JPH06200729A - 気液分離装置 - Google Patents

気液分離装置

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JPH06200729A
JPH06200729A JP4361573A JP36157392A JPH06200729A JP H06200729 A JPH06200729 A JP H06200729A JP 4361573 A JP4361573 A JP 4361573A JP 36157392 A JP36157392 A JP 36157392A JP H06200729 A JPH06200729 A JP H06200729A
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雅樹 武山
Toshihiko Ito
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Toru Yoshinaga
融 吉永
Masahiro Takigawa
昌宏 滝川
Nobuo Hiraiwa
信男 平岩
Osamu Yasuike
修 安池
Masahiro Murata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンプレッサによって圧縮された空気中から
潤滑油を水と分別して回収することにより、潤滑油の再
利用上の障害を防止する。 【構成】 コンプレッサ1による圧縮空気は、供給を受
ける機器までの通路の途中に設けられた通常の気液分離
器9によって、含まれていた潤滑油と水を同時に分離さ
れる。潤滑油と水が気液分離器9の液体貯溜室14に貯
溜される間に、水だけが室14の底部に設けられた水吸
収体23に吸収され、潤滑油だけが室14内に残って、
感圧弁25と潤滑油戻し管26を介してエンジンのオイ
ルパンへ回収される。水吸収体23に吸収された水は、
熱交換通路7を圧縮空気が通過するときに放出する熱を
受けて通風筒24内を流れる気流中に蒸散するので、水
吸収体23の吸水能力が再生する。圧縮空気は熱交換通
路7で冷却されることによって水蒸気が凝縮し、気液分
離器9における水の分離を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車のエア
サスペンションシステム等に使用するのに好適な、空気
のような気体中から水と潤滑油が混じっている液体を分
離する気液分離装置に係り、特に、分離した液体を更に
水と潤滑油に分別する機能をも備えている気液分離装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のエアサスペンションシス
テムにおいては、走行用エンジンによって駆動されるコ
ンプレッサによって空気を圧縮し、車輪を支持している
空気ばねのようなアクチュエータへ圧縮された空気を供
給するが、そのコンプレッサを潤滑するために、エンジ
ンのオイルポンプによって加圧された潤滑油の一部を分
流させて供給している。従って圧縮された空気の中に潤
滑油が混じって吐出されるので、潤滑油の混じった圧縮
空気がそのままエアサスペンションのアクチュエータへ
供給されると、アクチュエータに使用されているゴム製
の部品が劣化する恐れがあり、また、エンジンの潤滑油
消費量が増加するという問題も起こる。
【0003】更に、夏期のように、高温、高湿の空気を
コンプレッサが吸入して圧縮するとき、圧縮された空気
が高圧配管系の中で放熱して温度が低下すると、空気中
に含まれていた水蒸気が凝縮して水になるので、その水
によって配管の内部やシステムの構成部品に錆が発生す
る恐れがある。
【0004】潤滑油の混じった圧縮空気から潤滑油を分
離して回収するには、例えば、本出願人の先願に係る特
開平3−74508号公報に記載されているような気液
分離器を利用すればよいが、従来の気液分離器によれ
ば、圧縮された空気中から潤滑油を分離するときに、同
じ液体である水を潤滑油と区別することなく分離するた
め、分離された潤滑油には水が含まれている。従ってこ
の潤滑油をエンジンのオイルパンへ送り返すと、それと
共に水もオイルパンに入る結果、エンジンやコンプレッ
サへ供給される潤滑油に水が混入して、潤滑不良による
ピストンの焼きつき等の障害を起こす恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、空気のよう
な気体中から液体である潤滑油と水を混合状態で分離す
る従来の気液分離器における前述のような問題点を解決
して、気体から分離した液体を更に水と潤滑油に分別す
る機能をも備えている、新規な気液分離装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するための第1の手段として、空気を圧縮するコン
プレッサから圧縮された空気の供給を受ける機器までの
圧縮空気の通路に設けられ、圧縮空気中からそれに含ま
れている潤滑油と水を同時に分離する気液分離手段と、
前記気液分離手段によって分離された潤滑油と水を貯溜
する液体貯溜手段と、前記液体貯溜手段の底部に設けら
れて水だけを吸収する吸水手段とを備えていることを特
徴とする気液分離装置を提供する。
【0007】本発明は、前記の目的を達成するための第
2の手段として、前記第1の手段において、圧縮空気の
熱を熱交換手段によって乾燥用空気に与え、前記乾燥用
空気を前記吸水手段に接触させて前記吸水手段から水を
蒸散させることにより前記吸水手段を再生すると共に、
圧縮空気の温度を低下させて圧縮空気中の水蒸気を凝縮
させるように構成されていることを特徴とする気液分離
装置を提供する。
【0008】本発明は更に、前記の目的を達成するため
の第3の手段として、前記第1の手段において、前記液
体貯溜手段に貯溜される潤滑油をエンジンへ戻すため
に、前記液体貯溜手段が感圧弁手段を有する通路手段に
よって前記エンジンのオイルパンへ接続されていること
を特徴とする気液分離装置を提供する。
【0009】
【作用】本発明の第1の手段によれば、コンプレッサに
よって圧縮された空気は、その供給を受ける機器までの
通路の途中に設けられた気液分離手段によって、まず、
その中に含まれていた潤滑油と水を同時に分離される。
不純物を取り除かれた空気は目的の機器に供給されて、
支障のない作動を行うことができる。分離された潤滑油
と水は液体貯溜手段に貯溜される間に、水だけが液体貯
溜手段の底部に設けられた吸水手段によって吸収されて
除去され、潤滑油だけが残って回収され、有効に再利用
されることになる。
【0010】本発明の第2の手段によれば、前記第1の
手段において、圧縮された空気の熱を熱交換手段を介し
て乾燥用空気に与えることにより、圧縮された空気自身
が冷却されてそれに含まれている水蒸気が凝縮して分離
し易い状態になると共に、圧縮された空気によって加熱
された乾燥用空気は、液体貯溜手段の底部から水を吸収
した吸水手段に接触して、水を水蒸気の形で蒸散させ、
吸水手段の吸水能力を再生させる。従って、圧縮された
空気中の水分を凝縮させるための冷却手段や、吸水手段
を再生させるための加熱手段を特別に設ける必要がな
く、それらのためのエネルギ消費の必要も起こらない。
【0011】本発明の第3の手段によれば、前記第1の
手段において、液体貯溜手段が感圧弁手段を有する通路
手段によってエンジンのオイルパンへ接続されているの
で、液体貯溜手段に貯溜され、吸水手段によって水を除
去された潤滑油は、コンプレッサが停止して液体貯溜手
段とエンジンのオイルパンとの間の圧力差がなくなった
ときに、それを感知して開放する感圧弁手段を有する通
路手段によってエンジンのオイルパンへ戻ることがで
き、再びエンジンやコンプレッサ等へ潤滑油として供給
されることができる。コンプレッサの運転中は感圧弁手
段によって通路手段が遮断されているので、コンプレッ
サによって圧縮された空気の圧力が低下することがな
く、また、コンプレッサとエンジンとの間に何らかの干
渉が起こるのを防止することができる。
【0012】
【実施例】実施例の気液分離装置の全体を関連構成を含
めて示す図1において、1はベーンタイプのコンプレッ
サで、円筒形の内面を有するハウジング2の中心に対し
て偏心して軸承されたロータ3には、半径方向に出没す
ることができる多数のベーン4が支持されている。そし
てハウジング2の外周の一側には空気を吸入するための
吸気ポート5が、また、他側には圧縮された空気を送り
出す吐出ポート6が開口している。コンプレッサ1に
は、図示しない自動車のエンジンのオイルポンプから加
圧された潤滑油(エンジンオイル)の一部が分流して供
給されており、ハウジング2の内面とベーン4との摺動
面等を潤滑している。
【0013】コンプレッサ1の吐出ポート6は銅等の熱
伝導性の高い材料からなる熱交換通路7に接続されてお
り、熱交換通路7の外面(場合によっては内面にも)に
は多数のフィン8が形成されている。熱交換通路7の他
端は、例えば特開平3−74508号公報に記載されて
いるような気液分離器9の入口通路10に接続されてお
り、その出口通路11は空気の配管を介して、例えば図
示しないエアサスペンションのアクチュエータへ接続さ
れる。
【0014】気液分離器9の詳細な構造を図2に例示す
る。この気液分離器9は主として、微粒の液体成分を含
む気体に旋回運動を与えて気液分離を促すためのサイク
ロンハウジング12と、その下流側の同軸線上に接続さ
れて、旋回する気流の中から液体成分を分離して捕捉す
るためのトラッパ13と、捕捉された液体を溜める液体
貯溜室14との3つの部分から構成されている。
【0015】サイクロンハウジング12は略円筒形の外
形を有しており、その上部寄りの外面には接線方向に、
前述のように熱交換通路7に接続している入口通路10
が開口している。サイクロンハウジング12内の旋回室
15には、上部の開口から底部に達しない長さをもつ内
筒16が垂下しており、内筒16はトラッパ13の底部
中心から上方に起立している突出筒17に接続してい
る。サイクロンハウジング12の上部に取り付けられた
トラッパ13も略円筒形であって、その頂部には前述の
出口通路11が開口している。また、トラッパ13の内
筒面と突出筒17の間には周溝18が形成される。
【0016】サイクロンハウジング12の下部には、隔
壁19を挟んで液体貯溜室14がねじ20のような手段
によって一体に連結されるが、隔壁19の中心には通気
管21が設けられて、旋回室15の中心と液体貯溜室1
4内とを連通している。前述のトラッパ13の周溝18
の底部と液体貯溜室14とは、液体吸引通路22によっ
て接続されている。液体吸引通路22の周溝18に対す
る開口は、旋回室15内の旋回気流の方向と同じ接線方
向に形成されるのが望ましい。
【0017】気液分離器9について以上説明した部分
は、特開平3−74508号公報の第8図に示した実施
例と略同じ構造であるが、本発明の特徴に対応して、図
2に示した実施例における気液分離器9においては、液
体貯溜室14の底部が水吸収体23によって形成されて
いる。水吸収体23は、例えば親水性のあるプラスチッ
クの多孔質焼結体によって成形されており、その材料は
水を吸収して透過する一方、油性の流体は透過しないと
いう性質を有し、その性質によって水と油を分別するこ
とができる。そして水吸収体23の下方の一部は、前述
のような通風筒24内の熱交換通路7の近傍の位置まで
延びて露出している。
【0018】このようにして、熱交換通路7と気液分離
器9はいずれも通風筒24によって一体的に支持される
が、通風筒24は両端が開放していて、図1において左
端の開口24aは上流側開口として、例えば自動車の走
行風を受け入れることができるように、自動車の比較的
前方の位置に設けられると共に、右端の開口24bは下
流側開口として、比較的後方の位置に設けられる。もっ
とも、走行風以外の通風手段を利用することもできる
が、その場合には通風筒24及び開口がそれに応じた位
置や形をとることは言うまでもない。
【0019】気液分離器9の液体貯溜室14の比較的下
部において、側壁の開口には感圧弁25が取り付けられ
ており、感圧弁25に接続された潤滑油戻し管26は図
示しないエンジンのオイルパンに連通している。感圧弁
25の構造は図3に例示されているので、以下、図3に
よってその構造を詳細に説明する。
【0020】感圧弁25の弁ハウジング27は液体貯溜
室14の側壁の開口14aを塞ぐようにボルト28によ
って取り付けられる。弁ハウジング27内には弁室29
と、それに連続する略円筒形のスカート部30が形成さ
れており、スカート部30内には弁支持筒31が螺入さ
れている。螺入の深さは調整可能であり、それによって
圧縮ばね32の強さを変更することができる。そのため
に弁支持筒31の内部の段部31aには圧縮ばね32の
一端が支持されている。弁室29の中には円板状の弁体
33が置かれ、弁コア34の柱部分34aにナット34
bによって螺着されることにより支持されている。弁コ
ア34の円板部分34cは弁支持筒31の内部の円筒面
31bに摺動可能に緩く嵌合しており、一面を圧縮ばね
32の他端によって押圧されていると共に、他面を弁ハ
ウジング27の内部に形成された段部27aによって受
け止められている。
【0021】弁コア34の円板部分34cには数個の連
通孔34dが穿孔されており、それによって、弁ハウジ
ング27の中心開口27bは弁支持筒31の円筒面31
b内に連通している。弁室29に面している中心開口2
7bの周囲には円周溝35が形成され、その中にOリン
グ36が支持されている。Oリング36は弁体33が中
心開口27bを閉塞したときにシール性を高めることが
できる。なお、液体貯溜室14の開口14aには有効な
開口面積を調整するための絞り14bが螺合されてい
る。また、弁支持筒31の中心開口31cは前述の潤滑
油戻し管26に接続されている。
【0022】次に図示実施例の作動について説明する。
吸気ポート5から吸入されてコンプレッサ1によって圧
縮された空気は高温になり、吐出ポート6から熱交換通
路7の方へ吐出されるが、圧縮された空気には吸入空気
が始めから含んでいた水蒸気の他に、コンプレッサ1の
潤滑のためにエンジンから供給された潤滑油の一部が微
細なオイルミストになって含まれている。熱交換通路7
は通風筒24の中に設けられており、上流側開口24a
から下流側開口24bに向かって自動車の走行に伴う空
気の流れが生じているから、その気流が熱交換通路7の
内部を流れる空気をフィン8を介して冷却して水蒸気を
凝縮させ、微細な水滴に変化させる。その反対に、熱交
換通路7の外部を流れる空気は加熱されて、相対湿度が
低下して乾燥することになる。
【0023】熱交換通路7の内部を通過した後の圧縮さ
れた空気は、入口通路10から気液分離器9内に流入
し、入口通路10がサイクロンハウジング12に対して
接線方向に開口していることから、旋回室15内には一
方向に旋回する気流が生じ、その気流は旋回しながら内
筒16内に入って上昇し、突出筒17からトラッパ13
内の空間へ流出する。気流が予め熱交換通路7によって
冷却されているだけでなく、旋回室15内で旋回運動を
与えられて遠心力を受けるために、圧縮空気中に含まれ
ていたオイルミストと、水蒸気が凝縮した微細な水滴は
空気から分離し、凝集して内筒16の内壁に液膜状に付
着すると共に、気流に引きずられて内筒16及び突出筒
17内を上昇する。そして、液膜はトラッパ13内の空
間に出たところで周溝18によって捕捉され、液状の潤
滑油と水になって周溝18内に溜まる。潤滑油と水分を
除去された空気は、出口通路11から図示しないエアサ
スペンションのアクチュエータへ供給されて、支障なく
システムを作動させる。
【0024】ところで、旋回室15の中心にある内筒1
6の中心部付近は、気流の旋回と気流の流速によって静
圧が比較的低下しているが、その低圧が通気管21によ
って液体貯溜室14に伝えられるのと、トラッパ13内
が拡大する空間となっていて、気流の流速が突出筒17
を出るところで低下することによって静圧が上昇するの
で、それらの間には圧力差が生じる。更に、周溝18に
溜まった潤滑油と水の重力の作用もあって、トラッパ1
3の周溝18から液体吸引通路22を通って液体貯溜室
14へ流入する潤滑油と水の流れが生じる。そして液体
貯溜室14内では、水は潤滑油よりも比重が大きいので
下層に集まると共に、上層には比重の小さい潤滑油が集
まるようになる。
【0025】液体貯溜室14の底部には親水性のあるプ
ラスチックの多孔質焼結体からなる水吸収体23が取り
付けられているので、下層に集まった水は水吸収体23
に吸収され、それを透過して通風筒24内へ露出してい
る部分の表面に達する。通風筒24内には、前述のよう
にして熱交換通路7の外側を流れることによって加熱さ
れて相対湿度が低下した乾燥用空気が流れているから、
水吸収体23の表面から水が気流中に蒸散することによ
り、液体貯溜室14の底部に溜まった水が水蒸気に戻っ
て通風筒24の下流側開口24bから大気中へ放出され
ることになる。このように、水吸収体23は一方におい
て液体貯溜室14内の水を吸収して除去すると同時に、
他方の通風筒24内へ露出した部分において水を蒸散さ
せることによって、水の吸収能力を絶えず自動的に再生
する作用を行う。
【0026】このようにして、液体貯溜室14の底部の
水吸収体23から水だけが選別されて除去されるため
に、液体貯溜室14内には水吸収体23に吸収されるこ
とがない潤滑油だけが残ることになる。コンプレッサ1
が回転しているときはその吐出圧の影響で、図3に示す
感圧弁25の弁室29内の圧力、即ち液体貯溜室14内
の圧力が、中心開口27bの圧力、即ち潤滑油戻し管2
6によって連通しているエンジンのオイルパン内の圧力
よりも高くなっているため、円板形の弁体33の表裏に
作用する圧力差によって、弁体33は圧縮ばね32の力
に抗して押し下げられてOリング36に着座し、中心開
口27bを閉塞して液体貯溜室14とエンジンのオイル
パンとの間の連通を遮断して、圧縮空気の圧力が低下す
るのを防止すると共に、両者の干渉を防止して、振動等
によって潤滑油と共に水がオイルパンへ流入するのを阻
止している。
【0027】そして、コンプレッサ1が回転を停止した
時は、液体貯溜室14の圧力が低下して、エンジンのオ
イルパンに対する圧力差がなくなるので、弁体33は弁
コア34を介して圧縮ばね32によって押し上げられ、
中心開口27bを開放する。それによって、液体貯溜室
14内に蓄積、貯溜されていた潤滑油はエンジンのオイ
ルパンへ戻ることができ、再び加圧されてエンジンの各
部分やコンプレッサ1等の潤滑のために供給されること
になるが、水分を除去されているので潤滑不良を招くよ
うな恐れがない。
【0028】
【発明の効果】本発明の気液分離装置によれば、コンプ
レッサによって圧縮された空気に含まれている潤滑油と
水が除去されるので、圧縮空気の供給を受ける機器にお
いてゴム製の部品が劣化したり、配管の内部やシステム
の構成部品に錆が発生する恐れがなくなる。しかも、捕
集された潤滑油から水が除去されるので、それを再び潤
滑のために使用することができ、潤滑油消費量が増加す
るのを抑えると共に、潤滑油に水が混入して潤滑性能を
低下させるのを防止することができる。
【0029】また、圧縮された空気中の水蒸気を凝縮さ
せるための空気の冷却や、潤滑油から水を分離するため
に設けられた水吸収体を再生するための乾燥用空気の加
熱が一つの熱交換器によって同時に行われるので、冷却
や加熱のための特別の手段を設けたり、それによって余
分にエネルギを消費するのを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の気液分離装置の全体構成を関連部分を
含めて示す断面図である。
【図2】気液分離器の構造を例示する断面図である。
【図3】感圧弁の構造を例示する断面図である。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 7…熱交換通路 8…フィン 9…気液分離器 12…サイクロンハウジング 13…トラッパ 14…液体貯溜室 15…旋回室 16…内筒 17…突出筒 18…周溝 21…通気管 22…液体吸引通路 23…水吸収体 24…通風筒 24a…上流側開口 24b…下流側開口 25…感圧弁 26…潤滑油戻し管 33…弁体 34…弁コア 36…Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/06 L 8512−3H (72)発明者 吉永 融 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 滝川 昌宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 平岩 信男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 安池 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村田 正博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を圧縮するコンプレッサから圧縮さ
    れた空気の供給を受ける機器までの圧縮空気の通路に設
    けられ、圧縮空気中からそれに含まれている潤滑油と水
    を同時に分離する気液分離手段と、前記気液分離手段に
    よって分離された潤滑油と水を貯溜する液体貯溜手段
    と、前記液体貯溜手段の底部に設けられて水だけを吸収
    する吸水手段とを備えていることを特徴とする気液分離
    装置。
  2. 【請求項2】 圧縮空気の熱を熱交換手段によって乾燥
    用空気に与え、前記乾燥用空気を前記吸水手段に接触さ
    せて前記吸水手段から水を蒸散させることにより前記吸
    水手段を再生すると共に、圧縮空気の温度を低下させて
    圧縮空気中の水蒸気を凝縮させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の気液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記液体貯溜手段に貯溜される潤滑油を
    エンジンへ戻すために、前記液体貯溜手段が感圧弁手段
    を有する通路手段によって前記エンジンのオイルパンへ
    接続されていることを特徴とする請求項1記載の気液分
    離装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4838100A (en) * 1987-02-23 1989-06-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Starter for engine
JP2009180149A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Toyota Motor Corp ブローバイガス水分除去装置
JP2013104342A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Mitsubishi Electric Corp 油冷式圧縮機

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