JPH0620629A - 回転対陰極x線発生装置 - Google Patents

回転対陰極x線発生装置

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JPH0620629A
JPH0620629A JP19586692A JP19586692A JPH0620629A JP H0620629 A JPH0620629 A JP H0620629A JP 19586692 A JP19586692 A JP 19586692A JP 19586692 A JP19586692 A JP 19586692A JP H0620629 A JPH0620629 A JP H0620629A
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JP
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anticathode
ray
focal point
electron beam
rotating
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JP19586692A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Sakurai
仁 桜井
Kenji Sakurai
健次 桜井
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National Research Institute for Metals
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
National Research Institute for Metals
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対陰極の回転軸線を水平にした状態で水平方
向に線焦点のX線ビームを取り出すことができるように
する。 【構成】 フィラメント28から対陰極26に向かって
電子ビーム30が照射され、対陰極26の外周面32上
に焦点34が形成される。この焦点34は細長い形状で
あり、焦点34の長手方向は、対陰極26の外周面32
の周方向と一致している。X線取り出し窓36、37か
らは線焦点のX線ビーム38を水平に取り出すことがで
きる。対陰極26の直径は250mmであり、焦点34
の長さLは10mm、幅Wは1mmである。この回転対
陰極を用いると、従来と比較して、X線強度の大きな線
焦点のX線ビームを取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形状の回転対陰極
を備えるX線発生装置に関し、特にX線焦点の形状に特
徴のある回転対陰極X線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、水平な回転軸線の回りを回転す
る従来の回転対陰極X線発生装置の斜視図である。電子
ビーム発生源であるフィラメント10から対陰極12に
向かって電子ビーム14が照射され、対陰極12の外周
面16上に焦点18が形成される。この焦点18は細長
い形状であり、焦点18の長手方向は、対陰極12の回
転軸線に平行となっている。すなわち、対陰極12の外
周面16の周方向に沿った焦点寸法は短くなっている。
【0003】対陰極12の外周面16を構成する特定の
領域に着目すると、この領域は、対陰極12が1回転す
る間に、1回だけ焦点18を通過する。前記領域が焦点
18を通過するとき、電子ビーム14の照射を受けてこ
の領域からX線を発生する。同時に、電子ビーム14の
もつエネルギーの大部分は熱エネルギーとなって前記領
域が高温に加熱される。しかし、焦点18の周方向に沿
った寸法が短いので、前記領域は短時間で焦点18を通
過することになって、高温になった前記領域はすぐに冷
却される。回転対陰極の内部は一般的に水冷しているの
で、前記領域が受けた熱は、冷却水に吸収されて外部に
排出される。
【0004】図6に示すように対陰極と焦点とを配置し
た場合、焦点18から水平方向にX線を取り出せば点焦
点のX線ビーム20が得られる。X線取り出し窓22の
方向から見れば、細長い焦点18も点状に見えることに
なる。また、回転対陰極は上述のように対陰極材料が瞬
間的に焦点を通過するだけなので大電力を投入すること
ができる。例えば、直径250mmの大きな対陰極を1
万rpm程度の高速で回転させれば、60kWの電力
(60kV、1000mA)を投入することが可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回転対
陰極においては、点焦点のX線ビームを水平方向に取り
出すことができても、線焦点のX線ビームを水平方向に
取り出すには多くの制約がある。図6において、焦点1
8の上下方向にX線取り出し窓を設ければ、線焦点のX
線ビームを取り出すことはできる。しかし、このX線ビ
ームをX線分析装置等のX線源として用いるには不便で
ある。すなわち、上方または下方に向かうような線焦点
のX線ビームを用いると、X線分析装置等の光学系の光
軸をほぼ鉛直平面内に配置する必要があり、このように
すると、光軸を水平面内に配置する通常の装置構成と比
較して、X線分析装置自体の構造が複雑となる。また、
X線発生装置の上方または下方にX線分析装置を配置す
る必要もあり、これも大変であり、現実的でない。
【0006】そこで、線焦点のX線ビームを水平方向に
取り出すために、図7に示すように、鉛直に延びる回転
軸線の回りに対陰極12を回転させることが考えられ
る。このようにすると、水平方向に線焦点のX線ビーム
24を取り出すことができる。したがって、X線分析装
置としては、通常の配置構成のものをそのまま使用でき
る。
【0007】しかし、図7のように回転対陰極を配置し
て線焦点のX線ビーム24を取り出すようにすると、大
型の回転対陰極では次のような問題がある。 (1)焦点18からX線取り出し窓22までの距離E
は、少なくとも対陰極の半径よりは大きくする必要があ
るので、図6のような配置と比較して距離Eが大きくな
ってしまう。強力な線焦点のX線ビームを得ようとし
て、対陰極の直径を大きくすればするほど、距離Eは大
きくなる。距離Eが大きくなると、取り出し窓22から
得られるX線強度が低下してしまう。
【0008】(2)X線分析装置としてX線ディフラク
トメータを用いる場合、ディフラクトメータが大型化し
てしまう。ディフラクトメータのゴニオメータ半径は、
X線焦点から試料までの距離と等しくする必要があり、
上述の距離Eが大きくなるとディフラクトメータ全体を
大型化させなければならず、汎用のものを使用すること
ができなくなる。また、上述の距離Eが大きくなると、
対陰極を収容する真空容器の水平断面が大きくなる。そ
の結果、回折X線の高角側の測定の際にX線検出器が真
空容器に衝突するのを避けるために、高角側の測定可能
な角度範囲が制限される。測定装置に対するこのような
幾何学的な制約は、ディフラクトメータのみにとどまら
ない。湾曲結晶を用いるEXAFS測定装置の分光器で
は、結晶モノクロメータと焦点の間の距離により角度が
決まるため、結晶モノクロメータをどれだけ焦点に近付
けられるかが非常に重要である。焦点のまわりの空間の
自由度が制限されると、測定に支障が生じることにな
る。
【0009】(3)対陰極を真空中で1万rpm程度の
高速で回転させる場合、対陰極の回転シャフトは磁性流
体シール装置によって回転可能に真空封止されている。
また、重量のある対陰極を回転可能に支持するために、
磁性流体シール装置の両側に、強制油潤滑方式の軸受を
配置してある。対陰極を図7のように配置すると、回転
シャフトが鉛直方向に延びることになる。このために、
強制油潤滑方式の軸受のオイルが磁性流体シール装置の
方に流れてきてシール性能に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。
【0010】結局、上述のようなさまざまな問題がある
ために、特に大型の回転対陰極では、図7のような配置
を用いて回転対陰極から線焦点のX線ビームを取り出す
ことは現実的でなく、X線強度面でもそれほどの向上は
期待できない。
【0011】本発明の目的は、対陰極の回転軸線を水平
にした状態で水平方向に線焦点のX線ビームを取り出す
ことのできる回転対陰極X線発生装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】第1の発明は、
水平な回転軸線の回りを回転する円筒形状の対陰極と、
この対陰極に照射する電子ビームを発生する電子ビーム
発生源とを備える回転対陰極X線発生装置において、前
記対陰極の外周面上に電子ビームを照射して細長い焦点
を形成するようにし、その焦点の長手方向が、対陰極の
外周面の周方向と一致するようにしたものである。この
ように焦点を形成すると、焦点から水平方向に線焦点の
X線ビームを取り出すことができる。本発明のような焦
点を形成するには、電子ビーム発生源であるフィラメン
トを、全体として鉛直方向に延びるように配置して、対
陰極に対向させればよい。本発明により、大型の回転対
陰極を用いた場合でも線焦点のX線ビームを水平方向に
取り出すことが可能になる。なお、このような構成にす
ると、図6の配置に比べて熱負荷の点で厳しくなるの
で、図6の配置と比較してX線出力強度は多少犠牲にし
なければならない。しかし、この点を考慮しても、な
お、現存する線焦点X線源(例えば、小型の対陰極を図
7の配置にしたもの)よりも数倍のX線強度が得られ
る。
【0013】第2の発明は、第1の発明における対陰極
の直径を250mm以上にしたものである。第1の発明
では、対陰極の外周面の周方向に沿って焦点が細長く延
びているので、焦点を真横から見ると、円弧の一部とな
っている。この円弧の曲率半径は、当然、対陰極の半径
に等しい。この円弧の曲率半径が小さいと、線焦点とし
て取り出したX線ビームは、鉛直方向に直線状に延びた
理想的なビーム形状と比較して、曲がりが大きくなる。
しかし、本発明では対陰極の直径を250mm以上にし
たことにより、線焦点の形状の歪みは小さくなり、あま
り問題にならない。なお、本発明では、対陰極の直径を
大きくしても、焦点からX線取り出し窓までの距離は大
きくならない。
【0014】第3の発明は、第1の発明において、電子
ビーム発生源を、対陰極に対して、回転軸線に平行な方
向に相対的に移動可能にしたものである。第1の発明で
は、対陰極の外周面の周方向に沿って焦点が細長く延び
ているので、従来の焦点配置の場合と比較して、電子ビ
ーム照射を受ける対陰極表面は大きい熱負荷を受け、損
傷を受けやすい。そこで、一定時間だけ対陰極を使用し
たら、電子ビームの当たる位置を回転軸線の方向にずら
してやるとよい。そのためには、電子ビーム発生源を、
対陰極に対して、回転軸線に平行な方向に相対的に移動
させればよい。この場合、真空容器に対する対陰極の位
置をそのままにして、電子ビーム発生源を移動させるの
が便利である。しかし、これとは逆に電子ビーム発生源
の位置をそのままにして、対陰極を移動させてもよい。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の斜視図である。
円筒形状の対陰極26は、水平な回転軸線の回りを回転
する。電子ビーム発生源であるフィラメント28から対
陰極26に向かって電子ビーム30が照射され、対陰極
26の外周面32上に焦点34が形成される。この焦点
34は細長い形状であり、焦点34の長手方向は、対陰
極26の外周面32の周方向と一致している。フィラメ
ント28は、全体として鉛直方向に延びた姿勢で、対陰
極26に対向して配置され、これにより、上述のような
縦長の焦点34が形成される。対陰極26とフィラメン
ト28をその内部に収容する真空容器には、X線取り出
し窓36、37が設けられていて、これらの取り出し窓
36、37から線焦点のX線ビーム38を水平方向に取
り出すことができる。
【0016】フィラメント28は矢印29の方向に移動
可能であり、これによって対陰極26の外周面32上の
焦点34の位置をずらすことができる。例えば、フィラ
メント28を左方向に移動させると、焦点34は左側の
位置35にずれる。対陰極26の同じ場所で焦点34を
長時間使っていると、大きな電力を投入する場合には対
陰極表面が損傷を受けやすい。したがって、所定時間だ
け対陰極を使用したら、フィラメント28を移動させて
焦点位置をずらすようにしている。なお、焦点位置をず
らしたら、X線分析装置側でセッティング作業をやり直
すことになる。これとは逆に、フィラメント28を移動
させないで、対陰極26を回転軸線の方向に移動させて
もよい。この方が機構が大掛かりになるが、X線分析装
置から見た焦点位置が変化しないのでセッティング作業
をやり直す手間が省ける利点がある。
【0017】X線取り出し窓36、37は、図1に示す
ように反対方向に2か所設けることができるが、1か所
でもよい。また、対陰極26を中心としてフィラメント
28とは反対の側にも別のフィラメントを配置して、こ
の反対側でもX線を発生させるようにしてもよい。この
場合、反対側のフィラメントは、図6に示すように水平
方向に延びるフィラメント姿勢となるようにして、点焦
点のX線ビームを水平方向に取り出すようにしてもよ
い。この場合は、一つの回転対陰極で点焦点と線焦点の
両方が実現されることになる。
【0018】図2は、焦点34の形状を拡大して示した
ものである。(A)はフィラメント28の方向から見た
焦点34の形状である。鉛直方向の長さLは10mm、
幅Wは1mmである。(B)は焦点34を真横から(す
なわち、対陰極の回転軸線に平行な方向から)見た形状
である。焦点34は、対陰極の外周面の周方向に沿って
形成されるため、対陰極の半径と等しい曲率半径で曲が
っている。したがって、長さ方向(上下方向)の両端
は、長さ方向の中央部に対して、距離Dだけ後退してい
る。この実施例では、対陰極の直径が250mmで、焦
点34の長さLが10mmなので、距離Dは約0.1m
mと非常に小さい。図面では焦点34の曲がりを誇張し
て示してあるが、実際にはかなり直線に近い。
【0019】(C)は、図1のX線取り出し窓37の方
向から見た焦点34の形状である。焦点の幅Wは、見か
け上ΔWと短くなる。本実施例では、X線の取り出し角
(図1の角度α)は6度であり、このとき、ΔWは幅W
の約10分の1となる。W=1mmなので、ΔW=約
0.1mmである。これに、焦点の曲がりの影響が加わ
る。上述の焦点の曲がりによる距離Dと、見かけの幅Δ
Wとの合計は、この実施例では約0.2mmである。こ
のように、対陰極の直径を250mmかそれ以上にすれ
ば、焦点の曲がりはあまり問題にしなくてよい。
【0020】次に、図1の回転対陰極X線発生装置を用
いて、実際のX線分析を行った例を示す。図3は、EX
AFS(X線広域吸収微細構造)測定装置の平面図であ
る。X線源42から出たX線は発散スリット44を通過
して分光結晶46に当たる。分光結晶46で分光された
X線は受光スリット48を通過して、透過型比例計数管
50と試料52を透過し、シンチレーション検出器54
で検出される。試料52のX線吸収係数は、試料52の
手前の透過型比例計数管50で測定したX線強度と、試
料52の後方のシンチレーション検出器54で測定した
X線強度との比をとって求めることができる。X線源4
2と分光結晶46と受光スリット48は、直径の一定な
円56の上に常に来るように機構的に連結されており、
分光結晶46に対するX線の入射角を変化させても、こ
の関係は変わらないようになっている。分光結晶46に
対するX線の入射角を変化させると、試料52に照射さ
れるX線の波長が変化する。
【0021】図4は、X線源として図1の回転対陰極X
線発生装置を用いて、銅箔のX線吸収スペクトルを測定
したグラフである。横軸は試料に照射するX線エネルギ
ー、縦軸は試料のX線吸収係数である。図4のスペクト
ル58は、図3に示すEXAFS測定装置でX線吸収ス
ペクトルを測定したものである。図3の分光結晶46と
しては、Ge結晶の(220)面を使用したヨハンソン
型の湾曲結晶を用いた。このスペクトル58を測定する
ときには、図1の回転対陰極X線発生装置を用いて、管
電圧を17kV、管電流を360mAとしており、28
万cps(カウント/秒)のX線強度が得られた。この
ようなX線源を用いたことにより、従来よりも短い測定
時間で十分な質のスペクトル測定が可能になった。
【0022】図4のもう一方のスペクトル60は、標準
的な広角ゴニオメータを使用して同じ銅箔のX線吸収ス
ペクトルを測定したものである。ゴニオメータの回転中
心にLiF平板結晶(200)をおいて連続X線を分光
してから、銅箔試料にX線を照射したものである。この
場合も、X線源として図1の回転対陰極X線発生装置を
使用しており、管電圧を25kV、管電流を600mA
としたときに、8万cps(カウント/秒)のX線強度
が得られた。EXAFS専用装置には及ばないものの、
広角ゴニオメータを使って得られた結果としては、従来
の数倍のX線強度が得られた。
【0023】図5は、X線源として図1の回転対陰極X
線発生装置と図3の測定装置とを用いて、鉄の蛍光X線
(Kα線)を分光した結果のグラフである。横軸は蛍光
X線のエネルギー、縦軸は蛍光X線の強度である。分光
結晶としてはGe(220)のヨハンソン型湾曲結晶を
用いた。このスペクトルによれば、Kα1 線とKα2線
とがきれいに分離されており、5eV前後の良好な分解
能が得られている。
【0024】
【発明の効果】本発明は、水平な回転軸線の回りを回転
する円筒形状の対陰極において、焦点の長手方向が、対
陰極の外周面の周方向と一致するようにしたことによ
り、焦点から水平方向に線焦点のX線ビームを取り出す
ことができる。これにより、大型の回転対陰極を用いた
場合でも線焦点のX線ビームを水平方向に取り出すこと
が可能になり、X線強度の大きな線焦点X線源を実験室
レベルで得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】焦点の拡大図である。
【図3】EXAFS測定装置の平面図である。
【図4】図1の装置をX線源とした銅箔のX線吸収スペ
クトルのグラフである。
【図5】図1の装置をX線源として鉄の蛍光X線を分光
した結果のグラフである。
【図6】従来の回転対陰極X線発生装置の斜視図であ
る。
【図7】従来の回転対陰極X線発生装置の別の例の斜視
図である。
【符号の説明】
26…対陰極 28…フィラメント 30…電子ビーム 32…外周面 34…焦点 36…X線取り出し窓 38…線焦点のX線ビーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】第3の発明は、第1の発明において、電子
ビーム発生源を、対陰極に対して、回転軸線に平行な方
向に相対的に移動可能にしたものである。第1の発明で
は、対陰極の外周面の周方向に沿って焦点が細長く延び
ているので、従来の焦点配置の場合と比較して、電子ビ
ーム照射を受ける対陰極表面は大きい熱負荷を受け、損
傷を受けやすい。そこで、一定時間だけ対陰極を使用し
たら、電子ビームの当たる位置を回転軸線の方向にずら
してやるとよい。そのためには、電子ビーム発生源を、
対陰極に対して、回転軸線に平行な方向に相対的に移動
させればよい。この場合、真空容器に対する対陰極の位
置をそのままにして、電子ビーム発生源を移動させるの
が便利である。しかし、これとは逆に電子ビーム発生源
の位置をそのままにして、対陰極を移動させてもよい。
第4の発明は、第1の発明において、対陰極を挟んで第
1の電子ビーム発生源と第2の電子ビーム発生源とを設
け、第1の電子ビーム発生源からの電子ビームによって
対陰極の外周面上に細長い第1の焦点を形成するように
して、その第1の焦点の長手方向が、対陰極の外周面の
周方向と一致するようにするとともに、第2の電子ビー
ム発生源からの電子ビームによって対陰極の外周面上に
細長い第2の焦点を形成するようにして、その第2の焦
点の長手方向が、対陰極の回転軸線と平行になるように
したものである。これにより、第1の焦点からは線焦点
のX線ビームを水平方向に取り出すことができ、第2の
焦点からは点焦点のX線ビームを同様に水平方向に取り
出すことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な回転軸線の回りを回転する円筒形
    状の対陰極と、この対陰極に照射する電子ビームを発生
    する電子ビーム発生源とを備える回転対陰極X線発生装
    置において、前記対陰極の外周面上に電子ビームを照射
    して細長い焦点を形成するようにし、その焦点の長手方
    向が、対陰極の外周面の周方向と一致するようにしたこ
    とを特徴とする回転対陰極X線発生装置。
  2. 【請求項2】 前記対陰極の直径を250mm以上にし
    たことを特徴とする請求項1記載の回転対陰極X線発生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電子ビーム発生源を、前記対陰極に
    対して、前記回転軸線に平行な方向に相対的に移動可能
    にしたことを特徴とする請求項1記載の回転対陰極X線
    発生装置。
JP19586692A 1992-07-01 1992-07-01 回転対陰極x線発生装置 Pending JPH0620629A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017038302A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 ブルカー・エイエックスエス株式会社 X線発生装置及び方法、並びに試料測定システム

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