JPH0622684Y2 - テ−プ小出し器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ．技術分野 本考案はテープを小出しにし、かつその小出しにされた
テープを残りのテープから切断する、ポリマー材より作
られる簡単なテープ小出し器に係る。

ロ．先行技術の説明 当該分野には上述の如き型式の簡易なテープ小出し器が
沢山ある。米国特許第４，３５８，３２８号は、ほぼ平
坦なテープ案内面を有する案内部分と、この案内部分の
両縁に取り付けられ、かつ案内部分の内端を過ぎて延び
る側壁部分と、案内部分から離隔し、対向位置において
側壁部分に取り付けられ、かつこれより内方に突出する
弧状のハブ部分を含むフレームを含むテープ小出し器を
記載している。ハブ部分は感圧接着剤を塗布したテープ
のロールを、その外周部を案内部分の内端から離した状
態で回転可能に支持するようになつており、テープを切
断するためのカツター刃の形態をした装置が案内部分の
外端に沿つて配置され、案内部分の内端の周りにかつ案
内面に沿つてロールからテープを引き出すことができ、
このようにして所望長さのテープを小出しにした時カツ
ター刃でそれを切り取ることができる。

このテープ小出し器は３．８cm又は１１／２インチ径の
中心開口を有するコア上に巻かれたテープを小出しする
のにきわめて良好に作動するが、７．６２cm（３イン
チ）の直径の中心開口を有するコアに巻いたテープを小
出しするような大きさのテープ小出し器は、特にテープ
が切断困難な場合（例えばミネソタ州セントポールの３
Ｍ社の製造による１９．０５cm（３／４インチ）幅のフ
イラメントテープなど）、テープの小出し、または切断
に用いる際、非常に不安定であることが分つている。

ハ．考案の要約 本考案は、テープが切断困難な場合でも、７．６２cm
（３インチ）の直径の開口を有するコア上に巻いたテー
プを小出しにして切断するのに必要な安定性を提供する
上述型式の改良されたテープ小出し器を提供する。

本考案によれば、７．６２cm（３インチ）の直径の中心
開口を有する、感圧接着剤を塗布したテープのロールを
支持するようにされ、ハブ部分が互いに係合してハブ部
分の軸線に平行な方向におけるハブ部分の相対運動を制
限するようにされた部分を有するような上述型式の改良
されたテープ小出し器が提供される。これは、軸線にほ
ぼ直角にハブ部分の半径方向内方へ突出するリブをハブ
部分の一方に他方のハブ部分上のリブを密接嵌合の関係
に受け入れるみぞ孔を画成した壁を設け、リブとみぞ孔
を画成する壁とは平坦なテープ案内面を有するテープ案
内部に隣接したハブ部分の一部に直径方向に対向したハ
ブ部分の一部にのみ沿って配置されており、テープを小
出しにするのにテープ小出し器を用いる際に、リブをみ
ぞ孔に位置決めしてテープ小出し器を強固にしたり、新
しいテープのロールをハブ部分の周りに位置決め、また
は空のコアを取り外す際に、リブをみぞ孔から取り除く
のを容易にするように、側壁部分を弾性的に曲げ可能に
することによつて達成ができる。

ニ．好適実施例の説明 図面を参照すると、本考案によるテープ小出し器が参照
番号１０により全体的に指示されている。テープ小出し
器１０は手に保持され、７．６２cm（３インチ）の直径
の中心開口のコアに巻きつけたテープ１２のロール１４
から一定の長さの感圧接着剤を塗布したテープ１２を小
出しにし、次にこの小出しにした長さのテープ１２をテ
ープ小出し器１０内に残るテープ１２の供給分より切断
するように構成されている。

テープ小出し器１０は、内端２０及び外端２２を有する
テープ案内部１８と、端部２０と２２の間に延びる対向
する縁部と、ほぼ平面状のテープ案内面２６を含むフレ
ーム１６を含む。また、小出し器１０は、案内部１８の
対向縁に沿つて取り付けられ、案内面２６にほぼ直角に
位置し、案内部１８の内端２０を過ぎて突出するほぼ平
面状の側壁部分２８と、側壁部分２８のほぼＣ字型部分
に取り付けられ、かつ案内部１８から隔置した対向位置
においてＣ字型部分より内方に突出する弧状のハブ部分
３０を含む。ハブ部分３０は、感圧接着剤を塗布したテ
ープ１２のロール１４の外周部が案内部１８の内端から
離隔した状態で、ハブ部分３０を中心として回転するよ
うに、ロール１４を支持するようにされた弧状面３２を
有し、側壁部分２８のほぼＣ字型部分は弧状面３２の上
方に放射状に突出し、ロール１４をハブ部分３０の周り
の適所に保持する縁フランジを提供する。

テープ１２を切る、カツター刃３３の形態の装置が案内
部１８の外端２２に沿つて配置され、テープ１２をロー
ル１４から引き出し、テープ案内部１８の内端２０を廻
つて、対向のタブ３４の下方のテープ案内面２６に沿わ
せることができ、該タブ３４は、側壁部分２８から突出
し、案内面２６の近くでテープ１２の切り取り端を保持
し、テープ小出し器１０の不使用時には切り取り端をロ
ール１４の表面から離して置く。このように所望の長さ
のテープ１２が小出しされると（テープ小出し器１０か
らテープ１２を手で引き出すか、またはテープ１２の端
部が接着されている面に沿つてテープ小出し器１０を引
張るなどして）、小出しされた長さのテープは、テープ
小出し器を手動操作しカツター刃３３をテープ１２に切
断係合させることによりテープ小出し器内のテープ１２
から切断される。

ここに記載のテープ小出し器１０は、テープがテープ小
出し器１０から小出し、または切断中にハブ部分３０が
軸線と平行な方向に相対運動するのを制限するように係
合するようになつた部分を有している点で、７．６２cm
（３インチ）の直径の中心開口を有する、感圧接着剤を
塗布したテープ１２のロール１４を支持するのに特に適
合している。ハブ部分３０の一方は、その案内部１８に
隣接した部分とは直径方向に反対のハブ部分の部分か
ら、ほぼ軸線に直角に放射状内方に突出したリブ３６を
有し、ハブ部分のもう他方は、リブ３６を密接嵌合して
受け入れるようになつたみぞ孔を画成する壁３８を含
む。ハブ部分３０と側壁部分２８は、壁３８により画成
されたみぞ孔内にリブ３６を差込み、テープ小出し器１
０の使用のためハブ部分３０を一緒にロツクするのを容
易にし、またはハブ部分３０の周りに新しいテープロー
ルを設置したり、または空のコアを取除くのを容易にす
るように、みぞ孔からリブ３６を取り出せるように弾性
的に曲げ可能にし、この差込みや取り出しは、テープロ
ールまたはテープコアがハブ部分３０の周りに置かれて
いる時、容易に行われる。リブ３６をみぞ孔に差込むの
に必要なハブ３０と側壁部分２８の曲げは、ハブ部分３
０の突出する側壁部分２８のほぼＣ字型部分が中心開口
を有する点で、容易に行われる。リブ３６と壁３８はそ
れぞれテーパ付きの面４０，４２を有し、リブ３６をみ
ぞ孔に導入するのを助ける。

テープの小出しに使用中のテープ小出し器１０の安定
は、それぞれのハブ部分３０の弧状プレート４８により
更に増大する。一方のプレート４８がハブ部分３０の内
面に沿つてリブ３６端部から支持部分２０の方に突出
し、他方の弧状のプレート４８が、リブ３６を受け入れ
るみぞ孔を画成した壁３８の対応の端部から支持部分２
０の方へ突出している。リブ３６がみぞ孔に係合する
と、２つの弧状のプレート４８が面対面の接触を行い、
したがつてハブ部分３０は、使用者がテープ小出し器１
０の使用時ハブ部分を互いに向かつて押しつけた時、入
れ子式に嵌まり合うのを阻止される。また、プレート４
８はリブ３６の両端及びハブ部分３０の内面に沿いみぞ
孔を画成する壁３８から約１２０°の挟角で突出してお
り、案内部２０から最も離れたハブ部分３０の半体の曲
げを制限するのを助け、それによりハブ３０と側壁部分
２８をほぼその全長に沿つて曲げ、リブ３６をみぞ孔に
差込んだり、これより取り出す。

テープ小出し器１０のフレーム１６は、好適には第２図
に示すようにハブ部分３０を離した状態で成形され、こ
の位置からハブ部分３０は側壁部分２８を弾性的に曲げ
ることにより容易にさらに離隔させ、テープ小出し器１
０へのテープ１２のロール１４の装填、または空のコア
の取出しを容易にし、更にハブ部分をさらに一緒に近づ
けてリブを壁３８により画成されたみぞ孔内にリブ３６
を係合させ、それによりハブ部分を一緒に係合させ、そ
の軸線に平行な方向におけるハブ部分の相対的な動きを
制限し、側壁部分２８のＣ字型部分により提供される弧
状面３２上にロール１４を位置決めする側部フランジの
間における適正な間隔を提供する。

好適には、カツター刃３３は尖つたのこ歯状の刃を備え
た金属製のもので、本文に引用した米国特許第４，３５
８，３２８号に記載の方法により取り付けられる。代替
的に、その切断刃は案内部１８の外方端２２に沿つて歯
を成形することにより提供され、この成形歯を切断容易
なテープに使用するようにしても良い。

以上、本考案の一実施例につき述べた。本考案の範囲を
離脱することなく多くの変更を上述実施例に施すことが
できることは当業者には自明である。したがつて、本考
案の範囲は本願に記載の構造に限られるべきものではな
く、実用新案登録請求の範囲に述べられた構造及びこれ
ら構造の等価物のみに限られるべきものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープロールをテープ小出し器のハブ部分の周
りに設けた本考案によるテープ小出し器の側面図、 第２図は第１図のテープ小出し器の平面図で、新しいテ
ープロールをテープ小出し器に装填できるようハブ部分
を切離した状態を示す図、および 第３図は第１図のほぼ線３−３による拡大断面図であ
る。 １０…テープ小出し器、１４…テープロール、１６…フ
レーム、１８…案内部、２０，２２…内外端、２６…テ
ープ案内面、２８…側壁部分、３０…ハブ部分、３３…
切断装置、３６…リブ、３８…壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内方端および外方端（２０，２２）、該内
   方端と外方端の間に延在する対向縁部、およびほぼ平坦
   なテープ案内面（２６）を有するテープ案内部（１８）
   と、該案内部（１８）の前記対向縁部に取り付けられ、
   かつ前記案内部（１８）の内方端（２０）を越えて突き
   出た側壁部分（２８）と、軸線を有し、該側壁部分（２
   ８）に取り付けられ、前記案内部（１８）から離隔した
   対向位置において該側壁部分から内方に延在する弧状の
   ハブ部分（３０）を含むフレーム（１６）を含み、前記
   ハブ部分（３０）は感圧接着剤を塗布されたテープのロ
   ール（１４）の外周を前記案内部（１８）の内方端（２
   ０）から離隔した状態で前記ハブ部分（３０）の周りに
   回転できるように前記ロールを支持するようにされ、更
   に前記案内部（１８）の外方端（２２）に沿って位置し
   たテープを切断する装置（３３）を含むテープ小出し器
   （１０）において、前記ハブ部分（３０）は３インチす
   なわち７．６２センチの直径の中心開口を有する感圧接
   着剤を塗布したテープのロール（１４）を支持するよう
   にされ、前記ハブ（３０）の一方は、前記軸線に対しほ
   ぼ直角に前記ハブ部分（３０）の半径方向内方へ突出す
   るリブ（３６）を有し、前記ハブ部分（３０）の他方
   は、前記リブ（３６）を密接な嵌合関係に受け入れて前
   記軸線に平行な方向における前記ハブ部分（３０）の相
   対運動を制限するようにされたみぞ孔を画成する壁（３
   ８）を有し、前記リブ（３６）と前記みぞ孔を画成する
   前記壁（３８）とは前記テープ案内部（１８）に隣接し
   た前記ハブ部分（３０）の一部に直径方向に対向した前
   記ハブ部分（３０）の一部にのみ沿って配置されてお
   り、前記ハブ部分（３０）と前記側壁部分（２８）は弾
   性的に曲げ可能であり、前記みぞ孔内に前記リブ（３
   ６）を位置決めし、また前記みぞ孔から前記リブ（３
   ６）を取り外すのを容易にすることを特徴とするテープ
   小出し器（１０）。