JPH0620623Y2 - ゴルフプレイ用記録カード - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はゴルフプレイヤーが自己の各ホールでプレイの
状況を詳細に記録するために用いられるゴルフプレイ用
記録カードに関する。

（従来例及びその解決すべき課題） ゴルフコースで同伴者と共にプレーをする場合には、必
ず各コース備え付けのスコアカードに各ホール毎の合計
打数をプレーヤーが記入するようにしている。このゴル
フ用スコアカードは各ゴルフ場が、各々作成しており、
通常は所要寸法の用紙に、ホール番号と各ホール毎のテ
ィーグランドからカップホールまでの距離と４人分の名
前を記入する欄と、各人毎の各ホールの合計打数を記入
する欄とが設けられている。

ハーフラウンドやワンラウンドが終了した後にこれらの
合計打数を各人が確認すると共に相互に比較し、スコア
カードを見ながら、同伴メンバー相互或いはコンペ参加
者相互がクラブハウスでゴルフ談義を咲かせることにな
る。このような際にスコアカードは貴重な資料となるの
みならず、自己のスコアカードを保管しておくことによ
って、かつての自己スコアカードを見ることで、かつて
の楽しいゴルフプレイを思い出すことが出きることにな
る。

しかしながら、これまで各ゴルフ場で用いられているス
コアカードでは、各ホール毎について言えば、そのホー
ルの合計打数とせいぜいパット数とを記載するのみであ
ったので、後日そのスコアカードを見ても各ホール毎の
合計打数とパット数からでは、各ホールについての過去
のプレイ状況を容易には思い出すことができなかった。

ゴルフ場によっては、実開昭６１−３５８６５号公報に
示されるように、各ホールのコース状況を示した写真や
図面をプレイヤーに提供する場合があるが、このゴルフ
コース用ガイド図はあくまでも、各ホールの状態を示す
ものであって、プレイの結果は、従来と同様なスコアカ
ードに記録しており、プレイ状況の再現は合計打数のみ
を記録したスコアカードによっている。

ゴルフのより早い上達を図ると共にプレイ者の技量を検
討するには、スコアの結果のみならず、各ショットやパ
ットがどのような状況のもとでどのようなクラブを選択
してなされたかをも検討する必要がある。

そこで、本考案は合計のショット数やパット数のみなら
ず、ゴルフプレイ用記録カードに、第１打から最終パッ
トまでにおける使用クラブやスタンス状況等のプレイ状
況を詳細に記録し得るようにすることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための本考案は、記録用紙の紙面に
ゴルフコースの地形図を描き、前記地形図の上下一方に
所定距離毎に距離数を記入したゴルフプレイ用記録カー
ドにおいて、前記地形図の下方にティーグランドからグ
リーンまで直状に伸延された相互に平行な矩形の欄を複
数個設け、各ショット毎に、使用したクラブの番手、プ
レイヤーのスタンス状況、球の飛形状況を記入する使用
クラブ記入欄、スタンス記入欄及び飛形欄からなるプレ
イ状況記入欄とし、このプレイ状況記入欄の側部に各プ
レイヤー毎のスコアーを記入するスコア欄を設け、前記
プレイ状況記入欄及び前記スコア欄が記載された記録用
紙を各コース毎に全コース作成してこれらを束ねてなる
ゴルフプレイ用記録カードである。

（作用） プレイヤーは各ホールについて使用したクラブを使用ク
ラブ記入欄に記載し、それぞれの各クラブを使用したシ
ョットの際におけるスタンスの状況をスタンス記入欄に
記載することになる。これにより、本考案の記録カード
をプレイ後に見ることによって、プレイの内容を鮮明に
思い出すことが可能となり、プレイの内容を充分に再検
討することができる。

（実施例） 以下、図示する本考案の一実施例に基いて本考案を詳細
に説明する。

第１図は本考案の一実施例に係るゴルフプレイ記録カー
ドの一部を示す図であり、この図は例えば第１ホールか
ら第１８ホールまであるゴルフコースのうちの第３ホー
ル目のコースの詳細を記載するゴルフプレイ用記録カー
ド１を示す。

このカード１の右上にはそのコースの地形図２が平面図
形で描かれている。この地形図２は航空写真やコース設
計時の図面に基いて描かれている。図示するコース図形
は右側にティーグランド３が示され、この場合にはバッ
クテー、レギュラーティ、及びレディスティの３つのテ
ィグランドが設けられていることになる。コース図形の
左側には高麗グリーンとベントグリーンの２つのグリー
ン４が示され、前記ティーグランド３とグリーン４との
間のコース形状が示されている。

前記地形図には、コースの幅方向にほぼ沿った細線によ
り、５０メートル毎に距離数を示す目盛５が標記され、
地形図２の下側にその数値が記載されている。図示実施
例にあっては、この距離数は、メートルで示されている
が、ヤードで表示しても良く、或いはヤードとメートル
の両方を標記するようにしても良い。また、距離の目盛
も５０メートル毎ではなく、これよりも細分化された目
盛でも良く、逆にこれよりも長い距離毎でも良い。更
に、この実施例における距離がゼロの位置はバックティ
を基準としてあるが、他のティグランドを基準としても
良い。

前記地形図２の下側には、これに沿って帯状の使用クラ
ブ記入欄６が形成されており、この使用クラブ記入欄６
は長い長方形の枠を印刷により形成したり、カードの用
紙の他の色と相違した色彩を帯状に塗布することにより
形成されている。

前記使用クラブ記入欄６の下方には、所定の間隔を隔て
てこれに平行にそれぞれ帯状のスタンス記入欄７と、飛
形記入欄８とが形成され、これら各欄がプレイヤーのプ
レイ状況を知らしめるプレイ状況記入欄Ｐとなってい
る。このスタンス記入欄７には、グリーンに向かって上
向きに傾斜しているか、つまり右利きの場合には左上り
となっているか、逆に左下りとなっているか、或いはプ
レイヤーの前方がわが上向き傾斜しているか、若しくは
下向きに傾斜しているかのスタンスの状況が記入され
る。

これらのスタンスの記入例を示すと第２図（Ａ）の通り
であり、グリーンに向かって上向きに傾斜している場合
つまり左上りとなっている場合には、同図中の矢印ａの
ように記載し、逆の場合には矢印ｂのように記載するこ
とになる。プレイヤーが左利きであれば、これらは逆向
きとなる。また、正面に向かって上向きに傾斜していれ
ば、矢印ｃのように記載し、逆であれば矢印ｄのように
記載する。更にこれらの矢印に合わせてフェアウエイの
芝の状況、つまりライの状況を○印や×印で示すように
しても良い。

前記飛形記入欄８には、主として第１打からグリーンま
でのショットの飛形が記入される。この飛形の記入例を
示すと第２図（Ｂ）の通りであり、いわゆるテンプラと
称されるように打球が高く上った場合には図中矢印ｅで
示されるように記載し、良いショットの場合には矢印ｆ
で示すように記載し、ライナーで飛んだ場合には矢印ｇ
で示すように記載し、ゴロとなった場合には矢印ｈのよ
うに記載する。これらの矢印はどのように記載しても良
く、予め決定しておくことが望ましい。

これらの記入欄に加えて、更にカード１の左側には、こ
のホールのスコアを記入するスコア欄９が形成されてお
り、符号Ａ〜Ｄで示された各競技者の名前の欄に対応し
て、合計打数を記入する欄１０が設けられている。

第１図には実際記入例が示されており、例えば競技者Ａ
さんがこのカードを用いて自己のプレイ内容を記載した
と仮定すると、このＡさんは第１打目をウッドのドライ
バーを使用し、この第１打がフラットなティーグランド
のもとでライナーとなって約２５０メートル飛んだこと
になる。そして、第２打目は４番アイアンを使用してグ
リーンに向かって左傾斜のスタンスで打ち、第３打目は
ピッチングウエッジで第２打目とは逆向き傾斜のスタン
スで打ち、それぞれが良い打球となったことを示す。ま
た、２打のパッドでカップインして結果的にこのパー５
の第３番ホールでは、Ａさんはパーで上ったことを示し
ている。

第１図は例えば１８番ホールまでのワンラウンドの全て
のコースのうちの第３番ホールのカードを示すが、この
ようなカードを全てのコース毎に作成し、第３図に示す
ようにノート１１の形状に束ねることになる。最終的に
ハーフラウンドやワンラウンドが終了した後に、各ペー
ジ毎に記載した前記競技者のスコアを集計することにな
るが、別紙に集計用のスコアカードを添付し、それに全
員のスコアを転記するようにしても良い。

このようにプレイヤーは自己の各ホールでの詳細記録を
付けることによって、プレイ終了後でも、後日かつての
プレイ内容を検討する際に、その詳細なプレイ状況を再
現して思い出すことが容易となり、このカードを再検討
の資料として利用し、ゴルフの上達を図ることができ
る。

更に、このようなカードを各ホールについて記録する
と、この内容からプレイヤーの技量を確実に判定するこ
とができる。この判定方式を第４図に示すハンディキャ
ップ判定記録書１２を用いて説明する。

この判定記録書１２にはその上部に前記第１図に示され
たゴルフコースの地形図２と同様な地形図２ａが記載さ
れており、このホールは全ホールのうちハンディキャッ
プが１番のコースが示されている。この地形図２ａの下
方には距離目盛欄１３が記載されており、この水平軸に
の上にショットを行なった位置と、その使用クラブを記
載することになる。したがって、上述したＡさんのプレ
イ内容をこの判定記録書１２の距離目盛欄１３に転記す
ると、図示するようになる。

更に、この距離目盛欄１３の下側には、ベストプレイホ
ールのプレイ内容を記載するベストホール記載欄１４が
設けられている。この欄１４は前記距離目盛欄１３とほ
ぼ同様な構成となっており、全コースのうち、プレイヤ
ーが最も良いスコアとなったロングホールやミドルホー
ルのプレイ内容をこの欄１４に転記することになる。

前記ベストホール記載欄１４の下側には、コメント欄１
５が設けられ、判定者はこれら２ホールのプレイ内容を
見て、そのプレイヤーのハンディキャップを判断すると
共に、更にそのプレイヤーに対するアドバイスをコメン
ト欄１５に記載する。プレイヤーはこのアドバイスを見
て、ゴルフの熟達のための資料とすることになる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、記録用紙の紙面にゴルフ
コースの地形図を描き、前記地形図の上下一方に所定距
離毎に距離数を記入したゴルフプレイ用記録カードにお
いて、前記地形図の下方にティーグランドからグリーン
まで直状に伸延された相互に平行な矩形の欄を複数個設
け、各ショット毎に、使用したクラブの番手、プレイヤ
ーのスタンス状況、球の飛形状況を記入する使用クラブ
記入欄、スタンス記入欄及び飛形欄からなるプレイ状況
記入欄とし、このプレイ状況記入欄の側部に各プレイヤ
ー毎のスコアを記入するスコア欄を設け、前記プレイ状
況記入欄及び前記スコア欄が記載された記録用紙を各コ
ース毎に全コース作成してこれらを束ねるようにしたの
で、プレイヤーが各ホールについて、使用クラブ、スタ
ンス及び球の飛形並びにスコアを記入すれば、後日その
プレイの内容を全ホールについて思い出して再検討すこ
とができ、ゴルフの上達を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のゴルフプレイ用記録カードを示す平面
図、第２図（Ａ）（Ｂ）はそれぞれスタンス記入欄と飛
形記入欄とに記載される記号の意味を示す平面図、第３
図は第１図に示れたカードをワンラウンド分束ねてノー
ト状にした状態を示す斜視図、第４図は前記記録カード
に記載されたプレイ状況を転記してプレイヤーの熟達度
を検討するハンディキャップ判定記録書を示す平面図で
ある。 １…カード用紙、２…地形図、３…ティーグランド、４
…グリーン、６…使用クラブ記載欄、７…スタンス記載
欄、８…飛形記載欄、９…スコア欄、Ｐ…プレイ状況記
入欄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】記録用紙の紙面にゴルフコースの地形図を
   描き、前記地形図の上下一方に所定距離毎に距離数を記
   入したゴルフプレイ用記録カードにおいて、 前記地形図の下方にティーグランドからグリーンまで直
   状に伸延された相互に平行な矩形の欄を複数個設け、各
   ショット毎に、使用したクラブの番手、プレイヤーのス
   タンス状況、球の飛形状況を記入する使用クラブ記入
   欄、スタンス記入欄及び飛形欄からなるプレイ状況記入
   欄とし、このプレイ状況記入欄の側部に各プレイヤー毎
   のスコアーを記入するスコア欄を設け、前記プレイ状況
   記入欄及び前記スコア欄が記載された記録用紙を各コー
   ス毎に全コース作成してこれらを束ねてなるゴルフプレ
   イ用記録カード。