JPH06229722A - 光学的測長法及び光学的測長器 - Google Patents

光学的測長法及び光学的測長器

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JPH06229722A
JPH06229722A JP3747193A JP3747193A JPH06229722A JP H06229722 A JPH06229722 A JP H06229722A JP 3747193 A JP3747193 A JP 3747193A JP 3747193 A JP3747193 A JP 3747193A JP H06229722 A JPH06229722 A JP H06229722A
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JP3747193A
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Inventor
Yasuo Arimoto
有本康夫
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KINOSHITA DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
KINOSHITA DENSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】光学的測長器1は、透明なスケール2と、一定
間隔をおいて対向する発光部6及び受光部7を備え、こ
れらの間にスケールを挟んでスケールの長さ方向に沿っ
て移動可能な読取器3とからなる。スケール2には遮光
可能な目盛4が一定間隔sをおいて付される。読取器の
発光部の前面には、測定したい最小の長さがδ=s/m
(mは2以上の正の整数)であるとき、d=ns−δ
(nは正の整数)で規定される間隔dをおいてm個のス
リットが形成される。発光部の各スリットの内側には発
光素子が配置される。読取器の受光部の前面にも発光部
の各スリットに整合する位置にスリット18が形成さ
れ、受光部の各スリットの内側には受光素子が配置され
る。目盛によって遮光される発光素子および受光素子の
対が検出され、読取器の移動の変位量が計算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の長さ、厚み等を
光学的に測定するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】目盛の付されたメインスケールと、一定
間隔をおいて配列されたスリットを有するサブスケール
を準備し、メインスケール及びサブスケールを相対移動
可能に配置すると共に、メインスケール及びサブスケー
ルを挟んで、対称的に、発光素子及び受光素子を対向し
て配置し、メインスケール及びサブスケールの相対移動
の間に、スリットを遮るメインスケールの目盛の個数を
光学的に計数し、計数値から所定の演算を行い、相対移
動による変位量を計算することによって長さを測定する
方法が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような方法
においてより精度の高い測定を行うためには、目盛のピ
ッチ及び目盛の幅をより狭くし、それに対応して、スリ
ットのピッチ及びスリットの幅をより狭くしなければな
らない。このためには、より高精度の加工技術並びに信
号処理技術を必要とする。そして、装置の構造もより複
雑となり、組立調整に手間がかかり、故障も生じやす
く、製造コストも嵩んでくるという問題を生じる。
【0004】したがって、本発明の目的は、特別の加工
技術及び信号処理技術等を用いることなく、より高精度
の長さ測定を行うことができる方法を提供することであ
る。また、本発明の目的は、構造が簡単であり、組立調
整が容易で、安価に製作することができる光学的測長器
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、一定の間隔sをおいて配列された目盛を
備えたスケールであって、前記目盛の領域及びそれ以外
の領域のいずれか一方が光を透過し、他方が光を遮るよ
うにしたスケールを準備するステップと、測定したい最
小の長さがδ=s/m(mは2以上の正の整数)である
とき、前記スケールの長さ方向に沿って、d=ns−δ
(nは正の整数)で規定される間隔dをおいて第1番目
から第m番目まで順に配列されたm個の位置に、前記ス
ケールを挟んで対称的に発光素子と受光素子を対向させ
て配置するステップと、最初に前記スケールの目盛によ
って光を透過されまたは光を遮られた前記発光素子及び
受光素子の対のうち真ん中に位置する第1の基準対を決
定するステップと、前記スケールと前記発光素子及び受
光素子の各対とを前記スケールの長さ方向に沿って相対
移動させるステップと、前記相対移動の間に、前記発光
素子及び受光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛
によって光を透過されまたは光を遮られる回数を計数す
るステップと、前記相対移動の後、前記スケールの目盛
によって光を透過されまたは光を遮られた前記発光素子
及び受光素子の対のうち真ん中に位置する第2の基準対
を決定するステップと、前記第1及び第2の基準対がそ
れぞれv番目の位置及びw番目の位置にあり、前記相対
移動の間に前記発光素子及び受光素子の第1の基準対が
前記スケールの目盛によってf回光を透過されまたは光
を遮られたとき、s×f+δ×(w−v)によって前記
相対移動による変位量を計算するステップとからなるこ
とを特徴とする光学的測長法を構成したものである。こ
こで、本明細書中において使用される「光を透過され
た」及び「光を遮られた」という用語はそれぞれ、部分
的に光を透過された場合及び部分的に光を遮られた場合
を含んでいることに注意されたい。
【0006】また、本発明は、スケールと、前記スケー
ルの長さ方向に沿って移動可能な読取器とからなり、前
記スケールは一定の間隔sをおいて配列された目盛を備
え、前記スケールにおける前記目盛の領域及びそれ以外
の領域のいずれか一方が光を透過し、他方が光を遮るよ
うになってり、前記読取器は、一定の間隔をおいて対向
する発光部及び受光部を有し、前記発光部及び受光部の
間に前記スケールを挟んで移動可能となっており、前記
読取器の発光部は、測定したい最小の長さがδ=s/m
(mは2以上の正の整数)であるとき、d=ns−δ
(nは正の整数)で規定される間隔dをおいて配列され
た、前記スケールに向けて光を照射するm個の発光素子
を有し、前記読取器の受光部は、前記発光素子のそれぞ
れに整合する位置に配列された、対応する前記発光素子
からの光を受けるためのm個の受光素子を有し、前記読
取器は、さらに、前記各受光素子からの出力信号を受
け、前記出力信号に基づいて、最初に前記スケールの目
盛によって光を透過されまたは光を遮られた前記発光素
子及び受光素子の対のうち真ん中に位置する第1の基準
対を決定し、前記読取器の移動の間に、前記発光素子及
び受光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛によっ
て光を透過されまたは光を遮られた回数を計数し、前記
読取器の移動後、前記スケールの目盛によって光を透過
されまたは光を遮られた前記発光素子及び受光素子の対
のうち真ん中に位置する第2の基準対を決定し、前記第
1及び第2の基準対がそれぞれv番目の位置及びw番目
の位置にあり、前記相対移動の間に前記発光素子及び受
光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛によってf
回光を透過されまたは光を遮られたとき、s×f+δ×
(w−v)によって前記読取器の移動による変位量を計
算する信号処理手段を有しているものであることを特徴
とする光学的測長器を構成したものである。
【0007】
【作用】本発明による光学的測長法の原理を説明するた
め、スケールの目盛に幅がなく、発光素子から照射され
る光がスケールの長さ方向に幅を有しないような理想的
な場合を考える。これを図3に示した。図3(A)で
は、n=1、よって、d=s−δである。このとき、第
1番目の発光素子及び受光素子の対をスケールの第1番
目の目盛に一致させると、第2番目、第3番目、−−−
及び第m番目の発光素子及び受光素子の対は、順次、ス
ケールの第2番目、第3番目、−−−及び第m番目の目
盛に対してδ、2δ、−−−及びmδだけずれて位置す
る。この状態から、スケールと発光素子及び受光素子の
各対とをδずつ相対移動させていくと、順次、第2番
目、第3番目、−−−、第m番目の発光素子及び受光素
子の対がスケールの第1番目の目盛と一致する。この相
対移動によって、例えば、第3番目の発光素子及び受光
素子の対がスケールの第2番目の目盛と一致したとすれ
ば、この相対移動による変位量はδ×(3−1)=2δ
と、また、第m番目の発光素子及び受光素子の対がスケ
ールの第2番目の目盛と一致したとすれば、変位量はδ
×(m−1)と計算される。そして、第m番目の対が目
盛に一致した後、さらにδだけ相対移動させると、第1
番目の対が、スケールの第2番目の目盛に一致する。こ
のとき、変位量はs×1=sと計算される。その後、さ
らにδずつ相対移動させるにつれて、順次、第2番目、
第3番目、−−−、第m番目の発光素子及び受光素子の
対がスケールの第2番目の目盛と一致する。こうして、
δ毎の相対移動の間に第1番目の対がスケールの目盛と
i回交差(一致)し、相対移動の後、第j番目の対がス
ケールの目盛に一致していれば、そのとき変位量は、s
×i+δ×(j−1)によって計算される。この場合、
発光素子及び受光素子の対がスケールの目盛に一致する
ことは、発光素子及び受光素子の対が、スケールの目盛
によって光を透過されたこと、あるいは光を遮光された
ことを検出することによって決定される。
【0008】なお、図3(B)では、n=2であり、よ
ってd=2s−δであり、この場合には、スケールの2
目盛毎に発光素子及び受光素子の対が配列される。図3
(C)では、n=3、よってd=3s−δであり、この
場合には、スケールの3目盛毎に発光素子及び受光素子
の対が配列される。このように、nの値を変化させるこ
とによって、一定個数の目盛をとばして発光素子及び受
光素子の対を配列することができる。一般に、スケール
の目盛の間隔が非常に小さい場合に、nの値を大きくす
ると効果的である。
【0009】通常は、スケールの目盛には一定の幅があ
り、発光素子から照射される光もスケールの長さ方向に
一定の幅を有しているため、スケールの目盛によって光
を透過されまたは光を遮光される発光素子及び受光素子
の対は、常に複数個存在する。この場合には、相対移動
の前後において、スケールの目盛によって光を透過され
または光を遮光された複数個の対のうち真ん中に位置す
る対だけが目盛に一致しているものとみなし、上述の方
法によって変位量を計算する。こうして、目盛の間隔s
の1/mまで長さを測定することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は、本発明による光学的測長器の
斜視図である。図1に示したように、光学的測長器1
は、スケール2と、スケール2の長さ方向に沿って移動
可能な読取器3とからなっている。
【0011】スケール2は、透光性を有する材料、例え
ば透明フィルムからなっている。この実施例では、スケ
ール2の幅は20mmに、長さは適当に設定されてい
る。そして、スケール2の一面には、幅0.3mm、高
さ5mmの遮光可能な黒色の目盛4が、0.8mmのピ
ッチで印刷されている。
【0012】読取器3は、長方形の連結板5と、連結板
5の両側に連結板5に垂直に取り付けられた、互いに平
行な発光部6及び受光部7とからなり、実質上コ字状の
横断面を有している。そして、読取器3は、発光部6と
受光部7の間隙内にスケール2を挟んだ状態で、スケー
ル2の長さ方向に沿ってスケールに平行に移動可能とな
っている。
【0013】図2に示したように、発光部6は、受光部
側から、スリット板8、保持板9及び回路基板10の順
に配列された3層構造を有している。スリット板8に
は、スケール2の目盛の間隔をsとし、測定したい最小
の長さをδ=s/m(mは2以上の整数)とするとき、
d=ns−δ(nは正の整数)の間隔をおいて、第1番
目から第m番目まで順に配列されたm個の位置に、それ
ぞれスリット11が形成されている。なお、この実施例
では、s=0.8mm、m=16、δ=0.8/16=
0.05mm、n=4、d=4×0.8−0.05=
3.15mmと設定してある。また、この実施例では、
スリット11は、0.2mmの幅、3mmの高さを有す
る。保持板9には、スリット板8の各スリット11に整
合する位置に貫通穴12が形成されている。回路基板1
0のスリット板8に面する側には、各スリット11及び
貫通穴12に整合する位置に、(図示はしない)発光素
子、例えば発光ダイオードが取り付けられている。スリ
ット板8、保持板9及び回路基板10は、ネジ14によ
って連結板5の側縁部に取り付けられる。そして、各発
光ダイオードは電池等の(図示はしない)電源に接続さ
れており、各発光ダイオードからの光は、保持板9の貫
通穴12及びスリット板8のスリット11を通じて、受
光部7に向けて照射されるようになっている。
【0014】図2に示したように、受光部7も、発光部
6と同様に、発光部側から、スリット板15、保持板1
6及び回路基板17の順に配列された3層構造を有して
いる。スリット板15には、また発光部6のスリット1
1に整合する位置に、スリット11と同一形状のスリッ
ト18が、間隔d(=3.15mm)をおいて、第1番
目から第m(=16)番目まで順に配列されたm個の位
置に形成されている。保持板16には、スリット板15
の各スリット18に整合する位置に貫通穴19が形成さ
れている。回路基板17のスリット板15に面する側に
は、各スリット18及び貫通穴19に整合する位置に、
受光素子、例えばフォトトランジスタ20が取り付けら
れている。スリット板15、保持板16及び回路基板1
7は、ネジ21によって連結板5の側縁部に取り付けら
れる。この実施例では、各発光ダイオードの前および各
フォトトランジスタ20の前にそれぞれスリット11及
び18を設けたが、これは、各発光ダイオードから照射
される光が、その発光ダイオードと対を形成するフォト
トランジスタにのみ検出されるようにし、より高い測定
精度が得られるようにするためのものである。そしてこ
れらのスリットは、使用する発光素子及び受光素子の種
類により必要に応じて使用される。例えば、発光ダイオ
ードの代わりに、レーザー光を光ファイバを通じて照射
するようにしたものを発光素子として使用すれば、スリ
ットは不必要となる。
【0015】また、フォトトランジスタ20は、(図示
はしない)主としてマイクロプロセッサからなる適当な
信号処理回路に接続されている。こうして、発光部6の
各発光ダイオードから照射される光が受光部7の対応す
るフォトトランジスタ20によって検出され、フォトト
ランジスタの出力信号が信号処理回路に送られ、この出
力信号に基づいて、後述の長さ測定方法に従って演算処
理が行われる。
【0016】次に、本発明による光学的測長器における
長さ測定方法について説明する。スケール2を、読取器
3の発光部6及び受光部7の間隙に挿入し、長さ測定に
対応して、読取器3、すなわち発光部6及び受光部7
が、スケール2の長さ方向にスケール2に対して平行に
移動できるように配置する。この配置において、読取器
3が移動するにつれて、発光部6のスリット11、よっ
て発光ダイオードと、受光部7の対応するスリット1
8、よってフォトトランジスタ20からなる対が、スケ
ール2の目盛4によって順次遮光されていく。この状態
を図4に示した。図4(A)は、読取器3を移動させる
前の状態を示しており、この状態から図面の右方向に読
取器3を移動させ、途中、図4(B)の状態を経て、図
4(C)の状態まで移動させるものとする。図4からも
明らかなように、スケール2の目盛4、及びスリット1
1、18に幅があるため、発光ダイオードとフォトトラ
ンジスタ20の対の複数個が、常にスケール2の目盛4
によって遮光される。
【0017】図5は、図4に示した発光ダイオードとフ
ォトトランジスタ20の各対を順番に円形に配列したも
のであり、図中の黒丸は遮光された対を、白丸は遮光さ
れていない対をそれぞれ表している。図5から、この遮
光の過程において、連続した複数個の遮光された対が1
つの組をなして順次移動していくことがわかる。
【0018】したがって、最初、遮光された発光ダイオ
ードとフォトトランジスタ20の複数個の対のうち真ん
中に位置する第1の基準対を決定し、この第1の基準対
のみが遮光されているものとする。さらに移動後、同様
に、遮光された発光ダイオードとフォトトランジスタ2
0の複数個の対のうち真ん中に位置する第2の基準対を
決定し、この第2の基準対のみが遮光されているものと
する。そして、第1の基準対が第u番目の位置にあり、
第2の基準対が第v番目の位置にあれば、移動による変
位量を、式、δ×(v−u)によって計算する。さら
に、読取器3の移動の間に、第1の基準対が、スケール
2の目盛4によってw回遮光されたとすれば、移動によ
る変位量を、式、s×w+δ×(v−u)によって計算
する。
【0019】次に、第1及び第2の基準対の決定方法に
ついて説明する。まず、遮光された複数個の対の組が、
第1番目及び第16番目の位置にまたがって存在しない
とき(図5(B)参照)は、その組の先頭の対が第a番
目の位置、最後の対が第b番目の位置にあれば、式、c
=(a+b)/2によって値cを計算し、基準対はc番
目の位置にあるものとする。遮光された複数個の対の組
が、第1番目及び第16番目の位置にまたがって存在す
るとき(図5(A)及び(C)参照)は、その組の両端
に位置する対が、それぞれx番目及びy番目の位置にあ
れば、まず最初、式、z=(x+y+16)/2によっ
て値zを計算する。そして、z≦16であれば、基準対
はz番目の位置にあるものとし、z>16であれば、
式、q=z−16によって値qを求め、基準対はq番目
の位置にあるものとする。
【0020】上述の方法を図5に示した例に適用すると
以下のようになる。図5(A)では、第1番目〜第8番
目、及び第16番目の対が遮光されているので、 (8+16+16)/2=20(>16)、よって、2
0−16=4、 したがって、第1の基準対は第4番目の位置にある。図
5(C)では、第1番目〜第2番目、及び第10番目〜
第16番目の対が遮光されているので、 (2+16+10)/2=14(<16)、 したがって、第2の基準対は第14番目の位置にある。
故に、変位量は、0.05×(14−4)=0.5mm
となる。なお、この実施例では、スケールにおける目盛
の領域が光を遮り、それ以外の領域が光を透過するよう
にしたが、これとは逆に、目盛の領域が光を透過し、そ
れ以外の領域が光を遮るような構成としても同様の効果
が得られる。もちろん、後者の場合には、発光ダイオー
ドおよびフォトトランジスタの各対のうち、スケールの
目盛によって光を透過される対を検出し、前述したのと
同様の計算を行うことによって変位量の計算を行わなけ
ればならない。
【0021】このように、本発明によれば、読取器の移
動の前後において、発光ダイオード及びフォトトランジ
スタの何番目の対が目盛によって遮光されているかを検
出するだけで、簡単な計算によって、スケールの目盛の
1/10〜1/20まで容易に長さを測定することがで
きる。したがって、本発明を実施するに際し、特別の加
工技術及び信号処理技術等は必要とされない。しかも、
本発明による光学的測長器は、構造が簡単で、組立調整
が容易であり、よって安価に製造することができるとい
う長所も有している。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読取器の移動の前後において、発光素子及び受光素子の
何番目の対がスケールの目盛によって光を透過されてい
るか、あるいはスケールの目盛によって光を遮られてい
るかを検出するだけで、簡単な計算に基づいて、スケー
ルの目盛の1/10〜1/20までの高精度の長さ測定
を行うことができる。そして、かかる検出には、特別の
加工技術、信号処理技術等を必要としない。また、本発
明によれば、構造が簡単で、よって組立調整が容易で、
製造コストもあまりかからない光学的測長器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的測長器の斜視図である。
【図2】図1の光学的測長器の読取器の分解斜視図であ
る。
【図3】本発明による光学的測長法の原理を説明した図
である。
【図4】本発明による光学的測長器の読取器のスリット
が、移動時に、スケールの目盛によって遮光されていく
状態を説明した図である。
【図5】図4の状態を、読取器のスリットを円形に配列
して示した図である。
【符号の説明】
1 光学的測長器 2 スケール 3 読取器 4 目盛 5 連結板 6 発光部 7 受光部 8 スリット板 15 スリット板 20 フォトトトランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の間隔sをおいて配列された目盛を
    備えたスケールであって、前記目盛の領域及びそれ以外
    の領域のいずれか一方が光を透過し、他方が光を遮るよ
    うにしたスケールを準備するステップと、 測定したい最小の長さがδ=s/m(mは2以上の正の
    整数)であるとき、前記スケールの長さ方向に沿って、
    d=ns−δ(nは正の整数)で規定される間隔dをお
    いて第1番目から第m番目まで順に配列されたm個の位
    置に、前記スケールを挟んで対称的に発光素子と受光素
    子を対向させて配置するステップと、 最初に前記スケールの目盛によって光を透過されまたは
    光を遮られた前記発光素子及び受光素子の対のうち真ん
    中に位置する第1の基準対を決定するステップと、 前記スケールと前記発光素子及び受光素子の各対とを前
    記スケールの長さ方向に沿って相対移動させるステップ
    と、 前記相対移動の間に、前記発光素子及び受光素子の第1
    の基準対が前記スケールの目盛によって光を透過されま
    たは光を遮られる回数を計数するステップと、 前記相対移動の後、前記スケールの目盛によって光を透
    過されまたは光を遮られた前記発光素子及び受光素子の
    対のうち真ん中に位置する第2の基準対を決定するステ
    ップと、 前記第1及び第2の基準対がそれぞれv番目の位置及び
    w番目の位置にあり、前記相対移動の間に前記発光素子
    及び受光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛によ
    ってf回光を透過されまたは光を遮られたとき、s×f
    +δ×(w−v)によって前記相対移動による変位量を
    計算するステップとからなることを特徴とする光学的測
    長法。
  2. 【請求項2】 スケールと、前記スケールの長さ方向に
    沿って移動可能な読取器とからなり、 前記スケールは一定の間隔sをおいて配列された目盛を
    備え、前記スケールにおける前記目盛の領域及びそれ以
    外の領域のいずれか一方が光を透過し、他方が光を遮る
    ようになってり、 前記読取器は、一定の間隔をおいて対向する発光部及び
    受光部を有し、前記発光部及び受光部の間に前記スケー
    ルを挟んで移動可能となっており、 前記読取器の発光部は、測定したい最小の長さがδ=s
    /m(mは2以上の正の整数)であるとき、d=ns−
    δ(nは正の整数)で規定される間隔dをおいて配列さ
    れた、前記スケールに向けて光を照射するm個の発光素
    子を有し、 前記読取器の受光部は、前記発光素子のそれぞれに整合
    する位置に配列された、対応する前記発光素子からの光
    を受けるためのm個の受光素子を有し、 前記読取器は、さらに、前記各受光素子からの出力信号
    を受け、前記出力信号に基づいて、最初に前記スケール
    の目盛によって光を透過されまたは光を遮られた前記発
    光素子及び受光素子の対のうち真ん中に位置する第1の
    基準対を決定し、前記読取器の移動の間に、前記発光素
    子及び受光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛に
    よって光を透過されまたは光を遮られた回数を計数し、
    前記読取器の移動後、前記スケールの目盛によって光を
    透過されまたは光を遮られた前記発光素子及び受光素子
    の対のうち真ん中に位置する第2の基準対を決定し、前
    記第1及び第2の基準対がそれぞれv番目の位置及びw
    番目の位置にあり、前記相対移動の間に前記発光素子及
    び受光素子の第1の基準対が前記スケールの目盛によっ
    てf回光を透過されまたは光を遮られたとき、s×f+
    δ×(w−v)によって前記読取器の移動による変位量
    を計算する信号処理手段を有しているものであることを
    特徴とする光学的測長器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002088633A1 (fr) * 2001-04-25 2002-11-07 Nihon University Appareil et procede d'estimation d'attitude utilisant un materiel et un programme de mesure inertielle

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157618A (ja) * 1988-12-09 1990-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分解能エンコーダ

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