JPH06211527A - 多孔質ガラス体の形成方法 - Google Patents

多孔質ガラス体の形成方法

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JPH06211527A
JPH06211527A JP2194393A JP2194393A JPH06211527A JP H06211527 A JPH06211527 A JP H06211527A JP 2194393 A JP2194393 A JP 2194393A JP 2194393 A JP2194393 A JP 2194393A JP H06211527 A JPH06211527 A JP H06211527A
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JP
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glass body
hood
burner
porous glass
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Masahide Kuwabara
正英 桑原
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型にして品質のよい多孔質ガラス体を効率
よく形成することのできる方法を提供する。 【構成】 ターゲット6の外周面上にガラス微粒子を堆
積させて多孔質ガラス体7を形成しているときに、時間
の経過とともに成長する多孔質ガラス体7に対応させ
て、ターゲット外周のフード11a、11bの口径を大
きくする。 【効果】 上記のごとくターゲット外周のフード口径を
大きくするから、ガラス微粒子の堆積効率が高度に安定
し、フード内面へのガラス微粒子の付着やこれの崩落現
象も起こりがたい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外付けCVD法を介して
ターゲットの外周面に多孔質ガラス体を形成するための
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用、イメージファイバ用、ラ
イトガイド用、ロッドレンズ用の各母材を作製する際の
一手段として、外付けCVD法が広く知られている。
【0003】かかる外付けCVD法として、図3、図4
に例示するものがすでに実施されている。
【0004】図3、図4において、排気系2を有する反
応容器1は、一例として石英からなり、その内部には、
後述する一対の回転チャック3a、3b、バーナ4、フ
ード5が備えつけられており、かつ、両回転チャック3
a、3bを介してターゲット6がセットできるようにな
っている。
【0005】図3、図4において、反応容器1の排気系
2は、吸気口管2aおよび排気口管2bと、これら吸気
口管2a、排気口管2bにわたって接続された可撓性管
2cとからなる。吸気口管2aは、両チャック3a、3
b間にわたる軸心線と直交してその軸心線沿いに往復動
させるために、周知のトラバース機構に組みつけられて
おり、排気口管2bは、反応容器1に固定され、これに
図示しない吸引機械が接続されるようになっている。
【0006】図3、図4において、反応容器1内に配置
された両チャック3a、3bはガラス旋盤(全体を図示
せず)の一部分であり、これらは、ガラス旋盤の本体に
組みつけられていて互いに対向している。
【0007】図3、図4において、反応容器1内に配置
されたバーナ4は前記ガラス旋盤の他の一部分であり、
これは、火炎加水分解反応によりスート状のガラス微粒
子を生成するための多重管構造からなる。バーナ4は、
一例として、SiCl4 、GeCl4 、POCl3 、B
Cl3 のごとき気相のガラス原料、気相のドープ原料な
どを供給される原料ガス流路と、水素、メタン、プロパ
ン、ブタンのごとき易燃性ガスの単体または混合体から
なる燃料ガスの供給を受ける燃料ガス流路と、支燃ガス
としてO2 の供給を受ける支燃ガス流路とを備え、他の
一例として、これらの流路以外に緩衝ガス用のガス流路
をも備えている。バーナ4も、両チャック3a、3b間
にわたる軸心線と直交してその軸心線沿いに往復動させ
るために、周知のトラバース機構に組みつけられてお
り、これの各流路には反応容器1外から導かれた所定の
各ガス管がそれぞれ接続され、これら配管系には、マス
フローコントローラのごとき流量制御器(図示せず)、
各種ガスボンベ(図示せず)などが備えつけられる。
【0008】上述したバーナ4と吸気口管2aとの相対
関係では、これらが互いに対向しているとともに、これ
らが互いに同期かつ同調して所定方向へ移動するように
なっている。
【0009】図3、図4において、略円筒形のフード5
はバーナ気流の拡散を抑制するためのものであり、これ
は両チャック3a、3b間にわたる軸心線と同心に配置
されている。
【0010】図3、図4において、一対のチャック3
a、3bを介して回転自在に両端支持されるターゲット
6は棒状または管状の長い基体からなり、その一例とし
て石英系のガラス棒をあげることができ、他の一例とし
て石英系のガラス管をあげることができる。ターゲット
6の外周面には、一部の多孔質ガラス体がすでに形成さ
れていることもある。
【0011】図3、図4において外付けCVD法を実施
するとき、たとえば、石英系のガラス微粒子を生成して
いるバーナ4、および、排気系2の吸気口管2aを、定
位置で回転しているターゲット6の軸線方向沿いに往復
動させつつ、バーナ4から噴射されたガラス微粒子をタ
ーゲット6の外周面に堆積させて、ターゲット6の外周
面上に多孔質ガラス体7を形成するとともに、フード5
内を吸気口管2a→可撓性管2c→排気口管2bの経路
で排気する。
【0012】上述した多孔質ガラス体7は、その後、脱
泡、脱水、透明ガラス化などの各処理を受けて透明な石
英系ガラス母材に仕上げられる。
【0013】かくて得られた石英系ガラス母材は、これ
が光ファイバ用のものであるとき、必要に応じて外径調
整された後、線引工程(加熱延伸工程)により線引きさ
れて光ファイバに仕上げられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】最近の傾向として、一
母材から得られる光ファイバの収量を高めるために、光
ファイバ母材を大型化することが要求されており、この
要求を満たすべく、外付けCVD法において大型の多孔
質ガラス体7をつくることが検討されている。
【0015】しかし、既成の外付けCVD法においてこ
のような要求を満足させようとするとき、つぎのような
不都合が生じる。その一つは、一定口径のフード5内に
おいて、多孔質ガラス体7が図4のごとく成長してこれ
の外径が次第に大きくなっていくとき、フード内面と多
孔質ガラス体外周面との隙間(排気流路)が漸減するた
めに、フード5内の排気流が高速化することである。こ
のような排気流の高速化が生じると、形成途上の多孔質
ガラス体7に対するガラス微粒子の堆積効率が低下し、
これに起因して原料ロス増、生産性の低下が起きる。他
の一つは、排気ガス中に含まれるガラス微粒子がフード
5の内面に付着しやすく、しかも、フード内面へのガラ
ス微粒子の付着量が一定値を越えた時点で、ガラス微粒
子がフード内面から崩落し、これが多孔質ガラス体7に
降りかかることである。このようにして多孔質ガラス体
7の外周面に付着する崩落ガラス微粒子は、これの品質
がよくないばかりか、多孔質ガラス体7の表面平滑度を
損ない、多孔質ガラス体7を透明ガラス化するときの気
泡残留原因にもなる。特に、大型の多孔質ガラス体7を
形成るために長時間にわたってCVD法を実施すると
き、このような現象が起こりがちである。ゆえに、既成
の外付けCVD法によるときは、所定の品質を保持して
大型の多孔質ガラス体を形成するのが困難である。
【0016】[発明の目的]本発明はかかる技術的課題
に鑑み、大型にして品質のよい多孔質ガラス体を効率よ
く形成することのできる方法を提供しようとするもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は所期の目的を達
成するために、ガラス微粒子堆積用のターゲットとガラ
ス微粒子生成用のバーナとが内装されている反応容器内
において、回転しているターゲットとガラス微粒子を生
成しているバーナとをターゲットの軸線方向へ相対移動
させつつバーナから吹き出されたガラス微粒子をターゲ
ットの外周面に堆積させて、多孔質ガラス体をターゲッ
トの外周面上に形成する方法において、バーナからター
ゲットに向かう気流の拡散を抑制するために、ターゲッ
トの周囲を口径調整型のフードで覆い、かつ、前記のご
とくターゲットの外周面上にガラス微粒子を堆積させて
多孔質ガラス体を形成しているときに、時間の経過とと
もに成長する多孔質ガラス体に対応させて、フードの口
径を大きくすることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明方法は、外付けCVD法を実施している
とき、多孔質ガラス体の成長に対応させてフードの口径
を大きくするから、フード内の排気流路が狭くならず、
フード内の排気流も高速化しない。したがって、外付け
CVD法によるガラス微粒子の堆積効率が高度に安定
し、多孔質ガラス体を形成する際の原料ロス増、生産性
の低下が生じない。さらに、フードは、静止体でなく、
これの曲率を変化させながら口径を拡張させる方向へ動
いているので、フード内面にガラス微粒子が付着しがた
い。したがって、外付けCVD法を実施しているとき、
フード内面に多量のガラス微粒子が付着してこれが崩落
するという現象も起こりがたい。
【0019】
【実施例】本発明に係る多孔質ガラス体の形成方法につ
いて、図示の実施例を参照して説明する。本発明におい
て、図1、図2に例示した外付けCVD法は、これの基
本的構成が、前記図3、図4で述べたものと実質的に同
じである。たとえば、図1、図2において、排気系2を
有する反応容器1と、反応容器1内に備えつけられた一
対の回転チャック3a、3b、バーナ4、および、これ
らに関連ないし付帯する構成は、図3、図4の外付けC
VD法で述べたものと技術的な差異がなく、ターゲット
6についても、既述のものと同じである。したがって、
図1、図2に例示した外付けCVD法の場合、図3、図
4で述べたものと共通する構成については既述の内容を
参照することにより省略し、既述のものと異なるフード
11a、11b、および、これに関連する構成につい
て、これらを以下に説明する。
【0020】図1、図2において、対をなすフード11
a、11bは、つぎのようにして形成されている。一方
のフード11aは、互いに平行して隣り合う多数本のロ
ッド12が図示しない糸(細紐)により簾状に編み上げ
られて、その簾の一表面に弾性層13が付着されたもの
であり、各ロッド12の露出している面が内面、弾性層
13を有する面が外面となっている。これら各部材の一
例として、各ロッド12は石英ガラスからなり、これら
ロッド12を編むための糸(細紐)は石英製の繊維から
なり、弾性層13はシリコーン系樹脂(シリコーンゴム
も含む)のごとき合成樹脂からなる。こうして形成され
たフード11aは、幅方向に屈伸させることのできる可
撓性と弾性層13に依存した復元性とを有し、これに外
力を加えないときの原形が、図2に示した断面半円形と
同等以上の半径をもつ半円筒形をなしている。他方のフ
ード11bも、一方のフード11aと同様に形成されて
いる。
【0021】図1、図2の反応容器1内おいて、直線状
の固定ガイド14a、14bが両回転チャック3a、3
bの軸心線に沿って往復動する吸気口管2aの移動領域
両側に配置されており、同じく、直線状の固定ガイド1
5a、15bが両回転チャック3a、3bの軸心線に沿
って往復動するバーナ4の移動領域の両側に配置されて
おり、さらに、これら固定ガイド14a、14b、15
a、15bの近くにはフード操作用の索条16、17を
有する巻取機18a、18b、19a、19bがそれぞ
れ設備されている。
【0022】図1、図2において、複数の各伸縮機械2
0a〜22a、20b〜22bは、たとえば、油圧シリ
ンダまたは空気圧シリンダからなり、これらの先端部に
は円弧状のパッド23がそれぞれ取りつけられている。
各伸縮機械20a〜22a、20b〜22bは、反応容
器1内における両回転チャック3a、3bの軸心を結ぶ
線分の周りに放射状に配列されて、図示しない支持手段
により定位置に支持され、かつ、これらのパッド23が
前記軸心線に向けられている。
【0023】図1、図2の反応容器1内おいて、両回転
チャック3a、3bの軸心を結ぶ線分の周りに左右対称
に配置された両フード11a、11bは、これらの上下
両側端縁が排気系2の吸気口管2aと両固定ガイド14
a、14bとの間、および、バーナ4と両固定ガイド1
5a、15bとの間に引きこまれて、該各端縁に各巻取
機18a、18b、19a、19bの索条16、17が
接続されているとともに、これらフード11a、11b
の中間部外周に、各伸縮機械20a〜22a、20b〜
22bのパッド23が当接されている。
【0024】その他、図1、図2に示した排気系2の吸
気口管2a、バーナ4は、これらの軸線方向に移動自在
なるよう、図示しない案内部材を介して支持されてお
り、かつ、これらに図示しない移動機械が連結されてい
る。
【0025】本発明において、反応容器1内で外付けC
VD法を実施するとき、つぎのような準備段階を経る。
ターゲット6は、これの両端を一対の回転チャック3
a、3bにわたってセットする。一対のフード11a、
11bは、これを図1の状態に収縮させるために、各索
条16、17を各巻取機18a、18b、19a、19
bにより巻きとりつつ、各伸縮機械20a〜22a、2
0b〜22bの先端部をターゲット6の軸心に向けて伸
長させる。このようにした場合、両フード11a、11
bは、各巻取機18a、18b、19a、19bにより
巻きとられる索条16、17を介して引きとられ、か
つ、各伸縮機械20a〜22a、20b〜22bのパッ
ド23を介して押しこまれるので、図1の状態に収縮す
る。さらに、吸気口管2aの先端、バーナ4の先端と、
ターゲット6の外周面との間隔を初期値に設定してお
く。
【0026】上記の準備を終えた後、外付けCVD法を
実施するとき、ターゲット6を両回転チャック3a、3
bにより回転させながら、バーナ4へ供給した原料ガ
ス、燃料ガス、支燃ガスなどを燃焼状態にして石英系の
ガラス微粒子を生成し、かつ、バーナ4および吸気口管
2aを互いに同期かつ同調させながらターゲット6の軸
線方向に往復動させる。かかる運転状態にすると、回転
しているターゲット6の外周面には、バーナ4から連続
的に噴射されるガラス微粒子が堆積成長して多孔質ガラ
ス体7が形成され、両フード11a、11b内が吸気口
管2a→可撓性管2c→排気口管2bの経路で排気され
る。
【0027】上述した外付けCVD法のとき、多孔質ガ
ラス体7が成長するにしたがい、多孔質ガラス体外周面
と両フード内面との間(両フード11a、11b内の排
気流路)が次第に狭くなり、多孔質ガラス体外周面とバ
ーナ先端および吸気口管先端との間隔も次第に小さくな
る。これに対処するために、多孔質ガラス体7の外径が
一定値を越え始める時点から、両フード11a、11b
の口径(内径)を徐々に大きくするとともに、バーナ4
および吸気口管2aを多孔質ガラス体7の外周面から徐
々に引き離す。両フード11a、11bの場合は、たと
えば、バーナ4および吸気口管2aが一往復するごと、
各巻取機18a、18b、19a、19bから索条1
6、17を一定量ずつ巻きもどしながら、各伸縮機械2
0a〜22a、20b〜22bを一定量ずつ収縮させ
る。このようにすると、両フード11a、11bは、各
索条16、17の巻戻量、各伸縮機械20a〜22a、
20b〜22bの収縮量に対応して復元し、その口径が
多孔質ガラス体7の成長量に応じて大きくなる。同様
に、バーナ4、吸気口管2aの場合も、これらが一往復
するごと、多孔質ガラス体7の外周面から一定量ずつ後
退させる。かくて、両フード11a、11b内の排気流
路が一定の大きさで確保されるとき、フード内部の排気
流が高速化しないために、外付けCVD法によるガラス
微粒子の堆積効率が高度に安定する。その上、多孔質ガ
ラス体7の外周面とバーナ4および吸気口管2aとの間
隔も適正に保持されるから、多孔質ガラス体7が安定し
て成長する。
【0028】上述した外付けCVD法を終えた後、多孔
質ガラス体7は、脱泡、脱水、透明ガラス化などの各処
理を受けて透明な石英系ガラス母材に仕上げられ、さら
に、当該石英系ガラス母材が光ファイバ用のものである
とき、これが周知の加熱延伸手段で線引きされて光ファ
イバに仕上げられる。
【0029】本発明方法において両フード11a、11
bの口径を調整するとき、前記伸縮機械20a〜22
a、20b〜22bに代えて、リング状の伸縮体がこれ
らの内部に備えられることがある。この伸縮体は、石英
ガラスまたは金属からなる内部リング(一定口径)の外
周に、たとえば、ベローズ型のごとき膨張収縮自在な中
空の外部リングが一体に組み合わされたもので、外部リ
ング内へのガスを注入量を加減することにより、これの
外径が変化する。したがって、かかる伸縮体を両フード
11a、11bの両端部内に備えておくことにより、前
記と同様に両フード11a、11bの口径を調整するこ
とができる。このような伸縮体を用いるとき、両フード
11a、11bは、フラット形状でよく、可撓性ないし
復元性の有無も任意に決められる。
【0030】両フード11a、11bを構成部材、特に
ロッド12は、高純度の石英系ガラス微粒子を生成する
上で石英ガラス製であることが望ましいが、当該微粒子
として高純度が要求されないとき、セラミック製、金属
製などのロッド12も採用することができる。
【0031】本発明方法の前記実施例では、バーナ4お
よび吸気口管2aをターゲット6の軸線方向沿いに往復
動させたが、これらを往復動させないとき、ターゲット
6をこれの軸線方向沿いに往復動させるようにする。こ
の場合、両フード11a、11bとしては、自明のとお
り、ターゲット6の二倍以上の長さを要する。
【0032】本発明方法は、光ファイバ用、イメージフ
ァイバ用、ライトガイド用、ロッドレンズ用など、各種
のガラス母材を作製する際に適用することができる。
【0033】[具体例]図1、図2に例示された外付け
CVD法を下記のような条件で実施した。ターゲットと
して、外径25mmφのSiO2 −GeO2 系コア用ガ
ラス棒を用い、フードとして、口径(内径)が少なくと
も300mmφまで拡大できるものを用いた。具体例の
外付けCVD法を実施するとき、バーナの主たる各流路
には、四塩化ケイ素、酸素、水素をそれぞれ供給し、こ
れらの混合ガスを燃焼させてSiO2微粒子を生成する
とともに、バーナおよび吸気口管をターゲットの長さ方
向中間部(1000mm長)にわたり、1000m/m
inの速度で往復動させつつ、SiO2 微粒子をターゲ
ットの外周面上に堆積させて180mmφの多孔質ガラ
ス体を形成した。さらに、具体例の外付けCVD法で
は、フードの初期口径を160mmφに保持しておき、
フードの最終口径が300mmφに至るまで、既述の手
段でフードを徐々に大きくした。具体例の場合、バーナ
への原料ガス投入量はSiO2 微粒子の換算値で30g
/min、SiO2 微粒子の堆積量は15g/minで
あった。したがって、具体例におけるガラス微粒子の堆
積率は50%と高率である。なお、具体例では、フード
の内面にガラス微粒子が殆ど付着しなかった。
【0034】[比較例1]図3、図4に例示された外付
けCVD法を実施するとき、口径300mmφのフード
(口径:終始一定)を用いた以外は、具体例と同様にし
て、多孔質ガラス体を形成した。比較例1の場合、Si
2 微粒子の堆積量は12g/minであり、ガラス微
粒子の堆積率が40%と低率であった。しかも、比較例
1では、フードの内面にガラス微粒子が付着し、これが
崩落する現象がみられた。
【0035】[比較例2]図3、図4に例示された外付
けCVD法を実施するとき、口径250mmφのフード
(口径:終始一定)を用いた以外は、具体例と同様にし
て、多孔質ガラス体を形成した。比較例2の場合、Si
2 微粒子の堆積量は10g/minであり、ガラス微
粒子の堆積率が33%とかなり低率であった。なお、比
較例2では、フードの内面にガラス微粒子が殆ど付着し
なかった。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る多孔質ガラス体の形成方法
(外付けCVD法)は、ターゲットの外周面上にガラス
微粒子を堆積させて多孔質ガラス体を形成しているとき
に、時間の経過とともに成長する多孔質ガラス体に対応
させて、ターゲット外周のフード口径を大きくするか
ら、ガラス微粒子の堆積効率が高度に安定し、フード内
面へのガラス微粒子の付着やこれの崩落現象も起こりが
たい。したがって、大型にして品質のよい多孔質ガラス
体を効率よく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例において多孔質ガラス体
を形成しているときの初期段階を略示した断面図であ
る。
【図2】本発明方法の一実施例において多孔質ガラス体
を形成しているときの終期段階を略示した断面図であ
る。
【図3】従来法の略示正面図である。
【図4】従来法の略示断面図である。
【符号の説明】
1 反応容器 2 排気系 2a 吸気口管 3a 回転チャック 3b 回転チャック 4 バーナ 6 ターゲット 7 多孔質ガラス体 11a フード 11b フード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス微粒子堆積用のターゲットとガラ
    ス微粒子生成用のバーナとが内装されている反応容器内
    において、回転しているターゲットとガラス微粒子を生
    成しているバーナとをターゲットの軸線方向へ相対移動
    させつつバーナから吹き出されたガラス微粒子をターゲ
    ットの外周面に堆積させて、多孔質ガラス体をターゲッ
    トの外周面上に形成する方法において、バーナからター
    ゲットに向かう気流の拡散を抑制するために、ターゲッ
    トの周囲を口径調整型のフードで覆い、かつ、前記のご
    とくターゲットの外周面上にガラス微粒子を堆積させて
    多孔質ガラス体を形成しているときに、時間の経過とと
    もに成長する多孔質ガラス体に対応させて、フードの口
    径を大きくすることを特徴とする石英系多孔質ガラス体
    の形成方法。
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