JPH0620471B2 - 緊張部材と分節円柱とに相互作用する作動手段を有する人工ペニス - Google Patents

緊張部材と分節円柱とに相互作用する作動手段を有する人工ペニス

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JPH0620471B2
JPH0620471B2 JP61503376A JP50337686A JPH0620471B2 JP H0620471 B2 JPH0620471 B2 JP H0620471B2 JP 61503376 A JP61503376 A JP 61503376A JP 50337686 A JP50337686 A JP 50337686A JP H0620471 B2 JPH0620471 B2 JP H0620471B2
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    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
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Description

【発明の詳細な説明】 本出願は1984年4月26日に出願された出願第60
4,022号の一部継続出願である。
背景技術 本発明は人工ペニスに関する。特に本発明は、ペニスの
勃起と弛緩状態への復帰とを任意に制御するための作動
手段を有する人工ペニスに関する。
男性の勃起不能の原因は多種多様である。勃起不能を治
療するための様々な方法が最近の20年間に開発されて
きた。人工ペニスはペニス内部に埋め込まれ、勃起状態
を作り出すものである。例えば、Timm等による特許第
3,987,789号は、細長い柔軟なロッド部を有す
る人工ペニスを開示している。このロッド部は、生理学
的に不活性なほぼ管状のプラスチック体に収容される。
このロッド部によって、人工ペニスは、それを曲げるこ
とによりまたはねじることにより、各種の形状を取るこ
とができる。性交中において、人工ペニスはペニスを勃
起状態に維持する。次に、使用者によってペニスは都合
の良い快適な位置に位置され、そこに維持される。人工
ペニスは柔軟であるため、都合の良い快適な位置に移動
させることができる。患者は人工ペニスの可撓性などの
特性を制御することはできない。
Buuckによる米国特許第3,954,102号は、二つ
の状態を有するペニス勃起装置を開示している。一方の
状態において、埋め込まれた人工ペニスは、人工ペニス
内のシリンダの流体量を変化させることによって制御さ
れる。これは、患者の皮膚を介してエラストマ製の球状
体を押圧し、貯蔵部から人工ペニス内のシリンダに流体
を移動させることによって行われる。貯蔵部と球状体と
は、患者の体内において人工ペニスの外側に配置される
ため、埋め込み作業が複雑であり、装置の各部を相互接
続するために必要となる管が長くなるので装置の故障の
可能性が大きくなる。
他の埋込み可能な人工ペニスには人工ペニス本体内に貯
蔵ポンプとバルブとを内蔵させるものがあり、これは例
えば特許第4,369,771号および第4,353,
360号に開示されている。これらの装置は、ポンプお
よびバルブ装置を人工ペニス内に設ける必要があり、貯
蔵部から流体を膨張可能部に移動させて動作させる必要
がある。
本発明は、従来の装置の前記およびその他の問題点を解
決するものである。
発明の概要 本発明は、細長い円筒形本体を有する人工ペニスに関す
る。この円筒形本体は、長手軸と遠い端部と近い端部と
を有し、細長い外側被覆内に収容される。この被覆は、
生理学的に不活性であって柔軟な材料で作られる。曲面
分節からなる分節円柱は、前記遠い端部と近い端部との
間に配置される。曲面分節は、その一端に隣接して凹面
部を有するとともに、他端に隣接して凸面部を有する。
隣接する曲面分節の対向する凹面部と凸面部とは、該隣
接する曲面分節間において玉継手を形成し、両者の摺動
を可能にする。曲面分節は、対向する端部において、共
同動作する凹み手段と突起手段とを有する。これら手段
は、隣接する曲面分節の対向する端部間の半径方向の移
動を規制する。前記凹み手段は曲面分節の一端に隣接し
て配置され、前記突起手段は曲面分節の他端に隣接して
配置される。細長い緊張部材は、細長い円筒形本体の長
手方向に延びる。この緊張部材は、第1の端部において
縦方向の移動に対して固定される。前記分節円柱は、緊
張部材の周囲に軸支される。切替手段は、前記被覆内に
収容され、人工ペニスを堅固な状態と柔軟な状態とに切
り替える。この切替手段は、前記緊張部材および分節円
柱と共同作動し、人工ペニスを堅固な状態に切り替えた
場合、緊張部材の緊張を高めるとともに分節円柱を圧縮
する。
本発明は、患者が制御できる機械式装置であって手動に
よりペニスの勃起を発生させるための装置を提供する。
特に本発明は、外科的に埋込み可能な機械式人工ペニス
であり、細長い円筒形装置である。この装置は分節円柱
を有し、この分節円柱は一連の分節を特徴とする。これ
ら分節間に、摺動可能なボールとソケットとが交互に配
置された玉軸受が形成される。本装置は通常の可撓性を
有するので、ペニスは通常は弛緩状態を維持することが
できる。
本発明の人工ペニスは、角度方向を配慮せずに外科的に
ペニス内に埋め込むことが可能であるため、埋込み中ま
たは使用中に故障する恐れがない。これは本人工ペニス
が長手軸を中心として部分的に回転するからである。従
って、本人工ペニスは、その長手軸に対して全体的に対
称的に設計される。
また、本発明は勃起を任意に制御することを可能にし、
性交にあたってペニスに十分な固さを与え、使用者の作
動によってペニスの弛緩状態に戻ることを可能にする。
本発明の他の特徴は、患者による作動開始および停止が
簡単なことである。
また、本発明は、従来の外科的手法によって埋め込まれ
るように設計されており、人体に対して生物学的に親和
性がある。
また、本発明は作動開始および停止を何度も繰り返して
使用できる。
また、本発明は、人工ペニスの作動を停止した場合には
ペニスの弛緩状態を提供し、人工ペニスを作動させた場
合には性交に十分な固さを提供する。
本発明は、勃起状態においては大きな堅固性を提供し、
弛緩状態においては大きな弛緩と快適な萎縮とを提供す
る。弛緩状態において、本人工ペニスは該人工ペニスと
ペニスとの自重によって垂下し、自然の形態をとるよう
になる。
また、本発明は長期間にわたる埋込みに適している。
また、本発明の提供する人工ペニスは、その作動装置の
使用中において高負荷に耐えることができる。この作動
装置は狭い密閉空間において機能する。
本発明の提供する人工ペニスは、完全に内蔵された作動
装置を有する。この作動装置は、ペニスの勃起状態と弛
緩状態との二つの状態を機械的に制御する。
本発明の好適実施例は、二つの安定状態を有する。つま
り、使用者の制御に応じて、柔軟モードと堅固モードと
の間で動作する。作動および作動停止はペニスを手で曲
げることにより実行される。これにより人工ペニスは交
互に堅固状態または弛緩状態となる。人工ペニスを曲げ
ることにより緊張部材に張力が加わり、作動装置のカム
部材が軸方向に移動され、作動装置は人工ペニスを交互
に作動停止の弛緩状態と作動中の勃起状態とにする。
本発明の好適実施例において、分節円柱は、長手方向に
延びる緊張部材に軸支される。人工ペニスを作動させる
と、緊張部材における張力の上昇と、分節円柱の圧縮と
により、人工ペニス内に緊張状態が発生され、曲げ剛性
を生ずる。これは、(1)分節円柱内の球面およびソケ
ット間の界面摩擦と(2)緊張部材内の張力とに起因す
る。
また、本発明の好適実施例において、作動装置は、全体
にハート形の傾斜路を有するカム部材と、一方向にのみ
前記傾斜部を追従するカムフォロワ部材とを含む。前記
カム部材は、軸方向に摺動可能に人工ペニスに設置さ
れ、前記緊張部材に相互接続され、偏向部材によって前
記分節円柱から離れるように偏向される。人工ペニスを
交互に曲げると、緊張部材が緊張され、カム部材が軸方
向に変位され、カムフォロワがカム部材の傾斜路を追従
する。曲げ過程を停止すると、カム部材は第1の長手位
置または第2の長手位置に戻り、人工ペニスは弛緩状態
または勃起状態を取る。
また、好適実施例の他の特徴は、分節円柱が複数の曲げ
制限分節を含むことである。これら分節の間には、玉継
手が形成される。曲げ制限分節は、共同動作する肩部を
有する。この肩部は隣接する曲げ制限分節の揺動量を制
限する。
好適実施例のさらに他の特徴は、遠い端部と近い端部と
の寸法を変化させる機能である。これら両端部は、取り
外し可能に人工ペニスに相互接続され、人工ペニスの全
体長さを変更させ、患者の人体内海綿組織の長さにおけ
る通常の多様性に合わせることができる。
好適実施例のさらに他の特徴は、遠い端部に追加の剛性
を提供するための剛性部材を含むことである。
本発明のさらに他の実施例は、分節円柱を含み、この分
節円柱の各分節が凹み手段と突起手段とを含み、これら
手段が各分節の隣接する両端部に配置されることであ
る。隣接する分節の対向する凹み手段と突起手段とは、
人工ペニスが曲げられた際に、共同動作し、隣接する分
節間の半径方向の相対的な滑べりまたは移動を防止す
る。さらに、共同動作する凹み手段と突起手段とは、隣
接する分節間に所定の揺動点を提供する。従って、本実
施例は、均一な曲率半径を提供する。
本発明のさらに他の実施例において、分節には該分節の
両端部に凸面と凹面とが設けられる。一実施例におい
て、これら凸面と凹面との各々は複数の曲線を含む。こ
れら複数の曲線は、均一であるが異なる曲率半径を有
し、接線方向に相互接続され、鋭端部を減少または除去
する。
本発明のさらに他の実施例は、弾性偏向手段を含む。こ
の弾性偏向手段は、緊張部材の近い端部に相互接続さ
れ、該緊張部材に軸方向の所定の力を加え、その力より
も大きな反対方向の力が緊張部材に加えられた場合、緊
張手段の端部が変位されることにより、張力が減少さ
れ、緊張部材への損傷が防止される。こうしないと、過
度な曲げによって緊張部材が損傷され、人工ペニスが破
壊される恐れがある。
本発明の特徴である新規性の前記およびその他利点は、
本明細書に付属しその一部を構成する請求の範囲に明記
されている。しかし、本発明とそれを使用することによ
る利点と目的とを良く理解するため、本明細書の一部を
構成する図面および以下説明を参照する必要がある。こ
れらには、本発明の好適実施例が図示され説明されてい
る。
図面の簡単な説明 図中、同一の参照番号および参照文字は、同一部品を示
す。
第1図は、作動停止状態または弛緩状態における本発明
の好適実施例を示す縦軸方向断面図、 第2図は、作動状態または勃起状態における第1図に示
した実施例の縦軸方向断面図、 第3図は、作動停止状態または弛緩状態における第1図
に示した実施例の作動装置を示す一部破断した軸方向拡
大断面図、 第4図は、作動状態または勃起状態における第2図に示
した実施例の作動装置を示す一部破断した軸方向拡大断
面図、 第5図は、第1図および第2図に示した作動装置のカム
部材を示す拡大立面図、 第6図は、第3図の6−6線に沿った断面図、 第7図は、第5図の7−7線に沿った断面図、 第8図は、遠い端部の他の実施例を示す拡大断面図、 第9図は、第1図に示した分節円柱の曲面分節を示す拡
大断面図、 第10図は、曲面分節の他の実施例を示す拡大断面図、 第11図は、第10図に示した実施例の凸面を示す平面
図、 第12図は、本発明の原理に基づく凹みを示す拡大部分
図、 第13図は、本発明の原理に基づく突起の実施例を示す
拡大部分図、 第14図は、第10図に示した曲面分節の実施例を使用
する本発明の原理に基づく分節円柱の実施例の一部を示
す拡大断面図、 第15図は、曲げられた分節円柱を示す第14図と同様
の図、 第16図は、本発明の一実施例において使用される緊張
部材の一端に相互接続された弾性偏向構成の実施例を示
す部分断面図、および 第17図は、人工ペニスを過度に曲げまたは歪めること
によって緊張部材に加えられる大きな反対方向の力のた
めに軸方向に変位された場合の、弾性偏向構成に相互接
続された緊張部材の端部を示す第16図と同様の図であ
る。
最良形態の詳細な説明 図面を参照して説明する。本発明の原理に基づく機械式
人工ペニスの好適実施例は、第1図および第2図に示さ
れており、この人工ペニスは全体に参照番号20によっ
て示されている。人工ペニス20は、全体に細長い部材
であり、近い端部22と遠い端部24とを有する。細長
い分節円柱26は、近い端部および遠い端部22,24
の間に配置され、人工ペニス20の長手軸を中心として
全方向(360度)に人工ペニス20を揺動または曲げ
可能にする。分節円柱26の遠い端部と、遠い端部24
との間には、作動装置30が配置される。他の実施例に
おいて、作動装置30は近い端部22と分節円柱26と
の間に位置させることもできる。分節円柱26は、軸方
向に延びる細長い緊張部材32を中心として軸支され
る。緊張部材32は、分節円柱26の近い端部から、作
動装置30の近い端部22まで延びる。分節円柱26と
作動装置30とは、被覆28内に収容される。被覆28
は、生理学的に不活性で柔軟な材料で作られ、好ましく
はシリコンゴムで被覆したポリテトラフルオロエチレン
で作られ、人工ペニス20を人体組織から遮断する。こ
れにより、人工ペニスの動作要素内に人体組織が成長す
ることが防止される。こうしないと、人工ペニスの動作
要素の動作が影響を受け、適切な機能が損なわれる。さ
らに、人工ペニス内に人体組織が成長すると、人体組織
を損傷することにもなる。従って、被覆29は組織の損
傷も防止する。
作動装置30と緊張部材32と分節円柱26とは、二つ
の安定特性を有する本発明の好適実施例を提供する。つ
まり、人工ペニス20は、手動で作動されて第2図に全
体を示す固い勃起状態を呈すると共に、作動停止されて
第1図に全体を示す柔軟な弛緩状態を呈する。人工ペニ
ス20は、手動で作動されるまでまたは作動停止される
まで、これら二つの状態のいずれかを維持する。
本発明の人工ペニス20は、ペニスの人体内海綿組織に
従来の外科的手法によって埋め込まれて勃起不能を治療
するように設計されている。人工ペニス20は、ペニス
の人体内海綿組織の寸法にほぼ一致するように形成され
るので、ペニスおよび人体空洞内に埋め込まれた場合、
十分にその全長にわたって延びる。このため、作動時に
おいてはペニス勃起状態を生じさせて性交に十分な固さ
をペニスに与え、作動停止時においてはペニスに弛緩状
態を与える。
従って、本発明はペニスの勃起とその弛緩状態への復帰
とも任意の制御を提供する。また、本発明の形状は、角
度方向に配慮せずに外科的な埋込みを可能にすると共
に、使用中に角度的な回転が行われても機能不全を発生
させない。さらに、本発明は、生物学的に人体環境に適
しており、動作と動作停止とを何度も繰り返して使用す
ることが可能である。
近い端部22はテーパを有しており、人工ペニス20を
人体に埋め込む際に便宜が得られるようになっている。
遠い端部24は、弾丸状または円錐状になっておりペニ
スの遠い端部に適するようになっている。近い端部22
と遠い端部24とは、患者の人体内海綿組織の長さの通
常の多様性に適合するように各種の長さで提供でき、好
ましくは1〜8センチメートルの範囲である。各々の適
切な長さは、埋込みの際に切開箇所と患者の人体内海綿
組織の全長とによって決定される。近い端部22と遠い
端部24とは、シリコンゴムなどの半剛性材料によって
作られることが好ましい。
近い端部22と遠い端部24とは、人工ペニス20の分
節からなる可撓性の本体に取り付けられる。これは、端
部22,24のポジティブロック、スナップオン機構
(図示せず)、またはネジ取付などの様々な方法によっ
て人工ペニス20の可撓性本体に取り付けられる。好適
実施例において、第1図および第2図に概要を示すよう
に、細長いT形のステンレスピン部材34,36が、近
い端部22と遠い端部24とにそれぞれ堅固に成形され
るか埋め込まれる。これらT形ピン部材34,36は、
各々クランプ部材38,40内の円筒形開口に摺動可能
に挿入される。T形ピン部材34,36は、チタン製の
止めネジ35,37によってクランプ部材38,40の
開口内に保持される。図示の実施例において、端部2
2,24は、必要があれば、埋込み時に止めネジ35,
37を収容しているシリコンゴム材料を折り返し、止め
ネジ35,37を六角レンチでゆるめることにより簡単
に交換できる。クランプ部材38,40は、42,44
において人工ペニスの可撓性本体にねじ込まれる。クラ
ンプ部材38,40は楔状部材46,48と共同動作す
る。これら楔状部材は、クランプ部材38,40を収容
し、クランプ部材38,40と部材46,48の内部傾
斜壁との間に被覆28の端部をはさむ。従って、被覆2
8は、人工ペニス20の近い端部と遠い端部との間の位
置に保持される。
第8図に示すように、遠い端部24の他の実施例におい
て、特に長い形状において、ポリマ製の補強ロッド21
を内部に形成して特別の剛性を与える。補強ロッド21
は、長い遠い端部24用に設計変更したピン部材36a
内に挿入され固定される。補強ロッド21は、十分な剛
性を提供し座屈を防止すると同時に、ある程度の曲げ作
用を提供する。補強ロッド21は、端部24のシリコン
ゴム内に密封され、長期間の使用においてもシリコンゴ
ムの表面を破ったり侵食したりしないようする。
分節円柱26は、複数の曲面分節50を備える。各分節
50は、凹面52と凸面54とを有し、分節50の隣接
する表面が共同して玉軸受56を形成するような方向に
配置される。分節円柱26は、緊張部材32を収容する
ように軸支される。人工ペニスの分節50およびその他
内部部品は、外科的に埋込み可能な材料で作られ、ポリ
ウレタン、ポリスルフォン、またはポリプロピレンなど
が好ましい。
本発明の他の実施例において、摺動可能な共同表面を有
する他の要素を使用して分節円柱を形成することもでき
る。
第1図から第4図までに示す好適実施例において、分節
50は、凹面52の周辺に肩部51を有し、凸面54の
周辺に、それに対応する肩部53を有する。隣接する分
節50の肩部51,53は共同して、隣接する二つの分
節50の接合部に発生し得る曲げまたは揺動移動を制限
する。
図示の実施例において、被覆28を固定する部材46
は、分節円柱26の近い端部に隣接する凸面58を有
し、分節円柱26と共に玉軸受を形成する。
さらに、分節円柱26の遠い端部において部材48に相
互接続される分節62は、凹面60を有し、これによっ
て分節円柱26と共に玉軸受を形成する。
第1図および第2図に示すように、遠い端部24と分節
円柱26の遠い端部との間には、作動装置30が配置さ
れる。作動装置30は、近い端部22と分節円柱26と
の間に配置することもできる。しかし本発明の目的にお
いて、作動装置30は遠い端部24の近くに配置される
ものとする。
曲面分節62は、その遠い端部において中空ハウジング
64にねじ込まれ相互接続される。中空ハウジング64
は、被覆28内において同軸配置され、反対側端部にお
いて案内部材66のネジ部66aにねじ込まれ相互接続
される。案内部材66は、被覆28内に同軸配置され、
第5図に詳細を示すカム部材68を長手方向に案内す
る。第5図に示すように、カム部材68は全体に方形の
形状を有する。従って、案内部材66は、方形のU字通
路を形成する。この通路は、カム部材68の頂部に面す
る側が開放されている。案内部材66は、ネジ部66b
に沿って分節48にねじ込まれることにより長手方向の
移動に対して固定される。
第3図および第4図に示すように、ハウジング64は、
コイルバネ70の収容体となる。コイルバネ70は、分
節62上のバネ座72とカム部材68の近い端部に隣接
するバネ座74との間に取り付けられる。このコイルバ
ネは、緊張部材32の周囲に同軸的に配置される。緊張
部材32は、その近い端部において固定部材75によっ
て固定される。固定部材75は部材46内に旋回可能に
取り付けられる。緊張部材の遠い端部は、固定部材76
によって固定される。固定部材76は、カム部材68内
のネジ開口78にねじ込まれる。固定部材76は、緊張
部材32の端部に固定された部材80と共同し、緊張部
材32をカム部材68に固定する。
第3図および第4図に示すように、固定取付ブロック8
4は、案内部材66に相互接続されたクロスピン82に
よって長手方向の移動に対して固定され、カムフォロワ
部材86を旋回可能に支持する。カムフォロワ部材86
は、開口88内の第1端部86aにおいて、人工ペニス
20の長手軸に対して横向きの軸を中心として旋回動作
する。第6図に示すように、開口88は、端部86aの
直径とほぼ同じ狭い部分88aと、広い部分88bとを
有する。開口88は取付ブロック84を貫通して延び
る。カムフォロワ部材86は、O−リング90によって
開口88内に保持される。O−リング90は、シリコン
ゴムで形成され、カムフォロワ部材86の第1端部86
aと第2端部86bとの中間において、クロスピン82
とカムフォロワ部材86との周囲に位置される。
第5図〜第7図にさらに示すように、カム部材68は、
複数の水平表面と傾斜平面と垂直障壁とを有する全体に
ハート形の傾斜路100を備える。この傾斜路100
は、カム部材68が人工ペニス20の長手方向に移動す
る場合、カムフォロワ部材86の端部86bに対して、
第3図および第4図の矢印92,93,94で示すよう
な一方向のみの移動を許可する。O−リング90は、カ
ムフォロワ部材86を、傾斜路100の方向に下方に片
寄らせる。また案内部材66は、カムフォロワ端部86
bを傾斜路100上に保持する作用をする。
これらを動作させる場合、手動で人工ペニス20を下方
に曲げる。この曲げ動作により、緊張部材32が変位さ
れる。この時、緊張部材32の長さは固定されているの
で、該緊張部材32内の張力が上昇する。緊張部材32
内の力がコイルバネ70の力を越えると、カム部材68
は分節円柱26に向かって長手方向に移動する。傾斜路
100の形状により、カム部材68が移動すると、カム
フォロワ86は傾斜路100上の一方向パターンを介し
て移動する。この移動により、カムフォロワ86は、曲
げ動作を停止するたびに、人工ペニス20を交互に、第
1図および第3図に示す柔軟な弛緩状態と第2図および
第4図に示す固い勃起状態とに固定する。弛緩位置にお
いて、緊張部材32内の張力は、曲面分節50間の摩擦
力と同程度に小さいため、人工ペニスは比較的柔軟であ
る。固い勃起状態において、カム部材68は緊張部材3
2の固定端部からさらに長手方向に変位され、緊張部材
32には張力が加わり、曲面分節50間の摩擦力は増加
し、これによって人工ペニスは比較的固くなる。
詳細に説明すると、第5図〜第7図に示すように、カム
部材68の傾斜路100は、二つの傾斜面110,11
6と四つの水平領域104,108,114,120と
を含み、これらは共同して四つの垂直障壁106,11
2,118,122を形成し、これにより傾斜路100
を通る一方向のみの移動通路が形成される。前記したよ
うに、カム部材68は、人工ペニス20を曲げることに
よって、長手方向に取付ブロック84から離れるように
移動し、このため緊張部材32が変位し、緊張部材の長
さは一定なので緊張部材内の張力が上昇する。緊張部材
32の力がコイルバネ70の力を越えると、カム部材6
8は長手方向に取付ブロック84から離れるように移動
する。人工ペニス20が第1図および第3図に示すよう
な弛緩状態にあると仮定すると、カムフォロワ部材86
は人工ペニス20を曲げる際、第1図および第3図に示
す位置にあり、カムフォロワ端部86bは矢印92で示
すように傾斜路100上の表面104から表面108へ
移動する。カムフォロワ端部86bは、垂直障壁122
によって表面120への移動が妨げられる。表面108
は、人工ペニスが過度に曲げられた場合、カムフォロワ
端部86bによるある程度の移動のし過ぎを許す。曲げ
動作を停止すると、人工ペニス20の曲率は減少され、
緊張部材32内の張力は減少される。従って、コイルバ
ネ70は、カム部材68を取付ブロック84に向かって
変位させ、カムフォロワ端部86bは表面108から傾
斜面110を越えて矢印93の示す方向に移動し表面1
14に到達する。垂直に延びる障壁106は、カムフォ
ロワ端部86bが表面104に戻ることを防止する。カ
ム部材68は、コイルバネ70の作用によって取付ブロ
ック84の方向に移動を続けるため、カムフォロワ端部
86bは第2図および第4図に示す位置まで移動し、そ
の位置においてカム部材68の垂直壁130に隣接して
静止する。ここでコイルバネ70の力は、緊張部材32
の力と平衡する。カム部材68が第2図および第4図に
示す位置にある時、人工ペニス20は固い勃起状態にあ
る。これはコイルバネ70がカム部材を取付ブロック8
4の方向に押し付けることにより、緊張部材32が緊張
状態に置かれるためである。さらに、曲面分節50の表
面56,54間の摩擦が上昇されることにより、人工ペ
ニス20に実質的な剛性が与えられる。人工ペニス20
を再度曲げると、緊張部材32内の張力が上昇し、カム
部材68は取付ブロック84から離れるように長手方向
に移動する。人工ペニス20を曲げた時、カムフォロワ
端部86bが第2図および第4図に示す位置にあったと
すると、カムフォロワ端部86bは矢印94が示すよう
に表面114から傾斜面116を越えて表面120に移
動する。これは、カムフォロワ端部86bが、垂直障壁
112によって傾斜面110への移動を妨げられるため
である。表面120は、人工ペニス20が過度に曲げら
れた場合、カムフォロワ端部86bが移動し過ぎるのを
許す。人工ペニス20の曲げ動作を停止すると、人工ペ
ニス20の曲率は減少され、緊張部材32内の張力もそ
れに対応して減少される。従って、カム部材68は、コ
イルバネ70によって取付ブロック84の方向に変位さ
れ、カムフォロワ端部86bは、表面120から表面1
04に移動する。これは、障壁118によってカムフォ
ロワ端部86bの傾斜面116に移動することを妨げら
れるためである。カム部材68は取付ブロック84に向
かって長手方向に移動を続け、カムフォロワ端部86b
はカム部材68の垂直壁132と接触する。ここでカム
部材68はその位置に保持され、さらに取付ブロック8
4へ向かって長手方向に移動することが阻止される。カ
ム部材68が第1図および第3図に示す位置にある時、
人工ペニス20は柔軟な弛緩状態にある。これは、緊張
部材32が張力状態または張力の減少状態になく、曲面
分節50の隣接する表面54,52間の摩擦力が減少さ
れるからである。
前記したように、人工ペニス20の全体は、生理学的に
不活性で柔軟な材料で作られた被覆28によって覆われ
ている。このため人工ペニスは人体組織から遮断され、
人体組織が人工ペニスの機能に影響を与えることを防止
するとともに、人体組織が損傷されることを防止してい
る。被覆28は、クランプ部材38,40と部材46,
48とによって、人工ペニス20の近い端部および遠い
端部において楔状に固定される。本出願者は、Goretex
の商標名でGoretex Corporationが販売している膨張ポ
リテトロフロラルエチレン(PTFE)にシリコンゴム
で被覆したものがその材料として適当であることを発見
した。その他のエラストマ製の埋込み可能な材料を使用
することも可能である。
内部要素の大部分は、チタンおよびステンレススチール
で作ることが好ましい。しかし、曲面分節50およびカ
ム部材68は、ポリスルフォンで作ることが好ましい。
他の適切な材料も使用可能である。
曲げおよび曲げ戻しを何度も繰り返して実行すると、人
工ペニス20は交互に固い状態と弛緩状態とを呈する。
このように人工ペニス20は、二つの安定特性を示し、
手動で変化されるまでそれら状態の一方を維持する。
長手方向に2〜6ミリメートル伸長させると、勃起を維
持するために適切な張力が発生されることが分かった。
本発明の一実施例において、軸方向緊張部材32は使用
されない。被覆28を主たる緊張部材として使用しても
よい。
第9図は、分節50の一つを示す拡大断面図である。第
10図〜第15図は、全体に参照番号250で示されて
いる分節の他の実施例を示す図であり、分節50と同様
に、分節250は、その一端に隣接して凹面252を有
し、その反対側端部に隣接して凸面254を有する。分
節250は、分節円柱226として配置され、第14図
に示すように、分節250の隣接する表面は共同して玉
軸受256を形成する。分節円柱226は、前記実施例
の場合と同様、緊張部材232を収容して軸支される。
さらに、前記実施例と同様に、分節250は、外科的に
埋込み可能な材料、好ましくはポリウレタン、ポリスル
フォン、またはポリプロポレンなどの埋込み可能なプラ
スチックで作られ、前記実施例と同様の被覆228内に
収容される。
前記したように、および第1図〜第4図と新たに加えた
第9図に示したように、前記実施例の分節50は凹面5
2の周囲の肩部51とそれに対応する凸面54の周囲の
肩部53とを有していた。
第10図〜第15図に示す実施例においては、三角形の
突起251が凹面252の周囲を取り囲み、それに対応
する三角形の凹み253が凸面254の周囲を取り囲
む。第14図および第15図に示すように、隣接する分
節250上の対向する突起251と凹み253とは、分
節円柱226が比較的直線である場合、長手方向に整列
されるとともに長手方向に間隔を置かれている。分節円
柱226が曲げられると、第15図に示すように、対向
する突起251と凹み253とは接触し結合して、分節
250の対向する隣接表面252,254間の半径方向
の相対的な滑べりを防止する。同時に、凹みの基部に位
置する旋回点を中心とする隣接する分節250の曲げが
制御される。これにより、分節円柱226の曲率半径
は、それが曲げられた場合、より均一になる。これは、
隣接する分節250間に良好に形成された所定の旋回点
が存在するためである。また、隣接する分節250は、
相互に滑べることがないので、分節円柱226の曲率が
不規則になる恐れが減少される。このため、人工ペニス
の寿命が延びる。これは、分節円柱226のボアに沿っ
て鋭い縁部が発生することが避けられ、そのボアを通っ
て延びる緊張部材232の摩耗が避けられるとともに、
カム動作する人工ペニスの性能が全体的に低下すること
が避けられるためである。また、分節250の隣接する
端部間に滑べりが発生すると、凹面および凸面252,
254の周囲に隣接して鋭い縁が発生され、これが曲げ
動作に干渉して曲率半径を不規則にする。また、このよ
うな滑べりは、曲げ過程において、表面が互いにこすれ
るので、望ましくない音を発生させることが多い。ま
た、突起251と凹み253とは、凹面252と凸面2
54とを完全に取り囲むので、分節円柱226の曲げの
方向に関わりなく、結合機能が提供される。この結合機
能は、分節円柱226の長手軸を中心として全360度
にわたって提供される。
第10図〜第15図に示す実施例において、突起251
は二つの側部261,262を有する。側部261,2
62は、角度p1およびp2を形成する。これら角度
は、分節円柱226の長手軸に対して直交する平面26
3に対して実質的に45度である。凹み253の実施例
は、側部271,272を有し、これらは角度I1,I
2を形成する。これら角度は、各々線273に対して実
質的に45度である。線273は、平面263に直交し
長手軸に平行な線274から8度の角度Aだけオフセッ
トしている。図示の実施例において、凹み253はオフ
セットし、わずかに外側に向かって分節円柱232の長
手軸から離れる方向を向いている。このため、凹み25
3と突起251とは、分節250が曲げられた場合、第
15図に示すように、より適切に配列される。凹みおよ
び突起につき、その他形状を使用したりそれを変更し
て、本発明の原理を実現することも可能である。
また、第10図〜第15図に示す分節250の実施例に
おいて、凸面254は表面部分280を有する。この表
面部分280は、表面部分281,282をそれらの実
質的に接線位置において相互接続する。表面280の曲
率半径は、0.050インチであり、表面281,28
2の曲率半径は各々0.140インチおよび0.310
インチである。これらは、分節250のボア部分289
への大きな開口285を形成し、緊張部材232がこす
る表面の鋭さを減少させる。これは、均一な曲率半径を
有する表面を提供し、これら表面を極めて小さい曲率半
径を有する表面によってほぼ接線方向に相互接続するこ
とによって提供される。これらの特徴は、緊張部材23
2の摩耗を減少させることに役立つ。凹面252も同様
に形成される。表面286は、表面288,287を接
線方向に相互接続する。表面286は0.055インチ
の曲率半径を有し、表面288,287は各々0.31
0インチおよび0.140インチの曲率半径を有する。
隣接する分節250の対向する凹面および凸面252,
254が曲げ過程において相互に損傷を発生させるとい
う危険性は、それらの類似の形状と不規則な縁部の除去
とによって減少される。
第16図および第17図は、本発明のさらに他の実施例
を示す。(第16図および第17図は、本実施例に基づ
き変更した人工ペニスの部分のみを示し、図示されてい
ない残余の部分は先の実施例と同一である。)先の実施
例において、緊張部材32は、一端において、端末部材
46の内部に旋回可能に取り付けられた固定部材75に
相互接続されていた。第16図および第17図に示す実
施例において、緊張部材332は、一端において、固定
部材375に適切に相互接続される。固定部材375
は、端末部材346の内部に旋回可能に取り付けられ
る。図示の実施例において、固定部材375は、緊張部
材332に固定される。コイルバネ302は、固定部材
375を同軸的に取り囲み、端末部材346の内側端部
と固定部材375のカラー部303との間に保持され
る。コイルバネ302は、固定部材375を、端末部材
346の内側端部から離れるように押圧する。バネ予荷
重部材301は、端末部材346の反対側端部にねじ込
まれ固定され、カラー部303を押圧し、固定部材37
5の軸方向の移動を制限し、コイルバネ302がカラー
部303を押圧することによって緊張部材332に張力
が加わらないようにする。従って、コイルバネ302
は、バネ予荷重部材301をネジ回転させて端末部材3
46内への距離を変化させることにより、様々な荷重で
圧縮される。このようにしてコイルバネ302には所定
の負荷が与えられ、これによってコイルバネ302は、
所定の軸方向の力を固定部材375に加え、それが緊張
部材332に加えられる。コイルバネ302は、弛緩状
態から固い状態に切り替えられ、緊張部材332が緊張
状態におかれると、固定部材375の移動に対して抵抗
する。コイルバネ302によって加えられる軸方向の偏
向力は、作動装置30によって人工ペニスが固い状態に
切り替えられた場合に緊張部材332に加わる反対向き
の軸方向の力より大きいことが望ましい。従って、通常
の動作においては、つまり、弛緩状態から固い状態へ切
り替える場合、緊張部材332の端部の固定部材375
は、変位されない。いくつかの実施例において、人工ペ
ニスが固い状態に切り替えられ、緊張部材に張力が与え
られた場合、コイルバネ302は、10〜12ポンドの
軸方向の力を緊張部材332に加える一方、作動装置3
0は、7〜8ポンドの力を発生させ、これが緊張部材3
32に加えられる。しかし、人工ペニスに過度の曲げや
歪みが加えられた場合、緊張部材332に加わる力は、
コイルバネ302によって緊張部材に加えられる力を上
回る場合があり、この時、固定部材375に相互接続さ
れた緊張部材332の端部が変位される。これを第17
図に示す。この結果、緊張部材332に加わる合力が減
少され、緊張部材332の全張力が減少される。これに
より、人工ペニスに過度な曲げや歪みが加えられた場合
の大きな力によって、人工ペニスの緊張部材332また
は他の動作部分が損傷される危険性が減少される。過度
な力が除かれると、コイルバネ302は、緊張部材33
2を通常の位置に押し戻す。コイルバネ302の代わり
に他の弾性偏向装置を使用して固定部材375に軸方向
の力を加えることも可能である。図示されているよう
に、予荷重部材301は、人工ペニスの近い端部におい
てクランプ部材338にねじ込まれ相互接続される。ク
ランプ部材338は、先の実施例と同様の方法におい
て、ピン部材334と止めネジ335との構成により、
人工ペニスの近い端部322に相互接続される。作動装
置30と同様に、コイルバネ302偏向機構は、人工ペ
ニスのいずれかの端部の隣接位置または両者の中間位置
に配置させることができる。また、コイルバネ302
は、人工ペニスの作動装置30と同じ側の端部に隣接さ
せることも可能である。
本発明の多くの利点および特徴をその構造および機能の
詳細と共に説明してきたが、本開示は例示的なものであ
り、本発明の原理内における詳細部分、特に各部分の形
状、寸法、および配置についての変更から、請求の範囲
が記述する用語の広い一般的な意味によって示される全
範囲においての変更まで多くの変更が可能なものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サンドフォード,ドナルド エル アメリカ合衆国,ミネソタ 55113,ロー ダーデイル,ユーティス ストリート 1698 (56)参考文献 国際公開 WO84/4035(WO,A)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工ペニスにおいて、 (a)長手軸と遠い端部と近い端部とを有する細長い円
    筒形本体を備え、前記円筒形本体が生理学的に不活性で
    柔軟な材料で形成した細長い外側被覆を含み、 (b)前記遠い端部と前記近い端部との間に配置された
    曲面分節からなる分節円柱を備え、前記曲面分節がその
    一端に隣接する凹面部を有するとともに他端に隣接する
    凸面部を有し、隣接する曲面分節の対向する凹面と凸面
    とは共同して、隣接する曲面分節の間に玉軸受を形成
    し、各凹面と凸面との周囲には肩部が配置され、隣接す
    る分節の対向する肩部は共同して、隣接する分節間に発
    生される曲げの移動量を制限し、 (c)前記細長い円筒形本体の長手方向に延びる細長い
    緊張部材を備え、前記緊張部材の第1端部および第2端
    部が前記人工ペニスの遠い端部と近い端部とに隣接して
    固定され、および (d)前記被覆内に収容されて固い状態と柔軟な状態と
    に前記人工ペニスを切り替える切替手段を備え、前記切
    替手段が、前記人工ペニスを固い状態に切り替えた場
    合、前記緊張部材と前記分節円柱と共同して前記緊張部
    材内の張力を上昇させると共に前記分節円柱を圧縮す
    る、前記人工ペニス。
  2. 【請求項2】さらに弾性偏向手段を備え、該弾性偏向手
    段が、前記緊張部材の一端に隣接して該緊張手段に相互
    接続され、前記緊張部材に所定の軸方向の力を加え、前
    記所定の力よりも大きい反対方向の力が前記緊張部材に
    加えられた場合、前記緊張部材の端部が変位され、これ
    によって前記緊張部材の張力が減少され、人工ペニスの
    過度な曲げまたは歪みによる該緊張部材への損傷を防止
    する、請求の範囲第1項に記載の人工ペニス。
  3. 【請求項3】人工ペニスにおいて、 (a)長手軸と遠い端部と近い端部とを有する細長い円
    筒形本体を備え、前記円筒形本体が生理学的に不活性で
    柔軟な材料で形成した細長い外側被覆を含み、 (b)前記遠い端部と前記近い端部との間に配置された
    曲面分節からなる分節円柱を備え、前記曲面分節がその
    一端に隣接して凹面部を有し他端に隣接して凸面部を有
    し、隣接する曲面分節の対向する凹面と凸面とは共同し
    て、隣接する曲面分節の間に玉軸受を形成して両者間に
    摺動を可能とし、前記曲面分節の対向する端部には、隣
    接する前記曲面分節の対向する端部間の半径方向の移動
    を制限するための共同動作する凹み手段と突起手段とが
    設けられ、前記凹み手段が前記曲面分節の一端に隣接し
    て配置され、前記突起手段が前記曲面分節の他端に隣接
    して配置され、 (c)前記細長い円筒形本体の長手方向に延びる細長い
    緊張部材を備え、前記緊張部材がその第1端部において
    長手方向の移動に対して固定され、前記分節円柱が前記
    緊張部材を中心として軸支され、および (d)前記被覆内に収容されて固い状態と柔軟な状態と
    に前記人工ペニスを切り替える切替手段を備え、前記切
    替手段が、前記人工ペニスを固い状態に切り替えた場
    合、前記緊張部材と前記分節円柱と共同して前記緊張部
    材内の張力を上昇させると共に前記分節円柱を圧縮させ
    る、前記人工ペニス。
  4. 【請求項4】さらに弾性偏向手段を備え、該弾性偏向手
    段が、前記緊張部材の一端に相互接続され、前記緊張部
    材に所定の軸方向の力を加え、大きな反対方向の力が前
    記緊張部材に加えられた場合、前記緊張部材の端部が変
    位され、これによって前記緊張部材の張力が減少され、
    人工ペニスの過度な曲げまたは歪みにより該緊張部材が
    損傷される恐れを減少させる、請求の範囲第3項に記載
    の人工ペニス。
  5. 【請求項5】前記凹み手段と前記突起手段とが、前記曲
    面分節の前記凹面部と前記凸面部とを取り囲む、請求の
    範囲第3項に記載の人工ペニス。
  6. 【請求項6】前記凹面部と前記凸面部とが、互いに異な
    る曲率半径を有する三つの表面領域を有し、前記表面領
    域の二つが前記表面領域の中間の領域に接線方向に相互
    接続される、請求の範囲第3項に記載の人工ペニス。
  7. 【請求項7】人工ペニスにおいて、 (a)遠い端部を備え、 (b)近い端部を備え、 (c)生理学的に不活性で柔軟な材料で形成した細長い
    外側被覆を備え、 (d)前記遠い端部と前記近い端部との間に配置された
    分節からなる分節円柱を備え、前記分節がその一端に隣
    接して凹面部を有し他端に隣接して凸面部を有し、対向
    する分節の対向する凹面部と凸面部とは共同して、隣接
    する分節間に玉軸受を形成して両者間に摺動を可能と
    し、共同動作する突起手段と凹み手段とを有する結合手
    段が、前記分節の対向する端部に隣接しかつ前記分節の
    凹面部と凸面部とを取り囲んで配置され、隣接する前記
    分節の対向する端部間の半径方向の滑べりを制限し、こ
    れによって前記分節同士の結合が離れる危険を減少さ
    せ、 (e)前記分節円柱と前記遠い端部および近い端部の一
    方との間に配置される作動装置を備え、該作動装置がカ
    ム部材とカムフォロワ部材とを有し、 (f)前記作動装置と共同して前記カム部材と前記カム
    フォロワ部材とを互いに向かって長手方向に偏向させる
    偏向手段を備え、および (g)張力が加えられた場合に前記作動装置と共同して
    前記カム部材と前記カムフォロワ部材とを長手方向に偏
    向させる緊張手段を備え、前記緊張手段が、前記偏向手
    段に打ち勝つ十分な張力が与えられた場合、前記カム部
    材と前記カムフォロワ部材とを互から離すように長手方
    向に移動させ、前記人工ペニスに対しそれを曲げるため
    の曲げ力を加えると前記緊張手段は十分な緊張状態に置
    かれ、前記カム部材と前記カムフォロワ部材とは、前記
    曲げ力を除去することにより互いに向かって長手方向に
    移動し、前記カム部材と前記カムフォロワ部材とは、前
    記曲げ力を除去することにより、両者間における第1お
    よび第2の長手方向の相対変位において静止し、前記カ
    ム部材と前記カムフォロワ部材とは、第1の長手方向の
    相対変位においてさらに離れ、前記作動装置は、前記緊
    張手段と共同して、第2の長手方向の相対変位におい
    て、前記分節円柱を圧縮し、さらに、前記緊張手段と共
    同して、第1の長手方向の相対変位において、前記分節
    円柱を非圧縮状態に置く、前記人工ペニス。
  8. 【請求項8】前記凹面部と前記凸面部とが、互いに異な
    る曲率半径を有する三つの表面領域を有し、前記三つの
    表面領域において、中間表面領域に外側表面領域を相互
    接続することにより連続した表面領域が提供される、請
    求の範囲第7項に記載の人工ペニス。
  9. 【請求項9】前記中間表面領域が他の二つの表面領域よ
    りも小さな曲率半径を有する、請求の範囲第8項に記載
    の人工ペニス。
  10. 【請求項10】前記凹み手段が前記凸面部を取り囲み、
    前記突起手段が前記凹面部を取り囲む、請求の範囲第7
    項に記載の人工ペニス。
  11. 【請求項11】前記凹み手段と前記突起手段とが、共同
    動作する三角形の断面を有する、請求の範囲第7項に記
    載の人工ペニス。
  12. 【請求項12】前記凹み手段が、前記分節円柱の長手軸
    に対して外側方向に傾斜され、これによって、前記分節
    円柱が曲げられた場合、前記突起手段と前記凹み手段と
    の間の整合性を良くする、請求の範囲第11項に記載の
    人工ペニス。
  13. 【請求項13】さらに弾性偏向手段を備え、該弾性偏向
    手段が、前記緊張手段の一端に隣接して該緊張手段に相
    互接続され、前記緊張手段に所定の軸方向の力を加え、
    前記弾性偏向手段の前記所定の力よりも大きい反対方向
    の力が前記緊張手段に加えられた場合、前記緊張手段の
    端部が変位され、これによって人工ペニスの過度な曲げ
    または歪みによる該緊張手段の損傷を防止する、請求の
    範囲第7項に記載の人工ペニス。
JP61503376A 1985-09-13 1986-06-11 緊張部材と分節円柱とに相互作用する作動手段を有する人工ペニス Expired - Lifetime JPH0620471B2 (ja)

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