JPH06194577A - 実体顕微鏡 - Google Patents

実体顕微鏡

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JPH06194577A
JPH06194577A JP5263550A JP26355093A JPH06194577A JP H06194577 A JPH06194577 A JP H06194577A JP 5263550 A JP5263550 A JP 5263550A JP 26355093 A JP26355093 A JP 26355093A JP H06194577 A JPH06194577 A JP H06194577A
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axis
optical
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Kazuhiko Cho
和彦 長
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイポイントが低くて鏡筒角度を変えてもア
イポイントの高さがあまり変化せず、安価でコンパクト
な実体顕微鏡を提供すること。 【構成】 本発明の実体顕微鏡は、ある内向角を以て対
称に配置された一対の光学系を夫々対物レンズ7の光軸
1 を回転軸として互いに反対方向に回転させて眼幅を
調整する際に、左右の像の倒れを無くすために第二の反
射面10を光軸L3 を軸にして回転させ、左右の像の倒
れがない位置に第二の反射面10の回転角度を調節し、
又、鏡筒角度に対応させて第二の反射面10の光軸を含
む反射面の傾斜角度を調節し得るように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実体顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】実体顕微鏡は、正立正像で観察できるよ
うにすることが要求されるため、ポロプリズム,ダハプ
リズム等のプリズムが鏡筒に組み込まれている。又、実
体顕微鏡は、従来より試料に対する操作,作業用に用い
られており、近年半導体分野,バイオテクノロジー分野
での操作,作業の高度化に伴い、作動距離が長く、倍率
が高く、コンパクトであることが要求され、しかも装置
により異なったいくつかの鏡筒角度が要求される。
【0003】従来の実体顕微鏡の一つの光学系として、
例えば図4((a),(b),(c)は夫々側面図,平
面図,正面図である。)に示した如く、反射面1,2,
3,4をポロII型プリズムの反射面と同じ配置にして成
るものを対物レンズ5の光軸上に配置し、反射面2,
3,4の角度によって鏡筒角度を自由に変え得るように
したものがある。しかし、これは反射面1,2,3,4
の構成位置がレンズ位置等によって決定されると共に、
鏡筒長が一定であり、且つ鏡筒角度をθとするためには
反射面2での反射角を(90°+θ)/2でなければ像
が倒れてしまうという法則を有していたため、鏡筒角度
によってアイポイントの高さが大きく異なってしまうと
いう問題があった。例えば、図4(a)と図5とを比較
すると、 の高さの差が生じる。又、図4(c)に示した如く、光
路を水平方向に展開しているため鏡筒幅が大きくなって
しまい、而も眼幅調整を行うのに主光軸を回転軸として
光学系を回転させるので特に反射面3が該回転軸より離
れていることにより大きく振られ、これにより鏡筒幅が
一層大きくなってしまうので、コンパクトに構成できな
いという問題があった。
【0004】又、図6及び図7はダハプリズム6を用い
た例を示しているが、この場合光路を折り返す構造にな
っていないので、鏡筒長(光路長)が長いとそのままア
イポイントが高くなってしまうという問題があった。
又、これも鏡筒角度によってアイポイントが大きく変化
してしまうという問題があった。又、ダハプリズム6は
高価であると共に、ダハプリズム6は固定されていて鏡
筒角度毎に形状の異なるプリズム6を必要とするため、
コスト高になるという問題があった。又、長作動距離,
高倍率の対物レンズ5を用いると当然長い鏡筒長を必要
とするが、上述の如くこの場合光路を折り返す構造にな
っていないのでコンパクトに構成できないという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、アイポイントが低くて鏡筒角度を変えてもアイ
ポイントの高さがあまり変化せず、安価でコンパクトな
実体顕微鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による実
体顕微鏡は、左右の光学系を各対物レンズの光軸を回転
軸として互いに反対方向へ回転せしめることにより眼幅
調整を行う実体顕微鏡において、前記各光学系がポロプ
リズムとそのポロプリズムの出射光軸を手前下方に偏向
する第一の反射面と、その第一の反射面の出射光軸を手
前上方に偏向する第二の反射面とを備え、前記第二の反
射面が前記第一の反射面の出射光軸を回転軸として眼幅
調整範囲内で像の倒れが相殺される回転角度に調整され
るようにしたことを特徴としている。又、本発明の実体
顕微鏡は、左右の光学系を各対物レンズの光軸を回転軸
として互いに反対方向へ回転せしめることにより眼幅調
整を行う実体顕微鏡において、前記各光学系がポロプリ
ズムとそのポロプリズムの出射光軸を手前下方に偏向す
る第一の反射面と、その第一の反射面の出射光軸を手前
上方に偏向する第二の反射面とを備え、前記第一の反射
面の射出光軸を含む前記第二の反射面が鏡筒角度に応じ
た傾斜角度に調整されるようになっていることも特徴と
している。
【0007】即ち、この構成によれば、光路を折り返す
構造になっているので、長い鏡筒長の場合でもアイポイ
ントが低い。又、第二の反射面の入出射光軸を含む面内
での傾斜角を変更するだけで鏡筒角度を変えるようにな
っているので、鏡筒角度の変更が容易であり、而もアイ
ポイントの高さはあまり変化しない。又、ダハプリズム
を必要とせず、鏡筒角度を変更してもプリズムを変更す
る必要がなく且つ第一の反射面まで反射面の枠及びカバ
ーを共通化できるので、安価になる。又、像の倒れも眼
幅調整範囲内で零となるように構成されているため小さ
い。更に、光路を水平方向に展開する部分が根本のポロ
プリズムの部分だけであるので、鏡筒幅をコンパクトに
構成できる。
【0008】
【実施例】以下、図示した各実施例に基づき本発明を詳
細に説明する。図1(a)及び(b)は夫々第一実施例
の光学系の側面図及び正面図であって、7は対物レン
ズ、8は対物レンズ7の出射光軸L1 上に配置されたポ
ロII型プリズム、9はポロII型プリズム8の出射光軸L
2 上に配置されていて該出射光軸L2 を手前下方(図1
(a)右下方)に偏向する第一の反射面、10は第一の
反射面9の出射光軸L3 上に配置されていて該出射光軸
3 を手前上方(図1(a)右上方)に偏向せしめて出
射光軸L4 とする第二の反射面である。第二の反射面1
0は第一の反射面9の出射光軸L3 を回転軸として回転
しており、その回転角度は、実験若しくはベクトル計算
により眼幅調整範囲内望ましくは調整範囲中央において
像の倒れのなくなる角度回転されている。
【0009】ベクトル計算のやり方は、次の通りであ
る。まず、反射面の と入射する光線の とを求め、反射する光線の を求める式をたてると、 となる。ここで とのなす角をθとするとk=−2 cosθで表わされるた
め、 となる。この関係から、 となるように(r1 )という反射によるベクトル回転を
示す行列となる。
【0010】これを各々の反射面について行い、変換を
順次行って行くと、標本面上のベクトルを像面上のベク
トルに変換することができる。像の鉛直方向にあたるベ
クトルを物体側から変換して行って左右各々で得られた
ベクトルが平行な時が像の倒れのない状態である。第二
の反射面10の回動角度は、経験からしてその角度0°
〜10°の範囲内に存在する。又、第一の反射面9の傾
きは反射角αが15°〜25°になるように設定されて
いるのが適当である。
【0011】そして、図1(b)から明らかなように、
対物レンズ7,ポロII型プリズム8,反射面9,10か
ら成る光学系が一対ある内向角を以って対称に配置され
ており、この一対の光学系を各対物レンズ7の光軸L1
を回転軸として互いに反対方向に回転せしめることによ
り眼幅調整が行われるようになっている。
【0012】本実施例は上述の如く構成されており、本
実施例の如きグリノータイプで眼幅調整を行った際に生
じる左右の像の倒れをとるために、第二の反射面10の
光軸L3 を軸として回転が行われている。理想的には、
各眼幅において回転角が異なった方が良いため眼幅調整
に連動してリンク,ギヤ等により回転角を可変にしても
良い。但し、そうすると機構が複雑で大きくなるため、
特に厳密さが必要でない限り像の倒れが眼幅中央近辺で
なくなるように固定してもかまわない。像の倒れとはJ
IS.B7121に示されているような意味(像の鉛直
方向が物体の鉛直方向に対して傾いている現象又は度
合)であるが、この回転を行わないと一本の線が左と右
で角度を持ったように見えてしまうのである。その回転
角度は、幅輳角(接眼レンズ同志の角度),内向角(対
物レンズ同志の角度),眼幅,眼幅調整のための回転角
度によって異なるが、最終的にはベクトル計算によって
像の倒れがなくなるような回転角度を算出するか、実験
により求めることになる。例えば、内向角6°,幅輳角
3.5°,眼幅62mm,眼幅調整のための左旋方向の回
転角度3.5°の場合、第二の反射面10を右旋方向に
5.5°回転せしめると倒れが0となる。
【0013】又、第二の反射面10の光軸L3 を含む面
内での傾斜角を変えると鏡筒角度が変更できるが、鏡筒
角度として必要とされるのは45°〜60°(〜90
°)であるため、反射面9における反射角αを15°〜
25°とすると、反射面10における反射角βは{3
7.5°〜30°(〜15°)}〜{47.5°〜40
°(〜25°)}となる。例えば鏡筒角度を図1(a)
の45°から図2の60°へ変更するには、β’=β−
7.5°とすれば良い。
【0014】以上、本実施例の構造及び作用について説
明したが、本実施例は、光路を折り返す構造になってい
るので、長い鏡筒長の場合でもアイポイントが低い。
又、第二の反射面10の光軸を含む面内での傾斜角を変
えるだけで鏡筒角度を変えるようになっているので、ア
イポイントの高さには光軸L4 の長さの角度変更分だけ
がきいてくるだけで他のファクターがなく、該高さの変
化は少ない。又、ダハプリズムを必要とせず、鏡筒角度
を変更してもプリズムを変更する必要がなく且つ第一の
反射面9まで反射面の枠及びカバーを共通化できるの
で、安価になる。又、光路を水平方向に展開する部分が
ポロII型プリズム8の部分だけであり、而も光路の水平
展開範囲が小さくて回転軸に近く、眼幅変更時の出っ張
り量も小さいので、コンパクトに構成できる。
【0015】図3は第二実施例の光学系を示しており、
これはポロII型プリズム8の代わりにポロI型プリズム
8’を用いていると共に、第二の反射面10が第一の反
射面9の出射光軸L3 及び第二の反射面10の出射光軸
4 を含む面内で鏡筒の角度変化θに対応してθ/2傾
斜角を変更するように構成したものである。そのための
回転機構は公知のリングでもギヤによるものでも良く、
被回転部材が少ないため非常に簡単に構成することがで
きる。
【0016】
【発明の効果】上述の如く、本発明による実体顕微鏡
は、アイポイントが低くて鏡筒角度を変えてもアイポイ
ントの高さがあまり変化せず、安価でコンパクトに構成
し得るという実用上重要な利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は夫々本発明による実体顕微鏡
の第一実施例の光学系の側面図及び正面図である。
【図2】上記第一実施例の鏡筒角度を変更した場合の光
学系の側面図である。
【図3】本発明による第二実施例の光学系の側面図であ
る。
【図4】(a),(b)及び(c)は夫々一従来例の光
学系の側面図,平面図及び正面図である。
【図5】上記一従来例の鏡筒角度を変更した場合の光学
系の側面図である。
【図6】従来例の光学系の側面図である。
【図7】従来例の光学系の側面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 反射面 5,7 対物レンズ 6 ダハプリズム 8 ポロII型プリズム 8’ ポロI型プリズム 9 第一の反射面 10 第二の反射面 L1 ,L2 ,L3 ,L4 光軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の光学系を各対物レンズの光軸を回
    転軸として互いに反対方向へ回転せしめることにより眼
    幅調整を行う実体顕微鏡において、 前記各光学系がポロプリズムと該ポロプリズムの出射光
    軸を手前下方に偏向する第一の反射面と、該第一の反射
    面の出射光軸を手前上方に偏向する第二の反射面とを備
    え、該第二の反射面が前記第一の反射面の出射光軸を回
    転軸として眼幅調整範囲内で像の倒れが相殺される回転
    角度に調整されるようにしたことを特徴とする実体顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 左右の光学系を各対物レンズの光軸を回
    転軸として互いに反対方向へ回転せしめることにより眼
    幅調整を行う実体顕微鏡において、 前記各光学系がポロプリズムと該ポロプリズムの出射光
    軸を手前下方に偏向する第一の反射面と、該第一の反射
    面の出射光軸を手前上方に偏向する第二の反射面とを備
    え、前記第一の反射面の射出光軸を含む前記第二の反射
    面が鏡筒角度に応じた傾斜角度に調整されるようになっ
    ていることを特徴とする実体顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11258515A (ja) * 1998-03-16 1999-09-24 Olympus Optical Co Ltd 接眼鏡筒
JP2006113188A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Olympus Corp 鏡筒角可変鏡筒及びこれを備える顕微鏡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4215419Y1 (ja) * 1966-06-15 1967-09-04
JPS56165113A (en) * 1980-05-08 1981-12-18 Olympus Optical Co Ltd Binocular stereomicroscope

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