象面からの距離に応じて変化させることによ
り、プリズム板による傾斜読取りのための光の屈折に影
像拡大のための光の屈折を重ね合せることができ、基台
に図1〜図3に示す実施例に於ける線型溝を組込んだり
或いは図4の実施例に於ける如く基台に線型凸レンズを
組込まなくても影像拡大効果が得られ、傾斜読取りが容
易で且影像拡大効果が得られる傾斜読取り装置を得るこ
とができる。
に影像拡大機能をも持たせるようにした実施例を示す、
図2の上半部或いは図6と同様のプリズム板の横断面図
であり、図はプリズム板の板面に沿って隔たった二つの
部分を対比して示す図である。この実施例に於ては、線
型溝4″はその溝による光線の屈折角が紙読取り対象面
よりの距離に応じて該距離が大きくなる程大きくなるよ
うにその溝形状が読取り対象面からの距離に応じて変わ
るように構成されている。線型溝の溝形状を上記の如く
読取り対象面からの距離に応じて変化させることによ
り、プリズム板による傾斜読取りのための光の屈折に影
像拡大のための光の屈折を重ね合せることができ、基台
に図1〜図3に示す実施例に於ける線型溝を組込んだり
或いは図4の実施例に於ける如く基台に線型凸レンズを
組込まなくても影像拡大効果が得られ、傾斜読取りが容
易で且影像拡大効果が得られる傾斜読取り装置を得るこ
とができる。
【0026】図9は本発明による傾斜読取り装置を手持
ち式の装置として構成した他の一つの実施例を示す斜視
図である。この実施例に於ては、所謂虫めがね状の拡大
鏡12の柄13の部分がプリズム板保持手段をなしてお
り、拡大鏡の凸レンズ14の面に対し傾斜した姿勢にプ
リズム板15がその下端部にて柄13に取付けらけれて
いる。かかる構成の傾斜読取り装置は、これを柄13の
部分にて手に持って従来の虫めがねを使用する要領にて
印刷物等の読取りに使用すれば、印刷物等の読取り対象
面が視線に対しかなり小さな鋭角に傾斜した状態にあっ
ても、読取り対象面を実際の面より視線に対しより直角
に近い姿勢に傾斜隆起させた状態に見ることができる。
ち式の装置として構成した他の一つの実施例を示す斜視
図である。この実施例に於ては、所謂虫めがね状の拡大
鏡12の柄13の部分がプリズム板保持手段をなしてお
り、拡大鏡の凸レンズ14の面に対し傾斜した姿勢にプ
リズム板15がその下端部にて柄13に取付けらけれて
いる。かかる構成の傾斜読取り装置は、これを柄13の
部分にて手に持って従来の虫めがねを使用する要領にて
印刷物等の読取りに使用すれば、印刷物等の読取り対象
面が視線に対しかなり小さな鋭角に傾斜した状態にあっ
ても、読取り対象面を実際の面より視線に対しより直角
に近い姿勢に傾斜隆起させた状態に見ることができる。
【0027】以上に於ては本発明を幾つかの実施例につ
いて詳細に説明したが、これらの実施例について本発明
の範囲内にて他に種々の実施例が可能であることは当業
者にとって明らかであろう。
いて詳細に説明したが、これらの実施例について本発明
の範囲内にて他に種々の実施例が可能であることは当業
者にとって明らかであろう。
【図1】本発明による傾斜読取り装置の一つの実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】図1に示す傾斜読取り装置に於ける線型溝の構
成を拡大して示す断面図。
成を拡大して示す断面図。
【図3】図1に示す傾斜読取り装置の横断面図。
【図4】本発明による傾斜読取り装置の他の一つの実施
例を示す図3に類似の横断面図。
例を示す図3に類似の横断面図。
【図5】本発明による傾斜読取り装置の更に他の一つの
実施例を示す図3に類似の横断面図。
実施例を示す図3に類似の横断面図。
【図6】本発明による傾斜読取り装置に於ける線型溝の
他の一つの実施例を示す図2の上半部と類似の拡大断面
図。
他の一つの実施例を示す図2の上半部と類似の拡大断面
図。
【図7】図6に示す線型溝を用いた傾斜読取り装置の実
施例を示す図3と類似の横断面図。
施例を示す図3と類似の横断面図。
【図8】本発明による傾斜読取り装置に於ける線型溝の
更に他の一つの実施例を示す図2の上半部と類似の拡大
断面図。
更に他の一つの実施例を示す図2の上半部と類似の拡大
断面図。
【図9】本発明による傾斜読取り装置の更に他の一つの
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
1…基台 1a…基台の脚部 1b…基台の梁部 2…線型溝 3…プリズム板 4…線型溝 5、6…線型溝の溝面 7…プリズム板の下面 8…支持壁部材 9…線型凸レンズ 10…照明装置 11…光遮断層 12…拡大鏡 13…柄 14…凸レンズ 15…プリズム板
Claims (5)
- 【請求項1】 微細なプリズムを板面に沿って平行に配
置された板状体であり該微細プリズムの各々はその延在
方向に垂直な断面で見て一方の板面から該一方の板面に
対し鋭角をなして入射する入射光線を他方の板面より該
入射光線の延長直線と該他方の板面とがなす鋭角を増大
する側へ屈折させて出射させるプリズム断面を有してい
るプリズム板と、 前記プリズム板を印刷物の表面等の読取り対象面と目の
間に該読取り対象面が視線に対しなす鋭角よりも前記プ
リズム板の前記他方の面が視線に対しなす角度が大きい
姿勢に保持するためのプリズム板保持手段と、を有する
ことを特徴とする傾斜読取り装置。 - 【請求項2】 請求項1による傾斜読取り装置にして、
前記プリズム板は前記他方の板面に沿って互いに平行に
形成された多数のV字型溝を有し、該V字型溝の一方の
溝面が前記一方の板面より入射し該プリズム板内を進行
した光線を出射方向に屈折させるプリズム面として作用
し、該V字型溝の他方の溝面は前記プリズム板内を進行
する光線の方向に実質的に一致した面であることを特徴
とする傾斜読取り装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2による傾斜読取り装置に
して、更に前記プリズム板の側方より入射する光線を遮
る光線遮断壁手段を有することを特徴とする傾斜読取り
装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかによる傾斜読取り
装置にして、前記プリズム板保持手段に影像拡大手段が
組込まれていることを特徴とする傾斜読取り装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかによる傾斜読取り
装置にして、前記プリズム板保持手段は読取り対象面上
に着座するための脚部を有することを特徴とする傾斜読
取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4600793A JPH06235882A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 傾斜読取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4600793A JPH06235882A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 傾斜読取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06235882A true JPH06235882A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12735016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4600793A Pending JPH06235882A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 傾斜読取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06235882A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018036326A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 株式会社ビーイズム | プリズム構造体、多層プリズム構造体、及び腕時計用プリズム構造体 |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP4600793A patent/JPH06235882A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018036326A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 株式会社ビーイズム | プリズム構造体、多層プリズム構造体、及び腕時計用プリズム構造体 |
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