JPH06206827A - 動物用整腸保健剤 - Google Patents
動物用整腸保健剤Info
- Publication number
- JPH06206827A JPH06206827A JP31A JP18842691A JPH06206827A JP H06206827 A JPH06206827 A JP H06206827A JP 31 A JP31 A JP 31A JP 18842691 A JP18842691 A JP 18842691A JP H06206827 A JPH06206827 A JP H06206827A
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- JP
- Japan
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- diarrhea
- animal
- mushroom
- health
- controlling
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マッシュルームから抽出して得たエキスによ
り、動物の下痢や便秘を予防または治療すること。 【構成】 マッシュルームから抽出して得たエキスを乳
用子牛に投与することによって、新生子牛の死亡率を高
める原因になている下痢が予防され、正常な糞便の状態
を維持することができた。このエキスはマッシュルーム
子実体を酸性温水液で抽出することによって得られる。
り、動物の下痢や便秘を予防または治療すること。 【構成】 マッシュルームから抽出して得たエキスを乳
用子牛に投与することによって、新生子牛の死亡率を高
める原因になている下痢が予防され、正常な糞便の状態
を維持することができた。このエキスはマッシュルーム
子実体を酸性温水液で抽出することによって得られる。
Description
【発明の詳細な説明】 イ)産業上の利用分野 本発明は動物の下痢、便秘等の予防及び治療を目的とし
た整腸剤に関する。
た整腸剤に関する。
ロ)従来の技術 従来、動物の整腸、特に下痢に対する治療及び予防対策
として以下のものがある。
として以下のものがある。
1)坑生物質(殺菌薬)による小腸の悪性腸内細菌を死
滅させる方法。
滅させる方法。
2)乳酸菌製剤による乳酸菌の優勢化による腸内菌叢の
正常化による方法。
正常化による方法。
3)消化剤の投与による未消化物の腸内移行に伴う腸刺
激の解消による方法。
激の解消による方法。
4)パントテン酸カルシウム投与による腸肝循環を円滑
にする方法。
にする方法。
ハ)発明が解決しようとした問題点 動物の下痢による栄養吸収阻害、体力消耗等による経済
的ダメージは極めて大きい。例えば新生乳牛子牛は下痢
による死亡率が高く、その予防は非常に大きな意味をも
つ。そのためには、連用、常用しても安全なものでなく
てはならない。抗生物質は即効的で治療として有効であ
るが、乳牛の場合には、吸収された薬物が乳に混入する
ため、数日間出荷できないことによる経済的ダメージが
避けられない。その点、従来からの乳酸菌製剤やパント
テン酸は有効であるが、前者は効果が顕著でない場合が
多く、後者は多用による弊害が考えられる。新生子牛で
も使用できる、より安全で有効な整腸保健剤が求められ
ていた。本発明は以上のような要望に応えられるものと
して開発された。
的ダメージは極めて大きい。例えば新生乳牛子牛は下痢
による死亡率が高く、その予防は非常に大きな意味をも
つ。そのためには、連用、常用しても安全なものでなく
てはならない。抗生物質は即効的で治療として有効であ
るが、乳牛の場合には、吸収された薬物が乳に混入する
ため、数日間出荷できないことによる経済的ダメージが
避けられない。その点、従来からの乳酸菌製剤やパント
テン酸は有効であるが、前者は効果が顕著でない場合が
多く、後者は多用による弊害が考えられる。新生子牛で
も使用できる、より安全で有効な整腸保健剤が求められ
ていた。本発明は以上のような要望に応えられるものと
して開発された。
ニ)問題点を解決するための手段 上記目的は人間が常食とするマッシュルーム(Agar
icus bisporus)子実体から水溶液によっ
て抽出したエキスにより達成される。本発明に用いるこ
とのできるマッシュルーム子実体は、麦ワラ、鶏糞、綿
実油カス等の混合物を60〜70℃で発酵して得られた
推肥に40〜55℃で高温菌類を増殖させて有機チッ素
(蛋白質)を増やした25℃のコンポストにマッシュル
ーム菌糸を接種し、菌子が成長した後、ピートモス、赤
土と水で練った土で覆土して、15℃、湿度70〜80
%の条件下で子実体を形成して得られる均一なものであ
る。子実体は傘部、柄部、根部のいずれも使用可能であ
る。また成長の時期については、あまり傘が開かない時
期のものが好ましい。鮮度は新らしい程よく、保存する
場合は0〜5℃の冷蔵又は冷凍する必要がある。エキス
の抽出は、子実体100部にpH4〜6の有機酸水溶液
150部〜500部を加え、冷水から除々に温度を上げ
て(1〜2℃/分)、一定の温度に達したら、直ちにろ
過して上澄液を得る。有機酸には、リンゴ酸、クエン
酸、コハク酸、酢酸等が使用できる。
icus bisporus)子実体から水溶液によっ
て抽出したエキスにより達成される。本発明に用いるこ
とのできるマッシュルーム子実体は、麦ワラ、鶏糞、綿
実油カス等の混合物を60〜70℃で発酵して得られた
推肥に40〜55℃で高温菌類を増殖させて有機チッ素
(蛋白質)を増やした25℃のコンポストにマッシュル
ーム菌糸を接種し、菌子が成長した後、ピートモス、赤
土と水で練った土で覆土して、15℃、湿度70〜80
%の条件下で子実体を形成して得られる均一なものであ
る。子実体は傘部、柄部、根部のいずれも使用可能であ
る。また成長の時期については、あまり傘が開かない時
期のものが好ましい。鮮度は新らしい程よく、保存する
場合は0〜5℃の冷蔵又は冷凍する必要がある。エキス
の抽出は、子実体100部にpH4〜6の有機酸水溶液
150部〜500部を加え、冷水から除々に温度を上げ
て(1〜2℃/分)、一定の温度に達したら、直ちにろ
過して上澄液を得る。有機酸には、リンゴ酸、クエン
酸、コハク酸、酢酸等が使用できる。
ホ)作用 本発明品の服用により、動物の下痢又は便秘等の予防及
び治療をすることができる。本発明品の整腸の作用機作
は腸内菌叢のバランス正常化による腸内の腐敗菌の減少
によるものと推定される。これは動物の糞便中の硫化水
素、メルカプタン、アンモニア、インドール、スカトー
ル等のいわゆる腐敗悪臭成分の低減によって示唆され
る。この作用機作に関与する本発明エキス中に含まれる
特定の化学成分は今のところ同定されていないが、複数
の化合物による相乗作用も考えられる。本化合物は新鮮
マッシュルームに元来存在している化合物ではなく、抽
出過程において、菌体の酸素系が関与し、新らたに作ら
れた化合物であると考えられる。
び治療をすることができる。本発明品の整腸の作用機作
は腸内菌叢のバランス正常化による腸内の腐敗菌の減少
によるものと推定される。これは動物の糞便中の硫化水
素、メルカプタン、アンモニア、インドール、スカトー
ル等のいわゆる腐敗悪臭成分の低減によって示唆され
る。この作用機作に関与する本発明エキス中に含まれる
特定の化学成分は今のところ同定されていないが、複数
の化合物による相乗作用も考えられる。本化合物は新鮮
マッシュルームに元来存在している化合物ではなく、抽
出過程において、菌体の酸素系が関与し、新らたに作ら
れた化合物であると考えられる。
ヘ)実施例 (1)製造法 1kgの新鮮なマッシュルーム(ホワイト種)子実体全
体をスライスし1.7kgの0.5%リンゴ酸水溶液を
加え、時々攪拌しながら、除々に温度を上げ、70℃で
2時間加温する。その後、直ちにフィルターでろ過し、
本発明品の抽出エキス2.0kgを得た。
体をスライスし1.7kgの0.5%リンゴ酸水溶液を
加え、時々攪拌しながら、除々に温度を上げ、70℃で
2時間加温する。その後、直ちにフィルターでろ過し、
本発明品の抽出エキス2.0kgを得た。
(2)投与試験 ホルスタイン種子牛に本発明品を投与して下痢の予防及
び治療効果を観察した。供試牛の概要を表1に示した。
試験区5頭には本発明品5ccとモーレット特A(全
農)代用乳250gとを2lの微温湯に溶解して朝夕2
回給与した。又、対照区5頭は代用乳のみ同様に与え、
糞便の状態や体調を観察した。表2は、下痢発生状況を
示したものである。17日間の連続投与中、試験区は9
3号、193号が軟便1回、194号が、軟便3回認め
られたが、いずれも、その後の下痢症状もなく、正常な
糞便の状態が続いた。これに比べ、対照区では、軟便9
5号4回、96号3回、97号11回、195号6回、
196号1回、又、水溶性下痢は97号3回、195号
5回発生した。このように試験区の子牛が、いずれも元
気で活気があり軟便、下痢が少なかったのに比べ、対照
区の子牛は5頭の内、2頭が激しい下痢により元気がな
く、脱水症により、補液を投与した。
び治療効果を観察した。供試牛の概要を表1に示した。
試験区5頭には本発明品5ccとモーレット特A(全
農)代用乳250gとを2lの微温湯に溶解して朝夕2
回給与した。又、対照区5頭は代用乳のみ同様に与え、
糞便の状態や体調を観察した。表2は、下痢発生状況を
示したものである。17日間の連続投与中、試験区は9
3号、193号が軟便1回、194号が、軟便3回認め
られたが、いずれも、その後の下痢症状もなく、正常な
糞便の状態が続いた。これに比べ、対照区では、軟便9
5号4回、96号3回、97号11回、195号6回、
196号1回、又、水溶性下痢は97号3回、195号
5回発生した。このように試験区の子牛が、いずれも元
気で活気があり軟便、下痢が少なかったのに比べ、対照
区の子牛は5頭の内、2頭が激しい下痢により元気がな
く、脱水症により、補液を投与した。
ヘ)発明の効果 本発明品により動物の下痢、便秘を予防又は治療するこ
とができるので、例えば牛、豚等の高価な動物ではその
経済的メリットは極めて大きい。本発明品の原料は食品
であるので、極めて安全であり、常用しても安心であ
る。
とができるので、例えば牛、豚等の高価な動物ではその
経済的メリットは極めて大きい。本発明品の原料は食品
であるので、極めて安全であり、常用しても安心であ
る。
Claims (1)
- マッシュルーム子実体の水溶液による抽出エキスを主成
分とする動物用整腸保健剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31A JPH06206827A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 動物用整腸保健剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31A JPH06206827A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 動物用整腸保健剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206827A true JPH06206827A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=16223468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31A Withdrawn JPH06206827A (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 動物用整腸保健剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06206827A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003377A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ピコスルファートナトリウム配合緩下剤 |
WO2004057981A1 (en) * | 2002-12-31 | 2004-07-15 | Barumin Co., Ltd. | Lactic-acid fermented materials able to restrain rotavirus infection and thereof producting method |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP31A patent/JPH06206827A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003377A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ピコスルファートナトリウム配合緩下剤 |
WO2004057981A1 (en) * | 2002-12-31 | 2004-07-15 | Barumin Co., Ltd. | Lactic-acid fermented materials able to restrain rotavirus infection and thereof producting method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |