JPH06205680A - Eaa5族のカイニン酸結合性ヒトcnsレセプター類 - Google Patents

Eaa5族のカイニン酸結合性ヒトcnsレセプター類

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JPH06205680A
JPH06205680A JP5255037A JP25503793A JPH06205680A JP H06205680 A JPH06205680 A JP H06205680A JP 5255037 A JP5255037 A JP 5255037A JP 25503793 A JP25503793 A JP 25503793A JP H06205680 A JPH06205680 A JP H06205680A
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receptor
human
eaa5
cells
eaa5a
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JP5255037A
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Rajender Kamboj
ラジエンダー・カンボイ
Candace E Elliott
カンダス・イー・エリオツト
Stephen L Nutt
ステイーブン・エル・ナツト
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/70571Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for neuromediators, e.g. serotonin receptor, dopamine receptor
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カイニン酸結合型のEAAレセプター類等を
コードするポリヌクレオチド及び該ヌクレオチドを組み
込んだ組換え細胞株類。 【効果】 EAAレセプター刺激を調節する化合物類の
発見のための道具としての用途がこれらの細胞株類にあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、神経生物学の分野にお
ける組換えDNA技術の適用に関する。より具体的に
は、本発明は興奮性アミノ酸(EAA)レセプター類、
特にヒトEAAレセプター類をコードするDNAのクロ
ーニング及び発現に関する。
【0002】
【従来の技術】哺乳類の中枢神経系(CNS)において
は、神経衝動の伝達は、「送信用」ニューロンにより放
出される神経伝達物質との間の相互作用により調節され
ており、このニューロンはその後「受信用」ニューロン
上の表面レセプターに結合して中枢神経系の興奮を引き
起こす。L‐グルタミン酸はCNS中において最も多量
に存在する神経伝達物質であり、脊椎動物における主要
な興奮性経路を仲介する。そのため、グルタミン酸は興
奮性アミノ酸(EAA)として引用され、更に、それに
対して反応するレセプター類は、グルタミン酸レセプタ
ー類、あるいは、より一般的にはEAAレセプター類と
してまちまちに引用されている。
【0003】哺乳類の脳から単離された組織、及び、様
々な合成EAAレセプターアゴニスト類を使用したおか
げで、EAAレセプターの薬理学的性質の知識は幾分洗
練されたものになってきた。EAAレセプター族の一員
は、現在では、そのようなアゴニスト類に対する特異的
結合に基づき3つの主要型に群別されている。EAAレ
セプターの一つの型はグルタミン酸に加えアゴニストで
あるNMDA(N‐メチル‐D‐アスパラギン酸)にも
結合し、これはEAAレセプターのNMDA型として引
用される。EAAレセプターの他の2つのグルタミン酸
結合性型はNMDAに結合せず、これらは、他の2つの
EAAレセプターアゴニスト、即ちAMPA(α‐アミ
ノ‐3‐ヒドロキシ‐5‐メチル‐イソオキサゾール‐
4‐プロピオン酸)及びカイニン酸に結合する傾向に準
じて命名されている。特に、グルタミン酸に結合するが
NMDAには結合せず、かつ、AMPAに比べてカイニ
ン酸に対してより強い親和性で結合するレセプター類
は、カイニン酸(kinate)型のEAAレセプター
として引用されている。同様に、グルタミン酸に結合す
るがNMDAには結合せず、かつ、カイニン酸に比べて
AMPAにより強い親和性で結合するEAAレセプター
類を、AMPA型のEAAレセプターとして引用する。
【0004】このグルタミン酸結合性EAAレセプター
族は、生理学的及び医学的に非常に重要である。グルタ
ミン酸は、長期増強作用(学習及び記憶)の多くの側
面、シナプスの可形性の発達、癲癇発作、卒中もしくは
他の酸素欠乏状況後の虚血によって生じる神経損傷、並
びに、他の形態の神経変成過程に関連している。しかし
ながら、これらの過程を調節する治療法の発達には非常
な困難がつきまとっており、それは、選択的結合性薬剤
分子を発見するために用いる、EAAレセプターの界面
で特異的に相互作用するレセプター物質の均一な原材料
の欠乏に起因している。目下候補薬剤類のスクリーニン
グに使用されている脳由来組織は不均一なレセプター原
材料であり、興味の対照となっているEAAレセプター
/リガンド接続の研究を妨害する多くのレセプター型を
その表面上に保有している。ヒトの治療法の探索は、ヒ
ト起源の脳組織を入手することが限定されていることに
より更に複雑である。従って、興味の対照となっている
レセプターのみを産生するように遺伝子的に処理された
細胞を取得することが望ましい。クローン化された遺伝
子を発現する細胞株を使用することにより、薬剤スクリ
ーニング計画のための、希望するレセプターについて均
一である基質が提供される。
【0005】カイニン酸型のレセプターをコードすると
思われる非ヒト遺伝子も既に報告されている。Egebjerg
et al., Nature 351:745, 1991 、は、ラットからのG
luR6と呼ばれる遺伝子の単離を記載しており、この
遺伝子は配列に関してはAMPAレセプター遺伝子に関
連しているものの、AMPAによっては活性化されず、
むしろグルタミン酸、キスカール酸、特に優先的にはカ
イニン酸により活性化されるレセプターを形成している
(WO 91/06648も参照せよ)。類似した活性
は、Bettler et al., Neuron, 1992, 8:257 によって報
告されているように、他のラット遺伝子GluR7の産
物についても記載されている。カエル(Wada et al., N
ature 342:684, 1989 )、ニワトリ(Gregor et al., N
ature 342:689, 1989 )、及び、ラット(Werner et a
l., Nature 351:742, 1991 )からの更に他のカイニン
酸結合性蛋白質が記載されている。これら後述の遺伝子
はカイニン酸に結合する蛋白質類をコードしているが、
これらの蛋白質類はそれらのみが発現される場合には機
能を伴うイオンチャンネルを形成することは容易ではな
い。
【0006】これらの分子クローニングの進歩のおかげ
で、EAAレセプター類及びそれらのサブユニットの構
造上の特徴は、それらがラットの脳に存在する場合には
もっと良く理解されている。EAAレセプター構造の現
行のモデルによると、各々の構造はヘテロ型になってお
り、個々の膜固定性サブユニットから構成されており、
各々は4つの膜透過性領域、及び、ある程度リガンドの
結合特性を指令しかつレセプター複合体により提供され
るイオンゲート機能に寄与する細胞外領域を有してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ヒトにおけるCNS疾
患を治療するのに有効な治療法についての探索において
は、当然のことながら、今日までに単離されているラッ
トレセプター類を用いることで可能となるスクリーニン
グ法に比較して、ヒトの状況をより良く表現する、候補
化合物類に関するスクリーニング法を提供することが非
常に望ましい。ヒトの治療用の化合物類についての適切
なスクリーニング法を作成する目的で、ヒトのレセプタ
ー類をコードするクローン化された遺伝子、及び、これ
らの遺伝子を発現する細胞株類を提供することが特に望
ましい。従って、これらが本発明の目的となっている。
【0008】ヒトEAAレセプターをコードするDNA
分子を単離された形態で提供することは、本発明のもう
一つの目的である。
【0009】カイニン酸結合性ヒトEAAレセプターを
産生するように遺伝子的に処理された細胞を提供するこ
とは、本発明の叉別の目的である。本発明の他の目的
は、本発明の以下に示す説明によって明白になるものと
思われる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて、ヒトの
脳に固有なEAAレセプター類の一族をコードする遺伝
子が同定されかつその性質が決定された。このヒトEA
Aレセプター族の代表的な一員であり、ヒトEAA5a
と表示されるものは、EAAレセプターを代表するよう
な親和性を有するグルタミン酸と結合することに加え、
カイニン酸型EAAレセプター類に特徴的なリガンド結
合特性をも示すレセプター蛋白質をコードしている。ヒ
トEAA5aレセプターの天然に存在する変異体をコー
ドする配列関連型遺伝子も同定され、このレセプター族
の追加的な一員となっており、本明細書中ではヒトEA
A5レセプター族として記載する。
【0011】従って、本発明の目的は、DNAもしくは
RNAのいずれかからなる、ヒトEAA5レセプターも
しくはそのカイニン酸結合性断片をコードする、単離さ
れたポリヌクレオチドを提供することである。
【0012】本発明のもう一つの目的は、本明細書中で
定義されたEAA5族に属するカイニン酸結合性のヒト
EAAレセプターを産生するように遺伝子的に処理され
ている細胞を提供することである。さらに、本発明の関
連する目的は、そのような細胞類を作製するのに有用な
組換えDNA構造類及び関連方法類を提供することであ
る。
【0013】本発明の他の目的は、試験用リガンドとヒ
トEAAレセプターとの間の相互作用を評定するための
方法を提供することであるが、その方法には、遺伝子的
に処理されている本発明の細胞、もしくは、それに由来
する膜調製物を用いて試験用リガンドをインキュベート
し、その後、レセプター/リガンド結合を測定すること
により当該相互作用を評定する段階を含む。
【0014】本発明の他の側面は本明細書中に記載され
ている発見の様々な適用法を含んでおり、以下に詳細を
記載した説明により、叉、付随する図面により明らかに
なるものと思われる。
【0015】本発明の好ましい実施態様 本発明はヒト起源の興奮性アミノ酸(EAA)レセプタ
ー類に関連し、かつ、より具体的には、本明細書中にお
いてはヒトEAA5レセプター族と表示されているカイ
ニン酸型のヒトEAAレセプターの新しい族、及び、こ
れらのレセプター類をコードする単離されたポリヌクレ
オチド類に関する。用語「単離された」は、本明細書中
においては、長さが約4,000ヌクレオチドを一般的
に下回る、更に、別の方法では、他のヒト蛋白質類をコ
ードするDNAから単離された未処理のポリヌクレオチ
ドを意味する。
【0016】本明細書中で使用されているように、用語
「ヒトEAA5レセプター」は、ヒトEAA5aレセプ
ター、及び、構造的にそのレセプターに関連する、つま
り、そのレセプターと少なくとも99%のアミノ酸相同
性を共有するEAA5aレセプターのカイニン酸結合性
変異体を含むことを意図しており、EAA5aレセプタ
ーの天然に存在する変異体類及び合成由来の変異体もそ
れに含まれる。ヒトEAA5aレセプターの天然に存在
する変異体類は、特に、本明細書中においてヒトEAA
5bレセプター及びヒトEAA5cレセプターと表示さ
れるレセプター類を含む。ヒトEAA5aレセプターの
合成由来の変異体は、EAA5aと比較して、1つもし
くは複数の、例えば1から10のアミノ酸置換、欠失、
及び、添加を組込んでいるカイニン酸結合性変異体類を
含む。
【0017】本明細書中に使用されているように、用語
「カイニン酸結合性」は、本明細書中に記載されている
アッセイ類のような従来の設計のアッセイ類を使用して
決定される、グルタミン酸、AMPA、もしくは、NM
DAのいずれかと比較してカイニン酸についてより強い
親和性を示すレセプター変異体類及びレセプター断片類
を意味する。
【0018】EAA5レセプター族の天然に存在する各
々の一員は、細胞外性のN‐及びC‐末端領域を含む、
一般的にEAAレセプター類に特徴的な構造特性を有
し、更に、細胞の表膜中にレセプターを固定化する働き
を担う4つの内部疎水性領域を所有している。
【0019】EAA5aと表示されるこの特別なヒトE
AAレセプターは一本鎖ポリペプチドとして構造的に特
徴付けられる蛋白質であり、これは、もともとは31残
基のN末端シグナルペプチドを有する前駆体形態で産生
され、更に、シグナルペプチドを持たずかつ図1(SE
Q ID 番号1及び2)において単一文字コードによ
って図示されている配列を成す877個のアミノ酸から
なる成熟形態となって細胞表面に輸送される。記述した
ものと別の場合では、用語「EAA5レセプター」は、
レセプター蛋白質の成熟形態を意味し、従って、EAA
5レセプター類のアミノ酸残基は成熟蛋白質配列に関連
した番号付けが成される。そのレセプターの構造領域に
関しては、EAA5aレセプターのヒドロパシー(hydr
opathy)分析により、SEQ ID 番号1及び2の全
てにおいて4つの推定上の膜透過性領域、つまり、残基
534‐553を含む一つの領域(TM−1)、残基5
74‐595を含むもう一つの領域(TM−2)、残基
606‐624を含む3番目の領域(TM−3)、及
び、残基791‐811を含む4番目の領域(TM−
4)が明らかにされた。その割り振りに基づくと、ヒト
EAA5aレセプター構造は、天然の膜結合型形態にお
いては、533個のアミノ酸N‐末端細胞外領域からな
り、その後に、4つの膜透過性領域及び77個のアミノ
酸C‐末端細胞外ドメインが続くものと思われる。
【0020】図3において示されるように、構造上の関
連性を有し、ヒトの脳組織中に天然に存在するEAA5
aレセプターの2つの変異体もやはり同定されており、
EAA5b(SEQ ID 番号4及び5)レセプター
及びEAA5c(SEQ ID 番号6及び10)レセ
プターと表示されている。それらをコードする遺伝子の
ヌクレオチド配列から推定されるように、EAA5b変
異体は、EAA5aと99%を上回るアミノ酸相同性を
共有し(SEQ ID 番号3、5、7、及び、9)、
位置321における単一のアミノ酸変化のみに関して異
なっており、このアミノ酸はEAA5aレセプターにお
いてはグルタミン残基であり、EAA5bレセプターに
おいてはアルギニン残基である。一方、EAA5cレセ
プターはEAA5aのC‐末端切断型であり、48この
アミノ酸に加え、C‐末端の切断により、最後の2つの
位置においてアミノ酸置換が組み込まれている。
【0021】ヒトEAA5レセプター族の他の一員と同
様に、レセプター亜種EAA5aは薬理学的曲線により
特徴付けられているが、これはつまり、リガンド結合
「特性」によるものであり、この特性によりカイニン酸
型の薬理学的特性が強く示されているため、NMDA及
びAMPAのような他の興奮性アミノ酸レセプター型よ
り際だっていると特徴付けられている。更に、カイニン
酸結合性レセプター類は、薬理学的な意味における機能
を果たすためには複数からなる、そしておそらくはヘテ
ロ型をとるサブユニット構造を必要とするということが
理解されているにも拘らず、EAA5aレセプターのみ
を産生する細胞類は、他のレセプターサブユニットとの
会合に依存せずに興奮性アミノ酸結合の確実な兆候を示
すことが発見されている。従って、本発明の要所となる
側面においては、ヒトEAA5aレセプターは、本レセ
プター類と相互作用を行う能力及び/叉は内在性EAA
レセプターリガンド類及びその既知の合成アナログ類と
EAAレセプター相互作用について競合する能力につい
て、候補化合物類をスクリーニングするという目的に利
用される。
【0022】レセプターと試験用リガンドとの間の相互
作用を評価することにおける用途については、遺伝子処
理技術の応用により、異種性産物としての機能を伴う形
態でのヒトEAA5レセプターを産生する哺乳類細胞を
作製することが望ましい。このような細胞株類の作製
は、選択された宿主細胞内に、分泌可能形態のヒトEA
A5レセプターをコードするDNAを有する組換えDN
A構造を組み込ませることにより実行され、つまり、天
然のシグナルペプチドもしくは機能を伴う異種性シグナ
ルペプチド等価物のいずれかを有する形態は、選択され
た宿主内で機能してレセプターをコードするDNAの発
現を行う発現調節性因子と関連しており、そのために希
望するEAA5レセプター蛋白質を作り出すのである。
このような細胞類は、本明細書においては、「発現可能
な状態」でその細胞中に取り込まれているレセプターコ
ード化DNAを所有するとして特徴付けている。このレ
セプターコード化DNAは、このようなDNAが特別な
宿主内に天然に発見されない場合には、特別な細胞性宿
主に関して「異種性」であるとして引用される。
【0023】ヒトEAA5レセプターの産生のための宿
主として作用するように選択された特別な細胞型は、原
核生物性と真核生物性のものの両方を含む、この分野に
おいて現在入手することができる数種の細胞型の任意の
ものであることができるが、当然のことながら、興奮性
アミノ酸類に結合することができる表面レセプターを天
然の状態において作り出し、そのために処理された細胞
株から探索されたアッセイ結果を混乱させる細胞型であ
ってはならない。このような問題は従来のものであり、
一般的には、宿主として非神経性細胞型を選択すること
により回避され、又、非ヒト細胞株を使用することによ
り更に回避することができる。それにも拘らず、試験用
リガンドに対する「バックグラウンド」の結合がアッセ
イ結果において説明されるとすれば、神経性でありかつ
ヒト型である細胞が発現宿主類として作用することがで
きるということは評価に価することである。
【0024】本発明の一つの実施態様によると、EAA
5レセプター産生のための宿主として作用するように選
択された細胞株は哺乳類細胞である。現在このような細
胞株の数種の型が遺伝的処理作業に利用可能であり、こ
れらには、Pro5変異体(ATCC CRL 128
1)を含むK1ライン(ATCC CCL 61)を例
とするチャイニーズハムスターの卵巣(CHO)細胞、
CV−1ライン(ATCC CCL 70)、COS−
1ライン(ATCC CRL 1650)、及び、CO
S−7ライン(ATCC CRL 1651)というS
V−40でトランスフォームさせたアルフリカングリー
ンモンキーの腎臓に由来する線維芽細胞様細胞、マウス
L‐細胞、マウス3T3細胞(ATCC CRL 16
58)、マウスC127細胞、293ライン(ATCC
CRL 1573)というヒト胎児の腎臓細胞、He
Laライン(ATCC CCL 2)の細胞を含むヒト
の癌細胞、及び、株IMR−32(ATCC CCL
127)、SK−N−MC(ATCC HTB 1
0)、及び、SK−N−SH(ATCC HTB 1
1)という神経芽細胞種細胞がある。
【0025】様々な遺伝子発現系が、これらの宿主を使
用する用途のために改作されており、これらを現在市販
品として入手することができ、更に、これらの系のうち
の任意の一つを選択してEAA5レセプターコード化D
NAの発現を行うことができる。典型的にはプラスミド
ベクターの形態で入手することができるこれらの系は発
現カセットを組み込んでおり、この発現カセットの機能
的構成因子にはDNAで構成されている発現調節配列が
含まれているが、この発現調節配列は宿主認識性であ
り、かつ、その5’端に結合した場合にレセプターコー
ド化DNAの発現を可能にする。この系は更に、レセプ
ターコード化領域の3’端に結合した場合に発現を停止
するDNA配列をも組み込んでいる。従って、選択され
た哺乳類細胞宿主における発現のためには組換えDNA
発現構造が作製されており、その構造内で、分泌型のレ
セプターをコードするDNAは宿主により認識される発
現調節用DNA配列につながれており、更に、その構造
は、発現を行うためのレセプターコード化DNAの5’
端領域、及び、発現を停止するための3’端領域を含ん
でいる。この発現構造を宿しているプラスミドベクター
は、典型的には、通常はウイルスに由来する複製起点の
ような他の機能構成因子を組み込んで、発現宿主内での
プラスミドの複製を可能にさせているが、更に、大腸菌
coli)のような細菌性宿主内でのプラスミド
増幅についての機能構成因子を組み込んでいることが望
ましいとされている。安定した状態で形質転換させられ
た組換え細胞の選択を可能にする標識を提供するため
に、ベクターは、この形質転換細胞の生存に有利になる
ある種の特典を与える遺伝子をも組み込んでおり、それ
らの遺伝子は、ネオマイシンを補足してある培地中にそ
の形質転換細胞が培養される場合のネオマイシン耐性を
コードする遺伝子のようなものである。
【0026】レセプターコード化DNAの哺乳類細胞発
現を行うのに使用することができる様々な組換えDNA
発現系には、唾液腺ウイルス(サイトメガロウイルス)
(CMV)、ラウス肉腫ウイルス(RSV)、シミアン
ウイルス(SV40)、マウスの哺乳類性腫瘍ウイルス
(MMTV)、及び、その他ものが含まれる。発現を行
うのに有用なものは更に、レトロウイルス類のLTRの
ようなプロモーター類、温度により調節されるプロモー
ターやDrosophilaから単離されたプロモータ
ーのような昆虫細胞のプロモーター類、並びに、重金属
類により調節されるプロモーター類、つまりメタロチオ
ネイン遺伝子プロモーター、及び、他の、ステロイドで
誘導可能なプロモーター類のような哺乳類の遺伝子プロ
モーター類である。
【0027】組換えDNA発現ベクター内への組み込み
については、例えば、EAA5aレセプター、もしく
は、EAA5b及びEAA5cレセプター類を含む、そ
の、カイニン酸結合性変異体のような、希望するEAA
5レセプターをコードするDNAを遺伝子単離もしくは
遺伝子合成の選択された技術を応用することによって取
得することができる。本明細書中における実施例におい
てより詳しく詳細が記載されているように、EAA5a
レセプター、及び、そのEAA5b及びEAA5c変異
体はヒトの脳組織のゲノム内にコードされており、その
ため、従来の遺伝子単離及びクローニング技術を注意深
く適用させることにより取得することができる。この技
術は、典型的には、小脳もしくは海馬組織のようなヒト
の脳組織、更に好ましくは胎児の脳組織のような新鮮な
原材料からの総メッセンジャーRNAの抽出、その後に
続く、cDNAへのメッセージの変換、及び、例として
は細菌性プラスミド、より典型的にはプラスミドファー
ジ中でのライブラリーの形成を伴うものである。ヒトの
DNAの断片類を宿しているこのようなバクテリーファ
ージは、典型的には、個々のファージプラークもしくは
コロニーを単離することができるような、感受性の強い
大腸菌細菌の層においてプレート培養することにより増
殖させる。ファージコロニーにより保持されているDN
Aを、その後、典型的には、ニトロセルロースもしくは
ナイロンを基にしたハイブリッド形成用膜上に固定化
し、その後、注意深く調節した条件下で、適切な配列で
ある、放射線活性(もしくは他の方法で)ラベル化した
オリゴヌクレオチドプローブに対してハイブリッド形成
させて、レセプターコード化DNAもしくはその断片を
保持している特別なファージコロニーを同定する。典型
的には、そのようにして同定された遺伝子もしくはその
一部分を、核酸配列分析のためにプラスミドベクター内
にサブクローン化させる。
【0028】本発明の具体的な実施態様においては、選
択されたEAA5レセプターは、EAA5aレセプター
については、図1A〜図1F(SEQ ID 番号1)
において図示されているDNA配列によりコードされて
おり、EAA5b及びEAA5cレセプターについて
は、図3(SEQ ID 番号3‐6)において図示さ
れているDNA配列によりコードされている。理解しや
すい別な方法においては、選択されたレセプターをコー
ドするDNA配列は、図示されているDNA配列の同義
コドン等価物であることができる。
【0029】本明細書中には様々なヒトEAA5レセプ
ター類のヌクレオチド配列が提供されているが、遺伝子
合成及び/又は増幅の自動化された技術により、それら
をコードするDNAを作製することができるということ
は評価に価するものであろう。EAA5レセプターコー
ド化DNAの長さのために、自動化合成の適用には、長
さが約300ヌクレオチド間での遺伝子の領域を個々に
合成し、その後、正しい順番で最終組立品にとつなぎ合
わせてゆくという段階的な遺伝子構築が必要である。個
々に合成された遺伝子領域は、ポリメラーゼ連鎖反応
(PCR)技術を使用して組み立て前に増幅させること
ができる。
【0030】自動化遺伝子合成技術の適応により、EA
A5遺伝子族の天然に存在する一員の配列変異体類を作
製する機会が提供されている。例えば先に記載したよう
に、本明細書中に記載されているEAA5レセプター類
をコードするポリヌクレオチド類を、本明細書中におい
て同定されている天然に存在するポリヌクレオチド配列
内に表現されているコドンを同義コドンで置換すること
により作製することができるということは評価に価する
であろう。更に、本明細書中に記載されているEAA5
レセプター類の、例えば、一つもしくは複数の単一アミ
ノ酸置換、欠失、もしくは、添加を組み込んでいる合成
変異体類をコードするポリヌクレオチド類を作製するこ
とができる。スクリーニングという目的のために、レセ
プターの天然のリガンド結合曲線を維持しておくことは
大部分のものについて望ましいことであるため、アミノ
酸置換を、同荷電のアミノ酸が置換されるいわゆる同類
置換に限定し、かつまた、置換を、例えば、成熟したレ
セプターの最初の約20残基分のN‐末端、及び、レセ
プタードメインマッピングにおいて説明されているよう
な他の領域内のような、レセプター活性にとって余り重
大でない部位のものに限定することが望ましい。
【0031】適切な鋳型DNAを自由に使えれば、PC
R増幅の技術を利用して、最終遺伝子の全てもしくは一
部分を直接作製することもできる。この場合には、一固
まりになっているか、あるいは、互いにつなぎ合わせる
ことができる幾つかの固まりになっているかのいずれか
の状態の最終産物のPCR増幅を開始させるプライマー
類を合成する。これは、平滑末端を有する増幅されたD
NA断片類の段階的接続により、又は、好ましくは、天
然に存在する制限エンドヌクレアーゼ部位を含む断片類
の段階的接続により行うことができる。この適用法にお
いては、PCR増幅のための鋳型としてcDNAもしく
はゲノムDNAのいずれかを使用することが可能であ
る。前者の場合においては、cDNAを、海馬及び小脳
を含む様々なヒトの脳組織の、市販品として入手するこ
とが可能な、あるいは、自分で作製したcDNAライブ
ラリーから取得することができる。
【0032】これらが取得できたら、レセプターコード
化DNAを発現のために任意の適切な発現ベクター内に
挿入し、更に、宿主細胞を、DNA介在性形質転換、電
気穿孔法、マイクロインジェクション、もしくは、粒子
ショットガン形質転換のような従来の方法を使用してそ
のベクターでトランスフェクトさせる。発現ベクター類
を選択して、レセプターコード化DNAを一時的にもし
くは安定した方法のいずれかで発現する形質転換させら
れた細胞株類を提供することができる。一過性発現につ
いては、宿主細胞類を典型的には、哺乳類細胞中で機能
する複製起点を宿している発現ベクターで形質転換させ
る。安定性発現については、そのような複製起点は不必
要であるが、ベクター類は典型的には生存に都合の良い
利点を形質転換細胞に付与する産物をコードする遺伝子
を宿しており、それらのベクター類の選択を可能にして
いる。このような選択可能な標識類をコードする遺伝子
には、マイコフェノリン酸に対する耐性を付与する大腸
菌のgpt遺伝子、抗生物質G418及びネオマイシン
に対する耐性を付与するトランスポゾンTn5からのn
eo遺伝子、DHFR−細胞のフェノタイプをDHFR
+に変化させるマウス細胞もしくは大腸菌からのdhf
r配列、及び、TK−細胞をフェノタイプに関してTK
+にする単純疱疹ウイルスのtk遺伝子がある。一過性
発現と安定性発現との両方により、形質転換させられた
細胞株、及び、それに由来する膜調製物を、リガンドス
クリーニングアッセイにおける用途のためのに提供する
ことができる。
【0033】スクリーニングアッセイにおける用途のた
めには、レセプターコード化DNAを一時的に発現する
細胞類を後々の用途のために冷凍保存することができる
が、早い速度のプラスミド複製が結局は細胞の死を招く
ため、それは一般的には2、3日間とされており、形質
転換させられた細胞類はできる限り早いうちに使用する
べきである。このようなアッセイ類は、未処理の細胞類
もしくはそのような細胞類に由来する膜調製物類を使用
して行うことができる。膜調製物類は、典型的には、リ
ガンド結合実験のためにより都合の良い基質を提供する
ので、結合性基質として好ましい。スクリーニングとい
う目的、つまり、リガンド結合実験のために膜調製物類
を調整するためには、凍結してある未処理の細胞類をし
ばらくの間均一化して冷却水懸濁液にさせ、膜ペレット
を遠心後回収する。その後、このペレットを冷却水中で
洗浄し、透析してグルタミン酸のような内在性EAAリ
ガンド類を除去するが、そうしないとこれらの内在性リ
ガンドはアッセイにおける結合と競合してしまうのであ
る。その後、透析化した膜を、リガンド結合アッセイに
おいて、それ自体を、あるいは、凍結乾燥型で保存した
後に使用することができる。別の方法として、一過性の
トランスフェクション後約2日で収集した、あるいは、
安定にトランスフェクトさせた細胞類の新鮮なプレート
培養後ほぼ同じ日数の期間を経た後に収集した未処理の
新鮮な細胞類を、膜調製物のために使用したものと同様
な方法によりリガンド結合アッセイのために使用するこ
とができる。細胞類を使用する場合には、細胞類に損傷
を与えないようなより緩和な遠心により細胞類を収集す
る必要があり、更に、全ての洗浄は、例えば、リン酸緩
衝化させた食塩水のような緩衝化させた培地中で行い、
細胞の浸透圧ショックと破裂を避ける必要がある。
【0034】レセプターコード化DNAを発現する細胞
類の利用のための別の方法として、EAA5レセプター
をコードするメッセンジャーRNAの組み込み後に機能
を伴う膜結合性レセプターを産生する、例えば、アフリ
カツメガエル(Xenopus)の卵母細胞のような細
胞を使用してリガンドの性質決定も行うことができる。
この場合には、組み込まれる遺伝子が、T3もしくはT
7バクテリオファージのプロモーター類のようなプラス
ミドベクターにより供給される近隣のRNA転写プロモ
ーターを介して簡単に転写されることができるように、
本発明のEAA5レセプター遺伝子を典型的にはプラス
ミドベクター内にサブクローン化させる。その後、RN
Aをインビトロにおいて挿入された遺伝子から転写さ
せ、その後更にこれをアフリカツメガエルの卵母細胞中
に注入することができる。RNA溶液のnL量の注入
後、この卵母細胞を数日間に及びインキュベートしたま
まにさせ、その後、未処理のままもしくは膜調製物の形
態のいずれかで、浸潤用溶液中に供給される特別なリガ
ンド分子に結合する能力についてテストする。
【0035】本発明の選択されたヒトEAA5レセプタ
ーに対する候補リガンドの結合は、典型的には、一般的
に約25μgから100μgという予め決定された量の
細胞由来性膜(例えば、蛋白質決定法により測定する)
を使用して評定する。一般的には、競合結合アッセイ類
が試験用化合物のカイニン酸と比較した親和性を評定す
るのに有用である。この競合結合アッセイは、様々な濃
度で添加されているラベル化されていない試験用化合物
の存在中で、例えば、[ 3H]‐カイニン酸のような放
射線ラベル化したカイニン酸と共に膜調製物をインキュ
ベートすることにより行うことができる。インキュベー
ション後、置換された、つまり結合した放射線ラベル化
カイニン酸を回収及び測定して、基質として使用された
特別なレセプターについての、試験用化合物とカイニン
酸との比較結合親和性を決定することができる。
【0036】リガンドスクリーニングのための有用な細
胞株類を作製するためにレセプターコード化DNAを使
用することに加え、本発明の他の側面に従って、DNA
の発現を行い可溶性形態のレセプターの断片類を産生さ
せることができ、構造の研究のためには抗体を産生させ
ることができ、更に、他の実験的用途のためにもこれを
行うことができる。カイニン酸結合性断片類、つまり、
リガンド分子の結合の原因となっているEAA5レセプ
ターの一部分が、細胞の外側に存在している、つまり、
それが細胞外性であることが予期される。従って、最初
の事例においては、大量のかつ単離された形態の、つま
り、残りのレセプターを含まない状態でのこのようなカ
イニン酸結合性断片類を提供することにより、レセプタ
ー‐リガンド相互作用の性質決定を容易にすることが望
まれる。これを行うには、最初の膜透過性ドメイン(T
M1)をコードする配列の直ぐ後、つまり、図1A〜図
1F(SEQ ID 番号1及び2)に示されるように
残基534の後の細胞外N‐末端量域内に翻訳停止コド
ンを組み込ませるように、全長を有するEAA5レセプ
ターコード化DNAを部位特異的突然変異誘発により一
部変更することができる。レセプターを膜内に「固定
化」させておく任意の膜透過性ドメインはもはや産生さ
れないため、その結果一部変更させた遺伝子の発現が、
可溶形態における細胞外リガンド結合性ドメインのみの
分泌として生じる。その後、標準的なリガンド結合アッ
セイ類を行って、そのように産生される細胞外ドメイン
に対する候補化合物の結合の度合いを確かめることがで
きる。当然のことながら、単離されたドメインに対する
リガンドの結合の度合いを最高にさせる目的で、部位特
異的突然変異誘発を使用して細胞外領域の異なる様々な
ものを産生する必要があることもある。
【0037】本発明に従うリガンド結合アッセイ類にお
ける用途のために、レセプターのカイニン酸結合性断片
類を、まず様々な技術の内の一つを使用して固体支持体
に固定化させる。ある方法においては、レセプターペプ
チド断片のC‐末端を、例えば、交差結合させたポリス
チレンもしくはポリアミド樹脂のような、誘導化させた
不溶性の重合性支持体に共有結合させることができる。
固体支持体に固定させれば、その断片はレセプター結合
親和性について候補リガンド類をスクリーニングするの
に有用となる。この目的のためには、全長を有するレセ
プターを使用する、先に記載されている競合型リガンド
結合アッセイ類が一般的には使用されている。固体支持
体にしっかりと固定されている断片類は候補リガンドの
存在中において、天然のリガンド、つまり、カイニン酸
に結合する。カイニン酸もしくは候補リガンドの内の一
つを、例えば放射活性でラベル化し、適切なインキュベ
ーション期間の後、カイニン酸置換の度合いを、結合し
たもしくは未結合のラベルの量を測定することにより決
定する。
【0038】別の方法では、成熟した蛋白質のアミノ末
端に由来するのではなく、むしろその代わりにカルボキ
シ末端に由来するレセプターの細胞外ドメインを産生す
ることが望ましく、それは例えば、4番目の膜透過性ド
メイン(TM4)の直ぐ後のドメイン類、つまり、図1
A〜図1F(SEQ ID 番号1及び2)のアミノ酸
残基812と888との間に存在しているドメイン類で
ある。この場合には、部位特異的突然変異誘発及び/又
はPCRを基にした増幅技術を、興味の対照となってい
るレセプタードメインをコードする遺伝子の定義された
断片を産生させるために使用することができる。遺伝子
断片をコードするDNAが発現ベクターにより提供され
ている翻訳開始コドンの近隣に挿入され、更に、必要な
翻訳読み枠が注意深く保存されているとすると、このよ
うなDNA配列を使用して、細胞内存在性もしくは分泌
形式のいずれかによる希望するレセプター断片の発現を
支配することができる。
【0039】このような細胞外リガンド結合性ドメイン
の産生を様々な宿主細胞内で行うことができるというこ
とは評価に価するであろう。CHOのような哺乳類細胞
をこの目的のために使用することができるが、この発現
は典型的には、例えば、CMV(唾液腺ウイルス)のプ
ロモーターのような高レベル発現が可能である発現プロ
モーターにより支配されている。別の方法では、昆虫の
Sf9(Spondptera frugiperd
a)細胞のような非哺乳類細胞類を使用することができ
るが、これらの発現は、典型的には、例えば、強力な後
期ポリヘドリン蛋白質プロモーターのようなバキュロウ
イルスの発現プロモーターにより支配されている。索状
菌類の発現系を使用して、EAAレセプターのこのよう
な細胞外ドメインを大量に分泌させることもできる。例
えば、発現がalcAプロモーターにより支配されてい
る為巣性麹菌(Aspergillus nidula
ns)により、このような容認される系を構成すること
が考えられる。このような発現宿主類に加え、更に、細
胞内存在性にせよ細胞外性のものにせよ、異種性の遺伝
子もしくは遺伝子断片を発現することができる任意の原
核生物性もしくは他の真核生物性発現系も同様に容認さ
れるということは評価に価するであろう。
【0040】例えば、脳組織中において、特にEAA5
レセプターの存在及び/又は位置を検出することにおけ
る用途のためには、本発明は又、その別の側面におい
て、ヒトEAA5レセプターに対するラベル化された抗
体を提供する。このような抗体類を作成するためには、
先に記載したような微生物もしくは哺乳類細胞宿主中に
産生される、あるいは、標準的なペプチド合成技術によ
る、未処理で可溶性のレセプターもしくは免疫原性を有
するその断片のいずれかを免疫原として使用することが
できる。免疫原性断片類としての用途に特に適するEA
A5aレセプターの領域は、特に残基187−202も
しくは486−529を含む残基1−533からなるペ
プチドのような、レセプターの細胞外領域もしくはその
細胞外領域の一部分に、配列において関連性のある領域
を含み、更に、残基596−605(SEQ ID 番
号1)からなるペプチドのような、膜透過性ドメインT
M−2とTM−3との間の領域に関連しているペプチド
を含む。C‐末端ドメイン(残基812−888)から
なるペプチド類もしくはその断片も又、抗体の作成に使
用することができる。実質的には、ヒトEAA5bとE
AA5cレセプターの同一領域も又、これらのレセプタ
ー類各々に対する抗体類の産生のために使用することが
できる。
【0041】ポリクローナル抗体産生のためには、希望
するEAA5レセプターもしくは免疫原性を有する断片
に対する抗体類の作成を、従来の設計の免疫化計画、及
び、ヒツジ、ヤギ、及び、ウサギのような様々な哺乳類
宿主類を使用して実行することができる。別の方法で
は、モノクローナル抗体の産生のために、脾臓細胞のよ
うな免疫細胞を免疫化した動物から回収し、ハイブリド
ーマ作成技術を使用して骨髄腫細胞類に融合させること
ができる。その後、融合酸部類を選択用培地中で培養す
ることによりスクリーニングし、抗体を産生する細胞類
の継続的な増殖及び抗体の回収のために回収する。回収
された抗体を、その後、放射性ラベル、酵素ラベル、ル
ミネッセントラベル、もしくは、その類のもののような
検出可能なラベルに対して、この目的のために確立され
たリンカー技術を使用して共有結合させることができ
る。
【0042】例えば、放射ラベル化した形態のような検
出可能なようにラベル化した形態において、ヒトEAA
5レセプターをコードするDNAもしくはRNAもしく
はその選択された領域も、本発明の他の側面に従って、
ハイブリッド形成用プローブとして使用して、例えば、
ヒトもしくは他の哺乳類のゲノム(もしくはcDNAラ
イブラリー)中に存在する配列関連性遺伝子を同定す
る、あるいは、脳組織のような標本中のEAA5コード
化DNAの位置を決定することができる。このことは、
例えば32Pのようなもので放射ラベル化されているヌ
クレオチドを内部に取り込ませてある、未処理のコーデ
ィング領域もしくはその断片のいずれかを使用して行う
ことができる。標本中のEAA5コード化DNAを同定
するためには、そのDNAをコードする全長分のcDN
A、あるいは、そのDNAに対して特有な断片のいずれ
かを利用することが望ましい。図1A〜図1F(SEQ
ID 番号1及び2)及びそこに示されているヌクレ
オチド番号を参照してみると、そのようなヌクレオチド
断片類は少なくとも約17個の核酸からなる配列を含ん
でおり、そうでない場合には、配列において、レセプタ
ーのN‐末端もしくはC‐末端をコードする領域に関連
している、あるいは、その5’端の未翻訳もしくは3’
端の未翻訳領域を表現する配列を含んでいる。当然のこ
とながら、これらの配列、及び、未処理の遺伝子そのも
の自体を利用してEAA5関連性ヒト遺伝子類、特にそ
のcDNA等価物を、標準的なハイブリッド形成技術に
よりクローン化させることもできる。
【0043】本発明の実施態様は、以下に示す具体的な
実施例において説明されるが、これらの実施例は制限と
してみなすべきものではない。
【0044】実施例1 ヒトEAA5aレセプターをコ
ードするDNAの単離 ヒトEAA5aレセプターをコードするcDNAは、St
ratagene Cloning Systems社(La Galea, California,
U.S.A.)から大腸菌を基にしたラムダーファージライブ
ラリー(ラムダーZAP)として入手したヒト胎児脳の
cDNAを探索することにより同定した。このcDNA
ライブラリーを、Bettler et al によりNeuron, 1990,
5:583 において報告されているラットのGluR5レセ
プター配列の3’端領域に対してアニーリングすること
が可能なオリゴヌクレオチドプローブを使用してスクリ
ーニングした。32P‐ラベル化したプローブの特異的
配列(SEQ ID 番号11)を以下に示す。
【0045】5’‐ATCGGCGGCATCTTCA
TTGTTCTGGCTGCAGGACTCGTGC‐
3’ 胎児脳のcDNAライブラリーは、以下に示すハイブリ
ッド形成条件下でスクリーニングした。6×SSC、2
5%のホルムアミド、5×デンハート溶液、10mMの
Na2 HPO4 緩衝液、0.5%のピロリン酸ナトリウ
ム、0.5%のSDS、100μg/mlの変成させた
サケ精子DNA、42℃。フィルターを0.5%のSD
Sを含む6×SSCで、25℃で5分間洗浄し、その
後、0.5%のSDSを含む2×SSCで、42℃で1
5分間洗浄した。最終洗浄は、0.5%のSDSを含む
1×SSCで、50℃において15分間行った。フィル
ターを一晩X‐線フィルム(Kodak 社)に露出させた。
スクリーニングした106 個のクローンの内、2つのc
DNA挿入断片のみが同定された。一つはRKCS5F
131と表示される約3.3kbの挿入断片で、もう一
つのものはRKCS5F81と表示される約2.7kb
の挿入断片である。配列決定のために、’131及び’
81ファージをプラーク精製し、その後、提供者の仕様
書に従ってファゲミドとして切断し、ファゲミドベクタ
ー類の挿入断片保持化ブルースクリプト‐SK変異体類
を作製した。’131クローンの全体の配列にわたる配
列決定により、約859塩基からなる3’非コーディン
グ領域及び約2.4kbのコーディング領域と共に停止
コドンが明らかにされた。’81挿入断片全体の配列決
定により、’131との顕著な重複が明らかにされ、
又、推定上のATG開始コドンが位置していないもの
の、幾つかの5’端配列が提供された。
【0046】’81配列中には開始コドンは現われてい
ないので、遺伝子の5’領域を探索した。この目的のた
めに、’81配列の5’端を表現している0.65kb
のEcoRI断片を単離し、32P‐ラベル化し、その
後、以下に示すハイブリッド形成条件下で、同一の胎児
脳cDNAライブラリーをスクリーニングするのに使用
した。6×SSC、25%のホルムアミド、5×デンハ
ート溶液、0.5%のSDS、100μg/mlの変成
させたサケ精子DNA、42℃。フィルターを0.5%
のSDSを含む2×SSCで、25℃で5分間という条
件で2度洗浄し、その後、0.5%のSDSを含む2×
SSCで、42℃で15分間最終洗浄を行った。これに
より2つの挿入断片が同定され、その一つは、RKCA
G132と表示される約3.9kbのもので、もう一つ
は、RKCAG112と表示される約3.3kbのもの
である。’132挿入断片全体の配列決定により、幾つ
かの追加的な5’配列が明らかにされたが、依然として
開始コドンは現われてこなかった。配列決定した際、’
112挿入断片では、5’非コーディング領域の約24
塩基と共に開始コドンが、更に、’132挿入断片との
顕著な重複が明らかにされた。
【0047】昆虫のクローン中のコーディング領域全体
を提供する最初の段階として、’132挿入断片中の配
列関連性領域とハイブリッド形成することが可能な2本
のオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。この5’
プライマーは、後続のクローニング作業を容易にさせる
ための、共通Kozak配列(Kozak,Nucl. Acids Re
s., 1987, 15:8125 により報告されている共通翻訳開始
配列)、推定上のATG開始コドン、及び、’112挿
入断片の5’端配列、並びに、HindIII制限部位
を有する非ハイブリッド形成化フランクセグメントを取
り込むように設計されている。従来の技術を使用して合
成されたこの2本のプライマー(各々SEQ ID 番
号12及び13)の配列を以下に記載する。
【0048】プライマー1:5’‐GGGGTTTAA
GCTTGCCGCCACCATGACCGCTCCC
TGGCGGCGCCTCCGGAGTCT‐3’ プライマー2:5’‐CAGGGCACTGGCCTC
TTTGT‐3’ その後、鋳型として’132のDNAを使用して、この
プライマーを使用して、共通Kozak配列、開始コド
ン、及び’112挿入配列と共通している5’端配列を
含む配列を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により増
幅させた。反応混合物類は、100μl中に、10ng
の’132DNA、125pモルの各プライマー、及
び、2UのTaqポリメラーゼ(10mMのトリス‐H
Cl、pH9.0、50mMのKCl、1.5mMのM
gCl2 中、更に、0.2mMの各デオキシリボヌクレ
オチド種を含んでいる)。その後、95℃/1分、60
℃/30秒、72℃/2分を4周期、その後、95℃/
1分、72℃/2分30秒を21周期、後に、72℃/
10分の最終周期を1周期を行った。予期されていた
2.7kbの長さを有する増幅化産物を作製した。
【0049】その後、レセプターの全コーディング領域
を提供するために、図2に描かれている方法を適用させ
て、4.2kbのpcDNA1ファゲミドをバックグラ
ウンドとする3.6kbのHindIII/EcoRI
挿入断片としての未処理のEAA5aレセプターコード
化DNAを保持するファゲミドpcCNDA1/hum
EAA5aを作製した。4.2kbのファゲミドpcD
NA1は、InvitrogenCorporation 社(San Diego, Ca
lifornia, USA;カタログ番号V490−20)から市
販品として入手することができる。これは真核生物系に
おけるcDNA発現、及び、原核生物におけるcDNA
分析の為に設計された多機能ベクターである。ベクター
上に組み込まれているものは、CMVプロモーター及び
エンハンサー、スプライスセグメント及びポリアデニル
化シグナル、SV40及びポリオーマウイルスの複製起
点、及び、配列決定及び突然変異誘発の為に一本鎖DN
Aを救済するためのM13の起点、センス及びアンチセ
ンスRNAの産生のためのSp6及びT7のRNAプロ
モーター類、及び、Col E1様の多コピー用プラス
ミド起点である。ポリリンカーは、CMVプロモーター
(及び、T7プロモーターの3’端)のほぼ下流側に位
置している。pcDNA1ベクター上に取り込まれてい
るレセプターコード化HindIII/EcoRI挿入
断片の全配列を図1に示している(SEQ ID 番号
1及び2)。
【0050】pcDNA1/humEAA5aと表示さ
れる7.8kbのファゲミドは、4.2kbのpcDN
A1ファゲミドをバックグラウンドとする3.6kbの
HindIII/EcoRI挿入断片としてのレセプタ
ーコード化DNAを保持しており、これをブダペスト条
約の条項に基づき、1992年8月26日に米国のMary
land州Rockville 市にあるAmerican Type Culture Coll
ectionに寄託し、受託番号ATCC 75296が割り
当てられている。
【0051】実施例2 ヒトEAA5aレセプターを産
生する遺伝子的に処理された細胞類の作製 哺乳類細胞宿主内における発現のためには、実施例1に
おいて記載されているように取得されたpcDNA1/
humEAA5aを、一過性発現のためにCOS−1ラ
インであるサル由来の線維芽細胞様細胞(ATCC C
RL 1650として米国のMaryland州Rockville 市に
あるAmerican Type Culture Collectionから入手するこ
とができる)内に組み込ませた。
【0052】EAA5aコード化DNAの一過性発現の
ために、COS−1細胞を、106個のCOS−1細胞
当たり約8μgのDNA(pcDNA1/humEAA
5aとして)でDEAE仲介性DNAトランスフェクシ
ョンによりトランスフェクトさせ、更に、従来の方法に
従い、クロロキンで処理した。手短に述べると、COS
−1を5×106細胞/培養皿の密度でプレート培養
し、その後、FBSを補足したDMEM/F12培地中
で24時間増殖させた。その後、培地を除去し、細胞
を、PBS中で、後に培地中で洗浄した。その後、その
細胞に、DMEM/F12培地中にDEAEデキストラ
ン(0.4mg/ml)、100μMのクロロキン、1
0%のNuSerum、DNA(0.4mg/ml)を
含む10mlのトランスフェクション用溶液を懸けた。
37℃における3時間のインキュベーションの後、細胞
を先ほど記載したようにPBS及び培地中で洗浄し、そ
の後、DMEM/F12培地中に含まれる10%のDM
SOで1分間ショックを与えた。細胞を10%のFBS
を補足した培地中で2、3日間増殖させ、インキュベー
ションの最後に、培養皿を氷上に置き、氷冷PBSで洗
浄し、その後、細胞を掻き取った。その後、細胞を、1
000rpmにおける10分間の遠心により収集し、リ
ガンド結合アッセイにおける後続の用途のために細胞ペ
レットを液体窒素中で凍結させた。凍結細胞の解凍分注
のノザンブロット分析により、保存した細胞中のレセプ
ターコード化cDNAの発現が立証された。
【0053】類似した方法で、安定にトランスフェクト
させられた細胞株類を、宿主としての2つの異なる細胞
種:CHO K1及びCHO Pro5を使用して調整
することもできる。これらの細胞株を作製するために、
ヒトEAA5aをコードするcDNAを、安定な発現を
可能にする哺乳類の発現ベクターpRC/CMV(Invi
trogen社)中に挿入する。この部位における挿入によ
り、cDNAは唾液腺ウイルスのプロモーターの発現調
節下、及び、ウシの成長ホルモン遺伝子のポリアデニル
化部位及びターミネーターの上流で、かつ、 選択可能
な標識としてのネオマイシン耐性遺伝子(SV40の初
期プロモーターにより支配されている)を含むベクター
のバックグラウンド中に置かれる。
【0054】先に記載したように作製したプラスミド類
を取り込ませるためには、宿主のCHO細胞をまず10
%のFBSを補足したαMEM培地中に5×105 とい
う密度で撒く。24時間の増殖の後、新鮮な培地を培養
皿に添加し、3時間後に細胞を、リン酸カルシウム‐D
NA共沈殿法(Maniatis et al、上述)を使用してトラ
ンスフェクトする。手短に述べると、3μgのDNAを
混合して、室温で10分間、緩衝化させたカルシウム溶
液でインキュベートする。等容量の緩衝化リン酸溶液を
添加し、懸濁液を室温で15分間インキュベートする。
次に、インキュベートした懸濁液を4時間細胞にかぶ
せ、除去し、その後、15%のグリセロールを含む培地
で細胞にショックを与える。3時間後、細胞を培地で洗
浄し、正常な増殖条件下で24時間インキュベートす
る。ネオマイシンに対して耐性である細胞を、G418
(1mg/ml)を含む、10%のFBSを補足してあ
るアルファー‐MEM培地中で選択する。G418‐耐
性細胞の個々のコロニーを約2、3週間後に単離し、ク
ローンの選択を行い、その後、アッセイの目的のために
増殖させる。
【0055】実施例3 EAA5aレセプター変異体コ
ード化DNAの単離及びクローニング ヒトEAA5b及びEAA5cレセプターをコードする
cDNAをも、実施例1において記載したように、Stra
tagene社により提供されるヒト胎児脳のcDNAライブ
ラリーを探索することにより同定した。同一のオリゴヌ
クレオチドプローブを利用して、ライブラリーからこれ
らの変異体レセプター類をコードするcDNAを抽出し
た。更に、取得できたら、実施例2において詳細を記載
してある方法を使用して、各変異体レセプターについて
のcDNAを、それぞれの一過性発現のために哺乳類の
CHO細胞中にクローン化させた。
【0056】実施例4 リガンド結合アッセイ 凍結状態でのトランスフェクトさせた細胞を、手動ホモ
ゲナイザーを使用して氷冷蒸留水中に再懸濁させ、5
0,000gで20分間遠心した。上清を棄却し、膜ペ
レットを−70℃下に保存した。
【0057】COS細胞の膜ペレットを氷冷した50m
Mのトリス‐HCl(pH7.55、5℃)中に懸濁さ
せ、結合について競合すると思われる内在性グルタミン
酸を除去する目的で、50,000gで10分間、再度
遠心した。ペレットを、氷冷した50mMのトリス‐H
Cl(pH7.55)緩衝液中に再懸濁させ、結果とし
て生じた膜調製物を、以下に記載する結合実験のための
組織原材料として使用した。蛋白質は、標準物質として
BSAを用い、Pierce試薬を使用して決定した。
【0058】その後、結合アッセイを、蛋白質測定法に
より判定された25‐100μgに等価な量のCOS由
来膜、及び、選択された放射ラベル化リガンドを使用し
て実行した。とりわけ、カイニン酸結合アッセイについ
ては、インキュベーション混合物は、1mlの最終容量
の冷却インキュベーション緩衝液中に含まれる、25‐
100μgの組織蛋白質及び[ビニリデン‐ 3H]カイ
ニン酸(58Ci/mモル、最終濃度85nM)からな
っていた。非特異的結合は1mMのL‐グルタミン酸の
存在下で決定した。試料を氷上で60分間インキュベー
トし、結合したリガンド及び未結合のリガンドを、PH
D細胞ハーベスター及び予め氷冷した0.3%のポリエ
チレンイミン中に浸してあるGF/Bフィルターを使用
する高速濾過法により分離した。フィルターは、4ml
の冷却インキュベーション用緩衝液中で2度洗浄し、そ
の後、計数のために、5mlのBeckman 社のReady-Prot
ein Plusシンチレーション用カクテル溶液と共にシンチ
レーション用バイアル瓶に入れた。
【0059】AMPA結合アッセイについては、インキ
ュベーション用混合物は、0.1MのKSCN及び2.
5mMのCaCl2からなる1mlの最終容量に含まれ
る、25‐100μgの組織蛋白質、及びD,L‐α‐
[5‐メチル‐ 3H]アミノ‐3‐ヒドロキシ‐5‐メ
チルイソオキサゾール‐4‐プロピオン酸( 3H‐AM
PA、27.6Ci/mモル、最終濃度10nM)から
なっていた。非特異的結合は、1mMのL‐グルタミン
酸の存在下で決定した。試料を氷上で60分間プラスチ
ック製ニミバイアル瓶中でインキュベートし、結合した
リガンド及び未結合のリガンドを50,000gにおけ
る30分間の遠心により分離した。ペレットは、4ml
の冷却インキュベーション用緩衝液中で2度洗浄し、そ
の後、計数のために、5mlのBeckman Ready-Protein
Plusシンチレーション用カクテル溶液シンチレーション
用バイアル瓶に添加した。
【0060】スキャチャード分析により、組換え体によ
り発現されるヒトEAA5aレセプターは、約2.72
±0.12nMの解離計数(Kd)を有する単一種の[
3H]‐ラベル化カイニン酸塩結合部位を含んでいるこ
とが明らかにされた(図4)。更に、EAA5aレセプ
ターの最高カイニン酸塩結合は、5647±1140f
モル/mg蛋白質であることが発見されている。
【0061】COS細胞中のEAA5aレセプターにつ
いて[ 3H]‐カイニン酸塩置換アッセイも実行して選
択されたリガンド類の比較結合親和性を決定した。図5
において図示されているように、これらの結果により、
EAA5aレセプターに対する3H‐カイニン酸結合を
置換することにおけるリガンド類の効力の等級は以下に
示すようなものであることを示している。
【0062】ドモイン酸>カイニン酸>ジヒドロカイニ
ン酸>DNQX>L‐グルタミン酸=CNQX>キスカ
ール酸>>AMPA これらの結果により、ヒトEAA5aレセプターが特異
的にカイニン酸に結合していることが明らかに証明され
た。AMPAもしくはNMDAのいずれの結合も証明す
ることができないほどわずかであるか、あるいは、全く
存在しないという事実と結び合わせると、この活性は、
EAA5aレセプターがEAAレセプターのカイニン酸
型のものであるということに起因することは明らかであ
る。更に、この結合曲線はこのレセプターが信頼すべき
方法で機能していることを示しており、従って、この結
合曲線により、未処理のヒトの脳からの非組換えレセプ
ター相対物のリガンド結合「特性」を信頼性をもって予
測することができる。これらの特色により、組換えレセ
プターは、そのレセプターに結合するリガンド化合物類
の選択及び性質決定、及び/又は、このレセプターを他
のリガンド類に置換することにより反応することができ
るかもしれない化合物類の選択及び性質決定について特
に有用なものとなっている。純粋な形態におけるEAA
5aレセプター遺伝子の単離は、そのレセプター遺伝子
を単一で均一なレセプター種として発現することが可能
であるため、ヒトの脳からの複雑で不均一なレセプター
調製物を使用してこのような性質決定を試みる場合に伴
う正確さの欠如を本リガンド結合アッセイから取り去っ
たのである。
【0063】配列リスト (1)一般情報 (i)出願者 (A)名前:Kamboj, Rajender (B)街路名:2869 Arvida Circle (C)市:Mississauga (D)州もしくは省:Ontario (E)国:Canada (F)郵便番号:LSV 1R4 (i)出願者 (A)名前:Elliot, Candace E. (B)街路名:74 Burlington Stre
et, Apt.#1 (C)市:Etobicoke (D)州もしくは省:Ontario (E)国:Canada (F)郵便番号:M8V 2L2 (i)出願者 (A)名前:Nutt, Stephen L. (B)街路名:74 Burlington Stre
et, Apt.#1 (C)市:Etobicoke (D)州もしくは省:Ontario (E)国:Canada (F)郵便番号:M8V 2L2 (ii)発明の名称:EAA5族のカイニン酸結合性ヒ
トCNSレセプター類 (iii)配列数:13 (iv)通信用住所 (A)住所:Foley & Lardner (B)街路名:Suite 500, 3000 K
Street (C)市:N.W. (D)州:Washington, D. C. (E)国:USA (F)郵便番号:20007−5109 (v)コンピューター解読可能形態: (A)媒質種:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PC可変性 (C)作動システム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウエアー:PatentIn Relea
se #1.0,Version #1.25 (vi)現行の出願データ: (A)出願番号:不明 (viii)弁護士/弁理士情報: (A)名前:Bent, Stephen A. (B)登録番号:29,768 (C)照合/付箋番号:16777/192 (ix)電話通信情報: (A)電話:(202) 672−5300 (B)テレファックス:(202) 672−5399 (C)テレックス:904136 (x)以前の出願データ: (A)出願番号:US 07/945,210 (B)提出年月日:1992年9月17日 (2)SEQ ID 番号1についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:3619塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:2本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (ix)特徴: (A)名称/キーワード:sig_peptide (B)位置:16..108 (ix)特徴: (A)名称/キーワード:mat_peptide (B)位置:109..2772 (ix)特徴: (A)名称/キーワード:CDS (B)位置:16..2772 (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号1:
【0064】
【化1】
【0065】
【化2】
【0066】
【化3】
【0067】
【化4】
【0068】
【化5】 (2)SEQ ID 番号2についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:919個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)形態:直線 (ii)分子種:蛋白質 (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号2:
【0069】
【化6】
【0070】
【化7】
【0071】
【化8】
【0072】
【化9】 (2)SEQ ID 番号3についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:50塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:2本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号3:
【0073】
【化10】 (2)SEQ ID 番号4についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:50塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:2本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号4:
【0074】
【化11】 (2)SEQ ID 番号5についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:100塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:2本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号5:
【0075】
【化12】 (2)SEQ ID 番号6についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:100塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:2本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号6:
【0076】
【化13】 (2)SEQ ID 番号7についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:50アミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (C)鎖状:一本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:ペプチド (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号7:
【0077】
【化14】 (2)SEQ ID 番号8についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:50アミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)形態:直線 (ii)分子種:ペプチド (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号8:
【0078】
【化15】 (2)SEQ ID 番号9についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:50アミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (C)鎖状:一本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:ペプチド (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号9:
【0079】
【化16】 (2)SEQ ID 番号10についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:37アミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (C)鎖状:一本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:ペプチド (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号10:
【0080】
【化17】 (2)SEQ ID 番号11についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:40塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:1本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号11:
【0081】
【化18】 (2)SEQ ID 番号12についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:54塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:1本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号12:
【0082】
【化19】 (2)SEQ ID 番号13についての情報: (i)配列性質: (A)長さ:20塩基対 (B)種類:核酸 (C)鎖状:1本鎖 (D)形態:直線 (ii)分子種:cDNA (xi)配列の記載:SEQ ID 配列番号13:
【0083】
【化20】
【図面の簡単な説明】
【図1A】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図1B】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図1C】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図1D】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図1E】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図1F】(SEQ ID 番号1及び2)は、本発明
の興奮性アミノ酸レセプターをコードするDNAを含む
cDNA挿入断片のヌクレオチド配列、及び、その配列
の推定アミノ酸配列を提供する。
【図2】図1において図示されているDNA配列を宿す
発現ベクターを作製するのに使用した方法を、直線のプ
ラスミド地図を使用して図示している。
【図3A】(SEQ ID 番号3‐10)は、図1A
〜図1Fと関連させて、そこに図示されているEAAレ
セプターの天然に存在する変異体類のDNA及びアミノ
酸配列を示している。
【図3B】(SEQ ID 番号3‐10)は、図1A
〜図1Fと関連させて、そこに図示されているEAAレ
セプターの天然に存在する変異体類のDNA及びアミノ
酸配列を示している。
【図4】図1A〜図1F(SEQ ID 番号1及び
2)において提供されているコーディング領域から発現
されるEAAレセプターのリガンド結合特性を図示して
いる。
【図5】図1A〜図1F(SEQ ID 番号1及び
2)において提供されているコーディング領域から発現
されるEAAレセプターのリガンド結合特性を図示して
いる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 15/62 G01N 33/53 D 8310−2J 33/566 9015−2J // A61K 37/02 AAB 8314−4C C12P 21/02 C 8214−4B (C12N 15/12 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (71)出願人 593137299 ステイーブン・エル・ナツト カナダ国、オンタリオ・エム・8・ブイ・ 2・エル・2 、エトビコーク、バーリン トン・ストリート・74、アパ ートメン ト・ナンバー・1 (72)発明者 ラジエンダー・カンボイ カナダ国、オンタリオ・エル・0・ピー・ 1・エイ・0、ミシソウガ、アービダ・サ ークル・2869 (72)発明者 カンダス・イー・エリオツト カナダ国、オンタリオ・エム・8・ブイ・ 2・エル・2、エトビコーク、バーリント ン・ストリート・74、アパートメント・ナ ンバー・1 (72)発明者 ステイーブン・エル・ナツト カナダ国、オンタリオ・エム・8・ブイ・ 2・エル・2、エトビコーク、バーリント ン・ストリート・74、アパートメント・ナ ンバー・1

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトEAA5レセプター、もしくは、ヒ
    トEAA5レセプターのカイニン酸結合性断片をコード
    する領域を含む、単離されたポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている単離されたポ
    リヌクレオチドであって、当該領域がヒトEAA5aレ
    セプターをコードするポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 EAA5aレセプターの変異体をコード
    する領域を含む単離されたポリヌクレオチドであって、
    当該変異体が当該EAA5aレセプターと少なくとも9
    9%のアミノ酸相同性を共有するポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されている単離されたポ
    リヌクレオチドであって、当該変異体が、ヒトEAA5
    bレセプター及びヒトEAA5cレセプターの群から選
    択されるポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一つにおいて
    定義されているポリヌクレオチドを取り込ませてある組
    換えDNA構造物。
  6. 【請求項6】 カイニン酸結合性ヒトEAAレセプター
    を産生するように遺伝子工学的に処理されている細胞で
    あって、請求項5において定義されている組換え構造物
    を発現可能な状態で取り込んでいる該細胞。
  7. 【請求項7】 請求項6において定義されている細胞で
    あって、哺乳類細胞である細胞。
  8. 【請求項8】 請求項6もしくは7において定義されて
    いる細胞に由来するカイニン酸結合性膜調製物。
  9. 【請求項9】 ヒトEAAレセプターの実質的に均一な
    原材料を取得するための方法であって、請求項1から4
    のいずれか一つにおいて定義されているポリヌクレオチ
    ドを発現可能な状態で取り込ませてある細胞を培養し、
    更にその後、培養した細胞を回収する段階を含む方法。
  10. 【請求項10】 ヒトCNSレセプターに結合させるた
    めの試験用リガンドをアッセイする方法であって、適切
    な条件下において請求項6において定義されてるヒトE
    AA5レセプター産生細胞もしくはそれに由来する膜調
    製物と試験用リガンドをインキュベートし、更にその
    後、ヒトEAA5レセプターと試験用リガンドとの間の
    結合の程度を決定する段階を含む方法。
  11. 【請求項11】 ヒト起源の他の蛋白質を本質的に含ま
    ない形態でのヒトEAA5レセプター。
  12. 【請求項12】 請求項11において定義されているヒ
    トEAA5レセプターであって、ヒトEAA5a、EA
    A5b、及び、EAA5cレセプターからなる群から選
    択されるヒトEAA5レセプター。
  13. 【請求項13】 ヒトEAA5a、EAA5b、及び、
    EAA5cレセプターからなる群から選択されるヒトE
    AA5レセプターのカイニン酸結合性断片。
  14. 【請求項14】 ヒトEAA5a、EAA5b、及び、
    EAA5cレセプターからなる群から選択されるヒトE
    AA5レセプターに結合する抗体。
  15. 【請求項15】 ヒトEAA5a、EAA5b、及び、
    EAA5cレセプターからなる群から選択されるヒトE
    AA5レセプターの免疫原性断片。
  16. 【請求項16】 少なくとも約17個の核酸を含み、か
    つ、請求項1から4のいずれか一つにおいて定義されて
    いるポリヌクレオチドと選択的にハイブリッド形成する
    オリゴヌクレオチド。
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ATE156188T1 (de) 1997-08-15
DK0588642T3 (da) 1997-09-22
EP0588642B1 (en) 1997-07-30
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