JPH0621816B2 - 太陽光の紫外線センサ - Google Patents
太陽光の紫外線センサInfo
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- JPH0621816B2 JPH0621816B2 JP63091162A JP9116288A JPH0621816B2 JP H0621816 B2 JPH0621816 B2 JP H0621816B2 JP 63091162 A JP63091162 A JP 63091162A JP 9116288 A JP9116288 A JP 9116288A JP H0621816 B2 JPH0621816 B2 JP H0621816B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば日光浴などの際に太陽光に含まれた
有害紫外線量を検出する太陽光の紫外線センサに関する
ものである。
有害紫外線量を検出する太陽光の紫外線センサに関する
ものである。
地表に到達する太陽光のうち、波長290nm以下の紫
外光は、地表から高度25km前後の成層圏内のオゾン
に吸収されるため、地表に降り注ぐ太陽光は波長290
nm以上の光である。
外光は、地表から高度25km前後の成層圏内のオゾン
に吸収されるため、地表に降り注ぐ太陽光は波長290
nm以上の光である。
ところが、最近、調髪用や殺虫剤のスプレー類、冷蔵庫
等の冷媒、半導体加工の洗浄剤などに多用されているフ
ロンガス(弗素、塩素を含む有機化合物、例えばフロン
13(CclF3)、フロン14(CF4)、フロン2
3(CHF3)等)が成層圏に蓄積してオゾン層を破壊
し、地上に降り注ぐ波長の短い紫外線量を増加させる恐
れがあることが指摘されている。太陽光中の紫外線が人
体に与える悪影響としては、長波長域の紫外線(UV−
A波)(波長315〜400nm)による皮膚の色素沈着
や、中波長域の紫外線(UV−B波)(波長280〜3
15nm)による皮膚の紅斑、眼炎(結膜炎、角膜炎)
等が既に知られており、上記紫外線量の増加は大きな問
題となりつつある。
等の冷媒、半導体加工の洗浄剤などに多用されているフ
ロンガス(弗素、塩素を含む有機化合物、例えばフロン
13(CclF3)、フロン14(CF4)、フロン2
3(CHF3)等)が成層圏に蓄積してオゾン層を破壊
し、地上に降り注ぐ波長の短い紫外線量を増加させる恐
れがあることが指摘されている。太陽光中の紫外線が人
体に与える悪影響としては、長波長域の紫外線(UV−
A波)(波長315〜400nm)による皮膚の色素沈着
や、中波長域の紫外線(UV−B波)(波長280〜3
15nm)による皮膚の紅斑、眼炎(結膜炎、角膜炎)
等が既に知られており、上記紫外線量の増加は大きな問
題となりつつある。
このような問題に対処する防衛策の一つとして、太陽光
を浴びる際に各自が自己の受ける紫外線量を把握する方
法が考えられる。
を浴びる際に各自が自己の受ける紫外線量を把握する方
法が考えられる。
そして、この方法による場合、現状では紫外線量を把握
するにあたり本格的な計測用の高価な紫外線測定装置を
使用せざるを得ない。
するにあたり本格的な計測用の高価な紫外線測定装置を
使用せざるを得ない。
しかし、従来の計測用の紫外線測定装置は、その取り扱
いが非常に面倒であり、日常生活の中での使用には適さ
ず、さらに検出した紫外線量が人体に悪影響を与えるも
のであるか否かの判断を利用者自ら行わなければならな
いという問題点があって、汎用性に欠けるという問題点
があった。
いが非常に面倒であり、日常生活の中での使用には適さ
ず、さらに検出した紫外線量が人体に悪影響を与えるも
のであるか否かの判断を利用者自ら行わなければならな
いという問題点があって、汎用性に欠けるという問題点
があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、日光浴などの際における太陽光に含まれた有
害紫外線量を、人体に与える影響別に(波長域ごとに)
検出することが可能な紫外線センサを安価に得ることを
目的とする。
たもので、日光浴などの際における太陽光に含まれた有
害紫外線量を、人体に与える影響別に(波長域ごとに)
検出することが可能な紫外線センサを安価に得ることを
目的とする。
この発明に係る太陽光の紫外線センサは、太陽光により
起電力を生じる太陽電池の受光面側に、太陽光中におけ
る紫外線を透過する広帯域の紫外線透過フィルタと、上
記太陽電池の受光面側と紫外線透過フィルタとの間に、
紫外線の波長選択性がある蛍光体を設けたものである。
起電力を生じる太陽電池の受光面側に、太陽光中におけ
る紫外線を透過する広帯域の紫外線透過フィルタと、上
記太陽電池の受光面側と紫外線透過フィルタとの間に、
紫外線の波長選択性がある蛍光体を設けたものである。
また、上記太陽電池の受光面側に、紫外線透過フィルタ
の二次透過帯を透過してくる赤外光をカットするための
赤外線カットフィルタを設けたり、上記太陽電池の受光
面と上記蛍光体との間に、該蛍光体を透過した紫外線
と、紫外線透過フィルタの二次透過帯を透過してくる赤
外光とをカットする紫外線・赤外線カットフィルタを設
けたりすれば、さらに効果的である。
の二次透過帯を透過してくる赤外光をカットするための
赤外線カットフィルタを設けたり、上記太陽電池の受光
面と上記蛍光体との間に、該蛍光体を透過した紫外線
と、紫外線透過フィルタの二次透過帯を透過してくる赤
外光とをカットする紫外線・赤外線カットフィルタを設
けたりすれば、さらに効果的である。
この発明における紫外線センサは、日光浴などの際にお
ける太陽光中の紫外線が紫外線透過フィルタを透過する
ことにより、これらの透過紫外線中の長波長域あるいは
中波長域でのみ選択的に発光する蛍光体により、それら
の紫外線量に対応した電圧または電流を上記太陽電池の
出力として取り出すことができる。このため、その出力
信号により、長波長域の紫外線量と中波長域の紫外線量
とを個別に太陽電池でモニターすることができる。
ける太陽光中の紫外線が紫外線透過フィルタを透過する
ことにより、これらの透過紫外線中の長波長域あるいは
中波長域でのみ選択的に発光する蛍光体により、それら
の紫外線量に対応した電圧または電流を上記太陽電池の
出力として取り出すことができる。このため、その出力
信号により、長波長域の紫外線量と中波長域の紫外線量
とを個別に太陽電池でモニターすることができる。
しかも、紫外線・赤外線カットフィルタにより、上記蛍
光体の発光だけを太陽電池の出力信号として取り出すこ
とができ、これにより個々の蛍光体によって選択された
波長域の正確な紫外線強度およびエネルギー量を得るこ
とができる。
光体の発光だけを太陽電池の出力信号として取り出すこ
とができ、これにより個々の蛍光体によって選択された
波長域の正確な紫外線強度およびエネルギー量を得るこ
とができる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例による紫外線センサのブロ
ック図、第2図はその紫外線センサ素子の斜視図、第3
図は第2図の正面図である。
第1図はこの発明の一実施例による紫外線センサのブロ
ック図、第2図はその紫外線センサ素子の斜視図、第3
図は第2図の正面図である。
図において、1は紫外線センサ素子としての太陽電池で
あり、この太陽電池1はガラス等の透明基板2と、この
透明基板2の裏面に一体積層された透明電極3と、この
透明電極3にアモルファスシリコン層(a−Sipi
n)4を介して積層された一対のアルミニウム電極(以
下、アルミ電極という)5,6とから成り、上記透明電
極3にはリード線3aが、また上記アルミ電極5,6に
はリード線5a,6aがそれぞれ接続されている。かか
る太陽電池1の分光感度を第5図に示す。
あり、この太陽電池1はガラス等の透明基板2と、この
透明基板2の裏面に一体積層された透明電極3と、この
透明電極3にアモルファスシリコン層(a−Sipi
n)4を介して積層された一対のアルミニウム電極(以
下、アルミ電極という)5,6とから成り、上記透明電
極3にはリード線3aが、また上記アルミ電極5,6に
はリード線5a,6aがそれぞれ接続されている。かか
る太陽電池1の分光感度を第5図に示す。
第1図において、10は長波長域の紫外線(A波)およ
び中波長域の紫外線(B波)のそれぞれに対応した太陽
電池1の出力信号5a,6aを入力して信号処理を行う
信号処理回路で、上記太陽電池1の出力信号を入力して
増幅する増幅器11と、この増幅器11からの出力信号
をA/D変換するA/D変換器12とからなっている。
このA/D変換器12は、次に述べるA変換またはB変
換の何れを行うものであってもよい。
び中波長域の紫外線(B波)のそれぞれに対応した太陽
電池1の出力信号5a,6aを入力して信号処理を行う
信号処理回路で、上記太陽電池1の出力信号を入力して
増幅する増幅器11と、この増幅器11からの出力信号
をA/D変換するA/D変換器12とからなっている。
このA/D変換器12は、次に述べるA変換またはB変
換の何れを行うものであってもよい。
A変換;nビットのA/D変換器12を使用し、一定時
間ごとにnビットの瞬時値信号を出力する。
間ごとにnビットの瞬時値信号を出力する。
B変換;増幅器11からの入力信号を積分し、一定のエ
ネルギー量に達した時点で1パルス出力する。
ネルギー量に達した時点で1パルス出力する。
13は上記A/D変換器12からの入力信号に基づく演
算を行って長波長域紫外線(A波)および中波長域紫外
線(B波)にそれぞれ対応する紫外線エネルギー量を算
出するマイクロプロセッサ(演算回路)であり、このマ
イクロプロセッサ13は、上記A変換またはB変換に対
応した何れかの演算を行うもので、その演算式を次に述
べる。
算を行って長波長域紫外線(A波)および中波長域紫外
線(B波)にそれぞれ対応する紫外線エネルギー量を算
出するマイクロプロセッサ(演算回路)であり、このマ
イクロプロセッサ13は、上記A変換またはB変換に対
応した何れかの演算を行うもので、その演算式を次に述
べる。
A変換の場合は、各瞬時値E1,E2,E3・・・En
を加算し、これに時間tを乗じてさらに係数k1を掛け
る下記(1) 式。
を加算し、これに時間tを乗じてさらに係数k1を掛け
る下記(1) 式。
E=k1・tΣE ・・・・・・(1) この(1) 式によって紫外線エネルギー量J/cm2を求
める。
める。
B変換の場合は、パルスのカウント値に1パルス相当分
のエネルギー量k2を乗じることで紫外線エネルギー量
J/cm2を求める下記(2) 式。
のエネルギー量k2を乗じることで紫外線エネルギー量
J/cm2を求める下記(2) 式。
E=k2・N(Nはパルス数)・・・(2) 14は上記演算式(1) または(2) が記憶され、かつ演算
された上記紫外線エネルギー量J/cm2を随時記憶す
るメモリ、15は閾値設定機構であり、この閾値設定機
構15によって、第10図に示すように、人体の皮膚が
肌色に応じて上記紫外線を許容し得る閾値が設定され
る。
された上記紫外線エネルギー量J/cm2を随時記憶す
るメモリ、15は閾値設定機構であり、この閾値設定機
構15によって、第10図に示すように、人体の皮膚が
肌色に応じて上記紫外線を許容し得る閾値が設定され
る。
16は警報手段としての表示部、17は同じく警報手段
としてのアラームであり、これらの表示部16およびア
ラーム17は、上記マイクロプロセッサ13による演算
結果の紫外線エネルギー量J/cm2が上記閾値に達し
た時点における上記マイクロプロセッサ13の出力信号
を入力して作動する。18は上記表示部16のクリアス
イッチおよび上記アラーム17のストップボタン等を有
して警報状態を解除する機能設定機構、19はクロック
機構、20は太陽光紫外線検出回路の電源である。
としてのアラームであり、これらの表示部16およびア
ラーム17は、上記マイクロプロセッサ13による演算
結果の紫外線エネルギー量J/cm2が上記閾値に達し
た時点における上記マイクロプロセッサ13の出力信号
を入力して作動する。18は上記表示部16のクリアス
イッチおよび上記アラーム17のストップボタン等を有
して警報状態を解除する機能設定機構、19はクロック
機構、20は太陽光紫外線検出回路の電源である。
次に動作について説明する。
日光浴などの際に利用者は電源20を投入し、かつ閾値
設定機構15を操作して自らの皮膚質に対応した閾値を
設定する。この状態において、紫外線センサ1が太陽光
中の紫外線を受光する。アルミ電極5には長波長域の紫
外線(A波)に対応した起電力が、アルミ電極6には中
波長域の紫外線(B波)に対応した起電力が生起され
る。そして、これらの起電力が信号処理回路10で信号
処理されてマイクロプロセッサ13に出力される。マイ
クロプロセッサ13は、上記信号処理回路10からの入
力信号により(1) 式または(2) 式による演算を行って上
記紫外線に対応した紫外線エネルギー量J/cm2を算
出し、かつ、この紫外線エネルギー量J/cm2を上記
閾値設定機構15で設定された閾値と比較演算する。そ
の結果の算出値、すなわち上記紫外線エネルギー量J/
cm2が閾値に達すると、その時点で上記マイクロプロ
セッサ13が表示部16およびアラーム17に警報信号
を出力し、これにより上記表示部16およびアラーム1
7が作動して警報を発生する。この警報によって日光浴
をやめれば、皮膚の損傷(紅斑、水疱、色素沈澱による
シミ、ソバカス)を未然に防止することができる。
設定機構15を操作して自らの皮膚質に対応した閾値を
設定する。この状態において、紫外線センサ1が太陽光
中の紫外線を受光する。アルミ電極5には長波長域の紫
外線(A波)に対応した起電力が、アルミ電極6には中
波長域の紫外線(B波)に対応した起電力が生起され
る。そして、これらの起電力が信号処理回路10で信号
処理されてマイクロプロセッサ13に出力される。マイ
クロプロセッサ13は、上記信号処理回路10からの入
力信号により(1) 式または(2) 式による演算を行って上
記紫外線に対応した紫外線エネルギー量J/cm2を算
出し、かつ、この紫外線エネルギー量J/cm2を上記
閾値設定機構15で設定された閾値と比較演算する。そ
の結果の算出値、すなわち上記紫外線エネルギー量J/
cm2が閾値に達すると、その時点で上記マイクロプロ
セッサ13が表示部16およびアラーム17に警報信号
を出力し、これにより上記表示部16およびアラーム1
7が作動して警報を発生する。この警報によって日光浴
をやめれば、皮膚の損傷(紅斑、水疱、色素沈澱による
シミ、ソバカス)を未然に防止することができる。
第2図において、70は第8図に示すフィルタ特性を有
して太陽光中の紫外線を透過し得る広帯域の紫外線透過
フィルタ、22は透明基板2と上記紫外線透過フィルタ
70の間で一体的に設けられた長波長域の紫外線用(A
波用)蛍光体、23は上記透明基板2と紫外線透過フィ
ルタ70との間で上記蛍光体22と同一面状に一体的に
設けられた中波長域の紫外線用(B波用)蛍光体であ
る。
して太陽光中の紫外線を透過し得る広帯域の紫外線透過
フィルタ、22は透明基板2と上記紫外線透過フィルタ
70の間で一体的に設けられた長波長域の紫外線用(A
波用)蛍光体、23は上記透明基板2と紫外線透過フィ
ルタ70との間で上記蛍光体22と同一面状に一体的に
設けられた中波長域の紫外線用(B波用)蛍光体であ
る。
ここで、上記太陽電池1と上記蛍光体22および蛍光体
23との相関関係について述べると、上記太陽電池1の
分光感度は第5図に示すように、400〜700nmの
可視光領域にある。このため、上記蛍光体22および蛍
光体23の発光域も400〜700nmの波長間にある
ものが選定される。そして、上記蛍光体22および蛍光
体23は、それらの励起スペクトルが第6図に示すよう
に長波長域の紫外線(315〜400nm)(A波)お
よび中波長域の紫外線(280〜315nm)(B波)
に対応したものとなっている。かかる蛍光体22および
蛍光体23は、各々の励起スペクトルに対応した紫外線
だけで選択的に発光する。すなわち、蛍光体22は、上
記紫外線透過フィルタ70を透過した広帯域の紫外線中
の長波長域の紫外線(A波)だけによって発光し、蛍光
体23は、同じく上記紫外線透過フィルタ70を透過し
た中波長域の紫外線(B波)だけによって発光する。2
4は上記蛍光体22および蛍光体23と上記透明基板2
との間に一体的に設けられた紫外線・赤外線カットフィ
ルタである。この紫外線・赤外線カットフィルタ24は
第9図に示す紫外線・赤外線カットフィルタ特性を有
し、上記紫外線透過フィルタ70を介して上記蛍光体2
2および蛍光体23を透過してくる紫外線と、上記紫外
線透過フィルタ70の二次透過帯(副透過帯)を透過し
てくる赤外光をカットすることにより、上記蛍光体22
および蛍光体23の各発光だけを出力信号として取り出
す。従って、それらの発光だけを上記太陽電池1でモニ
ターすることができ、第1図の紫外線センサ回路によ
り、第11図に示す蛍光体の発光照度と励起紫外線の関
係から最終的に紫外線エネルギー量J/cm2を得るこ
とができる。
23との相関関係について述べると、上記太陽電池1の
分光感度は第5図に示すように、400〜700nmの
可視光領域にある。このため、上記蛍光体22および蛍
光体23の発光域も400〜700nmの波長間にある
ものが選定される。そして、上記蛍光体22および蛍光
体23は、それらの励起スペクトルが第6図に示すよう
に長波長域の紫外線(315〜400nm)(A波)お
よび中波長域の紫外線(280〜315nm)(B波)
に対応したものとなっている。かかる蛍光体22および
蛍光体23は、各々の励起スペクトルに対応した紫外線
だけで選択的に発光する。すなわち、蛍光体22は、上
記紫外線透過フィルタ70を透過した広帯域の紫外線中
の長波長域の紫外線(A波)だけによって発光し、蛍光
体23は、同じく上記紫外線透過フィルタ70を透過し
た中波長域の紫外線(B波)だけによって発光する。2
4は上記蛍光体22および蛍光体23と上記透明基板2
との間に一体的に設けられた紫外線・赤外線カットフィ
ルタである。この紫外線・赤外線カットフィルタ24は
第9図に示す紫外線・赤外線カットフィルタ特性を有
し、上記紫外線透過フィルタ70を介して上記蛍光体2
2および蛍光体23を透過してくる紫外線と、上記紫外
線透過フィルタ70の二次透過帯(副透過帯)を透過し
てくる赤外光をカットすることにより、上記蛍光体22
および蛍光体23の各発光だけを出力信号として取り出
す。従って、それらの発光だけを上記太陽電池1でモニ
ターすることができ、第1図の紫外線センサ回路によ
り、第11図に示す蛍光体の発光照度と励起紫外線の関
係から最終的に紫外線エネルギー量J/cm2を得るこ
とができる。
第4図はこの発明を商品化する場合の具体例を示す斜視
図であり、第4図(A)は携帯用置物形式、第4図
(B)は腕時計式、第4図(C)は帽子にピンまたはフ
ック止め等で取り付けられたバッチ式、第4図(D)は
広告搭形式としたそれぞれの紫外線センサ本体25を示
し、この紫外線センサ本体25内に第1図の紫外線セン
サ回路が組み込まれ、かつ、その紫外線センサ本体25
の表面に第2図,第3図における受光部(紫外線透過フ
ィルタ70)と閾値設定機構(設定用摘子)15および表
示部16、アラーム17、電源20のスイッチをそれぞ
れ表出させた構成としている。
図であり、第4図(A)は携帯用置物形式、第4図
(B)は腕時計式、第4図(C)は帽子にピンまたはフ
ック止め等で取り付けられたバッチ式、第4図(D)は
広告搭形式としたそれぞれの紫外線センサ本体25を示
し、この紫外線センサ本体25内に第1図の紫外線セン
サ回路が組み込まれ、かつ、その紫外線センサ本体25
の表面に第2図,第3図における受光部(紫外線透過フ
ィルタ70)と閾値設定機構(設定用摘子)15および表
示部16、アラーム17、電源20のスイッチをそれぞ
れ表出させた構成としている。
以上において、第4図(A)〜(C)の紫外線センサ本
体25は容易に携帯でき、使用に際しては使用者の皮膚
の強さに応じた閾値を設定摘子15により設定し、スタ
ートスイッチ20を押して日光浴する傍らに置いてお
く。もって、表示部16およびアラーム17の作動によ
る警報時点で日光浴をやめることにより、過剰日光浴に
よる皮膚の損傷を未然に防止できる。第4図(D)の場
合は、海辺やスポーツ会場などに設置され、表示部16
やアラーム17は人目につくようにし、使用に際しては
1日ごとにリセットし、現在の照度での日光浴可能時間
や或る時刻からの積算量などを表示部16でメッセージ
などを順次表示させたり、アラーム17による音声で知
らせる。
体25は容易に携帯でき、使用に際しては使用者の皮膚
の強さに応じた閾値を設定摘子15により設定し、スタ
ートスイッチ20を押して日光浴する傍らに置いてお
く。もって、表示部16およびアラーム17の作動によ
る警報時点で日光浴をやめることにより、過剰日光浴に
よる皮膚の損傷を未然に防止できる。第4図(D)の場
合は、海辺やスポーツ会場などに設置され、表示部16
やアラーム17は人目につくようにし、使用に際しては
1日ごとにリセットし、現在の照度での日光浴可能時間
や或る時刻からの積算量などを表示部16でメッセージ
などを順次表示させたり、アラーム17による音声で知
らせる。
なお、上記実施例において、太陽電池1はアルファスシ
リコン系のほか、単結晶シリコン、ガリウム砒素などの
太陽電池であってもよい。
リコン系のほか、単結晶シリコン、ガリウム砒素などの
太陽電池であってもよい。
〔発明の効果〕 以上のように、この発明によれば、従来のような高価な
長波長域用および中波長域用の紫外線透過干渉フィルタ
により紫外線を選択的に透過させる必要がなく、安価な
広帯域紫外線透過ガラスフィルタと選択的に発光する蛍
光体との組み合わせにより、それぞれの紫外線量に対応
した電圧または電流を上記太陽電池の出力として取り出
すことができる。また、干渉フィルタは透過率も低く、
入射角による透過帯域のシフトも起こり、実用的でない
欠点がある。これもガラスフィルタを使えることで解消
される利点もある。しかも、紫外線・赤外線カットフィ
ルタにより、上記蛍光体の発光だけを太陽電池の出力信
号として取り出すことができ、これによって正確な紫外
線エネルギー量を得ることができる。
長波長域用および中波長域用の紫外線透過干渉フィルタ
により紫外線を選択的に透過させる必要がなく、安価な
広帯域紫外線透過ガラスフィルタと選択的に発光する蛍
光体との組み合わせにより、それぞれの紫外線量に対応
した電圧または電流を上記太陽電池の出力として取り出
すことができる。また、干渉フィルタは透過率も低く、
入射角による透過帯域のシフトも起こり、実用的でない
欠点がある。これもガラスフィルタを使えることで解消
される利点もある。しかも、紫外線・赤外線カットフィ
ルタにより、上記蛍光体の発光だけを太陽電池の出力信
号として取り出すことができ、これによって正確な紫外
線エネルギー量を得ることができる。
第1図はこの発明の一実施例による紫外線センサのブロ
ック図、第2図はその紫外線センサ素子となる太陽電池
の斜視図、第3図は第2図の正面図、第4図はこの発明
を商品化する場合の具体例を示す斜視図、第5図は太陽
電池の分光感度を示す図、第6図は蛍光体の励起・発光
スペクトル図、第7図は太陽光の分光放射スペクトル
図、第8図は第2図および第3図における紫外線透過フ
ィルタの特性図、第9図は紫外線・赤外線カットフィル
タの特性図、第10図は肌色と閾値の相関関係を示す
図、第11図は紫外線照度と蛍光体の発光照度との相関
関係を示す図である。 図において、1は太陽電池、22は長波長域の紫外線用
(A波用)蛍光体、23は中波長域の紫外線用(B波
用)蛍光体、24は紫外線・赤外線カットフィルタ、7
0は紫外線透過フィルタである。
ック図、第2図はその紫外線センサ素子となる太陽電池
の斜視図、第3図は第2図の正面図、第4図はこの発明
を商品化する場合の具体例を示す斜視図、第5図は太陽
電池の分光感度を示す図、第6図は蛍光体の励起・発光
スペクトル図、第7図は太陽光の分光放射スペクトル
図、第8図は第2図および第3図における紫外線透過フ
ィルタの特性図、第9図は紫外線・赤外線カットフィル
タの特性図、第10図は肌色と閾値の相関関係を示す
図、第11図は紫外線照度と蛍光体の発光照度との相関
関係を示す図である。 図において、1は太陽電池、22は長波長域の紫外線用
(A波用)蛍光体、23は中波長域の紫外線用(B波
用)蛍光体、24は紫外線・赤外線カットフィルタ、7
0は紫外線透過フィルタである。
Claims (2)
- 【請求項1】太陽光により起電力を生じる太陽電池と、
この太陽電池の受光面側に設けられ、太陽光中における
紫外線を透過する広帯域の紫外線透過フィルタと、上記
太陽電池の受光面と上記紫外線透過フィルタとの間に広
帯域の紫外線透過フィルタを透過した長波長域の紫外線
でのみ発光して上記太陽電池に起電力を発生させる長波
長域用蛍光体と、上記紫外線透過フィルタを透過した中
波長域の紫外線でのみ発光して上記太陽電池に起電力を
発生させる中波長域用蛍光体とを備えた太陽光の紫外線
センサ。 - 【請求項2】上記太陽電池の受光面と上記長波長域用お
よび中波長域用蛍光体との間には、それらの蛍光体を透
過した紫外線と上記紫外線透過フィルタに存在する二次
透過帯域を透過してくる赤外光とをカットする紫外線・
赤外線カットフィルタを備えたことを特徴とする請求項
1記載の太陽光の紫外線センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63091162A JPH0621816B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 太陽光の紫外線センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63091162A JPH0621816B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 太陽光の紫外線センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01262425A JPH01262425A (ja) | 1989-10-19 |
JPH0621816B2 true JPH0621816B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=14018791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63091162A Expired - Fee Related JPH0621816B2 (ja) | 1988-04-13 | 1988-04-13 | 太陽光の紫外線センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621816B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220178744A1 (en) * | 2020-12-09 | 2022-06-09 | L'oreal | Wearable device and method for measuring ultra-violet light with visible light sensor |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0562201B1 (en) * | 1992-03-23 | 1997-04-23 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | UV-A, UV-B discrimination sensor |
US5306917A (en) * | 1992-08-12 | 1994-04-26 | Reliant Laser Corporation | Electro-optical system for measuring and analyzing accumulated short-wave and long-wave ultraviolet radiation exposure |
FR3125586A1 (fr) * | 2021-07-26 | 2023-01-27 | L'oreal | dispositif portable et procédé de mesure de lumière ultra-violette avec un capteur de lumière visible |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6382326A (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-13 | Kanagawa Pref Gov | 紫外線センサ用素子 |
-
1988
- 1988-04-13 JP JP63091162A patent/JPH0621816B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220178744A1 (en) * | 2020-12-09 | 2022-06-09 | L'oreal | Wearable device and method for measuring ultra-violet light with visible light sensor |
US11788886B2 (en) * | 2020-12-09 | 2023-10-17 | L'oreal | Wearable device and method for measuring ultra-violet light with visible light sensor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01262425A (ja) | 1989-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |