JPH06218076A - ゴルフボール - Google Patents
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- JPH06218076A JPH06218076A JP5219901A JP21990193A JPH06218076A JP H06218076 A JPH06218076 A JP H06218076A JP 5219901 A JP5219901 A JP 5219901A JP 21990193 A JP21990193 A JP 21990193A JP H06218076 A JPH06218076 A JP H06218076A
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Prostheses (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディンプルパターンを変更することによって
ゴルフボールの空力特性を改善する。 【構成】 ゴルフボールのディンプルは複数の仮想的な
格子ラインによって形成される球を分割するパターンに
従って配置されており、格子ラインは前記外側球状表面
を、６個の球面正方形領域と８個の球面六角形領域を有
するトランケーテド球状八面体に分割している。各球面
六角形領域は格子ラインのうちの六つによって形成され
ている。格子ラインは、等しい長さの六つの辺と三つの
対角線を有する球面正六角形を形成している。ディンプ
ルは六角形の一つおきの辺がそれぞれ少なくとも２個の
ディンプルと半径方向に交わり、各対角線が少なくとも
７個のディンプルと半径方向に交わるように配置されて
いる。ゴルフボールは直径0.145 インチ（3.68mm）の 1
26個のディンプルと、直径 0.165インチ（4.19mm）の20
0個のディンプルと、直径 0.125インチ（3.18mm）の48
個のディンプルを有する。これら合計 374個のディンプ
ルはゴルフボールの外側球状表面の76.8％を覆う。
ゴルフボールの空力特性を改善する。 【構成】 ゴルフボールのディンプルは複数の仮想的な
格子ラインによって形成される球を分割するパターンに
従って配置されており、格子ラインは前記外側球状表面
を、６個の球面正方形領域と８個の球面六角形領域を有
するトランケーテド球状八面体に分割している。各球面
六角形領域は格子ラインのうちの六つによって形成され
ている。格子ラインは、等しい長さの六つの辺と三つの
対角線を有する球面正六角形を形成している。ディンプ
ルは六角形の一つおきの辺がそれぞれ少なくとも２個の
ディンプルと半径方向に交わり、各対角線が少なくとも
７個のディンプルと半径方向に交わるように配置されて
いる。ゴルフボールは直径0.145 インチ（3.68mm）の 1
26個のディンプルと、直径 0.165インチ（4.19mm）の20
0個のディンプルと、直径 0.125インチ（3.18mm）の48
個のディンプルを有する。これら合計 374個のディンプ
ルはゴルフボールの外側球状表面の76.8％を覆う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はゴルフボールに関す
る。さらに詳しくは、この発明はゴルフボールの外側球
状表面上にディンプルを配置するための分割するパター
ンに関する。
る。さらに詳しくは、この発明はゴルフボールの外側球
状表面上にディンプルを配置するための分割するパター
ンに関する。
【０００２】
【従来の技術】ディンプルはゴルフボールの空気力学特
性に重要な影響を与える。例えば、ディンプルによって
ゴルフボールのまわりには空気の乱流層が形成され、こ
の乱流層によってドラッグ（抵抗）が軽減されるため、
飛距離が伸びる。また、ゴルフボールをゴルフクラブに
よって打ったあとゴルフボールが逆方向にスピン、すな
わち回転するとき、ディンプルのためにリフト（揚力）
が大きくなる。ゴルフボールがバックスピンしていると
き、ディンプルのためにゴルフボールの上方における空
気の流れが改善され、その結果、ゴルフボールの下方に
おける空気圧力が大きくなって、リフトが大きくなる。
性に重要な影響を与える。例えば、ディンプルによって
ゴルフボールのまわりには空気の乱流層が形成され、こ
の乱流層によってドラッグ（抵抗）が軽減されるため、
飛距離が伸びる。また、ゴルフボールをゴルフクラブに
よって打ったあとゴルフボールが逆方向にスピン、すな
わち回転するとき、ディンプルのためにリフト（揚力）
が大きくなる。ゴルフボールがバックスピンしていると
き、ディンプルのためにゴルフボールの上方における空
気の流れが改善され、その結果、ゴルフボールの下方に
おける空気圧力が大きくなって、リフトが大きくなる。
【０００３】周知のように、リフトとドラッグは、ディ
ンプルを球状二十面体や球状八面体、球状十二面体など
の様々な球を等分割するパターンに従って配置すること
によって変えることができる。リフトを大きくすると、
ゴルフボールは高い軌道をとる。ドラッグを減らすと、
ゴルフボールは遠くまで飛ぶ。リフトとドラッグを適切
に組み合わせることによって満足すべき特性が得られ
る。
ンプルを球状二十面体や球状八面体、球状十二面体など
の様々な球を等分割するパターンに従って配置すること
によって変えることができる。リフトを大きくすると、
ゴルフボールは高い軌道をとる。ドラッグを減らすと、
ゴルフボールは遠くまで飛ぶ。リフトとドラッグを適切
に組み合わせることによって満足すべき特性が得られ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】現在は、三つのタイプ
のゴルフボールが使われている。スリーピースのゴルフ
ボールはその周囲に巻線を有する小さなコアとディンプ
ルが形成されているカバーとを有する。ツーピースのゴ
ルフボールは巻線を持たない大きなコアとディンプルが
形成されているカバーとを有する。ワンピースのゴルフ
ボールは一体化されたコアとカバーを有する。ゴルフボ
ールの別の空気力学特性はスピン速度である。スピン速
度はコアの硬さに対するカバーの硬さによって決まる。
一般に、スリーピースゴルフボールはツーピースゴルフ
ボールやワンピースゴルフボールよりも大きなスピン速
度を有する。従って、ある特定のディンプルパターンが
スリーピースゴルフボールに対して満足すべき特性を持
っていても、ツーピースゴルフボールやワンピースゴル
フボールに対しては満足すべき特性を持たないというこ
とが起きる。
のゴルフボールが使われている。スリーピースのゴルフ
ボールはその周囲に巻線を有する小さなコアとディンプ
ルが形成されているカバーとを有する。ツーピースのゴ
ルフボールは巻線を持たない大きなコアとディンプルが
形成されているカバーとを有する。ワンピースのゴルフ
ボールは一体化されたコアとカバーを有する。ゴルフボ
ールの別の空気力学特性はスピン速度である。スピン速
度はコアの硬さに対するカバーの硬さによって決まる。
一般に、スリーピースゴルフボールはツーピースゴルフ
ボールやワンピースゴルフボールよりも大きなスピン速
度を有する。従って、ある特定のディンプルパターンが
スリーピースゴルフボールに対して満足すべき特性を持
っていても、ツーピースゴルフボールやワンピースゴル
フボールに対しては満足すべき特性を持たないというこ
とが起きる。
【０００５】ゴルフボールに対する、球を分割するディ
ンプルパターンには多くの変形が存在する。そうしたデ
ィンプルパターンの一つは、トランケーテド球状八面体
である。このトランケーテド球状八面体は、頂点を切り
落した八面体を全体的に球としたものと考えられる。こ
のパターンではディンプルは６個の球面正方形領域と８
個の球面六角形領域に配置されている。トランケーテド
球状八面体ディンプルパターンがゴブシュ(Gobush)の米
国特許第 4,765,626号とマッケイ(Mackey)の米国特許第
4,886,277号に開示されている。市場において最も入手
しやすいゴルフボールは、ゴルフボールの赤道上にまっ
すぐな合わせ目あるいは分離線が存在するカバーを有す
ることから、ゴブシュ及びマッケイの特許に開示されて
いるディンプルパターンは幾何学的対称性を改善するた
めに、疑似的な合わせ目あるいは分離線を用いている。
実際には、まっすぐな合わせ目あるいは分離線は、ゴル
フボールを製造するときに使われる従来の成形プロセス
によって生じるゴルフボール外側球状表面上のディンプ
ルのない大円経路である。ディンプルパターンの幾何学
的対称性を改善するために、カーステン・ソルハイム(K
arsten Solheim) の米国特許第 4,653,758号にはまっす
ぐではなくて波形形状の合わせ目が設けられており疑似
的な合わせ目を使う必要のないゴルフボールの製造方法
が開示されている。
ンプルパターンには多くの変形が存在する。そうしたデ
ィンプルパターンの一つは、トランケーテド球状八面体
である。このトランケーテド球状八面体は、頂点を切り
落した八面体を全体的に球としたものと考えられる。こ
のパターンではディンプルは６個の球面正方形領域と８
個の球面六角形領域に配置されている。トランケーテド
球状八面体ディンプルパターンがゴブシュ(Gobush)の米
国特許第 4,765,626号とマッケイ(Mackey)の米国特許第
4,886,277号に開示されている。市場において最も入手
しやすいゴルフボールは、ゴルフボールの赤道上にまっ
すぐな合わせ目あるいは分離線が存在するカバーを有す
ることから、ゴブシュ及びマッケイの特許に開示されて
いるディンプルパターンは幾何学的対称性を改善するた
めに、疑似的な合わせ目あるいは分離線を用いている。
実際には、まっすぐな合わせ目あるいは分離線は、ゴル
フボールを製造するときに使われる従来の成形プロセス
によって生じるゴルフボール外側球状表面上のディンプ
ルのない大円経路である。ディンプルパターンの幾何学
的対称性を改善するために、カーステン・ソルハイム(K
arsten Solheim) の米国特許第 4,653,758号にはまっす
ぐではなくて波形形状の合わせ目が設けられており疑似
的な合わせ目を使う必要のないゴルフボールの製造方法
が開示されている。
【０００６】幾何学的な対称性の他に、ゴルフボールは
合衆国ゴルフ協会(United States Golf Association)
（ＵＳＧＡ）によって“球対称性(spherical symmmetr
y) ”と呼ばれているものも持っていなければならな
い。球対称性あるいは空気力学的対称性は、ゴルフボー
ルがある一つの軸のまわりに回転するようにボールを飛
ばし、次に同じゴルフボールが別の軸のまわりに回転す
るようにして飛ばすことによって決定する。飛びの長さ
（キャリー）と飛びの時間の違いが問題にされる。ＵＳ
ＧＡのゴルフルールに適合するには、これらの違いはキ
ャリーに対しては３ヤード（2.74ｍ）以下、また飛びの
時間に対しては０．２０秒以下でなければならない。上
述したゴブシュ及びマッケイの特許に開示されているデ
ィンプルパターンはゴルフボールの幾何学的対称性を改
善しているけれども、それらはゴルフボールの空気力学
的特性に悪い影響を与える可能性がある。
合衆国ゴルフ協会(United States Golf Association)
（ＵＳＧＡ）によって“球対称性(spherical symmmetr
y) ”と呼ばれているものも持っていなければならな
い。球対称性あるいは空気力学的対称性は、ゴルフボー
ルがある一つの軸のまわりに回転するようにボールを飛
ばし、次に同じゴルフボールが別の軸のまわりに回転す
るようにして飛ばすことによって決定する。飛びの長さ
（キャリー）と飛びの時間の違いが問題にされる。ＵＳ
ＧＡのゴルフルールに適合するには、これらの違いはキ
ャリーに対しては３ヤード（2.74ｍ）以下、また飛びの
時間に対しては０．２０秒以下でなければならない。上
述したゴブシュ及びマッケイの特許に開示されているデ
ィンプルパターンはゴルフボールの幾何学的対称性を改
善しているけれども、それらはゴルフボールの空気力学
的特性に悪い影響を与える可能性がある。
【０００７】この発明の目的は、スリーピースとツーピ
ースとワンピースのゴルフボールに対して空気力学特性
が改善されるようなゴルフボールの球を分割するディン
プルパターンを提供することである。
ースとワンピースのゴルフボールに対して空気力学特性
が改善されるようなゴルフボールの球を分割するディン
プルパターンを提供することである。
【０００８】この発明の別の目的は、ドラッグを軽減し
リフトを大きくするようなゴルフボールの球を分割する
ディンプルパターンを提供することである。
リフトを大きくするようなゴルフボールの球を分割する
ディンプルパターンを提供することである。
【０００９】この発明のさらに別の目的は、疑似的な合
わせ目あるいは疑似的な分離線を用いることなく、ゴル
フボールが空気力学的に対称になるようなゴルフボール
の球を分割するディンプルパターンを提供することであ
る。
わせ目あるいは疑似的な分離線を用いることなく、ゴル
フボールが空気力学的に対称になるようなゴルフボール
の球を分割するディンプルパターンを提供することであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディンプル
が形成されている外側球状表面を有するゴルフボールを
提供している。ディンプルは、外側球状表面を６個の球
面正方形領域と８個の球面六角形領域を有するトランケ
ーテド球状八面体に分割する複数の仮想的な格子ライン
によって決まる、球を分割するパターンに従って配置さ
れている。各球面六角形領域は格子ラインのうちの六つ
によって形成されている。格子ラインは、等しい長さの
六つの辺と等しい長さの三つの対角線を有する球面正六
角形を形成している。ディンプルは六角形の一つおきの
辺がそれぞれ少なくとも２個のディンプルと半径方向に
交わり、各対角線が少なくとも７個のディンプルと半径
方向に交わるように配置されている。
が形成されている外側球状表面を有するゴルフボールを
提供している。ディンプルは、外側球状表面を６個の球
面正方形領域と８個の球面六角形領域を有するトランケ
ーテド球状八面体に分割する複数の仮想的な格子ライン
によって決まる、球を分割するパターンに従って配置さ
れている。各球面六角形領域は格子ラインのうちの六つ
によって形成されている。格子ラインは、等しい長さの
六つの辺と等しい長さの三つの対角線を有する球面正六
角形を形成している。ディンプルは六角形の一つおきの
辺がそれぞれ少なくとも２個のディンプルと半径方向に
交わり、各対角線が少なくとも７個のディンプルと半径
方向に交わるように配置されている。
【００１１】球面正方形領域の各々は第１の複数のディ
ンプルを含んでおり、球面六角形領域の各々は第１の複
数のディンプルよりも大きな第２の複数のディンプルを
含んでいる。ゴルフボールの外側球状表面にはディンプ
ルのない大円経路は存在しない。
ンプルを含んでおり、球面六角形領域の各々は第１の複
数のディンプルよりも大きな第２の複数のディンプルを
含んでいる。ゴルフボールの外側球状表面にはディンプ
ルのない大円経路は存在しない。
【００１２】実施例においては、各六角形の一つおきの
辺が半径方向に横切っているディンプルは第１の直径を
有し、各六角形の各対角線が半径方向に横切っているデ
ィンプルの少なくとも二つは第２の直径を有する。第１
の直径は第２の直径よりも大きい。このゴルフボール
は、約０．１６５インチ（4.19mm）の第１の直径を有す
る２００個のディンプルと、約０．１２５インチ（3.18
mm）の第２の直径を有する４８個のディンプルと、約
０．１４５mm（3.68mm）の第３の直径を有する１２６個
のディンプルからなる全部で３７４個のディンプルを有
する。
辺が半径方向に横切っているディンプルは第１の直径を
有し、各六角形の各対角線が半径方向に横切っているデ
ィンプルの少なくとも二つは第２の直径を有する。第１
の直径は第２の直径よりも大きい。このゴルフボール
は、約０．１６５インチ（4.19mm）の第１の直径を有す
る２００個のディンプルと、約０．１２５インチ（3.18
mm）の第２の直径を有する４８個のディンプルと、約
０．１４５mm（3.68mm）の第３の直径を有する１２６個
のディンプルからなる全部で３７４個のディンプルを有
する。
【００１３】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。図１及び図２を参照するとわかるように、
ゴルフボール１０は外側球状表面１２を有する。外側球
状表面１２は複数の仮想的な格子ライン１４によって、
同じ形の６個の球面正方形領域１６と同じ形の８個の球
面六角形領域１８からなるトランケーテド球状八面体の
ような球を等分割するパターンに分割されている。球面
正方形領域１６のうちの２個は外側球状表面１２の極部
分に配置されており、残りの４個の球面正方形領域１６
は外側球状表面１２の赤道部分に配置されている。
を説明する。図１及び図２を参照するとわかるように、
ゴルフボール１０は外側球状表面１２を有する。外側球
状表面１２は複数の仮想的な格子ライン１４によって、
同じ形の６個の球面正方形領域１６と同じ形の８個の球
面六角形領域１８からなるトランケーテド球状八面体の
ような球を等分割するパターンに分割されている。球面
正方形領域１６のうちの２個は外側球状表面１２の極部
分に配置されており、残りの４個の球面正方形領域１６
は外側球状表面１２の赤道部分に配置されている。
【００１４】各球面正方形領域１６は４個の球面六角形
領域１８によって囲まれており、各球面六角形領域１８
は３個の球面正方形領域１６と３個の球面六角形領域１
８によって囲まれている。この発明のトランケーテド球
状八面体ディンプルパターンは、図１の極方向からと図
２の赤道方向からで同じ見え方をする。
領域１８によって囲まれており、各球面六角形領域１８
は３個の球面正方形領域１６と３個の球面六角形領域１
８によって囲まれている。この発明のトランケーテド球
状八面体ディンプルパターンは、図１の極方向からと図
２の赤道方向からで同じ見え方をする。
【００１５】図４から最もよくわかるように、各球面六
角形領域１８は格子ライン１４の六つによって形成され
ている。格子ライン１４は六つの頂点Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆと等しい長さの六つの辺ＡＢ，ＢＣ，ＣＤ，Ｄ
Ｅ，ＥＦ，ＦＡを有する球面正六角形Ｈを形成してい
る。球面正六角形Ｈはまた図４においてＡＤ，ＢＥ，Ｃ
Ｆで表されている等しい長さの三つの対角線を有する。
対角線ＡＤ，ＢＥ，ＣＦは六つの頂点Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆの間を延びている。三つの対角線ＡＤ，ＢＥ，Ｃ
Ｆは中点Ｇにおいて交差している。
角形領域１８は格子ライン１４の六つによって形成され
ている。格子ライン１４は六つの頂点Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆと等しい長さの六つの辺ＡＢ，ＢＣ，ＣＤ，Ｄ
Ｅ，ＥＦ，ＦＡを有する球面正六角形Ｈを形成してい
る。球面正六角形Ｈはまた図４においてＡＤ，ＢＥ，Ｃ
Ｆで表されている等しい長さの三つの対角線を有する。
対角線ＡＤ，ＢＥ，ＣＦは六つの頂点Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆの間を延びている。三つの対角線ＡＤ，ＢＥ，Ｃ
Ｆは中点Ｇにおいて交差している。
【００１６】図３を参照するとわかるように、ゴルフボ
ール１０はコア（図示されていない）と、ほぼ半球状の
上側及び下側の半球部２２，２４から形成されているカ
バー２０とを有する。従来の成形プロセスによってカバ
ー２０の半球部２２，２４が一体に接合されるところに
は、合わせ目２６あるいは分離線ができる。カバー２０
は圧縮成形あるいは射出成形によって製造される。合わ
せ目２６はゴルフボール１０の赤道２８に沿って延びて
いる。この合わせ目２６は、この明細書においても参照
されている１９８７年３月３１日に特許されたカーステ
ン・ソルハイムの米国特許第 4,653,758号に開示されて
いるものと同様に波形形状に形成されている。
ール１０はコア（図示されていない）と、ほぼ半球状の
上側及び下側の半球部２２，２４から形成されているカ
バー２０とを有する。従来の成形プロセスによってカバ
ー２０の半球部２２，２４が一体に接合されるところに
は、合わせ目２６あるいは分離線ができる。カバー２０
は圧縮成形あるいは射出成形によって製造される。合わ
せ目２６はゴルフボール１０の赤道２８に沿って延びて
いる。この合わせ目２６は、この明細書においても参照
されている１９８７年３月３１日に特許されたカーステ
ン・ソルハイムの米国特許第 4,653,758号に開示されて
いるものと同様に波形形状に形成されている。
【００１７】ディンプル３０，３２，３４が外側球状表
面１２上に形成されている。ディンプル３０，３２，３
４はトランケーテド球状八面体パターンの球面正方形領
域１６と球面六角形領域１８の中に配置されている。デ
ィンプル３０の１３個が各球面正方形領域１６の中に含
まれており、ディンプル３０の６個が球面六角形領域１
８の各々に含まれている。ディンプル３２の２５個とデ
ィンプル３４の６個も各球面六角形領域１８の内側に含
まれている。ディンプル３４は球面六角形領域１８の頂
点に隣接するように配置されている。図１、図２に示さ
れているように、各球面正方形領域１６は１３個のディ
ンプルを有し、各球面六角形領域１８は３７個のディン
プル３０を有しており、ゴルフボール１０にはその外側
球状表面１２に全部で３７４個のディンプルが形成され
ている。
面１２上に形成されている。ディンプル３０，３２，３
４はトランケーテド球状八面体パターンの球面正方形領
域１６と球面六角形領域１８の中に配置されている。デ
ィンプル３０の１３個が各球面正方形領域１６の中に含
まれており、ディンプル３０の６個が球面六角形領域１
８の各々に含まれている。ディンプル３２の２５個とデ
ィンプル３４の６個も各球面六角形領域１８の内側に含
まれている。ディンプル３４は球面六角形領域１８の頂
点に隣接するように配置されている。図１、図２に示さ
れているように、各球面正方形領域１６は１３個のディ
ンプルを有し、各球面六角形領域１８は３７個のディン
プル３０を有しており、ゴルフボール１０にはその外側
球状表面１２に全部で３７４個のディンプルが形成され
ている。
【００１８】球面六角形領域１８の各々の中において、
六角形Ｈの一つおきの辺ＢＣ，ＤＥ，ＦＡがそれぞれデ
ィンプル３２の２個と半径方向に交わり、対角線ＡＤ，
ＢＥ，ＣＦが各々全部で７個のディンプルと（すなわ
ち、５個のディンプル３２と２個のディンプル３４）半
径方向に交わるように、ディンプル３０，３２，３４は
配置されている。こうしたディンプル配置の結果、ドラ
ッグが減りリフトが大きくなってゴルフボール１０に対
する空気力学的特性が改善される。
六角形Ｈの一つおきの辺ＢＣ，ＤＥ，ＦＡがそれぞれデ
ィンプル３２の２個と半径方向に交わり、対角線ＡＤ，
ＢＥ，ＣＦが各々全部で７個のディンプルと（すなわ
ち、５個のディンプル３２と２個のディンプル３４）半
径方向に交わるように、ディンプル３０，３２，３４は
配置されている。こうしたディンプル配置の結果、ドラ
ッグが減りリフトが大きくなってゴルフボール１０に対
する空気力学的特性が改善される。
【００１９】ゴルフボール１０の実施例において、ディ
ンプル３０は約０．１４５インチ（3.68mm）の直径を有
し、ディンプル３２は約０．１６５インチ（4.19mm）の
直径を有し、ディンプル３４は約０．１２５インチ（3.
18mm）の直径を有する。ディンプル３０，３２は約０．
１１５インチ（0.292mm ）の深さを有し、ディンプル３
４は約０．０１０５インチ（0.267mm ）の深さを有す
る。従って、ディンプル３０，３２，３４に対する直径
と深さの比は、それぞれ１２．６：１、１４．３：１、
１１．９：１である。ゴルフボール１０の外側球状表面
１２の７６．８％が３０，３２，３４によって覆われて
いるため、ディンプルが設けられていないのは外側球状
表面１２の２３．２％だけである。
ンプル３０は約０．１４５インチ（3.68mm）の直径を有
し、ディンプル３２は約０．１６５インチ（4.19mm）の
直径を有し、ディンプル３４は約０．１２５インチ（3.
18mm）の直径を有する。ディンプル３０，３２は約０．
１１５インチ（0.292mm ）の深さを有し、ディンプル３
４は約０．０１０５インチ（0.267mm ）の深さを有す
る。従って、ディンプル３０，３２，３４に対する直径
と深さの比は、それぞれ１２．６：１、１４．３：１、
１１．９：１である。ゴルフボール１０の外側球状表面
１２の７６．８％が３０，３２，３４によって覆われて
いるため、ディンプルが設けられていないのは外側球状
表面１２の２３．２％だけである。
【００２０】ゴルフボール１０はそのまわりに巻線が巻
かれている小さなコアを有するスリーピースタイプか、
あるいは巻線を持たない大きなコアを有するツーピース
タイプか、それとも一体化されたコアとカバーを有する
ワンピースタイプである。
かれている小さなコアを有するスリーピースタイプか、
あるいは巻線を持たない大きなコアを有するツーピース
タイプか、それとも一体化されたコアとカバーを有する
ワンピースタイプである。
【００２１】この発明はスリーピースタイプとツーピー
スタイプとワンピースタイプのゴルフボールに対して使
用できる改善されたディンプルパターンを提供している
ことがわかろう。
スタイプとワンピースタイプのゴルフボールに対して使
用できる改善されたディンプルパターンを提供している
ことがわかろう。
【００２２】
【発明の効果】ゴブシュの米国特許第 4,765,626号やマ
ッケイの米国特許第 4,886,277号に開示されているディ
ンプルパターンと違って、この発明のディンプルパター
ンは幾何学的対称性を改善するために疑似的な合わせ目
や疑似的な分離線を利用することはしていない。また、
この発明のディンプルパターンでは、ゴルフボールの外
側球状表面はディンプのない大円経路は存在しない。
ッケイの米国特許第 4,886,277号に開示されているディ
ンプルパターンと違って、この発明のディンプルパター
ンは幾何学的対称性を改善するために疑似的な合わせ目
や疑似的な分離線を利用することはしていない。また、
この発明のディンプルパターンでは、ゴルフボールの外
側球状表面はディンプのない大円経路は存在しない。
【図１】この発明によるディンプルパターンを有するゴ
ルフボールの平面図、あるいは極方向から見た図であ
る。
ルフボールの平面図、あるいは極方向から見た図であ
る。
【図２】図１に示されているゴルフボールの側面図、あ
るいは赤道方向から見た図である。
るいは赤道方向から見た図である。
【図３】図１に示されているゴルフボールの側面図、あ
るいは赤道方向から見た図である。
るいは赤道方向から見た図である。
【図４】図１及び図２に示されているディンプルパター
ンの球面六角形領域の一つを示す図である。
ンの球面六角形領域の一つを示す図である。
１０ ゴルフボール １２ 外側球状表面 １４ 格子ライン １６ 球面正方形領域 １８ 球面六角形領域 ２０ カバー ２２，２４ 半球部 ２６ 合わせ目 ２８ 赤道 ３０，３２，３４ ディンプル
Claims (15)
- 【請求項１】 ディンプルが形成されている外側球状表
面を有するゴルフボールであって、 前記ディンプルが複数の仮想的な格子ラインによって形
成される球を等分割するパターンに従って配置され、前
記格子ラインが前記外側球状表面を６個の球面正方形領
域と８個の球面六角形領域を有するトランケーテド球状
八面体（頂点が切り落された球状八面体）に分割してお
り、前記球面六角形領域の各々が、等しい長さの六つの
辺と等しい長さの三つの対角線とを有する球面正六角形
を形成する前記格子ラインの六つによって形成されてお
り、前記ディンプルが、前記六角形の一つおきの辺の各
々が少なくとも２個のディンプルと半径方向に交わり前
記対角線の各々が少なくとも７個のディンプルと半径方
向に交わるように配置されているゴルフボール。 - 【請求項２】 前記一つおきの辺の各々が半径方向に交
わる前記ディンプルが第１の直径を有し、前記対角線の
各々が半径方向に交わる７個のディンプルのうちの少な
くとも２個が第２の直径を有することを特徴とする請求
項１に記載のゴルフボール。 - 【請求項３】 前記対角線が交わる７個のディンプルの
うちの５個が前記第１の直径を有することを特徴とする
請求項２に記載のゴルフボール。 - 【請求項４】 前記第１の直径が前記第２の直径よりも
大きいことを特徴とする請求項２に記載のゴルフボー
ル。 - 【請求項５】 前記第１の直径が約０．１６５インチ
（4.19mm）であり、前記第２の直径が約０．１２５イン
チ（3.18mm）であることを特徴とする請求項４に記載の
ゴルフボール。 - 【請求項６】 カバーの内側にコアが設けられ、前記カ
バーがほぼ半球状の二つの半球部からなり、これら二つ
の半球部がゴルフボールを製造するときに一体に成形さ
れることを特徴とする請求項１に記載のゴルフボール。 - 【請求項７】 前記カバーの前記ほぼ半球状の二つの半
球部が、一般にゴルフボールの赤道に沿って延びる合わ
せ目で一体に接合されていることを特徴とする請求項６
に記載のゴルフボール。 - 【請求項８】 前記合わせ目が前記赤道に沿って波形形
状に延びていることを特徴とする請求項７に記載のゴル
フボール。 - 【請求項９】 全部で３７４個のディンプルが前記球を
等分割するパターンに従って配置されていることを特徴
とする請求項４に記載のゴルフボール。 - 【請求項１０】 ２００個のディンプルが前記第１の直
径を有し、４８個のディンプルが前記第２の直径を有
し、１２６個のディンプルが前記第１の直径よりも小さ
いが前記第２の直径よりは大きい第３の直径を有するこ
とを特徴とする請求項９に記載のゴルフボール。 - 【請求項１１】 前記第３の直径が約０．１４５インチ
（3.68mm）であることを特徴とする請求項１０に記載の
ゴルフボール。 - 【請求項１２】 前記外側球状表面の約７７％が３７４
個のディンプルによって覆われており、前記外側球状表
面の約２３％にはディンプルが設けられていないことを
特徴とする請求項９に記載のゴルフボール。 - 【請求項１３】 ディンプルが形成されている外側球状
表面を有するゴルフボールであって、 前記ディンプルが複数の仮想的な格子ラインによって形
成される球を等分割するパターンに従って配置され、前
記格子ラインが前記外側球状表面を６個の球面正方形領
域と８個の球面六角形領域を有するトランケーテド球状
八面体（頂点が切り落された球状八面体）に分割してお
り、前記６個の球面正方形領域の各々が第１の複数のデ
ィンプルを含み、前記球面六角形領域の各々が前記第１
の複数のディンプルよりも大きな第２の複数のディンプ
ルを含んでいて、前記外側球状表面にディンプルのない
大円経路が存在しないことを特徴とするゴルフボール。 - 【請求項１４】 前記第１の複数のディンプルが１３個
のディンプルからなり、前記第２の複数のディンプルが
３７個のディンプルからなり、前記外側球状表面がその
中に全部で３７４個のディンプルを有することを特徴と
する請求項１３に記載のゴルフボール。 - 【請求項１５】 その中に前記ディンプルが形成されて
いるカバーが設けられ、前記カバーが一般にゴルフボー
ルの赤道に沿って波形形状に延びる合わせ目において接
合されたほぼ半球状の二つの半球部を有することを特徴
とする請求項１３に記載のゴルフボール。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US99701392A | 1992-12-28 | 1992-12-28 | |
| US997013 | 1992-12-28 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06218076A true JPH06218076A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=25543552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5219901A Pending JPH06218076A (ja) | 1992-12-28 | 1993-09-03 | ゴルフボール |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0605079B1 (ja) |
| JP (1) | JPH06218076A (ja) |
| KR (1) | KR0138895B1 (ja) |
| AU (1) | AU4435293A (ja) |
| CA (1) | CA2101591C (ja) |
| DE (1) | DE69303591T2 (ja) |
| ZA (1) | ZA935637B (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003052852A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-25 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴルフボール |
| US7520824B2 (en) | 2001-12-28 | 2009-04-21 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
| KR100945031B1 (ko) * | 2008-02-19 | 2010-03-05 | 이재훈 | 골프공의 딤플배열구조 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1096977A4 (en) * | 1998-07-10 | 2006-03-22 | Taylor Made Golf Co | TWO PIECES OF EXISTING GOLF BALL FOR WIDE CHIPS |
| EP1905487A1 (en) | 2006-09-27 | 2008-04-02 | Friend for Golfers GmbH | A flyable object and a method of manufacturing the same |
| KR100774431B1 (ko) * | 2007-03-14 | 2007-11-08 | 용 해 이 | 골프공의 딤플 내부 구조 |
| WO2008146970A1 (en) * | 2007-05-31 | 2008-12-04 | Jae-Hoon Lee | Arrangement structure of dimples for golf ball |
| WO2010118394A2 (en) | 2009-04-09 | 2010-10-14 | Aero-X Golf Inc. | A low lift golf ball |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6247379A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-03-02 | カ−ステン・ソルハイム | ゴルフボ−ルとそれを製作する方法と金型 |
| JPS648983A (en) * | 1987-02-16 | 1989-01-12 | Bridgestone Corp | Golf ball |
| JPS6415072A (en) * | 1987-06-04 | 1989-01-19 | Acushnet Co | Golf ball |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4886277A (en) * | 1988-07-28 | 1989-12-12 | American Ball Manufacturing, Corp. | Golf ball |
-
1993
- 1993-07-29 CA CA002101591A patent/CA2101591C/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-07-30 AU AU44352/93A patent/AU4435293A/en not_active Abandoned
- 1993-08-04 ZA ZA935637A patent/ZA935637B/xx unknown
- 1993-08-11 DE DE69303591T patent/DE69303591T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-11 EP EP93306351A patent/EP0605079B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-08-31 KR KR1019930017105A patent/KR0138895B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-09-03 JP JP5219901A patent/JPH06218076A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6247379A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-03-02 | カ−ステン・ソルハイム | ゴルフボ−ルとそれを製作する方法と金型 |
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| JP2003052852A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-25 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴルフボール |
| JP4672210B2 (ja) * | 2001-08-21 | 2011-04-20 | Ｓｒｉスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
| US7520824B2 (en) | 2001-12-28 | 2009-04-21 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
| KR100945031B1 (ko) * | 2008-02-19 | 2010-03-05 | 이재훈 | 골프공의 딤플배열구조 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA2101591A1 (en) | 1994-06-29 |
| KR940013561A (ko) | 1994-07-15 |
| AU4435293A (en) | 1994-07-07 |
| EP0605079A1 (en) | 1994-07-06 |
| DE69303591T2 (de) | 1996-11-28 |
| CA2101591C (en) | 1997-03-11 |
| ZA935637B (en) | 1994-03-07 |
| DE69303591D1 (de) | 1996-08-14 |
| EP0605079B1 (en) | 1996-07-10 |
| KR0138895B1 (ko) | 1998-07-01 |
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