JPH06224956A - 移動体通信機の無線送信回路 - Google Patents

移動体通信機の無線送信回路

Info

Publication number
JPH06224956A
JPH06224956A JP5010186A JP1018693A JPH06224956A JP H06224956 A JPH06224956 A JP H06224956A JP 5010186 A JP5010186 A JP 5010186A JP 1018693 A JP1018693 A JP 1018693A JP H06224956 A JPH06224956 A JP H06224956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplitude
phase
output
control means
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5010186A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Sasaki
治 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5010186A priority Critical patent/JPH06224956A/ja
Publication of JPH06224956A publication Critical patent/JPH06224956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmitters (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安価で、消費電流が小さく、しかも出力ベクト
ルの正確な移動体通信機の無線送信回路を提供する。 【構成】送信信号源としての電圧制御発信器(42)を
設けるとともに、電圧制御発信器(42)から出力され
る周波数信号の振幅を可変制御する電圧制御減衰器(4
3)を設け、目標値生成回路(41)により、送信符号
列(DATA)を極座標形式に変換してその位相および
振幅の各瞬時値に対応する位相目標値および振幅目標値
を生成し、位相比較器(59)を介する位相帰還系によ
り、電力増幅器(45)から出力された出力信号の位相
と目標値生成回路(41)で生成された位相目標値との
位相誤差信号に対応して電圧制御発信器(42)を帰還
制御し、振幅比較器(44)を含む振幅帰還系により、
電力増幅器(45)から出力された出力信号の振幅と目
標値生成回路(41)で生成された振幅目標値との振幅
誤差に対応して電圧制御減衰器(43)を帰還制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動体通信機の無線送
信回路に関し、特に、消費電流が小さく、かつ出力ベク
トルが正確であり、しかも安価に構成することのできる
移動体通信機の無線送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、は、図9に示すように直交変調器
16を用いて構成されたものが知られている。図9にお
いて、xy信号生成回路11には、送信しようとするデ
ータ信号である符号列DATA、符号列DATAの取り
込みを制御する取り込み制御用クロックCLK(D)、
xy信号生成回路11の動作を制御する動作制御用クロ
ックCLK(O)が加えられる。xy信号生成回路11
は、エンコード回路11aと波形処理回路11bから構
成され、取り込み制御用クロックCLK(D)および動
作制御用クロックCLK(O)に基づき符号列DATA
から互いに直交するx信号およびy信号を生成する。こ
のxy信号生成回路11で生成されたx信号およびy信
号はそれぞれディジタルアナログ変換器12、13でア
ナログ信号に変換され、折り返し除去フィルタ14、1
5を介して直交変調器16に加えられる。
【0003】直交変調器16には、変調キャリア発信器
17から出力される変調キャリア信号が加えられてお
り、折り返し除去フィルタ14、15を介して加えられ
たアナログx信号およびy信号を直交変調して、送信機
中間周波信号を出力する。この送信機中間周波信号は、
ローパスフィルタ18を介してアップコンバートミキサ
19に加えられる。
【0004】アップコンバートミキサ19には、アップ
コンバート用PLLシンセサイザ20の出力が加えられ
ており、このアップコンバート用PLLシンセサイザ2
0から出力される周波数信号によりアップコンバートさ
れ、送信機無線周波数ステージ30に加えられる。
【0005】送信機無線周波数ステージ30は、バンド
パスフィルタ31、前記増幅器32、電力増幅器33、
バンドパスフィルタ34から構成され、アップコンバー
トミキサ19から出力されるアップコンバートされた信
号を電力増幅して無線周波数信号として出力する。
【0006】ところで、このように構成された従来の移
動体通信機の無線送信回路においては、直交変調器16
以降の回路、すなわち、ローパスフィルタ44、アップ
コンバートミキサ19、送信機無線周波数ステージ30
は、すべて線形系である必要がある。
【0007】これは、π/4−DQPSK波等は、その
包絡線に変動があり、それをくずすと、ビットエラー率
が劣化したり、隣接チャネルや次隣接チャネルへスペク
トルが広がってしまう等の不都合が生じるからである。
【0008】ここで、直交変調器16やアップコンバー
トミキサ19は、直線性を保つため、低いレベルで動作
するように構成されている。このため、送信機無線周波
数ステージ30では、かなり大きな利得をもって増幅す
る必要がある。ここで、利得が不充分であると、出力電
力が不足することになる。
【0009】したがって、送信機無線周波数ステージ3
0では、高い周波数でありながら線形性の保持、高利
得、高出力、高効率(低消費電流)を同時に満足するこ
とが要求される。
【0010】しかしながら、線形性と効率は単純に理論
上においても相反する特性であり、例えば、出力レベル
を一定として効率が低下すればその消費電流は増加す
る。また、一般に、線形性を良くするためには消費電流
は増加する。更に、高利得であると、回路動作は不安定
となり、発信の可能性も生じ、また、高出力で、低効率
であると、発熱の問題も生じる。
【0011】また、多値変調を行うことにより、同一の
周波数でより多くの情報を伝送できることになり、例え
ば、伝送する情報量が同一であれば使用周波数帯域を狭
めることができ、周波数の利用効率を大幅に改善するこ
とができるので、多値変調を行う方式が注目されてい
る。
【0012】しかしながら、π/4−DQPSK程度で
の動作であれば、送信機無線周波数ステージ30だけの
問題で済むかもしれないが、上述したような、多値変
調、例えば、多値PSK、多値QAMの動作を行う場合
は、安価な直交変調器を使用したのではチャネル間のバ
ランスや、キャリアリークの問題が生じ、これらの問題
を解決するためには、大幅なコストアップの可能性があ
る。
【0013】また、π/4−DQPSKの動作を行う場
合でも、現実的には、安価な直交変調器を使用したので
は精度が不充分であり、調整の工数が増加する等の問題
がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の移
動体通信機の無線送信回路においては、直交変調器の出
力をアップコンバートし、このアップコンバートした高
い周波数の信号を電力増幅して無線出力周波数信号を得
るように構成していたため、出力ベクトルが不正確にな
り、効率の低下が問題となり、性能の割りには、高価
で、消費電流が大きいという問題があった。
【0015】具体的には、直交変調器のチャネル間バラ
ンスや温度ドリフト等を考えると、電力増幅器に、安価
な直交変調器では、変調精度の規格上、歩留まりが低下
するという問題があり、更に多値変調には向かないとい
う問題もあった。
【0016】また、この問題を解決するため、直交変調
を正確に行う構成も考えられるが、この場合は高価な直
交変調器を用いるか、多数の調整を行う必要があり、こ
の場合も、価格の上昇をもたらし、また調整の工数が増
加するという問題が生じた。また、キャリア周波数を下
げた構成をとると、直交変調器以外の回路、すなわち、
送信機無線周波数ステージ等の回路規模や部品価格に大
きく影響し、全体としてはやはりコストアップするとい
う問題が生じた。
【0017】一方、電力増幅器に、高利得、高出力、低
歪、高効率(低消費電流)のものを用意しなければなら
ず、満足すべき性能を得るためには非常に高価になり、
現実には、高出力と低歪の確保以外が困難であるという
問題が生あった。
【0018】すなわち、送信機無線周波数ステージ等に
おける消費電流は、機器全体のそれに対して占める割合
が大きいことから、ここで消費電流が増加すると、この
移動体通信機を駆動するための電池の容量まで大きくす
る必要があり、これにより機器全体のコストが上昇する
ことになった。
【0019】そこで、この発明は、安価で、消費電流が
小さく、しかも出力ベクトルの正確な移動体通信機の無
線送信回路を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、送信符号列を極座標形式に変換してそ
の位相および振幅の各瞬時値に対応する位相目標値およ
び振幅目標値を生成する目標値生成手段と、制御入力に
対応してその発振周波数を可変制御する可変発振制御手
段と、前記可変発振制御手段から出力される周波数信号
の振幅を可変制御する可変振幅制御手段と、前記可変振
幅制御手段の出力を電力増幅して出力する電力増幅手段
と、前記電力増幅手段から出力された出力信号の位相と
前記目標値生成手段で生成された位相目標値との位相誤
差に対応して前記可変発振制御手段を制御する位相帰還
制御手段と、前記電力増幅手段から出力された出力信号
の振幅と前記目標値生成手段で生成された振幅目標値と
の振幅誤差に対応して前記可変振幅制御手段を制御する
振幅帰還制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0021】
【作用】送信信号源としての可変発振制御手段を設ける
とともに、可変発振制御手段から出力される周波数信号
の振幅を可変制御する可変振幅制御手段を設け、目標値
生成手段により、送信符号列を極座標形式に変換してそ
の位相および振幅の各瞬時値に対応する位相目標値およ
び振幅目標値を生成し、位相帰還制御手段により、電力
増幅手段から出力された出力信号の位相と目標値生成手
段で生成された位相目標値との位相誤差信号に対応して
可変発振制御手段を帰還制御し、振幅帰還制御手段によ
り、電力増幅手段から出力された出力信号の振幅と目標
値生成手段で生成された振幅目標値との振幅誤差に対応
して可変振幅制御手段を帰還制御する。
【0022】
【実施例】以下、この発明の移動体通信機の無線送信回
路の実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、この発明の移動体通信機の無線送
信回路の一実施例を示す回路図である。図1において、
目標値生成回路41には、送信しようとするデータ信号
である符号列DATA、符号列DATAの取り込みを制
御する取り込み制御用クロックCLK(D)、目標値生
成回路41の動作を制御する動作制御用クロックCLK
(O)、送信周波数データFREQが加えられる。
【0024】目標値生成回路41は、エンコード回路4
1a、波形処理回路41b、位相アキュムレータ41
c、ディジタルアナログ変換回路41d、41eを具備
して構成され、取り込み制御用クロックCLK(D)お
よび動作制御用クロックCLK(O)、送信周波数デー
タFREQに基づき符号列DATAを極座標形式に変換
してその位相および振幅の各瞬時値に対応する位相目標
値および振幅目標値を生成し、ディジタルアナログ変換
回路41dから、振幅目標値に対応するアナログ振幅目
標信号を出力し、ディジタルアナログ変換回路41eか
ら位相目標値に対応するアナログ位相目標信号を出力す
る。ここで、送信周波数データFREQは送信周波数、
すなわち所望の無線チャネルの送信周波数を指定するも
ので、これにより無変調の位相目標値が与えられる。な
お、この目標値生成回路41の詳細については、図7お
よび図8を参照して後に詳述する。
【0025】ところで、この実施例においては、電圧制
御発振器(VCO)42が送信信号の直接の信号源とな
るように構成されており、また、このVCO42は、送
信信号の位相についての発信源となっている。
【0026】このVCO42の出力は、電圧制御減衰器
43に加えられ、ここで、振幅についての操作を行い、
その後電力増幅器45で電力増幅が行われ、方向性結合
器46を介して無線周波数信号として出力される。
【0027】方向性結合器46は、この送信出力の一部
を取り出し、これを方向性結合器47を介して第1検波
器48に加える。第1検波器48は直線検波器から構成
され、入力された信号を直線検波し、これを振幅比較器
44および位相比較器49に加える。
【0028】他方、方向性結合器47は、方向性結合器
46の出力の一部を取り出し、これをダウンコンバート
ミキサ50に加える。ダウンコンバートミキサ50は、
周波数固定の固定発振器51の出力が加えられており、
方向性結合器47で取り出された信号をダウンコンバー
トし、これを位相比較器49および第2検波器52に加
える。第2検波器52は、直線検波器から構成され、入
力された信号を直線検波し、これを振幅比較器44およ
び位相比較器49に加える。
【0029】位相比較器49は、目標値生成回路41か
ら出力されるアナログ位相目標信号、第1検波器48の
出力、第2検波器52の出力、ダウンコンバートミキサ
50の出力が加えられており、これらの信号からアナロ
グ位相目標信号に対する位相誤差信号を生成し、これを
ループフィルタ付きのVCO制御回路53を介して該位
相誤差信号に対応する電圧信号としてVCO42に加え
る。これにより、VCO42から出力される周波数信号
の周波数は、目標値生成回路41から出力されるアナロ
グ位相目標信号の示す位相に対応する周波数に制御され
る。
【0030】なお、この位相比較器49内には図示しな
い割り算回路が設けられており、入力レベルの変動があ
っても、第1検波器48の出力または第2検波器52の
出力で出力レベルを割り算することにより出力電圧が、
単純に、位相誤差分だけになるように構成されている。
【0031】また、この時、電力増幅器45が持つAM
−PM変換特性や、電圧制御減衰器43が持つ減衰量−
位相量の変換特性等についてはこの位相帰還系により吸
収される。また、この位相帰還系には送信周波数データ
FREQによる送信周波数(無線チャネル)の指定機能
が含まれている。
【0032】また、ここで、ダウンコンバートミキサ5
0の出力を用いている理由は、低い周波数に変換するこ
とにより、位相比較器49や第2検波器52としてコス
トパフォーマンスのよいものを設けられるようにするた
めである。
【0033】振幅比較器44は、目標値生成回路41か
ら出力されるアナログ振幅目標信号、第1検波器48の
出力、第2検波器52の出力が加えられており、これら
の信号からアナログ振幅目標信号に対する電圧信号であ
る振幅誤差信号を生成し、これを電圧制御減衰器43に
加える。これにより電力増幅器45から出力される信号
の振幅が目標値生成回路41から出力されるアナログ振
幅目標信号の示す振幅に一致するように制御される。
【0034】なお、この振幅比較器44において、必要
に応じて、第1検波器48の出力または第2検波器52
の出力を切り替えて使用するように構成してもよいし、
また、この第1検波器48の出力および第2検波器52
の出力を所定の重み付けで加算して使用するように構成
してもよい。
【0035】また、位相比較器49および第2検波器5
2にダウンコンバートミキサ50の出力を入力するよう
に構成した理由は、誤差を減少させるためと、位相目標
値の周波数が低いためである。また、ダウンコンバート
ミキサ50の温度特性を避けるために、第1検波器48
が設けられており、フルパワー送信、すなわち出力偏差
を重視する場合は、この第1検波器48の出力を重要視
する。また、ループフィルタ付きのVCO制御回路53
は、一般のPLL回路のループフィルタと同一の機能を
果たす。
【0036】このように、この実施例によると、従来回
路の直交変調器やアップコンバータの代わりにVCO4
2を用いるとともに、このVCO42と電力増幅器45
との間に電圧制御減衰器43を配置し、電力増幅器45
の一部を取り出すことにより、目標値生成回路41で極
座標変換方式で生成した位相および振幅の各瞬時値に対
応する位相目標値および振幅目標値に基づき、VCO4
2の発振周波数および電圧制御減衰器43の減衰率を負
帰還制御するように構成したので、直交変調器のチャネ
ル間のバランスの問題や、キャリアリークの問題がなく
なる。また、位相および振幅に対して負帰還が施される
ため、電力増幅器45としてA級アンプのような線形だ
が効率の悪い増幅器を用いる必要がなくなり、C級アン
プやF級アンプのような非線形で効率の良いもを用いる
ことができ、ここで線形性を問われない分だけ歩留まり
向上となり、低価格化につながる。
【0037】また、VCO42の方が従来のアップコン
バータよりも、一般的にずっと出力レベルが大きいた
め、電力増幅器45の利得はその分だけ小さくすること
ができ、機器側における発振の危険性もなくなる。
【0038】更に、電力増幅器45の利得温度特性も振
幅負帰還系が吸収してくれるため、特別な温度特性補償
回路が不要となり、この点からも低価格化が図られる。
【0039】図2は、図1に示した回路の変形例を示し
たものである。一般に、TDMA通信の場合、振幅を零
にする時間があり、この状態から立ち上げる場合、VC
O42がどの状態に制御されているかわからなくなる。
そこで、この変形例においては、所望の無線チャネル、
すなわち、送信周波数を指定する送信周波数データFR
EQを、ディジタルアナログ変換器54で変換してVC
O制御回路53に加えるように構成される。すなわち、
この変形例においては、VCO制御回路53に予め送信
周波数に近いであろう電圧を加えておくものである。
【0040】このような構成によると、振幅が零より立
ち上がる場合に、位相帰還系のセトリングを早めること
ができる。他の構成は図1に示したものと同様である。
【0041】図3は、図1に示した回路の他の変形例を
示したものである。この変形例の回路は、図2におい
て、ダウンコンバートミキサ50に加えられていた周波
数固定の固定発振器51の代わりに、目標値生成回路4
1から出力されるアナログ位相目標信号を加えるように
構成される。この場合、位相比較器49には、目標値生
成回路41から出力されるアナログ位相目標信号に代え
て周波数固定の固定発振器55の出力が加えられる。他
の構成は図2に示したものと同様である。
【0042】このような構成によると、位相比較器49
における位相比較周波数が一定となり、VCO制御回路
53のフープフィルタの最適調整が可能になり、位相帰
還系の性能の向上に寄与することができる。
【0043】また、第2検波器52を狭帯域のものにす
ることができ、これにより感度の向上等に寄与する。
【0044】図4は、図1に示した回路の更に他の変形
例を示したものである。第3図に示した回路において、
第1の検波器48の感度が充分に良好であれば、第2の
検波器52を不要にすることができる。図4に示した変
形例の回路はこのようにして構成されたもので、これに
より部品点数が減少し、コストの低減化に寄与すること
ができる。
【0045】図5は、図1に示した回路の更に他の変形
例を示したものである。図3に示した回路において、ダ
ウンコンバートミキサ50の温度特性が充分に良好であ
れば、第2の検波器52のみで、第1検波器48を不要
にすることができる。図5に示した変形例の回路はこの
ようにして構成されたもので、これにより部品点数が減
少し、コストの低減化に寄与することができる。
【0046】図6は、図1に示した回路の更に他の変形
例を示したものである。図1に示す回路において、電圧
制御減衰器43を可変利得増幅器に置換しても同様に構
成することができる。図6に示す変形例は、図1に示し
た電圧制御減衰器43を可変利得増幅器56に置き換え
て構成したものである。
【0047】なお、図1乃至図6に示す回路において、
方向性結合器46は小さな容量によるキャパシタに置き
換えることも可能であり、また、方向性結合器47は分
配器に置き換えることも可能であり、また、その結合度
を逆にすることも可能である。更に、振幅比較器44の
出力を電力増幅器45に加え、電力増幅器45において
振幅の操作を行うように構成してもよい。この場合は電
圧制御減衰器43または可変利得増幅器56が不要にな
り、この場合もコストの低減化に寄与する。
【0048】また、特に図3乃至図5に示した回路にお
いては、位相比較器49の位相比較周波数を高く、かつ
一定に設定できるので、位相帰還系のセトリングを早く
することができ、従来のマルチキャリアTDMA−TD
Dの移動体通信機で採用していたようなPLLシンセサ
イザを複数台用意する必要もなくなり、部品点数の削減
につながる。
【0049】図7は、図1乃至図6に示した目標値生成
回路41の詳細回路例を示したものである。図7に示す
目標値生成回路41は、符号列DATAおよび取り込み
制御用クロックCLK(D)が加えられるマッピング回
路401、このマッピング回路401の出力が加えら
れ、極座標変換を行うことにより、各瞬時値における振
幅目標データおよびデータ変調分である位相目標データ
を出力する波形処理回路402、送信周波数データFR
EQを無変調分のデータとして蓄積するフェーズアキュ
ムレータ405、波形処理回路402から出力される振
幅目標データをディジタルアナログ変換してアナログ振
幅目標信号を出力するディジタルアナログ変換器40
3、波形処理回路402から出力されるデータ変調分で
ある位相目標データとフェーズアキュムレータ405に
蓄積された無変調分のデータとを加算して変調された位
相目標データを形成する加算器406、加算器406か
ら出力された位相目標データをディジタルアナログ変換
してアナログ位相目標信号を出力するディジタルアナロ
グ変換器404から構成される。ここで、フェーズアキ
ュムレータ405は、レジスタ405b、このレジスタ
405bの出力と送信周波数データFREQとを加算し
てレジスタ405bに加える加算器405aから構成さ
れている。この図7に示し回路は、回路規模が小さい場
合の例を示したもので、この回路の場合、送ろうとする
ベクトルの偏角の変化に対応してその半径を操作する場
合が示されている。
【0050】図8は、図1乃至図6に示した目標値生成
回路41の他の詳細回路例を示したものである。この図
8に示す目標値生成回路41は、図7に示した波形処理
回路402が、ルートコサインロールオフフィルタリン
グ回路402aと直交極座標変換回路402bから構成
されている。この例の場合、マッピング回路401は入
力された符号列DATAおよび取り込み制御用クロック
CLK(D)に基づきxデータおよびyデータを形成
し、これをルートコサインロールオフフィルタリング回
路402aを介して直交極座標変換回路402bに加
え、直交極座標変換回路402bから各瞬時値における
振幅目標データおよびデータ変調分である位相目標デー
タを出力するように構成されている。他の構成は図7に
示したものと同様である。
【0051】なお、図7および図8において、マッピン
グ回路401は、図1に示したエンコード回路41aに
対応し、波形処理回路402は、図1に示した波形処理
回路41bに対応し、フェーズアキュムレータ405は
図1に示した位相アキュムレータ41cに対応し、ディ
ジタルアナログ変換器403および404は図1に示し
たディジタルアナログ変換回路41dおよび41eにそ
れぞれ対応する。
【0052】なお、図7および図8は、π/4−DQP
SK用のものを示したが、多値QAM、多値PSK等の
多値変調やCDMA(スペクトラム拡散)の場合は、そ
れに合わせて符号列より位相と振幅の目標値(瞬時値)
を出力するように関数を定めればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、送信信号源としての可変発振制御手段を設けるとと
もに、可変発振制御手段から出力される周波数信号の振
幅を可変制御する可変振幅制御手段を設け、目標値生成
手段により、送信符号列を極座標形式に変換してその位
相および振幅の各瞬時値に対応する位相目標値および振
幅目標値を生成し、位相帰還制御手段により、電力増幅
手段から出力された出力信号の位相と目標値生成手段で
生成された位相目標値との位相誤差信号に対応して可変
発振制御手段を帰還制御し、振幅帰還制御手段により、
電力増幅手段から出力された出力信号の振幅と目標値生
成手段で生成された振幅目標値との振幅誤差に対応して
可変振幅制御手段を帰還制御するように構成したので、
電力増幅手段として必要以上に高利得、線形性を有する
電力増幅器を用いる必要がなくなり、機器コストの低減
化および低消費電力化が図れ、更に多値変調に適用して
も最適であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の移動体通信機の無線送信回路の一実
施例を示すブロック図。
【図2】図1に示した回路の変形例を示したブロック
図。
【図3】図1に示した回路の他の変形例を示したブロッ
ク図。
【図4】図1に示した回路の更に他の変形例を示したブ
ロック図。
【図5】図1に示した回路の更に他の変形例を示したブ
ロック図。
【図6】図1に示した回路の更に他の変形例を示したブ
ロック図。
【図7】図1乃至図6に示した目標値生成回路の詳細例
を示したブロック図。
【図8】図1乃至図6に示した目標値生成回路の他の詳
細例を示したブロック図。
【図9】従来の移動体通信機の無線送信回路を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
41 目標値生成回路 42 電圧制御発振器(VCO) 43 電圧制御減衰器 44 振幅比較器 45 電力増幅器 46 方向性結合器 47 方向性結合器 48 第1検波器 49 位相比較器 50 ダウンコンバートミキサ 51 固定発振器 52 第2検波器 53 VCO制御回路 54 ディジタルアナログ変換器 55 固定発振器 56 可変利得増幅器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信符号列を極座標形式に変換してその
    位相および振幅の各瞬時値に対応する位相目標値および
    振幅目標値を生成する目標値生成手段と、 制御入力に対応してその発振周波数を可変制御する可変
    発振制御手段と、 前記可変発振制御手段から出力される周波数信号の振幅
    を可変制御する可変振幅制御手段と、 前記可変振幅制御手段の出力を電力増幅して出力する電
    力増幅手段と、 前記電力増幅手段から出力された出力信号の位相と前記
    目標値生成手段で生成された位相目標値との位相誤差に
    対応して前記可変発振制御手段を制御する位相帰還制御
    手段と、 前記電力増幅手段から出力された出力信号の振幅と前記
    目標値生成手段で生成された振幅目標値との振幅誤差に
    対応して前記可変振幅制御手段を制御する振幅帰還制御
    手段とを具備したことを特徴とする移動体通信機の無線
    送信回路。
JP5010186A 1993-01-25 1993-01-25 移動体通信機の無線送信回路 Pending JPH06224956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5010186A JPH06224956A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 移動体通信機の無線送信回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5010186A JPH06224956A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 移動体通信機の無線送信回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06224956A true JPH06224956A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11743259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5010186A Pending JPH06224956A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 移動体通信機の無線送信回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06224956A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005039136A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 変調装置及び変調方法
JP2009290375A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Fujitsu Ltd 歪補償装置、無線通信装置および歪補償方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005039136A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 変調装置及び変調方法
JP2009290375A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Fujitsu Ltd 歪補償装置、無線通信装置および歪補償方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0982849B1 (en) Predistorter
US6191653B1 (en) Circuit and method for linearizing amplitude modulation in a power amplifier
CN1206801C (zh) 用于进行具有独立的、高效率调幅的i/q调制的电路和方法
US6924711B2 (en) Multimode modulator employing a phase lock loop for wireless communications
JP2000286915A (ja) 信号変調回路及び信号変調方法
CN1819471B (zh) 具有可变预失真的极化调制器的发射/接收装置
US20080139140A1 (en) Signal predistortion in radio transmitter
US6647073B2 (en) Linearisation and modulation device
US8666325B2 (en) Polar feedback receiver for modulator
US7826811B2 (en) Phase modulation apparatus and wireless communication apparatus
US20070147541A1 (en) Transmitter apparatus and wireless communication apparatus
EP1641131A1 (en) Digital sideband suppression for radio frequency (RF) modulators
GB2374742A (en) An amplifier arrangement in which a feedback loop gain is adjusted
US6415002B1 (en) Phase and amplitude modulation of baseband signals
JPH08223234A (ja) 無線送信機および動作方法
JP4584336B2 (ja) Fm変調を用いたポーラ変調装置および方法
CN103220250A (zh) 用以在gfsk斜降下测量和补偿过度dco频率峰值的方法和系统
US6963620B2 (en) Communication transmitter using offset phase-locked-loop
JPH06224956A (ja) 移動体通信機の無線送信回路
EP1936898A1 (en) Phase modulation device and wireless communication device
CN102355213A (zh) 用于功率调节的电路装置和方法以及放大器设备
JPH0923118A (ja) 送信回路
JPH06237281A (ja) キャリアリーク調整回路
JP2000224084A (ja) 非線形歪補償装置