JPH06234926A - ビチューメン−ポリマー組成物、その製法およびその用途 - Google Patents

ビチューメン−ポリマー組成物、その製法およびその用途

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JPH06234926A
JPH06234926A JP5311863A JP31186393A JPH06234926A JP H06234926 A JPH06234926 A JP H06234926A JP 5311863 A JP5311863 A JP 5311863A JP 31186393 A JP31186393 A JP 31186393A JP H06234926 A JPH06234926 A JP H06234926A
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polymer
bitumen
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silane
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JP5311863A
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English (en)
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Pierre Burel
ピエール、ビューレル
Yannick Jolivet
ヤニク、ジョリベ
Guy Lemoine
ギ、ルモワーヌ
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Original Assignee
Total Raffinage Distribution SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10CWORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
    • C10C3/00Working-up pitch, asphalt, bitumen
    • C10C3/02Working-up pitch, asphalt, bitumen by chemical means reaction
    • C10C3/026Working-up pitch, asphalt, bitumen by chemical means reaction with organic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L95/00Compositions of bituminous materials, e.g. asphalt, tar, pitch

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビチューメン−ポリマー組成物、その製法お
よびその用途を提供する。 【構成】 このビチューメン−ポリマー組成物は、 −少なくとも一種のビチューメンと、 −移動性水素または自由電子を有する炭化水素分子鎖を
有する少なくとも1つのポリマーであって、前記ポリマ
ーは少なくとも1つのケイ素有機化合物の錯体を介して
前記ビチューメンの中にグラフト重合されインシチュ網
状化され、前記錯体は第1成分と第2成分とから成り、
前記第2成分をケイ素の有機化合物とするポリマーとを
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビチューメン−ポリマー
組成物、その製法および改良された物性を有するビチュ
ーメン被覆の製造に対するその応用に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビチューメンは特に原油の蒸留およびこ
の蒸留から生じる重質留分の脱硫によって原油から製造
できる事は公知である。ビチューメンは原油の起源によ
って、種々の割合のパラフィン系(脂肪族またはナフテ
ン系)油、芳香族、樹脂およびアスファルテンから成る
(この点については出願人の特許第EP246,956
号を参照)。
【0003】ビチューメンはその組成によって多少とも
熱可塑性を示し、熱作用のもとに軟化し、一般に(NF
T66008規格による)決定法の故に「ボール−リン
グ(bille-anneau)」温度と呼ばれるその軟化点が、ビ
チューメンの製法によって約30℃乃至約130℃の間
を変動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような温度範囲は
下記の二、三の用途については不十分と思われる。
【0005】−密封塗装の製造に使用する場合の高温流
れの危険性、 −弾性挙動、 −二、三の処理(自動車の車体)の場合の充填物の温度
耐性。
【0006】ビチューメンの温度耐性を改良するための
公知の技術としては、特に下記を挙げる事ができる。
【0007】(1)約250℃の空気吹き込み技術によ
るビチューメン酸化処理。この処理によって得られた生
成物は高い「ボール−リング」温度を示すが、硬質で脆
い。
【0008】(2)二、三のポリマーの合体によるビチ
ューメンの変成法。得られた生成物の「ボール−リン
グ」温度は120−150℃に達するが、この150℃
の温度で、生成物は低い弾性を示す。
【0009】(3)硫黄(または硫黄のドナー)あるい
は過酸化物によって加硫可能のSBR型(スチレン−ブ
タジエンゴム)またはSBS型(スチレン−ブタジエン
−スチレンゴム)のポリマーの合体によるビチューメン
の変成。この技術は比較的長時間完全に制御される高温
を必要とする。従って、このようにして得られた生成物
は非常に高い粘度を示し、工業的製造工程と容易に両立
しない。さらに加硫は、この生成物の工業的製造工程に
とって不利な不可逆的特性を与える。
【0010】
【課題を解決するするための手段】出願人はその研究に
際して、前記の先行技術によって得られる生成物の問題
点を解決するビチューメン−ポリマー混合物を完成し
た。
【0011】従って本発明の目的は、温度耐性を有する
と共に工業的製造工程と両立する粘度を保存するビチュ
ーメン生成物を、低エネルギー量のみを必要とする工程
によって製造するにある。
【0012】そのため、本発明の第1目的は、 −少なくとも一種のビチューメンと、 −移動性水素または自由電子を有する炭化水素分子鎖を
有する少なくとも1つのポリマーであって、前記ポリマ
ーは少なくとも1つのケイ素有機化合物の錯体を介して
前記ビチューメンの中にグラフト重合されインシチュ
(in-situ)網状化され、前記錯体は第1成分と第2成分
とから成り、前記第2成分をケイ素の有機化合物とする
ポリマーとを含むように成されたビチューメン−ポリマ
ー組成物を提供するにある。
【0013】また本発明の第2目的は、下記の段階を含
むビチューメン−ポリマー組成物の製造法を提供するに
ある: (a)少なくとも一種のビチューメンと移動性水素また
は自由電子を有する炭化水素分子鎖を有する少なくとも
1つのポリマーとの溶融状態の実質的に均質な混合物を
製造する段階であって、前記ポリマーは場合によっては
予め溶媒の中に溶解され、この(a)段階においては溶
融状態に保持された前記混合物中に、場合によってはポ
リマー溶液中に予め溶解された少なくとも一種のケイ素
有機化合物のポリマーのグラフト重合用および網状化
(reticulation)用錯体の第1および第2前駆物質成分
を加える段階と、(b)前記(a)段階において得られ
た溶融状態の生成物を、撹拌しながら、(a)段階で形
成されたケイ素有機化合物の錯体のポリマー上のグラフ
ト重合を生じるのに十分な時間、保持する段階と、
(c)所期の用途のために、(b)段階で得られたビチ
ューメン−ポリマー化合物を熱間形成する段階と、
(d)ケイ素の錯体の加水分解によって、グラフト重合
されたポリマーのインシチュ網状化を生じるに十分な時
間、十分量の水と接触させて、前記の形成された化合物
を冷却する段階。
【0014】前記段階(a)と(b)は、過早な網状化
を防止するため、好ましくは水の不存在において実施さ
れる。
【0015】本発明において使用されるビチューメン
は、これを後述の「合成」ビチューメンと区別するため
下記において「天然」ビチューメンと呼ばれる。この天
然ビチューメンは原油、歴青質頁岩、重質油、歴青質砂
など、または石炭から得られる。
【0016】例えばビチューメンは下記とする事ができ
る。
【0017】a)原油の大気圧または減圧の直接蒸留に
よって得られる最重質留分、 b)前記(a)によって得られる重質留分の溶媒による
脱アスファルテンによって得られる重質相、 c)前記(a)の重質留分または前記(b)の重質相の
触媒の存在または不存在における酸化生成物、 d)前記(a)の重質留分または前記(b)の重質相
と、 −蒸留物、または −潤滑油の脱芳香族処理において得られる芳香族抽出
物、または −脱アスファルテン残留物との混合物の触媒の存在また
は不存在における酸化生成物、 e)前記(b)または(c)において得られる酸化生成
物または硬質塩基と、 −蒸留物、または −潤滑油の脱芳香族処理において得られる芳香族抽出
物、または −脱アスファルテン残留物または、 −前記(a)段階による重質留分または前記(b)段階
による重質相との混合物、 f)粘性還元塩基の単独または前記いずれかの生成物と
の混合物。
【0018】その他の使用可能のビチューメンは、前記
のような「天然」ビチューメンの特性に近い特性を有す
る合成ビチューメン、例えば顔料の添加によって着色自
在の明色合成結合剤である。
【0019】例えば、ビチューメンとして石油樹脂また
はインデン−クマロン樹脂と芳香族炭化水素および/ま
たはパラフィン系炭化水素との混合物を使用する事がで
きる。
【0020】石油樹脂は、熱クラッキングまたは水蒸気
クラッキングによって、あるいは熱分解によって得られ
る留分など、不飽和石油留分中に存在する不飽和炭化水
素の重合によって製造する事ができる。
【0021】インデン−クマロン樹脂はコールタールか
ら得られる。
【0022】本発明の実施に使用できるポリマーは移動
水素を有する炭化水素分子鎖を含むポリマーであって、
下記のグループから選定される: −ポリオレフィン:ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、...またはオレフィン共重合体、 −天然ゴムまたは下記のような合成ゴム: ・EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン単量体)、 ・EPM(エチレン−プロピレン単量体)、 ・統計学的スチレン−ブタジエン共重合体:S.B.
R.(スチレン−ブタジエンゴム)、あるいは 線形または星型配列共重合体:S.B.S.(スチレン
−ブタジエン−スチレン)またはS.I.S.(スチレ
ン−イソプレン−スチレン)、 ・ポリイソブチレン(ブチルゴム)、 ・ポリブタジエン、 ・ポリイソプレン、 ・ポリノルボルネン、 ・ポリクロロプレン、 −ポリ塩化ビニル、 −エチレン−酢酸ビニル共重合体。
【0023】ビチューメン−ポリマー組成物は、使用さ
れるポリマーの物性と所望量とに対応して、25重量%
までのポリマー、好ましくは3乃至15重量%のポリマ
ーを含有する事ができる。
【0024】従って、出願人は45乃至80重量%の範
囲内のエチレン含有率と、100,000乃至500,000 の範囲
内の分子量と、1乃至10重量%のジエン単量体含有率
とを含むEPDMを使用して良好な結果が得られた。こ
の単量体は例えばエチリデンノルボルネン、ジシクロペ
ンタジエンまたはヘキサジエンとする事ができる。
【0025】ビチューメンは、その組成の観点から、飽
和炭化水素、芳香族炭化水素およびビチューメン樹脂の
比率を適合させる事によってポリマーと良好な相容性を
有するように選定される。
【0026】本発明の特許性に対して影響するものでは
ないが、出願人には本発明による組成物において少なく
とも1つのケイ素有機化合物がグラフト重合されたポリ
マーは次にこの化合物の加水分解によって網状化される
と思われる。
【0027】前記錯体そのものは第2成分に結合された
第1成分から成り、第2成分はケイ素有機化合物であっ
て、シランはケイ素原子および水素原子以外の原子、例
えば酸素原子を含む事ができる、。この化合物を下記に
おいて「シラン」と呼ぶ。
【0028】第2成分をポリマー上にグラフト重合させ
る第1成分は例えば硫黄のドナー化合物または過酸化物
とする事ができる。硫黄化合物は最も性能がよく好まし
い。
【0029】出願人は四硫化ジペンタメチレン チウラ
ムを使用して良好な結果を得た。また例えば4.4’ジ
チオジモルフォリンを使用する事ができる。
【0030】使用されるシランは、その分子量とその沸
点に従って選定される。例えば、その例として、トリク
ロロシランなどのクロロシラン;有機クロロシラン、例
えばビニル−トリクロロシラン、メチルトリクロロシラ
ン、メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシランお
よびメチルビニルジクロロシラン;有機シランエステ
ル、例えばメチルトリエトキシシランまたはメチルトリ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル−
トリス(2−メトキシエトキシ)シランまたはビニルト
リアセトキシシラン; あるいはシランのメタクリル、
エポキシ、メルカプト、アミノ誘導体を使用する事がで
きる。これらの化合物の中で、ビニル−トリス(2−メ
トキシエトキシ)シランがその180℃以上の沸点の故
に特に好ましい。実際にこの温度は重要である。これ
は、本発明によるビチューメン−ポリマー組成物の製法
の第1段階は、ビチューメン中の実質的に均質なポリマ
ー分散系をえるため、ロータを備えた動的ミキサの中で
150乃至230℃の温度で、1乃至3時間、ポリマー
とビチューメンとを混合するにあるからである。前記ミ
キサはレイネリー(Rayneri)タービン型とする事ができ
る。
【0031】混合前にポリマーは、潤滑性塩基の製造に
おいて得られる芳香族抽出物のような芳香族溶媒などの
溶媒の中に溶解する事ができる。第1化合物(例えば硫
黄ドナー)と第2化合物(シラン)をビチューメンとポ
リマーの溶融混合物の中に同時にまたは順次に添加し、
硫黄化合物の媒介によるポリマー分子鎖上のシラン化合
物のグラフト重合が生じるのに十分な時間、前記混合物
を撹拌状態に保持する。
【0032】第1および第2化合物の添加後に、得られ
た熱い混合物の中において、網状錯体が形成しはじめ、
この混合物は低粘度を有するが、粘度は時間と共に増大
する。
【0033】ポリマーを溶媒中の溶液状で使用する場
合、この溶液を第1化合物と第2化合物の添加のために
使用する事が望ましく、このようにしてこれらの成分が
よく分散され低濃度で使用できる。
【0034】網状化反応は、例えばDLTDB型の触媒
(ジラウリン酸ジブチルスズ)の添加によって加速され
る。
【0035】次に混合物は所期の用途の形状に形成さ
れ、水分、例えば湿潤空気と接触させられる。そこで、
グラフト重合されたポリマーの網状化がシランの加水分
解によって生じ、この網状化は湿潤度と周囲温度に応じ
て数時間乃至数週間継続する事ができる。
【0036】このようにして得られたビチューメン−ポ
リマー組成物は、100℃以上の、180℃さえも超え
るボール−リング温度を有すると共に、この温度におい
て高い弾性を示し、また満足な耐性、特にUEATC
(建築の技術協約のための欧州連合)規格による20℃
またはこれ以下の冷間可撓性を示す。
【0037】本発明によるビチューメン−ポリマー組成
物はこの組成物が外気に露出される用途に適し、特に密
封塗装、屋根または耐食性被覆の製造に利用され、また
これらの用途が本発明の他の目的を成す。
【0038】もちろん無機装入物など、ビチューメン−
ポリマー組成物の通常の添加剤も本発明の組成物の中に
含有させる事ができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例について詳
細に説明するが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0040】実施例 1 この実施例は本発明によるビチューメン−ポリマー組成
物Aの製造に関するものである。下記の材料を使用す
る。
【0041】1)下記の特性を有する石油ビチューメ
ン、 −25℃における針入度、1/10mm(AFNOR規
格66004):200、 −軟化点、℃(AFNOR規格66008):40。
【0042】2)下記の特性を有するEPDM: −エチレン含有量:50重量%、 −ジエン含有量:4重量%、 −プロピレン含有量:46重量%、 −分子量:210,000。
【0043】前記ビチューメン(90重量%)とEPD
M(10重量%)とを190℃で2時間、レイネリーミ
キサの中で混合し、混合後に均質混合物を得る。
【0044】次に、グラフト重合−網状化錯体を成す下
記のシステムを導入する。
【0045】−シラン:ビニル−トリス(2−メトキシ
エトキシ)シラン:ビチューメン−ポリマー混合物に対
して3重量%、 −硫黄化合物:四硫化ジペンタメチレン チウラム:ビ
チューメン−ポリマー混合物に対して0.5%。
【0046】混合をさらに190℃で30分間継続す
る。
【0047】得られた組成物Aを厚さ2mmのプレート
状に形成する。
【0048】得られたプレートの「ボール−リング」温
度を測定する。
【0049】−50%湿度を有する空気中において7日
後に:75℃、 −50%湿度を有する空気中において20日後に:12
8℃、 −80%湿度を有する空気中において20日後に:14
8℃。
【0050】この実施例は、本発明による組成物が高い
ボール−リング温度を有し、従って温度耐性が高く、こ
れを屋根の塗装として使用できる事を示す。
【0051】これに対して、グラフト重合されずまた網
状化されていないビチューメン−ポリマー混合物は75
℃のボール−リング温度を有するにすぎず、この温度は
時間と共に増大しない。
【0052】実施例 2 この実施例は本発明による組成物Bの製造を示す。
【0053】この組成物は、実施例1の組成物Aと同様
にして同一の出発生成物を使用して製造される。
【0054】組成物Aと異なり、85重量%のビチュー
メンと15重量%のEPDMとを使用する。
【0055】組成物Bの厚さ3mmのプレートのボール
−リング温度を測定する。
【0056】−80%の湿度を有する空気の中で2日後
に:149℃、 −80%の湿度を有する空気の中で3日後に:172
℃、 −80%の湿度を有する空気の中で43日後に:>20
0℃ UEATCテストによる冷間可撓性(PAF)は−25
℃乃至−30℃の範囲内にある。
【0057】また、組成物Bのボール−リング温度が時
間と共に増大する事がわかる(原料ビチューメン−ポリ
マー混合物のボール−リング温度:90℃)。
【0058】実施例 3 この実施例は本発明による組成物Cの製造に関するもの
である。
【0059】この組成物Cは組成物AおよびBと同様に
して同一の出発生成物から製造されるが、95重量%の
ビチューメンと5%のEPDMとを使用する。
【0060】組成物BおよびCと、可塑化ポリ塩化ビニ
ルの充填剤から成る対照Tの減衰特性を研究する。
【0061】METRVIB粘弾性測定器によって弾性
モジュール(保留モジュール)E’と粘性モジュール
(損失モジュール)E”とを測定する。
【0062】E”が高いほど、生成物は減衰性である。
【0063】得られた結果を下記の表Iに示す: 表 I B C T E′/E″ 0.78 0.86 0.35 E′ 8.5×107 3.53×107 1.04×107 E″ 6.69 ×107 3.24×107 3.18×106 −周波数:7.8Hz、 −温度:10℃。
【0064】この表は本発明による組成物が減衰性であ
る事を示す。
【0065】実施例 4 石油ビチューメンと潤滑油塩基の芳香族炭化水素の抽出
から得られた芳香族抽出物との混合物から成る合成ビチ
ューメンを使用する。25℃における合成ビチューメン
の針入度は200×1/10mmであり、そのボール−
リング温度は45℃である。
【0066】前記合成ビチューメン(90重量%)と前
記の例において使用されたEPDM(10重量%)とを
2時間、180℃で混合し、次に実施例1の場合と同一
のシランおよび同一の硫黄化合物を同一割合で添加す
る。
【0067】厚さ2mmのプレートを形成する。
【0068】初期状態において、ビチューメン−ポリマ
ー混合物のボール−リング温度は94℃である。湿度8
0%の大気に30日間露出した後に、ボール−リング温
度は200℃以上である。
【0069】従って本発明による組成物は実施例1およ
び3と同様に高いボール−リング温度を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤニク、ジョリベ フランス国ル、アーブル、リュ、デュ、ド クトゥール、ル、ヌーヌ、15 (72)発明者 ギ、ルモワーヌ フランス国ル、アーブル、リュ、ドラアー ル、81

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】−少なくとも一種のビチューメンと、 −移動性水素または自由電子を有する炭化水素分子鎖を
    有する少なくとも1つのポリマーであって、前記ポリマ
    ーは少なくとも1つのケイ素有機化合物の錯体を介して
    前記ビチューメンの中にグラフト重合されインシチュ網
    状化され、前記錯体は第1成分と第2成分とから成り、
    前記第2成分をケイ素の有機化合物とするポリマーとを
    含むように成された事を特徴とするビチューメン−ポリ
    マー組成物。
  2. 【請求項2】「天然」ビチューメンを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】「合成」ビチューメンを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記ポリマーは移動性水素を有する炭化水
    素分子鎖を含むポリマーであって、下記のグループから
    選定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の組成物: a)ポリオレフィン:ポリエチレン、ポリプロピレン、
    …またはオレフィン共重合体、 b)天然ゴムまたは下記のような合成ゴム: ・EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン単量体)、 ・EPM(エチレン−プロピレン単量体)、 ・統計学的スチレン−ブタジエン共重合体:S.B.
    R.(スチレン−ブタジエンゴム)、あるいは 線形または星型配列共重合体:S.B.S.(スチレン
    −ブタジエン−スチレン)またはS.I.S.(スチレ
    ン−イソプレン−スチレン)、 ・ポリイソブチレン(ブチルゴム)、 ・ポリブタジエン、 ・ポリイソプレン、 ・ポリノルボルネン、 ・ポリクロロプレン、 c)ポリ塩化ビニル、 d)エチレン−酢酸ビニル共重合体。
  5. 【請求項5】75重量%のビチューメンに対して25重
    量%までのポリマーを含有し、好ましくは97乃至85
    重量%のビチューメンに対して3乃至15重量%のポリ
    マーを含有することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記第1成分は硫黄のドナーまたは過酸化
    物であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記第1成分は四硫化ジペンタメチレン
    チウラムであることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記第2成分は、トリクロロシランなどの
    クロロシラン;有機クロロシラン、例えばビニル−トリ
    クロロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルジクロ
    ロシラン、ジメチルジクロロシランおよびメチルビニル
    ジクロロシラン;有機シランエステル、例えばメチルト
    リエトキシシランまたはメチルトリメトキシシラン、ビ
    ニルトリメトキシシラン、ビニル−トリス(2−メトキ
    シエトキシ)シランまたはビニルトリアセトキシシラ
    ン; あるいはシランのメタクリル、エポキシ、メルカ
    プト、アミノ誘導体から成るグループから選定されるシ
    ランであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記シランはビニル−トリス(2−メトキ
    シエトキシ)シランであることを特徴とする請求項8に
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記ポリマーは、45乃至80重量%の
    エチレン含有率と、100,000 乃至500,000 の範囲内の分
    子量と、1乃至10重量%の範囲内のジエン単量体含有
    率とを有するEPDMであることを特徴とする請求項1
    乃至9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】(a)少なくとも一種のビチューメンと
    移動性水素または自由電子を有する炭化水素分子鎖を有
    する少なくとも1つのポリマーとの溶融状態の実質的に
    均質な混合物を製造する段階であって、前記ポリマーは
    場合によっては予め溶媒の中に溶解され、この(a)段
    階においては溶融状態に保持された前記混合物中に、場
    合によってはポリマー溶液中に予め溶解された少なくと
    も一種のケイ素有機化合物のポリマーグラフト重合用お
    よび網状化用錯体の第1および第2前駆物質成分を加え
    る段階と、 (b)前記(a)段階において得られた溶融状態の生成
    物を、撹拌しながら、(a)段階で形成されたケイ素有
    機化合物の錯体のポリマー上のグラフト重合を生じるの
    に十分な時間、保持する段階と、 (c)所期の用途のために、(b)段階で得られたビチ
    ューメン−ポリマー化合物を熱間形成する段階と、 (d)ケイ素の錯体の加水分解によって、グラフト重合
    されたポリマーのインシチュ網状化を生じるに十分な時
    間、十分量の水と接触させて、前記の形成された化合物
    を冷却する段階とを含む請求項1乃至10のいずれかに
    記載の組成物の製造法。
  12. 【請求項12】前記ビチューメンとポリマーとの混合は
    150乃至230℃の範囲内の温度で実施されることを
    特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】冷却後に得られたビチューメン−ポリマ
    ー組成物は100℃以上の「ボール−リング」温度を有
    することを特徴とする歴青被覆の製造のための請求項1
    乃至12のいずれかに記載の組成物の応用。
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