JPH0619468Y2 - 破壜時の破片飛散防止装置 - Google Patents

破壜時の破片飛散防止装置

Info

Publication number
JPH0619468Y2
JPH0619468Y2 JP1988136468U JP13646888U JPH0619468Y2 JP H0619468 Y2 JPH0619468 Y2 JP H0619468Y2 JP 1988136468 U JP1988136468 U JP 1988136468U JP 13646888 U JP13646888 U JP 13646888U JP H0619468 Y2 JPH0619468 Y2 JP H0619468Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
pressure
container body
liquid
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988136468U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0256136U (ja
Inventor
正敏 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP1988136468U priority Critical patent/JPH0619468Y2/ja
Publication of JPH0256136U publication Critical patent/JPH0256136U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0619468Y2 publication Critical patent/JPH0619468Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、ビール等の炭酸飲料用壜の破壜時における破
片飛散防止装置に関する。
(従来の技術) ビールをはじめ、各種清涼飲料、シャンパン等の炭酸飲
料は、低温で壜詰めされるため常温においても加圧され
た状態におかれている。そして壜内には、壜詰後の保管
時やパストル時の高温化の際に内容液の膨張を緩和する
ため壜内上方に液のない空間(ヘッドスペースという)
が設けられるだけの容量が充填される。
上記のような低温で詰められた炭酸飲料壜は常温で流通
するため、壜内の圧力は液体膨張および炭酸ガス圧上昇
等により上昇する。この状態で破壜が起ると、壜内圧力
によりガラス片が周囲に爆発的に飛散し、人を傷つける
ことになる。このときガラス片を飛散させる力の大部分
はヘッドスペース内の気体の膨張によるものである。
このようなことから、従来では壜の外周面に例えば、エ
ポキシ樹脂等のフイルムを接着させ、壜の耐圧性を補強
すると同時にフイルムにより破片が飛散することを防止
する手段を講じたものがある。
また、壜内の圧力増加により収縮してその圧力を吸収す
る密閉型の容器体を壜の口部あるいは底部に定着し、内
圧上昇時にこの容器体自体の容積が変化して圧力上昇を
抑えるようにしたもの(実開昭53−9960号、特開
昭50−8684号公報)がある。
(考案が解決しようとする課題) しかるにフイルムにより飛散を防止するものでは、壜の
破片の飛散を完全に防止するために、フイルムの厚さを
厚くしなければ有効ではなく、そのため高価となり、し
たがって完全な破壜対策が講ぜられないまゝ使用されて
いる現状にある。
また上記公報に記載されているような容器体を壜の口部
や底部に定着させるものでは、実際の使用に際しパッキ
ンを介在させて気密に取付けなければならず、製作に手
数を要するばかりでなく、容器体を蓋に設けたものでは
蓋の開閉が容易でないなどの問題がある。
本考案はこれに鑑み、壜や蓋自体に何ら加工を施すこと
なく破壜しても破片の飛散がないかまたは極力小さくす
ることができる破壜時の破片飛散防止装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための手段として本考案は、壜の口
部から挿入可能とされた容器体を有し、この容器体の下
面に小孔を開設するとともに壜内液体より比重の大きい
材料からなる重錘を設け、前記容器体内に気体を封入し
て前記小孔を介し壜内液体と容器体内とを連通するよう
形成してなり、前記容器体を壜内液体中に浮遊せしめて
壜内圧力上昇時に容器体内の気体を圧縮することにより
上昇圧力を吸収するようにしたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 壜内に内容液としての炭酸飲料を充填するとともに容器
体を投入する。このとき内容液は液面上にヘッドスペー
スが存在しない壜口まで充填される。
壜内圧力が高まると、内容液の圧力が容器体の小孔を通
じ容器体内に気体部分を作ることにより、容器体外でか
つ壜内の気体容積は零か乃至は従来に較べ相当に小さく
することができる。この状態で破壜した場合には、容器
体外の液体および気体は壜外に噴出し、壜内圧力は急激
に低下するが、壜内の気体容積は従来に比して極めて小
さいので壜の破片を飛散させる力は小さいものとなる。
この圧力解放は瞬時に起り、その後容器体内外には圧力
差が生じ、容器体内に入っていた液が気体の圧力で小孔
から容器体外に噴出されるが、小孔を通る際の圧力損失
が大きいため比較的緩慢に液が噴出するので壜の破片を
飛散させるだけの力には至らない。これらにより破壜し
ても破片の飛散が生じないか極めて小さくてすむ。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
第1図は本考案による破片飛散防止装置の一実施例を示
すもので、容器体1を含む全体は、壜2の口部から内部
へ挿入し得る外径を有する円筒状の密閉容器に小孔を設
けた構造を有し、その材質としては内容液3に溶出する
ことのない材料、例えばポリプロピレン等が選ばれ、そ
の容積は、予想される最高温度時の内容液3の膨張量を
充分に吸収し得る余裕を有している。
この容器体1内の気体室5内には内容液3に対し溶解度
の低いガス、例えば窒素ガスが予め充填されている。
そして前記小孔7を有する側の端部には、壜内の液体よ
りも比重の大きい材料からなる重錘8が設けられてい
る。
第2図は他の実施例を示すもので、容器体1内に弗化ラ
ミネートされたプチルゴム等からなる可動壁4が気密状
態を保って摺動自在に嵌挿され、この可動壁4により内
部が気体室5と液体室6とに区画されており、気体室5
内には例えば炭酸ガスが封入され、液体室6の端面には
内容液3が出入りすることができる1m/mφ径程度の
小孔7が開口されている。この気体室5に封入される気
体は、内溶液3がビールである場合、1〜5ata(1ata
=大気圧)の範囲内の圧力値とされ、好ましくは3ata
程度とされる。また小孔7が常に下向きになるようにす
るための重錘8が容器体1の小孔7側に設けられている
ことは前記実施例と同様である。
つぎに上記実施例の作用を第3図(A)〜(D)に示す
説明図を参照して説明する。
壜2内に容器体1を投入し、その容積を除く量の内容液
3を充填し、壜2内にヘッドスペースが存在しないよう
にして打栓する(第3図(A))。
これにより容器体1は浮遊した状態におかれる。このと
き壜内圧力Pは大気圧すなわち約1ata、容器体1の
気体室内の圧力Pは約3ataとする。
こうして内容液3を充填密栓した壜2を保管している間
に温度上昇があって内容液3が膨張すると、内容液3は
液体室6内に流入し、気体室5内の気体を圧縮する。こ
の状態では圧力Pは3ataを上廻り、同時に壜内圧力
も同圧となる。さらに温度が上昇し、炭酸ガスの圧
力が上昇し、壜内圧力Pがさらに高まり、4ataとな
ったとする。このとき容器体1の気体室5内の圧力P
も4ataとなる。この場合、気体室内の気体は圧縮さ
れ、気体室容積は収縮するため、壜内に微小な気体部分
が発生する。
上記の圧力により破壜したとすると、内容液3は破壜直
後に割れ目から壜外に噴出し(第3図(C))、壜内圧
力Pは急激に大気圧(1ata)に下る。
この場合、気体部分は殆んど容器体1内に閉じ込められ
ており、壜の破片を飛散させないか、もしくは飛散力を
減じている。その後容器体1内外に圧力差を生じるた
め、容器体1の液体室6に入っていた内容液3が気体室
5内の気体圧力によって小孔7から噴出する(第3図
(D))が、小孔7を通る際の圧力損失が大きく、圧力
解放に時間を要するため、内容液3の噴出があっても壜
2の破片を飛散させるほどの力とはならず、したがって
破壜しても飛散は殆んど起ることがない。
また上記は市場流通時の壜に本考案を適用した場合につ
いて説明したが、工場等において壜の強度試験を行なう
際の破壜テスト時に用いても、破片の飛散しない安全な
テストを行なうことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、炭酸飲料を封入し
た壜が昇温し何らかの外力が加わって破壜に至っても、
破片の飛散がないかあるいは微小となり、特に細かく割
れることがないので安全性を著しく高めることができ、
仮にシュリンクフイルム等簡易な方法で壜を被包するに
しても破片が分離しない程度の薄いものによって完全に
飛散を防止することが可能となる。
また本考案は容器体を壜内に投入するだけでよいから、
そのための気密性の確保や手段を要することがなく、製
造過程における余分な手数が不要となり、しかも蓋の開
閉には何ら関係しないので蓋の開閉が容易となる。
さらに容器体の内部が気体室と液体室とに分れているの
で、内容液の圧力が上昇した際にその圧力を液体室部分
で吸収し、さらに圧力が上昇した際に気体室部分で吸収
することになり、これにより圧力上昇時の緩衝作用が大
きく、破壜時の破片の飛散抑制効果が著しく高められ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図は他の実
施例を示す断面図、第3図(A)〜(D)は破壜時の破
壜過程を示す説明図である。 1……容器体、2……壜、3……内容液、4……可動
壁、5……気体室、6……液体室、7……小孔、8……
重錘。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壜の口部から挿入可能とされた容器体を有
    し、この容器体の下面に小孔を開設するとともに壜内液
    体より比重の大きい材料からなる重錘を設け、前記容器
    体内に気体を封入して前記小孔を介し壜内液体と容器体
    内とを連通するよう形成してなり、前記容器体を壜内液
    体中に浮遊せしめて壜内圧力上昇時に容器体内の気体を
    圧縮することにより上昇圧力を吸収するようにしたこと
    を特徴とする破壜時の破片飛散防止装置。
JP1988136468U 1988-10-19 1988-10-19 破壜時の破片飛散防止装置 Expired - Lifetime JPH0619468Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988136468U JPH0619468Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 破壜時の破片飛散防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988136468U JPH0619468Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 破壜時の破片飛散防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0256136U JPH0256136U (ja) 1990-04-24
JPH0619468Y2 true JPH0619468Y2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=31397008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988136468U Expired - Lifetime JPH0619468Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19 破壜時の破片飛散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0619468Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4721164B2 (ja) * 2005-09-29 2011-07-13 株式会社吉野工業所 液体収納容器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS508684A (ja) * 1973-05-21 1975-01-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0256136U (ja) 1990-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3733771A (en) Closure means and method
US7798056B2 (en) Fruit flavoring in the image of a fruit portion stored with a vessel for flavoring a fluid
RU2116948C1 (ru) Герметичная открываемая емкость для жидкости и способ ее изготовления
JP2005522384A (ja) 発泡性錠剤用の乾燥バイアル組立体
ES2208781T3 (es) Disco de obturacion y combinacion de laminas para un cierre de envase.
US4065018A (en) Closure means and method
JPH0619468Y2 (ja) 破壜時の破片飛散防止装置
EP3376922A1 (de) Getränkeflasche
US3998349A (en) Closure means
US1344664A (en) Packaging pulverulent materials
JP2018095291A (ja) 開栓具付きキャップ
US6123189A (en) In-container sachet
US20220371811A1 (en) Insulated beverage bottle
WO1994007764A1 (en) Containers for potentially hazardous substances
KR20070065158A (ko) 이종물질을 수용한 배출장치
US3810343A (en) Method of rendering pressurized bottle non-explosive
US11440705B2 (en) Capsule for flanged cork stopper, capsulated stopper comprising said capsule and production process of the capsulated stopper
KR100829021B1 (ko) 탄산가스 방출 방지용 병마개
CN114835070B (zh) 一种保健品瓶包装设备
KR101479301B1 (ko) 용기캡 및 그 사용 방법
EP1950173A1 (en) Closure for containers such as bottles and the like and method of carrying it out
RU2769289C1 (ru) Емкость для многокомпонентных напитков
US3358825A (en) Pharmaceutical package
KR20130011298A (ko) 압력기체를 이용한 이종물질 수용장치
US11352192B2 (en) Device for serving by single glasses