JPH0619982Y2 - 対向流形熱交換器 - Google Patents

対向流形熱交換器

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JPH0619982Y2
JPH0619982Y2 JP1985184109U JP18410985U JPH0619982Y2 JP H0619982 Y2 JPH0619982 Y2 JP H0619982Y2 JP 1985184109 U JP1985184109 U JP 1985184109U JP 18410985 U JP18410985 U JP 18410985U JP H0619982 Y2 JPH0619982 Y2 JP H0619982Y2
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JP
Japan
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heat exchange
heat exchanger
flow
flow path
exchange element
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真純 伊藤
清美 丹羽
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は複数個の熱交換素子を積層してなる対向流形熱
交換器に関する。
[考案の技術的背景] 従来、例えば熱交換形換気扇に用いられる対向流形熱交
換器としては、波状をなす多数の突条部を有する複数個
の熱交換素子を積層して突条部相互間に流路を形成し、
各隣接する流路に排気及び吸気を流通させる構成のもの
が供されている。
[背景技術の問題点] 従来の構成では、排気と吸気との熱交換面が波状をなす
滑らかな面になるので、熱交換の高性能化を図るために
は熱交換面積を増大させるべく大形にしなければなら
ず、製作が面倒で、重量も大となり、総じて高価となる
不具合があった。
[考案の目的] 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、小形,軽量にして熱交換の高性能化を図り得るとと
もに大形の送風機を用いなくても実用流速を確保するこ
とができ、製作が容易で安価になし得る対向流形熱交換
器を提供するにある。
[考案の概要] 本考案は、互いに平行な複数列の波状をなす突条部を有
する熱交換素子を複数個積層して、これらの複数個の熱
交換素子相互間の夫々に、互いに平行となるようにして
独立した複数の流路を形成し、これらの熱交換素子相互
間に形成された各隣接する流路に一次流体及び二次流体
を互いに対向するように流通させるようにした対向流形
熱交換器において、相互間に流路を形成する一方側の熱
交換素子に突部を膨出して形成するとともに他方側の熱
交換素子に前記突部と同一方向に突出し且つこれと所定
の間隔を存して対向する突部を膨出して形成し、突部相
互間で流体に乱流を生じさせるところに特徴を有する。
[考案の実施例] 以下本考案を熱交換形換気扇に適用した一実施例につき
図面を参照しながら説明する。
先ず、第2図に従って全体の概略的構成について述べ
る。1は矩形状のケースであり、内部の左方部位は仕切
板2によって前後に仕切られており、その仕切られた前
方部及び後方部にはシロッコファンからなる排気用ファ
ン3及び吸気用ファン4が配設されている。そして、排
気用ファン3及び吸気用ファン4の図示しない吸入口は
夫々屋内側及び屋外側に開口されており、又、排気用フ
ァン3及び吸気用ファン4の吐出口3a及び4aはケー
ス1内の右方部位に開口されている。
さて、5は前記ケース1内の右方部位に配設された対向
流形熱交換器であり、以下これについて第3図乃至第5
図に従って述べる。6は例えば塩化ビニル樹脂で矩形板
状に一体成形された熱交換素子であり、これには波状を
なす独立した複数列の突条部7が上方に膨出し且つ互い
に平行で長手方向(前後方向)に延びるようにして形成
されている。又、この熱交換素子6における複数列の突
条部7の途中部位には各突条部7に2個若しくは3個位
置するようにして波状の突部8が上方に膨出して形成さ
れている。この場合、波状をなす突部8の山部8aは突
条部7の山部7aに対応し、突部8の谷部8bは突条部
7の谷部7bに対応するようになっている。そして、こ
の熱交換素子6の長尺側の一辺部及び短尺側の一辺部に
はスペーサ部9及び10が形成されているとともに、長
尺側の他辺部にはスペーサ部10と所定の間隔を存して
スペーサ部11が形成されており、このスペーサ部1
1,10間を吸入部12とし、スペーサ部11,9間
(短尺側の他辺部)を吐出部13としている。14は熱
交換素子6と略同様に一体成形された熱交換素子であ
り、これには前記突条部7及び突部8と対応する突条部
15及び突部16(山部を15a,16a及び谷部を1
5b,16bとして示す)が形成されている。そして、
この熱交換素子14の長尺側の一辺部及び短尺側の他辺
部にはスペーサ部17,18が形成されているととも
に、長尺側の他辺部にはスペーサ部18と所定の間隔を
存してスペーサ部19が形成されており、スペーサ部1
9,18間を吸入部20とし、スペーサ部19,17間
(短尺側の一辺部)を吐出部21としている。而して、
これらの熱交換素子6及び14を複数個交互に積層する
ことによってこれらの相互間に互いに平行となるように
して独立した複数の流路22及び23が交互に形成され
るようになり、流路22の吸入部12が排気用ファン3
の吐出口3aに連通されているとともに吐出部13が屋
外側に連通され、流路23の吸入部20が吸気用ファン
4の吐出口4aに連通されているとともに吐出部21が
屋内側に連通されている。この場合、第4図及び第5図
に示すように、突部8の山部8a,谷部8bにおける突
条部7の山部7a,谷部7bからの高さ寸法及び突部1
6の山部16a,谷部16bにおける突条部15の山部
15a,谷部15bからの高さ寸法をhとし、突部8,
16の幅寸法をwとし、突部8,8間及び16,16間
の間隔寸法をlとし、流路22,23の径寸法(熱交換
素子6,14相互の間隔寸法)をdとした時、h/d=
1/2,h/w=1/2及びh/l=1/12の関係が
成立するように設定されている。
次に、本実施例の作用につき第1図及び第6図をも参照
して説明する。
今、換気用ファン3及び吸気用ファン4を駆動させる
と、排気用ファン3の作用により、屋内側の一次流体た
る排気は、矢印aで示すように、排気用ファン3内にそ
の吸入口から吸入された後吐出口3aから熱交換器5の
流路22内に吸入部12を介して吐出され、更に、流路
22内を屋外側方向に流通して吐出部13から屋外に吐
出される。又、吸気用ファン4の作用により、屋外側の
二次流体たる吸気は、矢印bで示すように、吸気用ファ
ン4内にその吸入口から吸入された後吐出口4aから熱
交換器5の流路23内に吸入部20を介して吐出され、
更に、流路23内を屋内側方向に流通して吐出部21か
ら屋内に吐出される。そして、熱交換器5の流路22及
び23内を排気a及び吸気bが流通する間に両者の間で
熱交換が行なわれることになる。
ところで、一般に熱伝達率(単位時間,単位温度及び単
位面積当たりの伝熱量)は、流路の壁面と流体の温度差
ΔT,温度境界層(流路壁面近傍の流体内で高さ方向の
温度勾配をもつ層)の厚さδ及び流体の乱れTu等によ
って決定されるものであり、例えば、温度差ΔTが大で
あるほど、厚さδが小であるほど、或いは乱れTuが大
であるほど熱伝達率は大となる。従って、従来のように
熱伝達面たる流路壁面が滑らかな流路内においては、流
体の入口付近では厚さδが小であるので熱伝達率は大で
あるが、出口方向に行くに従って厚さδが大となるとと
もに温度差ΔTも小になるので熱伝達率は次第に小とな
り、その後は、温度差ΔTが略零となって熱伝達率は著
しく低下する。
これに対して、本実施例においては、第1図に示すよう
に、入口たる例えば吸入部12を介して流路22内に流
入した排気aは、熱交換素子6側では、温度境界層を発
達させながら突部8の谷部8bのAB面に衝突し、その
温度境界層をBC面で再形成した後C点で剥離し、更
に、E点で再付着して温度境界層を再び形成し、次の突
部8の谷部8bのAB面に衝突することになる。従っ
て、温度境界層としては、熱交換素子6においては、A
B面,BC面及びEA面では伝達促進が図られるが、剥
離域たるCD面では低下する。一方、前記排気aは、熱
交換素子14側では、突部8の谷部8bと所定の間隔d
(図5図参照)を存して対向する突部16の山部16a
の反対側たる窪み部16′のF点までは温度境界層を発
達させ、その後、F点で剥離した後GH面若しくはHI
面に衝突し、更にIF面で温度境界層を再び発達させ
る。従って、熱交換素子14においては、GH面,HI
面及びIF面で伝達促進が図られる。この結果、温度境
界層の厚さδの観点からすると、従来に比し大なる伝達
促進を図り得るものである。しかも、流路22中の谷部
8bと窪み部16′とによって排気aの流れに大なるス
ケールの乱れTuが生ずることは明らかであり、更に大
なる伝熱促進を図ることができるものである。尚、以上
の排気aについての作用効果は吸気bに対しても同様で
あり、この場合には、突部16の谷部16bに対してこ
れに対向する突部8の山部8aの反対側が窪み部8′と
して作用する。そして、このように著しい伝熱促進を図
り得ることにより熱交換の高性能化に際しては、従来と
は異なり熱交換面積を大とすべく全体を大型化する必要
はなく、従って、小形,軽量化を図り得、又、熱交換素
子6,14に突部8,16を一体成形するだけでよいの
で製作が容易で安価になし得る。
第6図は本考案者の実験データを示すもので、同図
(a)は各シンボル「×」,「□」,「○」,「△」,
「▲」及び「●」の示す高さ寸法h(mm),間隔寸法l
(mm)及び突部8若しくは16の個数nの条件であり、
この場合、径寸法dは4(mm)及び流路22,23の長
さ寸法は150(mm)に設定されており、又、同図
(b)は横軸に流路内の平均流速(m/sec)及び縦軸
に平均熱伝達率(kcal/m h℃)をとって示してい
る。この実験によれば、シンボル「□」,「○」,
「△」,「▲」及び「●」の示す平均熱伝達率は、シン
ボル「×」の示す従来のそれよりも実用流速範囲(2〜
3m/sec)において1.2〜2.5倍大となるという
結果が得られ、例えば、伝熱面積を従来と等しく設定す
ると、平均熱伝達量は1.3倍となって温度交換率η=
(T−T)/(T−T)〔T:屋内温度,T
:流体吐出温度,T:屋外温度〕は約50%増加す
るという結果が得られ、逆に、従来と等しい熱伝達量を
得るには熱交換素子6,14の突条部7,15の長さ寸
法は約0.6倍でよいという結果が得られた。即ち、熱
交換の高性能化を図りつつも、大形の送風機を用いなく
ても実用流速を確保することができるものである。
尚、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば熱交換形換気扇のみならず対
向流形熱交換器を必要とする機器全般に適用し得る等、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得ること
は勿論である。
[考案の効果] 本考案の対向流形熱交換器は以上説明したように、流路
を形成する一方側の熱交換素子に突部を膨出して形成す
るとともに他方側の熱交換素子に前記突部と同一方向に
突出しこれと所定の間隔を存して対向する突部を膨出し
て形成するようにしたので、小形,軽量にして熱交換の
高性能化を図り得るとともに大形の送風機を用いなくて
も実用流速を確保することができ、製作が容易で安価に
なし得るという実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を熱交換形換気扇に適用した一実施例を示
し、第1図は要部の拡大縦断側面図、第2図は前端板を
取外した状態の全体の斜視図、第3図は熱交換器の斜視
図、第4図は熱交換素子の斜視図、第5図は熱交換素子
を積層した状態での一部の縦断側面図、第6図は実験デ
ータを示す図である。 図面中、3は排気用ファン、4は吸気用ファン、5は対
向流形熱交換器、6は熱交換素子、8は突部、12は吸
入部、13は吐出部、14は熱交換素子、15bは谷
部、16は突部、20は吸入部、21は吐出部、aは排
気(一次流体)、bは吸気(二次流体)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−47643(JP,A) 実開 昭57−120875(JP,U) 特公 昭46−12865(JP,B1) 実公 昭31−8871(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な複数列の波状をなす突条部を
    有する熱交換素子を複数個積層して、これらの複数個の
    熱交換素子相互間の夫々に、互いに平行となるようにし
    て独立した複数の流路を形成し、これらの熱交換素子相
    互間に形成された各隣接する流路に一次流体及び二次流
    体を互いに対向するように流通させるようにした対向流
    形熱交換器において、相互間に流路を形成する一方側の
    熱交換素子にその流路に位置して複数個の突部を膨出し
    て形成するとともに、他方側の熱交換素子に前記突部と
    同一方向に突出しこれと所定の間隔を存して対向する突
    部を膨出して形成したことを特徴とする対向流形熱交換
    器。
JP1985184109U 1985-11-29 1985-11-29 対向流形熱交換器 Expired - Lifetime JPH0619982Y2 (ja)

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JPS6293584U JPS6293584U (ja) 1987-06-15
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JP2913007B2 (ja) * 1994-10-18 1999-06-28 工業技術院長 摩擦抵抗低減流体用熱交換器
SE533453C2 (sv) * 2008-08-06 2010-10-05 Sven Melker Nilsson Kanalsystem
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