JPH06206271A - ハニカム構造体とその製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体とその製造方法

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JPH06206271A
JPH06206271A JP2752993A JP2752993A JPH06206271A JP H06206271 A JPH06206271 A JP H06206271A JP 2752993 A JP2752993 A JP 2752993A JP 2752993 A JP2752993 A JP 2752993A JP H06206271 A JPH06206271 A JP H06206271A
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honeycomb
honeycomb structure
beads
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extrusion
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JP2752993A
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Inventor
Toshio Matsumoto
壽夫 松本
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MATSUMOTO KOKAN KK
Original Assignee
MATSUMOTO KOKAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来から最も実績のあるセラミックハニカム構
造体に於いて、該ハニカム構造体の中で、排気ガスが撹
拌混合できるセラミックハニカム構造体を提供するこ
と。 【構成】耐熱性セラミックスの粉末と有機バインダー、
ビーズ、水を混合し、押出成型法、射出成型法で所望の
成型品とした後、1000℃〜1700℃で加熱焼成
し、該ビーズを焼却することにより、該ビーズが位置し
ていた隔壁などに所望の横穴を穿けること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は排気ガスを浄化する触
媒、或は燃焼用触媒などを担持するために用いられるセ
ラミックス製、または粉末金属製のハニカム構造体、そ
の製造方法、この製造方法で使用する装置の改良に関
し、更に詳しくはセラミックス粉末または金属粉末を押
し出し成形して、蜂の巣構造即ちハニカム構造の触媒担
体としての特性を付与した、ハニカム構造体、その製造
方法及びその製造方法に於いて使用する改良された装置
に関する。。
【0002】
【従来の技術】従来自動車等から排出される排気ガス中
の一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物、炭素粒子その
他、を浄化するために排気管の途中に三元触媒コンバー
ターなどの触媒装置、燃焼装置、フィルターなどを介在
させている。
【0003】この触媒装置に使用される触媒担体の一つ
としてハニカム構造の多孔質セラミックス担体がある。
このものは、コージライトから成るセラミックスの粉末
を有機バインダーを加えて水で練ったものを、所定の金
型から押し出してハニカム構造に成形した、所謂「セラ
ミックハニカム」である。
【0004】これに対して、より苛酷な使用条件下で、
より軽量小型、より大きな機械的強度、耐熱性、が要求
され、特公昭58−23138号公報に記載の、平板と
波板とを交互に巻き回してハニカム構造とした所謂「メ
タルハニカム」が提案されている。
【0005】さらにこの両者の長所を取り入れ、金属粉
末原料に有機バインダーを加え、水で練ったものを、所
定の金型から押し出してハニカム構造に成形した、特開
平4−215853号公報に記載の、所謂「粉末冶金型
メタルハニカム」がある。
【0006】前記所謂「メタルハニカム」に於いては、
板材に穴をあけたり、波板をクロスさせたりして、ハニ
カムの中を通る排気ガスを撹拌拡散させ、隔壁に衝突せ
しめて、触媒に多重接触させることが可能である。
【0007】然るに、従来最も実績のある「セラミック
ハニカム」においては、通常、押出成型法、射出成型法
によって成形されているので、排気ガスの通路であるハ
ニカムの貫通孔は、押出あるいは射出の方向に平行にな
り、排気ガスと貫通孔壁面の触媒との接触による相互作
用が小さく、従って触媒効率が悪いばかりでなく、熱交
換が極めて悪く、高熱が中心部一カ所に集中してセラミ
ックハニカムを溶損するばかりでなく、中心部と外周部
とに生じる大きな温度勾配のため、更には激しい熱衝撃
のため、セラミックハニカムの外周部から亀裂が生じ、
ハニカム構造体の破壊に至る欠点がある。
【0008】このことは、対ディーゼルエンジンの排気
ガス処理に使用される、フィルターとしての機能も持
ち、貫通孔の大きさは同じでも、直径が25〜35cmと
巨大なセラミックハニカム構造体に於いては、その製作
に極めて高度の技術を必要とする大きな欠点がある。
【0009】よって、徒に高耐熱性の高価なセラミック
ス原料を使用しなくてはならない大きな欠点となる。
【0010】これを改良するために、特開昭56−81
135号公報では、上記貫通孔をセラミックハニカム構
造体の中心軸に対して螺旋状に形成して、排気ガスが常
に所定の角度で貫通孔壁面の触媒に接触せしめるように
している。
【0011】更に詳しくはこのものは公知の装置で押出
成型した直後、または押出成型の過程に於いて、貫通孔
が一直線になっているハニカム構造体の一端を、回転可
能な治具に固定し、該治具を回すことによって貫通孔を
螺旋状に捩るか、または、押出成型後、一個づつ両端を
治具で固定し、軸方向中央部を回転することによって貫
通孔が中央部で対称に捩れたハニカム構造体を得るよう
になしたものである。
【0012】従ってこの手段ではいずれの方法を採用し
ても治具で固定して、一個づつ捩りを施すものであるた
め、作業工程が多くなるばかりでなく、捩られる角度は
わずかしか捩られず、無理をすると直ぐに壊れてしまう
大きな欠点があった。
【0013】これは、通常でも品質にバラツキが生じや
すく、乾燥むら、ひび割れを生じることがある押出成型
法、射出成型法によるハニカム構造体の製造において、
更に操作を困難にし、歩留まりを著しく低下させるもの
であった。
【0014】また押出される構造体は肉厚が0.12〜
0.3mmで、精密で薄く、糸で切断出来るほど軟らか
く、変形し易く、取り扱いが不自由なものであり、加え
て乾燥にむらを生じてひび割れなどの破損を生じてい
た。
【0015】更に押出成型法、射出成型法によるセラミ
ックハニカム構造体に於いては、上記欠点の他宿命的な
構造上の大きな欠点がある。それはセラミックハニカム
に導入された排気ガスが終始一本の通路を通らなければ
ならないことである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来の押出成型法、射出成型法による所
謂「セラミックハニカム」構造体の、上記宿命的な欠点
を解決することである。
【0017】そして、押出成型品、射出成型品でありな
がらセラミックハニカムの中で、他の通路のガスと撹拌
混合、他の壁面の触媒と接触できるセラミックハニカム
構造体を得ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題は、基本的には
ハニカムを構成する隔壁に横穴を設けることによって解
決される。
【0019】従来、押出成型法、射出成型法で製作され
た、セラミックハニカム、「粉末合金型メタルハニカ
ム」に於いて隔壁に横穴が設けられた例は無かった。
【0020】この発明は該隔壁に横穴を設けることに成
功したものである。
【0021】
【発明の作用及び構成】この発明の態様として以下のも
のが全て包含される。
【0022】(イ)従来から知られている押出成型法、
射出成型法で製作され、貫通孔が押出あるいは射出の方
向に平行になっている、セラミックハニカム、「粉末合
金型メタルハニカム」構造体隔壁の、少なくとも一部に
横穴が設けられている態様。
【0023】(ロ)特開昭56−81135号公報に記
載の、貫通孔が構造体の中心軸に対して螺旋状に形成さ
れている、或は傾斜角を持ったセラミックハニカム、
「粉末合金型メタルハニカム」構造体隔壁の少なくとも
一部に横穴が設けられている態様。
【0024】(ハ)押出成型法、射出成型法で、金型の
ノズルから、ハニカム状に一体に成形したものを焼成
し、隔壁に配置されたビーズなどの可燃物質を燃焼する
ことによって隔壁に横穴を生成せしめる、所謂ロストワ
ックス法またはこれに類する製造方法はすべて包含され
る。
【0025】以下実施例によって図面を参照しつつこの
発明の詳細を説明するが、この発明がこれらの実施例に
限定されるものではないことは言うまでもない。図上同
一構成のものについて、同一符号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0026】
【実施例1】セラミックハニカム1は、コージライト粉
末、水、有機バインダーを混練して可塑性成形材料2と
し、その中に直径0.6mmのビーズ3を多数混入してか
ら、金型(図4〜9)から押出成型される。
【0027】このとき、約直径0.6mmのビーズ3は、
金型内を押し出されて隔壁4に成形される際に、隔壁4
の厚さと同じ0.17mm、直径が1.0〜1.2mmの略楕
円に偏平5に圧延される。
【0028】金型には、ビーズ3のガイド(図10)が
あって、偏平のビーズ5が常に隔壁4に位置するように
することが好ましい。
【0029】これを乾燥後、800℃〜1000℃で1
5分間焼成すると、偏平に圧延されたビーズ5は燃焼さ
れ、直径が略1.0〜1.2mmの横穴5を隔壁4に穿け
る。略直径1.0〜1.2mmの横穴5は、貫通孔6の一辺
の長さに相当する。
【0030】該セラミックハニカム1の形状は円形筒状
で、直径120mm、長さ150mm、貫通孔6の断面形状
は正方形で、貫通孔6の数は400/in2.隔壁4の
厚さは0.17mmである。更に若干詳しく説明すると以
下の通りである。
【0031】コージライト粉末、有機バインダーを水で
混練した可塑性成形材料2の中に、ビーズ3が所定量混
練され、押出通路孔8がラッパ状9になっている押出口
金10によって球状3から偏平11になりながらハニカ
ム状隔壁4と一緒に押し出されてくる。押出口金10の
ハニカム形成通路12を出たビーズ13は、材質によっ
ては13′のように原型の一部を回復するものである
が、目的によってはこれも好ましい。
【0032】押出しに際して、押出口金10のハニカム
形成通路12に溝状のガイド14を設けるとよい。ビー
ズ3は、このガイド14に沿ってハニカム形成通路8を
移動する。ガイド14の方法は実施例に限定しない。押
出通路孔8の位置、数も任意に決定される。
【0033】押出口金はビーズが変形され、且つ通り易
いように適当に加温することが好ましい。ビーズがワッ
クス粒のときは10〜60℃、好ましくは25〜35℃
である。勿論可塑性成形材料を混練中などに加熱しても
よい。
【0034】ハニカム形成通路を出たハニカム構造体
は、加温され水分を含んだ軟らかい円筒状のものであ
る。押出口金から出ると直ぐに低圧の雰囲気で処理をす
ることが好ましい。低圧雰囲気の条件としては、25〜
35℃で水を含んでいるハニカム構造体を、圧力として
15トール(Torr)以下、好ましくは1〜15トー
ルの圧力に減圧する。然るとき、ハニカム構造体は、そ
の表面から水分を気化することによって温度を低下し、
硬く変形し難くなるばかりでなく、均一な乾燥をするこ
とができる。該低圧雰囲気処理は連続して行うことがで
きる。
【0035】ビーズによって生成する横穴はその大き
さ、形状、数、分布位置に制限はない。勿論ハニカム構
造体の外筒などに横穴があってもよい。
【0036】ビーズがハニカム構造体の全体に分散する
ときには、要所の肉を厚くするとよい。
【0037】
【実施例2】図3に示す様に、実施例1と同じ材料を使
用して、30度の角度で螺旋状に押出成形をし、焼成し
て横穴5を設けたものである。セラミックハニカム1の
形状は円形筒状で、直径120mm、長さ150mm、貫通
孔6の断面形状は正方形で、貫通孔6の数は300/i
2.隔壁4の厚さは0.3mmである。
【0038】このものは、直径が0.7mmのビーズを多
数隔壁4に配置し、略直径が1mmの横穴5が多数穿けら
れる。
【0039】この際押出口金10の押出通路孔8はその
ままでもよいが、出口即ちハニカム形成通路12を捩っ
たものとする。このハニカム形成通路12の加工には、
その形状に、即ち放電電極に捩りを加えたものを製作し
て、該放電電極をその捩りの角度に捩りながら送りをか
けて放電穿孔する。これにより前記ハニカム形成通路1
2は所定の捩れをもった通路となる。
【0040】この押出口金10を使用することによっ
て、ハニカム構造体は捩りのある貫通孔を具えながら連
続して押し出されてくる。
【0041】
【実施例3】このものは、Fe.の粉末を主剤とし、そ
の他に、Al、Cr、Sn、Cu、等またはこれらの合
金の粉末によって金属粉末原料となし、これに有機バイ
ンダー、その他を水で混練したものを、金型から押出成
形して実施例1と同じ形状のハニカム構造体を製作した
ものである。
【0042】
【実施例4】この実施例では、上記実施例1、2、3で
用いたビーズの表面を、セラミックハニカムの素材であ
る多孔質コージライトよりも、緻密でより高熱に耐える
コーティング材でその表面を濃密に包んだものを使用す
る。
【0043】このコーティング材としてアルミナ、ムラ
イト、窒化硅素、その他の粒子、或はウイスカーが例示
できる。
【0044】1650℃で焼成した、太さ1〜2μm、
長さ10〜20μmの針状ムライトのコーティング材
は、ワックスが焼失した後セラミックハニカムの横穴の
周縁に固着して該横穴を補強すると共に、セラミックハ
ニカム全体を強化する。
【0045】また、平均粒径1〜2μのカオリン粉末の
コーティング材を用いて、焼成溶融し釉薬によるガラス
質の補強をすることでもよい。このときは、ビーズより
もスポンジ粒その他を使用したほうがよい。スポンジ粒
としては液体を含んだもの、カプセルタイプのもの等も
使用出来る。
【0046】
【実施例5】この実施例は、上記この発明に係る実施例
のハニカム構造体の外側に必要に応じて、別の金型から
押し出した同一材料から成る外壁に包んだものである。
【0047】この発明の横穴5は、適宜に分散して設け
てもよいし、層状に設けてもよい。また中心部と外周部
に対しても自由に配分ができる。更に、小さな横穴だけ
でなく、ロストワックス法によって自由な空間が作れ
る。
【0048】然しながら、ハニカム構造体1の十字柱状
部7には、ビーズ3が存在しないことが好ましい。
【0049】図6に示す、押出機の押出口金10の直ぐ
手前に液送パイプ14を設け、混練しながら、100kg
/cm2の圧力で押し出されているハニカム隔壁4を構成
する可塑性成形材料中に、130kg/cm2の圧力で液滴
15を間欠的に滴加する。
【0050】この液滴15は水でもよいが、水溶性の高
分子で、粘度調整ができ、熱分解性のよいものが好まし
い。更に高粘度のゼリー状のもの、その他流動するもの
であれば何でも適用できる。図上液滴15′はハニカム
形成通路12を出た液滴がハニカム構造体の隔壁から離
れる状態を示す。
【0051】水溶性の高分子として、メトキシセルロー
ズ、オレイン酸アンモンを、それぞれ適当量、水で希釈
したものが提示できる。
【0052】この方法によると、コンピューター操作な
どで、横穴を層状にでも、螺旋状にでも、ランダムにで
も、どのようにでもその数、位置、大きさも自由にコン
トロールして設けることが出来る。
【0053】高圧の定量液送ポンプとしてはギヤーポン
プ、プランジャーポンプなどが提示できる。
【0054】ビーズを所定量、可塑性成形材料に混練し
たものでは、層状に横穴を設けることは困難である。
【0055】液送パイプの先端の形状は滴加する液の粘
度、物性、によって決めるとよい。例えば注射針のよう
なものでもよい。
【0056】この発明はセラミックハニカム構造体だけ
に限定されず、特開平4−215853号に例示する金
属粉末原料を用いたもの、セラミックス中に触媒活性の
高いマンガンなどを含んだ「マンガン置換型層状アルミ
ネート触媒」をそのままハニカム状に成形したもの、そ
の他粉末を含んだ成形品であればいずれも適用できる。
【0057】この発明はまた実施例に限定されず、触媒
装置、燃焼装置、瀘過装置、熱交換器、その他に適用で
きることは言うまでもない。この発明に於いては、ハニ
カム構造体のセル即ち貫通孔の断面形状を三角〜六角形
等の任意の形に形成することができる。
【0058】この発明に於いては、ビーズが、ワック
ス、石鹸、軟質合成樹脂、ゴムまたはゴム状樹脂、カプ
セル状、二層又は多層状、中空球状セラミックス、中空
球状金属、中空樹脂、ゼリー状、液状、気泡、その他、
押し出しのまま、その他燃焼によって、ハニカム構造体
の隔壁に横穴があくものであれば何でもよい。ペレット
状、顆粒状、球状、その他、粒状のものは、その粒が、
適度に軟らかく、親水性のものであることが好ましい。
しかし、ハニカムを構成する可塑性成形材料との組み合
わせによっては疎水性のものでもよい。特にビーズが中
空球状セラミックスの場合、隔壁で偏平にされる時破壊
されるものがよい。一例として南九州の火山灰土から造
ったシラスバルーンがある。
【0059】ハニカムを構成する可塑性成形材料には、
セラミックス又は金属の粉末などの無機原料に適当な耐
熱繊維を混入して強化してもよい。耐熱繊維の例とし
て、窒化ホウ素、アルミナ、ムライトのウイスカー等が
例示できる。該耐熱繊維には導電性で発熱性の材料、例
えば炭素繊維などを使用すると良い。
【0060】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明では、
押出成型法、射出成型法で製作したセラミックハニカ
ム、「粉末治金型メタルハニカム」では、従来、工作が
不可能であった隔壁に対して、自由に横穴が穿けられる
ので、以下に列挙するような種々の効果が得られる。
【0061】1.隣の貫通孔にも導入された排気ガスが
拡散するので、高熱が集中しない。 2.従来、ハニカム構造体の中心部が高温で、外周部が
低温という温度勾配によって、外周部に引っ張り応力を
生じてハニカム構造体に亀裂や破損が生じることがあっ
たが、これが解消する。 3.従って、ハニカム構造体の耐熱性が良くなる。 4.従って、熱衝撃が軽減され破損が減少する。
【0062】5.螺旋状のハニカム構造体でこの発明を
適用すると、傾斜角を持った隔壁に対して、直進しよう
とするガスが横穴によって隣の貫通孔に飛び込み易くな
り、排気ガスの撹拌と、触媒との接触が盛んになり触媒
効率が極めてよくなる。
【0063】6.ハニカムに担持している触媒効率がよ
いと、使用する触媒の量が少なくてよい。 7.排気ガスの撹拌効果がよいと、炭素粒の処理効果も
大きい。 8.従って、貫通孔が大きくてもよく、隔壁も厚くても
よくなり、強度のある安価なハニカム構造体が得られ
る。 9.多数設けられた横穴によって、乾燥、焼成、が均一
に行われる。
【0064】10.セル即ち貫通孔の数が従来よりも少
なくてよい。 11.上記のように、貫通孔が直線形だけでなく、螺旋
形、曲管形のハニカム構造体にも適用できる。曲管形の
ハニカム構造体には、「特公昭59−8226号」が例
示できる。 12.螺旋形などのハニカム構造体に於いては、その捩
りの角度を自由に設定できるばかりでなく連続して生産
できる。 13.出口で連続的に低圧で処理されることによって、
軟らかく取り扱いが困難なハニカム構造体は、温度低下
し、硬く変形し難くなるばかりでなく、均一な乾燥をす
ることができる。 14.従って、全体が小型軽量で、コストの低い排気ガ
ス浄化装置が得られる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】
【0067】図1はセラミックス原料の説明図である。
【0068】
【図2】
【0069】図2は第1実施例の一部縦断斜視図。
【0070】
【図3】
【0071】図3は第2実施例の概略説明図である。
【0072】
【図4】
【0073】押出口金の正面図であって、上半分に従来
の押出口金を示す。下半分にはこの発明の押出口金を示
す。そして右半分にそれぞれの押出通路孔と、左半分に
背面から見たハニカム形成通路を示す。
【0074】Aは従来の押出口金。Bは従来のハニカム
形成通路。Cは本発明の押出口金。Dは本発明のハニカ
ム形成通路。
【0075】
【図5】
【0076】図4のa−a切断側面図。
【0077】
【図6】
【0078】従来の押出口金の要部を拡大した正面図。
【0079】
【図7】
【0080】この発明の押出口金の要部を拡大した正面
図。
【0081】
【図8】
【0082】実施例1〜3の説明図(ビーズ形)。
【0083】
【図9】
【0084】実施例5の説明図(液滴形)。
【0085】
【図10】
【0086】実施例の一部を切断した説明図。
【0087】
【図11】
【0088】この発明の曲管形ハニカム構造体の斜視
図。
【0089】
【符号の説明】
【0090】1. セラミックハニカム 2. 可塑性成形材料 3. ビーズ 4. 隔壁 5. 偏平のビーズ(燃焼により横穴となる) 6. 貫通孔 7. 十字柱状部
【0091】8. 押出通路孔 9. ラッパ状部分 10. 押出口金 11. 偏平状 12. ハニカム形成通路 13. ビーズ 14. ガイド 15. 液滴

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性のセラミックス粉末又は(及び)金
    属粉末を主成分として成るハニカム状の触媒担体であっ
    て、上記ハニカムを構成する隔壁の、少なくとも一部
    に、ビーズなどの燃焼によって生成した横穴を設けたこ
    とを特徴とするハニカム構造体。
  2. 【請求項2】前記横穴が層状に設けられた請求項1に記
    載のハニカム構造体。
  3. 【請求項3】前記横穴が分散して設けられた請求項1に
    記載のハニカム構造体。
  4. 【請求項4】前記横穴が楕円または略円形である請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載のハニカム構造体。
  5. 【請求項5】前記ハニカムを構成する隔壁に設けられた
    横穴の周縁が、非多孔質物質、またはハニカムの素材よ
    りも強度のある物質で構成されている請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載のハニカム構造体。
  6. 【請求項6】前記ハニカムを構成する、横穴を設けた隔
    壁が、一部又は全部、傾斜角、または螺旋状に構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載のハニカム構造体。
  7. 【請求項7】前記横穴を設けたハニカムを構成する部材
    と、外壁を構成する部材とより複合させて成る請求項1
    〜請求項6のいずれかに記載のハニカム構造体。
  8. 【請求項8】上記横穴が、ロストワックス法による、ビ
    ーズの燃焼によって、或はこれに類する方法によって生
    成せしめられたものである請求項1〜請求項6のいずれ
    かに記載のハニカム構造体。
  9. 【請求項9】無機原料、バインダー、水及びビーズの混
    練物を押出しまたは射出成形手段にて成形してハニカム
    構造体を成形し、次いで加熱してビーズを燃焼せしめ
    て、ハニカムを構成する隔壁の少なくとも一部に横穴を
    形成せしめることを特徴とする請求項1に記載のハニカ
    ム構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】上記ビーズが粒状であって、該粒状ビー
    ズが主として隔壁部に存在するように、押し出される請
    求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】上記ビーズが押出金型によって偏平にさ
    れ、隔壁にその形状の横穴を穿けさせることを特徴とす
    る請求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】上記ビーズの表面に添加したその他の粒
    子、ウイスカー等によって、該ビーズの周縁即ち、横穴
    の周縁が多孔質でない釉薬状、またはハニカムの素材よ
    りも強度のある物質で構成せしめることを特徴とする請
    求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  13. 【請求項13】無機原料、バインダー、水及びビーズの
    混練物を押し込む押出通路孔が、ハニカム形成通路の壁
    面を構成する位置に対応して設けられていることを特徴
    とする請求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  14. 【請求項14】ビーズが加温されるか、或は押出通路孔
    をビーズが通り易い温度に加温することを特徴とする請
    求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  15. 【請求項15】ハニカム形成通路から排出されたハニカ
    ム構造体が、連続して低圧で処理されることを特徴とす
    る請求項9に記載のハニカム構造体の製造方法。
  16. 【請求項16】液状、ゼリー状などの横穴を構成する非
    圧縮性の液体(ビーズ)を圧送滴加するパイプを、押出
    口金の、押出通路孔側に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のハニカム構造体製造用押出又は射出成形装
    置。
  17. 【請求項17】押出口金のハニカム形成通路を螺旋状に
    設けたことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】螺旋状ハニカム形成通路の形状に放電電
    極を製作し、該放電電極をその捩りの角度に捩りながら
    送りをかけ、押出口金のハニカム形成通路を放電穿孔す
    ることを特徴とする請求項16に記載の押出口金の製造
    方法。
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