JPH0622770Y2 - フィッティングルーム組立装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、フィッティングルームに関し、特に折りたた
めて携帯自在なフィッティングルーム組立装置に関す
る。

従来の技術 従来、インナーウエアーやアウターウエアー等の訪問販
売では、販売主がそれぞれ自己の経験にもとづいて折り
たたみ式のテーブルやパーテーションウオール等を準備
しているが、試着用のフィッティングルームとしては特
別なものがなかった。

一方、百貨店や専門店等では、フィッティングルームが
特設されて、試着者の試着に供されている。

考案が解決しようとする課題 しかし、百貨店等の従来のフィッティングルームでは、
一般的に専用室を特設しているもので、かつ固定的なも
のであった。また、一部には組み立ててフィッティング
ルームを仮設するものもあるが、簡単に折りたたんで、
所要の場所に簡易に携帯できるものではなかった。

課題を解決するための手段 本考案は上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を
解決するために、所定の長さの縦梁用桟の両端部に縦梁
用桟に垂直方向に横梁用桟を拡縮可能にそれぞれ取着す
るとともに、上記横梁用桟の両側部に伸縮可能な支持脚
棒を横梁用桟に垂直状に設け、上記垂直状に配設した支
持脚棒を縮めて縦梁用桟にそって平行に並べて折りたた
めるように横梁用桟または支持脚棒を縦梁用桟に対して
下方に９０度旋回自在に枢着し、上記縦梁用桟、横梁用
桟、支持脚棒で組み立てたフィッティングルーム枠体に
出入り可能に被覆材を被覆自在に形成したことを特徴と
するフィッティングルーム組立装置を提供するにある。

作用 本考案によれば、フィッティングルームを組み立てるに
あっては、縦梁用桟の両端部の横梁用桟を両側方にそれ
ぞれ引っ張って拡大し、横梁用桟の両側端の支持脚棒を
下方に９０度旋回し、旋回した支持脚棒を引っ張って伸
長すれば、フィッティングルーム枠体が形成できる。そ
して、このフィッティングルーム枠体のまわりに被覆材
を被覆することによって、簡単にフィッティングルーム
が形成できる。

実施例 以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。第１図以
下は、本考案の一実施例である。フィッティングルーム
１は、フィッティングルーム枠体２、支持架台３、被覆
材４、ミラー５、フロアマット６等で構成していて、第
１図のようにそれぞれ折りたたみ自在とし、ソフトケー
スやハードケースの携帯用ケース（図示せず）に収容し
て持ち運び自在に形成している。フィッティングルーム
枠体２は、第１図のように１〜1.２ｍ位の長さで３０〜
４０cmの平行な間隔に配設したパイプの縦梁用桟７の両
端部にパイプ状の架設材８をそれぞれ２本架設し、この
両端部の架設材８にパイプ状の横梁用桟９をそれぞれ嵌
装している。横梁用桟９は、第１図、第２図のように締
着具１０を介して側方に拡縮可能に架設材８に嵌装して
いるとともに、その側方部に第１図、第２図のようにパ
イプ状の支持脚棒１１を横梁用桟９に垂直状に配設して
いる。支持脚棒１１はその一部を横梁用桟９の側方部を
折曲して形成しているとともに、その外周にほぼ同じ長
さの支持パイプ１２を嵌合し、第１図、第２図のように
縦梁用桟７とほぼ同一の長さに縮小できるようにしてい
る。１３は支持脚棒１１を所定の長さに伸長して固定す
るための固定具、１４は縦梁用桟７の中央部に固着した
支持脚棒保持材、１５は架設材８に取着したミラー掛止
具、１６はハンガー等の吊り具である。

支持架台３は、第１図のように縦梁用桟７と同じ長さの
長桟１７とそのほぼ半分の長さの短桟１８とを折曲自在
に枢着した一対のもので構成していて、一方の短桟１８
の端部に接続金具１９を取着して他方の短桟１８の短部
と接続できるようにしている。そして、長桟１７の端部
および長桟１７と短桟１８との枢着部に前記支持脚棒１
１の下端を嵌入して支持自在に支持嵌装具２０を取着
し、フィッティングルーム枠体２を支持するようにして
いる。

被覆材４は、組み立てたフィッティングルーム枠体２の
外周部に綿糸や合成繊維等の生地を被覆できるようにし
ていて、前部をやや重ね合わせて試着者が出入りできる
開閉自在な開口部２１とし、所要部を開口してフィッテ
ィングルーム枠体２の締着具１０や固定具１３に係止し
てフィッティングルーム枠体２に着脱自在に被覆できる
ようにしている。

フロアマット６は合成樹脂材等で形成したマットで、上
記のように組み立てたフィッティングルーム１の下部に
挿入して敷設するようにしている。

しかして、第１図のように折りたたんだフィッティング
ルーム枠体２、支持架台３、被覆材４、ミラー５、フロ
アマット６をソフトケースやハードケースの携帯用ケー
スに収容すれば、簡単に持ち運ぶことができ、また奇麗
にまとめて保管しておくことができる。

また、フィッティングルーム１を組み立てるにあって
は、第２図のように架設材７部の締着具１０を弛めて両
端の横梁用桟９を両側にそれぞれ引き出し、第３図のよ
うにフィッティングルーム枠体２を反転して横梁用桟９
を９０度旋回し、支持脚棒１１を垂直に突き出す。ま
た、支持架台４を第３図のように接続金具１９を介して
接合して、上記の支持脚棒１１に対向する。４本の支持
脚棒１１を支持架台４の支持嵌装具２０に挿入し、４本
の支持脚棒１１を同調させながら上方に引き上げ、所定
の高さに固定具１３で固定すると、第４図のようにフィ
ッティングルーム枠体２が組み立てられる。ミラー掛止
具１５にミラー５を係止し、被覆材４をフィッティング
ルーム枠体２に被覆し、フロアマット６を敷設してでき
上がるものである。

上記実施例を使用の結果、慣れればフィッティングルー
ムをほぼ５分間位の短時間で組み立てられるものであ
り、熟練者でなくても７〜１０分位で簡単に組み立てら
れる。

このように、フィッティングルームを簡単に持ち運び、
組み立てられるので、訪問販売先で簡単にインナーウエ
アーやアウターウエアーを試着することが簡単にできる
ものである。

特に上記実施例では、フィッティングルームに吊り具を
配設しているので、複数の試着着をハンガー等を介して
吊り具に吊り下げておけて、適宜に試着することができ
る。

上記実施例では、フィッティングルーム枠体をできるだ
け軽量な構造としたが、剛性を高めるために適宜に斜め
桟等の支持桟を付加することもでき、また被覆材は上記
のように一体的なものでなく、適宜に分割して被覆する
ことも可能である。

また、実施例では、支持架台やフロアマットを配設して
いるが、必要に応じて省略することも可能である。

考案の効果 以上のように本考案にあっては、フィッティングルーム
を折りたたんで簡単に持ち運びすることができるととも
に、簡単かつ迅速に組み立てられてインナーウエアーや
アウターウエアーの試着に利用できるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例のフィッティングルーム枠
体、第２図、第３図は同上のフィッティングルーム枠体
を組み立て状態の各工程の斜視図、第４図は同上のフィ
ッティングルームの一部省略した斜視図である。 １……フィッティングルーム、２……フィッティングル
ーム枠体、４……被覆材、７……縦梁用桟、９……横梁
用桟、１１……支持脚棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の長さの縦梁用桟の両端部に縦梁用桟
   に垂直方向に横梁用桟を拡縮可能にそれぞれ取着すると
   ともに、上記横梁用桟の両側部に伸縮可能な支持脚棒を
   横梁用桟に垂直状に設け、上記垂直状に配設した支持脚
   棒を縮めて縦梁用桟にそって平行に並べて折りたためる
   ように横梁用桟または支持脚棒を縦梁用桟に対して下方
   に９０度旋回自在に枢着し、上記縦梁用桟、横梁用桟、
   支持脚棒で組み立てたフィッティングルーム枠体に出入
   り可能に被覆材を被覆自在に形成したことを特徴とする
   フィッティングルーム組立装置。