JPH0623081B2 - 軟体動物の抑制方法 - Google Patents

軟体動物の抑制方法

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JPH0623081B2
JPH0623081B2 JP63330762A JP33076288A JPH0623081B2 JP H0623081 B2 JPH0623081 B2 JP H0623081B2 JP 63330762 A JP63330762 A JP 63330762A JP 33076288 A JP33076288 A JP 33076288A JP H0623081 B2 JPH0623081 B2 JP H0623081B2
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    • C02F1/50Treatment of water, waste water, or sewage by addition or application of a germicide or by oligodynamic treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/74Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,3
    • A01N43/781,3-Thiazoles; Hydrogenated 1,3-thiazoles

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、海水性及び淡水性軟体動物による汚染を化学
化合物である2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチア
ゾールの使用により抑制するための方法に関する。
詳細には、本発明は、地下潅漑系、市営水処理設備、河
川の砂及び砂利操業、並びに原料水を利用する産業設
備、特に冷却系及び防火系、を汚染する軟体動物の抑制
に関する。更に詳細には、本発明は、淡水系の淡水性軟
体動物、特にコービキュラ(Corbicula)属(genus)のアジ
ア二枚貝(Asiatic clam){コービキュラ・フルミニア(C
orbicula fluminea)(以降、C.フルミニアと称するこ
とがある)が最も一般的}の種による汚染の抑制に関す
る。
汚染の問題は、給水設備系や冷却水系中の未成熟な軟体
動物の付着と成長及び水濃縮器系の濃縮管中の若い成熟
体の定住によって起こり、これらの系の操業性と安全性
に対して有害な影響をもたらす。地下燃料系において、
問題は、濃縮管、表面水熱交換器及び防火系の栓化に関
連する。原子力プラントにおいては、給水設備水系及び
緊急な反応冷却系の操業停止を含む、追加の封鎖状態の
問題が起こるかもしれない。
C.フルミニアにより脅かされる最も深刻なおそれに、
原子力発電所及び地下燃料発電所のその大汚染がある。
発電所において、生体の殻や二枚貝の死骸が蒸気濃縮器
及び給水設備系を汚染する。二枚貝は、これらの系に未
成熟体又は成熟体として水の流れで運ばれて入り、定住
し、成長し、繁殖し、操業を深刻に危うくさせ妨げる程
度まで水流を減少させるような数に蓄積する。{ゴス(G
oss)氏等著、「蒸気発電所におけるコービキュラの抑制
研究(Control studies for Corbicula on steam electr
ic generating plants)」ジェー・シー・ブリトン(J.C.
Britton)(版)、会報、第一回国際コービキュラ・シン
ポジウムFirst International Corbicula Symposium)、
テキサス・クリスチヤン大学研究基金、フオート・ウオ
ース、テキサス州、第139〜151頁(1979年)
参照} C.フルミニアは、原子力発電所において、特に危険な
大汚染種である。というのは、C.フルミニアが同時に
第一次系及び第二次(予備)系を汚染し、従って、安全
保証装置の運転を危うくするからである{ヘネガー(Hen
egar)氏等、「原子力発電所給水設備系の二枚貝汚染。
生物汚染の安全重要性を増大するかも知れない要因(Biv
alve Fouling of Nuclear Plant Service-Water Syste
m. Factors that may Intensify the Safety Consequen
ces of Biofouling)」NRC FIN B2463,N
UREG/CR−4070,PNL−5300,Vo
1.3 Div.ラジエーシヨン・プログラム・アンド
・アース・サイエンス(Radiation Programs and Earth
Sciences)、ニユクレア・レギユレトリー・リサーチ事
務局、合衆国ニユクレア・レギユレトリー委員会、ワシ
ントンD.C.、第51頁(1985年)参照}。主な
生物汚染事件は、アーカンソー州(アーカンソー・ニユ
クレアI)、ブラウンズ・フエリー、アラバマ州及びボ
ールドウイン、イリノイ州の原子力発電所で報告されて
いる(ヘネガー氏等、上掲)。このような事件により、
合衆国ニユクレア・レギユレトリー・エージエンシー
は、合衆国内の総ての電子力発電所に、その事業所及び
原料水源内のこの種(C.フルミニア)についての検査
及び報告を要求する広報を発行した{合衆国ニユクレア
・レギユレトリー・エージエンシー(USNRC)「安
全構成要素に対する冷却水の流れ破壊(Flow Blockage o
f Cooling Water to Safety Components)」広報No.
81−03、検査及び実施事務局、合衆国ニユクレア・
レギユレトリー委員会、ワシントンD.C.、第6頁
(1981年)参照}。これ及びその他のデータは、合
衆国内のC.フルミニアの知られている地理的範囲内の
32箇所の原子力発電所のうち、19箇所が既に様々な
程度の厳しさの侵入を報告し、そして他の11箇所が知
られている集団にごく接近しているということを示して
いる{カウンツCounts)氏「原子力施設におけるコービ
キュラ・フルミニアの分布(Distribution of Corbicula
fluminea at Nuclear Facilities)」NRC FIN
B8675,NUREG/CR−4233,Div.、
エンジニアリング、ニユクレア・リアクター・レギユレ
ーシヨン事務局、合衆国ニユクレア・レギユレトリー委
員会、ワシントンD.C.、第79頁(1985年)参
照}。従って、現在、C.フルミニアによる大汚染は、
原子力産業において危険と損害の多い問題をもたらして
いる。
合衆国内のC.フルミニアの知られている地理的範囲内
で、何百もの地下燃料発電所があり、その原料水系もま
たこの種による大汚染を受けやすい。原子力発電所と同
様、かかる大汚染は、損傷した設備の修理と交換に経費
のかかる操業停止を必要とすると同時に、二枚貝の侵入
を抑制するのに有効でないと一般に分かっている防汚設
備の高価でしばしば無駄な改造を必要とする。
産業界及び原子力発電所の給水設備系のC.フルミニア
による大汚染を減少させるために、多くの抑制方法論が
開発されてきつつあるが、完全に有効なものは立証され
ていない。
発電所並びに産業給水設備系及び補助水系のC.フルミ
ニアの大汚染の抑制は、主に塩素処理によっていた。こ
れらの系の吸い込み口の流れに運ばれた未成熟二枚貝を
殺すために、塩素の望ましい残留分は、連続適用につい
ては1リツトル当たり0.5〜1.0μg、又は100
〜150時間の期間については1リツトル当たり500
μgである{チエリー(Cherry)氏等、「バージニア州、
セルコ・プラントにおけるコービキユラ汚染及び抑制測
定(Corbicula fouling and control measures at the C
elco Plant,Virginia)」アム・マラコル・ブル(Am.Malac
ol.Bull.)特集号No.2、第69〜81頁(1986
年);マチス(Mattice)氏、「特にコービキユラでの淡
水大汚染及び抑制(Freshwater macrofouling and contr
ol with emphasis on Corbicula)」、コンデンサー大汚
染抑制テクノロジーのシンポジウム(Symposium on Cond
enser Macrofouling Control Technologies)、ザ・ステ
ート・オブ・ジ・アート(The State of the Art)、エレ
クトリツク・パワー・リサーチ・インステイテユート、
パロ・アルト、カリフオルニア州、4−1〜4−30
(1983年);及びシンクレア(Sinclair)氏等、「テ
ネシー州において紹介されたアジア・クラム(コービキ
ユラ)の更なる研究(Further Studies on the Introduc
ed Asiatic Clam(Corbicula)in Tennessee)」、テネシー
・ストリーム・ポリユーシヨン・コントロール・ボード
(Tennessee Stream Pollition Control Board)、テネシ
ー州公衆衛生局(Tennessee Department of Public Heal
th)、ナツシユビル、第76頁(1963年)}。
給水を水源に戻す系において、塩素処理は、一般に、2
4時間毎に2時間についてのみ、合衆国環境保護庁の規
則により許可されている{合衆国環境保護庁(USEP
A)、「清水法令下の廃液限度指針、前処理基準及び新
水源性能基準;スチーム電力発電地点の水源部門(Efflu
ent limitations guidelines,pretreatment standards
and new source performance standards under Clean W
ater Act;steam electric power generating point sou
rce category)」、40 CFR,125及び423部、
フエデラル・レジスター45(200):68328−
68337(1980年)参照}ので、C.フルミニア
大汚染を抑制するのに、たいして、有効でないことが証
明されている{ページ(Page)氏等「コービキユラによる
発電所給水設備系の生物汚染(Biofouling of power pla
nt service water systems by Corbicula)」アム・マラ
コル・ブル(Am.Malacol.Bull.)特集号 No.2、第4
1〜45頁(1986年)参照}。一層大量の塩素処理
はパイプの腐食を一層悪化させるかもしれない。そし
て、C.フルミニアは、これらの系の低流速領域の腐食
生成物及び沈泥の堆積している中に入り込むとき、それ
は、塩素処理の毒性効果から完全に絶縁されるようにな
る{ジヨンソン(Johnson)氏等、「原子力給水設備系の
コービキユラ汚染に及ぼす工学因子(Engineering facto
rs influencing Corbicula fouling in nuclear servic
e water systems)」アム・マラコル・ブル(Am.Malacol.B
ull.)特集号 No.2、第47〜52頁(1986
年)参照}。
C.フルミニアの抑制の有効性について、塩素以外の多
くの殺軟体動物剤を試験したが、これらの有効性または
実用性が証明されていない(マチス氏、上掲)。防汚塗
料、被覆及び徐放毒性ペレツトは、二枚貝を殺すのに有
効であるように思われるが(マチス氏、上掲)、しか
し、それらの相対的に短い半減期及び応用の難しさか
ら、現存の給水設備系の利用を可能にもしないし費用効
果的にもしない。
従って、産業及び発電所の原料水系において、C.フル
ミニアによる大汚染を抑制するための、環境的に安全
で、費用効果的であり、一層高い効力の殺軟体動物剤の
開発について大きな誘因がある。今日まで、発電所又は
その他の産業現場の原料水系のC.フルミニア大汚染の
抑制について完全に満足のいく、前記のような殺軟体動
物剤は判明していない。
C.フルミニア(アジア二枚貝)等の種を含む二枚貝軟
体動物の生態は、発電所の水系中で定着し、成長するの
に特に適している。アジア二枚貝は淡水系中で大量に見
いだされる。マツクマホン(McMahon)氏及びウイリアム
ズ(Williams)氏は、テキサス州のトリニテイー川(Trini
ty River)及びベンブルツク湖(Benbrook Lake)地域で1
平方メートル当たり1000の二枚貝の1集団を測定し
た{マツクホン氏等、「コービキユラ・フルミニア(マ
ラー(Muller))(ビバルビア(Bivalvia):コービキユラ
セア(Corbiculacea))の自然集団及び野に閉じ込められ
ている個体における成長速度、生存期間、生活環及び集
団変化形態の再評価(Areassessment of growth rate,li
fe span,life cycles and population dynamics in a n
atural population and field caged individuals of C
orbicula fluminea(Muller)(Bivalvia:Corbiculace
a))」、アム・マラコル・ブル(Am.Malacol.Bull.)特
集号 No.2、第151〜166頁(1986年)参
照}。発電所は大量の給水を必要とするので、大きな川
又は湖に接してある。水は用水路により給水源から引か
れる。二枚貝は、一個の二枚貝当たり数千個になりうる
幼生体の生産に好ましいこれらの用水路に見いだされ
る。幼生期及び小さな成熟体は、プラント中に岩屑の通
過を阻止するために使用されるスクリーンを通過するの
に充分小さい。次いで幼生体は、幼生体自身で、表面に
吸着足及び粘着性の足糸の付着糸により付着する。
一旦付着すると、未成熟体は成熟体に成長する。1〜3
カ月のうちに、未成熟体及び小さい成熟体は大きくな
り、その結果、濃縮管中に流されてきたとき、管中に入
り、その中で小粒子材料の蓄積を起こし得る。それによ
り、管を完全に詰まらせてしまう。このようにして、充
分な数の管が詰まるならば、その効率に重大な影響を与
える程度まで、濃縮管からの水の流れが減少し、それに
より、工場を操業停止にし、堆積した殻やその他の残骸
の手作業による除去を余儀なくされる。
二枚貝は、濃縮管中で成長しないが、しかし、給水、特
に、スクリーニングに続く湾からの流れにより濃縮管中
に運ばれる。給水設備系に運ばれた未成熟の二枚貝は、
その場で成長し、そして、かかる給水設備系は、そこで
成長した成熟体と流れにより運ばれてきた成熟体との両
方により、詰まってしまうであろう。従って、汚染の抑
制は、成熟二枚貝、未成熟二枚貝を殺すことにより、又
は、表面に未成熟体の付着を防止することにより達成で
きるであろう。
本発明の化学化合物、2−(チオシアノメチルチオ)ベ
ンゾチアゾール(TCMTB)は、驚いたことに、成熟
体及び未成熟体の双方に対して殺軟体動物剤であるこ
と、及び、表面に対する幼生体の付着を防止することが
見いだされた。TCMTBは、細菌、菌類及び藻類等の
単純微生物の抑制のための使用の歴史は長い(米国特許
第3,463,785号明細書及び第3,520,97
6号明細書)が、これら該単純微生物は、軟体動物と違
って、複雑な巨大な無脊椎動物ではない。
2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールの使用
がコービキユラ属の未成熟及び成熟軟体動物の生存を減
少させることが見いだされた。更に、軟体動物の幼生期
の、表面に対してくっつく能力を、該薬品の存在下で損
なうことが見いだされた。
軟体動物による汚染を抑制するのに必要なTCMTBの
有効量は、当業界の熟達者により容易に決定できる。水
百万部当たり0.5〜500部の化合物の量が特に好ま
しい。
用水路に入って来る水又は湾の水への有効量の2−(チ
オシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールの添加は、軟体
動物が定住し成熟軟体動物に成長する前に、幼生体を殺
し、それにより、内部水系の構造部分の成長に続く遮断
をもたらす軟体動物の侵入を抑制させうる。処理率の拡
大により、成熟軟体動物の絶滅が達成され、成熟体によ
る汚染の問題を根絶する。追加される特徴に、水系の内
部表面に付着する幼生体の数の減少であり、続く成熟体
への成長を避けることがある。
TCMTBは、発電所に見られるような水系の処理に適
している。というのは、TCMTBは低濃度で使用で
き、処理工程中に消散させることができるからである。
従って、水の収容体に戻る水を汚染することは考えられ
ない。
次の実施例は本発明の実施態様であり、本発明の範囲と
精神を限定するものとして認識すべきでない。
実施例 討論 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(TC
MTB)の有効性を、アジア二枚貝(C.フルミニア)
の未成熟体及び成熟体を使用する実験室的実験で証明し
た。TCMTBを、適当な溶媒の30%溶液(活性成分
基準)として試験した。
未成熟体:材料及び方法 TCMTBの未成熟C.フルミニアに対する毒性の静的
試験のために、テキサス州、アーリントン市近くのトリ
ニテイー川のクリヤー・フオークから子持ち成熟体を採
集し、直ちに実験室に戻った。戻るとすぐに、選んだ成
熟体をガラス製培養皿の中の1リツトルの脱塩素化した
水道水中に入れ、現場の水の温度に調節されている定温
器中で一夜保持した。翌朝、成熟体を培養皿から取り出
し、そして総て放卵させた。生育できる未成熟二枚貝
(殻の長さ約2mm)を一つ一つ採集し、20mlの脱塩素
化したアーリントン市の水道水の入ったガラス製ペトリ
皿に移した。25未成熟体を、産生試験各濃度の三個の
複製皿の各々に入れた。25未成熟体を入れそして殺軟
体動物剤の入っていない、三個の対照皿も用意した。試
験目的のために、20mlの希釈液が未成熟体の入ったペ
トリ皿に加えられたとき、40mlの液体中にTCMTB
の最終濃度が1、2及び4ppmとなるように、TCMT
Bを脱塩素化した水道水で希釈した。対照皿にはアーリ
ントン湖の水道水の別の20mlアリコットを入れた。総
ての皿を、必要なとき、pH7に調節した。皿に蓋をし、
24℃の定常室温に保った。未成熟体の生存性につい
て、最初の24時間は2時間毎に、次の48時間は6時
間間隔で、そしてその後は100%死亡率が達成される
まで12時間毎、又は7日間観察した。生存性は、30
倍顕微鏡で心臓拍動、繊毛活性の観察により、そして、
足活性の高レベルの維持により決定した。これらの性質
を示さず、細いラクダの毛のブラシで触っても反応しな
い未成熟体を皿から取り出し、死骸として数えた。
75被験未成熟を基礎にした間隔で、死亡率数を記録し
た。
成熟体:材料及び方法 テキサス州のトリニテイー川のクリヤー・フオークから
成熟体二枚貝を採集し、直ちに実験室に運んだ。実験前
に、2日間、脱塩素化したテキサス州アーリントン市の
水道水に対して、成熟体を順化させた。試験するTCM
TBの各濃度及びTCMTBを含有しない対照につい
て、プラスチツク製貯蔵タンクに18リツトルずつの溶
液中に、各々25成熟体の3組を入れ、24℃に保持し
た。自然の生育地に見られる寸法範囲のC.フルミニア
(5〜35mmの殻の長さ)を用意するため、実験用成熟
体を選択した。実験中定常的な曝気の条件にタンクを維
持し、溶液を4日毎に取り替えた。周期的に、総ての二
枚貝を、貝殻の間に先の尖っていない針の侵入に対する
抵抗性を調べることにより、そして、必要なら、無理や
り貝殻を開け、心臓拍動の検査により、生存性について
調べた。数種類の濃度の試験薬品にさらされたとき、成
熟体が堅くその貝殻を閉じた場合、該薬品と軟体動物の
体との連続的な接触を保持するために、貝殻の間にプラ
スチツク製タブを挿入することにより、該貝殻を人工的
に開けたままにする準備を行った。このような生物体を
「口を開けた成熟体(gaping adults)」と呼んだ。75
成熟体の総てを、各種濃度のTCMTB、及び未処理対
照タンクにさらした。
実験結果 次は、アジア二枚貝(C.フルミニア)に対するTCM
TBの毒性試験から得られた結果の概要である。
結果の検討 未成熟体は、成熟体二枚貝よりも処理の増加したレベル
に応じてより反応を示した。明らかに、データは、TC
MTBがアジア二枚貝コービキユラ(Corbicula)を適切
な時間内に幼生期及び成熟期双方とも殺しうることを示
す。更に、口を開けた成熟体と比較して、通常の成熟体
の死亡に対して同様の時間であることは、TCMTB
が、処理薬品に対する露出を避けるために二枚貝がその
貝殻をぴったりと閉じさせる刺激剤でないことを示す。
90%を超える未成熟体は、実験された実験皿の表面に
付着しなかった。
本発明をその特定の実施態様に関して記載したが、本発
明の他の形態又は変更は当業界の熟達者に対して明らか
である。本発明の範囲内でかかる形態又は変更の総て
が、特許請求の範囲で保護されると解釈すべきである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コービキュラ(Corbicula)属のアジア二枚
    貝による汚染を抑制するのに有効な量の2−(チオシア
    ノメチルチオ)ベンゾチアゾールを、原子力発電所又は
    地下燃料発電所の一部を形成する水性系に添加すること
    からなる、当該水性系の前記アジア二枚貝による汚染の
    抑制方法。
  2. 【請求項2】前記アジア二枚貝が成熟体である請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記アジア二枚貝が未成熟体である請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記水性系が冷却水系の水性系である請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】表面にコービキュラ(Corbicula)属の未成
    熟アジア二枚貝の付着を防止するのに有効な量の2−
    (チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールを、水性系
    に添加することからなる、当該水性系の前記アジア二枚
    貝による汚染の抑制方法。
  6. 【請求項6】前記水性系が冷却水系の水性系である請求
    項5に記載の方法。
JP63330762A 1988-01-13 1988-12-27 軟体動物の抑制方法 Expired - Lifetime JPH0623081B2 (ja)

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AU (1) AU611514B2 (ja)
CA (1) CA1299096C (ja)
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