JPH0621539A - レーザシステム - Google Patents

レーザシステム

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JPH0621539A
JPH0621539A JP3197247A JP19724791A JPH0621539A JP H0621539 A JPH0621539 A JP H0621539A JP 3197247 A JP3197247 A JP 3197247A JP 19724791 A JP19724791 A JP 19724791A JP H0621539 A JPH0621539 A JP H0621539A
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axis
wavelength
optical
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JP3197247A
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Douglas W Anthon
ダグラス・ウィリアム・アントン
Alan T Eggleston
アラン・テッド・エッグレストン
Gregory R Ristau
グレゴリー・リチャード・リストー
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BP Corp North America Inc
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    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/025Constructional details of solid state lasers, e.g. housings or mountings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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Abstract

(57)【要約】 【構成】源12dからのポンピング光を受取る第1の端
部と光ファイバ22にレーザ光を伝送する上記第1の端
部に対向する第2の端部と有し、これら端部間を結ぶ方
向の所定の伝播軸を有するホルダ20と、上記ホルダ2
0の上記端部間において上記ホルダ20に取付けられ、
少なくともひとつの光軸を有しかつこの少なくともひと
つの光軸と上記伝播軸との間の角度が0°から90°の
間となるように上記ホルダ20に配置されるレーザ材1
6とを備えるレーザシステム。 【効果】付加的な構成物を用いることなく、出力波長に
よる分散損失が最小となるように光ファイバ22をポン
プすることができるレーザシステムを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ一般に関し、特
に、光が特定波長で供給されるすなわち用いられること
が好ましいレーザシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザシステムにおいては、特定波長の
光を供給する(用いる)ことが好ましい場合がある。レ
ーザ光の波長を制御することにより、稼動モード(たと
えばQスイッチ)を最適化し、出力中の光学的ノイズを
減少(たとえば競合モード)させることができる。さら
に、レーザ光が光ファイバ中を伝送させられるシステム
においては、レーザ出力はゼロ分散波長すなわちシステ
ム中の光ファイバのポイントであることが好ましい。
【0003】ダイオードポンプネオジムレーザが、ファ
イバオプティクスビデオ及びマイクロ波伝送のハイパワ
ーレーザ源として非常に有用であることが示されてい
る。このレーザは、リチウムニオブ酸塩導波管型変調器
のような外部変調装置の安定な連続波(CW)源として
用いられるのが一般的である。このように用いられる場
合、上記レーザにより誘発される外来ノイズがないこと
が重要である。上記レーザは単一の伝送モードで可動
し、他の伝送モードのうなりを除去する。同様に上記レ
ーザは、周波数シフト直交モード間のうなりを避けるた
めに偏光されなければならない。偏光制御は、たとえば
外部変調器が偏光に対して感受性が強いことがあるとい
う理由からも重要なものである。また、近接縦モード間
のモードうなりを除去する必要もある。これはレーザ空
洞の長さを短くすることで達成される。たとえば30G
Hzのバンド幅が、空洞の光路長を往復で1cm以下だ
け短くすることで実現できる。しかしながら、こういっ
た空洞は、特にブリュスター板偏光子(空洞長をかなり
長くさせやすい構成物)のような構成物が用いられる場
合には、実現が難しい。レーザ空洞長を最短化させるこ
とは、一体的(モノリス的)レーザ空洞の場合に最も簡
単である。
【0004】もしレーザシステムが正常に働けば、ファ
イバオプティクスシステムのバンド幅はファイバの分散
特性によって決定される。ファイバ中での光パルスの伝
播速度は、v=c[d(n/λ)/d(1/λ)]で定
義される群速度vにより決定される。ここで、cは光の
速度であり、nはファイバの屈折率の実効値である。導
波管効果により、nの実効値はファイバの形状に依存す
るのでバルク溶解二酸化ケイ素(bulk fused silica)の
値に正確に一致しない。vの波長依存性は、D=dv/d
λで定義される分散Dにより表されることが一般的であ
る。溶解二酸化ケイ素の分散は、D(λ)=(S0
4)[λ−(λ0 4/λ3 )]のような実験式により表さ
れることが一般的であるが、ここでS0 及びλ0 の値は
ファイバメーカーにより与えられるものである。λ=λ
0 のとき、D(λ)はゼロとなるがこれがファイバの
「ゼロ分散波長」であって、典型的には1300nmと
1320nmの間である。
【0005】多くの場合、ファイバを通じて情報を運ぶ
光パルスは単色ではなく、幅 △λを有している。この
幅は半値幅(FWHM)として定義されるのが一般的で
あって、多重縦モードレーザ源についても実際の波長は
いくつかの不連続なピークからなるのが普通である。分
散のために、パルスの異なった波長成分は異なった速度
で伝播する。これはパルスがファイバ中を進むに連れ
て、パルス幅が広げることにつながる。その結果、光信
号の歪みが、全パワーを減少させることなく信号変調度
を減少させる。この歪みは、△t=D(λ)[△λ/
L]により定義されるパルスの広がり△tにより特徴づ
けられるが、ここでLは光ファイバの長さである。上記
の式は、波長がλ−(△λ/2)及びλ+(△λ/2)
である二つのパルスの伝播時間の差を表すものである。
λ=λ0 のとき、(すなわちレーザがゼロ分散波長で光
ファイバをポンプするとき)D(λ)=0かつ△t=0
となる。
【0006】ファイバの情報バンド幅は、まずパルスの
広がりにより決定される。ふたつの等しいピーク波長λ
−(△λ/2)及びλ+(△λ/2)を有している光源
が、周波数f=1/(2△τ)の正弦波に振幅変調される
と、出力の変調度はゼロになる。これは、λ−(△λ/
2)の出力がλ+(△λ/2)の出力に関して半波長だ
け位相がずらされるからである。ここでは2つのファク
ターのみを有しているパルスで考えたが、スペクトル的
により均一なパルスを用いると変調のロスはこれほど劇
的ではない。その結果として、周波数f=1/(2△τ)
は、一般的にはファイバの「3−dB光バンド幅」とい
うように記される。ファイバの伝播バンド幅は、D
(λ)又は△λを最小化することで最大化させることが
できる。好ましくは、レーザ源は、レーザが光ファイバ
のゼロ分散波長(たとえば1301.5から1321.
5nm)すなわちD(λ0 )=0となる波長にできるだ
け近い波長で稼動するように、光ファイバに供給するよ
うに選ばれる。
【0007】ファイバオプティクスの応用において起こ
るその他の問題は、誘導ブリュアン散乱(SBR)であ
る[アオキ(Aoki)等によるJ.Opt.Soc.Am.B.,5
(2),358−363ページ,(1988)]。SB
Rは非線形損失機構であって、ハイパワーレーザ源が、
長くて低損失の光ファイバ中を伝播させられるときに重
要となる。ダイオードポンプネオジムレーザのスペクト
ル出力は、数ギガヘルツの間隔のあいたキロヘルツ単位
の線幅を有するいくつかのモードからなることが一般的
である。アオキ等により示されたように、これらの条件
ではモードあたりのパワーが或るしきい値を越えたとき
にSBRは問題となる。よって、ファイバ中での最大許
容パワーは、パワーが各モードに分配されるのでポンプ
レーザの振動モードの数により決定される。こういった
要求を満たすレーザは、ゲインピークの広いレーザ材を
用いることで達成されるので、大きな周波数間隔が必要
であるにもかかわらずいくつかの縦モードが稼動でき
る。もちろん、レーザのレーザ発振スペクトルは、ゲイ
ンピークの幅よりも狭くてよい。レーザを多重縦モード
稼動(たとえば空間的なホールバーニング)させやすい
レーザにおける効果は、もし操作時の線幅が最大にさせ
られるのであれば、慎重に最適化されなければならな
い。
【0008】レーザのスペクトルの最適な状態は、ギガ
ヘルツ領域でのファイバオプティクスの応用においては
少なくとも3つの要因によって決定される。モードうな
りノイズからは、モード間隔ができるだけ大きいことを
要求される。SBRを抑制するために必要な条件はゲイ
ンピーク幅が広いレーザ材の使用を示唆するので、いく
つかの広い間隔をあけられた縦モードが稼動できる。 最
後に、ファイバ伝送バンド幅が大きいという要求は、D
(λ)△λを最小にするという条件を導く。△λの値が
大きいときには、この条件は、D(λ)がゼロとなる波
長でレーザが稼動させられるときのみ満足される。この
ように、いくつかの広い間隔をあけられた縦モードでか
つファイバのゼロ分散ポイントで稼動するような短いレ
ーザ空洞を有する偏光レーザが必要とされている。
【0009】ダイオードポンプネオジムレーザは、ファ
イバオプティクスビデオ伝送のための有用なハイパワー
源である。レーザ光の一つの特に有用な源は、レーザダ
イオードポンプ−ネオジムドープイットリウムリチウム
フッ化物(Nd:YLFすなわちNYLF)である。1
047nm及び1053nmでの強い1μm遷移は、Q
スイッチ、モードロック及び内部空洞2倍化(intracav
ity doubling)のような応用に広く用いられる。132
1nm及び1313nmでの弱い1.3μm遷移もまた
興味深いが、特に1313nm線は、二酸化ケイ素ファ
イバでのゼロ分散波長λo に非常に近いという理由でフ
ァイバオプティクスの応用面で興味深いものである。
【0010】Nd:YLFのような複屈折レーザ結晶
は、光学的な楕円面で特徴づけられ、かつ、偏光依存性
の強いゲイン及び吸収スペクトルを典型的に有する。N
d:YLFにおいては、最も強い1μm(4 3/2 4
11)遷移は、1047nm[σ(π)=18×10
-20 cm2 ]及び1053nm[σ(σ)=12×10
-2 0 cm2 ]である。これらに相当する1.3μm(4
3/2 4 13/2)遷移は、1313nm[σ(σ)=
3×10-20 cm2 ]及び1321nm[σ(π)=3
×10-20 cm2 ]である。さらに、800nm吸収ス
ペクトルは強く偏光される。1%Nd:YLFでは、吸
収スペクトルは792nm及び797nmの2つの主ピ
ークからなり、これらの吸収係数は、792nmがα
(σ)=1cm-1、α(π)=9cm-1であり、797
nmがα(σ)=3cm-1、α(π)=6cm-1であ
る。このことにより、Nd:YLFは約800nmのレ
ーザダイオード放射光により簡単にポンプされることと
なる。
【0011】他のレーザは、イットリウムアルミニウム
灰チタン石(YAlO3 すなわちYAP又はYALO)
のホスト結晶を用いる。YALOの偏光依存ゲインが報
告されており、空洞中での偏光の選択的な損失(たとえ
ば、ブリュスタープリズムのような偏光及び波長セレク
タを用いることによる)の増加に伴う結晶主軸に沿った
ポンピングによるレーザ発振特性が調査されている〔マ
セイ(G.A.Massey)等によるAppl.Ph
ys.Lett.,第18巻,No.1(1971),
マセイによるJour.Quantum Electr
on.,QE−8巻,No.7(1972),669−
674ページ、及び、アブラモビッチ(A.Abram
ovici)によるOptics Comm,第61
巻,No.6(1987),401−404ページ〕。
ウェーバ(M.J.Weber)等によるAppl.P
hys.Letts,第15巻,No.10(196
9),342−345ページには、種々の蛍光スペクト
ルについて、YALOを用いたレーザ空洞の偏光及び波
長選択性について報告されている。ウェーバによるAp
pl.Phys.,第42巻,No.42(197
2),4996−5005ページには、NdドープYA
Pの種々の遷移についての主軸の誘導放射断面積の異方
性が、Nd:YAPを特定のレーザ応用に適合するよう
にすることができることが示唆されている。バス(M.
Bass)等によるAppl.Phys.Lett
s.,第17巻,No.9(1970),395─39
8ページには、特にNdドープYALOレーザの改良さ
れたQスイッチ操作について研究されており、さらに、
YALO中のNdのゲイン係数がレーザロッド主軸の結
晶方向性に依存すること、及び、最適なゲイン特性の結
晶軸の選択について報告されている。しかし、YLFに
ついての同様な研究成果はまだ得られていない。
【0012】Nd:YLFレーザは、光軸(すなわち結
晶c軸)と伝播軸との間の角度θが90°で稼動させら
れるのが一般的であって、伝播はa軸に沿い、ポンピン
グは792nmのπ偏光吸収ピークで行われ、レーザ発
振はπ偏光1047nm遷移で行われる。1μmの空洞
反射器を用いると、50〜100mWの間のパワーのπ
偏光1047nm放射が得られる。典型的にはこの出力
は、1000:1以上の偏光比で線形偏光される。10
47nm又は1053nmの確実な単一線稼動は、ブリ
ュスター板を結晶のπ又はσ軸に配することにより達成
される。どちらの波長においても同等のパワーが得られ
る。しかし、出力偏光は、ブリュスター板の軸と結晶軸
との配列に非常に敏感である。ジョーンズマトリックス
解析で示されたように、少しの配列のくるいが偏光出力
を長楕円形にする。さらに、ブリュスター板は、レーザ
源全体の大きさ(長さ)を増大させるだけでなく、有効
なパワーを減少させる。
【0013】Nd:YLFのσ偏光した1053nmレ
ーザ発振は、θ=0°(すなわちc軸に沿った伝播)で
実現可能であるが、2つの問題を有している。まず最初
の問題は、レーザはもはや偏光されていない(すなわ
ち、両方の偏光での稼動が可能である)ということであ
る。機械的な理由により、伝播が正確にc軸に沿うとい
うことがもはや保証されないので、レーザを複数の直交
モードの2つの組(両方がレーザ発振しやすい)に分け
るわずかな角度の複屈折が生じる。第2の問題は、レー
ザがc軸に沿って伝播すると、光軸に対して90°(θ
=90°)の角度でのレーザパワーよりも、典型的には
20%も出力パワーが低いということである。これは、
θ=0°では比較的弱いσ偏光スペクトルのみがポンプ
可能であるというポンピングの非効率性による。また、
この場合レーザ偏光の制御も難しいものである。ブリュ
スター板を空洞に加えることで偏光の1つを抑えること
ができるが、発見困難な結晶軸に正確にそろえなければ
ならず、そうでなければリオットフィルタとなる(たと
えば、Nd:YAPについてはアンブラモビッチ(Am
bramovici)によるsupraを参照)。一般
的には、ブリュスター板は、発見の簡単なa軸のロッド
に加え易いものである。
【0014】同様に、偏光されたNd:YLFレーザシ
ステムは1313及び1321nmで稼動するようにで
きる。一般には、200mWの入力パワーで25〜50
mWの出力が得られる。ブリュスター板なし、θ=90
°という条件でNd:YLFレーザが稼動させられる
と、レーザはσ偏光1313nm線及びπ偏光1321
nm線の両方で同時に稼動する。これら2つの線は実質
的に同一のゲインを有しており、共にレーザ発振し易い
ものである。
【0015】上記の2本の線での稼動は、1.3μmに
おいて多くのレーザ材にみられるものである。たとえ
ば、1319及び1338nmで稼動するNd:YA
G、並びに、1323及び1331nmで稼動するN
d:GGGなどである。多くの材では、リオットフィル
タ又はエタロンのような付加的波長選択要素がレーザ空
洞に加えられているときのみ単一線稼動がなされる。N
d:YLFの場合は、ブリュスター板での偏光制御は、
どちらかの波長での単一線稼動を実現させるために用い
られる。1313nm稼動はc軸(すなわちθ=90
°)に沿った伝播によりなされるが、c軸に沿った10
53nmのレーザと同じポンピング及び偏光の問題を有
する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ロス(Ross)によ
る米国特許第3,624,545号(1971号11月
30日発行)は、少なくともひとつの半導体ダイオード
レーザで側部ポンプされるYAGロッドから成る光ポン
プ固体レーザについて述べられている。同様に、チェス
ラ(Chesler)による米国特許第3,753,1
45号(1973年8月14日発行)は、ネオジムドー
プYAGロッドを端部ポンプするために1つ以上の発光
半導体ダイオードを用いることについて述べられてい
る。ネオジムドープYAGのような固体レーザ材を端部
ポンプするためにパルスダイオードレーザのアレイを用
いることは、ローゼンクランツ(Rosenkrant
tz)等による米国特許第3,982,201号(19
76号9月21日発行)に述べられている。最後に、サ
イプス(D.L.Sipes)によるAppl.Phy
s.Lett.,第47巻,No.2,1985,74
−75ページは、ネオジムドープYAGを端部ポンプす
るために強く合焦された半導体ダイオードレーザアレイ
を用いることにより、810nmの波長を有するポンピ
ング放射が高い効率で1064nmの波長を有する出力
放射に変換されることを報告した。
【0017】ある種の複屈折レーザ結晶の偏光依存ゲイ
ン及び吸収スペクトルは上記文献において認識されてい
るが、このような結晶はθ=0°又はθ=90°で稼動
させられることが一般的である。より重要なことは、ゼ
ロ分散波長λ0 で光ファイバを稼動させることによって
得られる効率が、伝播の軸、すなわち方向性がレーザ稼
動モードのパフォーマンスを最適化すること、光学的ノ
イズを減少させること又は光学的スペクトルを適合させ
ることにいかにして用いることができるかということに
関して、レーザ結晶の方向性と結合されたことがないこ
とである。
【0018】本発明の目的のひとつは、レーザが分散損
失を最小とするように光ファイバをポンプする、新しい
レーザシステムを提供することである。
【0019】本発明の他の目的は、付加的な光学的要素
なしに光ファイバに偏光を供給するNd:YLFを用い
たコンパクトでエネルギ効率のよいレーザシステムを提
供することである。
【0020】本発明のさらなる目的は、複屈折レーザ材
と、このレーザ材をゼロ分散波長でのポンピングがなさ
れるように配置するホルダとを備えるレーザシステムを
提供することである。
【0021】本発明のさらなる目的は、約1.3μmで
光ファイバをポンプする、できるだけ少ない構成物から
なる簡単な構成のダイオードポンプNd:YLFレーザ
を提供することである。
【0022】本発明のさらなる他の目的は、レーザシス
テムの出力スペクトルを適合させる手段を提供すること
である。
【0023】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明のレーザシステムは、源からのポンピング
光を受取る端部と光ファイバにレーザ光を伝送する対向
端部とを有し、これら端部間を結ぶ方向の所定の伝播軸
を有するホルダと、上記ホルダの端部間において上記ホ
ルダに取付けられ、少なくともひとつの光軸を有しかつ
この少なくともひとつの光軸と上記伝播軸との間の角度
が0°から90°の間となるように上記ホルダに配置さ
れ、上記源からの光を受取ったときに、上記光ファイバ
のゼロ分散波長にほぼ等しい波長における主偏光依存ス
ペクトルピークを含む光学的スペクトルを有するレーザ
材とを備える。
【0024】Nd:YALO又はNd:YLFのような
複屈折固体レーザ材は、典型的には、強い偏光依存吸収
スペクトル及びドープ材の遷移のゲイン係数を有してい
るので、このようなゲイン媒体を備えるレーザの稼動モ
ードの制御は、偏光又はレーザ空洞中のレーザ材の結晶
軸の方向の制御によりなされる。複屈折固体レーザ材に
おいては、ゲイン係数は結晶を通る光路に対する角度θ
と結晶光軸とに依存する。さらに、結晶中のドープ材の
種々の遷移線に異なったゲイン係数を表すパラメタ関係
が存在するが、この関係は、正常及び異常偏光に対する
結晶の屈折率及び角度θの三角関数により表される〔ボ
ルン(M.Born)及びウォルフ(E.Wolf)に
よるPrinciples of Optics,第6
版,第14章,Pergamon Press, Ne
w York 1980〕。それゆえ、ゲイン係数はθ
を選択することにより最適化される。
【0025】本発明のひとつの重要な用途は、出力波長
を、レーザの出力に結合される光ファイバのゼロ分散波
長に適合させることである。本発明によると、出力はブ
リュター板を使うことなくかつ他の波長のエネルギーを
変えることなく偏光され、レーザの出力波長は光ファイ
バのゼロ分散波長に合わされ、周波数うなりも減少す
る。さらに、ブリュスター板のような従来の偏光制御手
段が必要ないので、レーザ全体の長さ及び大きさを減少
させることができる。
【0026】本発明の他の数々の利点及び特徴は、以下
の実施例において述べられる。
【0027】
【実施例】本発明は多くの形態で実施可能であるが、以
下に2つの具体例が記されている。これらは本発明の一
例を示すものにすぎず、本発明はこれらに限られるもの
ではない。
【0028】図4には、初歩的な固体レーザシステム1
0の各構成物が図示されている。特に、この例において
は、源、レンズ、レーザ材及び出力カプラとして、ポン
プ源12、レンズ14、レーザ材16、出力カプラ18
及びホルダ20を備えている。ホルダ20は、伝播軸D
に沿ってレーザ材から光ファイバ22に光を伝送するよ
うにされる端部20bを有する。
【0029】より詳しくは、光学的ポンピング手段すな
わち源12からの光学的放射は合焦手段すなわちレンズ
14によりレーザ材16の端部16aに合焦される。好
ましくはレーザ材16は固体の材であり、レーザダイオ
ード源からの光ポンピング放射によりポンプされること
のできる材である。レーザ材16のレーザ発振により放
射された光は、出力カプラすなわちミラー18の反射表
面18aとレーザ材の対向端部16aの表面の反射被覆
とで定義される線形定常波光学的空洞中に含まれる。後
で詳しく説明されるように、レーザ材16は、結晶を通
る光路が結晶光軸に対して或る関係を有するということ
で定義されるように、カッティングにより製造される。
【0030】ホルダすなわち保持手段20については、
ホルダはレーザシステム10の主な構成物を支持する構
成になっている。特に図示されたように、ホルダ20
は、レーザシステム10の他の構成物を取り付けるため
の複数の凹部、スロットすなわちくりぬき12s,14
s,16s及び18sを有している。これらのスロット
に上記構成物を取り付けると、自動的に光軸すなわち伝
播の軸Dの方向にこれらの構成物が配置される。これら
の構成物は、ネジ付けのような従来の機械的な手段又は
従来の接着手段(すなわちボンド材)を用いることによ
りホルダ20に固定される。ホルダについてのより詳し
い内容は本発明の出願人に譲渡された米国特許第4,3
1,795号に記されている。以下の説明から当業者
は、ホルダ20にレンズ14を備える必要がないこと、
出力カプラ18がレーザ材16の一端16bに取り付け
られることを認めるであろう。
【0031】好ましくはレーザ材16は、活性物質及び
活性物質がレーザ材の化学量論的成分である物質をドー
プされているガラス化及び結晶化基材からなる群から選
ばれた固体を含むが、これに限られるものではない。よ
り好ましくは活性物質は、クロム、チタン及び希土類金
属のイオンを含むが、これに限られるものではない。従
来の固体レーザ材についてより詳しくは、CRC Handb
ook of Laser Scienceand Technology ,第1巻,ウェ
バー(M.J.Weber )著,CRC社発行,1982,72
−135ページ、及び、カミンスキーによるLaser Crys
tals,光学のシュプリンガーシリーズ第14巻,シュプ
リンガー社,1982に記されている。ネオジムイオン
に対する従来の基材は、ガラスイットリウムアルミニウ
ムガーネット(Y3 1512すなわちYAG)、YAl
3 (YALO又はYAPと記される)、ネオジムドー
プLiYF4 (YLFと記される)、Gd3 Ga5 12
(GGGと記される)及びGd3 Sc2 Ga3 12(G
SGGと記される)を含むものである。 例としては、
ネオジムドープYAGが光学的にポンプされる固体レー
ザシステムのレーザ材として用いられたとき、このレー
ザ材は約808nmの波長を有する光を吸収することに
よりポンプされることができ、約1064nm又は約1
320nmの波長を有する光を放射できる。
【0032】図に示された具体例では、源12は、レー
ザダイオード12d及びこれに関連したヒートシンク及
び/又は熱電冷却装置12hを備える。フラッシュラン
プ、発光ダイオード(ここでは高輝度ダイオード及び高
輝度ダイオードアレイを含む)及びレーザダイオード
(ここではレーザダイオードアレイを含む)を固体レー
ザ材のポンプすなわち励起に使用することはよく知られ
ている。従来の発光ダイオード及びレーザダイオード
は、構成成分の関数として、約630から約1600n
mの範囲の波長を有する出力放射をする。レーザ材16
をポンプするのに効果的な波長のポンプ放射をするこの
ような装置は、本発明の実用に用いられる。たとえば、
GaAlAsを基とする装置の波長は、装置の構成成分
を変えることにより、約750から約900nmまで変
えられる。GaAlPを基とする源は、同様の方法によ
り約1000nmから約1600nmまでの範囲の波長
を放射する。光ポンピング手段の稼動時には、適当な電
源が用いられる。レーザ源12から電源までの電気コー
ドは図中には示されていない。
【0033】レンズ14のはたらきは、源12からの光
をレーザ材16に合焦させることである。合焦のための
従来手段はすべて用いることができる。たとえば、屈折
率変化レンズ(GRIN)、ボールレンズ、非球面レン
ズ又は光学的要素の組み合わせなどが用いられる。もし
ポンピング源12としてレーザダイオード12dが用い
られれば、出力表面すなわちレーザダイオード源の端部
は、レンズ14を用いることなしに入力表面すなわちレ
ーザ材16の面16aと基部結合の関係(butt-coupled
relationship)に置かれる。ここで基部結合とは、レー
ザダイオード源から発されたポンピング放射の発散ビー
ムが、本質的にはレーザ材中でのただ1つの伝送モード
レーザ稼動(すなわちTEM00)を支持するために充分
に小さな伝送断面積を持ったレーザ材16を1モード体
積だけポンプするような、充分に近い結合を意味する。
【0034】レーザ材16により放射された光は、出力
カプラ18により光ファイバ22に向けられる。光学的
カプラ18は、レーザ材16から放射された光のいくら
か(すべてではない)を透過するミラーのようなもので
あってよい。たとえば、このカプラには、約95%の反
射率を有する従来から用いられている被覆が内表面18
aに備えられてもよい。これと同じ種類の被覆が、レー
ザ材16の対向端部16bに適用される。このような場
合、出力カプラ18は、その主な機能が光ファイバ22
に与えられる光を平行にすることである光学的手段に置
き換えることができる。
【0035】光ファイバ22は従来のものである。市場
で手に入れることのできるコーニング社[コーニングガ
ラス(Corning Glass Works)、コーニング通信部門、
ニューヨーク、14831、米国]の通信タイプの光フ
ァイバの例としては、1314nm及び1312nmの
ゼロ分散波長では、それぞれ、SMF−28 CPC3
単一モード光ファイバ及びSMF−21 CPC3
単一モード光ファイバがある。
【0036】レーザ材16は従来のものと違い結晶のブ
ール(boule:原石、たとえばNd:YLF)からカット
されるので、結晶軸(c軸)は伝播方向Dに対して鋭角
θを有している(図1参照)。ここでレーザ材16は正
確な円筒すなわちロッド形状をしている。しかし従来か
ら知られているすべての形状が用いられる。或る具体例
では、レーザ材16は、Ndの濃度が約1原子%である
Nd:YLFロッドを備える。端部16aは、源12か
らの光の波長(たとえば792nm)において85%以
上を透過させるように、かつ、光ファイバ22のゼロ分
散波長にほぼ等しい出力波長(たとえば1313nm)
において高い反射率(HR)を有するように被覆され
る。対向面16bは、出力波長において0.25%以下
の反射率を有するように被覆される。ある例としては、
レーザ材16は直径3mm、長さ5mmである。
【0037】c軸に対してθ=45°の伝播軸Dについ
ては、通常光線での1313nmのゲインは、異常光線
でのどちらかの線のゲインよりも大きくなり、偏光単一
線レーザ発振が可能である。約30°から60°の間の
どのような角度でもこれは実現される(こうした角度で
は異常光線のゲインがピーク値より25%減少する)。
吸収スペクトルの強π偏光成分を強調するという理由
で、θ=60°付近で稼動させることに利点が多い。
「ウォークオフ」(すなわち複屈折)は、付加的な偏光
及び波長選択機構を備える。正常及び異常光線モード
は、YLF結晶16の入力端部16aから互いに空間的
に離れていく。このため、どちらかのモードをポンプス
ポットに効率良く重ね合わせることができる。正常モー
ドについて最大の重ね合わせがされると、これによって
波長選択効果が補強されやすい。
【0038】具体例 図4に示されたような空洞中に、Nd濃度が約1%の4
mm長Nd:YLFレーザロッドを用いたθ=45°の
レーザが作られた。曲率半径が70mmで1.32μm
を99.5%反射する曲面反射器18が、長さ26mm
の空洞を形成するために用いられた。792又は797
nmのポンピングにより、25mWを超えるレーザパワ
ーが簡単に得られた。出力ビームは、1000:1以上
の偏光比で線形偏光された。出力ビームのスペクトル
は、0.35mのモノクロメータで測定され、その結
果、1313nmを中心とするいくつかの縦モードから
なることがわかった。1310と1400nmとの間で
の他のいかなる波長においても振動は検出されなかっ
た。レーザ出力の伝送モードプロフィールはガウシャン
プロフィールと一致したが、これは単一伝送モード稼動
が達成されていたことを示すものである。このことはス
ペクトルアナライザを用いてのノイズ測定により確かめ
られた。ノイズスペクトルには、TEM00伝送モードの
モードうなりの特徴である5.34GHzだけ分かれた
ピークが見られた。当業者は、この間隔が空洞長により
決定され、より短い空洞を用いることで増加させること
ができるということを認識するであろう。さらに、私た
ちは、10MHzから20GHzまででショットノイズ
の制限された稼動をするために、Nd:YAGについて
同様な技術を用いた。
【0039】図6に他の具体例が示されている。ここで
は、レーザ材は、互いに近接した2つのNd:YLF結
晶16A及び16Bから成る。結晶16Bは、そのc光
軸が伝播軸に対して約90°となるようにカットされ
る。結晶16Aは、そのc軸が伝播軸に対して約0°と
なるようにカットされる。これら2つの結晶の間の表面
及び出力カプラ18に近接する表面16bは、1313
nm及び上記源の波長(たとえばレーザダイオードの7
92nm)に対して非反射性(AR)を有するように被
覆されるのが好ましい。上記のような配置がされると、
出力ビームは約1313nmのσ偏光を備える。
【0040】伝播軸に対してレーザ材の結晶軸の方向を
変えるという概念が、光ファイバに供給するということ
に関して述べてきたが、この概念はより広い応用が可能
である。モード競合及びモードゆらぎが所望のモードに
おいて最小化され得るので、複屈折固体レーザ結晶基の
偏光依存ゲイン及び吸収スペクトルはレーザ稼動のモー
ド(たとえば、CW,Qスイッチ)を最適化するために
用いられることができる。
【0041】ノイズはレーザが稼動する波長近傍の関数
であるので、この概念は光ノイズを低減させるためにも
用いることが可能である。さらに、この概念は、単軸性
及び二軸性複屈折レーザ結晶の両方に応用可能である。
最後に、本発明の概念は、特定の波長すなわち主波長が
レーザ結晶から要求されるような所(たとえば単一波長
出力すなわち単一線稼動)にはどこにでも応用できる。
特に、この波長を関連する光ファイバのゼロ分散波長に
実質的に等しくすることは実用的利用性を有しており、
さらに、出力スペクトルを適合させるために他の装置
(たとえばブリュスター板等)を取付けることを避ける
とができる。
【0042】以上の記述により、種々の変更が当業者に
は可能であろう。以上の記述は図を説明するためだけの
ものであり、当業者に本発明を実行するやり方を教示す
ることを目的とするものである。数々の変更が本発明に
は可能である。たとえば、ホルダは、くりぬかれてもよ
いし(米国特許第4,731,795号 図2)、半
円、円又は長方形の断面(図5参照)を有することもで
きる。さらに、反射表面18aは、レーザ材16の端部
16b上への被覆としてもよい。また、数々の変更、レ
ーザ材の代用でも、本発明の特徴が発揮される。たとえ
ば、θ=30°で稼動させるNd:YLFを用いて、偏
光1053nmレーザが実現できる。正常光線は総てが
正常偏光の1053nmピークとなるが、異常光線は1
053nmピークが75%、1047nmピークが25
%となる。1047nmピークは1053nmピークの
1.5倍大きいので、異常光線スペクトル中の2つのピ
ークは、両方が正常1053nmピークよりも小さい。
このように、偏光1053nm稼動は成果のあるもので
ある。最も強いポンプバンドは、797nmでの異常偏
光に対して起こる。このように、数々の設計変更が、特
許請求の範囲に示された本発明の精神に基いてなされ
る。もちろん、このような変更は特許請求の範囲内にお
いてである。
【0043】
【発明の効果】付加的な構成物を用いることなく、出力
波長による分散損失が最小となるように光ファイバをポ
ンプすることができるレーザシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ材を形成する光学的要素の結晶
軸の方向性を示すNd:YLFのブールの一端面の平面
図である。
【図2】図1の光学的要素の側面図である。
【図3】図2の矢印3方向から見た図2の光学的要素の
端面を示す図である。
【図4】図1から図3までの光学的要素を含むレーザシ
ステムの一具体例の概略図である。
【図5】矢印5の方向から見た図4のホルダの部分断面
図である。
【図6】図4のホルダに2つのレーザ結晶を用いた具体
例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
12 ポンピング源 14 レンズ 16 レーザ材 18 出力カプラ 20 ホルダ 22 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー・リチャード・リストー アメリカ合衆国イリノイ州60555ウァーレ ンビレ・キャンドルウッド・レーン29ダブ リュー371

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)源からのポンピング光を受取る第1
    の端部と光ファイバにレーザ光を伝送する上記第1の端
    部に対向する第2の端部とを有し、これら端部間を結ぶ
    方向の所定の伝播軸を有するホルダと、 (b)上記ホルダの上記端部間において上記ホルダに取
    付けられ、少なくともひとつの光軸を有しかつこの少な
    くともひとつの光軸と上記伝播軸との間の角度が0°か
    ら90°の間となるように上記ホルダに配置され、上記
    源からの光を受取ったときに、上記光ファイバのゼロ分
    散波長にほぼ等しい波長における主偏光依存スペクトル
    ピークを含む光学的スペクトルを有するレーザ材とを備
    えるレーザシステム。
  2. 【請求項2】上記材がNd:YLFを備え、上記角度が
    約30°から約60°までの角度であり、上記源が発生
    する光の波長が約1.3μmであり、かつ、上記光ファ
    イバのゼロ分散波長が約1310nmである請求項1の
    レーザシステム。
  3. 【請求項3】上記ホルダは、円筒形でありかつ上記第1
    及び第2の端部を結合する凹部(上記伝播軸と同じ方向
    の軸を有する)を有しており、上記レーザ材は、上記ホ
    ルダの上記凹部内に取付けられかつ2つの相対向する面
    を有する固体円筒形である請求項2のレーザシステム。
  4. 【請求項4】上記円筒形レーザ材は、上記ホルダの上記
    第1の端部に近接し、かつ、上記源からの波長近傍の波
    長を光学的に透過させて上記ゼロ分散波長近傍の波長を
    高い比率で光学的に反射させる手段を備える面を有する
    請求項3のレーザシステム。
  5. 【請求項5】上記材の上記面に対向する面が、上記ホル
    ダの第2の端部に近接し、かつ、上記ゼロ分散波長近傍
    の波長を光学的に透過させる手段を備える請求項4のレ
    ーザシステム。
  6. 【請求項6】上記レーザ材が、希土類をドープされてお
    りかつレーザダイオード手段によりポンプされることの
    できる結晶である請求項1のシステム。
  7. 【請求項7】上記レーザ材がネオジムドープリチウムイ
    ットリウムフッ化物である請求項6のシステム。
  8. 【請求項8】上記レーザ材が互いに隣接するNd:YL
    Fの結晶を2つ備えており、この内の1つはその光軸が
    上記伝播軸に対して約90°の角度をなすようにカット
    され、他方はその光軸が上記伝播軸に対して約0°の角
    度をなすようにカットされている請求項1のシステム。
  9. 【請求項9】上記角度が0°ではない鋭角である請求項
    1のシステム。
  10. 【請求項10】上記レーザ材が単軸複屈折レーザ材であ
    る請求項1のシステム。
  11. 【請求項11】上記レーザ材が、上記光軸を定める光学
    的楕円面により特徴づけられる請求項1のシステム。
  12. 【請求項12】(a)レーザ材を保持するための保持手
    段であって、源からのポンピング光放射を受取る第1の
    側部及びレーザ光出力を伝送する第2の側部の2つの相
    対向する側部を有し、さらに、これら2つの側部は互い
    に平行に配置されておりかつ上記第1の側部からの第2
    の側部へ伝送される光の伝播軸を定めるような保持手段
    と、 (b)光学的楕円面により特徴づけられ、偏光依存ゲイ
    ン及び吸収スペクトルを有し、所定波長での偏光レーザ
    出力スペクトルピークを1つ有するように上記伝播軸と
    上記光学的楕円面の少なくとも1つの軸との間の所定角
    度で上記保持手段に配置されるドープされた複屈折レー
    ザ材とを備えるレーザシステム。
  13. 【請求項13】上記レーザ材が、上記伝播軸と一致する
    縦軸、上記伝播軸に対して鋭角をなすc軸及び上記伝播
    軸に対して直角をなすa軸を有するNd:YLFロッド
    を備える請求項12のレーザシステム。
  14. 【請求項14】上記ロッドが2つの平行端部を有してお
    り、上記端部の一方である第1の端部が、上記所定波長
    にほぼ等しいゼロ分散波長を有するファイバオプティク
    手段に光を伝送するために、上記保持手段中の上記保持
    手段の上記第1の側部に近接する位置に置かれる請求項
    13のレーザシステム。
  15. 【請求項15】上記ロッドの上記第1の端部が、131
    3nmに対して高い反射性を有しかつ約792nmに対
    して透過性を有し、上記ロッドの上記第1の端部と相対
    向する第2の端部が、1313nmに対して少なくとも
    0.25%の反射性を有する請求項14のレーザシステ
    ム。
  16. 【請求項16】上記保持手段が、上記ロッドを上記保持
    手段の上記第1及び第2の側部の中間に備えるための長
    円筒凹部を有する請求項13のレーザシステム。
  17. 【請求項17】上記源が、レーザダイオード、レーザダ
    イオードアレイ、高輝度ダイオード及び高輝度ダイオー
    ドアレイからなる群から選択される請求項12のレーザ
    システム。
  18. 【請求項18】上記レーザ材が互いに近接して配置され
    たNd:YLFの2つのロッド状要素を備えており、そ
    の一方が上記YLF結晶のa軸方向を向いた伝播軸を有
    しており、他方が上記YLF結晶のc軸方向を向いた伝
    播軸を有している請求項12のレーザシステム。
  19. 【請求項19】上記レーザ材が、Nd:YLFのブール
    からカットされて上記ブールのc軸に対して約45°の
    角度をなす縦軸を有する請求項12のレーザシステム。
  20. 【請求項20】(a)少なくとも1つの光軸と、偏光依
    存ゲイン並びに所定の波長及び偏光においてのスペクト
    ルピークを含む吸収スペクトルとを有し、ポンピング波
    長により特徴づけられる源によりポンプされるレーザ材
    と、 (b)上記スペクトルピークは、伝播方向が或る結晶軸
    に沿っているときに或る所定の特性を有し、かつ、上記
    伝播方向が他の結晶軸に沿っているときに他の所定の特
    性を有している、上記材をレーザ発振させ上記伝播方向
    に沿って光ファイバにレーザを供給するレーザ空洞を形
    成する手段と、 (c)上記レーザ材を上記空洞中であってかつ上記2つ
    の結晶軸間の角度である0°でない所定の鋭角の上記伝
    播方向に沿って配置することによって、上記スペクトル
    ピークが上記或る所定の特性と上記他の所定の特性との
    間に位置するように、上記吸収スペクトルを前もって選
    択された光ファイバのゼロ分散波長に適合する手段とを
    備える光ファイバに供給するためのレーザシステム。
  21. 【請求項21】上記レーザ材は、上記伝播軸がYLFの
    c軸に対して0°でない鋭角となるようにNd:YLF
    のブールからカットされたNd:YLFを備える請求項
    20のレーザシステム。
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