JPH06230715A - 知育玩具及び排泄訓練補助装置 - Google Patents

知育玩具及び排泄訓練補助装置

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JPH06230715A
JPH06230715A JP36030692A JP36030692A JPH06230715A JP H06230715 A JPH06230715 A JP H06230715A JP 36030692 A JP36030692 A JP 36030692A JP 36030692 A JP36030692 A JP 36030692A JP H06230715 A JPH06230715 A JP H06230715A
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child
sheet
toilet
training
excretion
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J Patz Lawrence
ジェイ パッツ ローレンス
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SAMANSA BERU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】子供が最早おむつを使う必要がないように排泄
訓練を行なうのに際し、尿によって溶けるシート26を
用いることによって、トイレ50、80を使うことに対
して子供に興味を抱かせるようにすると共に、排泄結果
を表20に記録して子供の訓練意欲を高揚させて排泄訓
練のスピードアップを図る。 【構成】装飾模様36の付された、尿と接触すると溶け
る形の複数のシート26と、子供の排泄結果を記録する
表20と、大人のために作成された排泄訓練指導書46
を用いて知育玩具1を構成する。トイレ50の便器中5
2に該シート26を置く際に、該便器52中に排泄に先
だって乾いた領域54を形成し得るように受け治具56
を使用しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小さな子供に排泄訓練
を施すために用いる知育玩具及び排泄訓練補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】子供に排泄訓練を施すことは長年新しい
世代の親にとっての関心事であった。しかし、小さな子
供に、最早その子供がおむつを使う必要がないように排
泄訓練を行う過程は、子供及びその親等の両者にとって
極めて大変で、挫折に満ちたものであった。一般的には
子供は大人がトイレを使用するのを見て排泄訓練の手解
きを受けていた。また、実際に排泄訓練を行なう際に
は、通常大人が使用するトイレに適合する子供用おまる
や子供用シートを使用することもある。従来、子供に排
泄訓練を施すのに種々の方法が導入されている。こうい
った排泄訓練の為の手段として、例えば15分毎に5分
づつ等の、所定の時間毎に所定の時間づつ子供をトイレ
又はおまるに連れていき、そこで上手に排泄出来たらそ
の子供を褒めるようにしたり、或いは、顔を赤らめた
り、ぶうぶう不平を言ったり、緊張したりして、子供の
腸が動くことによる警告信号を感じ取り、該警告信号を
感じ取ったところで親が子供をおまるに座らせるように
する方法等が知られている。(なお、以下においてはト
イレとおまるは互換性のある呼称として記述する。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こういった
排泄訓練は、短くても数日間乃至数週間、通常は数ヶ月
という長期に亙ってこれを続けなければならないもので
あるために、その間に子供は、彼らにとってつまらない
ものであるオマルに座るために他の玩具や遊びから引き
離されることに不満を抱き、ついにはこういった訓練に
興味を示さなくなってしまう。そこで、子供の興味を失
わないために、水に浮かぶオモチャをトイレに浮かべ
て、子供を楽しませるようにした方法がある。しかし、
これ等のオモチャは尿や排泄物と接触するものであると
ころから衛生的に問題があり、また、当該尿や排泄物を
水に流すときには、それに先立ちこれ等のオモチャをい
ちいち取り除く必要があるために、非常に不便である。
そこで本発明の目的は、上記事情に鑑み、排泄にあたっ
てトイレを使用することに関して子供の興味を刺激する
に必要なあらゆる要素を含んだ、新らしいかつ有用な排
泄訓練システムを提供するものである。また、本発明の
目的は無毒で生物学的に分解し得る材料で構成された、
装飾模様の付されたシートを提供するものである。尚、
該シートは子供がその上に排尿すると溶解し、消散する
ものである。また、本発明の目的は1冊の本に内在する
排泄にあたって子供のトイレの使用を促す為に必要なあ
らゆる要素を含んだ、新らしいかつ有用な排泄訓練シス
テムを提供するものである。更に、本発明の目的は、子
供がトイレで装飾模様の施されたシートを消散させるこ
とによってマジックを行なうことによってトイレを使用
することに関して子供の興味を捕らえることである。上
記目的を達成するために、排泄訓練システムは子供が排
泄にあたってトイレを使用することに興味を抱かせるよ
うに設けられる。本発明による排泄訓練システムは、大
別して尿との接触によって溶解する複数の紙状のシート
と、子供の排泄にあたって子供がトイレを使用したこと
を記録するための表と、如何にして子供に排泄訓練を行
なうかを示した指導書から構成されている。該指導書に
示された第一の指示は、トイレに前記複数のシートの内
の一枚を置くことである。これによって子供は該トイレ
で排尿し前記シートを消散させる。第二の指示は、前記
表に排尿にあたっての子供のトイレの使用を記録するこ
とである。これらの指示によって子供はトイレに排尿す
ることによって前記シートを消散させることが出来るの
で、子供は排泄にあたってトイレを使用することに興味
を抱くようになる。本発明の好適な実施例としての排泄
訓練システムは、複数の用紙からなる独立した一冊の本
の形を呈している。該複数の用紙は、尿との接触によっ
て溶解するに適した所定の大きさと所定の種類の素材で
形成された複数のシートと、指導書と、表で形成された
複数の頁を構成している。1頁から分割自在である前記
複数のシートは取外し自在に一冊の本に綴じることが可
能である。該複数のシートはミシン目を入れることが出
来、またカッティングラインによって分割することが出
来る。前記シートには装飾模様が施されている。この装
飾模様はシートに印刷模様を形成することによって、ま
た関心を引くような形をシートに形成することによっ
て、またシートにおもしろい色を付けることによって施
される。子供に便器の中に排尿するように促す排泄訓練
装置は、好ましくは子供が排出するだけの尿と接触する
ことによって溶解する所定の大きさと、所定の素材で構
成されたシートと、該シートを便器の乾いた領域中に該
領域において該便器に排出される子供の尿と接触可能な
形で保持し得る受け部材から構成される。子供は尿によ
って該シートが溶解することで、次第に便器に排尿する
ようになる。こうして、子供はトイレで排尿し、シート
を消散させるというマジックを行なうことによって特殊
な感情をもつようになる。該シートは30ccの尿です
ばやく溶解する大きさに構成されていることが好まし
い。また該シートは50%以下のカルボキシルメチルセ
ルロースを有する素材から構成することも出来るが、好
ましくは該シートは80%のカルボキシルメチルセルロ
ースと20%の木材パルプにより構成されていることが
望まれる。更に該シートは子供がマジックが始まるまで
待つ必要がないように、約30ccの尿で2分以内に、
溶解させる、即ちより正確には該シートを消散させるこ
とが可能な大きさ及び形状を有するものであることが好
ましい。排尿するにあたって小さな子供にトイレを使用
するよう促すために、尿で溶けるシートと、指導書と、
少なくとも1つの発達過程表からなる排泄訓練システム
を使用する方法としては、先ず第一に、子供があたかも
マジックを行なうことによって消散させることが可能
な、模様の付いた尿によって溶けるシートを選ばせるこ
とである。次に、トイレ中の乾いた場所に該シートを置
く。子供用のオマルでは便器の底部に置くことになる。
ここで、子供にトイレで排尿させ、子供と一緒にトイレ
の中で模様付きシートが消えるのを眺める。子供が排泄
訓練を始めたばかりである場合は、最初のステップとし
ては、子供がトイレに関連して抱いている恐れを取り払
うために、子供にトイレを使用することの意味や、トイ
レの機能を教える。更に大人は子供にトイレで排尿させ
るに先だって、模様付きシートは尿と接触すると溶解す
ることを説明する。これによって子供は該模様付きシー
ト上に排尿することに興味を抱くようになる。子供がト
イレで排尿出来たら、大人は子供を褒めてやる。排泄訓
練の最終ステップは、前記表に排泄訓練の発達過程を記
録することである。なお、液体に溶解し得る紙の形状を
した素材は最初米国政府によってスパイ行為を行なう際
に使用されたものである。また、この種の素材は溶接の
際にも使用されるものである。上記した本発明の目的は
後で述べる実施例を添付の図面と共に参照することによ
ってたやすく理解し、評価出来るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、子供の排
泄訓練に用いられる知育玩具(1)において、尿と接触
すると溶ける形の複数のシート(26)を有するように
構成される。また、本発明は、子供の排泄訓練に用いら
れる排泄訓練補助装置(26、56)において、子供が
排出する分に対応した量の尿と接触すると溶ける形の所
定の大きさと所定の種類の材料からなるシート(26)
を有し、前記シート(26)を便器(52)における乾
いた領域(54)中に、該領域(54)において該便器
(52)に排出される尿と接触し得る形で保持する受け
治具(56)を設けて構成される。なお、( )内の番
号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的なも
のであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束さ
れるものではない。以下の作用の欄についても同様であ
る。
【0005】
【作用】上記した構成により、知育玩具(1)は、子供
が排出する分の量の尿と接触すると尿中の水分と親和し
て溶けるように作用する。また排泄訓練補助装置(2
6、56)は、尿と接触すると溶ける形のシート(2
6)をトイレ(50)の便器(52)中に置く際に該便
器(52)に乾いた領域(54)を形成し得るように作
用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による知育玩具に用いられる記
録表の一例を正面から見た図、図2は本発明による知育
玩具における複数のシートからなる頁の一例を正面から
見た図、図3は本発明による知育玩具の一実施例を示す
図、図4は本発明による知育玩具における指導書の一例
を示す図、図5はトイレを側面から見た透視図、図6は
本発明による知育玩具における受取治具の一例を収容し
た状態のトイレを示す、図5のVI−VI-VI線部分断面
図、図7は図6に示す受取治具の別の例を示す上面図、
図8は図7に示す受取治具を側面から見た斜視図、図9
は図6に示す受取治具の更に別の例を示す図、図10は
子供用おまる椅子の一例を正面から見た図である。
【0007】知育玩具1は、図1乃至図4に示すよう
に、絵本10としてパッケージされた状態を呈してお
り、絵本10は、子供が排泄の為にトイレを使用したと
いう発達過程を記録する、少なくとも1枚の表20と、
少なくとも1枚のシート26或いは、複数のシート26
に分割することが出来る1枚の頁28を有している。ま
た、絵本10は大人のための指導書46を有しており、
前記表20及びシート26又は該シート26が構成して
いる頁28と該指導書46によって、絵本10は、子供
の排泄訓練に用いるシステムとして、これが展示及び販
売促進に有効な外観状態に形成されている。即ち絵本1
0は、例えば、図3に示すように、図2に示した前記頁
28を構成している複数のシート26と、図1に示す表
20と、図4に示す指導書46を有しており、絵本10
は、これ等シート26が構成している頁28と表20と
指導書46が、これらを構成する図3に示す複数の用紙
12が綴じ部14で一体に綴じ付けられる形で背16を
形成している。
【0008】頁28を構成しているシート26は、図2
に示すように、互いに引き離され得る形で分離自在にな
っている。即ち、頁28にはミシン目32又はカッティ
ングライン34が、各シート26相互間に配置する形で
設けられており、該ミシン目32又はカッティングライ
ン34によって、各々のシート26は簡単に分離され得
るようになっている。各シート26は、紙状を呈してお
り、また、シート26には、水溶性或いは油性のインク
を用いて、凸版或いはドライオフセット等により印刷が
施されている。実施例においては、各シート26上には
図2に示すような装飾模様36が印刷されており、これ
等の装飾模様36は、先に述べたように水溶性インク或
いは油性のインクのいずれによって印刷されても差し支
えないが、好ましくは油性インクが用いられる。
【0009】また、シート26は、子供に興味を抱かせ
るような形状乃至色彩に形成されていて良く、例えば、
該シート26に印刷される装飾模様36は、図2に示す
ように、ボート37、猫38、鍵39、ウサギ40、魚
41、アヒル42、豚43、木44、蝋燭45、その他
同様のものにより構成されている。なお、シート26に
装飾模様36を施すのにインクを多用すればするほど、
子供の排泄訓練道具としてのシート26は役立たないこ
とがわかっている。また、各シート26は、特に、尿と
の接触によって溶けるものであり、シート26は、50
%のカルボキシルメチルセルロースと木材パルプにより
構成されている。より好ましくは、シート26は80%
のカルボキシルメチルセルロースと20%の木材パルプ
により構成されており、シート26は特に、小さな子供
が排出する分の量の尿と接触したときに溶ける形の、所
定の大きさと種類の材料により構成されている。なお、
シート26は無毒で、生物学的に分解し得る材料により
構成されている。
【0010】小さな子供は、平均して30ccの尿を出す
ことがわかっており、故に、好ましいシート26として
は、約2×2インチ平方の大きさの材料が用いられる。
この約2×2インチ平方という大きさは、子供が排出す
るだけの量の尿によって、シート26を2分以内に消散
或いは溶かすことが出来るものである。これによって、
子供が模様付きのシート26が消える以前に、該シート
26に対する彼らの興味を失ってしまうことはない。な
お、シート26は、さらにこれに多量のインクがその装
飾模様付けのために用いられている場合には、該シート
26の消散の為に、さらに多い量の尿にもっと多くの時
間浸しておくことが必要になる。従って、シート26に
施される装飾模様36の全部が着色されている場合に
は、それに比例させる形で、シート26の大きさをもっ
と小さく形成して、これによって、該模様36の全部が
着色されたシート26は、先に述べたシート26と同じ
時間で消散するように設定される。
【0011】また、知育玩具1の絵本10を構成してい
る表20は、図1に示すように、子供がトイレの便器に
排泄することに関する発達過程を記録するためのもので
あり、表20はまた、子供に、上手に出来た日には笑っ
た顔22がもらえるという刺激を与えることが出来るも
のである。即ち表20は、これに排泄訓練の発達過程を
記録し続けることによって、子供と大人の両方にとって
有益であるように構成されているものである。なお、表
20には、子供が通常排尿する1日の時間と、その子供
が排尿する前に出すサインや信号と、1日に排尿する回
数と、どこで排出したかを記録し得る形の、別の種類の
表もある。こういった表20はさらに子供の排泄訓練意
欲を高揚させて、これによって排泄訓練のスピードアッ
プを図ることが出来るようになっている。また、このよ
うな種類の表に子供の排泄習慣を記録することによっ
て、大人は、子供にアクシデントが生じる以前にその子
供をおまるに座らせることが出来る。
【0012】なお、指導書46は、図4に示すように、
知育玩具1を構成している表20とシート26を使用す
る際に用いられるようになっており、即ち指導書46は
表20とシート26を用いて、如何にして子供に排泄訓
練を行うかの方法を、大人に指針するためのものであ
る。指導書46には、第1の指針として、頁28から1
枚のシート26を取外し、そして該シート26を、例え
ば図5に示すトイレの中に置くということが指示されて
いる。指導書46は、また、子供がトイレに尿を排出す
ることは、その子供がシート26を溶解させて、消散さ
せるものであるということを、大人に説明する為の役目
を果たしており、即ち、子供の興味を獲得するために大
人は、子供に、これは装飾模様36付きのシート26を
消すというマジックをその子供が行うことなんだ、とい
うことを説明することが出来るように指針されている。
【0013】さらに、指導書46には、まず第1に、シ
ート26は、トイレ50の便器52の中における乾いた
部分にセットしなければならないことが指示されてい
る。子供が、図10に示すように、子供用おまる椅子8
0で排泄訓練を行う場合には、その子供がおまる便器1
52に排出するまで、該おまる便器152には乾いた面
が保持されていなければならないことは明白である。そ
こで、シート26は、子供用おまる椅子80のおまる便
器152における乾いた部分である底面154上におか
れ、その状態で排泄訓練が行われる。同様に、乾いた底
面154を有するおまる便器152を持つ排泄訓練補助
装置を図5に示すトイレ50に置くことも簡単に出来
る。
【0014】即ち、図5に示すようなトイレ50で子供
が排泄訓練せんとするような場合には、図6に示すよう
な受け治具56が用いられ、該受け治具56によってシ
ート26は、トイレ便器52における乾いた領域中に保
持され得るようになっている。また、受け治具56は、
シート26を子供の尿と接触し得る位置に配置させるこ
とが出来るように構成されている。受け治具56は、例
えば図6又は図8に示すようにシート26が便器52中
の乾いた領域中に浮いた状態が保持され得る形であれば
どんな形状のものでも良い。
【0015】即ち、図6は、トイレ50の便器52にお
ける乾いた面54の最も簡単な構成を示している。図6
又は図8に示す受け治具56の各々には、乾いた面54
が、尿と接触し得る位置に配設されており、そして、受
け治具56には、配置固定手段58が、トイレ50にお
いて該受け治具56を子供が座らされるに対応した形で
設定された位置に保持し得る形で設けられている。例え
ば図6に示す例では、受け治具56は、トイレ50の水
位60より上部に配置された乾いた面54と、子供の尿
と接触し得る位置に該受け治具56を保持するに用いら
れる配置固定手段58を有している。
【0016】図7及び図8には別の実施例による受け治
具56が示されている。該受け治具56は配置固定手段
58を有しており、該受け治具56を便器52の縁63
に連結し得る形で設けられており、これによって、図7
及び図8に示す受け治具56の乾いた面54が、子供の
尿と接触し得る位置に配置されるようになっている。図
9には、受け治具56の更に別の実施例が示されてお
り、この種の受け治具56には配置固定手段58が、便
器52の縁63に該受け治具56を連結させ得る形で設
けられている。これによって、乾いた面54は、子供の
排泄物である尿と接触し得る位置に配置される。なお、
受け治具56の全ての詳細について記載することは省略
するが、受け治具56は、図示された以外のものによっ
て構成されていても差し支えない。
【0017】知育玩具1は以上のような構成を有してい
るので、該知育玩具1を用いて子供に排泄訓練を行わせ
るには、以下のステップによる。即ちこの排泄訓練は、
小さな子供に、彼の排泄の為にトイレ50を使用するよ
うに促すためのものである。そこで、子供が排泄訓練を
行う最初の時、即ち大人が子供をトイレに導くべき初歩
段階が訪れたなら、まず大人は子供をトイレに連れて行
きトイレ50の機能について教え、これによって子供
に、トイレ50に対して恐れを抱くことなくここに排出
させ、水で流すようにする。なお、このステップは、本
発明による知育玩具1を用いて排泄訓練を開始した後に
は、いちいち必要とされない。
【0018】そして次に、子供に、装飾模様が付された
尿で溶けるシート26を1枚選ばせる。さらに次のステ
ップは、こうして選ばれたシート26を、トイレ50の
乾いた部分におくことであり、この際、必要であれば、
受け治具56を用いて、これによって、シート26をト
イレ50における乾いた領域中に配置させることが容易
に出来る。そして、もしこの機会が子供にとっての初め
ての排泄訓練の試みである場合には、大人は、装飾模様
36付きのシート26は尿と接触すると溶けるものであ
るということをその子供に説明する。すると子供は、装
飾模様36付きのシート26に向けて排尿することに興
味を抱くことになる。そこで次に、子供にトイレで排尿
させると、該シート26は排泄訓練をしている子供によ
って今排出された尿中の水分と親和して速やかにこれを
溶解する形で、その外観形状が消散される。そこで、大
人と子供は一緒に、トイレ50の中において装飾模様3
6付きのシート26が溶けてなくなる、という僅かの時
間中に起こる過程を逐一眺める。
【0019】そこで、大人は、子供がシート26を溶か
したことと、トイレ50を使用したということについ
て、その子供を褒める。これによって子供は、彼がトイ
レ50に排尿したことによってシート26を消すという
マジックを行うことが出来たという特殊性を感じ取る。
そして、最後のステップとして大人は子供の排泄訓練に
おける発達過程を表20上に記録する。上述した一連の
プロセスを、約2時間毎等の所定の時間毎に、或いは、
子供がトイレ50を使いたがる兆候を見せる毎に、繰返
し行う。すると、子供は、シート26を選択して、これ
をトイレ50における乾いた部分においてから該シート
26に向けて排尿することによってこれを消すというマ
ジックを行うということに、彼の興味を喚起されて、こ
の一連のプロセスを自ら積極的に行うようになる。こう
して、子供は、大人に何等強制されることなく彼自身の
選択に依って、トイレ50で排尿してマジックを演じる
ことを繰返すうちに、次第にトイレ50で排尿すること
を体得していく。この発達過程を大人が表20の上下方
向に分割された領域20a中にそれぞれ記録していくこ
とによって(表20は、図1横方向に各曜日に対応して
7つに分割されており、更に各曜日について上下方向に
5つの分割された記録のための領域20a(合計35
個)を有している。)、大人は、子供の排泄リズムを知
り、子供にアクシデントが生じる(即ちトイレ50以外
の箇所で排泄する)以前に、その子供に排泄を促すこと
が出来る。これと共に、このような表20は、子供の訓
練意欲を高揚させて、これによって排泄訓練のスピード
アップを図ることが出来る。なお、上述した実施例にお
いては、排泄訓練をトイレ50で行う例について述べた
が、トイレ50における訓練に先立ち、図10に示した
ような子供用おまる椅子80や或いはその他のおまる等
の便器を用いて、上述したと全く同様に排泄訓練を行っ
ても構わない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、子
供の排泄訓練に用いられる知育玩具1において、尿と接
触すると溶ける形の複数のシート26を有するように知
育玩具1を構成したので、知育玩具1は、子供が排出す
る分の量の尿と接触すると尿中の水分と親和して便器中
で溶ける。即ち、該シートは尿と接触すると速やかに溶
けるので、子供はトイレ50、80で排尿したことによ
ってシート26を消すというマジックを行なうことが出
来たという特殊性を感じとる。子供はこのことに興味を
換気されて、この一連のプロセスを自ら積極的に行なわ
せることが可能となる。即ち子供は大人に何ら強制され
ずに自分自身の選択によってトイレで排尿してマジック
を演じることを繰り返すうちに、次第にトイレ50で排
尿することを体得することが可能となる。更に、前記シ
ート26には装飾模様36が付されるように構成したの
で、子供の関心を該装飾模様36に向けさせることが出
来る。即ち、シート自体が子供の玩具の役割を果たし、
排泄訓練の最中でも子供の興味を失わせることはなく、
また後に便器中から取り除く必要のある水に浮かぶオモ
チャ等を使わずに済む。従って、子供にとって本来つま
らなく、従って興味を持てない排泄行為に不満を感じ、
これを忌避するのを防ぐことが可能となる。また、該シ
ートは種々の装飾模様を施し得るので、子供が飽きるこ
ともない。更に、その場合子供は排泄訓練を行なう毎に
どの模様の付されたシートを使用するか選択する自由を
持つので、積極的に排泄訓練を受ける意欲を高揚させる
ことが可能となり、排泄訓練のスピードアップにも貢献
する。さらに、前記知育玩具1には、子供の排泄の為に
トイレを使用したことを記録する表20と、該子供に排
泄訓練を施す大人の為の指導書46が設けられ、前記表
20と前記指導書46と前記複数のシート26とは、背
16に沿って綴じ付けられた、複数の用紙からなる1冊
の本を形成するように構成したので、子供が通常排尿す
る1日の時間と、その子供が排尿する前に出すサインや
信号と、1日に排尿する回数と、どこで排出したかを記
録することが可能となる。これによって大人は子供の排
泄のリズムを理解することが可能となる。また、前記知
育玩具1は1冊の本として形成することが出来るので、
展示及び販売促進に有効な外観状態を形成することが可
能となる。
【0021】また、子供の排泄訓練に用いられる排泄訓
練補助装置26、56において、子供が排出する分に対
応した量の尿と接触すると溶ける形の所定の大きさと所
定の種類の材料からなるシート26を有し、前記シート
26を便器52における乾いた領域54中に、該領域5
4において該便器52に排出される尿と接触し得る形で
保持する受け治具56を設けて構成したので、排泄訓練
補助装置26、56は、尿と接触すると溶ける形のシー
ト26をトイレ50の便器52中に置く際に該便器52
に乾いた領域54を形成することが出来る。即ち、該シ
ート26は子供が排尿するまで乾いた部分に置いておく
必要がある。しかし、通常の便器は最初から水が張って
あるので本発明による排泄訓練のための本来の目的を達
成することは不可能となり、子供用おまるでしか該排泄
訓練を行なうことが出来なくなる。しかしながら、受け
治具56を使用することによって、大人も使用する通常
の便器中に乾いた領域を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による知育玩具に用いられる記録表の一
例を正面から見た図である。
【図2】本発明による知育玩具における複数のシートか
らなる頁の一例を正面から見た図である。
【図3】本発明による知育玩具の一実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明による知育玩具における指導書の一例を
示す図である。
【図5】トイレを側面から見た透視図である。
【図6】本発明による知育玩具における受取治具の一例
を収容した状態のトイレを示す、図5のVI−VI−VI線部
分断面図である。
【図7】図6に示す受取治具の別の例を示す上面図であ
る。
【図8】図7に示す受取治具を側面から見た斜視図であ
る。
【図9】図6に示す受取治具の更に別の例を示す図であ
る。
【図10】子供用おまる椅子の一例を正面から見た図で
ある。
【符号の説明】
1……知育玩具 10……絵本 12……(複数の)用紙 16……(絵本の)背 20……表 20a……領域 26……シート 32……ミシン目 36……装飾模様 46……指導書 52、152……便器 56……受け治具

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】子供の排泄訓練に用いられる知育玩具にお
    いて、尿と接触すると溶ける形の複数のシートを有する
    知育玩具。
  2. 【請求項2】前記複数のシートには装飾模様が付されて
    いることを特徴とする、請求項1項記載の知育玩具。
  3. 【請求項3】前記複数のシートは、各々のシートが単一
    の頁から分割自在であるように構成された請求項1記載
    の知育玩具。
  4. 【請求項4】前記複数のシートは、各々のシートが前記
    知育玩具から取外し自在であるように構成された請求項
    1記載の知育玩具。
  5. 【請求項5】前記装飾模様は水溶性インクにより形成さ
    れた請求項2記載の知育玩具。
  6. 【請求項6】前記装飾模様は油性インクにより形成され
    た請求項2記載の知育玩具。
  7. 【請求項7】前記知育玩具には、子供の排泄の為にトイ
    レを使用したことを記録する表と、該子供に排泄訓練を
    施す大人の為の指導書が設けられ、 前記表と前記指導書と前記複数のシートとは、背に沿っ
    て綴じ付けられた、複数の用紙からなる1冊の本を形成
    している、請求項1記載の知育玩具。
  8. 【請求項8】前記表は子供がトイレで排尿する時間を記
    録するための領域を有するように構成された請求項7項
    記載の知育玩具。
  9. 【請求項9】子供の排泄訓練に用いられる排泄訓練補助
    装置において、 子供が排出する分に対応した量の尿と接触すると溶ける
    形の所定の大きさと所定の種類の材料からなるシートを
    有し、 前記シートを便器における乾いた領域中に、該領域にお
    いて該便器に排出される尿と接触し得る形で保持する受
    け治具を設けて構成した、排泄訓練補助装置。
  10. 【請求項10】前記シートは、該シートが複数連結され
    た状態からミシン目に沿って分割された形で形成された
    請求項9記載の排泄訓練補助装置。
  11. 【請求項11】前記シートは30ccの尿で溶け得る大き
    さに形成された請求項9記載の排泄訓練補助装置。
  12. 【請求項12】前記シートはインクで印刷された形の装
    飾模様が付されていることを特徴とする請求項9記載の
    排泄訓練補助装置。
  13. 【請求項13】前記シートは少なくとも50%のカルボ
    キシルメチルセルロースを含む材料により構成される請
    求項9記載の排泄訓練補助装置。
  14. 【請求項14】前記シートは尿と接触してから2分以内
    に溶けることを特徴とする請求項9記載の排泄訓練補助
    装置。
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