JPH0621964A - ネットワークシステム - Google Patents

ネットワークシステム

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JPH0621964A
JPH0621964A JP4176470A JP17647092A JPH0621964A JP H0621964 A JPH0621964 A JP H0621964A JP 4176470 A JP4176470 A JP 4176470A JP 17647092 A JP17647092 A JP 17647092A JP H0621964 A JPH0621964 A JP H0621964A
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JP
Japan
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information processing
address
network
management
devices
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JP4176470A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwai
俊幸 岩井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワーク上のアドレス管理手段として木
構造の管理システムおよび自動的な管理方法を提供する
ことにより、ネットワーク管理者の負担を軽減すること
を目的とする。 【構成】 各情報処理機器が1つの親機器のアドレスと
複数の子機器のアドレスを認識することにより木構造の
管理システムを構成する。管理システム内の相互通信に
より、管理システムに対する新規加入、脱退、複数の管
理システムの統合などの保守が自動的に行なわれる。ま
た、管理システムの木構造の最適化も自動的に行なわれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報処理装置が
ネットワークに接続するネットワークシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の情報処理装置がネットワークに接
続するネットワークシステムに於いては、特定の情報処
理装置相互間でデータ通信を行う為に、各情報処理装置
は、少なくとも通信を行いたい情報処理装置のアドレス
を知っていなければならない。しかも、ネットワークシ
ステムに新たに加入する情報処理装置や、脱退する情報
処理装置があるような場合は、各情報処理装置が有する
アドレス情報が常に最新のアドレス情報になるようにア
ドレスを管理する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様なアドレス管理
はネットワークシステムの規模が大きくなるに従って、
きわめて煩雑なものとなり、また管理の規模も増大す
る。更に、無線端末装置のようなネットワークシステム
に加入、脱退を繰り返すような装置がある場合は、ます
ますアドレス管理を難しいものとする。
【0004】このような管理の煩雑さを避けるため、ネ
ットワーク上で動的なアドレス管理を行うアドレス管理
システムが求められる。
【0005】ネットワーク上で動的なアドレス管理を行
なう例として、米アップル社の製品であるAppleTalkTM
があげられる。しかしながら、Inside AppleTalk(Apple
Computer Inc.) に開示されているように、AppleTalkT
M 上ではゾーン管理を行なう機器がない場合、通常のア
ドレス管理では最大 254台の情報処理機器しか接続でき
ない。
【0006】そこで、本発明では、ネットワークにつな
がる全ての情報処理機器の数に制限を設ける必要が無
く、しかも動的にアドレス管理が行なわれるネットワー
クシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
願の第1の発明の要旨は、複数の情報処理装置がネット
ワークに接続するネットワークシステムであって、各情
報処理装置が単一の親装置のアドレスと複数の子装置の
アドレスとを管理するアドレス管理手段を有し、ネット
ワーク全体で木構造のアドレス管理システムを構成する
ことにある。
【0008】本願の第2の発明の要旨は、複数の情報処
理装置がネットワークに接続するネットワークシステム
であって、各情報処理装置が単一の親装置のアドレスと
複数の子装置のアドレスとを管理するアドレス管理手段
を有し、ネットワーク全体で木構造のアドレス管理シス
テムを構成し、更に各情報処理装置が、前記アドレス管
理手段が親装置のアドレスを管理していないときは定期
的にネットワーク接続要求を出す手段を備え、管理する
子アドレスに余裕のある情報処理装置の子装置として自
動的に組み込まれることにある。
【0009】本願の第3の発明の要旨は、複数の情報処
理装置がネットワークに接続するネットワークシステム
であって、各情報処理装置が単一の親装置のアドレスと
複数の子装置のアドレスとを管理するアドレス管理手段
を有し、ネットワーク全体で木構造のアドレス管理シス
テムを構成し、更に各情報処理装置が、親装置と子装置
の間で定期的に通信を行ない、接続の切断が検出された
場合には自動的に管理アドレスを更新する手段を備える
ことにある。
【0010】本願の第4の発明の要旨は、複数の情報処
理装置がネットワークに接続するネットワークシステム
であって、各情報処理装置が単一の親装置のアドレスと
複数の子装置のアドレスとを管理するアドレス管理手段
を有し、ネットワーク全体で木構造のアドレス管理シス
テムを構成し、更に各情報処理装置が、親装置のアドレ
ス管理能力と子装置のアドレス管理能力との比較を行な
い、管理能力の高いアドレス管理装置が親装置となるよ
うに自動的に木構造の管理システムを再編成する手段を
備えることにある。
【0011】本願の第5の発明の要旨は、複数の情報処
理装置がネットワークに接続するネットワークシステム
であって、各情報処理装置が単一の親装置のアドレスと
複数の子装置のアドレスとを管理するアドレス管理手段
を有し、ネットワーク全体で木構造のアドレス管理シス
テムを構成し、更に各情報処理装置が、複数の子装置に
つながる情報処理装置およびその下で管理される情報処
理装置全体に対するアドレス管理の負荷を見積もり、管
理する各子装置の管理負荷が平均化するように自動的に
木構造の管理システムを再編成する手段を備えることこ
とにある。
【0012】
【作用】本願の第1の発明の作用は、ネットワーク上で
各情報処理装置が単一の親装置のアドレスと複数の子装
置のアドレスとを認識することによって、ネットワーク
上の情報処理装置全体が木構造の管理システムを構成
し、全ての情報処理装置のアドレスをしらなくてもネッ
トワーク上の他の情報処理装置との通信を可能とする。
【0013】本願の第2の発明の作用は、第1の発明に
おける木構造のネットワーク管理システムに対し、新た
に情報処理装置が加わる場合、また第1の発明における
木構造のネットワーク管理システムが複数存在して、そ
れらが1つのネットワーク管理システムに統合される場
合の、管理システムの自動的な更新を可能とする。
【0014】本願の第3の発明の作用は、第1の発明に
おける木構造のネットワーク管理システムからいずれか
の情報処理装置がはずれた場合の、管理システムの自動
的な更新を可能とする。
【0015】本願の第4の発明の作用は、第1の発明に
おける木構造のネットワーク管理システムの幹の部分に
管理能力の高い情報処理装置が、枝の部分に管理能力の
低い情報処理装置がそれぞれ配置されるような、管理シ
ステムの自動的な更新を可能とする。
【0016】本願の第5の発明の作用は、第1の発明に
おける木構造のネットワーク管理システムの各情報処理
装置において、各枝につながる管理総体の負荷が特定の
枝にかたよらないように適正に再配置されるような、管
理システムの自動的な更新を可能とする。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図2は本発明の一実施例として、ネットワ
ークのアドレス情報を管理する情報処理装置のハードウ
エアを示すブロック図である。
【0019】図2において、21はCPUを示しており、
このCPU21はバス22を介してRAM23、ROM24、通
信インタフェース25に接続されている。通信インタフェ
ース25は、LAN、広域網などのネットワーク26に接続
されている。
【0020】図1は、本実施例の情報処理装置の構成を
機能的に表わしたブロック図である。
【0021】図1において、11はネットワーク26と通信
を行なう通信インタフェース25によって構成される通信
処理部である。この通信処理部11は入力管理部12および
出力管理部13に接続されている。入力管理部12は通信処
理部11からの入力に対する識別動作を行ない、出力管理
部13は動作結果の出力を通信部11に対して行なう。制御
部15は、入力管理部12からの入力及びアドレス管理部14
によって管理される内部情報に従って動作を決定し、出
力管理部13への出力とアドレス管理部14によって管理さ
れる内部情報の更新とを行う。制御部15に接続されたア
ドレス管理部14は、自機器および他機器のアドレスを蓄
えたアドレス情報部16の情報読み出しおよび更新を行な
う。アドレス情報部16は、単一の親機器のアドレスと、
1以上の子機器のアドレスとを蓄える容量を有してい
る。なお、入力管理部12、出力管理部13、アドレス管理
部14、制御部15のそれぞれの機能はROM24内にプログ
ラムとして定義され、アドレス情報部16はRAM23内に
形成される。図3は、本実施例によって接続された情報
処理機器の管理システムの概略図である。機器31は幹と
なる機器(親機器)をもたず、枝となる機器(子機器)
32と33を管理する。機器32は親機器として31を、子機器
として34と35を管理する。同じように機器35は親機器と
して32を、子機器として37と38を管理する。機器33は親
機器として31を、子機器としては36のみを管理する。ま
た機器34、36、37、38はそれぞれ親機器として33、32、
35、35をもつ(機器37と38の親機器は同じである)が、
管理する子機器は存在しない。
【0022】なお便宜上、本実施例では各機器が管理で
きる子機器は2台までとする。この場合、機器34、36、
37、38には各2台ずつ、機器33には1台の子機器をさら
に管理する余裕がある。また機器31、32、35はこれ以上
子機器を管理する余裕がない。
【0023】図4は、図3に示された各情報処理機器が
リング状のネットワーク49に対して配置され、ブロード
キャスティング方式のネートワークシステムを構成した
状態を示す概略図である。機器41、42、43、44、45、4
6、47、48は、それぞれ図3における機器31、32、33、3
4、35、36、37、38に対応する。図4で示されたような
ネットワーク上の物理的配置(ネットワークのトポロ
ジ)と、図3で示された管理システムの構成とは特に関
係がない。もちろんリング構成の代わりにそれ以外の構
成、例えばバス構成としても何等差し支えない。
【0024】以下に本実施例の動作を説明する。尚、以
下の動作は、図1に示した、各部において適宜実行され
るものである。
【0025】第1に、ネットワーク上にて他機器のアド
レスを知る手段について説明する。図3における機器32
が他の機器のアドレスを知ろうとする場合を考える。
【0026】機器32は、機器31、34、35のアドレスを既
に知っているが、機器31、34、35に知ろうとするアドレ
スがない場合には、親機器である31および子機器である
34、35に対して問い合わせを行なう。機器31は問い合わ
せ元の機器32以外に機器33の情報を管理している。同様
に機器35は機器37、38の情報を管理している。機器34は
問い合わせ元の機器32以外の他機器の情報は保持してい
ない。
【0027】問い合わせを受けた機器が問い合わせ対象
のアドレスを管理していない場合、自機器の親機器およ
び子機器に対して、さらに問い合わせを行なう。機器31
が対象アドレスを管理していない場合は機器33に、機器
35が問い合わせ対象のアドレスを管理していない場合に
は機器37、38に、それぞれ問い合わせの中継を行なう。
この操作を繰り返すことにより、木構造のネットワーク
管理システム全体に対して問い合わせ処理が及ぶことに
なる。
【0028】問い合わせを受けた機器が問い合わせ対象
のアドレスを管理している場合には、問い合わせ対象の
アドレスを問い合わせ元のアドレスに対して応答する。
【0029】問い合わせ対象のアドレスを問い合わせ元
の機器に対して応答するためには、いくつかの実施例が
あげられるので、ここに記載する。まず応答する機器
が、問い合わせ対象の機器自体である場合と、問い合わ
せ対象のアドレスを知っている機器である場合とが挙げ
られる。次に応答する経路であるが、問い合わせの伝達
された経路を逆にたどる場合と、直接問い合わせ元に返
される場合とが挙げられ、さらにゲートウエイなどの物
理的制約がかかる場合には両者を併用する応答方法が挙
げられる。
【0030】また、問い合わせ対象のアドレスが管理シ
ステム内に存在しないことを問い合わせ元の機器が認識
するための方法にもいくつかの実施例が挙げられるの
で、ここに記載する。1つめの方法は、伝達すべき相手
機器をもたない機器から逆に経路をたどって対象アドレ
スに対する検索が失敗したことを問い合わせ元の機器に
通知する方法である。図3では、機器32から発せられた
問い合わせは、機器34、36、37、38においてはその先に
対して問い合わせを伝達することはできない。従って機
器34、36、37、38において対象アドレスが発見できなか
った場合には、それぞれ機器32、33、35、35に対して問
い合わせ失敗を返送する。機器35は、37および38からの
問い合わせ失敗を受け、機器32に対して問い合わせ失敗
を返送する。機器33は機器36に対してのみ問い合わせを
伝達したため、機器36からの問い合わせ失敗を受けて機
器31に対して問い合わせ失敗を返送し、同様の操作によ
り機器31から機器32に対して問い合わせ失敗が返送され
る。機器32は機器31、34、35からの問い合わせ失敗を受
けて、問い合わせ対象のアドレスが管理システム内に存
在しないことを認識する。もう1つの方法としては、問
い合わせが失敗した場合に特に何の処理もせず、機器32
は一定時間内に問い合わせに対する返信がなければ、問
い合わせ対象のアドレスが管理システム内に存在しない
とみなす方法が挙げられる。
【0031】図7は、図3のネットワーク管理システム
においてアドレスの問い合わせがどのように伝達するか
を示す概念図である。図7における情報処理機器71、7
2、73、74、75、76、77、78はそれぞれ図3における機
器31、32、33、34、35、36、37、38に対応し、アドレス
の問い合わせが情報処理機器32(機器72)から発せられ
た場合を示す。情報処理機器72からの問い合わせは、親
機器71、子機器74、 75に発せられ、子機器75はそれを自
身の子機器である機器77、78に伝達する。親機器71は機
器72以外の子機器73に問い合わせを伝達し、機器73はそ
れを自身の子機器である機器76に伝達する。
【0032】図5および図6は、問い合わせの対象アド
レスがその機器の親機器または子機器であれば元々の問
い合わせ元の情報処理機器に直接検索結果を返す場合で
あり、問い合わせ対象のアドレスが管理対象になくかつ
次に問い合わせを転送すべき対象機器が存在しない場合
は何の動作も行なわない場合であり、問い合わせ元の情
報処理機器はネットワーク上に管理対象アドレスが存在
しないことを一定時間内に検索結果が帰ってこないこと
によって知る場合の、情報処理機器の処理ルーチンを示
すフローチャートである。図5は最初に問い合わせを行
なう情報処理機器の処理を表わし、図6は通信によって
問い合わせを受ける情報処理機器の処理を表わす。
【0033】最初に問い合わせを行う情報処理機器は、
まずステップS51 にて問い合わせ対象のアドレスが親機
器叉は子機器のアドレスとして管理しているかを調べ
る。ステップS52 にて問い合わせ対象のアドレスが親機
器叉は子機器のアドレスと一致しているか否かが判断さ
れ、一致していないと判断されると、ステップS53 にて
管理している親機器及び子機器のアドレスを調べる。次
いでステップS54 にて親機器及び子機器を一つも管理し
ていないか否かを判断し、少なくとも一つは管理してい
ると判断されると、ステップS55 にて管理している全て
の親機器及び子機器に問い合わせを送信する。次いでス
テップS56 にてタイマを設定し、ステップS57 にてタイ
ムアップまでに返事があったか否かが判断される。ここ
で、タイムアップまでに返事があったと判断されると、
ステップS58 にて検索成功として処理を終了する。ま
た、タイムアップまでに返事が無かったと判断される
と、ステップS59 にて検索失敗として処理を終了する。
ステップS52 にて一致していると判断すると、直接ステ
ップS58 に進み検索成功として処理を終了する。またス
テップS54 にて一つも管理していないと判断されると、
直接ステップS59 に進み検索失敗として処理を終了す
る。
【0034】通信によって問い合わせを受ける情報処理
機器は、まずステップS61 にて問い合わせ対象のアドレ
スが親機器叉は子機器のアドレスとして管理しているか
を調べ、ステップS62 にて問い合わせ対象のアドレスが
親機器叉は子機器のアドレスと一致しているか否かが判
断される。一致していないと判断されると、ステップS6
3 にて管理している親機器及び子機器のアドレスを調べ
る。次いでステップS64 にて問い合わせを自機に直接送
信した機器以外には一つも機器を管理していないか否か
を判断し、少なくとも一つは管理していると判断される
と、ステップS65 にて問い合わせを自機に直接送信した
機器を除く全ての親機器及び子機器に問い合わせを転送
し、処理を終了する。ステップS62 にて一致していると
判断されると、処理をステップS66 に移し、問い合わせ
の元々の発信機器に検索成功を送信して処理を終了す
る。また、ステップS64 にて、問い合わせを自機に直接
送信した機器以外には一つも機器を管理していないと判
断されると、そのまま処理を終了する。
【0035】第2に、本実施例のネットワーク管理シス
テム上に新たな情報機器が加入する手段について説明す
る。
【0036】図4に示されたようなネットワークに対し
て、新たに情報処理機器が接続される場合、新たに加入
しようとする機器はネットワークに対して接続要求を送
信する。本実施例のネットワーク管理システムである図
3においては、子機器として新たに受け入れる余地を残
しているのは機器34、36、37、38(2台の子機器を受け
入れ可能)および機器33(1台の子機器のみ受け入れ可
能)である。子機器として新たに受け入れる余地を残し
ているこれらの機器が、ネットワーク上で新たに加入し
た機器の接続要求を受信した場合、接続可能通知を接続
要求を送信した機器に対して返信する。一方、接続要求
を送信した機器は、最初に返ってきた接続可能通知を送
信した機器と再度通信を行ない、接続要求を送信した機
器が子機器、接続可能通知を送信した機器が親機器とし
て管理システムに組み込まれる。なお接続要求を送信し
た機器は、2番目以降に受信した接続可能通知は無視す
る。
【0037】ネットワークに新たに加入しようとして接
続要求を送信した機器が、接続要求を送信したのち一定
間接続可能通知を受信しない場合、1台のみで本実施例
の管理システムを形成する。すなわち、当該機器は親機
器および子機器をもたない要素として新たなネットワー
ク管理システムを形成する。
【0038】図8は、図3に示されるネットワーク管理
システムに新たに情報処理機器が加入しようとする際の
シーケンス図である。機器81を新たに管理システムに加
わろうとする情報処理機器、機器82、83、84を既に管理
システムを形成している情報処理機器とする。また、既
に管理システムを形成している情報処理機器のうち、機
器82、83を子機器として新たに受け入れる余地を残して
いる情報処理機器、機器84を子機器として新たに受け入
れる余地がない情報処理機器とする。機器81が新たに管
理システムに加わろうとする場合、ネットワーク全体に
対して接続要求85がブロードキャストされる。この接続
要求はネットワーク上の全ての機器において受信される
が、子機器として新たに受け入れる余地がない情報処理
機器である機器84はこの接続要求85を無視する。一方子
機器として新たに受け入れる余地を残している情報処理
機器である機器82、83は、接続要求85の発信元である機
器81に対してそれぞれ接続可能通知88、86を送信する。
機器81は、最初に返ってきた接続可能通知86を受信し機
器83との間で接続処理87を行ない、機器83が親機器、機
器81が子機器という関係が形成され、管理システムに組
み込まれる。一方、2番目以降に受信した接続可能通知
88は機器81によって無視される。
【0039】図9および図10は、図3に示されるネット
ワーク管理システムに新たに情報処理機器が加入しよう
とする際の処理を表わすフローチャートである。図9は
新たに管理システムに加わろうとする情報処理機器の処
理を表わし、図10は既に管理システムに組み込まれてい
る情報処理機器の処理を表わす。
【0040】新たに管理システムに加わろうとする情報
処理機器は、まずステップS91 にて接続要求をブロード
キャストし、ステップS92 にてタイマを設定する。次い
でステップS93 にて一定時間内に接続可能通知を受信し
たか否が判断され、受信したと判断された場合は、ステ
ップS94 にて接続処理を行い、処理を終了する。一方、
ステップS93 にて、受信していないと判断されると、ス
テップS95 にてルート宣言を送信して、処理を終了す
る。
【0041】既に管理システムに組み込まれている情報
処理機器は、まずステップS101にて接続要求を受信した
か否かを判断し、受信したと判断された場合は、ステッ
プS102にて既に接続可能通知を送信しているか否かを判
断する。ステップS102にて送信していないと判断される
と、接続可能通知を送信して、ステップS104にてタイマ
を設定する。次いで、ステップS105にて一定期間内に接
続処理が開始されたか否か判断され、開始されたと判断
されると、ステップS106にて接続処理が行われ、処理を
終了する。ステップS101にて接続要求を受信していない
と判断されると、そのまま処理を終了する。またステッ
プS102にて接続可能通知を送信してしまっていると判断
されると、同様にそのまま処理を終了する。ステップS1
05にて接続処理が開始されなかったと判断されると、処
理の流れをステップS107に移し再び接続可能通知を送信
できる状態に戻して、処理を終了する。
【0042】第2に付随して、本実施例のネットワーク
管理システム上で、親機器をもたない機器(ルート機
器)の役割および複数の管理システムが1つの管理シス
テムに統合させる手段について説明する。
【0043】ルート機器は、一定間隔でルート宣言をネ
ットワークに送信する。同一のネットワーク上に複数の
本実施例の管理システムが存在した場合、ルート機器が
ルート宣言を受信することになる。この場合、2台のル
ート機器が折衝を行ない、一方のルート機器が、他方の
管理システム内の子機器として新たに受け入れる余地を
残している機器に対して子機器として登録される。この
操作により、2つの管理システムは1つに融合する。な
お、ルート機器以外がルート宣言を受信した場合、これ
を無視する。
【0044】図11は、同一ネットワーク内に図3に示さ
れるネットワーク管理システムが複数存在する場合、管
理システムが1つに統合される際のシーケンス図であ
る。機器b1、b2は管理システムのルート機器を成す情報
処理機器とする。ルート機器であるb1はネットワーク上
で唯一のルート機器であることを確認するために一定間
隔でルート宣言b3を送信する。一方ネットワーク上の別
の管理システムのルート機器である機器b2は、ルート機
器であるにもかかわらず他の機器のルート宣言を受信す
ることになる。そのため機器b1と機器b2との間で折衝処
理b4が行なわれ、一方がもう一方の管理システム下に組
み込まれ、ネットワーク内の本実施例の管理システムは
1つとなる。
【0045】図12は、同一ネットワーク内に図3に示さ
れるネットワーク管理システムが複数存在した場合に、
管理システムが1つに統合されるために行なわれるルー
ト機器の処理を表わすフローチャートである。
【0046】ルート機器は、まずステップS121にてルー
ト宣言を送信し、ステップS122にてタイマを設定する。
ステップS123にて他の機器からルート機器の折衝処理が
要求されたか否かが判断され、要求されていないと判断
されると、ステップS124にて他の機器のルート宣言を受
信したか否かが判断される。ここで受信していないと判
断されると、ステップS125にて一定時間内に他のルート
機器を確認できないままタイムアウトし、再び処理の流
れをステップS121に戻す。ステップS124で他の機器のル
ート宣言を受信したと判断されると、処理の流れをステ
ップS126に移し、ルート宣言を送信した機器に折衝処理
を要求する。次いで、折衝により新たな管理システムを
形成する。ステップS123にて折衝処理が要求されている
と判断された場合は、このステップS127に処理を直接進
める。次いで、ステップS128にて新たな管理システムに
おいてもルート機器であるか否かが判断され、そうでな
いならば処理を終了する。ここでルート機器であると判
断された場合は、再び処理をステップS121に戻し、以上
のステップを繰り返す。
【0047】第3に、本実施例のネットワーク管理シス
テムから情報処理機器が離脱した場合の管理システムの
更新手段について説明する。
【0048】図3の管理システムから、機器32が離脱し
た場合を考える。本実施例の親機器と子機器とは一定間
隔または何らかの通信が発生するたびに双方向通信を行
ない、相互にその存在を確認している。機器32が離脱し
た場合、親機器である機器31および子機器である機器3
4、35は存在確認の通信に対する返信を受け取ることは
できない。この場合、離脱した機器32の親機器であった
機器31は、機器32を子機器から除外する。同様に、離脱
した機器32の子機器であった機器34、35は、機器32を親
機器から除外する。このとき機器34および機器35は親機
器をもたないルート機器となるため、それぞれルート宣
言を送信する。ネットワーク内では一時的に3つの管理
システムが存在することになるが、前述の手続きを経
て、最終的に単一の管理システムに統合される。
【0049】図13は、図3に示されるネットワーク管理
システムにおいて、親機器および子機器として管理して
いる情報処理機器が実際にネットワーク上に存在してい
るかどうかを調べ、もし存在していない場合には管理シ
ステムを更新するために行なわれる処理を表わすフロー
チャートである。この処理によってネットワーク内に複
数の管理システムが構成された場合の統合処理は、図12
のフローチャートに示された通りである。
【0050】任意の情報処理機器はステップS131にて親
機器及び子機器としてアドレスを管理している情報処理
機器が実際にネットワーク上に存在しているかをチェッ
クする。次いでステップS132にて親機器が存在していな
いか否かを判断し、存在していると判断された場合は、
ステップS133にていずれかの子機器が存在していないか
否かが判断される。いずれの子機器も存在すると判断さ
れると、ステップS134にて親機器叉は子機器としてアド
レスを管理している情報処理機器が1つもないか否かが
判断され、1つもないと判断されると、そのまま処理を
終了する。ステップS132にて親機器が存在していないと
判断されると、処理の流れをステップS135に移し、存在
していない親機器のアドレスを削除し、次いでステップ
S136にて管理システムのルート機器となり、処理をステ
ップS131に戻し、同じことを繰り返す。ステップS133に
て子機器が存在していないと判断されると、処理をステ
ップS137に移し、存在していない子機器のアドレスを削
除し、処理をステップS131に戻す。ステップS134にてア
ドレスを管理している情報処理機器が少なくとも1つは
あると判断されると、ステップS138にてタイマを設定
し、ステップS139にて一定時間が経過した後、処理をス
テップS131に戻す。
【0051】第4に、本実施例の木構造のネットワーク
管理システムにおいて、幹の部分に管理能力の高い情報
処理装置が、枝の部分に管理能力の低い情報処理装置が
それぞれ配置されるような、管理システムの更新手段に
ついて説明する。
【0052】図3において、機器35の管理能力が機器32
の管理能力より高い場合を考える。前述の通り、本実施
例の親機器と子機器とは一定間隔または何らかの通信が
発生するたびに双方向通信を行ない、相互にその存在を
確認している。親機器が子機器に通信する場合、この通
信の情報として親機器の管理能力を数値化したパラメタ
をもつ。機器32の管理能力を数値化した情報を受信した
機器35は、機器32の管理能力よりも機器35自身の管理能
力の方が高く、かつ管理システムの再編成にかかる負荷
よりも再編成を行なうことによって得られる利益の方が
大きいかどうかを判断する。もし機器35が管理システム
の再編成を選択した場合、機器32と機器35は管理システ
ム上の位置を入れ替わることになる。すなわち、1)機
器32は親機器として機器35のアドレスを、子機器として
機器35の子機器であった機器37、38のアドレスを登録す
る、2)機器35は子機器として機器32のアドレスおよび
機器32の子機器であった機器34のアドレスを、親機器と
して機器32の親機器であった機器31のアドレスを登録す
る、3)機器32の親機器であった機器31は、子機器であ
った機器32のアドレスを機器35のアドレスに更新する、
4)機器32の子機器であった機器34は、親機器であった
機器32のアドレスを機器35のアドレスに更新する、5)
機器35の子機器であった機器37、38は、親機器であっと
た機器35のアドレスを機器32のアドレスに更新する、と
いった作業が行なわれる。
【0053】このような手順が繰り返されることにより
最終的に、幹の部分に管理能力の高い情報処理装置が、
枝の部分に管理能力の低い情報処理装置がそれぞれ再配
置されることになる。
【0054】図14は、管理能力が高い情報処理機器が幹
の部分にくるように再配置される上記の処理を示す概念
図である。この場合機器e2とe4の間で折衝が行なわれ、
その結果機器e4の方が機器e2よりも管理能力が高いとし
て、管理システム上の位置を入れ替わる処理を表わして
いる。
【0055】図15は図14の変形例であり、管理能力が高
い情報処理機器が幹の部分にくるように再配置される処
理を示す概念図であるが、管理できる子機器の数に差が
ある場合の処理の例である。この場合機器f2とf4の間で
折衝が行なわれ、その結果機器f4の方が機器f2よりも管
理能力が高いとして、管理システム上の位置を入れ替わ
る処理を表わしている。但し、f4が3台の子機器を管理
できるのに対してf2は2台の子機器しか管理できない。
そこで3台目の子機器であるf8はf4に伴って管理システ
ム上の位置を変更する。
【0056】図16は、図3に示されるネットワーク管理
システムにおいて、管理能力が高い情報処理機器が幹の
部分にくるように再配置される処理を表わすフローチャ
ートである。
【0057】任意の情報機器はまずステップS161にて管
理能力を数値化したものを親機器及び子機器と交換し、
ステップS162にて管理能力を評価する。次いでステップ
S163にて、自機器の管理能力が親機器の管理能力より高
いか否かを判断する。ここで親機器の方が管理能力が高
いと判断されると、引き続きステップS164にて自機器の
管理能力がいずれかの子機器の管理能力より低くないか
否かが判断される。ここで自機器の管理能力の方が高い
と判断されると、そのまま処理が終了される。ステップ
S163にて自機器の方が管理能力が高いと判断されると、
処理をステップS165に移し、管理システム再編成のメリ
ットが明らかに大きいか否かが判断される。ここで否と
判断された場合は、処理はそのまま終了される。管理シ
ステム再編成のメリットが明らかに大きいと判断される
と、次いでステップS166にて、自機器と親機器との管理
システム上の位置を入れ替え、その後処理を終了する。
また、ステップS164にていずれかの子機器の方が管理能
力が高いと判断されると、処理をステップS167に移し、
管理システム再編成のメリットが明らかに大きいか否か
が判断され、否と判断された場合は処理を終了する。メ
リットが明らかに大きいと判断された場合は、ステップ
S168にて自機器と子機器との管理システム上の位置を入
れ替え、処理を終了する。
【0058】なお図16のフローチャートでは親機器およ
び子機器に対してそれぞれ管理能力の評価を行なってい
るが、評価の主体を限定する別の実施例として、1)親
機器の管理能力と自機の管理能力との評価のみを行なう
もの、2)子機器の管理能力と自機の管理能力との評価
のみを行なうものの2つの実施例があげられる。
【0059】第5に、本実施例の木構造のネットワーク
管理システムにおいて、各枝につながる管理総体の負荷
が特定の枝にかたよらないように適正に再配置されるよ
うな、管理システムの更新手段について説明する。
【0060】前述の通り、本実施例の親機器と子機器と
は一定間隔または何らかの通信が発生するために双方向
通信を行ない、相互にその存在を確認している。子機器
が親機器に通信する場合、この通信の情報として子機器
につながる管理総体の負荷を数値化したパラメタをも
つ。図3において、機器34、36、37、38は子機器に対す
る管理負荷は存在しないため、それぞれ機器32、33、3
5、35に対して自身に関する管理負荷のみを報告する。
機器35は機器32に対して、子機器である機器37、38から
報告された管理負荷と自身に関する管理負荷との和を機
器32に報告する。この操作を繰り返すことにより、各情
報処理機器は、それぞれの子機器につながる管理負荷の
総体を知ることができる。機器31の場合、機器32につな
がる管理総体として機器32、34、35、37、38の管理に関
わる負荷を、機器33につながる管理総体として機器33、
36の管理に関わる負荷を見積もることができる。
【0061】図3において、各情報処理機器の管理に関
わる負荷をそれぞれ1とし、また管理負荷の総体が単純
に和で求められると考える。その場合、機器31において
は子機器である機器32につながる管理負荷が5、同じく
機器33につながる管理負荷が2であると見積もれる。図
17はこのようにして計算された管理負荷の概念図であ
り、機器h1、h2、h3、h4、h5、h6、h7、h8はそれぞれ図
3の機器31、32、33、34、35、36、37、38に対応し、四
角内の数字は各枝につながる管理負荷の総体を数値化し
たものを表わす。
【0062】機器32につながる管理負荷が機器33につな
がる管理負荷よりも著しく大きく、管理システムの再編
成にかかる負荷よりも再編成を行なうことによって得ら
れる利益の方が大きいことを機器31が判断した場合、以
下のような処理を行なう。まず子機器である機器32の管
理負荷の評価を行なう。機器32においては、機器34につ
ながる管理負荷が1、同じく機器35につながる管理負荷
は3である。このうち、最も管理負荷の小さい枝である
機器34を機器32の管理下から切り離し、機器32において
子機器として登録されていた機器34のアドレスを削除す
る。
【0063】次に、再編成の評価を行なった機器31自身
が、子機器として新たに受け入れる余地があるかどうか
を調べ、もしあれば切り離された枝をそこに登録する。
図3の例では、機器31には子機器として機器32、33がす
でに登録されているため、新たな子機器を受け入れる余
地はない。
【0064】評価を行なった機器が新たな子機器を受け
入れる余地がない場合、切り離しが行なわれた枝以外の
枝のうち、最も管理負荷の低い枝の子機器に受け居れを
要請する。この例では機器33であり、機器33は新たな子
機器を受け入れる余地がある。従って、機器33は子機器
として機器34のアドレスを登録し、一方機器34は親機器
として機器32の代わりに機器33を登録する。
【0065】この例では機器33に新たな子機器を受け入
れる余地があったが、もし受け入れる余地がなかった場
合、機器31が子機器である機器33に受け入れを要請した
のと同様に、機器33の枝のうち、最も管理負荷の低い枝
の子機器に受け入れを要請する。この作業が繰り返され
て、機器34(につながる管理総体)は適正な位置に配置
される。
【0066】前記の作業では、機器31において子機器で
ある機器32につながる管理負荷が4、同じく機器33につ
ながる管理負荷が3と適正に配置されたが、機器32にお
いては1つの子機器に管理負荷が集中している。この場
合機器32が評価主体となって同様の操作が行なわれ、機
器37、38のどちらか一方が機器32の子機器として再配置
される。
【0067】図18は、各枝につながる管理総体の負荷が
特定の枝にかたよらないように適正に再配置されるよう
な上記の処理を表わす概念図である。図18の情報処理機
器i1、i2、i3、i4、i5、i6、i7、i8は、それぞれ図3の
機器31、32、33、34、35、36、37、38に対応する。第1
段階として機器i1において機器i2につながる枝にかかる
管理負荷が機器i3につながる枝にかかる管理負荷よりも
明らかに大きいと判断し管理システムにおける機器i4の
位置を変更する処理を、第2段階とし機器i2における管
理負荷が機器i5につながる枝のみにかかっているため管
理システムにおける機器i8の位置を変更する処理を、そ
れぞれ表わしている。
【0068】図22は図18の変形例であり、木構造が直線
状になっている場合の再配置の処理を表わす概念図であ
る。機器m1は機器m2につながる枝にかかる管理負荷の分
散を目的として機器m2につなぎかえるべき枝の切り放し
を要求する。機器m2は最も管理負荷の低い枝を切り離す
が、図22の場合機器m2の子機器は機器m3の1台のみであ
るので、機器m3につながる枝をつなぎかえる。このよう
に子機器につながる枝が1本の場合の再配置も同じよう
に行なわれる。
【0069】図19、図20、図21は、図3に示されるネッ
トワーク管理システムにおいて、各枝につながる管理総
体の負荷が特定の枝にかたよらないように適正に再配置
されるように管理システムを再編成する処理を表わすフ
ローチャートである。図19は、各枝の管理総体の負荷を
見積もり、ある枝から別の枝へ管理総体をつけかえる情
報処理機器における処理を表わす。図20は、図19の処理
を行なう機器の子機器のうち最も管理負荷の高い枝につ
ながる情報処理機器における処理を表わす。図21は、図
19の処理を行なう機器の子機器のうち最も管理負荷の低
い枝につながる情報処理機器、およびその枝につながっ
ている全ての情報処理機器における処理を表わす。
【0070】各枝の管理総体の負荷を見積もり、ある枝
から別の枝へ管理総体をつけかえる情報処理機器は、ま
ずステップS191にて各枝につながる管理総体の負荷を見
積もり、次いで、ステップS192にて負荷が最大の枝と負
荷が最小の枝との差が非常に大きく、管理システムの再
編成を行うメリットがあるか否かを判断する。ここでメ
リットが無いと判断されれば、そのまま処理は終了す
る。一方、メリットがあると判断されると、ステップS1
93にて管理負荷が最大の枝の子機器に対し、その子機器
に於ける管理負荷が最小の枝(但し子機器のある枝)を
切り放すように要求する。次いで、ステップS194にて、
子機器として管理しているアドレスに余裕があるか否か
が判断され、あるならば、ステップS195にて、切り離さ
れた枝の機器のアドレスを子機器として登録する。その
後ステップS196にて、切り離された枝の親機器として自
機器のアドレスを登録するように要求し、処理を終了す
る。ステップS194にてアドレスに余裕がないと判断され
ると、処理をステップS197に移し、管理負荷の最も小さ
い枝につながる枝の子機器に切り離された枝の受け入れ
を要請し、処理を終了する。
【0071】子機器のうち最も管理負荷の高い枝につな
がる情報処理機器は、まずステップS201にて親機器より
管理負荷が最小の枝を切り離すように要求されたか否か
が判断される。要求されていないならば、処理をそのま
ま終了する。一方、要求されているならば、ステップS2
02にて管理負荷が最小の枝をなす子機器のアドレスを親
機器に引き渡し、その後、ステップS203にて切り離され
た枝の子機器のアドレスを削除して処理を終了する。
【0072】子機器のうち最も管理負荷の低い枝につな
がる情報処理機器、叉はその枝につながる情報処理機器
は、まずステップS211にて親機器より管理システム変更
のため枝の受け入れを要請されたか否かが判断される。
要請されていないならば、処理をそのまま終了する。一
方、受け入れを要請されている場合は、ステップS212に
て子機器として管理しているアドレスに余裕があるか否
かが判断され、余裕があるならば、ステップS213にて親
機器より受け取った枝の機器のアドレスを子機器として
登録し、ステップS214にて親機器より受け取った枝の親
機器として自機器のアドレスを登録するように要求し、
処理を終了する。ステップS212にて子機器として管理し
ているアドレスに余裕が無いと判断された場合は、ステ
ップS215に処理を移し、管理負荷の最も小さい枝につな
がる枝の子機器に親機器より受け取った枝の受け入れを
要請して処理を終了する。
【0073】
【発明の効果】本発明のネットワーク上のアドレス管理
手段として木構造の管理システムおよび自動的な管理方
法を提供することにより、ネットワーク管理者の負担を
軽減することができる。以下に各発明に関して個々にそ
の効果を述べる。
【0074】本願の第1の発明によって、ネットワーク
上の全ての情報処理機器のアドレスを知らなくとも、簡
便に容易に通信を行なうことができる。また本アドレス
管理システムは非常に単純な要素によって構成されてい
るため、処理機能の低い情報処理機器にも簡単に実装で
き、従来ネットワークの恩恵を受けていなかった情報処
理機器をネットワークに取り込むことができる。
【0075】本願の第2の発明および第3の発明によっ
て、情報処理機器がネットワークに加入したりあるいは
脱退したりする局面において、アドレス管理システムが
自動的に加入あるいは脱退を認知し管理システムの自己
修復を行なうため、ネットワークの維持管理に要する人
手が大幅に削減できる。また携帯端末や無線端末など、
構成が一定しないネットワークにおけるアドレス管理に
有効性をもつ。
【0076】本願の第4の発明および第5の発明によっ
て、木構造の管理システムの適正化が自動的に行なわ
れ、常にネットワークが最適の状態に保たれる。すなわ
ち、木構造の管理システムにおいては幹の部分に最も負
荷がかかるため、管理能力の高い情報処理機器を幹の部
分に配置することにより最も効率的な通信を行なうこと
ができる。また、木構造の管理システムの各枝を平均化
することによって、アドレスを求めるために要する最大
時間を最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、ネットワークのアド
レス管理装置を備えた情報処理装置の構成を機能的に表
わしたブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置のハードウェアを示すブロ
ック図である。
【図3】図1の装置がネットワーク上で管理される木構
造の管理システムを示す概略図である。
【図4】図3の装置が物理的にネットワークにつながっ
ている様子を示す概略図である。
【図5】図3の木構造のネットワーク管理システム上で
アドレスの検索を行なう場合の一実施例における、最初
に問い合わせを行なう情報処理機器の処理を表わすフロ
ーチャートである。
【図6】図3の木構造のネットワーク管理システム上で
アドレスの検索を行なう場合の一実施例における、通信
によって問い合わせを受ける情報処理機器の処理を表わ
すフローチャートである。
【図7】図3の木構造のネットワーク管理システム上で
アドレスの検索を行なう場合の一実施例における、問い
合わせの伝達を示す概念図である。
【図8】図3に示される木構造のネットワーク管理シス
テムに新たに情報処理機器が加入しようとする場合の一
実施例におけるシーケンス図である。
【図9】図3に示される木構造のネットワーク管理シス
テムに新たに情報処理機器が加入しようとする場合の一
実施例における、加入しようとする情報処理機器が行な
う処理を表わすフローチャートである。
【図10】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムに新たに情報処理機器が加入しようとする場合の
一実施例における、既に管理システムに組み込まれてい
る情報処理機器が行なう処理を表わすフローチャートで
ある。
【図11】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムが同一ネットワーク上に複数存在し、それらの管
理システムが1つに統合される場合の一実施例における
シーケンス図である。
【図12】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムが同一ネットワーク上に複数存在し、それらの管
理システムが1つに統合される場合の一実施例におけ
る、管理システムのルート機器である情報処理機器が行
なう処理を表わすフローチャートである。
【図13】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムから情報処理機器が離脱した場合の管理システム
の更新を行なう処理の一実施例を表わすフローチャート
である。
【図14】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、幹の部分に管理能力の高い情報処理装
置が、枝の部分に管理能力の低い情報処理装置がそれぞ
れ配置される処理の一実施例を表わす概念図である。
【図15】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、幹の部分に管理能力の高い情報処理装
置が、枝の部分に管理能力の低い情報処理装置がそれぞ
れ配置される処理の変形例であり、管理可能な子機器の
数に差があるような場合の処理の一実施例を表わす概念
図である。
【図16】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、幹の部分に管理能力の高い情報処理装
置が、枝の部分に管理能力の低い情報処理装置がそれぞ
れ配置される処理の一実施例を表わすフローチャートで
ある。
【図17】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、各情報処理機器の管理負荷の数値化の
一例を表わした概念図である。
【図18】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、各枝につながる管理総体の負荷が特定
の枝にかたよらないように適正に再配置されるような処
理の一実施例を表わす概念図である。
【図19】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、各枝につながる管理総体の負荷が特定
の枝にかたよらないように適正に再配置する処理の一実
施例における、各枝の管理総体の負荷を見積もり、ある
枝から別の枝へ管理総体をつけかえる情報処理機器にお
ける処理を表わすフローチャートである。
【図20】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、各枝につながる管理総体の負荷が特定
の枝にかたよらないように適正に再配置する処理の一実
施例における、管理負荷の最も高い枝につながる情報処
理機器の処理を表わすフローチャートである。
【図21】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて、各枝につながる管理総体の負荷が特定
の枝にかたよらないように適正に再配置する処理の一実
施例における、管理負荷の最も低い枝につながる情報処
理機器、およびその枝につながってる全ての情報処理機
器の処理を表わすフローチャートである。
【図22】図3に示される木構造のネットワーク管理シ
ステムにおいて各枝につながる管理総体の負荷が特定の
枝にかたよらないように適正に再配置されるような処理
の変形例であり、木構造が直線状になっている場合の処
理の一実施例を表わす概念図である。
【符号の説明】
11 通信処理部 12 入力管理部 13 出力管理部 14 アドレス管理部 15 制御部 16 アドレス情報部 17 ネットワーク 21 CPU(中央処理装置) 22 バス 23 RAM(ランダムアクセスメモリ) 24 ROM(リードオンリメモリ) 25 通信インタフェース 26 ネットワーク 31、32、33、34、35、36、37、38 情報処理装置 41、42、43、44、45、46、47、48 情報処理装置 49 ネットワーク 71、72、73、74、75、76、77、78 情報処理装置 81、82、83、84 情報処理装置 85、86、87、88 通信内容 b1、b2 情報処理装置 b3、b4 通信内容 e1、e2、e3、e4、e5、e6、e7 情報処理装置 f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8 情報処理装置 h1、h2、h3、h4、h5、h6、h7、h8 情報処理装置 i1、i2、i3、i4、i5、i6、i7、i8 情報処理装置 m1、m2、m3 情報処理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理装置がネットワークに接
    続するネットワークシステムであって、各情報処理装置
    が単一の親装置のアドレスと複数の子装置のアドレスと
    を管理するアドレス管理手段を有し、ネットワーク全体
    で木構造のアドレス管理システムを構成することを特長
    とするネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 複数の情報処理装置がネットワークに接
    続するネットワークシステムであって、各情報処理装置
    が単一の親装置のアドレスと複数の子装置のアドレスと
    を管理するアドレス管理手段を有し、ネットワーク全体
    で木構造のアドレス管理システムを構成し、更に各情報
    処理装置が、前記アドレス管理手段が親装置のアドレス
    を管理していないときは定期的にネットワーク接続要求
    を出す手段を備え、管理する子アドレスに余裕のある情
    報処理装置の子装置として自動的に組み込まれることを
    特長とするネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 複数の情報処理装置がネットワークに接
    続するネットワークシステムであって、各情報処理装置
    が単一の親装置のアドレスと複数の子装置のアドレスと
    を管理するアドレス管理手段を有し、ネットワーク全体
    で木構造のアドレス管理システムを構成し、更に各情報
    処理装置が、親装置と子装置の間で定期的に通信を行な
    い、接続の切断が検出された場合には自動的に管理アド
    レスを更新する手段を備えることを特長とするネットワ
    ークシステム。
  4. 【請求項4】 複数の情報処理装置がネットワークに接
    続するネットワークシステムであって、各情報処理装置
    が単一の親装置のアドレスと複数の子装置のアドレスと
    を管理するアドレス管理手段を有し、ネットワーク全体
    で木構造のアドレス管理システムを構成し、更に各情報
    処理装置が、親装置のアドレス管理能力と子装置のアド
    レス管理能力との比較を行ない、管理能力の高いアドレ
    ス管理装置が親装置となるように自動的に木構造の管理
    システムを再編成する手段を備えることを特長とするネ
    ットワークシステム。
  5. 【請求項5】 複数の情報処理装置がネットワークに接
    続するネットワークシステムであって、各情報処理装置
    が単一の親装置のアドレスと複数の子装置のアドレスと
    を管理するアドレス管理手段を有し、ネットワーク全体
    で木構造のアドレス管理システムを構成し、更に各情報
    処理装置が、複数の子装置につながる情報処理装置およ
    びその下で管理される情報処理装置全体に対するアドレ
    ス管理の負荷を見積もり、管理する各子装置の管理負荷
    が平均化するように自動的に木構造の管理システムを再
    編成する手段を備えることを特長とするネットワークシ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100506312B1 (ko) * 1997-12-31 2005-11-21 삼성전자주식회사 커뮤니티와 네트워크 관리자의 주소를 자동으로 설정하는네트워크 관리 시스템
US7593123B2 (en) 1999-03-31 2009-09-22 Minolta Co., Ltd. Printing system for grouping printing apparatuses
JP2013509751A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 ゼットティーイー コーポレイション 無線リモートユニットのリンク自己適応方法及び装置

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