JPH0622152A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0622152A
JPH0622152A JP17344392A JP17344392A JPH0622152A JP H0622152 A JPH0622152 A JP H0622152A JP 17344392 A JP17344392 A JP 17344392A JP 17344392 A JP17344392 A JP 17344392A JP H0622152 A JPH0622152 A JP H0622152A
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信孝 三宅
Tadayoshi Nakayama
忠義 中山
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一英 長谷川
Joji Oki
丈二 大木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホストコンピュータからの画像情報の転送時
間が少なくて済み、また画像情報の偏りに合った良好な
圧縮処理を実現し、少量の所有メモリで製品化を実現で
きる。 【構成】 画像情報を格納するメモリを備え、累積符号
量と累積符号化領域の情報により、逐次、符号量を制御
することにより、1回のパスで画像の可変長符号を一定
のメモリ内に符号量を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、例
えば、画像情報を格納するメモリを所有する画像出力装
置である画像処理装置、又は、入力画像をエントロピー
符号化する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は画像表示部の高解像度化とフルカ
ラー化、並びに半導体技術の著しい発展に伴ない、高解
像のフルカラー情報をメモリに格納し、それを画像表示
部に出力する装置が技術的に可能になってきた。とはい
っても、大容量の画像データを格納するには、非常に多
くのメモリを必要とし、これが装置のコストアツプの大
きな要因になっていた。例えば、A3の用紙サイズで4
00ドツト・パー・インチ(以下dpiと略す)の解像
度、レツド(赤)、ブルー(青)、グリーン(緑)の各
色が、8ビツトのフルカラー画像の場合、およそ96メ
ガバイトの情報量になり、この情報を全て格納するには
4メガビツトメモリを192ケも必要としていた。
【0003】そこで、画像圧縮という手法を用いて、画
像の情報量を減らし、少ないメモリでフルカラー画像を
格納出来るような工夫が従来なされてきた。圧縮の方法
には、いろいろなものがあるが、変換符号化として、現
在よく知られている離散コサイン変換(以下、DCT変
換と略す)を例にとって従来の圧縮方法の説明を図21
を用いて以下に行なう。
【0004】同図において、401は画像データを入力
する入力端子、402は画像データの一部を一時的に格
納するためのバツファ、403は画像をDCT変換する
DCT変換部、404はDCT変換された後の各周波数
成分を再量子化するための量子化部、405はビツト単
位のデータをバイト単位もしくはワード単位のデータに
まとめるためのパツキング処理部、406は圧縮符号化
されたデータを出力する出力端子、407は画像の横サ
イズを入力する入力端子、408は画像の縦サイズを入
力する入力端子、409は画像の横サイズと縦サイズか
らDCT変換する際の基本単位であるブロツクに対し
て、何ビツトの情報が割り当て可能かを演算する符号量
演算部、410は1ブロツク当たりの符号量からDCT
変換後の各周波数成分に対して何ビツトの情報を割り当
てるかを決めるビツト配分演算部である。
【0005】画像出力装置としては、図20に示す圧縮
処理部以外にホストコンピュータ等から送られるデータ
の転送を制御するインターフェース部、圧縮したデータ
を格納するための記憶部、該記憶部から読み出した圧縮
データを伸張して画像データに復元する伸張部、復元さ
れた画像データを出力する画像出力部等がある(図22
参照)。
【0006】コンピュータ等の外部装置から送られてき
たデータは501のインターフェース部にて、画像のヘ
ツダ情報と実際の画像情報とに分けられ、ヘツダ情報に
ある画像の横サイズ情報は、図20における端子407
に縦サイズ情報は端子408に入力されると共に、画像
情報は端子401に入力される。端子407,408に
入力された画像の横サイズ,縦サイズ情報は、符号量演
算部409に送られ、1ブロツクに割り当て可能なビツ
ト数が演算され出力される。
【0007】これは、あらかじめ定められた容量を持つ
記憶部503を最大限有効に活用するために行なう処理
である。例えば、記憶部503の全メモリ容量が128
メガビツト、画像の横サイズが4000、縦サイズが6
000、1画素が赤(R)、青(B)、緑(G)各色8
ビツトから成り、DCTの変換ブロツクの大きさが8×
8画素の場合、まず、全ブロツク数は4000×600
0÷(8×8)×3=1125000となる。
【0008】これより1ブロツク当たりのビツト数は1
28×220÷1125000≒119となる。この値
は、ビツト配分演算部410に送られ、トータルで11
9ビツトとなるように、DCT変換後の各周波数成分に
対して1つ1つ符号化ビツト数を割り当てる。この割り
当ての一例を図22に示す。一方、端子401に入力さ
れた画像情報は、バツファ402にて、一次的に格納さ
れる。通常、画像情報はラスタ状に運転されるが、この
転送順序では、DCT変換部403にてDCT変換を行
なうことが出来ない。そこで、バツファ402で8ライ
ン以上のデータを格納した後、8×8画素のブロツク単
位でデータを読み出し、DCT変換部403に画像情報
データを送る。DCT変換部403は、ブロツク単位で
該画像情報データをDCT変換し、変換後の周波数成分
を量子化部404へ送る。
【0009】量子化部404は、該周波数成分データと
各周波数成分に対応したビツト配分情報を受けとり、ビ
ツト配分に応じた量子化を行なう。ここでの量子化は、
一般に非線型量子化を用いる。量子化された後のビツト
情報は、パツキング処理部405へ送られ、バイト単
位、もしくはワード単位の情報にパツキングされて、圧
縮データとして端子406へ出力される。該圧縮データ
は、図21において、圧縮処理部502から出力され、
記憶部503に格納される。
【0010】更に、従来この種の画像処理装置における
カラー静止画符号化の国際標準化方式として、JPEG
(Joint Photographic Experts Group)にて提案されてい
るベースラインシステム(基本方式)の符号化方式があ
る。この方式の詳細説明は省略するが、概略はDCT後
の量子化係数をハフマン符号化により、可変長符号化す
る方式である。以上の方式は、可変長符号化の為、どの
ような画像でも、ある一定のメモリ内に制御するのは困
難である。
【0011】また、各ブロックでDCT後の量子化係数
を固定長符号化する方式では、画像の情報量の偏りによ
り、あるブロックでは画質が劣化するということが発生
してしまう。そこで、近年、電子的に撮像してフロッピ
ーディスクやICカード等に格納する、いわゆる電子撮
像カメラに応用する為に、上述のJPEGの方法を利用
した符号量の制御方法が提案されている。
【0012】図19に、前記電子撮像カメラの応用で提
案されている技術を示す。図19において、1000は
フレームメモリを示し、撮像部(不図示)から入力した
画像データが格納される。その後、ブロック化回路(不
図示)にて8×8画素サイズごとにブロック化されて、
DCT処理1001がなされる。DCT後の変換係数
は、量子化器1002にて量子化処理される。この場
合、パスカウンタ1003は1パス目ということによ
り、スイッチ1004は端子Aに接続してあり、あらか
じめ設定してある量子化テーブル1005の値が量子化
器1002に送信される。
【0013】量子化後の係数は、ジグザグスキャン回路
1006により、低周波域から高周波域に一次元的に並
び換えられる。量子化係数は、“0”のラン長と、
“0”以外の有意係数に分類され(不図示)、ハフマン
符号器1007において、ハフマン符号化される。パス
カウンタ1003は、スイッチ1008では端子Dに接
続されていて、符号量測定器1009にて符号量の測定
が行われる。そうして、フレームメモリ1000に格納
されている画像をまず、全画像分符号化してみて、符号
量測定器1009は一画面分の符号量を測定する。
【0014】この測定結果に基づいて、スケーリングフ
ァクター変更部1010では、ある一定の符号量に納ま
る様に、量子化テーブルに積算する値を経験則から決定
し、掛け算器1011に送信する。2パス目は、パスカ
ウンタはスイッチ1004ではB端子に、スイッチ10
08ではC端子に接続されている。再び、フレームメモ
リ1000から画像情報を入力してDCT処理を行い、
今度は、スケーリングファクターを乗じた量子化テーブ
ルの情報により量子化処理を施し、ジグザグスキャン回
路、ハフマン符号器を通って、端子Cにより符号データ
が出力できる。
【0015】この符号データは、1画面分の情報でみる
と、ある一定内の符号量に制御されている。
【0016】
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に画像
データというのは情報の偏りが大きい。例えば、雲1つ
無い青空の領域は、直流成分のみでほとんど表現できて
しまうのに対して、細かい木の枝が密集した領域は、直
流成分以外に多くの高周波成分が無いと表現出来ない。
【0018】こういったことから、画像情報を保存する
ために必要な符号量(ビツト数)はブロツクごとに大き
く異なり、その差は十倍以上になる。
【0019】しかしながら、図20に示した上記従来例
では、各ブロツクに同一の符号量を割り当てているた
め、情報量の少ないブロツクではメモリが有効に活用さ
れないという問題点があり、実際に有効に使われるメモ
リの数倍の容量を用意する必要があった。更に、上述し
た図19の方式においては、ある一定のメモリを有する
プリンタに応用した場合、入力する画像サイズが異なる
場合があるという欠点があり、また、フレームメモリを
有していない為に複数パスは困難である欠点(接続先の
ホストコンピュータから複数回送信してもらうとする
と、転送時間が増大する)があつた。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、上述の課題を
解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、最大
出力面積に値する記憶容量よりも少量の記憶容量を有す
る記憶手段を備える画像処理装置であつて、画像情報を
ブロック化して可変長符号化する符号化手段と、該符号
化手段による1回の画像符号化により可変長符号量を前
記記憶手段の容量以下に制御する制御手段とを備える。
【0021】また、入力画像信号を複数画素からなるブ
ロックに分割するブロック化手段と、該ブロツク化手段
で分割したブロックごとに系列変換する変換手段と、該
変換手段で変換された変換係数を量子化マトリクスを用
いて量子化する量子化手段と、該量子化手段で量子化さ
れた変換係数を可変長符号を用いて符号化する符号化手
段と、該符号化手段で符号化された符号量を累積する符
号量累積手段と、該符号量累積手段での累積符号量を元
に前記量子化手段で用いる量子化マトリクスを切り換え
る量子化マトリクス設定手段と、前記符号量累積手段に
おいて累積された符号量から増加率を判定する増加率判
定手段と、該増加率判定手段での判定結果から前記量子
化マトリクス設定手段での量子化マトリクスの切り換え
に用いる閾値を切り換える閾値切り換え手段とを備え
る。
【0022】更にまた、符号化データを格納する記憶部
の容量に対する発生符号量の割合を算出する第1の算出
手段と、全画像データに対する符号化済み画像データ量
り割合を求める第2の算出手段と、該第1及び第2の算
出手段から得られる各々の数値に基づいて圧縮率の制御
を行なう制御手段とを備え、画像符号化を行う。また、
符号化処理により発生した符号量を計数する符号量計数
手段と、画像データ量に比例する基準符号量なる信号を
生成する基準符号量生成手段と、該符号量計数手段と該
基準符号量生成手段各々から出力される値に基づいて圧
縮率の制御を行なう制御手段とを備える。
【0023】
【作用】以上の構成において、ホストコンピュータから
の画像情報の転送時間が少なくて済み、また可変長符号
化を用いているため、画像情報の偏りに合った良好な圧
縮処理が実現できる。その結果、大容量を必要とするプ
リンタ、特にカラープリンタにおいても、少量の所有メ
モリで製品化を実現できる。
【0024】また、量子化マトリクスの切り換えに用い
る閾値を画像の位置における符号化情報量に応じて適応
的に切り換えることにより、画像全体での量子化幅を段
階的に変化させることができる。また、符号後の符号量
を目標の値に固定することもできる。更にまた、第1及
び第2の算出手段から得られる各々の数値に基づいて圧
縮率の制御を行なうことにより、該記憶部を有効に使用
し、該記憶部を従来より少ない容量で実現できる。
【0025】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明に係る一
実施例を詳細に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明の画像処理装置をプリン
タに適用した第1の実施例の構成を示すブロツク図であ
る。
【0026】図1において、11は入力端子であり、本
実施例のプリンタと接続している情報の入力源を示して
いる。情報を出力する接続機器としては、ホストコンピ
ユータ、また近年、実現化しているページ記述言語のイ
ンタプリタを搭載しているフォーマツタ等が挙げられ
る。12はプリンタのI/Oを示し、前述した接続機器
との情報のやりとりを司る。13はバツファメモリを示
し、数ライン分、例えば、ブロツク化を施して直交変換
を利用する圧縮方式の場合には、最低でもそのブロツク
ライン分の情報を格納するメモリである。14は符号量
制御部を示し、I/Oから画像サイズの情報を受信し
て、目標の圧縮率を設定して、符号量が一定値以内な納
まる様に制御するブロツクを示す。
【0027】15は圧縮処理部を示し、バツファ13に
格納してある画像情報を入力して、画像の冗長度を減ら
して可変長符号化するブロツクである。16はメモリを
示し、圧縮処理部14からの符号を格納するブロツクで
ある。当然、このメモリは本実施例に係るプリンタの最
大出力サイズ分のメモリ容量よりも少量で構成されてい
るメモリである。
【0028】17は符号化領域カウンタを示し、圧縮処
理部15において符号化を進めていく時に、例えば、ブ
ロツク化して符号化を処理する際に現在までに処理した
ブロツク数をカウントする。18は符号量カウンタを示
し、現在までにメモリに格納された符号量をカウントす
る。19は伸張処理部を示し、メモリ16から符号を取
りだし、プリンタエンジン20の都合の良いように(エ
ンジンのプロセススピードのタイミングに合わせて)復
号していくブロツクである。破線で囲んである部分がプ
リンタに相当する。
【0029】図2は、図1の符号量制御部14の詳細構
成の一例を示している。破線で囲んだ部分が符号量制御
部14に相当する。また、図3は、図1の圧縮処理部1
5の詳細構成の一例を示している。破線で囲んだ部分が
圧縮処理部15に相当する。図1〜図3を用いて本実施
例の信号の流れを説明する。
【0030】まず、図1の符号量制御部14がI/O1
2からプリンタに出力する画像サイズ情報を受信する。
画像サイズは、画像領域が長方形の場合は、<横画素数
>、<縦画素数>という形式で接続したホストコンピユ
ータから受信する方式、長方形以外の画像領域の場合
は、<画像領域の面積>という形式で受信する方式等が
考えられる。とにかく、画像情報よりも先にヘツダ情報
として受信する必要がある。
【0031】この画像サイズ情報は、図2に示す基準符
号量演算部21に送信され、そこにおいてブロツク当り
の基準(平均)の符号量を演算する。例えば、プリンタ
の所有しているメモリ容量をA、入力した画像サイズを
8×8のブロツクに分割した場合のブロツク数をBとす
ると、A/Bがブロツク当りの基準(平均)の符号量に
相当する。
【0032】画像情報は、I/O12から、1ブロツク
ライン分、バツファ13に格納され、圧縮処理部15の
図3に示すのブロツク化回路31に送信される。圧縮処
理部15では、ブロツク化回路31でブロツク化した1
ブロツク分の画像情報をDCT回路32に送り、ここで
DCT変換を施し、ジグザグスキャン回路33において
ブロツク内低周波域から高周波域に図4に示す様に、ジ
グザグ状に一次元方向に並び換えられる。
【0033】続いて量子化部34で、符号量制御部から
の量子化テーブルの情報に従つて量子化処理が行われ、
量子化係数はハフマン符号化35においてエントロピー
符号化が施され、メモリ16に1ブロツク分の符号が格
納される。以上の説明しおいて、符号化領域カウンタ1
7は、ブロツク化して符号化処理の施したブロツクを加
算していくアキユムレータより成つており、現在までの
終了したブロツク数が図2に示す掛け算器22に入力さ
れる。
【0034】掛け算器22では、基準符号量演算部21
からのブロツク当りの基準となる符号量の情報と、符号
化が終了したブロツク数との積が演算される。例えば、
前述したA/Bがブロツク当りの基準符号量とした場合
には、現在までKブロツク終了していると仮定すると、
(A×K)/Bの値が演算される。全てのブロツクが終
了した場合にはK=Bとなる為、掛け算器の出力はAと
なる。
【0035】掛け算器の結果は、減算器23において、
あらかじめ定めておいた下限設定値24が減算される。
この掛け算器22,減算器23のそれぞれの出力は、現
在までの符号化の終了した領域で基準となる符号量から
ある値だけ下方向にオフセツトを設定したものである。
すなわち、下限設定値をβとすると、現在まで、Kブロ
ツク終了していると仮定すると、減算器23からは
((A×K)/B)−βが出力される。
【0036】一方、メモリ16に格納されていく符号量
は、符号量カウンタ18によつてカウントされていく。
いま、Kブロツク符号化が終了した場合のメモリに格納
された符号量をCkとすると比較器25,26におい
て、それぞれ(A×K)/BとCkの大小関係、((A
×K)/B)−βとCkとの大小関係が比較される。判
定手段27では、この比較結果を入力して、 (A×K)/B≦Ck …1 ((A×K)/B)−β≦Ck<(A×K)/B …2 Ck<((A×K)/B)−β …3 のいずれかにあるかを判定する。
【0037】この判定手段の結果により、もし前記の1
の場合には、圧縮条件変換部28において、もう少し粗
い量子化をする様に変更し、前記3の場合にはもう少し
細かい量子化ができるように条件を変更する。前記2の
場合には、基準となる符号量となる符号量にほぼ沿つて
いる(許容幅に入つている)として、量子化条件は変更
しない。
【0038】圧縮条件変更部28の情報は、圧縮処理部
へと送信され、変更後の条件によつて、それ以降のブロ
ツクが符号化処理される。以上、説明した制御をわかり
やすく示したのが図5である。図5において、横軸は累
積符号化ブロツク数を示し、最終了地点は、入力画像サ
イズ情報に基づき演算された全ブロツク数を示している
(この演算されたブロツク数をBとおく)。
【0039】縦軸は累積符号量を示し、最終地点は、プ
リンタの所有メモリを示す(このプリンタの所有メモリ
をAとおく)。原点を通り、傾きがA/Bの直線が基準
符号量の直線を示している。その直線よりも下限設定値
βだけ下方に引かれた直線が前述した許容幅を示した直
線になる。
【0040】すなわち、本実施例は、符号化していつた
軌跡をこの2本の直線間に押さえ込もうと制御するもの
である。このように制御することにより符号量の制御を
1パスで実現できる。なお、当然ではあるが、2種の量
子化テーブルは、符号量に差が表れるようにあらかじめ
実験的に設定しておく必要がある。
【0041】以上説明した様に本実施例によれば、画像
情報を格納するメモリを保有するプリンタにおいて、累
積符号量と累積符号化領域の情報により、逐次、符号量
を制御することにより、1回のパスで画像の可変長符号
を一定のメモリ内に符号量を制御することができる。そ
の結果、ホストコンピユータからの画像情報の転送時間
が少なくて済むし、可変長符号化を用いているため、画
像情報の偏りに合つた良好な圧縮処理が実現できる。
【0042】<第2の実施例>図6に本発明に係る第2
の実施例の要部ブロツク図を示す。第2の実施例におけ
る符号量制御を説明する図7も参照して本発明に係る第
2の実施例を以下に説明する。第2の実施例は、第1の
実施例の応用であり、上述した図2の符号量制御部のブ
ロツク図と同様構成には同一番号を付し詳細説明を省略
する。
【0043】図中、61は基準符号量演算部を示し、第
1の実施例同様に、ブロツク当りの基準となる符号量を
算出する。第2の本実施例では、ブロツク当りの基準と
なる符号量の設定に特徴がある。第2の実施例では、上
限設定値62からの値(αとおく)を受け取り、所有メ
モリ容量Aよりもα分減算した値を基準となる最終了地
点として設定する。すなわち、ブロツク当りの基準符号
量(図7の直線の傾きに相当する)を(A−α)/Bと
する。
【0044】いま、符号化領域カウンタからの入力がK
ブロツクだと仮定する。すると、掛け算器22の出力は
((A−α)×K)/Bとなる。掛け算器の結果は、加
算器63において、あらかじめ定めておいた上限設定値
62との加算がなされ、また、減算器23においては、
あらかじめ定めておいた下限設定値24(βとおく)が
減算される。
【0045】この加算器63、減算器23のそれぞれの
出力は、現在までの符号化の終了した領域で基準となる
符号量からある値だけ、上方向と下方向にオフセツトを
設定したものである。すなわち、加算器63からは、
((A−α)×K)/B+α、減算器23からは、
((A−α)×K)/B−βが出力される。
【0046】いま、Kブロツク符号化が終了した場合の
メモリに格納された符号量をCkとすると比較器27,
28において、それぞれ、((A−α)×K)/B+α
とCkの大小関係、((A−α)×K)/B−βとCk
との大小関係が比較される。判定手段27では、この比
較結果を入力して、 ((A−α)×K/B+α≦CK …1 Ck<((A−α)×K)/B+αかつ ((A−α)×K)/B−β≦Ck …2 Ck<((A−α)×K)/B−β …3 のいずれかにあるかを判定する。
【0047】第1の実施例同様に、この判定手段の結果
により、もし、前記の1の場合には圧縮条件変更部28
においてもう少し粗い量子化をする様に変更し、前記3
の場合にはもう少し細かい量子化ができるように条件を
変更する。前記2の場合には、基準となる符号量にほぼ
沿つている(許容幅に入つている)として、量子化条件
は変更しない。
【0048】圧縮条件変更部28の情報は、圧縮処理部
へと送信され、変更後の条件によつてそれ以降のブロツ
クが符号化処理される。すなわち、本実施例において
は、基準となる符号量の上下に幅(オフセツト)を有し
ていること、また、基準符号量の算出が異なつているの
が特徴であり、以上の様に制御することにより、よりブ
ロツクごとの符号量の誤りを許容できるような符号量制
御が可能となる。
【0049】<第3の実施例>図8に本発明に係る第3
の実施例の要部ブロツク図を示す。第3の実施例におけ
る符号量制御を説明する図9も参照して本発明に係る第
3の実施例を以下に説明する。第3の実施例では、基準
符号量からのオフセツト分の許容幅を設定するのではな
く、直接、累積符号化ブロツク数と累積符号量の関係か
ら圧縮条件を設定する(第3の実施例では、量子化テー
ブルを5種類保持していると仮定する)。
【0050】図8において、81は量子化テーブル設定
手段を示し、I/Oからの画像サイズ情報を入力するこ
とにより、全ブロツク数(Bとおく)を算出する。ま
た、符号化領域カウンタから、累積符号化ブロツクの情
報を受信することにより、累積の符号化ブロツクの全ブ
ロツク数Bに対する比率も算出できる。すなわち、図9
に示した様なグラフをROMの構成で、あらかじめ設定
しておくことが可能である。
【0051】いま、累積符号化ブロツクがKブロツクで
あつたとする。また、保持している量子化テーブルは、
量子化の粗い方からQ4,Q3,Q2,Q1,Q0とナ
ンバーが付けられているとする。量子化テーブル設定手
段81からの出力は<Q3の上限値>、<Q2の上限値
>、<Q1の上限値>、<Q0の上限値>の4種の信号
であり、それぞれ比較器82,83,84,85に送信
される。
【0052】符号量カウンタからの入力がCkであつた
とすると、それぞれの量子化テーブルの上限値がそれぞ
れの比較器にて比較される。Qnの上限値をQnUPと
おくと、比較結果は、 Q3UP<Ck …1(Q4のテーブ
ル) Q2UP≦Ck<Q3UP …2(Q3のテーブ
ル) Q1UP≦Ck<Q2UP …3(Q2のテーブ
ル) Q0UP≦Ck<Q1UP …4(Q1のテーブ
ル) Ck<Q0UP …5(Q0のテーブル) の5通りに分類できる。
【0053】判定手段86は、比較結果を受けてどの量
子化器の範囲に属しているかを判定する。量子化テーブ
ル選択手段87において、前記判定手段86の判定結果
に基づき、保持している量子化テーブルの中から適合す
るテーブルを選択し、圧縮処理部へと送信される。尚、
以上の説明では、比較器を4個保有する構成を述べた
が、累積符号量の変化は連続であることを考えれば、よ
り、簡便な構成(例えば、比較器の数を減らした構成な
ど)でも実現できる。
【0054】また、本実施例では、図9に示す様に、累
積符号化ブロツク数が増す程、各テーブルの切り換え範
囲が狭くなる様な構成も可能である。すなわち、累積符
号化ブロツクが増える程、各ブロツクごとの符号量の偏
りが相殺される様になるためである。とりわけ、プリン
タにおいては、入力画像は、画像読み取り装置等から入
力した自然画像、ホストコンピユータにより人工的に作
成した画像、文字・線画像等の様々な画像情報が、接続
したホストコンピユータ等から合成された形式で送信さ
れることが多い。
【0055】そうした場合には、符号化のはじめの段階
では許容幅を大きく設定して、符号量の偏りを取るよう
にして、符号化の広範にて符号量の制御していくように
することが可能だ。以上、量子化条件の切り換えによ
り、符号量制御の例を述べたが、量子化器のテーブル
は、復号時も容易に読みだせることが前提であり、量子
化条件の切り代わつたポイントで切り換え情報を符号化
しても良いし、量子化テーブルをインデツクス情報にし
て符号化しても良い。
【0056】また、前述したように、各々の量子化テー
ブルは、ある代表的な画像を用いて、ある符号量になる
ように、あらかじめ実験的に求めておくのが良い。ま
た、本実施例では、ブロツク単位で、符号量の検知を行
つているが、数ブロツク単位、ブロツクライン単位での
検知も当然、有効である。 <第4の実施例>以下、図面を参照して本発明に係る第
4の実施例について詳細に説明する。
【0057】(1)第4の実施例における構成の説明 図10において、801は第4の実施例における画像符
号化装置を示すブロツク図である。図において、802
は入力画像信号をブロツク化するブロツク化部、803
はブロツクごとに系列変換を行なう変換部803、80
4は変換係数ブロツクを量子化マトリクスを用いて量子
化する量子化部、805は量子化された変換係数を可変
長符号を用いて符号化する符号化部、806は符号化部
805で符号化された符号量をある単位ごとに累積する
符号量累積部、807は符号量累積部806に格納され
ている符号量から符号量の増加率を判定する増加率判定
部、808は増加率判定部807での判定結果から閾値
を切り換える閾値切り換え部、809は量子化部804
を用いる量子化マトリクスを設定する量子化マトリクス
設定部である。
【0058】(2)処理手順の説明 次に、以上の構成を備える第4の実施例における画像符
号化装置801での画像符号化制御を図11に示すフロ
ーチヤートに従つて説明する。画像信号が入力されると
図11の処理に進み、先ずステツプS1で量子化マトリ
クス設定部809においてデフオルトの量子化マトリク
スが設定される。次にステツプS2で入力画像信号はブ
ロツク化部802でn×n画素にブロツク化され、ブロ
ツクの取り出しが行われる。
【0059】次にステツプS3で変換部803において
n×n画素のデータに対して系列変換を行い、n×m個
の変換係数を算出する。ここで、変換部803系列変換
として離散コサイン変換を用いた場合における離散コサ
イン変換式は下記に示す数1の変換式を用いるのが望ま
しい。
【0060】
【数1】
【0061】次にステツプS3で、量子化部804にお
いて変換係数の位置ごとに変換係数を量子化マトリクス
のそれぞれの値で割り、量子化を行う。ここで、量子化
マトリクスのそれぞれの値が大きいと、量子化により
「0」による係数が多くなり、符号量が少なくなる。続
いてステツプS5で、符号化部805において量子化し
た係数と、量子化に用いたマトリクス情報を符号化す
る。そしてステツプS6で符号量累積部806において
符号量を累積し、格納しておく。次にステツプS7で累
積単位の処理が終了したか否かを調べ、累積単位分の処
理が終了していなければステツプS2に戻り、以上のス
テツプS2〜ステツプS6の処理を1ブロツク・ライン
分繰り返す。
【0062】ステツプS7で累積単位の処理が終了した
場合にはステツプS8に進み、増加率判定部807にお
いて前ブロツク・ライン分の符号量と該ブロツク・ライ
ン分の符号量の差Dを、所定の閾値TH1と比較する。
ここで、差Dが閾値TH1よりも大きければ、ステツプ
S9に進み、閾値切り換え部808において量子化マト
リクス設定部809で用いる閾値テーブルを切り換えス
テツプS10に進む。一方、ステツプS8で差Dが閾値
TH1よりも小さければ直ちにステツプS10に進む。
【0063】ステツプS10では、該ブロツク・ライン
までの全累積符号量Cと現在設定されている閾値テーブ
ルの該符号化領域での値TH2を比較する。そして累積
符号量が閾値TH2よりも大きければ、ステツプS11
に進み、量子化マトリクス設定部809においてこれま
でよりもそれぞれの値が大きい量子化マトリクス(圧縮
率大)を設定しステツプS13に進む。
【0064】一方、累積符号量が閾値TH2より小さけ
れば、ステツプS12に進み、量子化マトリクス設定部
809においてこれまでよりもそれぞれの値が小さい量
子化マトリクス(圧縮率小)を設定しステツプS13に
進む。ステツプS13では、該処理ブロツクが最終ブロ
ツクであるか否かを判定する。処理ブロツクが最終ブロ
ツクならば処理を終了し、処理ブロツクが最終ブロツク
でなければステツプS2に戻り、以上の処理を最終ブロ
ツクまで繰り返す。
【0065】なお、図11に示すステツプS7における
判定は上述した1ブロツク・ライン毎に行う例に限定さ
れるものでは無く、任意のブロツク毎に行うことも当然
に本実施例の範囲に含まれるものである。例えば、数ブ
ロツク・ラインを対象に行なつてもよい。この場合に
は、ステツプS8では前ブロツク・ラインと該ブロツク
・ラインの符号量の差Dと閾値TH1を比較するのでは
なくて、最終的な目標の符号量に占める数ブロツク・ラ
イン分の符号量の割合D′と、ある閾値TH3を比較す
る。
【0066】更に、図11に示すステツプS8の処理で
用いる閾値TH1も、上述の例に限定されるものでは無
く、例えば画像の位置ごとに複数用意しておいてもよ
い。閾値TH1を画像の位置(符号化処理の段階)に応
じて変化させることによりステツプS9での閾値の切り
換えをより適応的に行なうことができる。更にまた、図
11に示すステツプS8やステツプS10で用いる閾値
TH1,TH2を、上述した様にあらかじめ画像の位置
ごとのテーブルとして用意しておくのではなく、次式に
より画像の位置情報から計算で求めてもよい。
【0067】 TH1=m×画像の位置 TH2=n×画像の位置 このとき、m,nを切り換えることにより閾値の切り換
えを行なうことができる。以上説明したように本実施例
によれば、入力画像信号を複数画素からなるブロツクに
分割するブロツク化部と、ブロツクごとに系列変換する
変換部と、変換された変換係数を量子化マトリクスを用
いて量子化する量子化部と、量子化された変換係数を可
変長符号を用いて符号化する符号化部と、符号化された
符号量を累積する符号累積部と、符号量累積部の累積符
号量を元に量子化部で用いる量子化マトリクスを切り換
える量子化マトリクス設定部とを備え、更に、符号量累
積部において累積された符号量が増加率を判定する増加
率判定部と、増加率判定部での判定結果から量子化マト
リクス設定部で量子化マトリクスの切り換えに用いる閾
値を切り換える閾値切り換え部とを備えることにより、
量子化マトリクスの切り換えに用いる閾値を画像の位置
における符号化情報量に応じて適応的に切り換え、画像
全体での量子化幅を段階的に変化させることができる。
【0068】また、符号後の符号量を目標の値に固定す
ることができる。 <第5の実施例>以下、図面を参照して本発明に係る第
5の実施例を詳細に説明する。図12は本発明に係る第
5の実施例における画像符号化装置を示すブロツク図で
ある。同図において、上述した図21に示す従来例と略
同様構成には同一番号を付し、詳細説明を省略する。即
ち、401〜409(除く404)は画像データ入力端
子、バツフア、DCT変換部、パツキング処理部、圧縮
データ出力端子、横サイズ入力端子、縦サイズ入力端
子、符号量演算部を示している。第5の実施例における
構成と上述した図21に示す構成における細部の異なる
機能については後述する。
【0069】また本実施例では、さらに量子化後のデー
タを図13に示すスキヤン順序に並び替えるスキヤン変
換部101、スキヤン変換されたデータを、各データの
エントロピーに基づいて符号化を行なうエントロピー符
号化部102、該エントロピー符号化部102にて発生
した全符号化量を計数するための符号量計数部103、
1ブロツクを符号化するたびに1つのパルスを入力する
ための入力端子104、符号量演算部409から出力さ
れる1ブロツクの割り当て符号量を1ブロツク符号化す
るごとに累積加算していくアキユームレータ105、符
号量計数部103の出力からアキユムレータ105の出
力を減算する減算器106、該減算器106の出力結果
に基づき複数の量子化テーブルの切り換えを制御する量
子化テーブル切り替え制御部107、複数の量子化テー
ブルを格納している量子化テーブル格納部108を備え
ている。
【0070】第5の実施例における画像符号化装置を用
いた画像出力装置の構成としては、従来例の説明で使用
した図22の構成を用いることができる。従つて、以下
の説明は画像出力装置全体の説明は省略し、以上に説明
した図12の構成における制御動作を説明する。コンピ
ユータ等の外部装置(不図示)から送られてきたデータ
は、図22と同様、インタフエース部501にて画像の
ヘツダー情報と実際の画像データとに分けられ、ヘツダ
ー情報中の画像の横サイズ情報は図12における端子4
07に入力される。一方、縦サイズ情報中の画像の横サ
イズ情報は、図12における端子407に入力される。
縦サイズ情報は端子408に入力される。画像データは
端子401に入力される。端子407,408に入力さ
れた画像の横サイズ、縦サイズ情報は符号量演算部40
9に送られ、1ブロツクに割り当て可能なビツト数が演
算され、出力される。
【0071】一方、端子401に入力された画像データ
は、バツフア402に格納された後、ブロツク単位で読
み出されDCT変換部403に送られる。1ブロツク分
の画像データをバツフア402からDCT変換部403
へ送るたびに端子104にパルスを入力し、アキユムレ
ータ105に送る。アキユムレータ105は、画像の符
号化処理に先立ち、初期値「0」にクリアされ、端子1
04よりパルスを受けとるごとに、符号量演算部409
の出力値を累積加算して結果を出力する。このアキユム
レータの出力値120は、画像を符号化することによつ
て発生した総符号量の基準となるものであり、以下基準
符号量と呼ぶ。DCT変換部403に送られた画像デー
タは、ブロツク単位でDCT変換が行なわれ、次の量子
化部404′で量子化される。
【0072】ここで、上述した図21に示す従来例で
は、DCT変換部の各周波数成分に対して、あらかじめ
符号化ビツト数が決められており、そのビツト数に収ま
るよう量子化を行なう必要があつたが、本実施例では、
情報量の少ないブロツクは少ないビツト数で符号化する
ため、各周波数成分に対してあらかじめ符号化ビツト数
を決めるようなことはしない。
【0073】そのかわり、各周波数成分に対して量子化
ステツプを定め、それに基づいて量子化を行なう。その
量子化ステツプは、量子化テーブル格納部108から量
子化部404′に与えられる。量子化部404′で量子
化されたデータは、スキヤン変換部101に送られ、こ
こで図13に示す順序にスキヤン変換される。一般に、
自然画像では高域の周波数成分ほど電力が小さく、量子
化後にゼロになりやすい。よつて図13のような順序に
並び替えられると、ゼロが後半に集中しやすくなる。こ
のため、符号化・復号化の際にブロツクの区切りが識別
出来るようにすれば、後側に連続するゼロについては、
符号化を省略することが可能となる。こうすることによ
り、1ブロツクの符号化データが、ブロツクの区切り情
報のみ、あるいは、直流成分とブロツクの区切り情報の
みで済んでしまうといつた場合が出てくる。
【0074】スキヤン変換部101でのスキヤン変換後
の各周波数成分データは、エントロピー符号化部102
において、各々の値の出現確率に応じて可変長符号に変
換するエントロピー符号化を行なう。このエントロピー
符号化によつて発生した符号データ及び符号量は、それ
ぞれパツキング処理部405、符号量計数部103へ送
られる。
【0075】パツキング処理部405は、数ビツト単位
で発生する符号データをバイト単位もしくはワード単位
の情報にまとめ、圧縮データとして端子406へ出力す
る。一方、符号量計数部103は、画像の符号化に先立
ちゼロにクリアされ、エントロピー符号化部102から
受け取つた符号量を順次加算してゆき結果を出力する。
【0076】この符号量計数部の出力値121は、画像
を符号化することによつて実際に発生した符号量の各時
点での総和であり、以下発生符号量と呼ぶ。該発生符号
量121は、符号化する画像の性質によつて大きくもな
り、小さくもなるが、基準符号量120に近い値をとる
ことが望ましい。発生符号量121が基準符号量120
よりあまりにも大きいと、全画像データの符号化が完了
する以前に記憶部503の空き領域が無くなつてしま
い、全画像データを保存することが出来なくなつてしま
う。
【0077】また、発生符号量121が基準符号量12
0よりあまりにも小さいと、記憶部503を有効に使つ
ていないことになり、本来、低い圧縮率で画像の劣化を
低くおさえることが可能であつたにもかかわらず、そう
していなことになる。そこで、第5の実施例において
は、減算器106にて、発生符号量121から基準符号
量120を減算して、差分値123を求め、該差分値1
23の絶対値が小さくなるように制御を行なう。
【0078】即ち、量子化テーブル切り換え制御部10
7では、該差分値123を複数の閾値と比較し、それら
の閾値との大小関係によつて、複数の量子化テーブルの
内の1つを選択する選択信号124を量子化テーブル格
納部108へ出力する。該量子化テーブル格納部108
は、それぞれ圧縮率の異なる複数の量子化テーブルを有
しており、該選択信号124により、その複数の量子化
テーブルの内の1つを選択して、量子化部404′で量
子化される周波数成分に対応した量子化ステツプ信号1
25を該量子化部404′へ出力する。
【0079】差分値123の絶対値が小さくなるように
するには、差分値123が大きくなつたときに、圧縮率
の高い(発生する符号量の少ない)量子化テーブルへ切
り換え、差分値123が小さく(マイナス方向に大き
い)なつたときに圧縮率の低い量子化テーブルへ切り換
えるようにすればよい。以上説明した様に第5の実施例
では、発生符号量121から基準符号量120を減算器
106にて減算し、その差分値123を求めておいてか
ら、量子化テーブルの選択を行なう構成になつている
が、減算器106及び量子化テーブル切換制御部107
の両方の機能を有するものをテーブルとして用意し、こ
のテーブルに発生符号量121、基準符号量120を入
力すると量子化テーブルの選択信号124が出力として
取り出せるようにしてもよい。
【0080】このように、符号化処理によつて発生した
符号量(発生符号量)と基準となる符号量(基準符号
量)とに基づいて圧縮率を制御すると、記憶部を有効に
使用することができるため、該記憶部の容量を従来より
少なくすることができ、コストの安い画像符号化装置、
ひいては、該画像符号化装置を内蔵したコストの安い画
像出力装置を実現できる。
【0081】また、記憶部を有効に使用することができ
るよということを別の観点から見ると、限られた記憶容
量で再現可能な最高の画質に近い画像が保存できるとい
うことであり、該装置の高性能化にもつながる。以上説
明した様に第5の実施例によれば、符号化処理により発
生した符号量を計数して得られる発生符号量と、基準符
号量生成手段から得られる基準符号量に基づいて、圧縮
率の制御を行なうことにより、画像の情報に偏りがある
場合にも、記憶部を有効に使用することが出来る。この
ため、記憶部の容量を数十%減らすことができ、記憶部
のコストを大幅に下げることが出来る。
【0082】特に以上の符号化装置は圧縮した画像を格
納する記憶部を有する画像出力装置に好適であり、該画
像出力装置の低コスト化に寄与できる。 <第6の実施例>図14は、本発明に係る第6の実施例
における画像符号化装置の構成を示すブロツク図であ
る。図14において、上述した第5の実施例における図
12と同様構成には同一番号を付している。第6の実施
例では、第5の実施例と比し、画像出力装置が1度に出
力できる1ページの画像が、それぞれ性質の異なる複数
の小画像から成る場合に対応するものである。
【0083】符号化する順序は各々の小画像を1つずつ
順番に行なうものとする。本実施例では、第5の実施例
における量子化テーブル切換制御部107の替わりに、
量子化ステツプ幅の制御を行なうためのスケールフアク
タ切換制御部201を備え、該スケールフアクタ切換制
御部201から出力されるスケール値を、量子化テーブ
ル格納部108から出力される値に掛け合せるための乗
算器202を使用している。
【0084】又、第1の実施例において、画像の横サイ
ズ情報と縦サイズ情報を入力していた端子407,40
8には、各々複数画像の属性情報(画像サイズ情報を含
む)と複数画像の識別情報を入力することにする。1つ
の画像の中でも領域により情報の偏りがあることはすで
に述べたが、性質の異なる画像、例えばコンピユータグ
ラフィツクス等で生成した画像とスキヤナ等で読み込ん
だ画像の間でも、高域周波数成分に大きな差がある。よ
つて、それらの画像を同じ符号量の割り当てで符号化し
たのでは、高域周波数成分を多く持つ高画質な画像が大
きく劣化してしまうことになる。そこで、このような場
合、各画像の入力源や自己相関等のパラメータを用い
て、符号量の割り当てに重みを付ければ、圧縮による各
画像の劣化をバランスさせることができる。
【0085】そこで、第6の実施例では、画像の符号化
に先立ち、複数の画像の各々の属性情報を入力端子40
7より入力し、符号量演算部409にて、各画像ごとに
所定の画像データ量に対する割り当て符号量を計算す
る。例えば、A,Bという2つの画像があり、各々のデ
ータ量がDa,Dbブロツクあり、割り当て符号量の重
みをWa,Wbとし、記憶部の容量をMビツトとする
と、画像Aに対して割り当てられる1ブロツク当たりの
符号量は、Wa・M/(Wa・Da+Wb・Db)ビツ
トとなり、画像Bに対して割り当てられる1ブロツク当
たりの符号量は、Wb・M/(Wa・Da+Wb・D
b)ビツトとなる。
【0086】そこで、前記2つの式の共通項であるF=
M/(Wa・Da+Wb・Db)をあらかじめ計算して
おいて、画像Aを符号化する際にはWa・Fを、画像B
を符号化する際には、Wb・Fを、符号量演算部409
より出力する。画像A,Bのどちらを符号化中であるか
を知るには、上述したインタフエース部501にて、画
像データの転送を管理し、どちらの画像が転送中である
のかを認識し、その情報を端子408に入力すればよ
い。
【0087】符号量演算部409は、その情報をもと
に、各画像に対応した割り当て符号量を出力する。実際
には、画像データの転送と符号化タイミングの間には多
少の時間的なずれがあるので、そのずれはインタフエー
ス部501または符号量演算部501で吸収する必要が
ある。まず最初に、画像Aが転送され、それを符号化す
るものとする。符号量計数部103及びアキユムレータ
105は、リセツト信号(不図示)により初期値ゼロに
クリアされる。画像Aの転送、並びに符号化が始まる
と、符号量演算部409は、Wa・Fという割り当て符
号量をアキユムレータ105に出力する。1ブロツクを
符号化するごとに、端子104からパルスが入力され、
アキユムレータ105は、Wa・Fという値を累積加算
していく。
【0088】一方、画像データは、第1の実施例と同
様、バツフア402にてブロツク化されDCT変換部4
03、量子化部404′、スキヤン変換部101を経
て、エントロピー符号化部102にて符号化される。エ
ントロピー符号化部102にて符号化された符号量が符
号量計数部103で計数される。ここで、第6の実施例
においては、上述した第5の実施例と異なり、量子化部
404′で用いられる量子化ステツプは、量子化テーブ
ル格納部108の出力にスケールフアクタ切換制御部2
01から出力されるスケール値を乗算器202にて乗算
して作られる。
【0089】従つて、符号化開始直後においては、減算
器106の2つの入力はゼロであるためその出力も勿論
ゼロとなる。このため、結局スケールフアクタ切換制御
部201にはゼロが入力され、それに対応したスケール
値が乗算器202に入力される。そして、符号化が進む
につれて、アキユムレータ105出力の基準符号量12
0と、符号量計数部103の出力の発生符号量121と
の間に差が生じ、減算器106の出力にその差分値12
3が現われる。
【0090】第5の実施例と同様、本実施例において
も、差分値123の絶対値が小さくなるようにスケール
フアクタの制御が行なわれる。即ち、差分値123が大
きくなつたらスケール値を大きくして量子化ステツプを
粗くすることにより発生符号量を少なくし、逆に差分値
123が小さくなつたらスケール値を小さくして量子化
ステツプを細かくすることにより、発生情報量を増や
す。
【0091】以上説明した動作内容で、画像Aの符号化
が行なわれ、該画像Aの符号化が終了すると、次は画像
Bが転送され符号化される。画像Bの符号化に先立ち、
符号量計数部103及びアキユムレータ105をリセツ
ト信号(不図示)により、ゼロクリアすると共に、符号
量演算部409にてWb・Fという割り当て符号量を演
算し、アキユムレータ105に出力する。以後、画像B
の符号化は、画像Aの符号化と同様に行なわれる。
【0092】このように、第6の実施例によれば、複数
の画像を符号化する場合においても、発生符号量と基準
符号量とに基づいて圧縮率を制御することにより、記憶
部を有効に使用することができるため、該記憶部の容量
を従来より少なくすることが出来る。なお、第6の実施
例では、スケールフアクタを制御することにより量子化
条件を変更する構成について示したが、本発明は以上の
レインい限定されるものでは無く、第5の実施例で述べ
たような、量子化テーブルを切り換える方法であつても
かまわないし、他の方法であつてもよい。
【0093】以上の説明では、画像Aの符号化が終了し
て、画像Bの符号化を始める際に、符号量計数部103
及びアキユムレータ105をゼロにクリアしたが、この
クリアは無くてもよい。このクリアが無いと、画像Aの
符号化が終了した時点で、発生符号量が基準符号量より
小さかつた場合、その差の記憶容量を画像Bの符号化の
際に有効に活用できる。しかし、逆に発生符号量が基準
符号量より大きかつた場合、その分だけ画像Bを符号化
する際に使用できる記憶容量が減つてしまうことにな
る。
【0094】<第7の実施例>本発明に係る第7の実施
例における画像符号化装置のブロツク構成を図15に示
す。図15において、図12及び図14と同様構成には
同一番号を付して詳細説明を省略し、主に相違する点に
ついて説明する。第7の実施例においては、所定の画像
データ量に対する発生符号量がいつも基準符号量以内に
収まるよう圧縮率の制御を行なうものである(以下で
は、所定の画像データ量をKブロツクとして話を進め
る)。
【0095】即ち、Kブロツクの画像データをある量子
化条件の元で符号化した際に発生した符号量が、基準符
号量をオーバーしてしまつた場合、量子化条件を発生符
号量が減る方向に変更して、再度、同じKブロツクの画
像データを符号化するわけである。2度目の符号化で発
生した発生符号量が基準符号量以下であれば、該Kブロ
ツクの画像データの符号化は終了して、次のKブロツク
の画像データの符号化を行なう。しかしながら2度目の
符号化で発生した発生符号量が基準符号量以下でなけれ
ば、さらに量子化条件を変更して、3度目の符号化を行
なう。以下、発生符号量が、基準符号量以下になるま
で、量子化条件を変更しながら繰り返し、符号化を行な
うわけである。
【0096】第7の実施例において、以上説明した処理
を行なう場合、これまで説明した第5、第6の実施例の
ように、わざわざ符号量演算部409とアキユムレータ
105を用いて基準符号量を生成する必要が無く、記憶
部の容量、符号化する画像の全データ量、並びに該Kブ
ロツクのKの値から、基準符号量を演算することができ
る。
【0097】そこで図15に示す第7の実施例では、基
準符号量演算部301にて基準符号量を演算して出力す
る(信号線120は基準符号量となる)。該基準符号量
の演算に必要な情報は端子302より入力する。また、
第7の実施例では、基準符号量と発生符号量との差分値
は必要ではなく、それらの値の大小関係が解ればよい。
このため、比較器303にてその関係を判定する。その
他の構成は、基本的に第6の実施例と同じである。但
し、制御方法が多少異なるブロツクがいくつか存在する
が、以下の動作説明でその都度説明することにする。
【0098】以下、図15の構成を備える第7の実施例
の動作を説明する。まず、最初にこれから符号化する画
像の全データ量等、Kブロツクに対する基準符号量を演
算するのに必要な情報が、端子302を通して基準符号
量演算部301に入力される。そして、該基準符号量演
算部301にて、基準符号量が演算され、その結果が信
号線120に出力される。一方、画像データは、第5、
第6の実施例と同様にバツフア402にてブロツク化さ
れ、DCT変換部403、量子化部404′、スキヤン
変換部101を経てエントロピー符号化部102にて符
号化される。
【0099】そして、エントロピー符号化部102にて
符号化された符号量が符号量計数部103で計数され
る。該符号量計数部103は、符号化処理に先立ち、勿
論初期値としてゼロにクリアされている。またこの時、
スケールフアクタ制御部201も初期状態にリセツトさ
れており、初期状態に対応したスケール値を出力してい
る。そして、乗算器202は、量子化テーブル格納部1
08の出力にそのスケール値を乗算し、結果を量子化部
404′に送る。
【0100】Kブロツクの画像データの符号化が済んだ
ところで、符号量計数部103から出力される発生符号
量121と基準符号量120を比較器303にて比較
し、どちらの値が大きいか判定する。もし、発生符号量
121が基準符号量120以下であれば、該Kブロツク
の画像データの符号化を終了し、次のKブロツクの画像
データの符号化を開始する。
【0101】逆に発生符号量121が基準符号量120
より大きい時は、その情報をスケールフアクタ切換制御
部201に送り、再度該Kブロツクの画像データをバツ
フア402より読み出し、符号化を行なう。そこでバツ
フア402は、一度読み出された画像データが再度読み
出されても大丈夫なように、しばらく該画像データを保
持するといつた制御が必要になる。スケールフアクタ切
換制御部201では、受けとつた情報から、以前出力し
ていたスケール値よりも大きなスケール値を出力し、そ
れにより、発生符号量を以前より少なくする。
【0102】こうして、再度Kブロツクの画像データを
符号化し、発生した符号化データはパツキング処理部4
05を経由して、記憶部503に格納する。第7の実施
例においては、この格納の際に、第5、第6の実施例と
は異なる制御が必要となる。即ち、同一の画像データを
2度、3度と符号化して、発生した符号化データをシー
ケンシヤルに記憶部503へ格納していつたのでは、記
憶部503に不要なデータが格納され、記憶容量が一杯
になつてしまう。
【0103】そこで、同一の画像データを複数回符号化
した際には、2度目以降の符号化データは、1度目の符
号化データの格納場所へ上書きすることで、不要なデー
タが残らないように制御する必要がある。このため、第
7の実施例においては、符号化され格納されたデータ量
(発生符号量)が、基準符号量より大きい場合、再度ス
ケール値を大きくして、再符号化を行ない、発生符号量
が、基準符号量以下になるまで繰り返す。
【0104】なお、第7の実施例において、Kブロツク
のKの値は任意であるが、K=1の場合というのは従来
例にて発生した問題と同様のことが、また問題になる。
よつて、該問題を改善するには、K>1である必要があ
る。 <第8の実施例>図16に本発明に係る第8の実施例に
おける画像符号化装置のブロツク構成を示す。第8の本
実施例においては、符号量計数手段として、記憶部50
3を構成する1ユニツトであるアドレス発生器を用いた
場合の構成例である。
【0105】従つて、これまで述べた第5〜第7の実施
例では、符号量計数手段として、記憶部をまつたく含ま
ない、符号化処理部のみのブロツク図として説明してき
たが、本実施例においては、該記憶部503を含むブロ
ツク図で説明する。該記憶部503は、図16におい
て、破線で囲まれた領域に対応し、符号化データを格納
するメモリ601、メモリ601にアドレス信号を送る
アドレス発生器602、アドレス発生器602の制御、
及びメモリ601の制御信号を生成するメモリ制御部6
03より構成される。
【0106】端子604は、データを伸張する際に、メ
モリ601から読み出した符号化データを出力する端子
である。すでに述べたように、符号量計数手段としてア
ドレス発生器を用いるため、第8の実施例では、上述し
た図12、図14及び図17に示すような符号量のみを
専用に計数する符号量計数部103が不要となる。その
他の構成ユニツトは、図12に示す第5の実施例と同様
であるため、同一番号を付し、詳細説明を省略する。ま
た、符号化装置全体の動作内容も、第1の実施例とまつ
たく同じであるため、説明を省略し、以下では、アドレ
ス発生器602に関してさらに詳しく説明する。
【0107】第8の実施例の如く、符号量計数手段とし
て、アドレス発生器602が使用可能な理由は、該アド
レス発生器602から出力されるアドレス情報が、メモ
リの使用量、即ち、符号化データの発生量を表すことが
できるからである。実際に、アドレス情報が符号化デー
タの発生量を表すには、該アドレス値は、ゼロからスタ
ートして、1つずつアドレスが増加するという動作が前
提になり、第8の実施例も、この動作を前提としてい
る。
【0108】ところで、本実施例のアドレス値の発生順
序は上述の順序以外にもいろいろある。例えば、アドレ
ス値を大きい方から順に発生させることもできる。この
ような場合には、該アドレス値を反転した値が符号化デ
ータの発生量を表わすので、該反転値を符号量計数手段
の出力とすればよい。また、メモリの0番地から、L−
1番地までが、他の情報を格納する領域として確保され
ていて、L番地以降から順に符号化データを格納する場
合には該アドレス値からLを減算した値を符号量計数手
段の出力とすればよい。
【0109】以上説明したように、上述の各実施例によ
れば、符号化処理により発生した符号量を計数して得ら
れる発生符号量と、基準符号量生成手段から得られる基
準符号量に基づいて、圧縮率の制御を行なうことによ
り、画像の情報に偏りがある場合にも、記憶部を有効に
使用することが出来る。よつて、記憶部の容量を数十%
減らすことができ、記憶部のコストを大幅に下げること
が出来る。
【0110】また、圧縮した画像を格納する記憶部を有
する画像出力装置に好適であり、該画像出力装置の低コ
スト化に寄与できる。 <第9の実施例>図17は本発明に係る第9の実施例に
おける画像符号化装置の構成を示すブロツク図である。
同図において、上述した第5実施例〜第8実施例の図1
2〜図16と同様構成には同一番号を付し詳細説明を省
略する。
【0111】第9の実施例では、特有のユニツトとし
て、符号量計数部103にて計数した発生符号量を記憶
部の容量で割り算する第1の除算器154、符号化する
1画素もしくは1ブロツクの画像データごとに1つのパ
ルスが入力されるパルス入力端子155、該入力端子1
55よりのパルスをカウントして符号化した画像データ
量を計数する画像データ計数部156、符号化する全画
像のデータ量を入力する入力端子157、画像データ計
数部156の出力を全画像データ量で割り算する第2の
除算器158、第1の除算器154の出力から第2の除
算器158の出力を減算する減算器159、該減算器1
59の出力結果に基づく、複数の量子化テーブルの切り
換えを制御する量子化テーブル切換制御部160を備え
ている。
【0112】第9の実施例においても、画像出力装置の
全体構成は上述した第5実施例〜第7実施例と同様で良
い。以下、以上の構成を備える第9の実施例の動作説明
を行なう。コンピユータ等の外部装置(不図示)から送
られてきたデータは、上述実施例と同様、インターフエ
ース部501において画像のヘツダ情報と実際の画像デ
ータとに分けられ、ヘツダ情報中の画像のサイズ情報は
全画像データ量を示す数値に変換された後、入力端子1
57に入力されると共に、画像データは入力端子401
に入力される。
【0113】入力端子401に入力された画像データ
は、上述実施例と同様バツフア402、DCT変換部4
03、量子化部404′、スキャン変換部101を経て
エントロピー符号化部102にて符号化される。符号化
されたビツト単位のデータは、パツキング処理部にてバ
イト単位もしくはワード単位のデータにパツキングさ
れ、端子406′に出力された後、記憶部503に格納
される。
【0114】この時、バツフア402から画像データが
読み出されるたびに入力端子155にパルスが入力さ
れ、画像データ計数部156に送られる。該画像データ
計数部156は、画像データの符号化に先立ち、リセツ
ト信号(不図示)によりゼロにクリアされ、その後に入
力されるパルスをカウントする。カウントされた値は第
2の除算器158に送られ、入力端子157から入力さ
れた画像サイズ情報で除算される。
【0115】その結果、第2の除算器158からは全画
像データ量に対する符号化済み画像データ量(符号化中
の画像データも含む)の割合が出力される。符号量計数
部103は、上述した様に画像の符号化に先立ち、ゼロ
にクリアされ、エントロピー符号化部102から受けと
つた符号量を順次加算してゆき、結果を出力する。第9
の実施例では、符号量計数部103よりの出力値は第1
の除算器154にて、符号化データを格納する記憶部5
03の容量で割り算され、該記憶部の使用割合が求めら
れ、出力される。
【0116】ここで、第1の除算器154から出力され
る記憶部の使用割合は、前記第2の除算器158から出
力される符号化済み画像データ量の割合(以下、前者を
第1の割合、後者を第2の割合と呼ぶ)に近い値をとる
ことが望ましい。すなわち、第1の割合が第2の割合よ
りあまりにも大きいと、全画像データの符号化が完了す
る以前に、記憶部503の空き領域が無くなつてしま
い、全画像データを保存することが出来なくなつてしま
う。
【0117】また、第1の割合が第2の割合よりあまり
にも小さいと、記憶部503を有効に使つていないこと
になり、本来、低い圧縮率で画像の劣化を低く抑えるこ
とが可能であるにもかかわらず低く押さえていないこと
になる。この点を解決するため、第9の実施例では減算
器159にて、前記第1の割合から第2の割合を減算し
て差分値170を求め、差分値170の絶対値が小さく
なるように制御を行なう。
【0118】このため、量子化テーブル切換制御部16
0では、差分値170を受けとり、それを複数の閾値と
比較し、それらの閾値との大小関係によつて、複数の量
子化テーブルの内の1つを選択する選択信号124を量
子化テーブル格納部108へ出力することになる。以後
の動作は上述実施例と同様である。なお、上述実施例で
も同様であるが、復号化時に使用する量子化テーブル
は、符号化時に使用した量子化テーブルと同一のもので
なければならない。よつて符号化時に量子化テーブルを
切り換えた場合、復号化時にもまつたく同じタイミング
で量子化テーブルを切り換える必要がある。
【0119】そこで、前記量子化テーブル切換制御部1
60にて量子化テーブルの切換えがなされた場合、その
切換え情報を信号線173を通してエントロピー符号化
部120へ送り、該切換え情報を符号化し、圧縮符号化
された画像データと共に記憶部に保存する。以上説明し
た制御方法で、全画像データを圧縮符号化すると、第2
の除算器158から出力される第2の割合(符号化済み
画像データの割合)は、最終的に“1”という値にな
る。それに対して、第1の除算器154から出力される
第1の割合(記憶部の使用割合)は、最終的に“1”と
いう値の近傍に落ち付くことになる。“1”の近傍とい
うことは“1”を越える場合があることを意味し、該第
1の割合が“1”を越えることは、記憶部を全部使いき
つてしまつて容量が足りなくなることを意味する。
【0120】よつて、前記第1の割合が最終的に“1”
を越さないよう、符号化の後半の方では減算器159出
力の差分値が0以下になるよう量子化テーブル切換え制
御部160の制御方法を変えていく。そのためには、符
号化がどこまで済んだかを該量子化テーブル切換制御部
160で知る必要があるので、信号線174にて第2の
除算器158からの符号化済み画像データの割合を、量
子化テーブル切換制御部160に送る。
【0121】以上説明した様に第9の実施例によれば、
符号化データを格納する記憶部の容量に対する発生符号
量割合と、全画像データ量に対する符号化済み画像デー
タ量の割合に基づいて圧縮率を制御することにより、記
憶部を有効に使用することができ、該記憶部の容量を数
十%減らしても、十分に動作させることができ、記憶部
のコストを大幅に下げることができる。
【0122】<第10の実施例>図18は本発明に係る
第10の実施例における画像符号化装置の構成を示すブ
ロツク図である。第10の実施例は、全画像データ量に
対する符号化済み画像データ量の割合を第9の実施例と
は異なる構成で求めるものである。又、第9の実施例に
おいて、除算器154から出力される記憶部の使用割合
が最終的に“1”を越さないように信号線174を付加
し、量子化テーブル切換制御部160に、符号化済み画
像データの割合を知らせていたが、該信号線174を使
用しなくても記憶部が途中で足りなくなるようなことが
ないような構成とした。よつて、第10の実施例では前
記信号線174が不要になつた点、及び全画像データ量
に対する符号化済み画像データ量を求める方法が異なる
以外は、第9の実施例とまつたく同じであり、同一ユニ
ツトには同一部番を付し説明を省略する。
【0123】以下、第10の実施例に固有の構成ユニツ
トについて説明する。図18において、161は入力端
子157から入力された画像データ量の逆数を演算する
逆数器、105は入力端子104からパルスが入力され
る度に逆数器161の出力値を累積して加算する図12
に示す第5実施例と同様のアキユムレータ、163はア
キユムレータ105から出力される値に所定の値を乗算
する乗算器である。
【0124】次に、以上の構成を備える第10実施例の
動作説明を行なう。コンピユータ等の外部装置から送ら
れてきたデータは、インターフエース部501にて画像
のヘツダ情報と画像データとに分けられ、該画像データ
については、第9の実施例と同様に、バツフア402、
DCT変換部403、量子化部404′、スキャン変換
部101を経てエントロピー符号化部102にて符号化
される。符号化されたビツト単位のデータは、パツキン
グ処理部405にてバイト単位もしくはワード単位のデ
ータにパツキングされ、端子406に出力された後、記
憶部503に格納される。符号化部で発生した符号量
は、すべて符号量計数部103にて計数された後、除算
器154にて記憶部の容量で割り算され、記憶部をどれ
だけ使用したかを示す数値(記憶部使用割合)が出力さ
れる。
【0125】一方、画像のヘツダ情報に含まれる画像サ
イズ情報は符号化する画像の全データ量を示す数値に変
換された後、入力端子157に入力される。入力端子1
57に入力された数値は、逆数器161にて、該数値の
逆数に変換され、全画像データに対する1画素の割合が
求められる。この数値はアキユムレータ162に入力さ
れ、符号化する画像データの1画素ごとに入力されるパ
ルス(入力端子156より入力される)によつて累積加
算される。
【0126】アキユムレータ162の出力値は、全画像
データに対する符号化済み画像データの割合であり、全
画像データを符号化した後は勿論“1”という値にな
る。第9の実施例では、該符号化済みデータの割合なる
数値を直接、減算器159に入力していたので、除算器
154の出力値(記憶部の使用割合を表わす)が、
“1”を越さないような制御が必要であつた。
【0127】本実施例では、アキユムレータ162と減
算器159の間に乗算器163を配し、該乗算器163
にて“1”より小さな値αを乗ずることにより、除算器
154の出力値が“1”を越えないようにする。第9の
実施例の動作説明で述べた様に、乗算器163の最終出
力がαであれば、除算器154からの最終出力はαの近
傍になることが分かる。よつて、該[αの近傍]の最大
値が1以下になるようにαを設定すれば、符号化済み画
像データの割合に応じて量子化テーブル切換の制御方法
を変える必要がなくなる。
【0128】以上、説明した動作に基づいて、画像デー
タの符号化を行えば、記憶部を有効に使用した圧縮が可
能となり、全画像データを確実に符号化できる。なお、
本実施例において、乗算器163は、アキユムレータ1
62と減算器159の間に配したが、アキユムレータ2
62と逆数器161の間に配してもよい。その際、逆数
器161及び乗算器163における演算は、1つの画像
に対して各々1回の演算で済むため、演算スピードは遅
くてもよい。よつて、それらの演算は専用回路で行なう
必要がなく、他の制御に使用されている不図示のCPU
等を用いて演算してもよい。また、除算器154は、記
憶部の容量が2のべき乗の場合、単なるビツトシフト回
路に置き替えることが出来る。
【0129】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによつて達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0130】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、画像情報を格納するメモリを保有するプリンタにお
いて、累積符号量と累積符号化領域の情報により、逐
次、符号量を制御することにより、1回のパスで画像の
可変長符号を一定のメモリ内に符号量を制御することが
できる。
【0131】その結果、ホストコンピユータからの画像
情報の転送時間が少なくて済むし、可変長符号化を用い
ているため、画像情報の偏りに合つた良好な圧縮処理が
実現できる。その結果、大容量を必要とするプリンタ、
特に、カラープリンタにおいても少量の所有メモリで製
品化を実現できる。
【0132】また、量子化マトリクスの切り換えに用い
る閾値を画像の位置における符号化情報量に応じて適応
的に切り換え、画像全体での量子化幅を段階的に変化さ
せることができ、また、符号後の符号量を目標の値に固
定することができる。更に、符号化処理により発生した
符号量を計数して得られる発生符号量と、基準符号量生
成手段から得られる基準符号量に基づいて、圧縮率の制
御を行なうことにより、画像の情報に偏りがある場合に
も、記憶部を有効に使用することが出来る。よって、記
憶部の容量を数十%減らすことができ、記憶部のコスト
を大幅に下げることが出来る。また、圧縮した画像を格
納する記憶部を有する画像出力装置に好適であり、該画
像出力装置の低コスト化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の画像出力装置の構成を
示すブロツク図である。
【図2】図1の符号量制御部の詳細構成を示す図であ
る。
【図3】図1の圧縮処理部の詳細構成を示す図である。
【図4】本実施例の一般的なジグザグスキャンの説明図
である。
【図5】本実施例の制御をグラフ化した図である。
【図6】本発明に係る第2の実施例の構成を示すブロツ
ク図である。
【図7】第2の実施例の制御をグラフ化した図である。
【図8】本発明に係る第3の実施例の構成を示すブロツ
ク図である。
【図9】第3の実施例の制御をグラフ化した図である。
【図10】本発明に係る第4の実施例における画像符号
化処理装置を示すブロツク図である。
【図11】第4の実施例での画像符号化制御を示すフロ
ーチヤートである。
【図12】本発明に係る第5の実施例における画像符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図13】第5の実施例におけるDCT変換後の各周波
数成分をスキャン変換部で並び替える際の順序を示す図
である。
【図14】本発明に係る第6の実施例における画像符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る第7の実施例における画像符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る第8の実施例における画像符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明に係る第9実施例における画像符号化
装置の構成を示すブロツク図である。
【図18】本発明に係る第10実施例における画像符号
化装置の構成を示すブロツク図である。
【図19】従来の技術を示すブロツク図である。
【図20】従来例による画像符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図21】本実施例に適用可能な画像符号化装置の好適
な応用例である画像出力装置を示すブロック図である。
【図22】一般的なDCT変換後の各周波数成分を符号
化する際のビット配分を示す図である。
【符号の説明】
11,401,407,408 入力端子 12 プリンタのI/O 13 バツファメモリ 14 符号量制御部 15,502 圧縮処理部 16,601 メモリ 17 符号化領域カウンタ 18 符号量カウンタ 19 伸張処理部 20 プリンタエンジン 21,61 基準符号量演算部 22 掛け算器 23,106,159 減算器 24 下限設定値 25,26,82〜85,303 比較器 27,86 判定手段 28 圧縮条件変換部 31 ブロツク化回路 32 DCT回路 33,1006 ジグザグスキャン回路 34,404,2004 量子化部 35 ハフマン符号化 62 上限設定値 63 加算器 81 量子化テーブル設定手段 87 量子化テーブル選択手段 101 スキヤン変換部 102 エントロピー符号化部 103 符号量計数部 105,162 アキユムレータ 107 量子化テーブル 108 量子化テーブル格納部 154,158 除算器 156 画像データ計数部 160 量子化テーブル切換制御部 161 逆数器 163,202 乗算器 201 スケールフアクタ切換制御部 301 基準符号量演算部 402 バツフア 403 DCT変換部 404 量子化部 405 パツキング処理部 409 符号量演算部 410 ビット配分演算部 501 インターフェース部 502 圧縮処理部 503 記憶部 504 伸長部 505 画像出力部 602 アドレス発生器 603 メモリ制御部 801 画像符号化制御装置 802 ブロツク化部 803 変換部 804 量子化部 805 符号化部 806 符号量累積部 807 増加率判定部 808 閾値切り換え部 809 量子化マトリクス設定部 1000 フレームメモリ 1001 DCT処理 1002 量子化器 1003 パスカウンタ 1004,1008 スイッチ 1005 量子化テーブル 1009 符号量測定器 1010 スケーリングファクター変更部
フロントページの続き (72)発明者 大木 丈二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大出力面積に値する記憶容量よりも少
    量の記憶容量を有する記憶手段を備える画像処理装置で
    あつて、 画像情報をブロック化して可変長符号化する符号化手段
    と、 該符号化手段による1回の画像符号化により可変長符号
    量を前記記憶手段の容量以下に制御する制御手段とを備
    えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、累積符号化領域の情報
    と累積符号量の情報により前記可変長符号量を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、直交変換係数の量子化
    条件を変化させることにより前記可変長符号量を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、Kブロックの累積符号
    量とKブロックでの設定符号量との比較により前記可変
    長符号量を制御することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 入力画像信号を複数画素からなるブロッ
    クに分割するブロック化手段と、 該ブロツク化手段で分割したブロックごとに系列変換す
    る変換手段と、 該変換手段で変換された変換係数を量子化マトリクスを
    用いて量子化する量子化手段と、 該量子化手段で量子化された変換係数を可変長符号を用
    いて符号化する符号化手段と、 該符号化手段で符号化された符号量を累積する符号量累
    積手段と、 該符号量累積手段での累積符号量を元に前記量子化手段
    で用いる量子化マトリクスを切り換える量子化マトリク
    ス設定手段と、 前記符号量累積手段において累積された符号量から増加
    率を判定する増加率判定手段と、 該増加率判定手段での判定結果から前記量子化マトリク
    ス設定手段での量子化マトリクスの切り換えに用いる閾
    値を切り換える閾値切り換え手段とを備えることを特徴
    とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 符号化データを格納する記憶部の容量に
    対する発生符号量の割合を算出する第1の算出手段と、 全画像データに対する符号化済み画像データ量り割合を
    求める第2の算出手段と、 該第1及び第2の算出手段から得られる各々の数値に基
    づいて圧縮率の制御を行なう制御手段とにより画像符号
    化を行うことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 更に画像データを量子化処理する量子化
    手段を備え、前記制御手段による圧縮率の制御は前記量
    子化手段の量子化条件の変更により行なうことを特徴と
    する請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化済み画像データ量の割合は、
    符号化済み画像データ量を係数した係数結果を全画像デ
    ータ量で除算することによって得ることを特徴とする請
    求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 全画像データ量に対する画像の所定デー
    タ量の割合を求める割合算出手段と、 符号化した画像データ量に応じて累積加算を行なう累積
    加算手段とを備え、 第2の算出手段は少なくとも、該累積加算手段及び割合
    算出手段を用いて前記符号化済み画像データ量の割合を
    求めることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 符号化処理により発生した符号量を計
    数する符号量計数手段と、 画像データ量に比例する基準符号量なる信号を生成する
    基準符号量生成手段と、 該符号量計数手段と該基準符号量生成手段各々から出力
    される値に基づいて圧縮率の制御を行なう制御手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 更に符号化処理に量子化手段を有し、
    制御手段による圧縮率の制御は前記量子化手段の量子化
    条件の変更により行なうことを特徴とする請求項10記
    載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 基準符号化量生成手段は、符号化デー
    タを格納する記憶部の容量と符号化する画像の全データ
    量や属性を基に、所定の画像データ量に対する割り当て
    符号量を演算する演算手段と、該演算手段で演算した割
    り当て符号量を累積する累積手段とを含むことを特徴と
    する請求項10記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 全画像情報が複数の小画像より成る場
    合、符号量計数手段は各小画像ごとに符号量を累積し、
    基準符号量生成手段は各小画像ごとに割り当て符号量を
    累積することを特徴とする請求項12記載の画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】 符号化量計数手段は、画像の全符号量
    を累積して計数することを特徴とする請求項10記載の
    画像処理装置。
  15. 【請求項15】 符号量計数手段は、所定の画像データ
    量ごとに符号量を累積することを特徴とする請求項10
    記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 制御手段は、符号量計数手段の出力値
    が該基準符号量生成手段の出力値より小さくなるまで所
    定の画像データを圧縮率を変えながら繰り返し符号化さ
    せることを特徴とする請求項15記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 符号量計数手段は 符号化データを格
    納する記憶部のアドレス発生手段を含むことを特徴とす
    る請求項10記載の画像処理装置。
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