JPH06233472A - 2次電池用充電アダプター - Google Patents
2次電池用充電アダプターInfo
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- JPH06233472A JPH06233472A JP29777592A JP29777592A JPH06233472A JP H06233472 A JPH06233472 A JP H06233472A JP 29777592 A JP29777592 A JP 29777592A JP 29777592 A JP29777592 A JP 29777592A JP H06233472 A JPH06233472 A JP H06233472A
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- battery
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- charger
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ni−Cd電池用充電器によるNi−水素電
池の充電が可能で、かつ、Ni−水素電池の異常昇温阻
止用回路を備えたアダプターを提供する。 【構成】 Ni−Cd電池用充電器1からの充電電流
を、充電用アダプター3を介してNi−水素電池22へ
供給する。該電池22内のサーミスタから得られる温度
に対応した信号をアダプター内の温度検出回路7へ供給
し、充電完了以前であっても電池の温度が限界値を越え
たときは、制御回路が−ΔV発生回路4を作動させて、
端子12の電圧を正常な充電完了時の電圧低下と同等の
ΔVだけ低下させる。充電器1は、この電圧低下を検知
して充電完了と判断し、充電器1内の充電電流遮断回路
を作動して充電動作を停止し、電池の昇温が阻止され
る。この昇温阻止機能が不良のときは、電池の温度が、
より高い第2の限界温度に達した時点でアダプター内の
スイッチ回路5が作動され、充電電流を遮断する。
池の充電が可能で、かつ、Ni−水素電池の異常昇温阻
止用回路を備えたアダプターを提供する。 【構成】 Ni−Cd電池用充電器1からの充電電流
を、充電用アダプター3を介してNi−水素電池22へ
供給する。該電池22内のサーミスタから得られる温度
に対応した信号をアダプター内の温度検出回路7へ供給
し、充電完了以前であっても電池の温度が限界値を越え
たときは、制御回路が−ΔV発生回路4を作動させて、
端子12の電圧を正常な充電完了時の電圧低下と同等の
ΔVだけ低下させる。充電器1は、この電圧低下を検知
して充電完了と判断し、充電器1内の充電電流遮断回路
を作動して充電動作を停止し、電池の昇温が阻止され
る。この昇温阻止機能が不良のときは、電池の温度が、
より高い第2の限界温度に達した時点でアダプター内の
スイッチ回路5が作動され、充電電流を遮断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの充電器を種類の
異なる複数の2次電池に対して適用可能とするための充
電アダプターに関する。
異なる複数の2次電池に対して適用可能とするための充
電アダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のNi−Cd電池等の2次電池を充
電する場合の特性について、図1を参照して説明する。
一般に充電器によりNi−Cd電池を充電した場合の電
池の電圧特性は、図における(イ)のような特性で表さ
れる。即ち、充電が進むにつれて電圧は増大するが、一
定のピーク値を示した後は次第に減少する傾向を有し、
このピーク値からおよそ100mVだけ低下した時点で
必要な充電が完了する(以下、この電圧低下分をΔVと
書く)。
電する場合の特性について、図1を参照して説明する。
一般に充電器によりNi−Cd電池を充電した場合の電
池の電圧特性は、図における(イ)のような特性で表さ
れる。即ち、充電が進むにつれて電圧は増大するが、一
定のピーク値を示した後は次第に減少する傾向を有し、
このピーク値からおよそ100mVだけ低下した時点で
必要な充電が完了する(以下、この電圧低下分をΔVと
書く)。
【0003】そこで、従来のNi−Cd電池用充電器
は、図2に示されるように、充電電圧がピーク値からΔ
Vだけ低下したことを検出する−ΔV検出器と充電電流
遮断回路とを内部に備えており、充電動作中に充電電圧
がピーク値からΔVだけ低下したことを−ΔV検出器に
より検出すると、その検出出力によって充電電流遮断回
路を動作させ自動的に充電動作を終了するようにしてい
る。
は、図2に示されるように、充電電圧がピーク値からΔ
Vだけ低下したことを検出する−ΔV検出器と充電電流
遮断回路とを内部に備えており、充電動作中に充電電圧
がピーク値からΔVだけ低下したことを−ΔV検出器に
より検出すると、その検出出力によって充電電流遮断回
路を動作させ自動的に充電動作を終了するようにしてい
る。
【0004】又、Ni−水素電池を充電する場合の電池
の電圧特性も、同様に図の(イ)のような特性になる
が、この電池の場合は、この外に、充電が進むにつれて
温度が上昇するという顕著な特性が現れる。この温度上
昇の程度は、外気温等の条件によりバラツキはあるが、
例えば、図の(ロ)に示されるような温度特性となって
現れる。この(ロ)の特性では、温度上昇の程度が大き
いために、充電電圧がピーク値に到達した後ΔV低下し
て充電を完了する以前に、ユーザーが一般に許容しうる
温度の上限値、例えば、70°Cを越えて電池温度が上
昇してしまう様子を表している。
の電圧特性も、同様に図の(イ)のような特性になる
が、この電池の場合は、この外に、充電が進むにつれて
温度が上昇するという顕著な特性が現れる。この温度上
昇の程度は、外気温等の条件によりバラツキはあるが、
例えば、図の(ロ)に示されるような温度特性となって
現れる。この(ロ)の特性では、温度上昇の程度が大き
いために、充電電圧がピーク値に到達した後ΔV低下し
て充電を完了する以前に、ユーザーが一般に許容しうる
温度の上限値、例えば、70°Cを越えて電池温度が上
昇してしまう様子を表している。
【0005】そして、このような高温状態となることを
回避するために、従来のNi−水素電池には、その内部
に温度検出用の素子、例えば、サーミスタが設けられる
と共に、外部にこのサーミスタからの検出信号をNi−
水素用充電器へ出力するための出力端子が設けられてお
り、又、Ni−水素電池用充電器には、前記のNi−C
d電池に設けられている−ΔV検出器と充電電流遮断回
路の外に、更に、Ni−水素電池内部のサーミスタから
の検出信号を受け入れる端子と、充電電流を遮断するた
めの手段とが設けられている。
回避するために、従来のNi−水素電池には、その内部
に温度検出用の素子、例えば、サーミスタが設けられる
と共に、外部にこのサーミスタからの検出信号をNi−
水素用充電器へ出力するための出力端子が設けられてお
り、又、Ni−水素電池用充電器には、前記のNi−C
d電池に設けられている−ΔV検出器と充電電流遮断回
路の外に、更に、Ni−水素電池内部のサーミスタから
の検出信号を受け入れる端子と、充電電流を遮断するた
めの手段とが設けられている。
【0006】そして、この受け入れた検出信号の値が許
容しうる温度以上の高い温度に対応した値になったとき
には、充電がまだ完了していない状態であっても、該遮
断手段によって充電電流を強制的に遮断することによ
り、電池の温度上昇を阻止するようにしている。
容しうる温度以上の高い温度に対応した値になったとき
には、充電がまだ完了していない状態であっても、該遮
断手段によって充電電流を強制的に遮断することによ
り、電池の温度上昇を阻止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
Ni−水素電池用充電器は、Ni−Cd電池と異なり、
電池の温度が許容値を越えて高くなったときに充電動作
を停止するための特別の構造を必要とするため、従来の
Ni−Cd電池用充電器を、そのままNi−水素用充電
器として兼用することはできないという問題があった。
Ni−水素電池用充電器は、Ni−Cd電池と異なり、
電池の温度が許容値を越えて高くなったときに充電動作
を停止するための特別の構造を必要とするため、従来の
Ni−Cd電池用充電器を、そのままNi−水素用充電
器として兼用することはできないという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のNi−
Cd電池用充電器を、Ni−水素電池の充電にも用いる
ことができるようにするための充電用アダプターを提供
することにより、前記の問題点を解決するものであり、
該アダプターは、Ni−Cd電池用充電器からの充電電
流を入力するための電流入力端子と、Ni−水素電池へ
充電電流を供給するための電流供給端子と、Ni−水素
電池の充電動作時における該電池の最大電圧と充電完了
時における該電池の電圧との差電圧ΔV以上の電圧低下
を強制的に前記電流入力端子に発生せしめる−ΔV発生
回路と、Ni−水素電池の温度に対応した検出信号を該
電池から入力するための検出信号入力端子とを備え、該
検出信号の値が所定範囲外のものとなったとき、−ΔV
発生回路が作動して電流入力端子に前記電圧低下を発生
せしめる点に特徴を有している。
Cd電池用充電器を、Ni−水素電池の充電にも用いる
ことができるようにするための充電用アダプターを提供
することにより、前記の問題点を解決するものであり、
該アダプターは、Ni−Cd電池用充電器からの充電電
流を入力するための電流入力端子と、Ni−水素電池へ
充電電流を供給するための電流供給端子と、Ni−水素
電池の充電動作時における該電池の最大電圧と充電完了
時における該電池の電圧との差電圧ΔV以上の電圧低下
を強制的に前記電流入力端子に発生せしめる−ΔV発生
回路と、Ni−水素電池の温度に対応した検出信号を該
電池から入力するための検出信号入力端子とを備え、該
検出信号の値が所定範囲外のものとなったとき、−ΔV
発生回路が作動して電流入力端子に前記電圧低下を発生
せしめる点に特徴を有している。
【0009】更に、本発明のじな用アダプター内の電流
入力端子から電流供給端子へ到る充電電流路にスイッチ
回路を設け、前記検出信号に基づいて該スイッチ回路を
オンオフ制御することにより、充電用アダプター内にお
いても充電電流を遮断可能としてもよい。
入力端子から電流供給端子へ到る充電電流路にスイッチ
回路を設け、前記検出信号に基づいて該スイッチ回路を
オンオフ制御することにより、充電用アダプター内にお
いても充電電流を遮断可能としてもよい。
【0010】
【作用】上記のように、Ni−水素電池から入力される
温度に対応した検出信号により−ΔV発生回路を制御す
るようにしているので、Ni−水素電池が許容範囲以上
の高温になったとき該検出信号により−ΔV発生回路を
作動させて前記電流入力たんし電圧低下を発生せしめ、
この発生した電圧低下を、Ni−Cd電池用充電器に内
蔵されている−ΔV検出器が検出することにより該充電
器内の電流遮断回路を働かせ、Ni−水素電池に対する
充電動作を停止させることができる。
温度に対応した検出信号により−ΔV発生回路を制御す
るようにしているので、Ni−水素電池が許容範囲以上
の高温になったとき該検出信号により−ΔV発生回路を
作動させて前記電流入力たんし電圧低下を発生せしめ、
この発生した電圧低下を、Ni−Cd電池用充電器に内
蔵されている−ΔV検出器が検出することにより該充電
器内の電流遮断回路を働かせ、Ni−水素電池に対する
充電動作を停止させることができる。
【0011】なお、電池の温度が許容範囲以上の高温に
なっても、何らかの理由により−ΔV発生回路あるいは
電流遮断回路が良好に作動せず、充電動作が停止されな
い場合が起きることも考えられるので、前記検出信号の
値が、−ΔV発生回路を作動させる温度よりも更に高い
温度に対応した特定の値になったとき、この検出信号に
基づいて前記のスイッチ回路が作動するような構成とし
てもよい。このようにすれば、前記の許容範囲の温度を
越えても充電動作が停止せず温度が上昇し続けていると
きには、極高温時には、該スイッチ回路の作動によりア
ダプター内で電流供給端子へ供給される充電電流を遮断
させることができ、高い安全性が得られる。
なっても、何らかの理由により−ΔV発生回路あるいは
電流遮断回路が良好に作動せず、充電動作が停止されな
い場合が起きることも考えられるので、前記検出信号の
値が、−ΔV発生回路を作動させる温度よりも更に高い
温度に対応した特定の値になったとき、この検出信号に
基づいて前記のスイッチ回路が作動するような構成とし
てもよい。このようにすれば、前記の許容範囲の温度を
越えても充電動作が停止せず温度が上昇し続けていると
きには、極高温時には、該スイッチ回路の作動によりア
ダプター内で電流供給端子へ供給される充電電流を遮断
させることができ、高い安全性が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図3は本発明の実施例の基本構
成を示すブロック図である。本発明の充電用アダプター
2は、この図においてブロック2で表され、入出力端子
12〜16と、−ΔV発生回路と、スイッチ回路5と、
制御回路6と、温度検出回路7とから構成される。この
アダプター内の信号の流れを説明すると、Ni−Cd電
池用充電器1からの充電電流が+極端子10、12を介
して入力され、これが−ΔV発生回路4、スイッチ回路
5、+極端子14、17を介してNi−水素電池3へ供
給される。
ながら詳細に説明する。図3は本発明の実施例の基本構
成を示すブロック図である。本発明の充電用アダプター
2は、この図においてブロック2で表され、入出力端子
12〜16と、−ΔV発生回路と、スイッチ回路5と、
制御回路6と、温度検出回路7とから構成される。この
アダプター内の信号の流れを説明すると、Ni−Cd電
池用充電器1からの充電電流が+極端子10、12を介
して入力され、これが−ΔV発生回路4、スイッチ回路
5、+極端子14、17を介してNi−水素電池3へ供
給される。
【0013】また、Ni−水素電池3の内部には温度検
出のためのサーミスタ9が設けられており、このサーミ
スタから得られる温度に対応した信号が、T端子19、
16を介してアダプター内の温度検出回路7へ供給され
る。温度検出回路7では、T端子から供給された信号に
基づいてNi−水素電池3の温度を検出し、この温度検
出出力は制御回路6へ供給される。制御回路6は、入力
された温度検出出力に基づいて−ΔV発生回路4を制御
するための制御信号20及びスイッチ回路5を制御する
ための制御信号21を生成し、充電動作の制御が行われ
ることになる。
出のためのサーミスタ9が設けられており、このサーミ
スタから得られる温度に対応した信号が、T端子19、
16を介してアダプター内の温度検出回路7へ供給され
る。温度検出回路7では、T端子から供給された信号に
基づいてNi−水素電池3の温度を検出し、この温度検
出出力は制御回路6へ供給される。制御回路6は、入力
された温度検出出力に基づいて−ΔV発生回路4を制御
するための制御信号20及びスイッチ回路5を制御する
ための制御信号21を生成し、充電動作の制御が行われ
ることになる。
【0014】この充電動作の制御は、具体的には次のよ
うに行われる。まず、Ni−水素電池3の温度が通常の
許容しうる範囲内にあるときは、−ΔV発生回路4及び
スイッチ回路5は作動せず、+極端子12から入力され
た充電電流は、そのまま+極端子14からNi−水素電
池3へ供給されて充電動作が実行される。
うに行われる。まず、Ni−水素電池3の温度が通常の
許容しうる範囲内にあるときは、−ΔV発生回路4及び
スイッチ回路5は作動せず、+極端子12から入力され
た充電電流は、そのまま+極端子14からNi−水素電
池3へ供給されて充電動作が実行される。
【0015】これに対し、Ni−水素電池3の温度が通
常の許容しうる限界温度、例えば、70°Cまで上昇す
ると、これが温度検出回路7において検出され、この温
度検出出力に基づいて制御回路6が制御信号20を生成
する。この制御信号20により−ΔV発生回路が作動し
て+極端子12がΔV以上の電圧低下、即ち、充電動作
が正常に実行された時における該電池の最大電圧と充電
完了時における該電池の電圧との差電圧ΔV以上の電圧
低下を生ずる。この結果、Ni−Cd電池用充電器内に
設けられている前述の−ΔV検出器は、この電圧低下を
検出して充電は完了したものと判断し該充電器内の電流
遮断回路を作動させるので充電電流が遮断され、前記限
界温度以上に温度が上昇するのが阻止される。
常の許容しうる限界温度、例えば、70°Cまで上昇す
ると、これが温度検出回路7において検出され、この温
度検出出力に基づいて制御回路6が制御信号20を生成
する。この制御信号20により−ΔV発生回路が作動し
て+極端子12がΔV以上の電圧低下、即ち、充電動作
が正常に実行された時における該電池の最大電圧と充電
完了時における該電池の電圧との差電圧ΔV以上の電圧
低下を生ずる。この結果、Ni−Cd電池用充電器内に
設けられている前述の−ΔV検出器は、この電圧低下を
検出して充電は完了したものと判断し該充電器内の電流
遮断回路を作動させるので充電電流が遮断され、前記限
界温度以上に温度が上昇するのが阻止される。
【0016】なお、電池の温度が前記の限界温度になっ
ても、何らかの原因によって、以上に説明したような−
ΔV発生回路の作動に基づく充電電流遮断動作が開始さ
れず、充電動作の続行により温度が限界温度を越えて更
に上昇し続けた場合には、温度が前記の限界温度よりも
更に高い第2の限界温度に到達した時点で、制御回路6
が温度検出回路7の検出出力に基づいて制御信号21を
発生し、この信号によってスイッチ回路5が作動するよ
うに構成されている。そして、このスイッチ回路5の作
動によりこの回路内を流れる充電電流が絶たれるため、
これ以上の温度上昇が阻止される。
ても、何らかの原因によって、以上に説明したような−
ΔV発生回路の作動に基づく充電電流遮断動作が開始さ
れず、充電動作の続行により温度が限界温度を越えて更
に上昇し続けた場合には、温度が前記の限界温度よりも
更に高い第2の限界温度に到達した時点で、制御回路6
が温度検出回路7の検出出力に基づいて制御信号21を
発生し、この信号によってスイッチ回路5が作動するよ
うに構成されている。そして、このスイッチ回路5の作
動によりこの回路内を流れる充電電流が絶たれるため、
これ以上の温度上昇が阻止される。
【0017】次に、以上に述べた充電用アダプターの具
体的回路構成の1例を、図4を用いて説明する。図に示
される本発明の充電アダプター3において、ブロック
4、5、6、及び7が、それぞれ図3に示した−ΔV発
生回路、スイッチ回路、制御回路、温度検出回路に対応
している。また、ブロック8は、スイッチ回路5の動作
を表示するための表示回路である。
体的回路構成の1例を、図4を用いて説明する。図に示
される本発明の充電アダプター3において、ブロック
4、5、6、及び7が、それぞれ図3に示した−ΔV発
生回路、スイッチ回路、制御回路、温度検出回路に対応
している。また、ブロック8は、スイッチ回路5の動作
を表示するための表示回路である。
【0018】以上のように構成される充電アダプターの
回路動作を、図5に示される信号波形を参照して説明す
ると、次の1〜14のようになる。 1. DC−IN端子(12、13)にNi−Cd電池
用充電器の充電出力端子からのDC出力(12ボルト/
1.2アンペアmax)を接続し、DC−OUT端子
(14、15)及びT端子16に、これから充電しよう
とするNi−水素電池の対応する端子を接続する。
回路動作を、図5に示される信号波形を参照して説明す
ると、次の1〜14のようになる。 1. DC−IN端子(12、13)にNi−Cd電池
用充電器の充電出力端子からのDC出力(12ボルト/
1.2アンペアmax)を接続し、DC−OUT端子
(14、15)及びT端子16に、これから充電しよう
とするNi−水素電池の対応する端子を接続する。
【0019】2. 当初はNi−水素電池の温度が低
く、該電池内のサーミスタの抵抗値も大きいため、抵抗
R3とサーミスタによって分割されるT端子の電位
(図5の図参照)も充分高くなっており、コンパレー
タCP1及びCP2のいずれも非反転入力端子(+端子
A、E)が反転入力端子(−端子B、F)よりも高いの
で、これらのコンパレータの出力側及びの電位(図
5の、図)はHighに保たれる。
く、該電池内のサーミスタの抵抗値も大きいため、抵抗
R3とサーミスタによって分割されるT端子の電位
(図5の図参照)も充分高くなっており、コンパレー
タCP1及びCP2のいずれも非反転入力端子(+端子
A、E)が反転入力端子(−端子B、F)よりも高いの
で、これらのコンパレータの出力側及びの電位(図
5の、図)はHighに保たれる。
【0020】3. このためCP1の出力はD1を経由
してQ6をONさせるので、−ΔV発生回路のQ1もO
Nする。一方、CP2の出力はQ7をONさせ、スイッ
チ回路(6)のQ2もONする。よって、DC−IN端
子に入力された充電電流は、Q1、Q2を経由してDC
−OUT端子からNi−水素電池へ供給される。 4. 充電動作が進んで電池が発熱すると、これに密着
したサーミスタの抵抗値が小さくなる。気温が通常の場
合や、電池が正常のときは、発熱も正常範囲にとどま
り、サーミスタの抵抗値も正常範囲以下にはならない
が、気温が異常に上昇したり、電池に異常が発生する
と、結果として、サーミスタの抵抗値の減少につなが
り、T端子の電位が正常範囲の下限値(図5の図のV
T1)よりも低くなる。
してQ6をONさせるので、−ΔV発生回路のQ1もO
Nする。一方、CP2の出力はQ7をONさせ、スイッ
チ回路(6)のQ2もONする。よって、DC−IN端
子に入力された充電電流は、Q1、Q2を経由してDC
−OUT端子からNi−水素電池へ供給される。 4. 充電動作が進んで電池が発熱すると、これに密着
したサーミスタの抵抗値が小さくなる。気温が通常の場
合や、電池が正常のときは、発熱も正常範囲にとどま
り、サーミスタの抵抗値も正常範囲以下にはならない
が、気温が異常に上昇したり、電池に異常が発生する
と、結果として、サーミスタの抵抗値の減少につなが
り、T端子の電位が正常範囲の下限値(図5の図のV
T1)よりも低くなる。
【0021】5. CP1の反転入力端子(−端子2)
レベルは、VT1に設定されているため、温度上昇によ
り非反転入力端子(+端子3)のレベルがこれより下が
ると、出力は、HighからLowへ反転する。(図
の時刻t1における電位変化参照) 6. この出力レベルの反転信号は、C3を通じてQ
3、Q4で構成される単安定マルチバイブレータのトリ
ガー入力として供給され、定常状態でONしていたQ4
を負のトリガーパルスによってOFFさせ、R12を通
じてQ3をONさせることにより、C5に充電されてい
た電荷がC5、R11の時定数で放電し、その後、R1
1を通してC5が逆充電されるようになる。
レベルは、VT1に設定されているため、温度上昇によ
り非反転入力端子(+端子3)のレベルがこれより下が
ると、出力は、HighからLowへ反転する。(図
の時刻t1における電位変化参照) 6. この出力レベルの反転信号は、C3を通じてQ
3、Q4で構成される単安定マルチバイブレータのトリ
ガー入力として供給され、定常状態でONしていたQ4
を負のトリガーパルスによってOFFさせ、R12を通
じてQ3をONさせることにより、C5に充電されてい
た電荷がC5、R11の時定数で放電し、その後、R1
1を通してC5が逆充電されるようになる。
【0022】7. C5の逆充電によりQ4のベース電
位が上昇し、やがてQ4がONすると同時にQ3がOF
Fして元の状態に戻る、という一連の単安定マルチバイ
ブレータ回路としての動作を行う。 8. Q4の出力は、Q5により反転されてD2を経由
し、Q6へ供給される。(、図) 9. 前記の5.でCP1の出力レベルがLowに反転
すると、結果としてQ4がOFFし、Q5がONするた
め、Q6のベース入力レベルはLowとなり、Q6がO
FFすることになる。(図)
位が上昇し、やがてQ4がONすると同時にQ3がOF
Fして元の状態に戻る、という一連の単安定マルチバイ
ブレータ回路としての動作を行う。 8. Q4の出力は、Q5により反転されてD2を経由
し、Q6へ供給される。(、図) 9. 前記の5.でCP1の出力レベルがLowに反転
すると、結果としてQ4がOFFし、Q5がONするた
め、Q6のベース入力レベルはLowとなり、Q6がO
FFすることになる。(図)
【0023】10.Q6のOFFによりQ1もOFFし
て、電池への充電電流がR1を経由することになるた
め、DC−IN端子の電位は充電電流とR1の積だけ上
昇する。(図の時刻t1でのVC1からVC2への変
化) 11.前記の7.でQ4がONして元に戻ると、Q5が
OFFして出力がHighレベルになるのでQ6が再び
ONし、Q1を導通させる。 12.Q1がONすると、DC−IN端子の電位が前記
10.と逆のレベルだけ降下する。(図の時刻t2で
のVC2からVC1への変化)これにより、擬似的に−
ΔVがDC−IN端子で発生したことになる。なお、−
ΔVのレベルは、R1の値で可変できる。
て、電池への充電電流がR1を経由することになるた
め、DC−IN端子の電位は充電電流とR1の積だけ上
昇する。(図の時刻t1でのVC1からVC2への変
化) 11.前記の7.でQ4がONして元に戻ると、Q5が
OFFして出力がHighレベルになるのでQ6が再び
ONし、Q1を導通させる。 12.Q1がONすると、DC−IN端子の電位が前記
10.と逆のレベルだけ降下する。(図の時刻t2で
のVC2からVC1への変化)これにより、擬似的に−
ΔVがDC−IN端子で発生したことになる。なお、−
ΔVのレベルは、R1の値で可変できる。
【0024】13.この−ΔVを充電器側が検知して充
電完了とみなし、充電動作を停止することにより、所期
の目的が達成される。 14.万一、充電器側が充電動作を停止しない場合、流
れ続ける充電電流によって電池の温度上昇が更に大きく
なり、T端子の電位が第2のレベル(図のVT2)に
達すると、CP2が反転してQ7がOFF、Q2もOF
Fとなる。これにより、DC−OUTへの充電電流の供
給は強制的に遮断される。表示回路(1)の発光ダイオ
ードD4は、この場合のアラームランプとして点灯す
る。
電完了とみなし、充電動作を停止することにより、所期
の目的が達成される。 14.万一、充電器側が充電動作を停止しない場合、流
れ続ける充電電流によって電池の温度上昇が更に大きく
なり、T端子の電位が第2のレベル(図のVT2)に
達すると、CP2が反転してQ7がOFF、Q2もOF
Fとなる。これにより、DC−OUTへの充電電流の供
給は強制的に遮断される。表示回路(1)の発光ダイオ
ードD4は、この場合のアラームランプとして点灯す
る。
【0025】なお、これらの回路を構成している素子の
具体的数値を例示すれば、次のようである。R2、R
7、R12、R13、R15、R16、R18、R2
0:5.1KΩ R1:0.3Ω, R3及びR4:3.1KΩ, R
5:6.2KΩ,R6:1K Ω, R8:10KΩ,
R9:300Ω, R10:10KΩ R11:51KΩ, R14:1KΩ, R17及びR
19:120Ω,R21:60Ω, C1:2.2μ
F, C2:22μF,C3:4.7μF, C4:1
00μF, C5;330μF,C6:100pF,こ
の場合、C5、R11により形成される放電時定数は、
約17秒となる。
具体的数値を例示すれば、次のようである。R2、R
7、R12、R13、R15、R16、R18、R2
0:5.1KΩ R1:0.3Ω, R3及びR4:3.1KΩ, R
5:6.2KΩ,R6:1K Ω, R8:10KΩ,
R9:300Ω, R10:10KΩ R11:51KΩ, R14:1KΩ, R17及びR
19:120Ω,R21:60Ω, C1:2.2μ
F, C2:22μF,C3:4.7μF, C4:1
00μF, C5;330μF,C6:100pF,こ
の場合、C5、R11により形成される放電時定数は、
約17秒となる。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
充電アダプターを用いることにより、従来のNi−Cd
電池用充電器であってもNi−水素電池を充電すること
ができるから、ユーザーが、使用する電池をNi−Cd
電池からNi−水素電池へ切り換えた場合に、新たにN
i−水素電池用充電器を求める必要が無く、経済的効果
が大きい。また、Ni−水素電池の温度の異常上昇に対
してもこれを阻止するための回路が2重に設けられてお
り、安全性が高い。
充電アダプターを用いることにより、従来のNi−Cd
電池用充電器であってもNi−水素電池を充電すること
ができるから、ユーザーが、使用する電池をNi−Cd
電池からNi−水素電池へ切り換えた場合に、新たにN
i−水素電池用充電器を求める必要が無く、経済的効果
が大きい。また、Ni−水素電池の温度の異常上昇に対
してもこれを阻止するための回路が2重に設けられてお
り、安全性が高い。
【図1】2次電池の充電特性を示す図である。
【図2】Ni−Cd電池と、その充電器を示す図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施例を示す図である。
【図4】同実施例における具体的回路構成を示す図であ
る。
る。
【図5】充電動作時の図4の回路上の各ポイント〜
の電圧変化を示す図である。
の電圧変化を示す図である。
1…Ni−Cd用充電器、 3…Ni−水素電池用充電
アダプター、4…−ΔV発生回路、 5…スイッチ回
路、 6…制御回路、7…温度検出回路、 8…表示回
路、 9…サーミスタ、10〜19及び26〜27…入
出力端子、 20及び21…制御信号、22…Ni−水
素電池、 CP1及びCP2…コンパレータ、
アダプター、4…−ΔV発生回路、 5…スイッチ回
路、 6…制御回路、7…温度検出回路、 8…表示回
路、 9…サーミスタ、10〜19及び26〜27…入
出力端子、 20及び21…制御信号、22…Ni−水
素電池、 CP1及びCP2…コンパレータ、
Claims (4)
- 【請求項1】 (a)充電器からの充電電流が入力され
る電流入力端子と、 (b)2次電池へ充電電流を供給するための電流供給端
子と、 (c)2次電池の充電動作時における該電池の最大電圧
と充電完了時における該電池の電圧との差電圧ΔV以上
の電圧低下を強制的に前記電流入力端子に発生せしめる
−ΔV発生回路と、 (d)前記電池からの検出信号が入力される検出信号入
力端子とを備えた2次電池用充電アダプターであって、 前記−ΔV発生回路は、前記検出信号の値が所定範囲外
のものとなったとき前記電圧低下を前記電流入力端子に
発生せしめるものであることを特徴とする2次電池用充
電アダプター。 - 【請求項2】 検出信号が、2次電池内の温度に対応し
た値を有するものであることを特徴とする請求項1記載
の2次電池用充電アダプター。 - 【請求項3】 電流入力端子へ入力される充電電流は、
Ni−Cd電池用充電器から入力される充電電流であ
り、かつ、電流供給端子から供給する充電電流によって
Ni−水素電池を充電することを特徴とする請求項1又
は2記載の2次電池用充電アダプター。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載の2次電池用充電アダ
プターにおいて、更にスイッチ回路を備え、前記検出信
号の値が第1の所定範囲外のものとなったとき−ΔV発
生回路によって前記電圧降下を発生せしめ、前記検出信
号の値が第2の所定範囲外のものとなったとき前記スイ
ッチ回路を動作させることによって前記電流供給端子へ
供給される充電電流を遮断するようにしたことを特徴と
する2次電池用充電アダプター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29777592A JPH06233472A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 2次電池用充電アダプター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29777592A JPH06233472A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 2次電池用充電アダプター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06233472A true JPH06233472A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=17851023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29777592A Withdrawn JPH06233472A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 2次電池用充電アダプター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06233472A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0750385A2 (en) * | 1995-05-29 | 1996-12-27 | Nec Corporation | Battery pack and charger assembly |
EP0811256A1 (en) * | 1995-01-09 | 1997-12-10 | Motorola, Inc. | Apparatus for simulating high battery temperature used in recharging lithium ion cells |
WO2001080396A1 (fr) * | 2000-04-13 | 2001-10-25 | Makita Corporation | Adaptateur pour chargeur de batterie |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP29777592A patent/JPH06233472A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0811256A1 (en) * | 1995-01-09 | 1997-12-10 | Motorola, Inc. | Apparatus for simulating high battery temperature used in recharging lithium ion cells |
EP0811256A4 (en) * | 1995-01-09 | 1999-02-03 | Motorola Inc | DEVICE SIMULATING A HIGH BATTERY TEMPERATURE USED FOR RECHARGING LITHIUM ION BATTERIES |
EP0750385A2 (en) * | 1995-05-29 | 1996-12-27 | Nec Corporation | Battery pack and charger assembly |
EP0750385A3 (en) * | 1995-05-29 | 1998-04-08 | Nec Corporation | Battery pack and charger assembly |
WO2001080396A1 (fr) * | 2000-04-13 | 2001-10-25 | Makita Corporation | Adaptateur pour chargeur de batterie |
JP3860035B2 (ja) * | 2000-04-13 | 2006-12-20 | 株式会社マキタ | 充電装置用のアダプタ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |