JPH06198811A - セルロース多層体 - Google Patents

セルロース多層体

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JPH06198811A
JPH06198811A JP2958093A JP2958093A JPH06198811A JP H06198811 A JPH06198811 A JP H06198811A JP 2958093 A JP2958093 A JP 2958093A JP 2958093 A JP2958093 A JP 2958093A JP H06198811 A JPH06198811 A JP H06198811A
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JP
Japan
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cellulose
lignin
wood
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multilayered member
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JP2958093A
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English (en)
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Kazuyoshi Kani
一善 可兒
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 資源の再利用を考える上で、木材の特性を生
かしたセルロース多層体を提供する。 [構成] 3つの波面をもつダンボールシートに、片面
にリグニンの吹き付け層4をもつことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 [0001][産業上の利用分野]本発明は、セルロー
ス多層体に関するものである。
[0002][従来の技術]近年、セルロース多層体は
多方面に渡り色々な応用がなされている。身近なところ
では、コピーに使用されるPPC用紙、ダンボールケー
スに使用されているダンボール原紙、ケーキ等の化粧箱
に使用されているボール紙、さらには建築材として使用
されている合板に至るまでさまざまな活用がなされてき
ている。さらに、それらの多層体は、強度アップ、防湿
・防水等の目的に応じてポリエチレン樹脂,ポリプロピ
レン樹脂,UV樹脂等の合成樹脂による貼合せ,塗布な
どにより後加工されその特徴を生かした製品化が行われ
ている。(例えば特許公開 昭57−36647,実用
新案 公開 昭62−19976,特許公開 昭59−
112096) [0003][発明が解決しようとする課題]しかしな
がら、上記のような構成では、異種どうしによる構成で
あり、再利用しにくいという問題点を有していた。この
発明は、上記課題に鑑み容易に再生利用可能であり本来
のセルロースの特性を生かしたセルロース多層体を提供
するものである。
[0004][課題を解決するための手段]上記課題を
解決するために本発明のセルロース多層体は、セルロー
スとヘミセルロースを主成分とする多層体に新たに木材
の成分の一部であるリグニン、またはそのリグニン成分
の一部を構成要素に備えたものである。
[0005] [作用]本発明は、上記した構成によっ
て木材本来の性質を引き出すことができることになる。
それは、木材の成分は、針葉樹林,広葉樹林で異なるが
絶対乾燥量で概略的に、セルロース40−45%,ヘミ
セルロース20−30%,リグニン20−28%,その
他 数%である。木材はセルロース繊維が規則正しく木
の軸方向に並べられて、その間をリグニンという接着剤
で固められている構造をとっている。そのことによりセ
ルロースの水酸基が充分な機能を果たさずに固定されて
しまう。その効果をセルロース多層体にも応用でき、セ
ルロースが持つ親和性(水素結合)の機能を抑えること
ができる。さらに、セルロース多層体は主成分が木材と
同じ様になるため、これを再利用する場合、新規設備を
最小限に抑えることができる。
[0006] [実施例]以下本発明の一実施例のセル
ロース多層体について図面を参照しながら説明する。第
1図は、本発明の実施例におけるセルロース多層体の概
略図を示すものである。第2図は、第1図のセルロース
多層体のX−Y方向の断面図を示している。第2図にお
いて、1は、ダンボール原紙を示している。2は、ダン
ボール原紙中芯、3は、ダンボール原紙中入れ、4は、
リグニンの吹き付け層を示している。以上のように構成
されたセルロース多層体について、以下第1図及び第2
図を用いて仕様を説明する。近年、アパート,マンショ
ン等、畳の下に敷かれているものは、ほとんど発砲性樹
脂であり又、壁面はコンクリートの上にレザーが張り付
けられているのみである。そのため部屋が仕切られてい
る空間は四季を問わず湿気を多く含んでいる。そこで、
このセルロース多層体を畳の下に敷くことにより空気中
の水分とセルロース中の水酸基が水素結合を行い適度な
部屋の湿気の吸湿材として利用することができる。ま
た、このセルロース多層体はダンボールシートの波形を
利用して空気の通気口として、又、保温性として利用す
ることができる。また、全面にリグニンを塗布すること
により使い捨ての建築用の片枠としても利用できる。第
3図は、本発明の第2の実施例を示すセルロース多層体
の断面図である。5は、リグニンを含芯させた波面ダン
ボールシートである。上記によって構成されたセルロー
ス多層体を第3図を用いて説明する。この材料はダンボ
ールケースを製造するときのダンボールシートとして使
用することができる。特にこのシートは中芯にリグニン
を含芯させてあるためシートの強化法として有用であ
る。なお、第1の実施例において、4をリグニンの吹き
付け層としたが、これをリグニンフィルムのコーティン
グ層としてもよい。また、第2の実施例においては、5
を、リグニンを含芯させた波面ダンボールシートとした
が1のダンボール原紙をリグニンで含芯させてもよい。
[0007][発明の効果]以上のように本発明は、セ
ルロースとヘミセルロースを主成分とする多層体に新た
に木材の成分の一部であるリグニン、または、そのリグ
ニンの成分の一部を備えることにより木材の持つ機能を
付加することができる。
【図面の簡単な説明】
[図1] 本発明の第1の実施例のおけるセルロース多
層体の概略図 [図2] 第1図のX−Y方向の断面図 [図3] 第2の実施例におけるセルロース多層体の断
面図 [符号の説明] 1:ダンボール原紙、2:ダンボール原紙中芯、3:ダ
ンボール原紙中入れ、4:リグニンの吹き付け層、5:
リグニンを含芯させた波面ダンボールシート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルロースとヘミセルロースを主成分とする多層体に新
    たに木材の成分の一部であるリグニン、または、そのリ
    グニン成分の一部を構成要素に備えることを特徴とする
    セルロース多層体。
JP2958093A 1993-01-04 1993-01-04 セルロース多層体 Pending JPH06198811A (ja)

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