JPH06213861A - ガルバニ電池式酸素センサ - Google Patents

ガルバニ電池式酸素センサ

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JPH06213861A
JPH06213861A JP42A JP29805892A JPH06213861A JP H06213861 A JPH06213861 A JP H06213861A JP 42 A JP42 A JP 42A JP 29805892 A JP29805892 A JP 29805892A JP H06213861 A JPH06213861 A JP H06213861A
Authority
JP
Japan
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electrolytic solution
dissolved oxygen
oxygen
consuming
positive electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP42A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Iwanami
良治 岩波
Hisashi Kudo
寿士 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Storage Battery Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶存酸素による誤作動の問題を解決しうるガ
ルバニ電池式酸素センサを提供する。 【構成】 正規の正極、及び負極とは別に、電解液の溶
存酸素を電解還元するために、電解液中に,溶存酸素消
費用の正極と負極とを設ける。熱冷や振動等が加わった
場合でも、電解液中の溶存酸素は除去されているので、
安定した出力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガルバニ電池式酸素セン
サに関するものである。さらに詳しくは、酸素の電解還
元に有効な触媒電極からなる正極と鉛からなる負極と電
解液と隔膜と容器とを備えて成るルバニ電池式酸素セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガルバニ電池式酸素センサは、小形軽量
であるとともに、常温で作動し、しかも安価であるた
め、船倉やマンホ−ルの酸欠状態のチェックや、麻酔
器、人工呼吸器などの医療機器における酸素濃度の検出
等、広い分野で使用されている。
【0003】従来より広く実用に供されているガルバニ
電池式酸素センサの一般的な構造は、図1に示すような
ものである。同図に基づいてガルバニ電池式酸素センサ
の動作原理を述べると、酸素を選択的に透過させかつ透
過量を電池反応に見合うように制限する隔膜3を通って
きた酸素は、酸素の電気化学的な還元に有効な触媒電極
からなる正極4上において還元され、電解液を介して負
極8との間で次のような電気化学反応を起こす。
【0004】電解液が酸性の場合 正極反応:O2 +4H+ +4e- →H2 O 負極反応:2Pb+2H2 O→2PbO+4H+ +4e
- 全反応 :2Pb+O2 →2PbO 電解液がアルカリ性の場合 正極反応:O2 +2H2 O+4e- →4OH- 負極反応:2Pb+4OH- →2PbO+2H2 O+4
- 全反応 :2Pb+O2 →2PbO
【0005】電解液が酸性の場合とアルカリ性の場合と
では電荷の担い手は異なるが、いずれの場合も正極4と
負極8との間に酸素濃度に応じた電流が生ずる。触媒電
極上の正極反応によって生じた電流は、中蓋1とそれを
締め付けるホルダー蓋10によって正極に圧接された集
電体5に集められ、リード線6によって外部に導かれ
る。電流は通常温度補償用のサーミスタ素子を通して負
極に流れ込むことによって、電圧信号に変換されセンサ
出力電圧が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ガルバ
ニ電池式酸素センサは、隔膜3を通ってきた酸素の触媒
電極で正極反応を利用したものである。ところが、電解
液中に溶存酸素があり、これが正極近傍に移動すると、
溶存酸素の電解還元反応が起こり異常電圧が発生すると
いう問題がある。従来、電解液中の溶存酸素の除去はセ
ンサ製作時の熱処理により行われていたが、必ずしも十
分ではなく、高温状態や振動下での使用時において溶存
酸素の影響による誤作動があった。
【0007】本発明はこの様な課題を解決する為に成さ
れたものであり、その目的とするところは、溶存酸素に
よる誤作動の問題を解決しうるガルバニ電池式酸素セン
サを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための課題】そのような課題を解決す
るものとして、本発明においては、電解液の溶存酸素を
電解還元するために、正規の正極、負極とは別に、電解
液中に、溶存酸素消費用の正極と負極とを設け、電解液
中の溶存酸素を除去することにより、上述の如き問題点
を解決しようとするものである。
【0009】
【作用】酸素センサにおいては、隔膜を透過した酸素が
正極上で電解還元される。しかしながら、電解液中に溶
存酸素があると、隔膜を通さずに直接正極と反応するた
め検出異常が発生する。本考案のように、電解液の溶存
酸素を電解還元するために、正規の正極、負極とは別
に、電解液中に、溶存酸素消費用の正極と負極とをを設
けることにより、電解液中の溶存酸素を除去することが
できる。従って、酸素センサに熱冷や振動等が加わって
も、検出異常が生ずることはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を好適な実施例を用いて説明す
る。図2に本発明の一実施例にかかるガルバニ電池式酸
素センサの断面構造を示す。同図において、1はABS
樹脂製の中蓋、2はOーリング、3は多孔性ポリ4フッ
化エチレン膜、4は金を蒸着した4フッ化エチレン6フ
ッ化プロピレンコポリマー膜からなる隔膜、5はカーボ
ンからなる正極集電体、6はチタン線からなるリード
線、7は酢酸と酢酸カリウムと酢酸鉛の混合水溶液から
なる電解液、8は鉛からなる負極、9はABS樹脂製の
ホルダー本体、10はABS樹脂製のホルダー蓋であ
る。ホルダー本体9およびホルダー蓋10には、それぞ
れネジが切られている。中蓋1、Oーリング2、多孔性
ポリ4フッ化エチレン膜3、金蒸着した隔膜4、正極集
電体5は、ホルダー本体9とホルダー蓋10とのネジ締
めによって押圧され、良好な接触状態が保持される。中
蓋1は押圧端板として機能し、多孔性ポリ4フッ化エチ
レン膜3は金蒸着した隔膜4の表面の汚れを防止させる
ためのものである。Oーリング2によって気密、液密性
が確保される。11はチタン線からなるリード線をはめ
込むための穿孔、12は正極及び隔膜への電解液供給用
の穿孔、13は正極集電体の保持部、14は溶存酸素消
費用のカーボンからなる正極、15は溶存酸素消費用の
鉛からなる負極である。正極14と負極15は外部で接
続されている。
【0011】上述の実施例で得られたガルバニ電池式酸
素センサをAとし、それと同じ構成で解液中の溶存酸素
消費用の電極がない従来のセンサをBとし、−20℃←
→60℃のヒートサイクル試験を繰り返し、大気中の出
力電圧の経時変化を調べたところ、センサAは非常に安
定であったが、センサBは異常出力が見られた。またこ
れとは別に、振動を引加して大気中の出力電圧の経時変
化を調べたところ、センサAは非常に安定であったが、
センサBは異常出力が見られた。これらの結果は明らか
に溶存酸素消費用の電極の効果を指し示したものであ
る。
【0012】なお、本実施例では、溶存酸素消費用の正
極としてカーボンを用いたが、酸素の電解還元用触媒電
極であれば何でも良い。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかるガル
バニ電池式酸素センサは、正規の正極、及び負極とは別
に、電解液の溶存酸素を電解還元するために、電解液中
に,溶存酸素消費用の正極と負極とを設けたものであ
り、熱冷や振動等が加わった場合でも、電解液中の溶存
酸素は除去されているので、安定した出力が得られ、そ
の工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のガルバニ電池式酸素センサの断面構造を
示す図である。
【図2】本発明にかかるガルバニ電池式酸素センサの断
面構造を示す図である。
【符号の説明】
1 中蓋 2 Oーリング 3 多孔性ポリ4フッ化エチレン膜 4 金蒸着した隔膜 5 正極集電体 6 リード線 7 電解液 8 負極 9 ホルダー本体 10 ホルダー蓋 11 リード線用の穿孔 12 電解液供給用の穿孔 13 正極集電体保持部 14 溶存酸素消費用の正極 15 溶存酸素消費用の負極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素の電解還元用触媒電極からなる正極
    と鉛からなる負極と電解液と隔膜と容器とを備えてなる
    ガルバニ電池式酸素センサにおいて、 電解液中の溶存酸素を除去するために、電解液中に、溶
    存酸素消費用の正極と負極とを設けたことを特徴とする
    ガルバニ電池式酸素センサ。
JP42A 1992-10-09 1992-10-09 ガルバニ電池式酸素センサ Pending JPH06213861A (ja)

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