JPH0622363Y2 - ガット - Google Patents
ガットInfo
- Publication number
- JPH0622363Y2 JPH0622363Y2 JP1988124620U JP12462088U JPH0622363Y2 JP H0622363 Y2 JPH0622363 Y2 JP H0622363Y2 JP 1988124620 U JP1988124620 U JP 1988124620U JP 12462088 U JP12462088 U JP 12462088U JP H0622363 Y2 JPH0622363 Y2 JP H0622363Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gut
- temperature
- core material
- layer
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、テニスやバトミントンのラケットに用いる
ガットに関する。
ガットに関する。
<従来の技術> 従来、ガットには、第4図と第5図とに示すように例え
ばポリアミド樹脂製のモノフィラメントの芯材2を有し
ており、この芯材2の外周面に、これを包囲するよう
に、芯材2よりも小径の例えば多数のポリアミド樹脂製
のモノフィラメント6を引き揃えて接着剤8で接着して
なる巻回層4を有し、この巻回層4の外周面を更にポリ
アミド樹脂や熱可塑性ウレタンエラストマ等の被覆層10
で覆ったものがある。
ばポリアミド樹脂製のモノフィラメントの芯材2を有し
ており、この芯材2の外周面に、これを包囲するよう
に、芯材2よりも小径の例えば多数のポリアミド樹脂製
のモノフィラメント6を引き揃えて接着剤8で接着して
なる巻回層4を有し、この巻回層4の外周面を更にポリ
アミド樹脂や熱可塑性ウレタンエラストマ等の被覆層10
で覆ったものがある。
なお、巻回層4のモノフィラメント6は芯材2の外周面
に1層設けられたものを示したが2層以上設けられたも
のもあるし、また、芯材2と巻回層4のフィラメント
は、モノフィラメントで示したがこの他にポリアミド樹
脂製のマルチフィラメントとしたものもある。更に、こ
のガットは、巻回層4の外周面を被覆層10で覆ったもの
を示したが、巻回層4の外周面を被覆層10で覆っていな
いガットもある。
に1層設けられたものを示したが2層以上設けられたも
のもあるし、また、芯材2と巻回層4のフィラメント
は、モノフィラメントで示したがこの他にポリアミド樹
脂製のマルチフィラメントとしたものもある。更に、こ
のガットは、巻回層4の外周面を被覆層10で覆ったもの
を示したが、巻回層4の外周面を被覆層10で覆っていな
いガットもある。
そして、このような従来のガットには、染料等により着
色されたものがある。
色されたものがある。
<考案が解決しようとする課題> しかし、このようなガットを用いたラケットでは、球又
はシャトルコックを打った時、球又はシャトルコックを
ガットのどの位置で打ったのかを認識するには、打った
瞬間に球等の当った位置を見るか若しくは打った時の手
ごたえによって判断しなければならず、この位置を認識
することが難しい。従って、次に打つ位置をスイートス
ポットに近づくように修正することが難しいという問題
がある。また、ガットの色を変えたい時は、所望の色の
ガットに張り変えるか又はガットに所望の色のインクを
塗布すれば良いが、このような方法は不経済であり、手
間がかかる。
はシャトルコックを打った時、球又はシャトルコックを
ガットのどの位置で打ったのかを認識するには、打った
瞬間に球等の当った位置を見るか若しくは打った時の手
ごたえによって判断しなければならず、この位置を認識
することが難しい。従って、次に打つ位置をスイートス
ポットに近づくように修正することが難しいという問題
がある。また、ガットの色を変えたい時は、所望の色の
ガットに張り変えるか又はガットに所望の色のインクを
塗布すれば良いが、このような方法は不経済であり、手
間がかかる。
本考案は、ラケットで球又はシャトルコックを打った
時、球等が当った部分の色が変わるガットを提供するも
のである。また、感温剤の変色する温度を気温の変わる
範囲内のものとすることにより、気温の高温時と低温時
において色の違うガットを提供する。
時、球等が当った部分の色が変わるガットを提供するも
のである。また、感温剤の変色する温度を気温の変わる
範囲内のものとすることにより、気温の高温時と低温時
において色の違うガットを提供する。
<課題を解決するための手段> 第1の考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、芯材と、芯材の外周面に、これを包囲するように上
記芯材よりも小径の複数のフィラメントを少なくとも一
層設けた巻回層とを含むガットまたは上記芯材と、上記
巻回層と、上記巻回層の外周面に被覆層とを含むガット
において、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち1本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色したものである。
り、芯材と、芯材の外周面に、これを包囲するように上
記芯材よりも小径の複数のフィラメントを少なくとも一
層設けた巻回層とを含むガットまたは上記芯材と、上記
巻回層と、上記巻回層の外周面に被覆層とを含むガット
において、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち1本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色したものである。
そして、第2の考案は、第1の考案のうち芯材と、巻回
層と、被覆層とを含むガットにおいて、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち一本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色し、上記被覆層に上記感温剤を混合したものであ
る。
層と、被覆層とを含むガットにおいて、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち一本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色し、上記被覆層に上記感温剤を混合したものであ
る。
また、第3の考案は、第1の考案のうち芯材と、巻回層
と、被覆層とを含むガットにおいて、 上記被覆層に温度によって色が可逆的に変化する感温剤
を混合したものである。
と、被覆層とを含むガットにおいて、 上記被覆層に温度によって色が可逆的に変化する感温剤
を混合したものである。
<作用・効果> 上記のように構成されたガットにおいて、感温剤の可逆
的に変色する温度を気温よりも高いものとすることによ
り、ラケットで球又はシャトルコックを打たないときは
ガットの色が例えば黄色であり、球等を打った時は球等
とガットとの摩擦熱及びガットどうしの摩擦熱により球
等が当った部分のガットの色が例えば赤色に変色する。
そして、ガットの温度が感温剤の変色する温度まで下が
ると、もとの黄色に可逆的に戻る。従って、球等を打っ
た後すぐにガットの赤色に変色している部分を確認する
ことにより、球等を打った位置が分かるので、次に打つ
位置がスイートスポットに近づくように修正することが
できるという効果がある。
的に変色する温度を気温よりも高いものとすることによ
り、ラケットで球又はシャトルコックを打たないときは
ガットの色が例えば黄色であり、球等を打った時は球等
とガットとの摩擦熱及びガットどうしの摩擦熱により球
等が当った部分のガットの色が例えば赤色に変色する。
そして、ガットの温度が感温剤の変色する温度まで下が
ると、もとの黄色に可逆的に戻る。従って、球等を打っ
た後すぐにガットの赤色に変色している部分を確認する
ことにより、球等を打った位置が分かるので、次に打つ
位置がスイートスポットに近づくように修正することが
できるという効果がある。
また、感温剤の変色する温度を気温の変わる範囲内のも
のとすることにより、気温が感温剤の変色温度よりも高
い時、ガットの色が例えば赤色となり、気温が感温剤の
変色温度よりも低い時、ガットの色が例えば黄色とな
る。このように気温の変化によって、ガットの色が赤色
と黄色とに可逆的に変わるので、ガットを張り変えた
り、色を付けたりする手間と費用がかからず経済的であ
る。
のとすることにより、気温が感温剤の変色温度よりも高
い時、ガットの色が例えば赤色となり、気温が感温剤の
変色温度よりも低い時、ガットの色が例えば黄色とな
る。このように気温の変化によって、ガットの色が赤色
と黄色とに可逆的に変わるので、ガットを張り変えた
り、色を付けたりする手間と費用がかからず経済的であ
る。
<実施例> 実施例について図面を参照して説明する。この実施例の
ガットにおいて、従来例で示す部分と同等部分は同一図
面符号で示し、詳細な説明を省略する。第1図(a)乃至
(d)は夫々の実施例のガットの断面図である。第1図(a)
の実施例において、モノフィラメントの芯材2を有し、
この芯材2の外周面に芯材2よりも小径の多数のモノフ
ィラメント6を1層にして引き揃えて、接着剤8によっ
て芯材2の表面に接着してなる巻回層4を有している。
この巻回層4の複数のモノフィラメント6のうち1本以
上のモノフィラメント6の表面に従来公知の感温剤で着
色してある。この感温剤で着色されたモノフィラメント
を11で示す。
ガットにおいて、従来例で示す部分と同等部分は同一図
面符号で示し、詳細な説明を省略する。第1図(a)乃至
(d)は夫々の実施例のガットの断面図である。第1図(a)
の実施例において、モノフィラメントの芯材2を有し、
この芯材2の外周面に芯材2よりも小径の多数のモノフ
ィラメント6を1層にして引き揃えて、接着剤8によっ
て芯材2の表面に接着してなる巻回層4を有している。
この巻回層4の複数のモノフィラメント6のうち1本以
上のモノフィラメント6の表面に従来公知の感温剤で着
色してある。この感温剤で着色されたモノフィラメント
を11で示す。
同図(b)の実施例は第1図(a)のガットにおいて、巻回層
4の外周面をポリアミド樹脂等の被覆層10で覆ったもの
であり、感温剤で着色されたモノフィラメント11が1本
以上巻回層4に設けられている。
4の外周面をポリアミド樹脂等の被覆層10で覆ったもの
であり、感温剤で着色されたモノフィラメント11が1本
以上巻回層4に設けられている。
同図(c)の実施例は、第1図(a)のガットにおいて、巻回
層4のモノフィラメント6、11が2層に形成されたもの
である。
層4のモノフィラメント6、11が2層に形成されたもの
である。
同図(d)の実施例は、第1図(c)のガットにおいて、2層
に形成されたモノフィラメント6、11を有する巻回層4
の外周面をポリアミド樹脂等の被覆層10で覆ったもので
ある。
に形成されたモノフィラメント6、11を有する巻回層4
の外周面をポリアミド樹脂等の被覆層10で覆ったもので
ある。
第2図(a)の実施例は、第1図(b)に示すガットにおい
て、被覆層10に感温剤を混合したものであり、この被覆
層を12で示す。従って、感温剤がこの被覆層12と巻回層
4の1本以上のモノフィラメント11に施されている。
て、被覆層10に感温剤を混合したものであり、この被覆
層を12で示す。従って、感温剤がこの被覆層12と巻回層
4の1本以上のモノフィラメント11に施されている。
同図(b)の実施例は、第1図(d)に示すガットにおいて、
被覆層10の代りに感温剤を混合した被覆層12を設けたも
のであり、従って、感温剤がこの被覆層12と巻回層4の
1本以上のモノフィラメント11に施されている。
被覆層10の代りに感温剤を混合した被覆層12を設けたも
のであり、従って、感温剤がこの被覆層12と巻回層4の
1本以上のモノフィラメント11に施されている。
第3図(a)の実施例は、第2図(a)に示すガットにおい
て、巻回層4のモノフィラメントが感温剤で着色されて
いないものであり、感温剤が被覆層12に混合されてい
る。
て、巻回層4のモノフィラメントが感温剤で着色されて
いないものであり、感温剤が被覆層12に混合されてい
る。
同図(b)の実施例は、第2図(b)に示すガットにおいて、
巻回層4のモノフィラメントが感温剤で着色されていな
いものであり、感温剤が被覆層12に混合されている。
巻回層4のモノフィラメントが感温剤で着色されていな
いものであり、感温剤が被覆層12に混合されている。
ただし、上述した実施例の芯材2と巻回層4のフィラメ
ントは、モノフィラメントで示したがこの他にマルチフ
ィラメントとすることができる。また、巻回層4のフィ
ラメントを1層のものと2層のものを示したが、この他
に3層以上のフィラメントを有する巻回層4とすること
ができる。
ントは、モノフィラメントで示したがこの他にマルチフ
ィラメントとすることができる。また、巻回層4のフィ
ラメントを1層のものと2層のものを示したが、この他
に3層以上のフィラメントを有する巻回層4とすること
ができる。
第1図乃至第3図は本考案のガットの断面図、第4図は
従来のガットの部分破断斜視図、第5図は同従来のガッ
トの断面図である。 2……芯材、4……巻回層、6……巻回層のモノフィラ
メント、10……被覆層、11……感温剤で着色されたモノ
フィラメント、12……感温剤が混合された被覆層。
従来のガットの部分破断斜視図、第5図は同従来のガッ
トの断面図である。 2……芯材、4……巻回層、6……巻回層のモノフィラ
メント、10……被覆層、11……感温剤で着色されたモノ
フィラメント、12……感温剤が混合された被覆層。
Claims (3)
- 【請求項1】芯材と、芯材の外周面に、これを包囲する
ように上記芯材よりも小径の複数のフィラメントを少な
くとも一層設けた巻回層とを含むガットまたは上記芯材
と、上記巻回層と、上記巻回層の外周面に被覆層とを含
むガットにおいて、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち1本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色したことを特徴とするガット。 - 【請求項2】請求項1(1)に記載の芯材と、巻回層と、
被覆層とを含むガットにおいて、 上記巻回層の複数のフィラメントのうち1本以上のフィ
ラメントを温度によって色が可逆的に変化する感温剤で
着色し、上記被覆層に上記感温剤を混合したことを特徴
とするガット。 - 【請求項3】請求項(1)に記載の芯材と、巻回層と、被
覆層とを含むガットにおいて、 上記被覆層に温度によって色が可逆的に変化する感温剤
を混合したことを特徴とするガット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988124620U JPH0622363Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | ガット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988124620U JPH0622363Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | ガット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0245772U JPH0245772U (ja) | 1990-03-29 |
JPH0622363Y2 true JPH0622363Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=31374517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988124620U Expired - Lifetime JPH0622363Y2 (ja) | 1988-09-21 | 1988-09-21 | ガット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622363Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5832671A (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-25 | Matsui Shikiso Kagaku Kogyosho:Kk | 熱可逆変色性インキ組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60128662U (ja) * | 1984-02-04 | 1985-08-29 | 株式会社 スリ−テック・デイビス | ラケツト用ガツト |
-
1988
- 1988-09-21 JP JP1988124620U patent/JPH0622363Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5832671A (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-25 | Matsui Shikiso Kagaku Kogyosho:Kk | 熱可逆変色性インキ組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0245772U (ja) | 1990-03-29 |
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