JPH06209756A - シガレット - Google Patents
シガレットInfo
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- JPH06209756A JPH06209756A JP2077693A JP2077693A JPH06209756A JP H06209756 A JPH06209756 A JP H06209756A JP 2077693 A JP2077693 A JP 2077693A JP 2077693 A JP2077693 A JP 2077693A JP H06209756 A JPH06209756 A JP H06209756A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- segment
- cigarette
- tobacco
- tobacco raw
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- Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
- Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 たばこロッド部とフィルター部とからなるシ
ガレットであって、該たばこロッド部は着火端側に配置
された第一セグメントとフィルター部側に配置された第
二セグメントとから構成され、該第一セグメントは膨化
処理したたばこ原料を５〜５０％含み、該第二セグメン
トはシリカゲルによって表面を被覆したたばこ原料を含
む。 【効果】 喫味の緩和化を図り、熱軟化現象を防止して
喫煙時の不快感を解消すると共に、たばこ原料の香りや
味に与える影響を低減することができる。
ガレットであって、該たばこロッド部は着火端側に配置
された第一セグメントとフィルター部側に配置された第
二セグメントとから構成され、該第一セグメントは膨化
処理したたばこ原料を５〜５０％含み、該第二セグメン
トはシリカゲルによって表面を被覆したたばこ原料を含
む。 【効果】 喫味の緩和化を図り、熱軟化現象を防止して
喫煙時の不快感を解消すると共に、たばこ原料の香りや
味に与える影響を低減することができる。
Description
【０００１】
【０００２】本発明はシガレットに関し、詳細には、た
ばこロッド部に異なる組成を有するたばこ原料を配置し
たシガレットに関する。
ばこロッド部に異なる組成を有するたばこ原料を配置し
たシガレットに関する。
【０００３】
【０００４】近年、シガレットに対する消費者の嗜好
は、煙中のニコチン、タール含有量の低い喫味の緩和な
製品へと移行している。
は、煙中のニコチン、タール含有量の低い喫味の緩和な
製品へと移行している。
【０００５】この喫味の緩和な製品を製造するには、シ
ガレット１本あたりのたばこ原料の使用量を減らし、た
ばこロッド部におけるたばこ原料の密度を減らすことが
最も効果的である。
ガレット１本あたりのたばこ原料の使用量を減らし、た
ばこロッド部におけるたばこ原料の密度を減らすことが
最も効果的である。
【０００６】しかし、たばこロッド部においてたばこ原
料の密度を減らしたシガレットは、製造時に変形を起こ
しやすい上に、喫煙時にも変形を起こしやすく吸いにく
いものである。
料の密度を減らしたシガレットは、製造時に変形を起こ
しやすい上に、喫煙時にも変形を起こしやすく吸いにく
いものである。
【０００７】シガレットの製造時や喫煙時の変形を防
ぎ、喫煙者に吸いやすさを満足させるためには、たばこ
ロッド部に一定の硬さが要求される。
ぎ、喫煙者に吸いやすさを満足させるためには、たばこ
ロッド部に一定の硬さが要求される。
【０００８】従って、喫味の緩和な製品であり、かつ、
製造時や喫煙時の変形を防ぎ、喫煙者に吸いやすさを満
足させるためには、なるべく少ない原料で一定の硬さの
たばこロッド部を得ることが必要となる。
製造時や喫煙時の変形を防ぎ、喫煙者に吸いやすさを満
足させるためには、なるべく少ない原料で一定の硬さの
たばこロッド部を得ることが必要となる。
【０００９】そこで、たばこ原料を膨化処理し、該膨化
処理したたばこ原料を通常のたばこ原料に混入すること
で、たばこ原料の物理的性質、特に弾性力およびかさ密
度を改善することが試みられている。
処理したたばこ原料を通常のたばこ原料に混入すること
で、たばこ原料の物理的性質、特に弾性力およびかさ密
度を改善することが試みられている。
【００１０】このような膨化処理としては、例えば、含
浸させた低沸点の助剤の加熱気化時における膨圧を利用
した方法や、凍結乾燥による方法などがよく知られてい
る。
浸させた低沸点の助剤の加熱気化時における膨圧を利用
した方法や、凍結乾燥による方法などがよく知られてい
る。
【００１１】ところが、膨化処理したたばこ原料を多量
に用いたシガレットは、製造時の変形を防ぐことはでき
るが、喫煙時に、たばこ原料の燃焼によって生成する水
分および熱によって、膨化していたたばこ原料が収縮
し、たばこロッド部のフィルター側の部分（喫煙者がシ
ガレットを持つ部分）が特に柔らかくなり（以降、この
現象を熱軟化現象という）、喫煙者に不快感を与えると
いう問題があった。
に用いたシガレットは、製造時の変形を防ぐことはでき
るが、喫煙時に、たばこ原料の燃焼によって生成する水
分および熱によって、膨化していたたばこ原料が収縮
し、たばこロッド部のフィルター側の部分（喫煙者がシ
ガレットを持つ部分）が特に柔らかくなり（以降、この
現象を熱軟化現象という）、喫煙者に不快感を与えると
いう問題があった。
【００１２】そこで、熱軟化現象を防止しつつ、少ない
原料で一定の硬さのたばこロッド部を得るために、膨化
処理と異なる方法として、たばこ原料の表面をシリカゲ
ル等で被覆し、該シリカゲル等で表面を被覆したたばこ
原料を、通常のたばこ原料に混入することが提案されて
いる。
原料で一定の硬さのたばこロッド部を得るために、膨化
処理と異なる方法として、たばこ原料の表面をシリカゲ
ル等で被覆し、該シリカゲル等で表面を被覆したたばこ
原料を、通常のたばこ原料に混入することが提案されて
いる。
【００１３】このような例は、例えば、特開平４−８２
７７号公報、特開平４−８２７８号公報に開示されてい
る。
７７号公報、特開平４−８２７８号公報に開示されてい
る。
【００１４】
【００１５】しかしながら、シリカゲル等で表面を被覆
したたばこ原料を用いたシガレットは、喫味の緩和化を
図り、熱軟化現象を防止して喫煙時の不快感を解消する
ことはできるが、たばこ原料の香りや味に多少の影響を
与えていた。
したたばこ原料を用いたシガレットは、喫味の緩和化を
図り、熱軟化現象を防止して喫煙時の不快感を解消する
ことはできるが、たばこ原料の香りや味に多少の影響を
与えていた。
【００１６】従って、喫味の緩和化を図り、熱軟化現象
を防止して喫煙時の不快感を解消すると共に、たばこ原
料の香りや味に与える影響を低減することができる、シ
ガレットが望まれていた。
を防止して喫煙時の不快感を解消すると共に、たばこ原
料の香りや味に与える影響を低減することができる、シ
ガレットが望まれていた。
【００１７】
【００１８】本発明者は、かかる点に鑑み、鋭意検討し
た結果、シガレットのたばこロッド部を二つのセグメン
トに分割し、着火端側のセグメントに膨化処理を施した
たばこ原料を含むたばこ原料を配置し、更にフィルター
部側のセグメントにシリカゲルによる表面被覆処理を施
したたばこ原料を含むたばこ原料を配置することにより
前記問題を解決するに至った。
た結果、シガレットのたばこロッド部を二つのセグメン
トに分割し、着火端側のセグメントに膨化処理を施した
たばこ原料を含むたばこ原料を配置し、更にフィルター
部側のセグメントにシリカゲルによる表面被覆処理を施
したたばこ原料を含むたばこ原料を配置することにより
前記問題を解決するに至った。
【００１９】すなわち、本発明は、たばこロッド部とフ
ィルター部とからなるシガレットであって、該たばこロ
ッド部は着火端側に配置された第一セグメントとフィル
ター部側に配置された第二セグメントとから構成され、
該第一セグメントは膨化処理したたばこ原料を５〜５０
％含み、該第二セグメントはシリカゲルによって表面を
被覆したたばこ原料を含むことを特徴とする、シガレッ
トである。
ィルター部とからなるシガレットであって、該たばこロ
ッド部は着火端側に配置された第一セグメントとフィル
ター部側に配置された第二セグメントとから構成され、
該第一セグメントは膨化処理したたばこ原料を５〜５０
％含み、該第二セグメントはシリカゲルによって表面を
被覆したたばこ原料を含むことを特徴とする、シガレッ
トである。
【００２０】本発明のシガレットの第一セグメントに用
いる膨化処理したたばこ原料は、通常の葉たばこを乾燥
して得られるたばこ原料の弾性力およびかさ密度を向上
し得るような、次のような処理方法により得られる。
いる膨化処理したたばこ原料は、通常の葉たばこを乾燥
して得られるたばこ原料の弾性力およびかさ密度を向上
し得るような、次のような処理方法により得られる。
【００２１】 膨化助剤、例えば水、フロン、二酸化
炭素、窒素、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アンモニ
ア等の有機溶媒あるいは不活性ガスを気体、液体、ある
いは超臨界状態でたばこ原料に含浸し、加熱ガス流中に
供して該膨化助剤を急膨張させ、この膨圧でたばこを膨
化させる方法。
炭素、窒素、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アンモニ
ア等の有機溶媒あるいは不活性ガスを気体、液体、ある
いは超臨界状態でたばこ原料に含浸し、加熱ガス流中に
供して該膨化助剤を急膨張させ、この膨圧でたばこを膨
化させる方法。
【００２２】これらの方法は、例えば、特公昭４９−１
８７９号公報、特公昭５０−２５５５８号公報、特公昭
５３−２９０００号公報、特開昭５５−１０２３８３号
公報、特開平３−１２７９７５号公報に開示されてい
る。
８７９号公報、特公昭５０−２５５５８号公報、特公昭
５３−２９０００号公報、特開昭５５−１０２３８３号
公報、特開平３−１２７９７５号公報に開示されてい
る。
【００２３】 たばこ原料に水を含浸して、該原料を
凍結することにより膨潤させ、次いで減圧化あるいは大
気圧下で乾燥し、原料中の氷を昇華させてたばこ組織内
に空隙を形成させる方法。
凍結することにより膨潤させ、次いで減圧化あるいは大
気圧下で乾燥し、原料中の氷を昇華させてたばこ組織内
に空隙を形成させる方法。
【００２４】これらの方法は、例えば、特公昭４８−１
０２４０号公報、特開昭４８−２３９９５号公報、特公
昭５３−１３７１８号公報に開示されている。
０２４０号公報、特開昭４８−２３９９５号公報、特公
昭５３−１３７１８号公報に開示されている。
【００２５】第一セグメントは、バーレー葉、黄色葉、
オリエント葉およびシートタバコ等が混合されたたばこ
原料を裁刻したもので、上記の方法により膨化処理した
たばこ原料を、第一セグメントのたばこ重量に対して５
〜５０％の範囲で用いるのが適当である。
オリエント葉およびシートタバコ等が混合されたたばこ
原料を裁刻したもので、上記の方法により膨化処理した
たばこ原料を、第一セグメントのたばこ重量に対して５
〜５０％の範囲で用いるのが適当である。
【００２６】本発明のシガレットの第二セグメントに用
いられるシリカゲルによって表面を被覆したたばこ原料
は、第１に、コロイド状シリカゾル溶液を添加すること
で得たものでもよいし、第２に、珪素のアルコキシドと
アンモニア分とをたばこ原料の表面に添加し、たばこ原
料の表面でアルキルシリケートを加水分解することで得
たものでもよい。
いられるシリカゲルによって表面を被覆したたばこ原料
は、第１に、コロイド状シリカゾル溶液を添加すること
で得たものでもよいし、第２に、珪素のアルコキシドと
アンモニア分とをたばこ原料の表面に添加し、たばこ原
料の表面でアルキルシリケートを加水分解することで得
たものでもよい。
【００２７】前記第１の一例として、例えば、特開平４
−８２７７号公報には、ｐＨが中性付近（ｐＨ６〜８）
に調整されたコロイド状シリカゾル溶液をたばこ原料に
添加し、次いで乾燥することによりたばこ原料の表面に
シリカゲルの薄膜を形成させる方法が開示されている。
−８２７７号公報には、ｐＨが中性付近（ｐＨ６〜８）
に調整されたコロイド状シリカゾル溶液をたばこ原料に
添加し、次いで乾燥することによりたばこ原料の表面に
シリカゲルの薄膜を形成させる方法が開示されている。
【００２８】前記第２の一例として、例えば、特開平４
−８２７８号公報には、たばこ原料にアンモニア水を添
加し、次いで炭素数１〜３のアルキルシリケートを添加
し、たばこ原料の表面で該アルキルシリケートを加水分
解し、次いで乾燥することにより、珪素の酸化物の薄膜
を形成させる方法が開示されている。
−８２７８号公報には、たばこ原料にアンモニア水を添
加し、次いで炭素数１〜３のアルキルシリケートを添加
し、たばこ原料の表面で該アルキルシリケートを加水分
解し、次いで乾燥することにより、珪素の酸化物の薄膜
を形成させる方法が開示されている。
【００２９】第二セグメントは、バーレー葉、黄色葉、
オリエント葉およびシートタバコが混合されたたばこ原
料を裁刻したもので、表面にシリカゲルを被覆したたば
こ原料を、第二セグメントのたばこ重量に対して５〜１
００％の範囲、好適には５〜１５％の範囲で用いるのが
適当である。
オリエント葉およびシートタバコが混合されたたばこ原
料を裁刻したもので、表面にシリカゲルを被覆したたば
こ原料を、第二セグメントのたばこ重量に対して５〜１
００％の範囲、好適には５〜１５％の範囲で用いるのが
適当である。
【００３０】本発明のシガレットのたばこロッド部にお
ける第一セグメントと第二セグメントとの長さの割合
は、たばこロッド部全体の長さや、第一セグメントおよ
び第二セグメントのニコチン量、タール量に依存して適
宜決定されるが、好ましくは２：１〜５：１であり、第
二セグメントの長さは少なくとも１０ｍｍ以上であるこ
とが好ましい。
ける第一セグメントと第二セグメントとの長さの割合
は、たばこロッド部全体の長さや、第一セグメントおよ
び第二セグメントのニコチン量、タール量に依存して適
宜決定されるが、好ましくは２：１〜５：１であり、第
二セグメントの長さは少なくとも１０ｍｍ以上であるこ
とが好ましい。
【００３１】本発明のシガレットのフィルター部は、通
常市販されているシガレットに用いられているフィルタ
ーを用いることができる。
常市販されているシガレットに用いられているフィルタ
ーを用いることができる。
【００３２】すなわち、フィルターは、セルロースアセ
テート繊維が材料として好適に用いられるが、その他
に、合成繊維の繊維束、セルロース繊維の不織布、パル
プ繊維、熱融着性複合繊維等、通常シガレット用フィル
ターとして使用されている材料を用い、円筒状に成型し
たものを用いることができる。
テート繊維が材料として好適に用いられるが、その他
に、合成繊維の繊維束、セルロース繊維の不織布、パル
プ繊維、熱融着性複合繊維等、通常シガレット用フィル
ターとして使用されている材料を用い、円筒状に成型し
たものを用いることができる。
【００３３】更にこのようなフィルターに、活性炭など
の吸着剤を添加してもよい。
の吸着剤を添加してもよい。
【００３４】本発明のシガレットの製造は、例えば特開
昭６１−２２７７６９号公報に開示されたシガレット製
造機を使用することによって製造することができる。
昭６１−２２７７６９号公報に開示されたシガレット製
造機を使用することによって製造することができる。
【００３５】なお、シガレットの製造の際に使用する巻
紙やチップペーパーは、通常のシガレット用に使用され
たものを用いることができ、空気透過度（コレスタ値）
は適宜選択される。
紙やチップペーパーは、通常のシガレット用に使用され
たものを用いることができ、空気透過度（コレスタ値）
は適宜選択される。
【００３６】また、チップペーパーには電気的手段また
は機械的手段により開孔が形成されていても良い。
は機械的手段により開孔が形成されていても良い。
【００３７】
【００３８】本発明のシガレットによれば、喫煙者が第
二セグメントの部分を指で持って喫煙する際に、着火端
部に配置された膨化処理されたたばこ原料を含む第一セ
グメントが燃焼することで生成した緩和なたばこ煙は、
第二セグメントおよびフィルター部を経て喫煙者に吸引
される。
二セグメントの部分を指で持って喫煙する際に、着火端
部に配置された膨化処理されたたばこ原料を含む第一セ
グメントが燃焼することで生成した緩和なたばこ煙は、
第二セグメントおよびフィルター部を経て喫煙者に吸引
される。
【００３９】本発明のシガレットでは、喫煙の進行に伴
って、膨化処理されたたばこ原料を含む従来のシガレッ
トで起こっていた熱軟化現象が、シリカゲルによって表
面を被覆されたたばこ原料を含む第二セグメントでは起
こらないため、喫煙者はこの現象による不快感が起こら
ない。
って、膨化処理されたたばこ原料を含む従来のシガレッ
トで起こっていた熱軟化現象が、シリカゲルによって表
面を被覆されたたばこ原料を含む第二セグメントでは起
こらないため、喫煙者はこの現象による不快感が起こら
ない。
【００４０】
【００４１】次に、本発明のシガレットの実施例を図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【００４２】
【実施例１】
【００４３】図１は、本発明の実施例１によるシガレッ
トを部分的に分解して示す斜視図である。
トを部分的に分解して示す斜視図である。
【００４４】本実施例のシガレットは、たばこロッド部
１０とフィルター部２０とからなるものである。
１０とフィルター部２０とからなるものである。
【００４５】たばこロッド部１０は、シガレットの長手
方向の着火端側に配置された第一セグメント１（長さ３
９ｍｍ）と、フィルター部２０側に配置された第二セグ
メント２（長さ２０ｍｍ）とから構成されている。
方向の着火端側に配置された第一セグメント１（長さ３
９ｍｍ）と、フィルター部２０側に配置された第二セグ
メント２（長さ２０ｍｍ）とから構成されている。
【００４６】第一セグメント１は、バーレー葉、黄色
葉、オリエント葉およびシートタバコが混合されたたば
こ原料を裁刻したもので、膨化処理したたばこ原料を５
〜５０％含んでいる。
葉、オリエント葉およびシートタバコが混合されたたば
こ原料を裁刻したもので、膨化処理したたばこ原料を５
〜５０％含んでいる。
【００４７】ここで、膨化処理したたばこ原料は、刻状
のたばこ原料に膨化剤を含浸させ、該原料を加熱空気流
（１４０℃）中で加熱膨化して得られたものである。
のたばこ原料に膨化剤を含浸させ、該原料を加熱空気流
（１４０℃）中で加熱膨化して得られたものである。
【００４８】第二セグメント２は、バーレー葉、黄色
葉、オリエント葉およびシートタバコが混合されたたば
こ原料を裁刻したもので、表面にシリカゲルを被覆した
たばこ原料を５〜５０％含んでいる。
葉、オリエント葉およびシートタバコが混合されたたば
こ原料を裁刻したもので、表面にシリカゲルを被覆した
たばこ原料を５〜５０％含んでいる。
【００４９】ここで、表面にシリカゲルを被覆したたば
こ原料は、シリカゲルの乾物量が対原料乾物当たり５％
になるように、シリカゾルの１０％酢酸水溶液（ｐＨ
７）を添加した後、５０℃で乾燥させることで、シリカ
ゾルをシリカゲルに転化させたものである。
こ原料は、シリカゲルの乾物量が対原料乾物当たり５％
になるように、シリカゾルの１０％酢酸水溶液（ｐＨ
７）を添加した後、５０℃で乾燥させることで、シリカ
ゾルをシリカゲルに転化させたものである。
【００５０】第一セグメント１と第二セグメント２と
は、通常のシガレット用巻紙に使用されるもので坪量２
０ｇ／ｃｍ2 の亜麻パルプ製の巻紙３によって巻回され
ており、これによってたばこロッド部１０が形成されて
いる。
は、通常のシガレット用巻紙に使用されるもので坪量２
０ｇ／ｃｍ2 の亜麻パルプ製の巻紙３によって巻回され
ており、これによってたばこロッド部１０が形成されて
いる。
【００５１】フィルター部２０は、セルロースアセテー
ト繊維（３Ｙ／３６０００）を円筒状に成型することで
形成したフィルター４（長さ２５ｍｍ）を、通常のシガ
レット用フィルターに使用されるフィルター巻紙５によ
って巻回することで形成されている。
ト繊維（３Ｙ／３６０００）を円筒状に成型することで
形成したフィルター４（長さ２５ｍｍ）を、通常のシガ
レット用フィルターに使用されるフィルター巻紙５によ
って巻回することで形成されている。
【００５２】そして、たばこロッド部１０のフィルター
部２０側の一部と、フィルター部２０とが、通常のシガ
レット用のチップペーパー６によって長手方向に巻回連
結され、これによってシガレットが形成されている。
部２０側の一部と、フィルター部２０とが、通常のシガ
レット用のチップペーパー６によって長手方向に巻回連
結され、これによってシガレットが形成されている。
【００５３】なお、チップペーパー６には、電気的手段
や機械的手段により、開孔７（図中、点線で示す）を形
成することもできる。
や機械的手段により、開孔７（図中、点線で示す）を形
成することもできる。
【００５４】次に、上記のシガレットの作用について説
明する。
明する。
【００５５】喫煙者がシガレットを喫煙する際には、主
に第二セグメント２の部分を指で持つ。
に第二セグメント２の部分を指で持つ。
【００５６】そして、着火端部に配置された膨化処理さ
れたたばこ原料を含む第一セグメント１が燃焼すること
で生成した緩和なたばこ煙が、第二セグメント２および
フィルター部２０を経て喫煙者に吸引される。
れたたばこ原料を含む第一セグメント１が燃焼すること
で生成した緩和なたばこ煙が、第二セグメント２および
フィルター部２０を経て喫煙者に吸引される。
【００５７】本実施例のシガレットでは、喫煙の進行に
伴って、膨化処理したたばこ原料を含む従来のシガレッ
トで起こっていた熱軟化現象が、シリカゲルによって表
面を被覆されたたばこ原料を含む第二セグメント２では
起こらないため、喫煙者はこの現象による不快感が起こ
らない。
伴って、膨化処理したたばこ原料を含む従来のシガレッ
トで起こっていた熱軟化現象が、シリカゲルによって表
面を被覆されたたばこ原料を含む第二セグメント２では
起こらないため、喫煙者はこの現象による不快感が起こ
らない。
【００５８】
【実施例２】
【００５９】図２は、本発明の実施例２によるシガレッ
トを部分的に分解して示す斜視図である。
トを部分的に分解して示す斜視図である。
【００６０】本実施例のシガレットは、実施例１のシガ
レットとほぼ同様の構成なので、実施例１と同一の構成
要素は同一の番号で示し、それらの構成及び作用の説明
を省略する。
レットとほぼ同様の構成なので、実施例１と同一の構成
要素は同一の番号で示し、それらの構成及び作用の説明
を省略する。
【００６１】実施例２のシガレットが実施例１のシガレ
ットと異なる点を説明すると、実施例２のシガレットで
は、第一セグメント１が第一セグメント巻紙３１に、第
二セグメント２が第二セグメント巻紙３２にそれぞれ巻
回されており、それらの外周部に、巻紙３が巻回されて
いる点が異なる。
ットと異なる点を説明すると、実施例２のシガレットで
は、第一セグメント１が第一セグメント巻紙３１に、第
二セグメント２が第二セグメント巻紙３２にそれぞれ巻
回されており、それらの外周部に、巻紙３が巻回されて
いる点が異なる。
【００６２】第一セグメント巻紙３１および第二セグメ
ント巻紙３２は、通常シガレット用巻紙に使用されるも
のであり、亜麻パルプ製で巻紙坪量が２０ｇ／ｃｍ2 程
度の薄厚のものが用いられる。
ント巻紙３２は、通常シガレット用巻紙に使用されるも
のであり、亜麻パルプ製で巻紙坪量が２０ｇ／ｃｍ2 程
度の薄厚のものが用いられる。
【００６３】本実施例のように、たばこロッド部１０に
おける巻紙を二重にすることで、副流煙の低減を図るこ
とができる。
おける巻紙を二重にすることで、副流煙の低減を図るこ
とができる。
【００６４】
【００６５】本発明のシガレットは、喫味の緩和化を図
り、熱軟化現象を防止して喫煙時の不快感を解消すると
共に、たばこ原料の香りや味に与える影響を低減するこ
とができる。
り、熱軟化現象を防止して喫煙時の不快感を解消すると
共に、たばこ原料の香りや味に与える影響を低減するこ
とができる。
【図１】本発明の実施例１によるシガレットを部分的に
分解して示す斜視図である。
分解して示す斜視図である。
【図２】本発明の実施例２によるシガレットを部分的に
分解して示す斜視図である。
分解して示す斜視図である。
１ 第一セグメント ２ 第二セグメント ３ 巻紙 ３１ 第一セグメント巻紙 ３２ 第二セグメント巻紙 ４ フィルター ５ フィルター巻紙 ６ チップペーパー ７ 開孔 １０ たばこロッド部 ２０ フィルター部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泊り 育 神奈川県横浜市緑区梅が丘６番地２号 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 たばこロッド部とフィルター部とからな
るシガレットであって、該たばこロッド部は着火端側に
配置された第一セグメントとフィルター部側に配置され
た第二セグメントとから構成され、該第一セグメントは
膨化処理したたばこ原料を５〜５０％含み、該第二セグ
メントはシリカゲルによって表面を被覆したたばこ原料
を含むことを特徴とする、シガレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2077693A JPH06209756A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | シガレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2077693A JPH06209756A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | シガレット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209756A true JPH06209756A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=12036559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2077693A Pending JPH06209756A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | シガレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209756A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6209547B1 (en) | 1998-10-29 | 2001-04-03 | Philip Morris Incorporated | Cigarette filter |
| US6911189B1 (en) | 1999-10-29 | 2005-06-28 | Philip Morris Usa Inc. | Filter for selective removal of a gaseous component |
| WO2011118040A1 (ja) | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日本たばこ産業株式会社 | 揮発性香料デリバリー量を高めたシガレット |
| JP2014528244A (ja) * | 2011-10-07 | 2014-10-27 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | マルチセグメント喫煙物品 |
| JP2016518141A (ja) * | 2013-05-10 | 2016-06-23 | レーンツマ シガレッテンファブリーケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 喫煙物品 |
| WO2022137903A1 (ja) * | 2020-12-24 | 2022-06-30 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこ材料の製造方法 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP2077693A patent/JPH06209756A/ja active Pending
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| US6595218B1 (en) | 1998-10-29 | 2003-07-22 | Philip Morris Incorporated | Cigarette filter |
| US6911189B1 (en) | 1999-10-29 | 2005-06-28 | Philip Morris Usa Inc. | Filter for selective removal of a gaseous component |
| WO2011118040A1 (ja) | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 日本たばこ産業株式会社 | 揮発性香料デリバリー量を高めたシガレット |
| JP5315455B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2013-10-16 | 日本たばこ産業株式会社 | 揮発性香料デリバリー量を高めたシガレット |
| US9101165B2 (en) | 2010-03-26 | 2015-08-11 | Japan Tobacco Inc. | Cigarette with increased volatile flavor delivery |
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| US10226068B2 (en) | 2011-10-07 | 2019-03-12 | Philip Morris Products S.A. | Multi-segment smoking article |
| JP2016518141A (ja) * | 2013-05-10 | 2016-06-23 | レーンツマ シガレッテンファブリーケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 喫煙物品 |
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