JPH06214555A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06214555A
JPH06214555A JP5007878A JP787893A JPH06214555A JP H06214555 A JPH06214555 A JP H06214555A JP 5007878 A JP5007878 A JP 5007878A JP 787893 A JP787893 A JP 787893A JP H06214555 A JPH06214555 A JP H06214555A
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JP
Japan
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data
image
host computer
storage means
processing apparatus
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Pending
Application number
JP5007878A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Taguchi
哲也 田口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ホストコンピュータ1が発行した複数の描画コ
マンドは、コントロールプロセッサ31によって複数の
描画モジュールM1,M2,・・・・に分配される。描画モ
ジュールM1,M2,・・・・は、複数の描画コマンドを並
列に処理し、画素毎のデータを作成して出力する。描画
モジュールM1,M2,・・・・の出力データは、ピクセル
プロセッサ32においていずれか1つが選択され、表示
プロセッサ33に与えられる。表示プロセッサ33は与
えられたデータをアナログ信号に変換し、ビデオ信号と
してCRT2に与える。 【効果】描画モジュールM1,M2,・・・・で並列にデー
タが作成され、ピクセルプロセッサ32において出力デ
ータの選択が行われる。そのため、画像の混合を生じさ
せることなく、高速にかつ効率的に画像処理が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元グラフィックス
処理などに特に有効な画像処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ホストコンピュータが発行する描画コマ
ンドに対応した画像を表示装置に高速に表示するため
に、ホストコンピュータと表示装置との間には、専用の
画像処理装置が接続されることがある。この画像処理装
置は、ホストコンピュータからの描画コマンドに基づい
て画像データを生成する描画プロセッサと、描画プロセ
ッサが生成した画像データを記憶するフレームメモリ
と、このフレームメモリに記憶されたデータをアナログ
信号に変換して表示装置に与えるべきビデオ信号を生成
するディジタル/アナログ(D/A)変換器とを有す
る。
【0003】さらに詳細に説明すると、ホストコンピュ
ータはポリゴン(三角形)やベクトルに対応した描画コ
マンドを生成する。この描画コマンドに基づき、描画プ
ロセッサは、生成しようとする画像を構成する各画素に
対応したデータを作成する。この画素毎のデータがフレ
ームメモリに蓄えられ、このフレームメモリから読み出
されたデータがアナログ信号に変換されてビデオ信号と
なる。
【0004】しかし、この構成では、描画プロセッサに
描画コマンドが与えられてから、この描画コマンドに対
応した画像データの全部がフレームメモリに書き込まれ
る以前には、ホストコンピュータが次の描画コマンドを
発行しても、この描画コマンドは受け付けられない。そ
のため、表示画像を高速に切り換えることができないと
いう問題がある。
【0005】この問題を解決した典型的な先行技術は、
特開平3−160495号公報に開示されている。この
先行技術では、画像プロセッサ、フレームバッファおよ
びD/A変換器を含むグラフィックモジュールが複数個
設けられ、この複数個のグラフィックモジュールがホス
トコンピュータに並列に接続されている。そして、各グ
ラフィックモジュールのD/A変換器が出力するアナロ
グ信号が電流加算によって合成され、この合成信号がビ
デオ信号として表示装置に与えられる。
【0006】この構成では、ホストコンピュータは、或
る描画プロセッサに描画コマンドを与えた直後であって
も、他の描画プロセッサに対して描画コマンドを与える
ことができる。そのため、複数枚の画像に対する処理が
複数のグラフィックモジュールで並列に行われるから、
グラフィックス処理を高速化できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行技術では、複数のグラフィックモジュールから生成
されるアナログ信号が合成されるので、ホストコンピュ
ータが相前後して発行した描画コマンドに対応する画像
が混合し、所望の画像を表示させることができなくなる
おそれがある。
【0008】この問題を回避するために、ホストコンピ
ュータにおいて各描画コマンドの要処理時間を予測し、
或るグラフィックモジュールからビデオ信号が出力され
ている期間には、他のグラフィックモジュールからの信
号が出力されないように、描画コマンドの発行タイミン
グを調整することが考えられる。しかし、このようにす
ると、ホストコンピュータのオーバーヘッドが大きくな
る。また、ホストコンピュータにおける描画コマンドの
発行タイミングの調整では、画像の高速切換えに限界が
ある。そのため、所定の条件に基づいてリアルタイムで
画像を切り換えるような用途に対しては、上記の先行技
術は必ずしも適さない。
【0009】たとえば、最近では、ヴァーチャルリアリ
ティ(仮想現実感)などと称され、人間の動作に応答し
てリアルタイムで二次元または三次元画像を変化させる
ことにより、仮想的な現実感を体験させる装置が開発さ
れている。このような装置では、現実感をより一層高め
るために、表示画像を高速に変化させることが不可欠と
なっている。このため、ヴァーチャルリアリティを実現
するための装置に対しては、上述の先行技術は必ずしも
充分ではなかった。
【0010】一方、三次元グラフィックスでは、或る画
像の背後に他の画像が表示される場合がある。この場合
には、背後の画像が手前の画像の後ろに隠れるように、
画像データに対して隠面処理を施す必要がある。しか
し、上記の先行技術では、相互に重なり合う部分を有す
る2つの画像に対応した描画コマンドを異なるグラフィ
ックモジュールに入力すると、2つの画像が混合してし
まう。したがって、上記の隠面処理はホストコンピュー
タにおいて行う必要がある。しかし、隠面処理をホスト
コンピュータで正確に行おうとすると、描画コマンドに
対応した画像をメモリ上に展開したりする処理を実際に
行う必要がある。すなわち、画像プロセッサが行う処理
を予めホストコンピュータでシミュレートし、その結果
に基づいて重なり部分を特定し、この重なり部分を除い
た画像に対応した描画コマンドを作成する必要がある。
このような処理は、大きなオーバーヘッドを伴い、結
局、高速なグラフィックス処理を妨げる。
【0011】さらに、上記の先行技術では、描画コマン
ドの分配に当たり、各グラフィックモジュールにおける
処理状況は全く考慮されていない。そのため、長い処理
時間を要する描画コマンドが与えられた画像プロセッサ
に、次の描画コマンドが重ねて与えられたりする場合が
生じ得る。したがって、必ずしも処理効率が良くないと
いう問題もあった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、ホストコンピュータにおけるオーバーヘッ
ドを格段に低減することができる画像処理装置を提供す
ることである。また、本発明の他の目的は、表示画像の
高速な切換えが可能な画像処理装置を提供することであ
る。
【0013】本発明のさらに他の目的は、画像処理効率
が向上された画像処理装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の画像処理装置は、ホスト
コンピュータが発行する複数の描画コマンドに基づいて
画像信号を作成する画像処理装置であって、ホストコン
ピュータが発行する複数の描画コマンドを並列に処理す
ることができ、与えられた描画コマンドに対応した画像
を構成する各画素のデータを生成する複数の描画手段
と、上記複数の描画手段がそれぞれ生成するデータを記
憶するために設けられ、生成しようとする画像を構成す
る全ての画素のデータをそれぞれ記憶することができる
複数の記憶手段と、この複数の記憶手段から1つの記憶
手段を選択して、選択された記憶手段の記憶データを出
力するデータ選択手段と、このデータ選択手段の出力デ
ータに基づいて画像信号を作成する手段とを含むことを
特徴とする。
【0015】この構成によれば、ホストコンピュータが
発行する複数の描画コマンドは複数の描画手段で並列に
処理され、各描画手段から出力される画素毎のデータは
記憶手段に格納される。記憶手段は各描画手段のそれぞ
れに対応して設けられている。データ選択手段は、複数
の記憶手段からいずれか1つの記憶手段を選択し、その
記憶手段の出力データを出力する。このデータ選択手段
の出力データに基づき、画像信号が作成される。
【0016】これにより、生成しようとする画像を構成
する各画素に対応した画像信号は、いずれかの1つの記
憶手段の記憶データに対応することになるから、複数の
描画手段で作成された画像が混合することがない。した
がって、ホストコンピュータにおいて複数の描画コマン
ドの発行タイミングを調整する必要もないから、ホスト
コンピュータのオーバーヘッドを低減できる。また、デ
ータ選択手段により選択される記憶手段を切り換えれ
ば、画像を切り換えることができるから、画像の切換え
も高速に行える。
【0017】請求項2記載の画像処理装置は、上記デー
タ選択手段は、生成しようとする画像を構成する画素毎
に上記複数の記憶手段から1つの記憶手段を選択して、
選択された記憶手段の記憶データを出力し、全体として
整合性の保たれた画像を再構成するものであることを特
徴とする。この構成では、データ選択手段は、生成しよ
うとする画像を構成する画素毎に記憶手段の選択を行
い、全体として整合性の保たれた画像を再構成する。す
なわち、データ選択手段の出力データは、複数の描画手
段で並列に作成されて複数の記憶手段に記憶された画像
を合成した画像を表すデータとなる。
【0018】請求項3記載の画像処理装置は、上記描画
手段が生成する画素毎のデータに対応して、そのデータ
の優先度を表す優先度データを作成する手段と、上記複
数の記憶手段のそれぞれに対応して設けられ、上記優先
度データを各画素毎に記憶する複数の優先度データ記憶
手段とをさらに含み、上記データ選択手段は、上記優先
度データに基づいて、上記複数の記憶手段から1つの記
憶手段を選択するものであることを特徴とする。
【0019】この構成では、データ選択手段の選択基準
となる優先度データが作成されて優先度データ記憶手段
に記憶される。すなわち、データ選択手段は、各画素毎
に複数の優先度データ記憶手段の記憶データを参照し
て、記憶手段の選択を行う。請求項4記載の画像処理装
置は、上記ホストコンピュータは、三次元画像を描画す
るための描画コマンドを発行するものであり、上記優先
度データは、各画素の奥行き方向の位置を表すZデータ
であり、上記データ選択手段は、各画素毎に上記複数の
優先度データ記憶手段に記憶されたZデータを比較し、
上記複数の記憶手段のうち、最も手前に位置しているこ
とを表すZデータが記憶された優先度データ記憶手段に
対応付けられた記憶手段を選択するものであることを特
徴とする。
【0020】この構成では、三次元画像に対応した画像
信号が生成される。その場合に、上記優先度データとし
て、画素の奥行き方向の位置を表すZデータが採用され
る。データ選択手段は、各画素毎に、最も手前に位置し
ていることを表すZデータが記憶された優先度データ記
憶手段に対応付けられている記憶手段を選択する。その
結果、記憶手段からデータを読み出すときに複数の記憶
手段に記憶された各データの取捨選択が行われ、いわゆ
る隠面処理が達成される。これにより、ホストコンピュ
ータでは画像の重なり部分を調整する処理を行う必要が
ないから、オーバーヘッドが生じることがない。したが
って、三次元グラフィックス処理を高速に行える。
【0021】請求項5記載の画像処理装置は、ホストコ
ンピュータが発行する描画コマンドを、所定の規則に従
って上記複数の描画手段に分配する専用プロセッサをさ
らに含むことを特徴とする。この構成では、専用プロセ
ッサによってホストコンピュータが発行する描画コマン
ドが分配される。この分配を、たとえば複数の描画手段
全体の処理効率が良好になるような所定の規則に従って
行えば、画像処理効率を向上できる。
【0022】請求項6記載の画像処理装置は、上記複数
の描画手段はほぼ等しい機能および性能を有するもので
あり、上記専用プロセッサは、各描画手段の負荷がほぼ
均等となるようにホストコンピュータから発行された描
画コマンドを分配するものであることを特徴とする。こ
の構成では、各描画手段の負荷がほぼ均等となるように
描画コマンドの分配が行われるから、画像処理効率を向
上できる。
【0023】請求項7記載の画像処理装置は、上記複数
の描画手段は異なる描画処理機能を有するものであり、
上記専用プロセッサは、上記描画コマンドをその描画コ
マンドに対応した描画処理機能に基づいて、上記複数の
描画手段に分配するものであることを特徴とする。
【0024】この構成では、描画処理機能に基づいて描
画コマンドが分配される。したがって、各描画処理を高
速に行える描画手段を複数種類用意しておけば、高速に
かつ効率良く画像処理を行える。請求項8記載の画像処
理装置は、上記ホストコンピュータは時間的に前後して
表示させるべき画像に対応した描画コマンドを、各画像
を表示すべき時刻に対応した時間情報とともに発行する
ものであり、上記専用プロセッサは上記時間情報に基づ
き、同一時刻に表示させるべき画像に対応した描画コマ
ンドが同一描画手段に与えられるようにホストコンピュ
ータからの描画コマンドを分配するものであり、上記時
間情報に基づいて上記データ選択手段を制御し、各時刻
において表示させるべき画像が記憶された記憶手段の記
憶データを上記データ選択手段に選択させて出力させる
手段をさらに含むことを特徴とする。
【0025】この構成では、異なる時刻に表示させるべ
き画像が異なる描画手段で並列に作成され、複数の記憶
手段に並列に蓄えられる。そして、各時刻に表示させる
べき画像が記憶された記憶手段がデータ選択手段により
選択される。これにより、データ選択手段が選択する記
憶手段を切り換えるだけで画像を高速に切り換えること
ができる。その結果、たとえば、高速に変化する動画に
対応した画像信号を生成できる。
【0026】しかも、ホストコンピュータは、描画コマ
ンドの発行タイミングを調整する必要がないから、オー
バーヘッドが生じることがない。請求項9記載の画像処
理装置は、上記ホストコンピュータには、所定の複数の
選択肢の中のいずれかを選択するための入力手段が接続
されていて、ホストコンピュータは各選択肢に対応した
複数の画像を表す描画コマンドを発行するものであり、
上記専用プロセッサは、ホストコンピュータから与えら
れる描画コマンドを、各選択肢毎に異なる描画手段に与
えるものであり、さらに、上記入力手段により選択され
た選択肢に対応した選択情報を出力する手段と、上記選
択情報が与えられ、その選択情報が表す選択肢に対応し
た画像を記憶した記憶手段の記憶データが選択されて出
力されるように、上記データ選択手段を制御する手段と
を含むことを特徴とする。
【0027】この構成では、ホストコンピュータには、
所定の複数の選択肢の中のいずれかの選択肢を選択する
ための入力手段が接続されている。ホストコンピュータ
は、各選択肢に対応した描画コマンドを発行し、この描
画コマンドは各選択肢毎に異なる描画手段に与えられ
る。これにより、複数の記憶手段には各選択肢に対応し
た異なる画像が個々に記憶される。
【0028】一方、入力手段からいずれかの選択肢を選
択するための入力が行われると、選択された選択肢に対
応した選択情報が出力され、この選択情報に基づいてデ
ータ選択手段は記憶手段を選択する。その結果、入力手
段において選択された選択肢に対応した画像信号が得ら
れることになる。この場合に、各選択肢に対応した画像
は、記憶手段に予め用意しておくことができるから、入
力手段からの入力に応答した画像の切換えを高速に行う
ことができる。
【0029】なお、請求項10に記載されているよう
に、上記専用プロセッサは、描画コマンド単位で各描画
手段に描画コマンドを分配するものであってもよい。ま
た、請求項11に記載されているように、上記専用プロ
セッサは、所定の1枚の画像を形成するための描画コマ
ンドのグループが同一の描画手段に与えられるように、
上記複数の描画手段に描画コマンドを分配するものであ
ってもよい。
【0030】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施例の画像
処理装置を含む画像表示装置の構成を示すブロック図で
ある。この装置は、ホストコンピュータ1が発行する描
画コマンドに基づいて、CRT(陰極線管)2にたとえ
ば三次元グラフィックス表示を行うものである。ホスト
コンピュータ1とCRT2との間には、画像処理装置3
が介在されている。
【0031】ホストコンピュータ1が出力する描画コマ
ンドは、画像処理装置3内のコントロールプロセッサ3
1に入力される。このコントロールプロセッサ31に
は、複数個の描画モジュールM1,M2,M3,・・・・,
Mn(以下、総称するときには「描画モジュールM」と
いう。)が並列に接続されている。コントロールプロセ
ッサ31は、描画モジュールM1,M2,M3,・・・・,
Mnに、ホストコンピュータ1が発行する描画コマンド
を所定の規則に従って分配する専用プロセッサとして機
能する。
【0032】描画モジュールM1,M2,M3,・・・・,
Mnは、与えられた描画コマンドに基づいて、表示しよ
うとする画像を構成する各画素のデータを作成して出力
する。描画モジュールM1,M2,M3,・・・・,Mnの
出力データは共通にピクセルプロセッサ32に入力さ
れ、表示しようとする画像を構成する各画素毎にいずれ
かの描画モジュールM1,M2,M3,・・・・,Mnの出
力データが選択される。すなわち、ピクセルプロセッサ
32はデータ選択手段に相当する。
【0033】ピクセルプロセッサ32によって選択され
たデータは表示プロセッサ33に与えられてアナログ信
号に変換され、ビデオ信号としてCRT2に入力され
る。図2の構成では、CRT2はカラー表示が行えるも
のであり、これに対応して赤(R)、緑(G)および青
(B)の三原色に対応したビデオ信号がCRT2に与え
られている。また、ピクセルプロセッサ32は、各画素
毎にR,GおよびBの三原色の各データを出力する。
【0034】図1は画像処理装置の詳しい構成を示すブ
ロック図である。この図1では、4個の描画モジュール
M1,M2,M3,M4が備えられている例が示されて
いる。描画モジュールM1,M2,M3,M4は、内部
バス35を介してコントロールプロセッサ31に接続さ
れている。各描画モジュールM1,M2,M3,M4の
出力データが与えられるピクセルプロセッサ32は、複
数個(本実施例では3個)の演算モジュールALU1,
ALU2,ALU3を備えている。演算モジュールAL
U1には描画モジュールM1,M2の出力データが入力
され、演算モジュールALU2には描画モジュールM
3,M4の出力データが入力され、演算モジュールAL
U3には演算モジュールALU1,ALU2の出力デー
タが入力されている。演算モジュールALU1,ALU
2,ALU3は、入力される2つのデータのいずれかを
所定の規則に従って出力するものであり、演算モジュー
ルALU3の出力データが表示モジュール33に与えら
れる。このようにして、いわばトーナメント方式で、い
ずれかの描画モジュールの出力データが選択される。
【0035】なお、ピクセルプロセッサ32は、演算モ
ジュールALU1,ALU2,ALU3によって描画モ
ジュールM1〜M4の出力データを選択する機能のほか
に、コントロールプロセッサ31がライン40に導出す
るピクセルプロセッサ制御信号に対応した描画モジュー
ルMの出力データを選択して出力する機能をも有してい
る。
【0036】表示プロセッサ33は、表示画像に重ね書
きされる文字などの画像を記憶するオーバーレイバッフ
ァ37と、カーソルを表示させるためのカーソルデータ
を発生するカーソル発生部38と、画像データをアナロ
グ信号に変換するディジタル/アナログ(D/A)変換
部39とを有している。このD/A変換部39で生成さ
れたアナログ信号がビデオ信号としてCRT2に入力さ
れる。
【0037】図3は、描画モジュールMの構成を簡略化
して示すブロック図である。描画モジュールMは、描画
コマンドに従って幾何計算を行い、描画すべき図形など
を線分に展開して、各線分の両端の座標値を生成するジ
オメトリ部41を備えている。このジオメトリ部41の
計算結果は、ジオメトリ部41とともに描画手段を構成
する画像描画部42に与えられる。画像描画部42に
は、CRT2に表示される画像を構成する全ての画素の
データを記憶することができる記憶手段としてのフレー
ムメモリ43が接続されている。画像描画部42は、ジ
オメトリ部41から与えられたデータに基づいて、フレ
ームメモリ43にデータを書き込む。すなわち、ジオメ
トリ部41が演算により求めた一対の座標間を結ぶ線分
を構成する各画素毎のデータをフレームメモリ43に書
き込む。
【0038】フレームメモリ43の記憶データは図外の
タイミング発生回路からのタイミング信号に基づいて読
み出される。このタイミング信号は、複数の描画モジュ
ールM1,M2,M3,M4の各フレームメモリ43に
共通に与えられている。すなわち、複数の描画モジュー
ルM1,M2,M3,M4がそれぞれ有するフレームメ
モリ43からは、同一画素に対応したデータが並列に読
み出されてピクセルプロセッサ33に入力される。
【0039】三次元グラフィックス装置では、画像を構
成する個々の画素に対して奥行き方向を表すZ値と呼ば
れる値が定義される。Z値は、たとえば視点から遠くの
値ほど大きな値となる。このZ値に対応したZデータ
は、ジオメトリ部41で生成されフレームメモリ43に
記憶される。ジオメトリ部41は、三原色の各画像デー
タとZデータとを生成するものであり、フレームメモリ
43は、各画素毎に三原色の各画像データおよびZデー
タを記憶することができる構成となっている。すなわ
ち、ジオメトリ部41は優先度データを作成する手段と
しても機能し、フレームメモリ43は優先度データ記憶
手段としても機能する。
【0040】ピクセルプロセッサ32の演算モジュール
ALU1,ALU2,ALU3は、各描画モジュールM
1,M2,M3,M4から与えられる画素毎の画像デー
タの選択を行うときに、上記のZデータを参照する。す
なわち、より手前に存在する画素を選択するために、Z
値の小さなデータを選択して出力する。これにより、或
る画像に対応した描画コマンドを描画モジュールM1に
与え、その画像の上に描かれるべき画像に対応した描画
コマンドを描画モジュールM2に与えた場合には、各モ
ジュールM1,M2では各描画コマンドに対応した完全
な画像が作成される。そして、各画像の重なり部分につ
いては、描画モジュールM2で生成された画像データが
ピクセルプロセッサ32において選択される。これによ
り、いわば、フレームメモリ43から画像データを読み
出した後に、隠面処理が行われることになる。
【0041】通常の三次元グラフィックス装置では、描
画コマンドによって画像の上書きをするときには、先に
描画されてフレームメモリに記憶されている画素のZ値
と、新しく描画しようとする画素のZ値とが比較され、
新たな画素のZ値が小さい場合にその画素のデータがフ
レームメモリに書き込まれる。これにより、フレームメ
モリへのデータの書込時に隠面処理が行われ、このフレ
ームメモリから読み出された画像は隠面処理後の画像と
なる。すなわち、従来の装置では、隠面処理はフレーム
メモリへの画像書込時に行われていた。
【0042】これに対して、本実施例では、ピクセルプ
ロセッサ32におけるパイプライン処理によって、隠面
処理をいわば画像の読出時に行っている。このため、各
描画モジュールM1,M2,M3,M4では隠面処理を
行う必要がない。次に、コントロールプロセッサ31の
動作について説明する。本実施例では、描画モジュール
M1,M2,M3,M4は同一の機能および同一の性能
を有するものである。そして、コントロールプロセッサ
31は、ホストコンピュータ1から与えられる描画コマ
ンドを、各描画モジュールM1,M2,M3,M4の負
荷が均等になるように、これらの描画モジュールに配分
する。
【0043】さらに詳細に説明するために、以下の記号
を定義する。描画モジュールMi(ただし、i=1,
2,3,・・・・,nである。)に発行され、処理の完了し
ていない描画コマンドを時間順に並べた待ち行列をJB
Q(i) とする。そして、この待ち行列JBQ(i) は、時
間順に並べられた次の要素を含む。なお、下記第(1) 式
において、Ni は、描画モジュールMiに発行され、ま
だ処理の完了していない描画コマンドの総数である。
【0044】 JBQ(i) ={JB(i,0),JB(i,1),・・・・,JB(i,Ni ) } ・・・・ (1) 待ち行列JBQ(i) に対して、描画モジュールMiの負
荷を表す別の待ち行列LJBQ(i) を定義する。この待
ち行列LJBQ(i) は、次の要素を含む。 LJBQ(i) ={LJB(i,0),LJB(i,1),・・・・,LJB(i, Ni ) } ・・・・ (2) なお、この第(2) 式において、LJB(i,j)は、描
画コマンドJB(i,j)(ただし、J=1,2,3,
・・・・Ni である。)に基づいて適応な方法で定量化した
描画処理量を表す指標であり、描画モジュールMiが描
画コマンドJB(i,j)を処理するために要する負荷
に対応する。すなわち、 LJB(i,j)=f(JB(i,j) ) ・・・・ (3) である。ただし、fはLJBとJBとの写像関係を表す
記号である。
【0045】また、下記第(4) 式で表される値LJB
(i) は、描画モジュールMiが、与えられている描画コ
マンドに関する処理を全て完了するのに必要な相対時間
の予想値である。
【0046】
【数1】
【0047】さらに、描画モジュールMの数をn(本実
施例ではn=4)として、下記第(5) 式により定義され
るLJBを用意する。 LJB={LJB(0),LJB(1),・・・・,LJB(n) } ・・・・ (5) 以下では、上述のように定義された記号を用いてコント
ロールプロセッサ31による描画コマンドの振り分け動
作を説明する。
【0048】ホストコンピュータ1からの描画コマンド
JBを受け取ったコントロールプロセッサ31は、ま
ず、LJB(i) の中の最小値LJB(x) (ただし、x=
1,2,3,・・・・,nである。)を決定する。もしも、
最小値をとるLJB(i) が複数個あるときには、番号の
小さなものを最小値LJB(x) とする。次に、コントロ
ールプロセッサ31は、描画モジュールMxに対して、
ホストコンピュータ1から与えられた描画コマンドJB
を発行する。そして、待ち行列キューLJBQ(x)
に、LJB(x,Nx )=f(JB)を追加する。Nx
は、描画コマンドJBの発行に伴って1だけ増加させら
れた後の値である。
【0049】各描画モジュールMk(ただし、k=1,
2,3,・・・・,nである。)は、1つの描画コマンドの
実行が完了すると、そのことをコントロールプロセッサ
31に通知する。これに応答して、コントロールプロセ
ッサ31は、待ち行列LJBQ(k) から、LJB(k,
0)=f(JB(k,0))を削除する。このとき、N
kは1だけ減少する。
【0050】このような処理によって、ホストコンピュ
ータ1が発行した描画コマンドは、負荷の最も小さな描
画モジュールMに与えられる。そのため、複数の描画モ
ジュールMに対する描画コマンドの分配は、各描画モジ
ュールの負荷が均等になるように行われることになる。
図4は具体的な動作例を説明するための図である。図4
(a) は、描画モジュールM1に与えられる描画コマンド
によって描画されるべき画像を表し、図4(b)は描画モ
ジュールM2に与えられる描画コマンドによって描画さ
れるべき画像を表し、図4(c) は描画モジュールM3に
与えられる描画コマンドによって描画されるべき画像を
表し、図4(d) は描画モジュールM4に与えられる描画
コマンドによって描画されるべき画像を表している。た
だし、図4(a) 〜図4(d) の各図において、左側の図に
はCRT2の表示画面に平行なxy平面への投影画像が
表されており、右側の図にはxy平面に直交するyz平
面への投影が表されている。ただし、z軸は左側の図に
表されたxy平面に対して紙面の裏面に向かって正に採
られているものとする。また、各画像はいずれも平面的
な画像である。
【0051】各描画モジュールM1,M2,M3,M4
が有するフレームメモリ43には、図4(a) 〜(d) の各
左側の図の画像が仮想的に描画される。このメモリ43
内に描画された画像を構成する各画素のデータに対応し
て、図4(a) 〜(d) の各右側の図に対応するZデータが
記憶される。このようなフレームメモリ43内の画像が
ピクセルプロセッサ32に与えられる。そして、Zデー
タ基づいて各画素毎にデータの選択が行われることによ
り、表示プロセッサ33に与えられる画像は、図5に示
すような画像となる。このような画像がCRT2に表示
されることになる。すなわち、ピクセルプロセッサ33
において、各画素毎に描画モジュールM1〜M4の出力
データが選択されたことにより、隠面処理が施された画
像が再構成されて表示されることになる。
【0052】以上のように本実施例によれば、ジオメト
リ部41、画像描画部42およびフレームメモリ43を
備えた複数個の描画モジュールM1,M2,M3,M4
が並列に用いられる。そして、各描画モジュールM1,
M2,M3,M4ではそれぞれ1枚の完成画像がフレー
ムメモリ43内に展開される。そして、各描画モジュー
ルM1,M2,M3,M4が形成した画像は、ピクセル
プロセッサ32において画素毎に取捨選択され、これに
より隠面処理が達成される。これにより、ホストコンピ
ュータ1において予め隠面処理を行った描画コマンドを
作成することなく、隠面処理が達成される。したがっ
て、ホストコンピュータ1におけるオーバーヘッドが生
じることがない。そればかりでなく、ピクセルプロセッ
サ32における処理は、演算モジュールALU1,AL
U2,ALU3によるパイプライン処理によって高速に
実現される。そのため、描画処理を極めて高速に行え
る。
【0053】一方、ホストコンピュータ1が発行する描
画コマンドは、各描画モジュールM1,M2,M3,M
4に均等に分配される。そのため、複数個の描画モジュ
ールMによる並列画像処理が効率的に行える。これによ
っても、描画処理の高速化が図られる。このようにし
て、ホストコンピュータ1におけるオーバーヘッドを生
じさせることなく、三次元グラフィックス処理を、効率
的にかつ高速に行える。
【0054】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例の説明において、上述の図1乃至図3を再
び参照する。本実施例では、ホストコンピュータ1は異
なる時刻に表示させるべき画像に対応した描画コマンド
を次々と発行し、CRT2には、刻々と変化する画像が
表示される。この場合に、ホストコンピュータ1は、描
画コマンドととにも、その描画コマンドに対応した画像
が表示されるべき時刻に対応した時間情報を発行する。
【0055】さらに詳細に説明すると、本実施例では、
コントロールプロセッサ31は、上記の時間情報に基づ
いて描画モジュールMを選択する。たとえば、時刻t1
に表示すべき1枚の画像に対応した1つまたは複数の描
画コマンドは描画モジュールM1に与えられ、時刻t2
に表示すべき1枚の画像に対応した1つまたは複数の描
画コマンドは描画モジュールM2に与えられ、時刻t3
に表示すべき1枚の画像に対応した1つまたは複数の描
画コマンドは描画モジュールM3に与えられ、時刻t4
に表示すべき1枚の画像に対応した1つまたは複数の描
画コマンドは描画モジュールM4に与えられる。ただ
し、時刻t1,t2,t3,t4は、この順序に従って
時間経過に対応しているものとする。
【0056】コントロールプロセッサ31は、ライン4
0(図1および図2参照。)を介して、ピクセルプロセ
ッサ32に、いずれかの描画モジュールM1,M2,M
3,M4を選択するためのピクセルプロセッサ制御信号
を与える。ピクセルプロセッサ32は、ライン50から
のピクセルプロセッサ制御信号が与えられるときには、
Zデータに基づくデータの選択の代わりに、ピクセルプ
ロセッサ制御信号によって指定された描画モジュールM
内のフレームメモリ43から読み出したデータを表示プ
ロセッサ33に入力する。これにより、描画モジュール
M1,M2,M3,M4の各出力データが或る時間間隔
でたとえば循環的に選択され、その結果、表示プロセッ
サ33には、描画モジュールM1,M2,M3,M4が
それぞれ生成する画像データが循環的に与えられる。
【0057】これにより、CRT2では、時間経過に伴
って高速に変化する動画などが表示されることになる。
この場合に、時間情報に基づく描画コマンドの分配は、
コントロールプロセッサ31により行われる。そのた
め、ホストコンピュータ1では、描画コマンドの発行タ
イミングを調整する必要がない。これにより、ホストコ
ンピュータ1におけるオーバーヘッドを低減できる。ま
た、各描画モジュールM1,M2,M3,M4は、それ
ぞれ1枚の画像を形成することができるものであるか
ら、複数枚の画像を並列に生成できる。したがって、1
つの描画モジュールを用いた場合の約4倍の速さで画像
を切り換えることができる。したがって、個々の描画モ
ジュールMを高速化すると、その4倍の高速化が達成さ
れる。
【0058】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。本実施例では、たとえば、ホストコンピュータ1に
接続された入力手段としての操作部(図示せず。)から
の入力に基づき、画像が高速が切り換えられる。たとえ
ば、迷路を進んでいく場合の状況をシミュレートする装
置では、直進時、右折時、左折時、後退時などに対応し
て表示画像を速やかに切り換える必要がある。
【0059】そこで、本実施例では、コントロールプロ
セッサ31は、操作部からの操作によって選択可能な選
択肢毎に、異なる描画モジュールMを選択してホストコ
ンピュータ1からの描画コマンドを与える。ホストコン
ピュータ1は、描画コマンドとともに、その描画コマン
ドに対応した選択肢を表す情報をコントロールプロセッ
サ31に与える。コントロールプロセッサ31は、選択
肢の種類に基づいてホストコンピュータ1からの描画コ
マンドを描画モジュールMに分配する。
【0060】ホストコンピュータ1はまた、上記操作部
が操作されたことに応答して、その操作によって選択さ
れた選択肢の種類に対応した選択情報をコントロールプ
ロセッサ31に与える。コントロールプロセッサ31
は、与えられた選択情報に対応したピクセルプロセッサ
制御信号をピクセルプロセッサ32に与え、いずれかの
描画モジュールMを選択させる。
【0061】したがって、ホストコンピュータ1から予
め各選択肢に対応した画像を描画するための描画コマン
ドをコントロールプロセッサ31に与え、描画モジュー
ルM1,M2,M3,M4に予め各選択肢に対応した画
像をそのフレームメモリ43内に形成させておけば、操
作部の操作に応答して、ほとんど瞬間的に表示画像が切
り換わる。
【0062】この場合に、操作部の操作によって選択さ
れた選択肢に対応した画像の選択はコントロールプロセ
ッサ31によって行われるから、ホストコンピュータ1
では描画コマンドを発行するタイミングを制御する必要
がない。これにより、ホストコンピュータにおけるオー
バーヘッドを低減できる。次に、本発明の第4実施例に
ついて説明する。上述の各実施例では、複数の描画モジ
ュールM1,M2,M3,M4は等しい機能および性能
を有しているが、本実施例では、複数の描画モジュール
M1,M2,M3,M4が相互に異なる機能を有してい
る。たとえば、描画モジュールM1は二次元画像の描画
を高速に行うことができる専用のモジュールであり、描
画モジュールM2,M3,M3は三次元画像の描画を高
速に行うことができる専用のモジュールである。
【0063】コントロールプロセッサ31は、ホストコ
ンピュータ1から与えられる描画コマンドの分配に当た
り、二次元画像の描画に対応する描画コマンドは描画モ
ジュールM1に与え、三次元画像の描画に対応する描画
コマンドは描画モジュールM2,M3,M4に分配す
る。これにより、画像の種類に応じて、それぞれ高速な
描画が可能となるから、画像の表示を高速化できる。
【0064】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の第3実施例では、入力手段として
ホストコンピュータ1に接続された操作部が用いられる
場合について説明したが、この入力手段はたとえば各種
のセンサであってもよい。たとえば、ヴァーチャルリア
リティを実現する装置では、使用者の身体の各部の動き
を検出する各種のセンサが用いられるが、このセンサを
上記入力手段として用い、センサの出力に基づいて表示
画像が高速に切り換えられるようにしてもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を
施すことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生成しよ
うとする画像を構成する各画素に対応した画像信号は、
いずれか1つの記憶手段の記憶データに対応することに
なるから、複数の描画手段で作成された画像が混合する
という不具合が生じることはない。したがって、ホスト
コンピュータにおいて複数の描画コマンドの発行タイミ
ングを調整する必要がなく、ホストコンピュータのオー
バーヘッドを低減できる。また、データ選択手段が選択
する記憶手段を切り換えれば、画像を切り換えることが
できるから、生成画像の切換えも高速に行える。
【0066】なお、ホストコンピュータが、三次元画像
を描画するための描画コマンドを発行するものである場
合に、各画素の奥行き方向の位置を表すZデータに基づ
いてデータ選択手段における記憶手段の選択を行わせれ
ば、いわゆる隠面処理を達成することができる。これに
より、ホストコンピュータでは画像の重なり部分を調整
する処理を行う必要がないから、オーバーヘッドが生じ
ることがない。したがって、三次元グラフィックス処理
を高速に行える。
【0067】また、専用プロセッサを設けて、ホストコ
ンピュータが発行する描画コマンドを、複数の描画手段
全体の処理効率が良好になるような所定の規則に従って
分配することにより、画像処理効率を向上できる。さら
に、ホストコンピュータが時間的に前後して表示させる
べき画像に対応した描画コマンドを発行するものである
場合には、異なる時刻に表示させるべき画像が異なる描
画手段で並列に作成され、複数の記憶手段に並列に蓄え
られるように描画コマンドを分配することが好ましい。
これにより、データ選択手段が選択する記憶手段を切り
換えるだけで画像を高速に切り換えることができ、たと
えば、高速に変化する動画に対応した画像信号を容易に
生成できる。しかも、ホストコンピュータでは、描画コ
マンドの発行タイミングを調整する必要がないので、オ
ーバーヘッドが生じることがない。
【0068】また、上記ホストコンピュータに所定の複
数の選択肢の中のいずれかを選択するための入力手段が
接続されており、この入力手段で選択された選択肢毎に
異なる画像を生成する必要がある場合には、各選択肢に
対応した描画コマンドを各選択肢毎に異なる描画手段に
与えることが好ましい。これにより、複数の記憶手段に
は各選択肢に対応した異なる画像がそれぞれ記憶され
る。したがって、入力手段でいずれかの選択肢が選択さ
れたときには、その選択された選択肢に対応する画像を
記憶した記憶手段をデータ選択手段で選択させればよ
い。その結果、入力手段からの入力に応答した画像の切
換えを高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記実施例の画像処理装置が適用された画像表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】描画モジュールの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】描画モジュールに発行される描画コマンドの例
を図解的に表す図である。
【図5】ピクセルプロセッサの出力画像の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 CRT 3 画像処理装置 31 コントロールプロセッサ 32 ピクセルプロセッサ 33 表示プロセッサ 41 ジオメトリ部 42 画像描画部 43 フレームメモリ M1,M2,M3,M4,・・・・,Mn 描画モジュー
ル ALU1,ALU2,ALU3 演算モジュール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホストコンピュータが発行する複数の描画
    コマンドに基づいて画像信号を作成する画像処理装置で
    あって、 ホストコンピュータが発行する複数の描画コマンドを並
    列に処理することができ、与えられた描画コマンドに対
    応した画像を構成する各画素のデータを生成する複数の
    描画手段と、 上記複数の描画手段がそれぞれ生成するデータを記憶す
    るために設けられ、生成しようとする画像を構成する全
    ての画素のデータをそれぞれ記憶することができる複数
    の記憶手段と、 この複数の記憶手段から1つの記憶手段を選択して、選
    択された記憶手段の記憶データを出力するデータ選択手
    段と、 このデータ選択手段の出力データに基づいて画像信号を
    作成する手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記データ選択手段は、生成しようとする
    画像を構成する画素毎に上記複数の記憶手段から1つの
    記憶手段を選択して、選択された記憶手段の記憶データ
    を出力し、全体として整合性の保たれた画像を再構成す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】上記描画手段が生成する画素毎のデータに
    対応して、そのデータの優先度を表す優先度データを作
    成する手段と、 上記複数の記憶手段のそれぞれに対応して設けられ、上
    記優先度データを各画素毎に記憶する複数の優先度デー
    タ記憶手段とをさらに含み、 上記データ選択手段は、上記優先度データに基づいて、
    上記複数の記憶手段から1つの記憶手段を選択するもの
    であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記ホストコンピュータは、三次元画像を
    描画するための描画コマンドを発行するものであり、 上記優先度データは、各画素の奥行き方向の位置を表す
    Zデータであり、 上記データ選択手段は、各画素毎に上記複数の優先度デ
    ータ記憶手段に記憶されたZデータを比較し、上記複数
    の記憶手段のうち、最も手前に位置していることを表す
    Zデータが記憶された優先度データ記憶手段に対応付け
    られた記憶手段を選択するものであることを特徴とする
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】ホストコンピュータが発行する描画コマン
    ドを、所定の規則に従って上記複数の描画手段に分配す
    る専用プロセッサをさらに含むことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】上記複数の描画手段はほぼ等しい機能およ
    び性能を有するものであり、 上記専用プロセッサは、各描画手段の負荷がほぼ均等と
    なるようにホストコンピュータから発行された描画コマ
    ンドを分配するものであることを特徴とする請求項5記
    載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】上記複数の描画手段は異なる描画処理機能
    を有するものであり、 上記専用プロセッサは、上記描画コマンドをその描画コ
    マンドに対応した描画処理機能に基づいて、上記複数の
    描画手段に分配するものであることを特徴とする請求項
    5記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】上記ホストコンピュータは時間的に前後し
    て表示させるべき画像に対応した描画コマンドを、各画
    像を表示すべき時刻に対応した時間情報とともに発行す
    るものであり、 上記専用プロセッサは上記時間情報に基づき、同一時刻
    に表示させるべき画像に対応した描画コマンドが同一描
    画手段に与えられるようにホストコンピュータからの描
    画コマンドを分配するものであり、 上記時間情報に基づいて上記データ選択手段を制御し、
    各時刻において表示させるべき画像が記憶された記憶手
    段の記憶データを上記データ選択手段に選択させて出力
    させる手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】上記ホストコンピュータには、所定の複数
    の選択肢の中のいずれかを選択するための入力手段が接
    続されていて、ホストコンピュータは各選択肢に対応し
    た複数の画像を表す描画コマンドを発行するものであ
    り、 上記専用プロセッサは、ホストコンピュータから与えら
    れる描画コマンドを、各選択肢毎に異なる描画手段に与
    えるものであり、 さらに、 上記入力手段により選択された選択肢に対応した選択情
    報を出力する手段と、 上記選択情報が与えられ、その選択情報が表す選択肢に
    対応した画像を記憶した記憶手段の記憶データが選択さ
    れて出力されるように、上記データ選択手段を制御する
    手段とを含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】上記専用プロセッサは、描画コマンド単
    位で各描画手段に描画コマンドを分配するものであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】上記専用プロセッサは、所定の1枚の画
    像を形成するための描画コマンドのグループが同一の描
    画手段に与えられるように、上記複数の描画手段に描画
    コマンドを分配するものであることを特徴とする請求項
    5記載の画像処理装置。
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