JPH06210108A - ストレーナ - Google Patents

ストレーナ

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JPH06210108A
JPH06210108A JP2049293A JP2049293A JPH06210108A JP H06210108 A JPH06210108 A JP H06210108A JP 2049293 A JP2049293 A JP 2049293A JP 2049293 A JP2049293 A JP 2049293A JP H06210108 A JPH06210108 A JP H06210108A
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JP
Japan
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filter
strainer
pipe
fluid
nozzle
Prior art date
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Application number
JP2049293A
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English (en)
Inventor
Hideo Sasaki
秀夫 佐々木
Shizuo Oishi
静夫 大石
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Mitsubishi Oil Engineering Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Mitsubishi Oil Co Ltd
Mitsubishi Oil Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタの目詰まりをなくし、フィルタの濾
過能力を向上させたストレーナを提供する。 【構成】 ストレーナ1は、内部をガソリンが流れるス
トレーナ本体2と、このストレーナ本体2内に配設さ
れ、このガソリン中に含まれるスラッジを捕獲するフィ
ルタ5と、この捕獲されたスラッジにガソリンを噴射さ
せ、スラッジをフィルタ5から離脱させるノズルチップ
12と、この離脱されたスラッジを収納するスラッジ貯
留室と、上記フィルタ5で濾過されたガソリンを排出さ
せる排油管7と、を備えている。上記ノズルチップ12
はノズル11の先端に配設され、洗浄管10よりポンプ
14の背圧によってガソリンがノズル11、ノズルチッ
プ12に供給されることにより、洗浄管10、ノズル1
1、ノズルチップ12は、フィルタ5の内部で回転自在
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はストレーナ、例えば原
油、ガソリン等の各種石油製品、各種化学薬品、飲料水
等の液体中に含まれるスラッジ等の夾雑物を濾過するス
トレーナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストレーナは石油の移送経路の途
中に配設され、例えばガソリン中に含まれるスラッジ等
の夾雑物を捕獲し、該ガソリンを濾過するものである。
このストレーナが竪型の場合、ストレーナの上部には給
油室が、その中部には濾過室が、その下部にはスラッジ
貯留室がそれぞれ設けられている。この濾過室の内部に
は円筒状の多孔性フィルタが配設され、このフィルタの
外側の側壁には排出口が配設されている。すなわち、配
管を介して給油室に供給されたガソリンは、濾過室に流
入する。そして、濾過室内でガソリン中に含まれる夾雑
物はフィルタに捕獲されることにより、該ガソリンは濾
過される。濾過されたガソリンは排出口から下流側の配
管にら排出されるものである。
【0003】そして、フィルタに捕獲された夾雑物はフ
ィルタから除去されてスラッジ貯留室に排出されるもの
である。すなわち、複数のノズルがフィルタの内側に設
けられており、このノズルからフィルタ内面に向かって
圧力水を噴射するものである。この結果、フィルタに付
着した夾雑物は該フィルタから脱離され、この脱離した
夾雑物はスラッジ貯留室に落下し、貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のストレーナにあっては、フィルタおよびノズ
ルが共にストレーナ本体に固定されている。このため、
ノズルから噴射した圧力流体はフィルタ内面の特定の位
置、部位に常に衝突するものである。したがって、圧力
流体が直接衝突しない部分については夾雑物が付着し易
く、かつ、剥がれ難く、フィルタ全体として目詰まりし
易くなり、フィルタの濾過能力が早期に低下してしまう
という課題を有していた。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、フィルタ内面
の洗浄を容易にし、フィルタの目詰まりをなくし、フィ
ルタの濾過能力を長期間にわたって保持することができ
るストレーナを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、配管系の一部に介装され、入口より流入した流体が
その内部を流れて出口より排出されるストレーナ本体
と、このストレーナ本体の内部に配設され、この流体中
に含まれる夾雑物を捕獲するフィルタと、このフィルタ
に向かって流体を噴射し、夾雑物をフィルタから離脱さ
せるノズル体と、この離脱した夾雑物を収納する収納部
材と、を備えたストレーナにおいて、上記ノズル体が回
転するストレーナである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、上記配管
系は、ストレーナ本体の内部に流体を供給するためのポ
ンプを有し、このポンプの背圧に基づいて、上記ノズル
体より流体を噴射するとともに、この噴射流体に基づい
て上記ノズル体が回転する請求項1に記載のストレーナ
である。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、上記フィ
ルタおよびまたは上記ノズル体の回転を上記ストレーナ
本体の外部から視認可能に表示する回転表示手段を設け
た請求項1または請求項2に記載のストレーナである。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、上記フィ
ルタの材質がモネルメタルまたはチタン系合金である請
求項1〜請求項3のいずれかに記載したストレーナであ
る。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、上記ノズ
ル体がセラミックス製である請求項1〜請求項4のいず
れかに記載したストレーナである。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、上記ノズ
ル体からの噴射流体の一分力が、上記ノズル体を回転さ
せるとともに、その他の分力が上記フィルタに捕獲され
た上記夾雑物を離脱させる請求項1〜請求項5のいずれ
かに記載のストレーナである。
【0012】
【作用】請求項1の発明に係るストレーナにあっては、
流体は入口より流入してストレーナ本体の内部を通り、
フィルタで濾過され、出口から流出する。このとき、フ
ィルタは流体中に含まれる夾雑物を捕獲する。この捕獲
された夾雑物にはノズル体から噴射する流体が衝突す
る。この結果、夾雑物はフィルタから離脱し、収納部材
に収納される。この場合、ノズル体より噴射する流体に
基づいて、ノズル体が回転する。このため、フィルタ内
面の全面にわたって噴射流体が衝突することとなり、か
つ、噴射流体が所定角度範囲からフィルタに捕獲された
夾雑物に対して衝突することとなる。この結果、夾雑物
はフィルタから離脱し易くなり、フィルタが流体を濾過
する能力を低下させることはない。このようにフィルタ
の濾過能力が低下しないため、フィルタの長時間の連続
運転が可能である。
【0013】また、請求項2の発明に係るストレーナ
は、ノズル体を回転させるために流体を移送するポンプ
の背圧を利用している。このポンプの背圧はストレーナ
本体を流れる流体の圧力より高いため、ノズル体より噴
射した流体によって夾雑物の脱離が可能である。また、
上記回転のための流体への圧力供給源、電気、空気等の
動力源は不要である。
【0014】また、請求項3の発明に係るストレーナに
あっては、回転表示手段がノズル体の回転を外部から視
認可能に表示する。このためノズル体の回転が確認で
き、ストレーナの運転も確認できる。例えばノズルの詰
まりによりその回転速度が低下した場合等、ノズルの清
掃等の保守作業の必要性を外部から容易に知ることがで
きる。
【0015】また、請求項4の発明に係るストレーナに
あっては、フィルタの材質がモネルメタルまたはチタン
系合金である。この結果、塩化物を含む流体を移送する
配管系にこのストレーナを実装した場合であっても、該
フィルタが応力腐食割れを起こすことはない。
【0016】また、請求項5の発明に係るストレーナに
あっては、ノズル体の材質がセラミックスである。この
ため、例えば塩化物を含む流体を噴射させても、ノズル
体が破損、摩耗することがない。
【0017】また、請求項6の発明に係るストレーナに
あっては、上記ノズル体からの噴射流体の一分力がノズ
ル体を回転させるとともに、その他の分力がフィルタに
捕獲された夾雑物に衝突してこれを離脱させる。このた
め、フィルタ内に流体の渦流ないしは乱流を発生させる
ことができる。したがって、さらに、フィルタに捕獲さ
れた夾雑物が離脱し易いものである。
【0018】
【実施例】本発明に係るストレーナを実施例に基づいて
以下説明する。図1は、本発明の一実施例に係る堅型ス
トレーナの縦断面図である。図2は図1でIIで示した
部分、図3は図1でIIIで示した部分、図4は図1で
IVで示した部分のそれぞれの拡大図である。図5は、
竪型ストレーナのノズルを示した平面図である。図6
は、このストレーナを用いた装置廻りの概略系統図であ
る。
【0019】図6に示すように、竪型ストレーナ1は、
例えば石油移送用配管系の途中に介装されるものであっ
て、該石油中のスラッジ等夾雑物を除去するものであ
る。この竪型ストレーナ1は、図1に詳示するように、
主に、ストレーナ本体2、給油管3、給油室4、フィル
タ5、濾過室6、排油管7、バイパス管9、洗浄管1
0、ノズル11、ノズルチップ12、スラッジ貯留室を
備えている。
【0020】さらに詳しくは、竪型ストレーナ1のスト
レーナ本体2は鉛直方向に軸線を有して配設される円筒
管で構成され、その管体内部の上側部分には給油室4
が、その下側部分にはこの給油室4に連通する濾過室6
が、それぞれ設けられている。この濾過室6の底壁中央
部分にはドレイン管6Aが下方に向かって突出して形成
されている。ドレイン管6Aの下端にはバルブ16を介
してスラッジ貯留室形成管13が連結、接続されてい
る。このスラッジ貯留室形成管13の内部にはスラッジ
貯留室が画成され、このスラッジ貯留室内にはスラッジ
を貯留するスラッジ貯留箱18が収納されている。17
はこのスラッジ貯留室の開閉を行うためのフランジであ
る。
【0021】また、給油室4の図1中の左側壁には給油
管3が突設され、この給油管3に上記石油移送系の上流
側配管が接続されている。さらに、濾過室6の図1中の
右側壁には排油管7が突設され、この排油管7は石油移
送系の下流側配管に接続されている。すなわち、竪型ス
トレーナ1のストレーナ本体2にあって、給油管3が石
油の入口を、排油管7がその濾過された石油の出口を構
成している。またさらに、この排油管7が接続された下
流側配管には、図6に示すように、石油移送用のポンプ
14が介装されている。そして、このポンプ14の下流
側には排油管8が接続されており、この排油管8の途中
からバイパス管9が分岐している。
【0022】このバイパス管9は、上記濾過室6の下部
において洗浄管10の下端に連通、接続されている。こ
の洗浄管10は、濾過室6の中央にストレーナ本体2の
軸線に沿って立設され、その軸線回りに回動自在に支持
されている。
【0023】したがって、ストレーナ本体2の濾過室6
より排油管7を介して排出された石油は、ポンプ14を
通過してバイパス管9内に分流し、さらに、そのポンプ
14の背圧により洗浄管10内を上昇することとなる。
【0024】この洗浄管10の軸受部は以下のように構
成されている。図2は洗浄管10の下端側の軸受部を、
図3はその上端側の軸受部を、それぞれ具体的に示して
いる。すなわち、20はストレーナ本体2の側壁から突
設され、濾過室6底部中央部分に位置するバイパス管受
けであり、このバイパス管受け20には横孔20Aおよ
び縦孔20Bが相互に連通して形成されている。バイパ
ス管9の一端部はバイパス管受け20の横孔20Aに嵌
入され、さらに、溶接によりバイパス管受け20に固着
されている。このバイパス管受け20の縦孔20Bの開
口部側壁には、Oリング21を介して有底円筒形状のハ
ウジング25がその底面を下方に向けて固設されてい
る。このOリング21は、バイパス管受け20の縦孔2
0B内から洗浄管10に供給された石油が濾過室6内に
漏出することを防ぐものである。すなわち、全体として
L字形状の横孔20Aおよび縦孔20Bを介してバイパ
ス管9から洗浄管10に所定圧力(ポンプ背圧に基づ
く)の石油が供給される構成である。
【0025】また、ハウジング25の上面(有底円筒管
の底面)には、リング板状のスラストワッシャ22、2
3が重ね合わされて載置されている。このスラストワッ
シャ23の上面には洗浄管受管27の下端面が当接して
載置されている。この洗浄管受管27は上記洗浄管10
の下端に溶着、延設されたものであり、洗浄管10と一
体的に形成してもよい。24はこの洗浄管受管27の外
面とハウジング25の内壁面との間に介装されたV字形
パッキン24である。このV字形パッキン24は上記ス
ラストワッシャ23の上面に載置され、リング状板であ
る押え金具26により上方から押圧、固定されている。
この押え金具26はハウジング25にボルト(図示省
略)締めされている。このボルト締めにより洗浄管受管
27とハウジング25との隙間に設けられたV字形パッ
キン24が変形して、該隙間を封じるものである。すな
わち、この隙間から濾過室6内へ石油が漏れない構造で
ある。なお、上記ハウジング25もバイパス管受け20
と同様にストレーナ本体2に固設されている。以上のよ
うに、洗浄管10の下側軸受構造は、洗浄管受管27が
スラストワッシャ22、23によりハウジング25に回
転自在に支持されているものである。
【0026】さらに、図3に拡大して示すように、濾過
室6内に立設された洗浄管10の上端開口はプラグ30
により封止されている。このプラグ30はその一部が洗
浄管10に嵌入され、また、その段差部にて洗浄管10
の上端に溶着されている。また、プラグ30はスリーブ
ベアリング31を介してハウジング33に回転自在に支
持されている。このスリーブベアリング31の上面には
リング状のスラストワッシャ32が載置されている。こ
のスリーブベアリング31の保持器であるハウジング3
3は、押え金具34を介して固定部材32Aにボルト締
め(図中省略)により固定されている。換言すると、洗
浄管10の上側軸受構造は、洗浄管10と一体のプラグ
30がスリーブベアリング31によりハウジング33、
固定部材32Aに回転自在に支持されているものであ
る。なお、固定部材32Aはストレーナ本体2に固定さ
れている。
【0027】また、図1に示すように、上記給油室4内
に突出して位置する上記プラグ30の上端には接続管3
5が溶接されている。この接続管35は洗浄管10と同
軸的に設けられ、その上端には、図4に拡大して示すよ
うに、上蓋40が溶接されている。この上蓋40の上面
から突出したその突出端にはシャフト41の基端が着脱
自在に連結されている。このシャフト41は上記洗浄管
10および接続管35と同軸的に、すなわち鉛直方向に
延在して設けられ、その上端部はストレーナ本体2の外
部に突出している。そして、このシャフト41もこれら
の洗浄管10、接続管35と同様にその軸線回りに回転
自在に支持されている。すなわち、シャフト41の上部
はストレーナ本体2の上蓋であるフランジ15にプラグ
44を介して回転自在に支持されているものである。
【0028】そして、このシャフト41の外部に突出し
た先端には、円板である回転識別板42が固着されてい
る。すなわち、上記洗浄管10が回転すると、この回転
識別板42も同じ速度で回転するものである。なお、図
4にて、43はプラグ44とシャフト41との間のシー
ルを行うOリング、45はシャフト41の突出側に固着
されたロータリジョイント、46はブッシングである。
また、47はストレーナ本体2のフランジ15外面に立
設されたL字形状のカバーであり、人間の接触または落
下物から回転識別板42を保護するものである。図4中
右方向から回転識別板42が回転しているか否かを認識
させるため、カバー47は回転識別板42の図4中左側
に設けられている。
【0029】そして、図1に示すように、ストレーナ本
体2の濾過室6内には、上記洗浄管10を取り囲むよう
にして、筒状のフィルタ5が立設、収容されている。こ
のフィルタ5は二重円筒管構造であって、外側にSS4
00製のパンチングメタルが、内側にチタン合金製の2
0メッシュの金網が、それぞれ同軸的に配設されている
ものである。すなわち、フィルタ5は、壁面に多数の孔
を有するパンチングメタルの内側に金網を張ったもので
ある。また、このフィルタ5(パンチングメタル、金
網)をモネルメタルによって形成してもよい。このフィ
ルタ5内であって、上記洗浄管10には15本のノズル
11(図では隠れているものがある)が段違いに突出し
て配設されている。詳しくは、各ノズル11は、洗浄管
10の軸線方向に対して垂直に突出して一水平面毎に1
本ずつ設けられるとともに、洗浄管10の軸線方向に対
しては等間隔にそれぞれ配設されている。
【0030】さらに、図5に示すように、ノズル11は
水平面内で3等分された方向、つまり洗浄管10の軸線
と直交する水平面において120゜毎に洗浄管10から
所定長さだけ突出している。これらのノズル11の先端
は、洗浄管10からの突出方向に対してさらに45゜だ
け折り曲げられている。そして、これらのノズル11の
先端には、セラミックス製のノズルチップ12がそれぞ
れ着脱自在に取り付けられている。各ノズルチップ12
の先端には、該ノズルチップ12の軸線方向に向かって
貫通する小孔が穿設されている。このため、バイパス管
9から洗浄管10を通過した石油は、各ノズルチップ1
2の小孔からフィルタ5の内面金網に向かって噴射され
るものである。このとき、洗浄管10は図5にて反時計
回り方向に回転する。すなわち、洗浄管10はノズルチ
ップ12からの液体噴射の反動として、回転するもので
ある。なお、フィルタ5を回転自在の構造にしてもよ
い。すなわち、洗浄管10とフィルタ5とが互いに逆方
向に回転するように構成すると、フィルタ5の洗浄効果
が更に向上する。
【0031】なお、ノズル11の先端部の折曲角度は、
上記45゜に限定されるものではない。すなわち、フィ
ルタ5に付着したスラッジを効果的に落とすこと、およ
び、洗浄管10を回転させること、の2条件を考慮し
て、この折曲角度を決めればよい。例えば15゜〜75
゜の範囲が好ましい。つまり、ノズルチップ12の小孔
から噴射される液の噴射方向の力Cに対して、その分力
Aがフィルタ5に付着したスラッジを落とすもので、そ
の分力Bが洗浄管10を回転させるものである。また、
少なくとも、ノズルチップ12の小孔の数、その径、ま
たは、その穿設方向を変更することにより、フィルタ5
に付着したスラッジを落とす力、および、洗浄管10を
回転させる力を所望の値に調節することができる。つま
り、様々な形状のノズルチップ12を交換して、フィル
タ5に付着したスラッジを落とす能力、および、洗浄管
10を回転させる能力が調節できるものである。
【0032】さらに、ノズル11の本数は15本に限ら
れるものではない。すなわち、ノズル11の本数等はス
トレーナ本体2の大きさやポンプ14の背圧△P(入口
と出口の圧力差)などによって異なるものである。ま
た、ストレーナ本体2が小型のときはノズル11の本数
を少なくすることができる。ストレーナ本体2が大型の
ときはこれに対応して多数のノズルを設けるとよい。例
えば、ストレーナ本体2の径が200mm以下の比較的
小型のものでは3〜4本もあれば十分である。
【0033】以上の構成に係るストレーナ1にあって
は、図6に示すように、配管系の一部に介装されて使用
されるが、この系を移送されるガソリン等の石油は、ま
ず、竪型ストレーナ1の給油管3からストレーナ本体2
に流入する。この流入した石油は、給油室4から濾過室
6内へ降下する。この降下した石油は、濾過室6のフィ
ルタ5を通過する。このとき、石油中のスラッジ等を含
む夾雑物はフィルタ5で捕捉される。すなわち、石油は
濾過される。この濾過された石油は、濾過室6の排油管
7から流出する。この流出した石油は、下流のポンプ1
4に送油される。この送油された石油の大部分は排油管
8から目的地に移送される。
【0034】また、ポンプ14で送油された石油の一部
は、排油管8から分岐したバイパス管9を通過する。こ
の通過した石油は、濾過室6内の洗浄管10に到達す
る。この洗浄管10に到達した石油の圧力は、フィルタ
を通過する石油のものより高いので、ノズルチップ12
からフィルタ5に向かって石油が噴射される。
【0035】その結果、洗浄管10が回転し、フィルタ
5の内部に上方から下方に向かう石油の渦流ないしは乱
流が発生する。このため、フィルタ5の金網に捕捉され
たスラッジなどがフィルタ5から除去される。また、洗
浄管10およびノズル11の回転によりフィルタ5の内
面全周面にわたって噴射流体が衝突するものでもある。
よって、全体としてフィルタ5の目詰まりがなく、フィ
ルタ5の濾過能力も低減しない。すなわち、フィルタ効
果およびフィルタ洗浄効果が向上するものである。ま
た、濾過した石油の移送は阻害されないものである。す
なわち、石油移送用ポンプ14による石油の移送速度が
低減しないものである。
【0036】この除去されたスラッジ等は、濾過室6の
ドレイン管6Aに落下する。この落下したスラッジ等
は、バルブ16の開放中、スラッジ貯留室のスラッジ貯
留箱18に排出される。そして、この石油の濾過中であ
っても、スラッジ貯留室内のスラッジ貯留箱18に貯っ
たスラッジは、バルブ16を閉じてスラッジ貯留室のフ
ランジ17を開けることにより、ストレーナ本体2の外
部に排出することもできる。すなわち、石油の移送を止
めてフィルタ5の洗浄かつスラッジ等の補集をする必要
がない。よって、この竪型ストレーナ1は連続使用がで
きる。例えば、この竪型ストレーナ1は1年以上の連続
使用にあっても、何ら問題なく運転可能である。
【0037】また、洗浄管10の回転と同期して回転識
別板42も回転する。この回転識別板42の回転を竪型
ストレーナ1の外部から確認することができる。この確
認によって、竪型ストレーナ1が安全に運転されている
ことを認識できる。
【0038】なお、本実施例の竪型ストレーナ1を石油
精製以外の産業分野で使用することもできる。このと
き、ノズルチップ12の材質をセラミック製とすると、
その取り扱う液体がCl-(塩素イオン)を含むもので
あっても、ノズルチップ12が腐食することがない。ま
た、破損、摩耗することがない。また、ストレーナ1の
ノズル11が噴射力を利用して回転するので、ノズルを
固定式にする場合に比べて、ノズルの数を減らすことが
可能である。
【0039】また、図7に他の実施例として示すよう
に、本発明に係るストレーナは横型であってもよい。こ
の横型ストレーナ100は、水平に設置された円筒状の
本体101と、本体101内に画成された給油室103
および濾過室104と、この濾過室104内に収設され
たフィルタ5と、本体101に接続された排油管105
と、を有している。さらに、ストレーナ100は、フィ
ルタ5内面に圧力流体である石油を噴射するためのノズ
ル11、ノズルチップ12、および、洗浄管10を有し
ている。洗浄管10、ノズル11は本体101の内部で
回転自在に支持されている。洗浄管10はバイパス管9
に連通しており、バイパス管9はポンプ下流側配管に連
通、接続されている。本体101内部の濾過室104は
ドレイン管106を介してスラッジ貯留室に連通してい
る。スラッジ貯留室はスラッジ貯留室形成管13の内部
に画成され、ドレイン管106に介装されたバルブ16
の開閉により上記濾過室104と連通可能な構成であ
る。また、洗浄管10の一端部は延設されて本体101
の外部に突出し、その突出端には回転識別板42が取り
付けられている。
【0040】上流側配管より供給される石油は、本体1
01の図7中左側に接続される給油管から給油室103
を通り、濾過室104のフィルタ5で濾過され、排油管
105から下流側配管に排出される。このとき、フィル
タ5は石油中に含まれるスラッジ等を捕獲、分離する。
この捕獲されたスラッジ等は、ノズル11の噴射液によ
りフィルタ5から離脱する。すなわち、高圧流体がノズ
ルチップ12から噴出されると洗浄管10が回転し、フ
ィルタ5の内部濾過室104に図中左方から右方に向か
う石油の渦流ないしは乱流が発生する。また、ノズルチ
ップ12から噴出した流体はフィルタ5の内面金網に衝
突する。この場合、噴出流体は所定速度で回転するノズ
ル11によりフィルタ5内面の周方向全体にわたって噴
射される。これらの結果、フィルタ5に捕捉されたスラ
ッジなどはフィルタ5から除去される。この離脱したス
ラッジ等は濾過室104の図中右方に設けられたドレイ
ン管106に落下し、バルブ16の開放中はスラッジ貯
留室に収納される。その他の構成および作用は上記実施
例と同じである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタに捕獲された
夾雑物を容易に離脱させることができる。したがって、
フィルタは噴射流体によって運転中は常に洗浄され続
け、フィルタの流体濾過能力を長期にわたって保持する
ことができる。すなわち、フィルタの濾過能力が落ちな
いので、フィルタの長時間の連続運転が可能である。ま
た、ポンプ背圧を利用することにより、回転の動力源を
別個に配設する必要がない。また、フィルタの状態を外
部から容易に判断することもできる。また、フィルタ、
ノズル体の耐久性が増している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る堅型ストレーナの縦断
面図である。
【図2】図1のIIで示す部分の拡大図である。
【図3】図1のIIIで示す部分の拡大図である。
【図4】図1のIVで示す部分の拡大図である。
【図5】本発明の一実施例に係るノズルの平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例に係るストレーナを配管系に
介装した状態を示すそのストレーナ廻りの概略系統図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例に係る横型ストレーナの縦
断面図である。
【符号の説明】
1 竪型ストレーナ 2 ストレーナ本体 5 フィルタ 10 洗浄管 11 ノズル(ノズル体) 12 ノズルチップ(ノズル体) 13 スラッジ貯留室形成管(収納部材) 14 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 33/44 33/58 35/02 35/16 6953−4D 39/20 A B01D 33/36 6953−4D 35/02 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管系の一部に介装され、入口より流入
    した流体がその内部を流れて出口より排出されるストレ
    ーナ本体と、 このストレーナ本体の内部に配設され、この流体中に含
    まれる夾雑物を捕獲するフィルタと、 このフィルタに向かって流体を噴射し、夾雑物をフィル
    タから離脱させるノズル体と、 この離脱した夾雑物を収納する収納部材と、を備えたス
    トレーナにおいて、 上記ノズル体が回転することを特徴とするストレーナ。
  2. 【請求項2】 上記配管系は、ストレーナ本体の内部に
    流体を供給するためのポンプを有し、このポンプの背圧
    に基づいて、上記ノズル体より流体を噴射するととも
    に、この流体噴射に基づいて上記ノズル体が回転する請
    求項1に記載のストレーナ。
  3. 【請求項3】 上記ノズル体の回転を上記ストレーナ本
    体の外部から視認可能に表示する回転表示手段を設けた
    請求項1または請求項2に記載のストレーナ。
  4. 【請求項4】 上記フィルタの材質が、モネルメタルま
    たはチタン系合金である請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載したストレーナ。
  5. 【請求項5】 上記ノズル体がセラミックス製である請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載したストレーナ。
  6. 【請求項6】 上記ノズル体からの噴射流体の一分力
    が、上記ノズル体を回転させるとともに、その他の分力
    が上記フィルタに捕獲された上記夾雑物を離脱させる請
    求項1〜請求項5のいずれかに記載のストレーナ。
JP2049293A 1993-01-13 1993-01-13 ストレーナ Pending JPH06210108A (ja)

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