JPH06225170A - カラー出力画像の改良方法 - Google Patents

カラー出力画像の改良方法

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JPH06225170A
JPH06225170A JP5162993A JP16299393A JPH06225170A JP H06225170 A JPH06225170 A JP H06225170A JP 5162993 A JP5162993 A JP 5162993A JP 16299393 A JP16299393 A JP 16299393A JP H06225170 A JPH06225170 A JP H06225170A
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black
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JP5162993A
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Steven J Harrington
ジェイ.ハーリングトン スティーブン
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Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オストワルト純色画像の品質を改善する方
法を開示する。 【構成】 原画像を複数の画素に分割する。無彩色強
度値が各画素について決定される。所望の黒色強度値が
無彩色強度値から決定される。プリンタが生成可能な黒
色値を上記の所望値から決定する。このプリンタが生成
可能な黒色強度値を用いて、画素のもとのカラー強度値
をリスケール(rescale )する。リスケールされたカラ
ー強度値を用いて出力カラー強度値を作製する。次にこ
の出力カラー強度値とプリンタが作製可能な黒色強度値
とからなる出力画像を、連続的に変化する出力画像すな
わちハーフトーン出力画像に変換し、次いで画像出力装
置に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グレイスケールレベル
が円滑に変化するオストワルト純色ハーフトーン画像を
作製するカラー出力画像の改良方法に係り、特に、作製
された画像をハーフトーン化ステップの前に前処理(co
nditioning)を行い、その結果ハーフトーン化ステップ
によって円滑に変化するオストワルト純色ハーフトーン
画像が得られ、一方肉眼で見えるハーフトーンのテクス
チャーパターンなどの印刷装置のアーチファクトパター
ンを回避するカラー出力画像の改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オストワルト純色電子印刷装置では、複
数のインキを用いるが、例えば三色印刷装置ではシアン
(C)、マゼンタ(M)および黄(J)、および四色印
刷装置では、C、M、Jおよび黒(K)のインキが用い
られる。このような三色および四色の印刷装置では、ハ
ーフトーン化プロセスを用いることによって、黒以外の
三色(CMJ)に対して異なるレベルの彩度が作製され
る。さらにカラーの全スペクトルは、異なる各分解カラ
ーを選択して重ね合わされて作製される。三色電子印刷
装置では、黒は分解カラーの三色全部をオーバーラップ
することによって作製され、一方、四色印刷装置では、
黒は三色の分解カラーを混合するか(プロセスブラッ
ク)または黒色インキを用いて(プリンタブラック)作
製される。
【0003】ハーフトーン化画像作製法では、個々の画
素は、原画像が写像されている像平面を構成している
が、グループ化されて小さなセルまたはユニットセルに
なっている。ハーフトーンスクリーンが原画像のユニッ
トセルに用いられ、画像再生装置で印刷するのに適した
ハーフトーン画像が作製される。例えば米国特許第4,86
8,587 号(本発明の譲受人と同じ譲受人に譲渡されてお
り、本願に援用するものとする)は18画素のセルサイ
ズを開示している。18画素のユニットセルは、各色に
ついて19の異なるグレイスケールレベルまで、純白色
(ブランク)から充分に飽和された(全着色画素)まで
生成することができる。ユニットセルの18画素は、所
望の形に配列することができるが、そのユニットセルを
完全に囲む円の半径を最小にすることが望ましい。また
その形は空間充実形(すなわち像平面の画素が2つの隣
接するユニットセルの間には全く見られない)である必
要はない。このようなユニットセルの一例を図1に示
す。
【0004】しかし、18画素のユニットセルではわず
か19のグレイスケールレベルしか得ることができない
ので、隣接するグレイスケールレベル間の離散シフト
は、図2Aに示すようにヒトの眼で容易に認めることが
できる。急激に濃度がシフトする上記の問題点は、もっ
と多数のグレイスケールレベルを有する一層大きなハー
フトーンセルを用いることによって減退させることがで
きる。しかしこの方法には、上記のハーフトーンパター
ンを、一層眼に見えやすくするという望ましくない作用
がある。現在、複数のユニットセルを大きなハーフトー
ンセルにグループ化することによって、ハーフトーンセ
ルの可視性を減退させることが提案されている。普通、
前記のユニットセルの4つをグループ化して大きなハー
フトーンセルにするが、この大きなハーフトーンセルは
“カッドドット(quad dot)”と呼ばれている。作動
中、そのハーフトーンスクリーンは、上記のカッドドッ
トの4つのユニットセルの上に分散され、カッドドット
の4つの各ニユットセルの1つの画素がフィルインされ
てから(filled in)カッドドットのユニットセルのい
ずれかの第2の1つがフィルインされる。この場合、単
一のユニットセルの19のレベルを広げて面積を4倍に
し、76(4×19)の異なるグレイスケールレベルを
生成させることができる。したがって図2Bに示すよう
に、2つの隣接するグレイスケールレベル間の差は、ヒ
トの眼では識別不能であり、画像の飽和度または濃度は
連続的に変化する。
【0005】しかし、図2Bから分かるように、カッド
ドットのハーフトーン図は、グレイスケールレベルのほ
ぼ1/2の位置に複数の垂直線を生成している。これら
の垂直線は、カッドドットの配列内のフィルインされた
画素によって生成し、次に各カッドドット内に配列され
た画素は垂直方向に隣接した近傍の配列された画素と並
ぶ。これによって、ユニットハーフトーンセルを使用す
るとき、グレイスケールレベル間の急激な濃度シフトの
問題は低減されるとはいえ、カッドドットハーフトーン
セルを用いるとき画像中に生成するアーチファクトパタ
ーンの生成または“目視可能なテクスチャー”の問題が
依然として存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、急激な濃度シフトとテクスチャーをともに回避す
る、着色不足を排除してハーフトーン化するカラー出力
画像の改良方法を提供することである。本発明の他の目
的は、三色のオストワルト純色画像を四色のオスワルト
純色画像に変換する方法を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、画像出力装置の再校
正を行う必要なしに、オストワルト純色画像出力装置の
色不足除去/グレイコンポーネント置換比を変換する方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係るカ
ラー出力画像の改良方法は、(1)元のカラーコンポー
ネントを含むオストワルト純色の原画像であって、元の
カラーコンポーネント値を有する複数の画素からなる原
画像を入力し; (2)上記の複数の画素のうちの1つを選択し; (3)選択された画素の元のカラーコンポーネントに対
する元のカラーコンポーネント値を決定し; (4)選択された画素の無彩色コンポーネント値を決定
し; (5)無彩色値コンポーネントのプリンタブラックコン
ポーネント値を決定し; (6)上記プリンタブラックコンポーネント値に基づい
て、増大される元のカラーコンポーネント値を決定し; (7)選択された画素の増大された黒色以外の元のカラ
ーコンポーネント値に基づいた黒色以外の出力カラーコ
ンポーネントからなる変換画素を作製し; (8)複数の画素のなかの残りの画素についてステップ
(2)〜(7)を繰り返して、変換画像を作製し; 次いで、 (9)変換画像を出力する; ことからなる。
【0009】上記およびその外の目的を達成し、かつ上
記の欠点を克服するために、連続的に変化する原画像か
らオストワルト純色ハーフトーン画像を作製する方法で
あって、円滑に変化してテクスチャーのないハーフトー
ン画像を作製する方法を提供する。原画像は画素のアレ
ーであり、各画素は所望のカラー値を持っていると定義
される。各画素のカラー値は、減法混色の三原色のシア
ン、マゼンタおよび黄の組合せからなる着色コンポーネ
ント;ならびに黒インキもしくは釣合いのとれた量のシ
アン、マゼンタおよび黄のインクによるかまたは上記の
2方法を組み合わせることによって作製できる無彩色す
なわちグレイのコンポーネントに因数分解される。各画
素の色の無彩色コンポーネントに対する所望の黒インキ
(プリンタブラック)の寄与率は、画像を出力するのに
利用される特定の画像出力装置に基づいて決定される。
次いでC、MおよびJのインキで作製されるカラーの値
は、プリンタブラックの作製可能なレベルと組み合わせ
て印刷される場合に所望のカラーが得られるように決定
される。このようにして、三色(プロセスブラック)
は、黒色インキを用いるときにプリンタによって生成可
能な黒のレベルと、その色に必要な全量との相違を補正
するために用いられる。この場合、黒色のインキに対し
て小さなサイズのハーフトーンセルを用いることがで
き、このようにすることによって、生成可能な少数の黒
のレベルを犠牲にして眼に見えるテスクチャーパターン
を減らし、一方同時に、ハーフトーン画像の3つの着色
要素が原画像から作製可能になり、連続的に変化するハ
ーフトーン画像が提供される。
【0010】したがって図3に示すように、円滑に変化
するハーフトーン画像を、眼に見えるテクスチャーまた
は印刷物のパターンなしで製造することができる。さら
に、同じシステムを用いて、3色のオストワルト純色カ
ラー画像において、全3色をオーバーラップして作製す
る黒は、独立の黒色分離層で置換して、四色画像出力装
置に黒色インキを使用することができる。最終的に、黒
色インキを混合したときに所望の色が得られるように、
着色インキ(C、M、J)で生成されなければならない
色は、彩色計画によって決定される。この決定は、無彩
色コンポーネントのどの部分が選択されて黒色インキで
作製されるかについてなされるので、無彩色コンポーネ
ントが含有するプリンタブラックとプロセスブラックの
比率は、画像露出装置を再校正する必要なしに変えるこ
とができる。画像露出装置を校正して、所定の色を作製
するために、C、MおよびJの各インキがどの程度の量
が必要かを決定しなければならない。本発明の方法で
は、いくらかの黒色インキを使用するのを補正するため
に、4種のインキで生成する色を作製するために画像再
生装置を完全に再校正することを必要とせず、“所定
の”色を変更する。
【0011】
【実施例】図面の特に図2Aに典型的なハーフトーン画
像100を示す。このハーフトーン画像は、オストワル
ト純色画像を黒と白で再生したものであり、連続的に変
化するオストワルト純色の原画像から作製されている。
画像100の101と102、102と103、103
と104の各部分間の濃度の急激なシフトは図2Aから
容易に見ることができる。
【0012】連続的に変化するオストワルト純色の原画
像は複数の画素で構成されている。このオストワルト純
色の原画像は、走査器、コンピュータなどのような画像
ゼネレータを用いて作製されており、その色は加法カラ
ー空間で決定されている。したがって、オストワルト純
色の原画像の各画素zについて、その画素のカラー値
は、赤(R)色コンポーネント値、青(B)色コンポー
ネント値および緑(G)色コンポーネント値として表す
ことができる。
【0013】本発明のカラー変換法の第1ステップは、
前記の原画像の各画素zについて、その画素のカラー値
を作るのに使用するプリンタブラックの所望量を決定す
ることである。これはグレイコンポーネント置換と呼ば
れている。これは画像ゼネレータで行うことができるが
一般には画像ゼネレータでは行われない。黒色インキの
上記の量の正確な決定法は、グレイコンポーネント置換
を行うために選択される特定の彩色計画のみならず、画
像ゼネレータによって提供される色の表示の形式によっ
て決まる。
【0014】本発明の第1の好ましい実施態様では、上
記の方法は、まず各画素zについて、画素の色の無彩色
コンポーネントVn を決定し、次にその無彩色コンポー
ネントVn (z) のいくらかの部分をプリンタブラックコ
ンポーネントVp (z) として選択することによって行わ
れる。例えば加法混色の三原色の赤、緑および青(R、
GおよびB)をそれぞれ、各画素zに対してカラーコン
ポーネント値Vr (z)、Vg (z) 、Vb (z) を有するカ
ラーを特定するために使用する場合、無彩色コンポーネ
ントVn (z) は、 式:Vn (z) = 1−max(Vr (z),Vg (z),Vb (z)) (1) として決定されるが、ここでこの最大関数は、三色のコ
ンポーネント値Vr 、V g およびVb の最大値をリター
ンする。この単純な最大関数より複雑な式を用いてもよ
い。
【0015】無彩色コンポーネントVn (z) から、プリ
ンタブラックから生成されるべきV k (z) 部分は、所望
の色不足除去部分として 式:Vk (z) = A(Vn (z)) (2) によって選択することができる。なお、式中、Aは任意
関数である。
【0016】上記の関数Aは、 式:Vk (z) = aVn (z) (2A) と同様に単純なスケーリング関数であるが、 式:Vk (z) = Vn (z)2 (2B) のような一層複雑な関数を使うことが多い。任意に複雑
な関数は下記の式のような単純な表探索によって実施す
ることができる。
【0017】 式:Vk (z) = 表1〔Vn (z) 〕 (2C) 式中表1は任意の表である。変換法の第1の好ましい実
施態様の第2のステップでは、各画素zの色を作製する
のに使用されるプリンタブラックVp (z) の実際量が決
定される。前記の第1ステップは黒色インキの所望のレ
ベルを決定した。しかし多くの印刷装置はプリンタブラ
ックの任意のレベルを作製することができない。作製可
能なブラックのレベルをグレイレベルの固定セットに制
限するディジタルハーフトーンを使うことが多い。この
セットのブラックレベルが作られるかは、ハーフトーン
スクリーンのセルの精細度によって決まる。より大きな
サイズのセルは、より多くのブラックレベルを作製でき
るが、同時に図2Bに示すように、肉眼で一層よく見え
るハーフトーン構造を生成するという望ましくない作用
を有する。より小さなサイズのセルは肉眼では余り見え
ないハーフトーンを与えるが、図2Aに示すように、可
能なグレイスケールは少数である。変換法の第2ステッ
プは、各画素zについて、プリンタブラックの所望のレ
ベルVk (z) を、実際に作製することができるブラック
レベルVp (z) で置換することである。
【0018】大部分の画像出力装置では画像強度が連続
的に変化するのではなくて量子化されているので、所望
のスケーリングがなされた無彩色コンポーネントV
k (z) は、2つの量子化された強度レベルのVx とV
x+1 の間にある。したがって所望のスケール化された無
彩色強度コンポーネントVk (z) は2つの部分に分割さ
れ、一方の部分は直接プリンタで生成可能な黒色の強度
コンポーネントVp (z) であり、これは画像出力装置の
量子化された強度レベルVX の1つに等しい。他方の部
分のプロセスブラック部分Vq (z) は、所望のプリンタ
ブラックVk (z) とカラーの無彩色コンポーネントVn
(z) 間の差に、プリンタで生成可能な黒色強度コンポー
ネントのレベルVp (z) とスケール化無彩色強度コンポ
ーネントVk (z) の差を加えたものである。このプロセ
スブラック部分Vq (z) は、減法混色の三原色C、Mお
よびJ全部を混合することによって作製される。
【0019】所望の黒の量Vk (z) から生成可能な量V
p (z) に写像するプロセスは下記式の表探索で実施でき
る。 式:Vp (z) = 表2〔Vk (z) 〕 (3) 式中、表2はプリンタブラックの可能性のある所望量の
各々に対して用いるプリンタブラックの生成可能量を与
えるプリンタ依存性の表である。
【0020】変換法の第1の好ましい実施態様の第3ス
テップでは、元の色の表示が調節され黒色インキが印刷
されるのを補正する。この調節は、カラーがどのように
表示されるかおよび画像出力装置がカラーをどのように
生成するかによって決まる。しかしこの第1の好ましい
実施態様では、各画素zのカラーは、加法混色の空間
に、赤、緑および青のカラーコンポーネントで表示され
るので、画像出力装置による黒色インキの配合は、異な
る各インキについてハーフトーンスクリーンを回転する
ことによって、シアン、マゼンタおよび黄のインキを配
合することと有効な相互関係がない。この場合、黒色イ
ンキは、他のカラーが観察されるグレイフィルターとし
て設計することができる。各画素に対して所望のカラー
を得るために、カラーの明確さを高めて、このグレイフ
ィルターで失われる光を補正しなければならない。黒色
インキの挙動の簡単な統計的モデルを聞いて、各画素z
について調節されたカラーは下記の式で表される。
【0021】 式:Vr ' (z) = Vr (z)/(1−Vp (z)) 式:Vg ' (z) = Vg (z)/(1−Vp (z)) (4) 式:Vb ' (z) = Vb (z)/(1−Vp (z)) より複雑なモデルも使えるが、上記調節のより一般的な
形式は下記のとおりである。
【0022】 式:Vi ' (z) = Fi (Vi (z),Vp (z)) (4A) 式中、iはカラーコンポーネント(例えば、r、gもし
くはb)であり、Fi は初期の色表示のコンポーネント
iとプリンタブラックの量の任意関数である。複雑な関
数を表探索によって実行できる(補間法で増大させるこ
とができる)。変換法の第1の好ましい実施態様の第4
ステップでは、各画素zに対して調節された色表示を行
うのに必要な、シアン、マゼンタおよび黄のインキの量
が決定される。このカラー修正の問題は、別の人達が検
討しており、米国特許第4,275,413 号に教示された探索
表と補間法のような公知の手段で実施できる。
【0023】しかし、この第4ステップは、使用される
プリンタブラックの量とこの量を決定するのに用いる方
法とは無関係であることに留意しなければならない。こ
の段階で必要な表は、使用される特定の画像出力装置に
ついて、プリンタブラックの値Vp (z) を考慮すること
なしに3色のプリンタ校正(C’、M’およびJ’)を
行って作製することができる。グレイコンポーネントの
置換計画は、(例えば関数Aを変えることによって)第
4ステップで使用される探索表を変更したりプリンタを
再校正したりする必要なしに変えることができる。
【0024】各画素(z)についてのプリンタブラック
k (z) の所望量を、プリンタで生成可能な黒Vp (z)
の量によって置き換えられると、シアン、マゼンタおよ
び黄のインキを混合することによってプロセスブラック
が形成される。このプロセスブラックは、プリンタブラ
ックVp (z) の、プリンタで生成し得る黒のレベルV x
の1つへの量子化によって起こるカラー誤差を可能な程
度に補正する。したがって、本発明の方法を使用する
と、なめらかに変化するグレイスケールのレベルを有す
るハーフトーン画像を生成する。
【0025】黒色インキはコントラストが高いので、そ
のハーフトーンのテクスチャーは、他の色のテクスチャ
ーよりも眼に見え易い傾向がある。したがって、黒色イ
ンキに対してはより小さなサイズのハーフトーンセルを
使用すべきである。このようにすれば黒のハーフトーン
テクスチャーが小さくなり眼に見えにくくなるが、グレ
イレベルが少なくなる。これは問題点であるが、本発明
は、所望の無彩色コンポーネントVn (z) とプリンタで
生成可能なブラックレベルVp (z) との差を各画素zに
ついて決定して、三色のプロセスブラックVq (z) を用
いて補正する。そのため、少なすぎるグレイレベルから
生じる擬似輪郭なしで、より粗いブラックスクリーンを
使用できる。
【0026】したがって、図4に示すように、本発明の
第1の好ましい実施態様では、ステップS100からス
タートし、ステップS105で現行の画素が選択され、
次いでステップS110では、無彩色コンポーネントV
n (z) が、画像の各画素zについて、画素毎に続いて、
画素zのカラーコンポーネント値Vr (z) 、Vg (z)お
よびVb (z) から決定される。
【0027】ステップS120では、無彩色コンポーネ
ントVn (z) のプリンタブラック部分Vk (z) が決定さ
れ、次いでステップS130では、最も近いプリンタで
生成可能なプリンタブラック部分Vp (z) が決定され
る。次にステップ140で、画素zの各カラーコンポー
ネントVr (z) 、Vg (z)およびVb (z) について増大
されるカラーコンポーネントVr ’(z) 、Vg ’(z) お
よびVb ’(z) を決定する。次にステップS150に
も、画素zのプリンタカラーコンポーネント値Vc (z)
、Vm (z) およびVj (z) が、増大されるカラーコン
ポーネントVr ’(z) 、Vg ’(z) およびVb ’(z) か
ら決定される。次にステップS160にて、画像の画素
zのすべてが処理されたか否かが決定される。処理され
ていなかった場合は、流れはステップS105にジャン
プし、次の画素zが選択される。処理されていた場合
は、流れはステップS170に続く。
【0028】ステップS170〜S200では、黒色と
三色の各コンポーネントのハーフトーンスクリーンが、
原画像の各カラーコンポーネント層に適用されて出力の
ハーフトーン画像を作製する。まずステップS170で
原画像が複数の小さなユニットセルに分割され、次にス
テップS180でプリンタブラックのハーフトーンスク
リーンが原画像の画素の黒色コンポーネントVp に用い
られる。次いでステップS190にて、原画像が三色の
各コンポーネントについて複数のハーフトーンセルに分
割される。この三色分解に用いるハーフトーンセルは黒
色分解用のハーフトーンセルより大きく、カッドドット
セル(など)が用いられる。ステップS200におい
て、三色コンポーネントC、MおよびJに対するハーフ
トーンスクリーンが原画像の各画素zの対応するカラー
コンポーネント値Vc (z) 、Vm (z) およびVj (z) に
適用される。最後にステップS210がハーフトーン画
像が制御器から画像出力装置に出力される。
【0029】図5に示すように、制御器20は、出力装
置50または汎用コンピュータ40に配置することがで
きる。出力装置50は、プリントエンジン52および入
力/出力手段54を備えている。さらにこの汎用コンピ
ュータはCPU42と入力/出力手段44を備えてい
る。制御器20は画像出力装置内に配置されている方が
好ましく、その結果、制御器20はプリントエンジン5
2の作動性能に同調することができる。あるいは、制御
器は汎用コンピュータ40に組み込んでもよい。その結
果、単一の制御器20を、変換された画像を複数の画像
出力装置50に出力するのに用いることができるがこの
出力装置50は各々異なる機能を持っている。
【0030】作動中、変換すべき原画像は画像ゼネレー
タ46で作製される。この画像ゼネレータ46は画像出
力装置50、汎用コンピュータ40またはなんらかの第
3の装置46’に組み込んでもよいが、これらの機器は
汎用コンピュータ40または画像出力装置50にネット
ワークされている。例えば画像ゼネレータはオストワル
ト純色走査器を備えていてもよい。この走査器は、汎用
コンピュータ40に接続された独立型装置であってもよ
いし、または画像出力装置50に組み込んでもよい。あ
るいは原画像は、別の汎用コンピュータ40’などによ
って作製し、次いで汎用コンピュータ40または画像出
力装置50に伝送してもよい。
【0031】作動中、可変式に着色された複数の画素か
らなる連続的に変化するオストワルト純色の原画像は、
画像ゼネレータによって作製されて制御器20に伝送さ
れ、制御器20中のメモリ22の第1部分22Aに記憶
される。次に原画像は、画素毎に続いて、メモリ22か
ら無彩色コンポーネント決定手段24に出力され、この
決定手段24は、現行の各画素zに対して、無彩色ブラ
ック、プリンタブラックおよびプロセスブラックのコン
ポーネントVn (z) 、V K (z) およびVp (z) を決定す
る。次に、各画素zに対する黒色コンポーネントV
p (z) を、無彩色コンポーネント決定手段24によっ
て、メモリ22の第2部分22Bとカラーコンポーネン
ト決定手段26とに出力される。またこのカラーコンポ
ーネント決定手段は、現行画素zに対するカラーコンポ
ーネントVr (z)、Vg (z) およびVb (z) をメモリ2
2の第1部分22Aから入力して、増大されるカラーコ
ンポーネントVr ’(z) 、Vg ’(z) およびVb ’(z)
を決定する。次にこれらの増大されるカラーコンポーネ
ントは変換手段28に出力される。次いで変換手段28
は、現行画素zについてのVc (z) 、Vm (z) およびV
j (z) のカラーコンポーネントをメモリ22の第2部分
22Bに出力し、これらのコンポーネントはメモリ22
の第2部分22Bに記憶される。このプロセスは、原画
像の各画素zについて繰り返される。
【0032】原画像の全画素が分析されて変換される
と、メモリ22の部分22Bに記憶された変換画像全体
がハーフトーン化手段30に出力される。この手段30
は前記の変換された画像を小さいセルと大きいセルに分
割し、変換画像に黒、シアン、マゼンタおよび黄のハー
フトーンスクリーンを適用してハーフトーン画像を作製
する。このハーフトーン画像は、次にメモリ22の第2
部分22Bもしくは第3部分22Cに記憶させるか、ま
たはプリントエンジン52に伝送するかもしくは別のメ
モリ手段32に記憶させるために出力される。
【0033】あるいは、無彩色コンポーネント決定手段
24とカラーコンポーネント決定手段26および変換手
段28はさらに、Vn 、Vk およびVp のコンポーネン
トと、増大されるカラー値Vr ’、Vg ’およびVb
と、Vc 、Vm およびVj カラー値とを決定する個々の
手段に分割するか、またはそれらを組み合わせてグルー
プ化してもよいことは理解されるであろう。
【0034】図5に示す実施態様では、制御器20は汎
用コンピュータ40の一部を構成している。この汎用コ
ンピュータ40は、入力/出力手段44に、変換画像
を、画像出力装置50の入力/出力手段54に出力さ
せ、その出力装置50は変換画像をプリントエンジン5
2に伝達する。次にプリントエンジン52は、変換画像
を、オストワルト純色の四色画像として受像シートに出
力する。
【0035】また本発明の方法は、出力画像が連続的に
変化する画像かまたはハーフトーン画像であるかにかか
わらずどんなタイプの出力画像を改良するのにも用いる
ことができ、および画素毎に連続的にカラーの彩度を変
えることができる画像再生装置を用いる場合、画素毎に
のみならずユニットハーフトーンセル毎にハーフトーン
画像を改善するのに用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカラ
ー出力画像の改良方法は上記構成にしたので、急激な濃
度シフトとテクスチャーをともに回避する、着色不足を
排除してハーフトーン化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】18の画素からなる、1つのタイプの空間充填
ユニットセルと大きなハーフトーンセルを示す図であ
る。
【図2】Aは18画素ユニットセルの20を採用するオ
ストワルト純色ハーフトーン画像の黒と白の表示を示す
図である。Bは18画素ユニットセルでカッドドット方
式を用いるオストワルト純色ハーフトーン画像の黒と白
の表示を示す図である。
【図3】本発明を用いて作製されたオストワルト純色ハ
ーフトーン画像の黒と白の表示を示す図である。
【図4】本発明の方法を例示するフローチャートを示
す。
【図5】本発明を実行する装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
20 制御器 22 メモリ 22A メモリ22の部分 22B メモリ22の部分 22C メモリ22の部分 24 無彩色コンポーネント決定手段 26 カラーコンポーネント決定手段 28 変換手段 30 ハーフトーン化手段 32 メモリ手段 40 汎用コンピュータ 40’ 汎用コンピュータ 42 CPU 44 入力/出力手段 46 画像ゼネレータ 46’ 画像ゼネレータ 50 画像出力装置 52 プリントエンジン 54 入力/出力手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)元のカラーコンポーネントを含
    むオストワルト純色の原画像であって、元のカラーコン
    ポーネント値を有する複数の画素からなる原画像を入力
    し; (2)上記の複数の画素のうちの1つを選択し; (3)選択された画素の元のカラーコンポーネントに対
    する元のカラーコンポーネント値を決定し; (4)選択された画素の無彩色コンポーネント値を決定
    し; (5)無彩色値コンポーネントのプリンタブラックコン
    ポーネント値を決定し; (6)上記プリンタブラックコンポーネント値に基づい
    て、増大される元のカラーコンポーネント値を決定し; (7)選択された画素の増大された黒色以外の元のカラ
    ーコンポーネント値に基づいた黒色以外の出力カラーコ
    ンポーネントからなる変換画素を作製し; (8)複数の画素のなかの残りの画素についてステップ
    (2)〜(7)を繰り返して、変換画像を作製し; 次いで、 (9)変換画像を出力する; ことからなるカラー出力画像の改良方法。
JP5162993A 1992-11-30 1993-06-30 カラー出力画像の改良方法 Pending JPH06225170A (ja)

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