JPH06225449A - 配電系統の保護装置 - Google Patents

配電系統の保護装置

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JPH06225449A
JPH06225449A JP1142393A JP1142393A JPH06225449A JP H06225449 A JPH06225449 A JP H06225449A JP 1142393 A JP1142393 A JP 1142393A JP 1142393 A JP1142393 A JP 1142393A JP H06225449 A JPH06225449 A JP H06225449A
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JP
Japan
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ground
reactor
distribution system
ground fault
grounding
Prior art date
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Pending
Application number
JP1142393A
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English (en)
Inventor
Chihiro Ishibashi
千尋 石橋
Kazuaki Kato
和昭 加藤
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対地静電容量とリアクトルとの直列共振によ
る異常電圧の発生を生ずることなく、リアクトル接地に
より地絡事故時の地絡電流を十分に減少させる。 【構成】 非接地系の高圧配電系統の変電所の母線ある
いはフィーダー1に系統の対地静電容量に見合ったリア
クトル5と、このリアクトル5を地絡事故発生時のみ接
地させる半導体スイッチ6を接続し、常時は高圧配電系
統を非接地系として直列共振を防止し、地絡事故発生時
にはリアクトル接地として地絡電流の減少を図る。第2
の発明では変電所の母線あるいはフィーダーに接地変圧
器を設け、これにリアクトル5と半導体スイッチ6とを
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接地系の高圧配電系
統のための保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧配電線の中性点接地方式としては、
現在主として非接地方式が用いられている。このような
高圧配電系統で地絡事故が発生した場合、地絡電流と零
相電圧とが発生し、地絡電流としては線路の対地充電電
流分が流れることとなる。ところが、近年における都市
部の配電線の地中化や、高圧需要家における引込み口の
ケーブル化に伴い、高圧配電線の対地静電容量が増加
し、地絡事故時の地絡電流が増加しつつある。
【0003】一方、電気設備に関する技術基準第23条
により、高圧配電線と低圧配電線の混触時における低圧
需要家の危険を防止するために、混触点の電位が150
Vを越えないように柱上変圧器の1端子に第2種接地工
事を行うことが義務付けられている。この第2種接地抵
抗値は高圧側1線地絡電流の大きさによって定められて
いるため、前述のように地絡電流が増加すると相対的に
接地抵抗値を低下させねばならず、工事コストの増加を
招いていた。また土質によっては、地絡電流の増加に見
合うだけ接地抵抗値を低下させることが不可能な場合も
あった。
【0004】そのため、過去には中性点をリアクトルを
介して接地するリアクトル接地方式が採用されたことも
あった。このリアクトル接地方式の原理は図1に示す通
りである。即ち、地絡事故時に故障点から大地を通って
図の右側の3つの対地静電容量Cに流れ込む電流の和は
C =j3ωCV/31/2 となり、故障点から左側にあ
るリアクトルLに流れ込む電流はIL =jV/(31/2
ωL)で表される。地絡電流IG はIC とIL のベクト
ル和で表され、かつIC とIL とは互いに逆位相である
ので、ωL=1/(3ωC) となるようなLを選定すると、
地絡事故時の地絡電流を0とすることが可能となる。
【0005】しかしリアクトル接地の場合、ωL>1/(3
ωC) となるような場合(不足補償という)には1線断
線故障や遮断器の開閉不揃いなどにより中性点に異常電
圧が発生するおそれがある。またωL=1/(3ωC) とい
う理想的な場合には、各相の対地静電容量に不平衡があ
る場合に、対地静電容量とリアクトルとが直列共振を起
こし、地絡電流が生じなくても中性点に異常電圧が発生
してしまうおそれがあった。そのために実際の系統運用
上は、理想的なLの値よりも10%程度値をずらせてωL
<1/(3ωC) となる過補償として使用しており、地絡事
故時の地絡電流を十分に減少させることができなかっ
た。
【0006】またリアクトル接地の場合、地絡保護用の
継電器の誤動作あるいは不動作を招くというおそれがあ
る。この原因としては、配電線の各相対静電容量の不平
衡に伴う残留電圧・残留電流がリアクトルの共振によっ
て増大すること、及び地絡方向を零相電流I0 と零相電
圧V0 により判断する地絡方向検電器の場合には、事故
時に保護フィーダーの場合と他フィーダーの場合とで零
相電流の位相差がそれほど開かないこと等があげられ
る。このように、リアクトル接地には数々の問題があ
り、配電系統においては採用している場所は限られたも
のとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、対地静電容量とリアクトルとの直
列共振による異常電圧の発生を生ずることなく、リアク
トル接地により地絡事故時の地絡電流を十分に減少させ
ることができる配電系統の保護装置を提供するために完
成されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、非接地系の高圧配電系統の
変電所の母線あるいはフィーダーに、系統の対地静電容
量に見合ったリアクトルと、このリアクトルを地絡事故
発生時のみ接地させる半導体スイッチとを接続したこと
を特徴とするものである。また同一の課題を解決するた
めになされた第2の発明は、非接地系の高圧配電系統の
変電所の母線あるいはフィーダーに接地変圧器を設け、
そこに系統の対地静電容量に見合ったリアクトルと、こ
のリアクトルを地絡事故発生時のみ系統に作用させる半
導体スイッチとを接続したことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明の配電系統の保護装置は、平常時には高
圧配電系統を非接地系のままに維持するので、対地静電
容量とリアクトルとの直列共振による異常電圧の発生や
継電器の誤動作・不動作を生ずることがない。しかし、
地絡事故発生時には瞬時に半導体スイッチを動作させて
リアクトル接地を行うので、リアクトルLの値をωL=
1/(3ωC) という理想的な値としておけば、地絡事故時
の地絡電流を0近くまで減少させることができる。この
ため、地絡電流が即座に消弧可能となり、変電所の遮断
器をトリップさせることなく事故を消滅させることがで
き、また柱上変圧器の第2種接地工事を簡略化すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。図2は第1の発明の実施例を示すもので、1は非
接地系の高圧配電系統のフィーダーであり、このフィー
ダー1に直接リアクトル5を接続してその中性点を半導
体スイッチ6を介して接地したものである。常時は半導
体スイッチ6をオフとして高圧配電系統を非接地系とし
ているが、地絡事故の発生時には半導体スイッチ6をオ
ンとしてリアクトル接地とする。
【0011】この実施例の配電系統の保護装置は、常時
は高圧配電系統を非接地系としているため、対地静電容
量とリアクトルとの直列共振による異常電圧の発生のお
それがない。また地絡事故の発生時には半導体スイッチ
6をオンとして高圧配電系統をリアクトル接地するた
め、図1について説明した原理によって地絡事故時の地
絡電流を減少させることができる。なおこの実施例で
は、半導体スイッチ6には事故時にのみ電圧がかかるだ
けであるため劣化や発熱しないこと、起動が容易である
こと等の利点がある。またこの第1の発明でも、次の実
施例に示すようにインダクタンスLの値を可変とするこ
とができる。
【0012】図3は第2の発明の実施例を示すものであ
り、1aは非接地系の高圧配電系統の変電所の母線、2
はGPT(接地変圧器)、3はGPT2の一次巻線、4
はGPT2の三次巻線であり、零相電圧検出用の抵抗7
をそなえている。5はGPT2の一次巻線3の中性点に
接続されたリアクトルであり、その一端は接地されてい
る。この実施例では、サイリスタ等を使用した半導体ス
イッチ6がこのリアクトル5と並列に接続されている。
半導体スイッチ6は例えば3段に直列接続されたもの
で、その全部をオフとすれば高圧配電系統はリアクトル
5を介してリアクトル接地された状態となり、その全部
をオンとすれば非接地系となるのであるが、半導体スイ
ッチ6をオンとする段数を変えることによってリアクト
ル5のインダクタンスLの値を変えることができ、線路
の対地静電容量に合わせたLとすることが可能となって
いる。
【0013】この実施例の配電系統の保護装置は、常時
は全部の半導体スイッチ6をオンとして高圧配電系統を
非接地系としているため、対地静電容量とリアクトルと
の直列共振による異常電圧の発生のおそれがない。また
地絡事故の発生時には半導体スイッチ6の全部または一
部をオフとして高圧配電系統をリアクトル接地するた
め、図1について説明した原理によって地絡事故時の地
絡電流を減少させることができる。
【0014】図4は第2の発明の他の実施例を示すもの
で、GPT2の一次巻線3の中性点を接地するととも
に、三次巻線4に抵抗7とリアクトル5とを接続したも
のである。またこれらの抵抗7とリアクトル5と並列
に、半導体スイッチ6を接続してある。この実施例の配
電系統の保護装置は、常時は最上段の半導体スイッチ6
のみをオフとし、他の半導体スイッチ6をオンとして非
接地系としてあるが、地絡事故の発生時には他の半導体
スイッチ6をオフとして高圧配電系統をリアクトル接地
する。この例ではGPT2の低圧側である三次巻線4に
リアクトル5と半導体スイッチ6を取り付けたので、リ
アクトル5のインダクタンスLを小さくでき、また半導
体スイッチ6のサイリスタ素子等を小容量のものとする
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の配電系
統の保護装置は高圧配電系統を常時は非接地系とし、地
絡事故発生時にのみ半導体スイッチを動作させてリアク
トル接地を行わせるようにしたので、対地静電容量とリ
アクトルとの直列共振による異常電圧の発生や、継電器
の誤動作・不動作を防止することができる。また、地絡
事故発生時の地絡電流を大幅に減少させることができる
ので、地絡電流が即座に消弧可能となり、変電所の遮断
器をトリップさせることなく事故を消滅させることがで
き、また柱上変圧器の第2種接地工事を簡略化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リアクトル接地方式の原理を示す回路図であ
る。
【図2】第1の発明の実施例を示す回路図である。
【図3】第2の発明の実施例を示す回路図である。
【図4】第2の発明の他の実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 フィーダー 1a 変電所の母線 2 GPT 3 一次巻線 4 三次巻線 5 リアクトル 6 半導体スイッチ 7 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接地系の高圧配電系統の変電所の母線
    あるいはフィーダーに、系統の対地静電容量に見合った
    リアクトルと、このリアクトルを地絡事故発生時のみ接
    地させる半導体スイッチとを接続したことを特徴とする
    配電系統の保護装置。
  2. 【請求項2】 非接地系の高圧配電系統の変電所の母線
    あるいはフィーダーに接地変圧器を設け、そこに系統の
    対地静電容量に見合ったリアクトルと、このリアクトル
    を地絡事故発生時のみ系統に作用させる半導体スイッチ
    とを接続したことを特徴とする配電系統の保護装置。
JP1142393A 1993-01-27 1993-01-27 配電系統の保護装置 Pending JPH06225449A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199954A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The リアクトル接地配電系統の後備地絡保護装置
JP2021536143A (ja) * 2018-08-30 2021-12-23 タンメルファスト オーイー 中電圧地中ケーブルシステムのための伝送ケーブルジョイント

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971226